JP5969907B2 - 運転効率推定装置およびプログラム - Google Patents
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Description
各時間tにおける、前記各コンプレッサCiで単位時間あたりに使用された個々の電力を示す電力使用量Wtiと、これらコンプレッサCiから供給された圧縮空気全体の流量を示す全体流量Qtとを収集し、これら電力使用量Wtiと全体流量Qtとを当該時間tのデータ組として記憶部へ格納するデータ収集部と、前記記憶部に格納されている前記データ組のうちから、前記全体流量Qtが減少状態にあるデータ組を対象データ組Dtとしてm個(=n×2)選択し、これら対象データ組Dtごとに求めた、当該全体流量Qtに関する流量変化率λtと、当該全体流量Qtおよび当該電力使用量Wtiと、コンプレッサCiごとの流量変化率と運転効率との関係を近似する1次関数の切片および傾きを示す運転効率特性係数aiおよびbiとを用いて、上記式に示す当該全体流量Qtに関する流量算出式を、対象データ組Dtごとにm個生成し、これら流量算出式を連立方程式として解くことにより、前記運転効率特性係数aiおよびbiを計算する係数計算部と、任意の時間xにおける流量変化率λxに、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数biを乗算して、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数aiを加算することにより、当該時間xにおけるコンプレッサCiの運転効率Uxiを計算する運転効率計算部とを備えている。
まず、本発明の原理について説明する。
n(nは2以上の整数)台のコンプレッサC1〜Cnが並列運転される圧縮空気供給システムにおいて、各コンプレッサC1〜Cnの運転効率を、従来の方法で個別に観測して分析した結果、ある特定の時間帯で、運転効率が低下する傾向があることがわかった。また、より詳細に空気流量と運転効率との関係を分析した結果、空気流量が低下している時間帯に、運転効率が低下していることがわかった。
さらに、コンプレッサC1〜Cn全体の全体流量Qtと各コンプレッサCiの電力使用量Wtiとは、大幅な設備を追加することなく、一般的な圧縮空気供給システム1において、時間tごとに容易に測定できる。
また、この後、任意の時間xにおけるQx,Qx−1を式(3)に代入して求めたλxと、先に求めた当該コンプレッサCiのai,biとを式(1)に代入して、時間xにおける各コンプレッサCiの運転効率Uxiを求めるようにしたものである。
次に、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる運転効率推定装置10について説明する。図1は、運転効率推定装置の構成を示すブロック図である。
次に、図1を参照して、運転効率推定装置10の構成について説明する。
運転効率推定装置10には、主な機能部として、データ収集部11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、係数計算部15、および運転効率計算部16が設けられている。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、運転効率推定のための操作画面や各機能部で得られたデータ画面を表示する機能を有している。
プログラム14Pは、コンピュータで実行することにより各機能部を実現するためのプログラムであり、外部装置や記録媒体から読み込まれて、予め記憶部14に格納される。
データ組14Aは、データ収集部11により収集された、各時間tにおける各コンプレッサCiでの電力使用量Wtiと全体流量Qtとの組からなるデータである。
図3は、データ組の構成例である。ここでは、データ収集部11で収集された電力使用量Wtiおよび全体流量Qtが時間tごとに格納されている。
図4は係数データの構成例である。ここでは、コンプレッサCiごとに、運転効率特性係数である、切片aiおよび傾きbiが格納されている。
次に、本実施の形態にかかる運転効率推定装置10の動作について説明する。
まず、図5を参照して、運転効率推定装置10での係数計算処理について説明する。図5は、運転効率推定装置での係数計算処理を示すフローチャートである。
係数計算部15は、操作入力部12で検出されたオペレータ操作に応じて、あるいは一定時間ごとに、図5の係数計算処理を実行する。なお、係数計算処理にあたって、記憶部14には、データ収集部11により収集された各時間tにおけるデータ組14Aが予め格納されているものとする。
一方、Qt<Qt−1(λt<0)の場合(ステップ101:YES)、係数計算部15は、当該データ組を対象データ組Dtとして抽出し、記憶部14に格納する(ステップ102)。
Dtがm個分だけ抽出された場合(ステップ103:YES)、係数計算部15は、コンプレッサCiごとに、運転効率特性係数ai,biを割り当て(ステップ104)、Dtごとに、当該Qtに関する単位時間当たりの流量変化率λtを、前述した式(3)に基づき計算する(ステップ105)。
この後、係数計算部15は、これらm個の流量算出式から、前述した式(6)のような連立方程式を生成し(ステップ107)、これを解くことにより、各コンプレッサCiのaiおよびbiを計算し(ステップ108)、得られたai,biを記憶部14に係数データ14Bとして格納し(ステップ109)、一連の係数計算処理を終了する。
運転効率計算部16は、操作入力部12で検出されたオペレータ操作に応じて、あるいは一定時間ごとに、図6の運転効率計算処理を実行する。なお、運転効率計算処理にあたって、記憶部14には、係数計算部15により計算された各コンプレッサCiごとに、運転効率特性係数ai,biが係数データ14Bとして格納されているものとする。
この一覧表示画面により、時間xにおける各コンプレッサC1〜Cnに関する運転状況および運転効率特性を、容易に確認できるとともに、コンプレッサC1〜Cn間で容易に比較することができる。
このように、本実施の形態は、係数計算部15が、記憶部14に格納されているデータ組14Aのうちから、全体流量Qtが減少状態にあるデータ組を対象データ組Dtとしてm個(=n×2)選択し、これら対象データ組Dtごとに求めた、当該全体流量Qtに関する流量変化率λtと、当該全体流量Qtおよび当該電力使用量Wtiと、コンプレッサCiごとの流量変化率と運転効率との関係を近似する1次関数の切片および傾きを示す運転効率特性係数aiおよびbiとを用いて、当該全体流量Qtに関する流量算出式を、対象データ組Dtごとにm個生成し、これら流量算出式を連立方程式として解くことにより、運転効率特性係数aiおよびbiを計算し、運転効率計算部16が、任意の時間xにおける流量変化率λxに、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数biを乗算して、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数aiを加算することにより、当該時間xにおけるコンプレッサCiの運転効率Uxiを計算するようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる運転効率推定装置10について説明する。
本実施の形態では、係数計算部15における対象データ組の生成について説明する。
しかしながら、直線L1,L2相互間の傾きが極めて小さい場合、すなわち法線ベクトルN1,N2がほぼ等しい場合、直線L1,L2決定する係数の誤差により、直線L1,L2の交点の位置が大きく変化するため、解Sの誤差εが大きくなり、解Sの精度が低下する。
したがって、直線L1,L2相互間の傾きが極めて小さい場合、このような解計算処理の打ち切り程度の違いによっても、直線L1,L2の交点の位置が大きく変化することになり、解Sの誤差εが大きくなる。
次に、図10を参照して、本実施の形態にかかる運転効率推定装置10の動作について説明する。図10は、運転効率推定装置での対象データ組生成処理を示すフローチャートである。
係数計算部15は、前述した図5のステップ107において、図10に示す対象データ組生成処理を実行する。
続いて、係数計算部15は、条件数κ(A)と記憶部14に予め設定しておいたしきい値κthとを比較する(ステップ202)。
続いて、係数計算部15は、この除外データ組を新規データ組と入れ替えた後(ステップ205)、前述した図5のステップ105と同様にして、新規データ組のQtに関する単位時間当たりの流量変化率λtを、前述した式(3)に基づき計算する(ステップ206)。
これにより、除外データ組が新規データ組と入れ替えられた新たな対象データ組Dtについて、条件数κ(A)による対象データ組の解精度判定が、繰り返し行われる。この際、除外データを元に戻した状態から、繰り返し実行することになる。
このように、本実施の形態は、係数計算部15が、連立方程式の係数行列Aに関する条件数κ(A)を計算し、この条件数κ(A)としきい値κthとの比較することにより、十分な解精度が得られるか否か解精度判定を行い、条件数κ(A)がしきい値κthより大きい場合には、条件数κ(A)がしきい値κth以下となるまで、対象データ組Dtの入れ替えを繰り返し行うようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (3)
- 並列運転されるn(nは2以上の整数)台のコンプレッサCi(i=1〜nの整数)について、これらコンプレッサの運転効率を個別に推定する運転効率推定装置であって、
各時間tにおける、前記各コンプレッサCiで使用された個々の電力を示す電力使用量Wtiと、これらコンプレッサCiから供給された圧縮空気全体の流量を示す全体流量Qtとを収集し、これら電力使用量Wtiと全体流量Qtとを当該時間tのデータ組として記憶部へ格納するデータ収集部と、
前記記憶部に格納されている前記データ組のうちから、前記全体流量Qtが減少状態にあるデータ組を対象データ組Dtとしてm個(=n×2)選択し、これら対象データ組Dtごとに求めた、当該全体流量Qtに関する流量変化率λtと、当該全体流量Qtおよび当該電力使用量Wtiと、コンプレッサCiごとの流量変化率と運転効率との関係を近似する1次関数の切片および傾きを示す運転効率特性係数aiおよびbiとを用いて、次式
に示す当該全体流量Qtに関する流量算出式を、対象データ組Dtごとにm個生成し、これら流量算出式を連立方程式として解くことにより、前記運転効率特性係数aiおよびbiを計算する係数計算部と、
任意の時間xにおける流量変化率λxに、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数biを乗算して、当該コンプレッサCiの運転効率特性係数aiを加算することにより、当該時間xにおけるコンプレッサCiの運転効率Uxiを計算する運転効率計算部と
を備えることを特徴とする運転効率推定装置。 - 請求項1に記載の運転効率推定装置において、
前記係数計算部は、前記連立方程式の係数行列Aに関する条件数κ(A)(Condition Number)を計算して、この条件数κ(A)としきい値κthとを比較することにより、前記対象データ組Dtから十分な解精度が得られるか否かを判定し、当該条件数κ(A)が当該しきい値κthより大きい場合には、当該条件数κ(A)が当該しきい値κth以下となるまで、当該対象データ組Dtを構成するデータ組の一部入れ替えを繰り返し行う
ことを特徴とする運転効率推定装置。 - コンピュータを、請求項1または請求項2に記載の運転効率推定装置の各部として機能させるためのプログラム。
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