JP6009846B2 - 弁および弁付き配管 - Google Patents

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Description

本発明は、弁および弁付き配管に関するものである。
例えば、特許文献1には、排水配管の流路を開閉自在に塞ぐ弁体を備えた逆流防止弁が開示されている。同公報の弁体は、上側の一部を支点として排水配管に対して揺動自在に取り付けられている。かかる弁体は、全体として略長円形状の板状体で構成されており、左側板状片と、中央側板状片と、右側板状片とを備えている。左側板状片および右側板状片は、弁体の縦方向に平行に走る2本の屈曲線によって、中央に位置する中央側板状片に対して、それぞれ同じ側に折れ曲がるように構成されている。
上記弁体は、中央側板状片の上側を支点として揺動するように、排水配管の上部に取り付けられている。通常、排水時には、弁体は、排水の勢いによって、中央側板状片が持ち上げられる。この際、弁体の左側板状片と右側板状片とは、排水配管の内周面の形状に合わせて屈曲する。また、弁体は、逆流時には、全体として平板状になって排水配管を閉鎖する。
特開2007−309030号公報
ここでは、弁体がよりスムーズに開閉し得る、新規な弁を提案する。
ここで提案される弁は、板形状の弁体と、弁体の周縁部に設けられたヒンジとを備えている。ここで、弁体は、ヒンジを含む中央部と、中央部を挟んで両側に配置された両側部と、2つの屈曲線とを有している。2つの屈曲線は、中央部と両側部との境界において、中央部に対し、両側部がそれぞれ弁体の一方の面側に向けて折れ曲がるように設定されている。2つの屈曲線のそれぞれの一端は、弁体の周縁部において、ヒンジの両側に配置されている。2つの屈曲線のそれぞれの他端は、弁体の周縁部のうち一端とヒンジとの距離よりもヒンジから離れた領域に設けられている。2つの屈曲線の他端同士の距離は、2つの屈曲線の一端同士の距離よりも短い。また、2つの屈曲線は、互いに交わらないように、一端から他端に至る直線に沿って設けられている。この弁は、弁体は、ヒンジを支点として揺動するように、配管内の上部に取り付けられ得る。この際、2つ屈曲線が設定されているため、弁体はよりスムーズに折れ曲がりつつ開かれ得る。
なお、ここでいう「配管」には、例えば汚水管や雨水管等の排水管の他、汚水ますや雨水ます等の排水ますの環状の接続口、および、接続口に取り付けられた接続管が含まれる。
この場合、弁体は、ヒンジを含む対称軸に対して、線対称な形状を有しており、2つの屈曲線は、当該対称軸の両側にそれぞれ対称に配置されていてもよい。かかる構成により、弁体の両側部のバランスがよくなり、弁体がよりスムーズに開閉し得る。
弁体は、中央部および両側部の周縁部の少なくとも一部から外方に延びたリップを有していてもよい。この弁体によれば、弁が閉じられる際に、リップが配管の内周面に押し付けられ、配管の内周面に沿って撓む。このため、配管がより確実に閉じられ、排水が逆流するのをより確実に防止できる。
リップは、例えば、中央部および両側部よりも硬度が低くてもよい。この場合、弁が閉じられる際に、弁体の周縁部において、リップが配管の内周面に沿って撓み、配管の封止をより確実に行うことができる。
また、2つの屈曲線を仮想的に延長した延長線は、リップの外周縁上または当該外周縁よりも外方に交点を有していてもよい。これより、弁体の屈曲に対する抵抗が少なくなり、弁体がスムーズに開閉される。
弁は、さらに、配管に取り付けられるベース部材を備えていてもよい。ここで、ベース部材は、基部と、基部に設けられ、ヒンジを支持するヒンジ支持部と、基部から延び、弁体が閉じられたときに、弁体を支持する弁座とを有していてもよい。かかるベース部材によって、弁体を配管内に安定して配置することができる。
また、ベース部材は、例えば、円筒形状の配管に取り付けられ得る。この場合、基部は、取り付けられる配管の内径よりも大きい曲率半径を有する円弧に沿って延びた、略円弧状の弾性部材であってもよい。
また、基部の外周面に、配管の内周面との間の隙間を塞ぐ止水部材が配置されていてもよい。また、基部の外周面に、配管の内周面との滑りを止める滑り止めが配置されていてもよい。滑り止めは、例えば、配管の内周面に沿って延びる基部の先端に配置されていてもよい。また、弁座は、基部の円弧状に延びた部位において、取り付けられる配管の軸方向の端面に設けられていてもよい。
弁付き配管は、上述した弁のヒンジ支持部が配管の上部に配置されるように、ベース部材が配管に取り付けられているとよい。また、弁付き配管は、弁体が配管の流路に沿って揺動するように、ヒンジを支持するヒンジ支持部が、配管内の上部に設けられており、さらに、配管の内周面から突出した弁座を備えていてもよい。
これらの弁および弁付き配管によれば、弁体の開閉がスムーズな弁および当該弁を備えた配管を提供できる。
図1は、弁が取り付けられた下水道システムの構成を示す平面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る弁の使用状態を示す側面図である。 図3は本発明の一実施形態に係る弁の斜視図である。 図4は弁体の正面図である。 図5は弁体の背面図である。 図6は、図4に示された弁体のVI−VI断面矢視図である。 図7は、図4に示された弁体のVII−VII断面矢視図である。 図8は、図4に示された弁体のVII−VII断面矢視図について、弁体が屈曲した状態を示す図である。 図9は、ベース部材の斜視図である。 図10は、ベース部材の側面図である。 図11は、図10中の矢印XIで示す方向からベース部材を見た図である。 図12は、図10に示されたベース部材のXII−XII断面について、外力を受けない自然状態を示している。 図13は、図10に示されたベース部材のXII−XII断面について、配管に設置された状態を示している。 図14は、止水部材を示す斜視図である。 図15は、滑り止め部を示す斜視図である。 図16は、比較例に係る弁を示す斜視図である。 図17は、弁体が配管に直接取り付けられた弁付き配管を示す図である。 図18は、他の形態に係る弁体を示す弁体の正面図である。 図19は、図18に示された弁体のXVIII−XVIII断面矢視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る弁を図面に基づいて詳細に説明する。
《下水道システム》
ここでは、本発明の一実施形態に係る弁として、下水道システムに取り付けられた逆流防止弁を例示する。図1は、弁1が取り付けられた下水道システムの構成を示す平面図である。
図1において、符号2は家屋10内の汚水を集める汚水ますを示し、符号3は、雨水を集める雨水ます(雨水浸透ますを含む、以下、単に「雨水ます」という。)を示している。各汚水ます2は、排水管4によって連結されている。排水管4の端部は、宅地101と公道102との境界付近に設けられた公共ます6に接続されている。公共ます6は、合流管8を介して、公道102に設けられた下水道本管100に接続されている。また、各雨水ます3は、雨水排水管5によって連結されている。雨水排水管5の端部は、宅地101と公道102との境界付近に設けられた公共雨水ます7に接続されている。公共雨水ます7は、雨水合流管9を介して、下水道本管100に接続されている。
この下水道システムにおいて、弁1は、例えば、図1に示すように、合流管8が取り付けられる公共ます6の接続口や、または、雨水合流管9が取り付けられる公共雨水ます7の接続口の配管部分に、逆流防止弁として設置される。弁1の設置場所は、それらに限定される訳ではない。弁1を排水管4、雨水排水管5、合流管8、雨水合流管9などの配管自体に設置することも勿論可能である。
以下、図1に示された下水道システムのうち、汚水ます2、雨水ます3、公共ます6、公共雨水ます7などを一般化し、「ます(枡)」と称する。本発明の一実施形態に係る弁として、当該「ます」に取り付けられる弁を説明する。
図2は、ます12(枡)およびます12に取り付けられた弁1の使用状態を示す側面図である。図2において、弁1は、逆流防止弁として、ます12の接続口12aに配設されている。ます12の接続口12aには、下流管11が接続されている。ここで、ます12は、排水管路に配置され、排水を集める部材である。ます12には、上流管13と、縦管14とが接続されている。下流管11は、ます12から汚水や雨水が排水される配管である。また、上流管13は、ます12に接続される上流側の配管である。例えば、図1に示された下水道システムでは、合流管8または雨水合流管9が下流管11に相当し、排水管4や雨水排水管5が上流管13に相当する。縦管14は、ます12の上部に接続されて、地上に開口した配管であり、例えば、ます12の点検穴(点検筒)として機能する。
下流管11、上流管13および縦管14の材料は特に限定されないが、例えば、塩化ビニル樹脂によって形成することができる。また、ます12は、例えば、塩化ビニル樹脂やコンクリートによって形成することができる。下流管11および上流管13は、ここでは、円筒形状の管である。
《弁1》
図3は弁1の斜視図である。弁1は、図3に示すように、弁体20と、ベース部材30とを備えている。図4は弁体20の正面図であり、図5は弁体20の背面図である。つまり、弁体20は、図2に示すように、下流管11に配置された際に、下流管11の下流側に向いた面を正面とし、その反対側(上流側)に向いた面を背面とする。また、図6は、図4のVI−VI断面矢視図である。図7は、図4に示された弁体20のVII−VII断面矢視図である。図8は、図4に示された弁体20のVII−VII断面矢視図について、弁体20が屈曲した状態を示している。
なお、図2に示すように、この実施形態では、弁1は、ます12の接続口12aに取り付けられている。弁1がます12の接続口12aに取り付けられた状態では、ベース部材30は、ます12の接続口12aと下流管11との境界部分に固定されている。弁体20は、ます12の接続口12aと下流管11との境界部分から下流管11に斜め延びた状態で配置される。この際、弁体20の周縁部は、下流管11の内周面に接触した状態となる。また、弁体20は、排水が流れる際には、排水より力を受けて、上側に回動し、弁1が開かれる。以下、当該弁1について、より詳細に説明する。
《弁体20》
弁体20は、略板形状の部材である。この実施形態では、弁体20は、より具体的には、長軸c(図4参照)の一端を、長軸cと直交する方向に沿って切り欠いた略楕円形状である。なお、弁体20は、下流管11の内部形状に概ね沿った形状であればよく、略円板形状や略長円形状などでもよい。当該弁体20の周縁部には、ヒンジ22が設けられている。この実施形態では、弁体20は、図3および図4に示すように、長軸cの一端を切り欠いた略楕円形状のうち、長軸cの一端を切り欠いた部位を上に向け、他端を下に向けて配設される。ヒンジ22は、当該弁体20の長軸c上に設定されており、長軸cと直交する方向に沿って切り欠いた弁体20の上縁中央部に設けられている。
弁体20は、図4に示すように、大まかに中央部24bと、両側部24a、24cとに分けられる。弁1がます12の接続口12aおよび下流管11に取り付けられた状態では、弁体20の中央部24bは、下流管11の幅方向の中央に位置する。また、弁体20の両側部24a、24cは、下流管11の幅方向の両側に位置する。
ヒンジ22は、弁体20の中央部24bの上縁において、当該上縁の凡そ真ん中に設けられている。当該ヒンジ22は、弁体20の正面側(弁1がます12の接続口12aおよび下流管11に取り付けられた状態では下流側)に突出している。かかるヒンジ22には、弁体20の中央部24bに対して、凡そ平行に延びたシャフト挿通孔22aが形成されている。また、ヒンジ22の両側には、それぞれベース部材30に設けられるヒンジ支持部33が嵌る切り欠き22b、22bが設けられている。また、弁体20の周縁部には、リップ28が設けられている。リップ28については、詳細に説明する。
弁体20の両側部24a、24cは、中央部24bの両側に配置されている。この実施形態では、両側部24a、24cと、中央部24bとの境界に、屈曲線L1、L2が設定されている。両側部24a、24cは、屈曲線L1、L2に沿って中央部24bに対して屈曲する。
《屈曲線L1、L2》
この実施形態では、2つの屈曲線L1、L2は、中央部24bと両側部24a、24cの境界に設けられている。2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの一端A1、A2は、図4に示すように、弁体20の周縁部のうちヒンジ22の両側に設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの他端B1、B2は、弁体20の周縁部のうち、2つの屈曲線L1、L2の一端A1、A2とヒンジ22との距離よりも、ヒンジ22から離れた領域に設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2の他端B1、B2同士の距離d2は、2つの屈曲線L1、L2の一端A1、A2同士の距離d1よりも短くなるように設定されている。さらに、2つの屈曲線L1、L2は、互いに交わらないように、一端A1、A2から他端B1、B2に至る直線に沿って設けられている。
つまり、図4に示すように、2つの屈曲線L1、L2は、ヒンジ22の両側に設けられた、弁体20の上縁の2箇所に設けられたそれぞれの一端A1、A2と、弁体20の下縁の2箇所に設けられたそれぞれの他端B1、B2とを結ぶ直線に沿って設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2は、当該弁体20の上縁に設けられたそれぞれの一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられたそれぞれの他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。図4に示す例では、2つの屈曲線L1、L2の上端A1、A2同士の距離d1が凡そ70mmであるのに対して、2つの屈曲線L1、L2の下端B1、B2同士の距離d2は凡そ8mmである。
この実施形態では、弁体20は、長軸cの一端を切り欠いた略楕円形状である。ヒンジ22は、当該弁体20の長軸c上で、かつ、長軸cと直交する方向に沿って切り欠いた弁体20の上縁に設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2および両側部24a、24cは、中央部24bの両側において、長軸cに対して、それぞれ対称になるように配置されている。このように、この弁体20は、ヒンジ22を含むように中央部に設定された対称軸c(この実施形態では、長軸c)に対して、線対称な構造になっている。この実施形態では、弁体20の揺動支点となるヒンジ22を含む中央部24bの両側で屈曲する、両側部24a、24cの面積や、重さなどがバランスよく配されている。
2つの屈曲線L1、L2は、図6に示すように、それぞれ弁体20の正面(下流側に向いた面)に幅の細い溝として形成されている。当該屈曲線L1、L2では、弁体20の肉厚が薄くなっている。この実施形態では、弁体20の中央部24bと両側部24a、24cの厚さt1は凡そ6mmである。溝の深さは、凡そ5mmであり、2つの屈曲線L1、L2の最深部の厚さt2は凡そ1mmである。また、2つの屈曲線L1、L2の溝の幅は、開口部において凡そ2mmであり、最深部に向けて溝の幅が徐々に狭くなっている。
この実施形態では、弁体20の中央部24bと両側部24a、24cとヒンジ22とは、2つの屈曲線L1、L2が設けられた部位を含んで、一体成形されている。2つの屈曲線L1、L2は、溝状に形成されている。ここでは、弁体20の中央部24bと両側部24a、24cとヒンジ22とは、所要の強度および剛性を確保するべく、例えば、硬度が凡そ90のSBRゴムで一体成形されている。ここでは、「硬度」は、JIS K 6253で定めるデュロメーター硬さによる値である。
この弁体20は、中央部24bに対して、両側部24a、24cがそれぞれ弁体20の一方の面側に向けて折れ曲がる。つまり、上記構成によって、この弁体20の両側部24a、24cは、図8に示すように、屈曲線L1、L2に沿って、中央部24bに対して背面側に折れ曲がる。これに対して、この弁体20の両側部24a、24cを、中央部24bに対して正面側に折れ曲げようとすると、屈曲線L1、L2において、中央部24bと両側部24a、24cの縁部が互いに干渉する。このため、弁体20の両側部24a、24cは、正面側(下流側)には、ほとんど折れ曲がらない。このように、弁体20の両側部24a、24cは、中央部24bに対し、それぞれ正面側(下流側)にはほとんど折れ曲がらないが、背面側(上流側)には大きく折れ曲がるように成形されている。
《リップ28》
この弁体20は、図4および図5に示すように、リップ28を有している。リップ28は、中央部24bおよび両側部24a、24cの周縁部から外方に延びている。この実施形態では、弁体20の中央部24bの上縁を除いて、凡そ弁体20の周縁にリップ28が設けられている。リップ28は、中央部24bおよび両側部24a、24cの周縁部の少なくとも一部から外方に延びている。例えば、この実施形態では、弁体20の周縁部は、図2に示すように、弁体20が配管内(この実施形態では、ます12の接続口12a内)に配設された場合に、接続口12aの内周面に密接して対向する。リップ28は、かかる弁体20の周縁部に設けられている。リップ28は、弁体20が閉じられた状態において、弁体20の周縁部と接続口12aの内周面との隙間を塞ぐ。このため、リップ28は、中央部24bおよび両側部24a、24cの周縁部のうち、接続口12aの内周面に密接して対向する部位に設けられているとよい。
この実施形態では、図5および図7に示すように、弁体20の周縁部の背面(上流側の面)に、リップ28を取り付けるための段差26が形成されている。段差26は、弁体20の背面よりも低くなるように成形されている。段差26の高さhdは、凡そリップ28の厚さと凡そ同じであり、この実施形態では、凡そ1mmである。段差26の幅wdは凡そ5mmである。
この実施形態では、リップ28は、図7に示すように、弁体20の中央部24bおよび両側部24a、24cの周縁部に形成された段差26に沿って取り付けられる。リップ28は、取り付けられる上端が開口したリング状の薄肉(この実施形態では、厚さが凡そ1mm)のシート材である。リップ28は、弁体20の中央部24bおよび両側部24a、24cよりも硬度が低い材料(この実施形態では、硬度60のゴム)で成形されている。リップ28は、弁体20の中央部24bおよび両側部24a、24cとは、別に成形され、後工程で、弁体20の周縁部の背面(上流側の面)に形成された段差26に接着されている。リップ28は、図4に示すように、弁体20の上部を除いて、弁体20の周縁部から外方に向けて、弁体20の周方向に連続してはみ出ている。この実施形態では、リップ28が弁体20の周縁部からはみ出た長さLdは凡そ10mmである。
また、2つの屈曲線L1、L2を仮想的に延長した延長線は、図4に示すように、リップ28の外周縁よりも外方に交点kを有している。この場合、弁体20は、リップ28を含めて、弁体20上で交わらない2本の直線(屈曲線L1、L2)に沿って折れ曲がるので、スムーズに折れ曲がる。なお、2つの屈曲線L1、L2を仮想的に延長した延長線は、リップ28の外周縁上に交点を有していてもよく、リップ28の外周縁上または当該外周縁よりも外方に交点kを有しているとよい。
《ベース部材30》
次にベース部材30を説明する。ベース部材30は、図2に示すように、弁体20を接続口12a内で支持する部材である。図9は、ベース部材30の斜視図である。ここで、ベース部材30には、弁体20、止水部材36(図2参照)および滑り止め37(図2参照)が取り付けられていない。図3および図9に示すように、ベース部材30は、基部32と、ヒンジ支持部33と、弁座34と、連結部35と、止水部材36と、滑り止め37とを備えている。基部32と、ヒンジ支持部33と、弁座34と、連結部35とは、例えば、射出成形で一体成形することができる。以下、基部32、ヒンジ支持部33、弁座34、止水部材36、滑り止め37、連結部35を順に説明する。
ここで、図10は、ベース部材30の側面図である。図11は、図10中の矢印XIで示す方向からベース部材30を見た図であり、基部32を下流側(弁1の正面側)から見た図である。図12は、図10に示されたベース部材30のXII−XII断面について、外力を受けない自然状態を示している。図13は、図10に示されたベース部材30のXII−XII断面について、配管(この実施形態では、ます12の接続口12a)に設置された状態を示している。なお、図11から図13中の2点鎖線で描かれた円は、基部32が取り付けられるます12の接続口12aの内周面との位置関係を示している。また、図12および図13では、止水部材36が取り外された状態で図示されている。
《基部32》
基部32は、図2に示すように、ベース部材30のうち接続口12aに取り付けられる部位である。この実施形態では、ベース部材30は、図2に示すように、ます12のうち、下流管11が接続される接続口12aに取り付けられる。
基部32は、図11に示すように、取り付けられる接続口12aの内径よりも大きい曲率半径を有する円弧に沿って延びた、略円弧状の弾性部材である。この実施形態では、基部32の円弧状の内側上部に、基部32の下流側(正面側)の端面に沿って、基部32の上部を塞ぐように壁32aが設けられている。また、基部32は、当該壁32aよりも下側に、弾性部分32b、32bが周方向の両側に延びている。当該弾性部分32b、32bは、取り付けられるます12の接続口12aの曲率半径よりも外側にはみ出るように延びている。
基部32は、図13に示すように、当該弾性部分32b、32bを、取り付けられるます12の接続口12aよりも縮径させて、ます12の接続口12aに収める。そして、ます12の接続口12a内で弾性部分32b、32bの縮径を解き、弾性部分32b、32bを拡径させることによって、基部32はます12の接続口12aに装着されている。これにより、基部32の弾性部分32b、32bは、図13に示すように、取り付けられるます12の接続口12aの内壁に沿って延び、その弾性反力によって、ます12の接続口12aに強固に嵌められている。
《ヒンジ支持部33》
かかる基部32には、ヒンジ支持部33が設けられている。ヒンジ支持部33は、図10および図11に示すように、基部32の円弧状の内側上部に、基部32の下流側(正面側)の端面に沿って、基部32の上部を塞ぐように設けられた壁32aに設けられている。この実施形態では、ヒンジ支持部33は、当該壁32aの下流側の面(正面側)に突出した2つの突起33b、33bを有している。当該突起33b、33bには、シャフト挿通孔33aがそれぞれ設けられている。当該突起33b、33bは、弁体20の上部に設けられたヒンジ22の両側の切り欠き22b、22b(図4参照)に収まる。突起33b、33bに設けられたシャフト挿通孔33aは、切り欠き22b、22bに設けられたシャフト挿通孔22aに合うように形成されている。つまり、ヒンジ支持部33の突起33b、33bが、弁体20の切り欠き22b、22bに収められたときに、当該弁体20のシャフト挿通孔22aと、ヒンジ支持部33のシャフト挿通孔33aとに、シャフトが挿通できるように構成されている。
ここで、弁体20のシャフト挿通孔22aおよびヒンジ支持部33のシャフト挿通孔33aは、弁体20の中央部24bに対して、凡そ平行にシャフトが通されるように形成されている。換言すれば、弁体20とヒンジ支持部33は、弁体20の中央部24bに凡そ平行に、弁体20の回動軸が設けられるように構成されている。また、ヒンジ支持部33は、略円筒形状のベース部材30の円弧の上部に設けられている。当該ベース部材30の円弧の上部を支点として、略楕円形状の弁体20が支持されている。弁体20のヒンジ22は、長軸cと直交する方向に沿って切り欠いた弁体20の上縁中央部に設けられている。このため、図3に示すように、弁体20は、略円筒形状のベース部材30の片側の開口(ベース部材30が接続口12aに取り付けられた状態では下流側の開口)に被さった状態で、かつ、弁体20の上縁中央部が回動自在に支持されている。
《弁座34》
次に、弁座34を説明する。弁座34は、弁体20が閉じられたときに、弁体20を支持する部位である。この実施形態では、弁座34は、基部32のうち、配管(ここでは、ます12の接続口12a)の内周面に沿って延びた部位(弾性部分32b、32b)に設けられている。つまり、この実施形態では、基部32は、接続口12aに取り付けられた状態で、接続口12aの周方向の両側に沿って延びた弾性部分32b、32bを備えている。弁座34は、図9から図11に示すように、当該弾性部分32b、32bにおいて、ます12の接続口12aの下流側に向く端面に設けられている。
また、この実施形態では、図2に示すように、弁体20は、接続口12aに対して、予め定められた角度で傾いて配置される。このため、弁座34となる、基部32の弾性部分32b、32bの端面は、基部32の上部から下部に向けて、徐々に正面側(接続口12aに設置された状態において下流側)に突出している。ここで、当該弁座34(基部32の弾性部分32b、32bの端面)の傾斜角θ2は、接続口12aの軸方向(円弧状の基部32の軸方向)に対して凡そ55度である。かかる傾斜角θ2は、例えば、45度以上、好ましくは50度以上としてもよいし、また、例えば、60度程度にしてもよい。ここで、傾斜角θ2が大きすぎると、弁体20が自重で下方に下がった際に、弁体20が弁座34に密着し難くなる。他方、傾斜角θ2が小さすぎると、下流管11を塞ぐためには、弁体20が大きくなりすぎるため、弁体20が下流管11に引っ掛かるなどして、弁体20の開閉動作が不安定になる。
《止水部材36》
この実施形態では、ベース部材30の基部32には、止水部材36が配置されている。止水部材36は、基部32の外周面に配置され、弁1が接続口12aに取り付けられた際に、基部32と接続口12aとの隙間を塞ぐ部材である。
この実施形態では、図2および図3に示すように、弁体20の周縁部にリップ28が形成されている。このため、図2に示すように、弁1が接続口12aに取り付けられており、弁体20が閉じられた状態では、接続口12aの底部から両側のある程度の高さまでは、弁体20に設けられたリップ28によって、弁体20と接続口12aとの隙間を塞がれている。また、基部32の上部内側には壁32aが設けられている。この壁32aによって、基部32の上部内側も塞がれている。これに対して、弁1の上部において、基部32の外周面と接続口12aとの隙間には、リップ28が設けられていない。かかる弁1の上部(基部32の上部)の止水を確実にするため、図2および図3に示すように、基部32の上部に止水部材36が取り付けられている。
この実施形態では、図9に示すように、円筒形状の基部32の外周面に、止水部材36を取り付ける取付部41が設けられている。この実施形態では、取付部41として、基部32の外周面のうち、基部32に弁体20が取り付けられる側の縁に沿って、段差41aが設けられている。段差41aは、基部32の上部からある程度の高さまで設けられている。当該段差41aには、複数の取付穴41bが形成されている。
止水部材36は、図3、図10および図11に示すように、基部32に設けられた段差41aに装着されうる円弧形状(アーチ形状)の部材である。この止水部材36は、ゴム等の所要の弾性を有する材料で成形されている。止水部材36は、図14に示すように、基部32に設けられた段差41aに装着されるとともに、基部32と接続口12aとの隙間を塞ぐべく、所要の厚さを備えている。止水部材36の内周面には、基部32の段差41aに形成された取付穴41bに位置を合わせて、当該取付穴41bに嵌め込まれる複数の突起36aが設けられている。突起36aの頂部は、突起36aの抜け止めとして、取付穴41bの内径よりも少し太く成形されている。
この止水部材36は、基部32の段差41aに合わせて配置し、段差41aに設けられた取付穴41bに突起36aを嵌め込む。この実施形態では、突起36aの頂部に抜け止めが設けられている。また、止水部材36の外周面には、円弧状の止水部材36の長さ方向に沿って延びた突条部36bが設けられている。突条部36bは、基部32の外周に外形方向に突出している。
弁1は、図2に示すように、ます12の接続口12aおよび下流管11の境界部分に取り付けられる。この実施形態では、基部32の外周に止水部材36が設けられており、止水部材36の外周面には、円弧状の止水部材36の長さ方向に沿って延びた突条部36bが設けられている。当該突条部36bは、弁1がます12の接続口12aおよび下流管11の境界部分に配置された際に、ます12の接続口12aおよび下流管11の内周面に押し当てられて密着する。このため、ます12の接続口12aおよび下流管11の内周面と、基部32との隙間がなくなり、弁1が閉じられた状態での水密性を高めることができる。ここで、止水部材36は、所要の弾性を有する材料を用いると良い。
《滑り止め37》
次に、滑り止め37を説明する。滑り止め37は、基部32の外周面に、接続口12aの内周面との滑りを止める機能を有する部材である。滑り止め37は、接続口12aの内周面に沿って延びた基部32の弾性部分32b、32bの下端(基部32の先端)に取り付けられている。基部32の弾性部分32b、32bは、図11に示すように、接続口12aの内周面に沿って延びている。図9に示すように、基部32の弾性部分32b、32bの下端には、滑り止め37を取り付ける取付部42が設けられている。この実施形態では、取付部42として、入り口が狭く、奥が広くなった切り欠き42aが形成されている。切り欠き42aの狭くなった入り口部分42bは、滑り止め37の抜け止めとして機能する。
滑り止め37は、図15に示すように、軸部37aと、滑り止め部37bと、抜け止め部37cとを備えている。軸部37aは、基部32に形成された切り欠き42aに嵌入される部位であり、当該切り欠き42aが形成された部位における基部32の厚さに凡そ対応した長さを有している。また、軸部37aは、基部32に設けられた切り欠き42aの狭くなった入り口部分42bよりは少し太く、奥が広くなった部分に嵌り得る太さを有する。当該軸部37aの一端に滑り止め部37bが設けられ、軸部37aの他端に抜け止め部37cが設けられている。滑り止め部37bと抜け止め部37cは、それぞれ板状の部位である。滑り止め37は、滑り止め部37bを基部32の外側に向け、かつ、抜け止め部37cを基部32の内側に向け、軸部37aを基部32に形成された切り欠き42aに嵌入することによって、基部32に取り付けられる。この実施形態では、滑り止め部37bの外側面には、複数の線に沿って突起37dが形成されている。この実施形態では、滑り止め37は、SBRゴムで構成されている。
かかる滑り止め37は、基部32の弾性部分32b、32bの下端に取り付けられている。図13に示すように、接続口12aに基部32が取り付けられた際に、基部32は、弾性的に縮径させた状態で、接続口12a内に収められる。このため、滑り止め37は、基部32の弾性反力を受けて、接続口12aの内周面に強く押し当てられる。この実施形態では、この滑り止め37は、接続口12aの内周面に押し当てられて密着し、当該内周面との間に摩擦力を生じさせる。このため、逆流時、空気圧もしくは水圧が下流側から基部32に加わっても、接続口12aの内周面に対する、基部32の上流側への位置がずれるのが防止される。
《連結部35》
また、この実施形態では、例えば、図2および図3に示すように、基部32には、ます12内で弁1を固定するための連結部35が設けられている。連結部35は、基部32の後端(ます12側の端部)に設けられている。この実施形態では、連結部35は、基部32の後端(ます12側の端部)において、ます12内に突出するフック35aを備えている。このフック35aには、支持パイプ50の先端に設けられた把持部52が揺動可能に組み付けられている。
《弁1の取り付け》
この実施形態では、弁1は、図2に示すように、弁体20を下流側に向けて、ます12の接続口12aに取り付けられている。以下に、ます12の接続口12aに弁1を取り付ける手順を説明する。
例えば、弁1は、図3に示すように、ベース部材30のヒンジ支持部33に、弁体20のヒンジ22を組み付け、ベース部材30に弁体20を組み付けた状態にする。また、ベース部材30は、基部32に止水部材36と滑り止め37を取り付けた状態とする。作業者は、ベース部材30(基部32)の後端に取り付けられた支持パイプ50の先端を持って、地上からます12の縦管14に、弁体20を下にして弁1を入れる。作業者は、下流管11が取り付けられたます12の接続口12aに弁体20が向けられるように、地上から支持パイプ50の上端側を持ってベース部材30を操作して、縦管14から入れられた弁1をます12内で転回し、ベース部材30を当該接続口12aに装着する。このように、作業者は、支持パイプ50の上端を持って、地上からベース部材30を操作して、弁1をます12の接続口12aに設置できる。
ここで、縦管14は、弁1が取り付けられる、ます12の接続口12aよりも大きな内径を有している。弁1は、ます12内で転回させ、取り付けられる接続口12aに弁体20を向ける。この実施形態では、基部32の後端(上流側)の下部には傾斜39(図2参照)が付けられている。このように、基部32の後端(上流側)の下部に傾斜39を設け、当該部位の角部が取り除かれているので、弁1は、ます12内でスムーズに転回できる。
また、接続口12aにベース部材30を装着する際には、基部32を弾性的に縮径させつつ、接続口12aに基部32を押し込む。この実施形態では、図3および図9に示すように、基部32の前端(下流側の端部)は、外形がやや内側に向けてテーパ40が設けられている。かかるテーパ40によって、基部32をます12の接続口12aにスムーズに挿入することができる。基部32は、ます12の接続口12aの予め定められた位置まで挿入された段階で、縮径させた状態を解き、弾性反力で拡径させる。これにより、基部32の弾性部分32b、32bが拡径し、ます12の接続口12aの内周面に強く押し当る。これにより、弁1がます12の接続口12aの予め定められた位置に固定される。
また、弁1は、図2に示すように、下流管11が取り付けられたます12の接続口12aに取り付けられている。ここでは、ベース部材30は、弁体20を下流管11側に向けた状態で、ます12の接続口12aに取り付けられている。弁体20は、図2に示すように、自重により下側に垂れ下がっており、ベース部材30の基部32の下流側の端面に設けられた弁座34に着座している。これにより、下流管11からの排水の逆流を防止できる。
また、この実施形態では、弁体20が弾性を有するSBRゴムで成形されているので、弁体20は弁座34に密着している。さらに、この実施形態では、弁体20の周縁部に設けられたリップ28が、ます12の接続口12aの内周面に押し当っており、リップ28によって、弁体20の周縁部と接続口12aの内周面との隙間が塞がれている。さらに、ベース部材30の基部32の外周面には、止水部材36が配置され、弁1が接続口12aに取り付けられた際に、基部32と接続口12aとの隙間が塞がれている。この結果、弁1によって、下水道本管100から上流管13に向かって悪臭および虫が入り込むことが防止される。
《弁体20の動作》
次に、弁1の弁体20の動作について説明する。
上流管13からます12に流れ込んだ排水が、ます12の接続口12aから下流管11へ流れる場合には、図示は省略するが、弁体20は当該排水によって下流側に押される。この際、弁1の上部において、弁体20のヒンジ22と、ベース部材30のヒンジ支持部33とに装着されたシャフトを支軸として、上方へ押し上げられる。これにより、弁1は、排水の流量に応じて適当な角度で開かれる。他方、排水が下流管11側に流れていない場合には、図2に示すように、弁体20は自重によって下方に垂れ下がり、排水流路を閉鎖する。さらに、下水道本管100から下流管11へ排水が逆流するような場合には、弁体20は逆流する排水によって弁座34に押し付けられる。この際、弁体20が弁座34に着座した状態となり、弁体20を境に上流側と下流側とで隙間がない状態になる。このように、排水が逆流するような場合には、弁1が閉じられるので、排水がます12内に逆流するのが防止される。
ここで、弁1は、図3および図4に示すように、弁体20の両側部24a、24cを中央部24bに対して折り曲げる2つの屈曲線L1、L2を備えている。この2つの屈曲線L1、L2は、弁体20の中央部24bと両側部24a、24cの境界に設定されている。2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの一端A1、A2は、弁体20の周縁部のうちヒンジ22の両側に設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの他端B1、B2は、弁体20の周縁部のうち、2つの屈曲線L1、L2の一端A1、A2とヒンジ22との距離よりも、ヒンジ22から離れた領域に設けられている。また、2つの屈曲線L1、L2の他端B1、B2同士の距離d2は、2つの屈曲線L1、L2の一端A1,A2同士の距離d1よりも短くなるように設定されている。さらに、2つの屈曲線L1、L2は、互いに交わらないように、一端A1,A2から他端B1、B2に至る直線に沿って設けられている。
このように、2つの屈曲線L1、L2は、当該弁体20の上縁に設けられたそれぞれの一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられたそれぞれの他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。
上述したように、上流管13からます12に流れ込んだ排水が、ます12の接続口12aから下流管11へ流れる場合には、弁体20は、上流側から下流側へ流れる排水によって上方に押し開けられる。この際、弁体20の中央部24bは、排水によって押し上げられる。弁体20の中央部24bが押し上げられたとき、弁体20の両側部24a、24cは、2つの屈曲線L1、L2に沿った弁体20の中央部24bとの境界部分が引き上げられる。この際、弁体20の両側部24a、24cのうち、弁体20の中央部24bとの境界部分から離れた部位(周縁部)は、弁座34から引き上げられる。そして、当該弁体20の両側部24a、24cの周縁部は、弁座34による下方からの支えがなくなる。このため、弁体20の両側部24a、24cは、弁体20の中央部24bが押し上げられるのに伴い、自重によって屈曲線L1、L2に沿って下方へ折れ曲がる(図8参照)。また、この際、両側部24a、24cの先端部は、上流側から下流側へ流れる排水の抵抗を背面(上流側の面)に受ける。このため、両側部24a、24cの自重と、排水から受ける力のバランスで、屈曲線L1、L2に沿って中央部24bに対して適当な角度で折れ曲がる。
上述した屈曲線L1、L2は、弁体20の上縁に設けられた一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられた他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。このため、弁体20の中央部24bが押し上げられるにつれて、両側部24a、24cは、接続口12aの内側、さらに、後側(上流側)に向けて斜めに折れ曲がりながら引き上げられる。このため、両側部24a、24cの周縁部が、接続口12aの内周面に引っ掛かりにくくスムーズに引き上げられる。特に、この実施形態では、弁体20の周縁部にリップ28を有する。このようにリップ28を有する形態においても、リップ28が接続口12aの内周面に引っ掛かりにくく、弁1がスムーズに開かれる。
また、弁体20は、上流側から下流側への排水量が減少すると、この排水によって下方から押し上げられていた弁体20が自重によって降下する。この際、両側部24a、24cは、弁体20の中央部24bが降下するのに伴い、排水の抵抗を受けて屈曲線L1、L2の折れ曲がりが平坦に近づいていく。さらに、弁体20の中央部24bが降下していくと、両側部24a、24cの周縁部が下流管11の内周面に擦れ合い、両側部24a、24cが中央部24bに対して平坦な状態へ復帰していく。このように、上流側から下流側への排水量が減少していき、排水が終了すると、弁体20は、平坦な初期状態に復帰しつつ弁座34に当接し、弁体20が弁座34に密着した着座状態になる。
また、この実施形態では、2つの屈曲線L1、L2が、当該弁体20の上縁に設けられたそれぞれの一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられたそれぞれの他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。この場合、弁体20の両側部24a、24cの面積や自重は大きく確保しやすい。このため、弁体20の中央部24bが押し上げられると、弁体20の両側部24a、24cは、中央部24bに対して垂れ下がりやすい。このようなことからも、この実施形態に係る弁1では、弁体20が、排水の流れに応じてスムーズに開閉される。
また、この実施形態では、2つの屈曲線L1、L2は、当該弁体20の上縁に設けられたそれぞれの一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられたそれぞれの他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。このため、弁体20の中央部24bの先端が細くなっている。これにより、中央部24bが押し上げられる際に、両側部24a、24cは、2つの屈曲線L1、L2に沿って引き上げられる。2つの屈曲線L1、L2から離れた両側部24a、24cの周縁部は、下流管11の内周面から速やかに離れていく。このため、中央部24bが押し上げられる際に、弁体20が、下流管11の内周面に干渉しにくくスムーズに開かれる。また、弁体20は、下流管11内でより大きく開かれる。
また、この実施形態では、弁体20は、長軸cの一端を切り欠いた略楕円形状であり、ヒンジ22は、当該弁体20の長軸c上に設定されており、長軸cと直交する方向に沿って切り欠いた弁体20の上縁中央部に設けられている。このため、弁体20は、ヒンジ22を含むように中央部に設定された対称軸c(この実施形態では、長軸c)に対して、線対称な構造を有している。つまり、2つの屈曲線L1、L2および両側部24a、24cは、中央部24bの両側において、それぞれ対称となるように配置されている。
このように、この実施形態では、弁体20の両側部24a、24cが、中央部24bの両側において、それぞれ線対称となるように配置されている。このような観点においても、この弁1では、弁体20がよりスムーズに開閉する。この場合、弁体20をスムーズに開閉させるという観点からは、弁体20に設けられた2つの屈曲線L1、L2の内角θ1(図4参照)は、凡そ15度以上、より好ましくは凡そ20度以上、また、好ましくは凡そ50度以下、より好ましくは凡そ45度以下であるとよい。
また、弁1が閉鎖されるときに、弁体20が弁座34に着座し、接続口12aを凡そ塞ぐ。さらに、弁体20の周囲に設けられたリップ28が、弁体20の周囲において撓んで接続口12aの内周面に押し付けられる。これにより、弁体20の周縁部と接続口12aの内周面との隙間が塞がれる。かかるリップ28によって、排水経路がより確実に封鎖され、排水の逆流がより確実に防止される。かかるリップ28の硬度は、弁体20の中央部24bや両側部24a、24cよりも小さくするとよい。これにより、リップ28は接続口12aの内周面に沿って撓みやすくなり、弁体20が適切に接続口12aを封止できるようになる。また、弁体20の中央部24bや両側部24a、24cは、リップ28よりも硬度を高くするとよい。これにより、逆流する排水によって弁体20に大きな圧力が加わったとしても、弁体20が変形しない程度に所要の強度を確保することができる。
また、このように、弁体20の周縁部にリップ28を設けることによって、弁体20の周縁部と接続口12aの内周面との隙間が塞がれるので、弁体20の成形精度を緩和できる。かかるリップ28の弁体20からはみ出た部位の幅Ldは、例えば、概ね4mm以上15mm以下であることが好ましい。
また、この実施形態では、弁1は、弁体20を支持するベース部材30を備えている。詳しくは、ベース部材30は、基部32と、基部32に設けられ、ヒンジ22を支持するヒンジ支持部33と、基部32から延び、弁1が閉じたときに、弁体20を支持する弁座34とを有しているとよい。
また、この実施形態では、基部32は、取り付けられる接続口12aの内径よりも大きい曲率半径を有する略円弧状に延びた弾性部材である。かかる構成によれば、円弧状に延びた基部32を弾性的に縮径させた状態で下流管11内部に挿入し、下流管11内で広げてその弾性反力で下流管11内に設置(固定)できる。したがって、ねじ等の締結具や接着剤等を用いなくても、ベース部材30を配管内に設置することができる。そのため、ベース部材30の取り付けおよび取り外しが容易となり、弁1の交換を容易に行うことが可能となる。また、既設のます12の接続口12aやその他の配管にも取り付けることができる。
また、この実施形態では、ベース部材30には、上述したように、基部32と接続口12aの内周面との隙間を塞ぐ止水部材36を設けられている。これにより、弁1によって接続口12aをより確実に封止できる。また、基部32の外周面に、接続口12aの内周面との滑りを止める滑り止め37が配置されていてもよい。さらに、滑り止め37は、接続口12aの内周面に沿って延びた基部32の先端に配置されていてもよい。これにより、基部32を接続口12aにより強固に固定できる。また、弁座34は、基部32の円弧状に延びた部位において、取り付けられる接続口12aの軸方向の端面に設けられているとよい。
上述したように、この弁1の弁体20は、図3および図4に示すように、ヒンジ22を含む中央部24bと、中央部24bを挟んで両側に配置された両側部24a、24cとを備えている。中央部24bと両側部24a、24cとの境界には、両側部24a、24cが、中央部24bに対して、それぞれ弁体20の一方の面側(上述した例では、背面(上流側))に向けて折れ曲がるように、2つの屈曲線L1、L2が設定されている。2つの屈曲線L1、L2は、互いに交わらないように、一端A1、A2から他端B1、B2に至る直線に沿って設けられている。2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの一端A1、A2は、弁体20の周縁部において、ヒンジ22の両側に配置されている。2つの屈曲線L1、L2のそれぞれの他端B1、B2は、弁体20の周縁部のうち、2つの屈曲線L1、L2のそれぞれ一端A1、A2とヒンジ22との距離よりも、ヒンジ22から離れた領域に設けられている。そして、2つの屈曲線L1、L2の他端B1、B2同士の距離は、2つの屈曲線L1、L2の一端A1、A2同士の距離よりも短い。このように、弁体20に設けられた2つの屈曲線L1、L2は、弁体20の上部よりも下部に向けて間隔が狭くなっており、略V字状に設けられている。
本発明者は、弁体20に設ける2つの屈曲線L1、L2について、種々の検討を重ね、上記の構成に辿りついた。上記弁体20は、例えば、図16に示すように、中央部24bに対する両側部24a、24cの境界および2つの屈曲線L1、L2が、凡そ平行に設けられた弁体20Cと対比され得る。
例えば、弁体20の両側部24a、24cが、中央部24bに対してスムーズに折れ曲がるには、両側部24a、24cの面積や自重を大きく確保する必要がある。2つの屈曲線L1、L2が凡そ平行に設けられた弁体20Cでは、両側部24a、24cの面積や自重を大きく確保するには、凡そ平行に設けられた2つの屈曲線L1、L2の間隔を狭くするとよい。しかし、この場合には、中央部24bの自重を十分に稼げずに、弁体20がスムーズに閉じられない恐れがある。また、2つの屈曲線L1、L2が凡そ平行に設けられた弁体20Cでは、凡そ平行に設けられた2つの屈曲線L1、L2の間隔を狭くすると弁体20Cの上部に、ヒンジ22を設ける十分なスペースを確保することが難しくなる。
これに対して、図3のように、2つの屈曲線L1、L2が略V字状に設けられた弁体20では、中央部24bの上部にヒンジ22を設ける十分なスペースを確保しつつ、弁体20の下部で2つの屈曲線L1、L2の間隔を狭くしている。これにより両側部24a、24cの面積や自重を大きく確保しつつ、中央部24bにも適当な自重を確保できる。さらに、弁体20の上部に、ヒンジ22を設けるのに適当なスペースが設けられる。このように、2つの屈曲線L1、L2が略V字状に設けられた弁体20(図3参照)では、2つの屈曲線L1、L2が凡そ平行に設けられた弁体20C(図16参照)に比べて、弁体20の中央部24bが、排水によって押し上げられる際に、弁体20の両側部24a、24cがスムーズに開かれ易い。また、弁体20が閉じられる際にも、弁体20がスムーズに平坦な状態に復帰し易い。
また、本発明者は、弁体20に設ける2つの屈曲線L1、L2について、2つの屈曲線L1、L2の下端(B1、B2)を弁体20の周縁部よりも内側で交差させ、弁体20を左右に分断するように略Y字にした形態や、2つの屈曲線L1、L2を曲線で設定した種々の形態を試した。そのような種々の形態の中で、上記のように、2つの屈曲線L1、L2が略V字状に設けられた弁体20が、弁1のスムーズな開閉を実現する上で適当であった。
以上、接続口12aに取り付けられたベース部材30によって、弁体20を支持した形態を例示した。本発明にかかる弁1は、かかる形態に限定されない。
《他の形態》
例えば、上述した実施形態では、弁体20は、ベース部材30を介して、接続口12aに取り付けられている。弁体20を取り付ける構造は、かかる形態に限定されない。例えば、図17に示すように、接続口12aの内周面にヒンジ支持部62と、弁座64を設けて、接続口12a自体に弁体20を支持させてもよい。この場合、ヒンジ支持部62は、接続口12aの上部に突出させた突起62bと、突起62bに形成したシャフト挿通孔62aとで構成するとよい。かかる突起62bとシャフト挿通孔62aは、上述した弁体20のヒンジ22に合わせて、基部32の突起33b、33bおよびシャフト挿通孔33aに準じた形状にするとよい。
この場合も、弁体20は、例えば、図4および図5に示すように、板形状の弁体で、弁体の周縁部に設けられたヒンジ22を備えているとよい。また、弁体20は、ヒンジ22を含む中央部24bと、中央部24bを挟んで両側に配置された両側部24a、24cと、中央部24bと両側部24a、24cとの境界において、両側部24a、24cが、中央部24bに対して、それぞれ弁体20の一方の面側に向けて折れ曲がるように設定された2つの屈曲線L1、L2とを有しているとよい。ここで、2つの屈曲線L1、L2は、上述したように、弁体20の上縁に設けられたそれぞれの一端A1、A2から、弁体20の下縁に設けられたそれぞれの他端B1、B2に向かうにつれて、互いに徐々に近づくように設けられている。これにより、接続口12aにスムーズに開閉しうる弁体20を設けることができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
《改変例》
例えば、上述した実施形態では、弁1は、下流管11が接続されるます12の接続口12aに設置されている。しかし、弁1の設置位置は上記のものに限られない。例えば、上流管13(図2参照)が接続されるます12の接続口に、弁体20がます12内に向くように配設してもよい。また、上述した実施形態では、弁体20は、周縁部にリップ28を有していた。しかし、弁体20はリップ28を有しない構造であってもよい。弁体20に設けられたヒンジ22の構造も上記に限定されず、ヒンジ22は、トーションヒンジ(トーションバー)などでもよい。
また、上述した実施形態では、弁体20に溝状の屈曲線L1、L2を設けるとともに、弁体20の背面に段差26を設けてリップ28を接着していた。弁体20は、かかる構造に限定されない。例えば、図18および図19に示すように、弁体20Aは、幅方向に3つの部材である中央板121(中央部)、両側板122、123(両側部)と、ゴムシート124とを備えている。中央板121(中央部)は、図18に示すように、2つの屈曲線L1、L2によって3つに分割される弁体20の中央に位置する板部である。中央板121(中央部)には、ヒンジ22が設けられている。両側板122、123(両側部)は、2つの屈曲線L1、L2によって3つに分割される弁体20の両側に位置する板部である。
ゴムシート124は、リップ28を含む弁体20Aの外形に応じた形状を有する薄肉のゴム製シートである。ここで、中央板121(中央部)と、両側板122、123(両側部)は、ゴムシート124よりも硬度が高いゴム(例えば、硬度90のゴム)を用いて成形されている。ゴムシート124は、中央板121(中央部)や両側板122、123(両側部)よりも硬度が低いゴム(例えば、硬度60のゴム)を用いて成形されている。この実施形態では、図18および図19に示すように、ゴムシート124の上に、中央板121(中央部)を配置し、その両側に両側板122、123(両側部)を配置する。中央板121(中央部)と両側板122、123(両側部)は、凡そ隙間を狭くくっつけて並べる。またゴムシート124は、図18に示すように、両側板122、123(両側部)から凡そ均等にはみ出させる。
そして、この状態で、中央板121(中央部)と、両側板122、123(両側部)にゴムシート124を接着する。これにより、図18および図19に示すように、中央板121(中央部)と両側板122、123(両側部)との間に、ゴムシート124からなる屈曲線L1、L2を設けることができる。また、両側板122、123(両側部)からはみ出たゴムシート124をリップ28として機能させることができる。弁体20は、このように成形してもよい。
20、20A 弁体
22 ヒンジ
22a シャフト挿通孔
22b 切り欠き
24a、24c 両側部
24b 中央部
26 段差
28 リップ
30 ベース部材
32 基部
32a 壁
32b 基部の弾性部分
33 ヒンジ支持部
33a シャフト挿通孔
33b 突起
34 弁座
35 連結部
35a フック
36 止水部材
36a 突起
36b 突条部
37 滑り止め
37a 軸部
37b 滑り止め部
37c 抜け止め部
37d 突起
39 傾斜
40 テーパ
41 取付部
41a 段差
41b 取付穴
42 取付部
42a 切り欠き
42b 入り口部分
50 支持パイプ
52 把持部
62 ヒンジ支持部
62a シャフト挿通孔
62b 突起
64 弁座
121 中央板
122、123 両側板
124 ゴムシート
L1、L2 屈曲線
c 長軸(対称軸)

Claims (13)

  1. 板形状の弁体と、
    前記弁体の周縁部に設けられたヒンジと
    を備え、
    前記弁体は、
    前記ヒンジを含む中央部と、
    前記中央部を挟んで両側に配置された両側部と、
    前記中央部と前記両側部との境界において、前記両側部が、前記中央部に対して、それぞれ弁体の一方の面側に向けて折れ曲がるように設定された2つの屈曲線と
    を有し、
    前記2つの屈曲線のそれぞれの一端は、前記弁体の周縁部において、前記ヒンジの両側に配置され、
    前記2つの屈曲線のそれぞれの他端は、前記弁体の周縁部のうち、前記2つの屈曲線のそれぞれ一端と前記ヒンジとの距離よりも、前記ヒンジから離れた領域に設けられ、
    前記2つの屈曲線の他端同士の距離は、前記2つの屈曲線の一端同士の距離よりも短く、
    前記2つの屈曲線は、前記弁体上で互いに交わらないように、前記一端から前記他端に至る直線に沿って設けられており、
    前記2つの屈曲線を仮想的に延長した延長線は、当該弁体の外周縁よりも外方に交点を有し、前記交点において前記2つの屈曲線を延ばした直線が交差した角度は15度以上である、
    弁。
  2. 前記弁体は、前記ヒンジを含む対称軸に対して、線対称な形状を有しており、前記2つの屈曲線は、当該対称軸の両側にそれぞれ対称に配置されている、請求項1に記載された弁。
  3. 前記中央部と前記両側部とは、前記2つの屈曲線を含めて一体成形されている、請求項1または2に記載された弁。
  4. 前記弁体は、前記中央部および前記両側部の周縁部の周縁部に段差が設けられており、当該段差に前記弁体の前記中央部および前記両側部よりも硬度が低いリップを有している、請求項1から3までの何れか一項に記載された弁。
  5. 前記リップは、前記中央部および前記両側部の周縁部から外方に4mm以上15mm以下の幅で延びた、請求項4に記載された弁。
  6. 配管に取り付けられるベース部材を備え、
    前記ベース部材は、
    取り付けられる配管の内周面に沿って延びる基部と、
    前記基部に設けられ、前記ヒンジを支持するヒンジ支持部と、
    前記基部のうち、前記配管の内周面に沿って延びる部位に設けられ、前記弁体が閉じられたときに、前記弁体を支持する弁座と
    を有する、請求項1から5までの何れか一項に記載された弁。
  7. 前記ベース部材が取り付けられる前記配管は、円筒形状の配管であり、
    前記基部は、
    取り付けられる前記配管の内径よりも大きい曲率半径を有する円弧に沿って延びた、略円弧状の弾性部材である、請求項6に記載された弁。
  8. 前記配管の内周面に沿って延びる前記基部の外周面の先端に、前記配管の内周面との滑りを止める滑り止めが配置されている、請求項7に記載された弁。
  9. 板形状の弁体と、
    前記弁体の周縁部に設けられたヒンジと、
    配管に取り付けられるベース部材と
    を備え、
    前記弁体は、
    前記ヒンジを含む中央部と、
    前記中央部を挟んで両側に配置された両側部と、
    前記中央部と前記両側部との境界において、前記両側部が、前記中央部に対して、それぞれ弁体の一方の面側に向けて折れ曲がるように設定された2つの屈曲線と
    を有し、
    前記2つの屈曲線のそれぞれの一端は、前記弁体の周縁部において、前記ヒンジの両側に配置され、
    前記2つの屈曲線のそれぞれの他端は、前記弁体の周縁部のうち、前記2つの屈曲線のそれぞれ一端と前記ヒンジとの距離よりも、前記ヒンジから離れた領域に設けられ、
    前記2つの屈曲線の他端同士の距離は、前記2つの屈曲線の一端同士の距離よりも短く、
    前記2つの屈曲線は、互いに交わらないように、前記一端から前記他端に至る直線に沿って設けられており、
    前記ベース部材は、
    取り付けられる配管の内周面に沿って延びる基部と、
    前記基部に設けられ、前記ヒンジを支持するヒンジ支持部と、
    前記基部のうち、前記配管の内周面に沿って延びる部位に設けられ、前記弁体が閉じられたときに、前記弁体を支持する弁座と
    を有し、
    前記ベース部材が取り付けられる前記配管は、円筒形状の配管であり、
    前記基部は、
    取り付けられる前記配管の内径よりも大きい曲率半径を有する円弧に沿って延びた、略円弧状の弾性部材であり、
    前記基部の外周面の先端に、前記配管の内周面との滑りを止める滑り止めが配置されている、
    弁。
  10. 前記基部の外周面に、前記配管の内周面との間の隙間を塞ぐ止水部材が配置された、請求項7から9までの何れか一項に記載された弁。
  11. 前記弁座は、前記基部の円弧状に延びた部位において、前記取り付けられる配管の軸方向の端面に設けられた、請求項7から10までの何れか一項に記載された弁。
  12. 配管と、
    請求項6から11までの何れか一項に記載された弁と
    を備え、
    前記ヒンジ支持部が前記配管の上部に配置されるように、前記ベース部材が前記配管に取り付けられた、弁付き配管。
  13. 配管と、
    請求項1から5までの何れか一項に記載された弁と
    を備え、
    前記配管は、
    当該配管内の上部に設けられ、前記弁体が前記配管の流路に沿って揺動するように、前記ヒンジを支持するヒンジ支持部と、
    前記配管の内周面から突出した弁座と
    を備えた、弁付き配管。
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