JP6074073B2 - 低温液化ガスの気化装置 - Google Patents
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Description
本発明は、液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)、液体窒素(LN2)等の低温液化ガスを海水等の熱媒体と熱交換させることにより気化させるための気化装置に関する。
従来から、液化天然ガス(LNG)を海水と熱交換させることにより気化させるための気化装置(ORV)として、特許文献1に記載されるものが知られている。
この気化装置は、図9に示されるように、複数の気化管ブロック102と、各気化管ブロック102へ低温液化ガスを分配する分配管104と、各気化管ブロック102において気化された液化ガスを集める集合管106と、を備える。ここで、分配管104とは、供給ポンプから送られてきたLNGを各気化管ブロック102に供給する配管における気化管ブロック102同士を連通する部位であり、図9における気化装置100では、主管(図示省略)から分岐して各気化管ブロック102に到達する部位104であり、図10における気化装置100では、主管から各気化管ブロック102に接続される接続管104cと、これら接続管104c同士を連通する主管の部位(主管の一部)104bとにより構成される。また、集合管106とは、各気化管ブロック102において気化された低温液化ガスを消費地等に送出する配管における気化管ブロック102同士を連通する部位であり、図9における気化装置100では、各気化管ブロック102から集められて主管に到達するまでの部位106であり、図10における気化装置100では、各気化管ブロック102から主管に接続される接続管106cと、この接続管106c同士を連通する主管の部位(主管の一部)106bとにより構成される。
図9に戻って、各気化管ブロック102は、複数の気化管パネル108と、分配管104からの低温液化ガスを各気化管パネル108へ分配する供給側マニホールド110と、各気化管パネル108において気化された液化ガスを集めて集合管106に送出する送出側マニホールド112とをそれぞれ有する。複数の気化管パネル108は、互いに平行な姿勢でパネル面と直交する方向に配置されている。各供給側マニホールド110は分配管104にそれぞれ接続され、各送出側マニホールド112は集合管106にそれぞれ接続されている。
気化管パネル108は、互いに平行な姿勢で特定の垂直面上に配置された複数の気化管(伝熱管)114と、供給側マニホールド110からの低温液化ガスを各気化管114に分配する供給側ヘッダー116と、各気化管114において気化された液化ガスを集めて送出側マニホールド112に送出する送出側ヘッダー118とを有する。供給側ヘッダー116は、共通の気化管パネル108に含まれる各気化管114の下端部と、供給側マニホールド110とに接続されている。送出側ヘッダー118は、共通の気化管パネル108に含まれる各気化管114の上端部と、送出側マニホールド112とに接続されている。
このような気化装置100では、気化管114内を流れる低温液化ガスと、各気化管パネル108の表面を流れ落ちる海水との熱交換により当該低温液化ガスが気化される。具体的に、分配管104に供給された低温液化ガスが当該分配管104により各気化管ブロ
ック102に分配され、供給側マニホールド110、供給側ヘッダー116を通じて各気化管114の下端部から気化管114内に供給される。この低温液化ガスは、気化管114内を下端から上端に向って流れ、その際に、気化管114の管壁を介してその外周面に沿って流れ落ちる海水と熱交換することにより気化される。各気化管114で気化された液化ガスは、送出側ヘッダー118、送出側マニホールド112を経て集合管106に集められた後、この集合管106に接続される配管系(図示省略)を通じて消費地等に送出される。
ック102に分配され、供給側マニホールド110、供給側ヘッダー116を通じて各気化管114の下端部から気化管114内に供給される。この低温液化ガスは、気化管114内を下端から上端に向って流れ、その際に、気化管114の管壁を介してその外周面に沿って流れ落ちる海水と熱交換することにより気化される。各気化管114で気化された液化ガスは、送出側ヘッダー118、送出側マニホールド112を経て集合管106に集められた後、この集合管106に接続される配管系(図示省略)を通じて消費地等に送出される。
前記の気化装置100において、各気化管114内の圧力や気化管114内を流れる低温液化ガスの流量、温度等の運転条件によって、気化装置100及び当該装置100に接続された配管系に振動が生じる場合がある。この振動は高い応力を生じさせ、気化装置100を構成する各部位に金属疲労等を蓄積させ、損傷や故障の原因となるおそれがある。
この振動を抑止するためには、気化管ブロック102や各気化管パネル108内における各部材同士の結合強度を高めて全体の剛性を高めることが有効であるが、この場合には熱応力が上昇する不具合がある。具体的に、当該装置100では、運転時、即ち、各管内を低温(マイナス百数十度)の液化ガスが流れているときと、停止時、即ち、当該ガスが流れておらず装置全体が常温にあるときとでは著しい温度差があり、これによる各部材の伸び縮みが激しいため、各構成を強固に固定すると前記伸び縮みに起因して過大な熱応力が生じ、逆に損傷や故障を促すおそれがある。
そこで、本発明は、熱応力の上昇を伴うことなく、低温液化ガスの気化に起因して各気化管に発生する振動の伝搬を有効に抑止することが可能な低温液化ガスの気化装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解消すべく上記振動発生のメカニズムについて鋭意研究を行った結果、運転条件によって、気化装置の各気化管内で液化ガスが気化する過程において熱流体的な不安定現象が生じ、これにより装置等の振動が生じる場合があることを知見した。即ち、低温の液化ガスが気化する過程において熱流体的な不安定現象が生じると、これにより圧力脈動が生じ、この圧力脈動が流体を媒介して伝搬することにより増幅し、これが気化装置や配管系への加振力となって当該気化装置等全体に大きな振動を生じさせる場合があることが推察される。
本発明は、このような知見によりなされたものであり、低温液化ガスを気化するための装置であって、内部に流される前記低温液化ガスを外部との熱交換によって気化させるための複数の気化管と、各気化管に前記低温液化ガスを分配する供給側ヘッダーと、各気化管において気化したガスを集める送出側ヘッダーとを有する気化管パネルであって、前記気化管を特定の垂直面上に配置する複数の気化管パネルが、前記垂直面と直交する方向に配置される複数の気化管ブロックと、各気化管ブロックに接続され、前記低温液化ガスを前記各気化管ブロックに分配するブロック間分配管と、前記各気化管ブロックに接続され、当該気化管ブロックにおいて気化されたガスを集めて送出するブロック間集合管と、前記ブロック間分配管と前記ブロック間集合管とにより互いに接続されている気化管ブロック同士の圧力脈動の伝搬を抑止するブロック間脈動抑止手段と、を備え、共通の気化管ブロックに含まれる各気化管パネルと前記ブロック間分配管とに接続され、前記ブロック間分配管からの前記低温液化ガスを前記各気化管パネルの前記供給側ヘッダーに分配するパネル間分配管と、前記共通の気化管ブロックに含まれる各気化管パネルと前記ブロック間集合管とに接続され、当該気化管パネルにおいて気化されたガスを前記送出側ヘッダーから集めて前記ブロック間集合管に送出するパネル間集合管と、前記パネル間分配管と前記パネル間集合管とにより互いに接続されている気化管パネル同士の圧力脈動の伝搬を抑止するパネル間脈動抑止手段と、を備え、前記パネル間脈動抑止手段は、前記供給側マニホールドと前記供給側ヘッダーとの各接続部に設けられるものを提供する。尚、本発明において、ブロック間分配管は、供給源から低温液化ガスが供給される配管における気化管ブロック同士を連通する部位であり、例えば、低温液化ガスが主管から分岐して各気化管ブロックへ供給される場合には、主管から分岐した位置から各気化管ブロックに到達するまでの部位であり、主管から各気化管ブロックへ直接低温液化ガスが供給される場合には、主管から分岐して各気化管ブロックに接続される接続管と、この接続管同士を連通する主管の部位とにより構成される。また、ブロック間集合管は、各気化管ブロックにおいて気化された低温液化ガスを消費地等に送出する配管における気化管ブロック同士を連通する部位であり、例えば、各気化管ブロックからの気化された低温液化ガスが集められて主管へ送出される場合には、主管から分岐した位置から各気化管ブロックに到達するまでの部位であり、各気化管ブロックから主管へ直接低温液化ガスが送出される場合には、各気化管ブロックから主管に接続される接続管と、この接続管同士を連通する主管の部位とにより構成される。
本発明では、ブロック間脈動抑止手段によって気化管ブロック同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することによって気化装置等の振動への影響の大きい気化管ブロック単位で発生する圧力脈動の振幅が増大するのを抑えることができ、これにより、低温液化ガスの気化に起因して発生する振動を有効に抑止することができる。具体的に、気化管ブロック同士の圧力脈動が互いに伝搬されると、圧力脈動同士が相互作用して(流体的な連成振動が生じて)その振幅が増大し、この振幅が増大された圧力脈動を加振力とする振動が気化装置に生じる。そこで、気化管ブロック同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止して圧力脈動同士の相互作用によるその振幅の増大を抑制することにより、振幅の増大された圧力脈動を加振力とする気化装置全体の大きな振動を抑止することができる。しかも、ブロック間脈動抑止手段を設けることによって低温液化ガスが配管内を流れることに起因する振動を抑止しているため、装置全体の剛性を高めて前記振動を抑止する場合のように当該装置における熱応力の上昇も生じない。また、パネル間脈動抑止手段によって気化管パネル同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することより、各気化管パネルで生じた圧力脈動が相互作用してその振幅が増大することを抑制することができる。これにより、気化管パネルにおいて振幅が増大された圧力脈動が伝搬して気化管ブロック単位の圧力脈動の振幅が増大するのを抑止しつつ、気化装置等の振動への影響の大きい気化管ブロック単位で発生する圧力脈動の振幅の増大もブロック間脈動抑止手段によって抑えることによって、低温液化ガスが配管内を流れることに起因する振動をより効果的に抑止することができる。
具体的に、前記パネル間脈動抑止手段としては、前記パネル間分配管に設けられてその管内に形成されるガスの流路の断面積を局所的に小さくするパネル間絞りであるのが好適である。
このパネル間絞りは、当該絞りを通過する際の低温液化ガスの圧損に基づく減衰効果により、当該絞りを通過する圧力脈動を低減させる。そのため、このパネル間絞りをパネル間分配管に設けることにより、当該パネル間分配管を介した気化管パネル同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することができる。
以上より、本発明によれば、熱応力の上昇を伴うことなく、低温液化ガスの気化に起因して各気化管に発生する振動の伝搬を有効に抑止することが可能な低温液化ガスの気化装
置を提供することができる。
置を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る低温液化ガスの気化装置(以下、単に「気化装置」とも称する。)は、供給された低温液化ガスを外部の海水と熱交換させることにより、当該ガスを気化させるいわゆるオープンラック型の気化装置(ORV)である。本実施形態では、低温液化ガスとして液化天然ガス(LNG)が用いられる。
具体的に、気化装置は、図1乃至図3(A)に示されるように、複数(本実施形態では2個)の気化管ブロック11と、各気化管ブロック11へLNGを分配する分配管(ブロック間分配管)12と、供給側ブロック間絞り13と、各気化管ブロック11において気化されたLNGである天然ガス(NG)を集める集合管(ブロック間集合管)14と、送出側ブロック間絞り15と、各気化管パネル16の表面を伝って流れ落ちるように海水を供給する海水供給部30と、を備える。
各気化管ブロック11は、複数(本実施形態では5枚)の気化管パネル16と、分配管12からのLNGを各気化管パネル16へ分配する供給側マニホールド(パネル間分配管)17と、供給側パネル間絞り18と、各気化管パネル16において気化されたLNG(即ち、NG)を集めて集合管14に送出する送出側マニホールド(パネル間集合管)19と、送出側パネル間絞り20と、をそれぞれ有する。このように構成される各気化管ブロック11の表面には、海水と接触することによる腐食を防ぐために、溶射被膜が施されている。尚、1つの気化管ブロック11に含まれる気化管パネル16の数は5枚に限定されず、他の枚数であってもよい。
各気化管パネル16は、互いに平行な姿勢で特定の垂直面上に配置された複数(本実施形態では90本)の気化管(伝熱管)21と、供給側マニホールド17からのLNGを各気化管21に分配する供給側ヘッダー22と、供給側気化管間絞り23と、各気化管21において気化されたLNGを集めて送出側マニホールド19に送出する送出側ヘッダー24と、送出側気化管間絞り25と、をそれぞれ有する。尚、1枚の気化管パネル16に含まれる気化管の数は90本に限定されず、他の本数であってもよい。
各気化管21は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の熱伝導率の高い金属材料により形成された上下方向に延びる管である。
供給側ヘッダー22は、気化管21が並ぶ前記特定の垂直面に沿って水平方向に延びる管である。この供給側ヘッダー22は、共通の気化管パネル16に含まれる各気化管21の下端部と、供給側マニホールド17と、に接続される。この供給側ヘッダー22の気化管21との各接続部には、供給側気化管間絞り(供給側に設けられた気化管間脈動抑止手段)23がそれぞれ設けられている。
供給側気化管間絞り23は、供給側(即ち、当該装置10におけるLNGの流れの上流側)において、気化管21同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、供給側気化管間絞り23は、供給側ヘッダー22を介して内部が連通する気化管21同士において、内部を流れるLNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止するための部位である。この供給側気化管間絞り23は、供給側ヘッダー22及び気化管21内に形成されるLNGの流路の断面積(以下、単に「流路断面積」とも称する。)を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、当該絞り23を通過する際のLNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り23を通過する圧力脈動が低減する。本実施形態の供給側気化管間絞り23としては、オリフィスが用いられる。
送出側ヘッダー24は、供給側ヘッダー22と平行に延びる管である。この送出側ヘッダー24は、共通の気化管パネル16に含まれる各気化管21の上端部と、送出側マニホールド19と、に接続される。この送出側ヘッダー24の気化管21との各接続部には、送出側気化管間絞り(送出側に設けられた気化管間脈動抑止手段)25がそれぞれ設けられている。送出側気化管間絞り25は、送出側(即ち、当該装置10におけるNGの流れの下流側)において、気化管21同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、送出側気化管間絞り25は、送出側ヘッダー24を介して内部が連通する気化管21同士において、内部を流れるNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止する部位である。この送出側気化管間絞り25は、送出側ヘッダー24及び気化管21内に形成されるNGの流路断面積を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、供給側気化管間絞り23と同様に、当該絞り25を通過する際のNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り25を通過する圧力脈動が低減する。本実施形態の送出側気化管間絞り25としては、オリフィスが用いられる。
また、送出側気化管間絞り25の内部に形成される流路の断面積は、供給側気化管間絞り23のそれよりも大きい。このように、供給側気化管間絞り23よりも送出側気化管間絞り25の流路断面積を大きくすることによって、供給側と送出側との絞りの流路断面積を等しくした場合に比べ、気化管21等の内部圧力を抑えることができる。これにより、LNGの気化過程において気化管21内が高圧となることに起因して生じる熱流体的な不安定現象を抑制することができる。
このように構成される複数の気化管パネル16は、互いに平行な姿勢でパネル面(気化管21が並ぶ前記特定の垂直面)と直交する方向(図1において左右方向)に配置されている。
供給側マニホールド17は、供給側ヘッダー22と交差する方向(本実施形態では、略直交する方向:図2における紙面と直交する方向)に延びる管であり、共通の気化管ブロック11に含まれる各供給側ヘッダー22と、分配管12と、に接続される。この供給側マニホールド17の供給側ヘッダーとの各接続部には、供給側パネル間絞り(供給側に設けられたパネル間脈動抑止手段)18がそれぞれ設けられている。
供給側パネル間絞り18は、供給側において、気化管パネル16同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、供給側パネル間絞り18は、供給側マニホールド17を介して内部が連通する気化管パネル16同士において、内部を流れるLNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止する部位である。この供給側パネル間絞り18は、供給側マニホールド17及び供給側ヘッダー22内に形成されるLNGの流路の断面積を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、当該絞り18を通過する際のLNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り18を通過する圧力脈動が低減する。本実施形態の供給側パネル間絞り18としては、オリフィスが用いられる。
送出側マニホールド19は、送出側ヘッダー24と交差する方向(本実施形態では、略直交する方向:図2において紙面と直交する方向)に延びる管であり、共通の気化管ブロック11に含まれる各送出側ヘッダー24と、集合管14と、に接続される。この送出側マニホールド19の送出側ヘッダー24との各接続部には、送出側パネル間絞り(送出側に設けられたパネル間脈動抑止手段)20がそれぞれ設けられている。
送出側パネル間絞り20は、送出側において、気化管パネル16同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、送出側パネル間絞り20は、送出側マニホールド19を介して内部が連通する気化管パネル16同士において、内部を流れるNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止する部位である。この送出側パネル間絞り20は、送出側マニホールド19及び送出側ヘッダー24内に形成されるNGの流路断面積を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、供給側パネル間絞り18と同様に、当該絞りを通過する際のNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り20を通過する圧力脈動が低減する。本実施形態の送出側パネル間絞り20としては、オリフィスが用いられる。
また、送出側パネル間絞り20の内部に形成される流路の断面積は、供給側パネル間絞り18のそれよりも大きい。このように、供給側パネル間絞り18よりも送出側パネル間絞り20の流路断面積を大きくすることによって、供給側と送出側との絞りの流路断面積を等しくした場合に比べ、気化管パネル16の内部圧力を抑えることができる。これにより、LNGの気化過程において気化管21内が高圧となることに起因して生じる熱流体的な不安定現象を抑制することができる。
分配管12は、供給側マニホールド17と略平行に延びる管であり、各供給側マニホールド17に接続される。また、分配管12には、外部から当該気化装置10にLNGを供給するための配管P1を接続する供給側接続部12aが設けられている。この分配管12の供給側マニホールド17との各接続部には、供給側ブロック間絞り(供給側に設けられたブロック間脈動抑止手段)13がそれぞれ設けられている。
尚、分配管12は、供給ポンプ等の供給源からLNGが供給される配管における気化管ブロック11同士を連通する部位であり、本実施形態では、配管P1から供給されたLNGを各供給側マニホールド17に分配するための管によって構成されているが、これに限定されず、配管P1から分岐して各供給側マニホールド17に接続される接続管と、この接続管同士を連通する配管P1の部位により構成されてもよい。即ち、配管P1から供給側マニホールド17に直接LNGが分配(供給)されるように構成されてもよい。
供給側ブロック間絞り13は、供給側において、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、供給側ブロック間絞り13は、分配管12を介して内部が連通する気化管ブロック11同士において、内部を流れるLNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止する部位である。この供給側ブロック間絞り13は、分配管12及び供給側マニホールド17内に形成される流路断面積を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、当該絞り13を通過する際のLNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り13を通過する圧力脈動が低減す
る。本実施形態の供給側ブロック間絞り13としては、オリフィスが用いられる。
る。本実施形態の供給側ブロック間絞り13としては、オリフィスが用いられる。
集合管14は、送出側マニホールド19と略平行に延びる管であり、各送出側マニホールド19に接続される。また、集合管14には、消費地等の外部へNGを送出するための配管P2を接続する送出側接続部14aが設けられている。この集合管14の送出側マニホールド19との各接続部には、送出側ブロック間絞り(送出側に設けられたブロック間脈動抑止手段)15がそれぞれ設けられている。
尚、集合管14は、ブロック間集合管は、各気化管ブロック11において気化されたLNGを消費地等に送出する配管における気化管ブロック11同士を連通する部位であり、本実施形態では、各送出側マニホールド19からのNGを集めて配管P2に送出する管によって構成されているが、これに限定されず、配管P2から分岐して各送出側マニホールド19に接続される接続管と、この接続管同士を連通する配管P2の部位とにより構成されてもよい。即ち、各送出側マニホールド19から配管P2に直接NGが送出されるように構成されてもよい。
送出側ブロック間絞り15は、送出側において、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を抑止するための部位である。即ち、送出側ブロック間絞り15は、集合管14を介して内部が連通する気化管ブロック11同士において、内部を流れるNGを伝搬して互いの圧力脈動が伝わるのを抑止する部位である。この送出側ブロック間絞り15は、集合管14及び送出側マニホールド19内に形成される流路断面積を局所的に小さくするものである。このように流路断面積を局所的に小さくすることにより、供給側ブロック間絞り13と同様に、当該絞りを通過する際のNGの圧損に基づく減衰効果により、当該絞り15を通過する圧力脈動が低減する。本実施形態の送出側ブロック間絞り15としては、オリフィスが用いられる。
また、送出側ブロック間絞り15の内部に形成される流路の断面積は、供給側ブロック間絞り13のそれよりも大きい。このように、供給側ブロック間絞り13よりも送出側ブロック間絞り15の流路断面積を大きくすることによって、供給側と送出側との絞りの流路断面積を等しくした場合に比べ、気化管ブロック11の内部圧力を抑えることができる。これにより、LNGの気化過程において気化管21内が高圧となることに起因して生じる熱流体的な不安定現象を抑制することができる。
海水供給部30は、各気化管パネル16の上端部近傍に配置されるトラフ31と、各トラフ31に海水を供給する海水ヘッダー32と、各海水ヘッダー32に海水を分配する海水マニホールド33と、を備える。トラフ31は、気化管パネル16(詳しくは、当該パネル16を構成する各気化管21)の表面に沿って海水が流れ落ちるように各気化管パネル16の上端部に海水を供給する。このトラフ31から供給されて気化管パネル16の表面を流れ落ちる海水と、各気化管21内を流れるLNGとが、気化管21の管壁を介して熱交換することにより、LNGが気化してNGとなる。
このように構成される気化装置10は、以下のようにしてLNGを気化する。
トラフ31から各気化管パネル16の表面に海水が供給されると共に、供給側接続部12aに接続された配管P1を通じて供給ポンプ等からLNGが分配管12に供給される。分配管12は、供給ポンプ等によって供給されたLNGを当該分配管12に接続された各供給側マニホールド17に分配し、各供給側マニホールド17は、分配管12からのLNGを当該供給側マニホールド17に接続された各供給側ヘッダー22に分配する。各供給側ヘッダー22は、供給されたLNGを当該供給側ヘッダー22に接続された各気化管21に分配する。各気化管21では、供給側ヘッダー22から供給されたLNGがその内部
を下端から上端に向けて流れる。このとき、気化管21の内部を流れるLNGは、気化管21の表面を流れ落ちる海水と管壁を介して熱交換する。この熱交換により、LNGが気化してNGとなる。
を下端から上端に向けて流れる。このとき、気化管21の内部を流れるLNGは、気化管21の表面を流れ落ちる海水と管壁を介して熱交換する。この熱交換により、LNGが気化してNGとなる。
このように、各気化管21内において気化されたLNG、即ち、NGは、送出側ヘッダー24によって集められ、送出側マニホールド19に送出される。送出側マニホールド19に送られたNGは、集合管14を経て、送出側接続部14aに接続された配管P2を通じて消費地等に送出される。
本実施形態の気化装置10では、各気化管21の内部が70〜80バールの高圧状態でLNGの気化が行われる場合がある。このような高圧状態では、この気化装置10内を流れるLNGの流量が少ないとLNGが気化する過程において熱流体的な不安定現象が生じ、これにより、各気化管21で圧力脈動が生じる。各気化管21において生じた圧力脈動は、相互作用しつつLNG(又はNG)を伝搬して気化管ブロック11全体へと拡がり、気化管パネル16単位や気化管ブロック11単位の圧力脈動となる。
通常の気化装置では、この圧力脈動が気化管ブロック全体に拡がるときに、例えば、供給側ヘッダーや送出側ヘッダーを介して気化管同士で圧力脈動が伝搬されると、圧力脈動が相互作用して(即ち、流体的な連成振動が生じて)その振幅が増大するおそれがある。各気化管においてその圧力脈動の振幅が増大すると、これらの気化管からなる気化管パネル単位の圧力脈動の振幅も増大する。そして、この振幅が増大した状態で、供給側マニホールドや送出側マニホールドを介して気化管パネル同士で圧力脈動が伝搬されると、圧力脈動が相互作用してその振幅が増大する。各気化管パネルにおいてその圧力脈動の振幅が増大すると、これらの気化管パネルからなる気化管ブロック単位の圧力脈動の振幅も増大する。そして、この振幅が増大した状態で、分配管や集合管を介して気化管ブロック同士で圧力脈動が伝搬され相互作用する。その結果、気化装置やこれに接続された配管系にこの振幅が増大された圧力脈動を加振力とする振動が生じる。
これに対し、本実施形態に係る気化装置10では、供給側ブロック間絞り13、送出側ブロック間絞り15、供給側パネル間絞り18、送出側パネル間絞り20、供給側気化管間絞り23、及び送出側気化管間絞り25の各絞りによって、LNG(又はNG)が配管内を流れることに起因する振動を効果的に抑えている。具体的に、供給側ブロック間絞り13及び送出側ブロック間絞り15によって気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することによって気化装置10等の振動への影響の大きい気化管ブロック11単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑えることができる。さらに、この実施形態では、供給側気化管間絞り23及び送出側気化管間絞り25が気化管21単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑えて気化管21から伝搬した圧力脈動による気化管パネル16単位や気化管ブロック11単位の圧力脈動の増幅を抑制しつつ、各絞り13,15,18,20が気化管パネル16単位の圧力脈動同士の相互作用による振幅の増大及び気化管ブロック11単位の圧力脈動同士の相互作用による振幅の増大をそれぞれ抑える。
詳しくは、気化管21同士を接続する流路(供給側ヘッダー22及び送出側ヘッダー24)にそれぞれ絞り23,25が設けられているので、この絞り23,25の前後における圧損に基づく減衰効果によって当該絞り23,25を通過する圧力脈動が低減し、これにより、気化管21同士での圧力脈動の伝搬が効果的に抑止される。これと同様に、気化管パネル16同士の圧力脈動の伝搬を供給側パネル間絞り18及び送出側パネル間絞り20により抑止し、さらに、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を供給側ブロック間絞り13及び送出側ブロック間絞り15により抑止している。このように、各絞り13,15,18,20,23,25が、a)気化管21単位で発生した圧力脈動、b)気化管パネル16単位で発生した圧力脈動、及びc)気化管ブロック11単位で発生した圧力脈動、のそれぞれの増幅を抑えることにより、LNG(又はNG)が配管内を流れることに起因する振動を極めて効果的に抑えることができる。
従って、分配管12、集合管14、各マニホールド17,19、及び各ヘッダー22,24にそれぞれ設けられた絞り13,15,18,20,23,25が、LNG又はNGが配管内を流れることに起因する振動を抑止するため、当該振動抑止のために装置10全体の剛性を特別高める必要がない。よって、当該剛性の増加による当該装置10における熱応力の上昇も回避される。
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照しつつ説明するが、上記第1実施形態と同様の構成には同一符号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成ついてのみ詳細に説明する。
気化装置10Aは、複数の気化管ブロック11(本実施形態では2個の気化管ブロック11A,11B)と、分配管12Aを備える。この気化装置10Aは、第1の実施形態の気化装置10と異なり、供給側ブロック間絞り13と、送出側ブロック間絞り15と、供給側パネル間絞り18と、送出側パネル間絞り20と、供給側気化管間絞り23と、送出側気化管間絞り25と、を具備しない。
分配管12Aには、ブロック間脈動抑止手段としての可変バルブ40が設けられる。この可変バルブ40は、分配管12Aにおいて特定の気化管ブロック11AへのLNGの流路に設けられる。具体的に、可変バルブ40は、分配管12Aにおける供給側接続部12aと特定の気化管ブロック11Aの供給側マニホールド17との間に設けられ、当該可変バルブ40が設けられた部位の流路の断面積を変更することができる。即ち、可変バルブ40は、当該可変バルブ40を絞るように操作されることによって、分配管12Aにおいて供給側接続部12aから特定の気化管ブロック11Aまでの間に形成される流路の断面積を局所的に小さくすることができる。
この気化装置10Aでは、供給ポンプ等から当該気化装置10Aに供給されるLNGの流量に基づいて可変バルブ40が操作される。具体的には、気化装置10Aに供給されるLNGの流量が小さいときに可変バルブ40が絞られる。これにより、気化管ブロック11同士を接続する分配管12A内の流路の断面積が局所的に縮減される。これは、高圧状態の気化管21内において供給されるLNGの流量が小さいと、この気化管21内において熱流体的な不安定現象が発生し易いことによる。このように、気化装置10Bに供給されるLNGの流量が小さいときに可変バルブ40を絞って分配管12A内の流路の断面積を局所的に小さくして気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することにより、気化装置10A等の振動への影響の大きい気化管ブロック11単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑えることができ、これにより、LNGの気化に起因して発生する振動を有効に抑止することができる。しかも、分配管12Aに設けられた可変バルブ40が、LNGが配管内を流れることに起因する振動を抑止するため、当該振動抑止のために装置10A全体の剛性を特別高める必要がない。よって、当該剛性の増加による当該装置における熱応力の上昇も回避できる。
一方、気化装置10Aに供給されるLNGの流量が大きいときには可変バルブ40を開いて可変バルブ40における流路断面積を大きくする操作が行われる。気化装置10Aに供給されるLNGの流量が大きいときには気化装置10Aの各配管(気化管21やヘッダー22,24、マニホールド17,19、分配管12Aや集合管14等)内において圧力脈動が生じ難い。このときに上記のように可変バルブ40を開くことにより、分配管12A内における圧損を低減すると共に特定の気化管ブロック11へ供給されるLNGの流量を大きくして、気化装置10Aの気化効率を向上させることができる。
以上のような、LNGの流量に基づく可変バルブ40の開閉制御は、手動で行われてもよく、また、制御装置等により、気化装置10Aに供給されるLNGの流量に基づいて自動的に行われてもよい。
尚、可変バルブ40は、分配管12Aの供給側接続部12aと特定の気化管ブロック11Aの供給側マニホールド17との間だけでなく、供給側接続部12aと各気化管ブロック11A,11Bの供給側マニホールド17との間にそれぞれ設けられてもよい。また、可変バルブ40は、集合管14(図1参照)に設けられてもよい。この場合にも、送出側接続部14aと特定の気化管ブロック11Aの送出側マニホールド19との間に設けられてもよく、送出側接続部14aと各気化管ブロック11A,11Bの送出側マニホールド19との間にそれぞれ設けられてもよい。このような位置に設けられた可変バルブ40を絞ることによっても、分配管12A及び集合管14の少なくとも一方において、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することができる。
また、分配管12Aの具体的構成は、限定されない。本実施形態の分配管12Aは、配管(主管)P1から供給されたLNGを各気化管ブロック11に分配する管により構成されるが、図5(A)及び図5(B)に示されるように、配管P1から各気化管ブロック11へ直接LNGが供給されるように構成されてもよい。即ち、分配管12Aは、配管P1から分岐した接続管C1,C2と、これら接続管C1,C2同士を連通する配管P1の部位とにより構成されてもよい。この場合、可変バルブ40は、各接続管C1,C2にそれぞれ設けられてもよく、いずれか一方の接続管C1(又はC2)に設けられてもよい。また、可変バルブ40は、配管P1における上流側の接続管C1と下流側の接続管C2との間に設けられてもよい(図5(B)参照)。また、集合管14も、分配管12Aと同様に、配管P2から分岐して各気化管ブロック11に接続される接続管と、これら接続管同士を連通する配管P2の部位とにより構成されてもよい。この場合も、可変バルブ40は、各接続管にそれぞれ設けられてもよく、いずれか一方の接続管に設けられてもよい。また、可変バルブ40は、配管P2における上流側の接続管と下流側の接続管との間に設けられてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について図6(A)を参照しつつ説明するが、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成には同一符号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成ついてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る気化装置10Bは、分配管12Bを備える。この分配管12Bには、ブロック間脈動抑止手段としての開閉弁(開閉部材)41及び迂回流路管42が設けられる。
開閉弁41は、分配管12Bにおいて特定の気化管ブロック11AへのLNGの流路に設けられる。具体的に、開閉弁41は、分配管12Bにおける供給側接続部12aと特定の気化管ブロック11Aの供給側マニホールド17との間に設けられ、当該開閉弁41が設けられた部位の流路の開閉を行う。
迂回流路管42は、開閉弁41の上流側で分配管12Bから分岐し、開閉弁41を迂回して特定の気化管ブロック11AへLNGが流れ込む流路を形成する。本実施形態の迂回流路管42は、開閉弁41の上流側で分配管12Bから分岐し、開閉弁41を迂回して開閉弁41の下流側で分配管12Bに接続されている。尚、迂回流路管42は、開閉弁41の上流側で分配管12Bから分岐し、開閉弁41の下流側の気化管ブロック11A(詳しくは、供給側マニホールド17)に直接接続されてもよい。
迂回流路管42には、絞り(迂回流路絞り)43が設けられる。絞り43は、迂回流路管42内に形成される流路の断面積を局所的に小さくするものである。本実施形態では、オリフィスが用いられる。
この気化装置10Bでは、供給ポンプ等から当該気化装置10Bに供給されるLNGの流量に基づいて、開閉弁41が開閉操作される。具体的に、気化装置10Bに供給されるLNGの流量が小さいときには開閉弁41が閉じられ、迂回流路管42のみからの特定の気化管ブロック11AへのLNGの供給が許容される。これにより、特定の気化管ブロック11Aと他の気化管ブロック11Bとは、内部に形成される流路断面積が絞り43で局所的に小さくなった迂回流路管42のみを通じて互いに連通した状態となる。高圧状態の気化管21内において供給されるLNGの流量が小さいと、この気化管21内において熱流体的な不安定現象が発生し易いので、このときに開閉弁41を閉じて特定の気化管ブロック11Aと他の気化管ブロック11Bとを絞り43を有する迂回流路管42を通じて連通した状態にすることにより、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止して気化装置10B等の振動への影響の大きい気化管ブロック11単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑えることができる。その結果、当該気化装置10Bでは、LNGの気化に起因して発生する振動を有効に抑止することができる。しかも、開閉弁41及び迂回流路管42によってLNGが配管内を流れることに起因する振動が抑止されるから、振動抑止のために装置10B全体の剛性を高める必要がなく、これに起因する当該装置10Bにおける熱応力の上昇も生じない。
一方、気化装置10Bに供給されるLNGの流量が大きいときには、気化装置10Bの各配管(気化管21やヘッダー22,24、マニホールド17,19、分配管12Bや集合管14等)内において圧力脈動が生じ難いことから、開閉弁41が開かれる。これにより、分配管12B内における圧損が低減すると共に特定の気化管ブロック11Aへ供給されるLNGの流量が増大し、気化装置10Bの気化効率が向上する。
以上のような、LNGの流量に基づく開閉弁41の開閉制御は、手動で行われてもよく、また、制御装置等により、供給されるLNGの流量に基づいて自動的に行われてもよい。
尚、分配管12Bの具体的構成は、限定されない。本実施形態の分配管12Bは、配管P1から供給されたLNGを各気化管ブロック11に分配する管により構成されるが、図6(B)に示されるように、配管P1から分岐した接続管C1,C2と、これら接続管C1,C2同士を連通する配管P1の部位とにより構成されてもよい。この場合、例えば、迂回流路管42は、上流側の接続管C1と下流側の接続管C2とを互いに接続するように配置され、開閉弁41は、下流側の接続管C2における当該接続管C2と迂回流路管42との接続部の上流側に設けられる。
また、開閉弁41及び迂回流路管42は、図7(A)に示される気化装置10Cのように、分配管12Bの供給側接続部12aと各気化管ブロック11A,11Bとの間にそれぞれ設けられてもよい。また、分配管12Bが配管P1とこの配管から分岐する接続管C1,C2とにより構成される場合には、図7(B)に示されるように、開閉弁41は、各接続管C1,C2にそれぞれ設けられ、迂回流路管42は、配管P1と各気化管ブロック11との間にそれぞれ設けられてもよい。
また、開閉弁41及び迂回流路管42は、集合管14(図1参照)に設けられてもよい。この場合にも、送出側接続部14aと特定の気化管ブロック11Aとの間に設けられてもよく、送出側接続部14aと各気化管ブロック11A,11Bとの間にそれぞれ設けられてもよい。また、集合管14が配管P2から分岐して各気化管ブロック11に接続され
る接続管と、これら接続管同士を連通する配管P2の部位とにより構成される場合には、開閉弁41は、各接続管にそれぞれ設けられ、迂回流路管42は、配管P2と各気化管ブロック11との間にそれぞれ設けられてもよい。
る接続管と、これら接続管同士を連通する配管P2の部位とにより構成される場合には、開閉弁41は、各接続管にそれぞれ設けられ、迂回流路管42は、配管P2と各気化管ブロック11との間にそれぞれ設けられてもよい。
このような位置に開閉弁41及び迂回流路管42を設けても、各位置の開閉弁41を閉じることにより、分配管12B(又は12C)及び集合管14の少なくとも一方において、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することができる。
次に、本発明の第4実施形態について図8を参照しつつ説明するが、上記第1実施形態〜第3実施形態と同様の構成には同一符号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成ついてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る気化装置10Dは、分配管12Dと、連結管44とを備える。この分配管12Dには、開閉弁(開閉部材)45が設けられる。この開閉弁45は、連結管44と共に、気化装置10Dにおけるブロック間脈動抑止手段を構成する。
開閉弁45は、分配管12Dにおいて特定の気化管ブロック11AへのLNGの流路に設けられる。具体的に、開閉弁45は、分配管12Dにおける供給側接続部12aと特定の気化管ブロック11Aの供給側マニホールド17との間に設けられ、当該開閉弁41が設けられた部位の流路の開閉を行う。
連結管44は、特定の気化管ブロック11Aと他の気化管ブロック11Bとを接続する。詳しくは、連結管44は、特定の気化管ブロック11Aの供給側マニホールド17と他の気化管ブロック11Bの供給側マニホールド17とを接続し、これにより、両ブロック11A,11Bの供給側部分同士を相互に連通する。前記開閉弁45が閉じられると、特定の気化管ブロック11Aと他の気化管ブロック11Bとは連結管44でのみ互いに連通した状態となる。
連結管44には、絞り(連結管絞り)46が設けられる。絞り46は、連結管44内に形成される流路の断面積を局所的に小さくするものである。本実施形態では、オリフィスが用いられる。
この気化装置10Dでは、供給ポンプ等から当該気化装置10Dに供給されるLNGの流量に基づいて、開閉弁45が開閉される。具体的に、気化装置10Dに供給されるLNGの流量が小さいときに開閉弁45を閉じる。そうすると、分配管12Dから特定の気化管ブロック11AへのLNGの供給が停止され、分配管12Dからは専ら気化管ブロック11BにのみLNGが供給される。この気化管ブロック11Bの供給側マニホールド17に供給されたLNGは、他の気化管ブロック11Bに含まれる各気化管パネル16(詳しくは各供給側ヘッダー22)に分配されると共に、内部に形成される流路の断面積が絞り46で局所的に小さくなった連結管44を通じてのみ特定の気化管ブロック11Aへ供給される。
高圧状態の気化管21内において供給されるLNGの流量が小さいと、この気化管21内において熱流体的な不安定現象が発生し易いが、このときに、開閉弁45を閉じて分配管12Dを専ら気化管ブロック11Bにのみ接続し、この気化管ブロック11から絞り46を含む連結管44を通じてのみ気化管ブロック11AにLNGが供給されるようにすることで、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を絞り46により有効に抑止することができ、その結果、気化装置10D等の振動への影響の大きい気化管ブロック11単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑制することができる。これにより、当該気化装置10Dでは、LNGの気化に起因して発生する振動を有効に抑止することができる。しかも、
開閉弁45及び管(連結管)44を設けることによってLNGが配管内を流れることに起因する振動を抑止しているため、装置10D全体の剛性を高めて前記振動を抑止する場合のように当該装置10Dにおける熱応力の上昇も生じない。
開閉弁45及び管(連結管)44を設けることによってLNGが配管内を流れることに起因する振動を抑止しているため、装置10D全体の剛性を高めて前記振動を抑止する場合のように当該装置10Dにおける熱応力の上昇も生じない。
一方、気化装置10Dに供給されるLNGの流量が大きいときに開閉弁45が開かれる。このときは、気化装置10Dの各配管(気化管21やヘッダー22,24、マニホールド17,29、分配管12Bや集合管14等)内において圧力脈動が生じ難いことから、開閉弁45を開いて分配管12Dから気化管ブロック11Aへの直接のLNGの供給を許容することで、気化装置10Dにおける圧損を低減すると共に特定の気化管ブロック11Aへ供給されるLNGの流量を大きくして、気化装置10Dの気化効率を向上させることができる。
以上のような、LNGの流量に基づく開閉弁45の開閉制御は、手動で行われてもよく、また、制御装置等により、供給されるLNGの流量に基づいて自動的に行われてもよい。
尚、連結管44は、他の気化管ブロック11Bの送出側マニホールド19(図1参照)と特定の気化管ブロック11Aの送出側マニホールド19とを接続するように設けられてもよい。この場合、集合管14においてその送出側接続部14aと特定の気化管ブロック11A(又は他の気化管ブロック11B)との間に開閉弁45が設けられる。
このような位置に開閉弁45及び連結管44を設けても、開閉弁45を閉じることにより、供給側マニホールド17間を接続する連結管44又は送出側マニホールド19間を接続する連結管44の少なくとも一方において、気化管ブロック11同士の圧力脈動の伝搬を有効に抑止することができる。
尚、本発明の気化装置は、上記第1実施形態〜第4実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
第1実施形態では、絞り23,25,13,15,18,20,が気化管21とヘッダー22(又は24)との接続部、ヘッダー22(又は24)とマニホールド17(又は19)の接続部、マニホールド17(又は19)と分配管12(又は集合管14)との接続部の全てに設けられているが、絞りの配置位置はこれに限定されず、少なくとも、ブロック同士の圧力脈動の伝達を抑止して気化装置10等の振動への影響の大きい気化管ブロック11単位で発生する圧力脈動の振幅の増大を抑えことができればよい。具体的に、気化装置10には、少なくともブロック間絞り13(又は15)が設けられていればよい。
第2実施形態の可変バルブ40が設けられる位置は、分配管12A又は集合管14に限定されない。マニホールド17,19とヘッダー22,24との間に設けられてもよく、ヘッダー22,24と気化管21との間に設けられてもよい。
10 低温液化ガスの気化装置
11 気化管ブロック
11D 気化装置
12 分配管(ブロック間分配管)
13 供給側ブロック間絞り(ブロック間脈動抑止手段)
14 集合管(ブロック間集合管)
15 送出側ブロック間絞り(ブロック間脈動抑止手段)
16 気化管パネル
17 供給側マニホールド(パネル間分配管)
18 供給側パネル間絞り(パネル間脈動抑止手段)
19 送出側マニホールド(パネル間集合管)
20 供給側パネル間絞り(パネル間脈動抑止手段)
21 気化管
22 供給側ヘッダー(気化管間分配管)
23 供給側気化管間絞り(気化管間脈動抑止手段)
24 送出側ヘッダー(気化管間集合管)
25 送出側気化管間絞り(気化管間脈動抑止手段
11 気化管ブロック
11D 気化装置
12 分配管(ブロック間分配管)
13 供給側ブロック間絞り(ブロック間脈動抑止手段)
14 集合管(ブロック間集合管)
15 送出側ブロック間絞り(ブロック間脈動抑止手段)
16 気化管パネル
17 供給側マニホールド(パネル間分配管)
18 供給側パネル間絞り(パネル間脈動抑止手段)
19 送出側マニホールド(パネル間集合管)
20 供給側パネル間絞り(パネル間脈動抑止手段)
21 気化管
22 供給側ヘッダー(気化管間分配管)
23 供給側気化管間絞り(気化管間脈動抑止手段)
24 送出側ヘッダー(気化管間集合管)
25 送出側気化管間絞り(気化管間脈動抑止手段
Claims (4)
- 低温液化ガスを気化するための装置であって、
内部に流される前記低温液化ガスを外部との熱交換によって気化させるための複数の気化管と、各気化管に供給側マニホールドからの低温液化ガスを分配する供給側ヘッダーと、各気化管において気化したガスを集めて送出側マニホールドに送出する送出側ヘッダーとを有する気化管パネルであって、前記気化管を特定の垂直面上に配置する複数の気化管パネルが、前記垂直面と直交する方向に配置される複数の気化管ブロックと、
各気化管ブロックに接続され、前記低温液化ガスを前記各気化管ブロックに分配するブロック間分配管と、
前記各気化管ブロックに接続され、当該気化管ブロックにおいて気化されたガスを集めて送出するブロック間集合管と、
前記ブロック間分配管と前記ブロック間集合管とにより互いに接続されている気化管ブロック同士の圧力脈動の伝搬を抑止するブロック間脈動抑止手段と、
共通の気化管ブロックに含まれる各気化管パネルと前記ブロック間分配管とに接続され、前記ブロック間分配管からの前記低温液化ガスを前記各気化管パネルの前記供給側ヘッダーに分配するパネル間分配管と、
前記共通の気化管ブロックに含まれる各気化管パネルと前記ブロック間集合管とに接続され、当該気化管パネルにおいて気化されたガスを前記送出側ヘッダーから集めて前記ブロック間集合管に送出するパネル間集合管と、
前記パネル間分配管と前記パネル間集合管とにより互いに接続されている気化管パネル同士の圧力脈動の伝搬を抑止するパネル間脈動抑止手段と、を備え、
前記パネル間脈動抑止手段は、前記供給側マニホールドと前記供給側ヘッダーとの各接続部に設けられる低温液化ガスの気化装置。 - 請求項1に記載の低温液化ガスの気化装置において、
前記パネル間脈動抑止手段は、前記パネル間分配管に設けられてその管内に形成されるガスの流路の断面積を局所的に小さくするパネル間絞りである低温液化ガスの気化装置。 - 請求項1に記載の低温液化ガスの気化装置において、
前記パネル間脈動抑止手段は、前記供給側マニホールドと前記供給側ヘッダーとの各接続部に加え、前記送出側マニホールドと前記送出側ヘッダーとの各接続部にも設けられる低温液化ガスの気化装置。 - 請求項3に記載の低温液化ガスの気化装置において、
前記送出側マニホールドと前記送出側ヘッダーとの各接続部に設けられる前記パネル間脈動抑止手段は、前記パネル間集合管に設けられてその管内に形成されるガスの流路の断面積を局所的に小さくするパネル間絞りである低温液化ガスの気化装置。
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