JP6092013B2 - 非水性分散媒用分散剤 - Google Patents
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Description
次に分散質親和性部位Zは、カルボキシル基、スルホ基、硫酸エステル基、又はリン酸エステル基の酸型でも塩を形成していても良い。形成する塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が挙げられる。アルカリ金属塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等が挙げられる。アルカリ土類金属塩の例としては、カルシウム塩及びマグネシウム塩等が挙げられる。アルカノールアミン塩の例としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。
[製造例1(本発明品1)]
3−ブテン−1−オール72g(1モル)をオートクレーブに入れ、水酸化カリウムを触媒とし、圧力1.5kg/cm3、温度130℃の条件にて、ブチレンオキサイド504g(7モル)を付加させた後、エチレンオキサイド440g(10モル)を付加させ、中間体Aを得た。次に、この中間体A1016g(1モル)及びモノクロロ酢酸ナトリウム151g(1.3モル)を反応器にとり、トルエンを溶媒とし、均一になるよう撹拌した。その後、反応系の温度が60℃の条件で、水酸化ナトリウム52g(1.3モル)を添加した後、反応系の温度を80℃に昇温させ、3時間反応させた。反応後、98%硫酸120g(1.2モル)を滴下することにより、白色懸濁溶液を得た。次いで、この白色懸濁溶液を蒸留水で洗浄し、溶媒を減圧留去することにより、次の一般式(1)で表される化合物本(発明品1)を得た。
3−ブテン−1−オール72g(1モル)の代わりに7−オクテン−1−オール128g(1モル)を用い、ブチレンオキサイドの量を504g(7モル)から360g(5モル)に減らした他は、製造例1に準じて次の一般式(1)で表される化合物(本発明品2)を得た。
3−ブテン−1−オール72g(1モル)の代わりに11−ドデセン−1−オール184g(1モル)を用い、ブチレンオキサイド504g(7モル)の代わりにプロピレンオキサイド174g(3モル)を用いた他は、製造例1に準じて次の一般式(1)で表される化合物(本発明品3)を得た。
7−オクテン−1−オール128g(1モル)の代わりに2−プロペニルフェノール134g(1モル)を用いた他は、製造例2に準じて次の一般式(1)で表される化合物(本発明品7)を得た。
2−プロペニルフェノール134g(1モル)の代わりに2,6−ジプロペニルフェノール174g(1モル)を用いた他は、製造例2に準じて次の一般式(1)で表される化合物(本発明品8)を得た。
2−プロペニルフェノール134g(1モル)の代わりに4−ビニルフェノール120g(1モル)を用いた他は、製造例2に準じて次の一般式(1)で表される化合物(本発明品8)を得た。
中間体A1016g(1モル)に無水リン酸47g(0.33モル)を80℃で5時間反応させることで次の一般式(1)で表される化合物(本発明品12)を得た。本組成物をNMRにて確認したところ、モノエステル/ジエステルの比率は56/44であった。
(比較品5)オクチルアミン
(比較品6)ブタン酸
(比較品7)2−エチルへキサン酸
(比較品8)デカン酸
(比較品9)安息香酸
(比較品10)ポリエチレングリコール(600)二酢酸
(比較品11)ポリオキシエチレン(6)イソトリデシルエーテルリン酸エステル
(比較品12)ドデシルベンゼンスルホン酸
(比較品13)ドデシルベンゼンスルホン酸Ca塩
(比較品14)ポリビニルピロリドン(第一工業製薬(株)製、商品名ピッツコールK−30)
(比較品15)ポリビニルアルコール部分けん化物((株)クラレ製、商品名クラレポバールPVA403)
(比較品16)スチレンマレイン酸共重合体(ATOFINA社製、商品名SMA1000)
(比較品17)高分子系顔料分散剤(BYKChemie社製、商品名DISPERBYK−163)
(比較品18)高分子系顔料分散剤(BYKChemie社製、商品名DISPERBYK−2001)
(比較品19)高分子系顔料分散剤(味の素ファインテクノ(株)製、商品名アジスパーPB−822)
以下の表1に示す本発明品の分散剤1.5部(固形分換算)及び比較例の分散剤1.5部(固形分換算)を、分散媒として表1に示す溶剤68.5部に溶解し、さらに、分散質としての酸化マグネシウム(MgO)30部及び直径0.5mmのジルコニアビーズ100mlを加えたものに、ペイントシェーカーで12時間微細化処理を実施した。その結果、得られた処理液を透明の容器に移して容器内の処理液の分散性について、その処理液を目視にて観察することによって、以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
◎:すべての分散質が液中に分散し、容器の底部に沈降物は見られない
○:ほとんどの分散質が液中に分散しているが、容器の底部にごくわずかの沈降物が見られる
×:ほとんどの分散質が底部に沈降している
<酸化ジルコニウムの溶剤分散体の作製及び評価>
以下の表2に示す本発明分散剤の所定量又は比較例の分散剤の所定量を、分散媒としてのメチルエチルケトンに溶解し、さらに分散質としての酸化ジルコニウム(ZrO2)5部を加えたものに、ビーズミル(寿工業(株)製、商品名ウルトラアペックスミルUAM−005、直径50μmのジルコニアビーズ使用、周速10m/秒)で2時間微細化処理を実施した。その結果、得られた処理液を透明の容器に移して、微細化処理直後の容器内の処理液の分散性と、24時間後の容器内の処理液(分散剤が0.25部で分散質が5部の処理液)の分散安定性とについて、処理液を目視にて観察することによって、同上基準で評価した。また、一部の処理液(分散剤が0.25部で分散質が5部の処理液)について、粒度分布計(日機装株式会社製、マイクロトラックUPA MODEL 9230)を使用し、微細化処理直後の酸化ジルコニウムの粒子径を測定した。なお、分散剤に対するメチルエチルケトンの配合量は、分散剤0.5部、0.25部、0.15部、0.05部に対して、それぞれメチルエチルケトン94.5部、94.75部、94.85部、94.95部である。また、表3における分散剤使用量(対酸化ジルコニウム)は、10%が分散剤0.5部、5%が分散剤0.25部、3%が分散剤0.15部、1%が分散剤0.05部にそれぞれ対応する。上記分散性と分散安定性の目視評価と酸化ジルコニウムの粒子径測定結果を表2に示す。
以下の表2に示す組成を有する本発明の分散剤又は比較例の分散剤と、酸化ジルコニウム、メチルエチルケトンからなる上記酸化ジルコニウム分散体(分散剤0.25部、酸化ジルコニウム5.00部、メチルエチルケトン94.75部)の70部を、アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名アクリペットVH)25部を溶解させたメチルエチルケトン溶液70部に混合してなる分散液について、ビーズミル(寿工業(株)製、商品名ウルトラアペックスミルUAM−005、直径50μmのジルコニアビーズ使用、周速10m/秒)で2時間微細化処理を実施した。その結果、得られた処理液を透明の容器に移して容器内の処理液の分散性について、処理液を目視にて観察することによって、同上基準で評価した。
◎:12ポイントのアルファベット文字を鮮明に判別することができる
○:塗膜にごく僅かの濁りを生じているが、12ポイントのアルファベット文字を判別することができる
×:塗膜に濁りがあり、12ポイントのアルファベット文字を判別することができない
<酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体の作製>
酸化ジルコニウム粉末(日本電工(株)製、商品名PCS、一次粒子径30nmのもの)100部とメチルエチルケトン400部とを混合したものに、以下の表3に示す本発明の分散剤又は比較例の分散剤10部を添加したものに、ビーズミル(寿工業(株)製、商品名ウルトラアペックスミルUAM−005、直径50μmのジルコニアのビーズ使用、周速10m/秒)で4時間微細化処理を実施して、酸化ジルコニウム分散体を作製した。得られた酸化ジルコニウム分散体100部に、フェノキシエチルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名ニューフロンティアPHE)10部と、ペンタエリスリトールトリアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名ニューフロンティアPET−3)10部とを添加して混合した後、溶媒のメチルエチルケトンはロータリーエバポレーターを用いて減圧除去し、酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体(1)を得た。得られた分散体について、外観の透明性、粘度、屈折率を評価した。評価結果を表3に示す。
a.外観の透明性 酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体を透明のガラス容器に入れ、上記ガラス容器の下に12ポイントで印字したアルファベットを記した紙を置き、分散体の透明性について、その分散体越しにアルファベットを判別できるかどうかの点から、以下の基準で評価した。
◎:分散体を5cm深さのガラス容器に入れたときに、12ポイントのアルファベット文字が見える(分散体が透明である)
○:分散体を1cm深さのガラス容器に入れたときに、12ポイントのアルファベット文字がはっきり見える(分散体に僅かな濁りがある)
×:分散体を1cm深さのガラス容器に入れたときに、12ポイントのアルファベット文字がはっきり見えない(分散体に濁りがある)
上記酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体100部に、光重合開始剤(BASF社製、商品名IRGACURE184)1部を添加して混合し、酸化ジルコニウムペーストを得た。その酸化ジルコニウムペーストを、ポリエチレンテレフタレートフィルム上にアプリケーター(小平製作所製 YA型)を用いて約50μmの膜厚で塗布した後、高圧水銀灯を用いて80W/cmの強さで約200mJ/cm2のエネルギーの紫外線を照射することにより、酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体の光重合硬化膜を得た。得られた分散体について、外観の透明性、屈折率、鉛筆硬度、耐水性を評価した。評価結果を表3に示す。
a.外観の透明性 上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの下に12ポイントで印字したアルファベットを記した紙を置き、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に得られた光重合硬化膜の透明性について、その硬化膜越しにアルファベットを判別できるかどうかの点から、以下の基準で評価した。
◎:12ポイントのアルファベット文字を鮮明に判別することができる
○:硬化膜にごく僅かの濁りを生じているが、12ポイントのアルファベット文字を判別することができる
×:硬化膜に濁りがあり、12ポイントのアルファベット文字を判別することができない
<酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体の作製>
市販の酸化ジルコニウム分散体(堺化学(株)製、商品名SZR−M、一次粒子径3nm、30質量%のメタノールを含有する分散体)100部に、以下の表4に示す本発明の分散剤又は比較例の分散剤3部と、フェノキシエチルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名ニューフロンティアPHE)15部と、ペンタエリスリトールトリアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名ニューフロンティアPET−3)15部とを添加して混合した後、溶媒のメタノールをロータリーエバポレーターを用いて減圧除去し、酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体(2)を得た。得られた分散体について、外観の透明性、粘度、屈折率を評価した。評価方法は上記分散試験3と同様である。評価結果を表4に示す。
<酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体の作製>
市販の酸化ジルコニウム分散体(堺化学(株)製、商品名SZR−M、一次粒子径3nm、30質量%のメタノールを含有する分散体)100部に、以下の表5に示す本発明の分散剤又は比較例の分散剤3部と、o−フェニルフェノキシエチルアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品名KAYARAD OPP−1)28.5部を添加して混合した後、溶媒のメタノールはロータリーエバポレーターを用いて減圧除去し、酸化ジルコニウムのアクリレートモノマー分散体(3)を得た。得られた分散体について、外観の透明性、粘度、屈折率を評価した。得られた分散体について、外観の透明性、粘度、屈折率を評価した。評価方法は上記分散試験3と同様である。評価結果を表5に示す。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で示される化合物からなる非水性分散媒用分散剤。
但し、一般式(1)中、R1は以下に示す基から選択された基を表し、これらの式中、R2はメチル基を表し、m1は2〜10の数を表し、m2は0〜4の数を表し、m3は1〜2の数を表し、Dは下記化学式D−1、D−2及びD−3のうちのいずれかで表される重合性の不飽和基を表し、これらの式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、A1は炭素数3〜4のアルキレン基を表し、n1はアルキレンオキシドの平均付加モル数を表し、2〜30の範囲にある数を表し、A2は炭素数2のアルキレン基を表し、n2はアルキレンオキシドの平均付加モル数を表し、3〜30の範囲にある数を表し、Xは、−CH 2 −、−CO(CH 2 ) 2 −、又は−COCH=CH−である連結基を表し、pは0又は1の数を表し、Zは、カルボキシル基、スルホ基、リン酸エステル基又はそれらの塩を表す。
- 一般式(1)中のZがカルボキシル基又はリン酸エステル基であることを特徴とする、請求項1に記載の非水性分散媒用分散剤。
- 請求項1又は2に記載の非水性分散媒用分散剤により被覆及び/又は含浸の処理がなされた固体粒子。
- 請求項1又は2に記載の非水性分散媒用分散剤を用いて有機物粒子及び/又は無機物粒子を非水性分散媒中に分散してなる分散体組成物。
- 前記非水性分散媒が溶剤であることを特徴とする、請求項4に記載の分散体組成物。
- 前記非水性分散媒が重合性不飽和モノマー又はオリゴマーであることを特徴とする、請求項4に記載の分散体組成物。
- 請求項5又は6に記載の分散体組成物を含有することを特徴とする、コーティング組成物。
- 請求項7に記載のコーティング組成物を硬化させてなる硬化物。
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