JP6119963B2 - 自動焦点制御装置、半導体検査装置および顕微鏡 - Google Patents
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Description
特許文献3にも説明されているように、光ディスクの表面に形成されるパターンは規則的であるので、反射ビームの回転方向、回折方向、傾斜角などは決まってくる。したがって、非点隔差を発生させるシリンドリカルレンズの母線方向を所定の方向になるようにセットしておけば、光ディスクの表面パターンの影響を受けずに、非点収差法を用いた高精度な自動焦点制御ができる。
撮像素子を有する観察光学系にて被検査物表面を観察できるように前記被検査物表面の相対位置を所与の観察面に位置させるための自動焦点制御装置であって、
フォーカスエラー検査光を発射する光源を有する光源光学系と、
前記光源からのフォーカスエラー検査光を入射光として被検査物の表面に集光させる対物レンズと、
前記被検査物からの反射光を前記対物レンズを介して受光する受光光学系と、
前記受光光学系からの受光信号からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部と、を具備し、
前記受光光学系は、
前記被検査物からの反射光を第1反射光と第2反射光とに二分割する無偏光ビームスプリッタと、
前記第1反射光の光路上に配置された第1非点隔差発生手段と、
前記第2反射光の光路上に配置された第2非点隔差発生手段と、
前記第1非点隔差発生手段を通過した光を受光する第1光検出器と、
前記第2非点隔差発生手段を通過した光を受光する第2光検出器と、を備え、
前記フォーカスエラー信号生成部は、前記第1光検出器および前記第2光検出器からの受光信号を用いてフォーカスエラー信号を生成し、
前記光源光学系は、フォーカスエラー検査光の結像位置が前記所与の観察面から所定の微小距離だけデフォーカスするように、配置されており、
前記受光光学系は、前記被検査物表面に対して前記所定の微小距離だけデフォーカスした光の反射光が前記第1光検出器および第2光検出器の受光面に焦点を結ぶように調整するオフセット調整手段を有する
ことを特徴とする
(第1実施形態)
図1に、本発明に係る半導体ウエハ検査装置の第1実施形態を示す。
半導体ウエハ検査装置100は、光学ユニット200と、被検査物としての半導体ウエハWが載置されるステージ110と、ステージ110を移動させる駆動機構部120と、を備えている。
さらに、光学ユニット200は、自動焦点制御系300と、観察光学系600と、を備えている。
自動焦点制御系300は、光源光学系310と、対物レンズ322と、受光光学系400と、フォーカスエラー信号生成部500と、を備えている。
なお、図1において、紙面の左右方向にX方向をとり、紙面の垂直方向にY方向をとり、紙面の上下方向にZ方向をとった。
また本明細書では、観察光学系600の焦点位置を含む面を観察面ということがある。
まず、観察光学系600の光路から説明する。
照明光源610から発射された光は、第1ビームスプリッタBS1、コリメートレンズ321および第2ビームスプリッタBS2を介して対物レンズ322に入射し、半導体ウエハWの表面を照明する。そして、半導体ウエハWで反射した反射照明光は、対物レンズ322および第2ビームスプリッタBS2を戻り、さらに、光学系620を介して、二次元撮像素子630にて撮像される。撮像素子630で取得された画像によって、半導体ウエハWの表面が検査される。
光源光学系310から発射された光(フォーカスエラー検査光)は、第3ビームスプリッタBS3、集光レンズ330、第1ビームスプリッタBS1、コリメートレンズ321および第2ビームスプリッタBS2を介して対物レンズ322に入射し、半導体ウエハWの表面にて結像する。(ただし、半導体ウエハWの表面に対してわずかにデフォーカスさせるのであるが、このことは後述する。)そして、半導体ウエハWの表面で反射された反射光は、対物レンズ322、第2ビームスプリッタBS2、コリメートレンズ321、第1ビームスプリッタBS1、集光レンズ330および第3ビームスプリッタBS3を戻り、受光光学系400で受光される。
図2は、自動焦点制御系300で使用するビームスポット701の位置と観察光学系600で観察する観察領域702との位置ずれを表した図である。このようにビームスポット701と観察領域702とをずらすのは、自動焦点制御系300で使用するビームが観察光学系600に漏れ込むことで生じるフレア等の外乱を減じるための配慮である。
図3においては、自動焦点制御系300を中心にわかりやすく説明するため、図1に比べると第1ビームスプリッタBS1や第2ビームスプリッタBS2を省略しているが、光学的な意味で同じであることはご理解頂けるであろう。第1ビームスプリッタBS1や第2ビームスプリッタBS2は、自動焦点制御系300と観察光学系600とを連結するために使用されるもので、自動焦点制御系300の光学要素としては無くても説明に支障は無い。
光源光学系310は、光源としてのレーザーダイオード311と、レーザーダイオード311からの光を平行光にするコリメートレンズ312と、コリメートレンズ312からの平行光を一旦集光させる集光レンズ330と、を有する。
レーザーダイオード311から発射される光は紫外線領域の光とし、例えば、波長が405nmのレーザー光とすることが例として挙げられる。精密な位置合わせのためには、波長が短い方がよい。
この集光点をP1と表す(たとえば図4、図5、図6参照)。
半導体ウエハWの表面と結像点I1とのデフォーカス量が決まれば、この戻り光の角度ずれ量も決まる。(逆にいうと、戻り光の角度ずれ量が決まれば、半導体ウエハWの表面と結像点I1とのデフォーカス量が一義的に決まる。)
あるいは、レーザーダイオード311の位置をコリメートレンズ312の前側焦点からずらすということも考えられる(もちろん、レーザーダイオード311を移動させてもよいし、コリメートレンズ312の方を移動させてもよい)。
本発明としては上記二つ方法を除外するものではないが、光源光学系310(レーザーダイオード311、コリメートレンズ312および集光レンズ330)および第3ビームスプリッタBS3をユニットとして組み付けておいて、この光源光学系310および第3ビームスプリッタBS3のユニットごと移動させるようにする方が好ましい。
本実施形態において、半導体ウエハWの表面に光を結像させるのではなく、敢えてデフォーカスさせるのは次の理由による。
受光光学系400は、オフセット調整レンズ410と、無偏光ビームスプリッタ420と、第1非点隔差発生手段としての第1シリンドリカルレンズ430と、第1光検出器440と、第2非点隔差発生手段としての第2シリンドリカルレンズ450と、第2光検出器460と、を備えている。
第1光検出器440および第2光検出器460は、受光面が四つの受光部に分割された四分割受光素子である。
半導体ウエハ表面からの戻り光は、対物レンズ322、コリメートレンズ321および集光レンズ330を戻り、さらに、第3ビームスプリッタBS3を介してオフセット調整レンズ410に入射する。オフセット調整レンズ410を通過した光は、無偏光ビームスプリッタ420によって二分割される。無偏光ビームスプリッタ420によって分割された一方の光は、第1シリンドリカルレンズ430を介して第1光検出器440にて受光される。また、無偏光ビームスプリッタ420によって分割された他方の光は、第2シリンドリカルレンズ450を介して第2光検出器460にて受光される。
オフセット調整レンズ410は、半導体ウエハWからの反射光が第1光検出器440および第2光検出器460の受光面に結像するように配置されている。
前述のように、半導体ウエハWの表面に対してデフォーカスして光を照射しているので、その反射光は集光レンズ330を通過しても平行光にはならず、デフォーカス量に応じた角度ズレをもっている。そこで、所定の角度ズレで入射してくる光が第1光検出器440および第2光検出器460の受光面に結像するようにオフセット調整レンズ410を配置しておけば、半導体ウエハWの表面が所定のデフォーカス位置にあることを検出できるようになる。このようなオフセット調整ができるように、オフセット調整用レンズ410には、オフセット調整用レンズ410を光軸に沿って進退させるためのアクチュエータ411が付設されている。
次に、本実施形態が採用した二重非点収差法について説明する。
単なる非点収差法はよく知られているものであるが、対比説明として簡単に説明しておく。
非点収差法とは、非点収差をもった光学系で結像させた像のひずみを検出し、これにより光軸方向に沿った変位を測定する方法をいう。例えば、第1シリンドリカルレンズ430を通過した光が第1光検出器440の受光面に入射するところ(図3)、図7に示すように、受光面の位置によって像が横長(図7(a))、円形(図7(b))、縦長(図7(c))と変化する。4分割光検出器440を利用してこの変化を検出すれば光軸方向の変位を測定することができる。
いま、四つの受光部に順にAからDまで符号を付け、例えば受光部Aからの受光信号をSAとする。(第1光検出器440の受光部なので、A1からD1とし、さらに例えば受光部A1からの受光信号をSA1とする。)そして、フォーカスエラー信号FE1を次のように生成するとする。なお、フォーカスエラー信号は、フォーカスエラー信号生成部500によって生成される。
(要は、一方の対角方向の和から他方の対角方向の和を減じる。)
光量不均一の分かりやすい例として、図9に、反射光の一部に欠けた部分(これを欠損部と称することにする。)がある場合の受光像を示す。ここでは、欠損部は、受光部B1または受光部C1に表れるとする。
このように欠損部がある状態でフォーカスエラー信号FE1を生成する。すると、欠損部の欠けた光量分だけ(SB1+SC1)が小さくなってしまうことになる。
しかし、図10に示すようにS字カーブがオフセットしてしまっているために、フォーカスエラー信号FE1が0になるポイントは図9(b)と図9(c)との間になってしまう。
半導体ウエハ表面において光が当たる場所が異なると、欠損部が生じたり無くなったり、大きくなったり小さくなったりといった違いが生じてくる。これでは光学ユニット200と半導体ウエハ表面との距離調整が安定しないことになる。
すなわち、オフセット調整レンズ410を通過した光を、無偏光ビームスプリッタ420によって二分割する。分割された一方の光は、第1シリンドリカルレンズ430を通過して第1光検出器440にて受光される。
このときの受光像およびフォーカスエラー信号FE1は図9および図10で既に示した通りである。
(一方は無偏光ビームスプリッタ420を通過した透過光であり、他方は無偏光ビームスプリッタ420で反射された反射光となるため。)
この分割された他方の光を第2シリンドリカルレンズ450を介して第2光検出器460で受光する。
図11は、第2光検出器460で受光する受光像の例であり、図9に対応する。
(図9と図11とでは、−45°(すなわち135°)を対称面とする関係にある。)
四つの受光部に順にAからDまで符号を付け、例えば受光部Aからの受光信号をSAとする。第2光検出器の受光部なので、A2からD2とし、さらに例えば受光部A2からの受光信号をSA2とする。
したがって、第1光検出器440からの受光信号(フォーカスエラー信号FE1)と第2光検出器460からの受光信号(フォーカスエラー信号FE2)とをうまく加算するか減算して、外乱(光量不均一)が相殺されるようにすればよい。
図11(b)と図9(b)とに注目していただくと、図9(b)では外乱が受光部B1に生じ、図11(b)では外乱が受光部A2に生じている。
そこで、
FE1=(SA1+SD1)−(SB1+δ+SC1)
FE2=(SA2+δ+SD2)−(SB2+SC2)
とする。
FEt=FE1+FE2
=(SA1+SD1+SA2+SD2)−(SB1+SC1+SB2+SC2)
したがって、光学ユニット200と半導体ウエハ表面とのギャップは常に一定に保たれるわけであるから、観察光学系600の光学系620としては、予め前記デフォーカス分を見込んで半導体ウエハの表面に焦点が合うようにしておけばよいことは言うまでもない。
本実施形態の変形例1を説明する。
図2に示したように、自動焦点制御系300で使用するビームスポット701の位置と観察光学系600で観察する観察領域702とがずれるようにしているのであるが、それでも自動焦点制御系300で使用するビームが観察光学系600に漏れることは避けられない。
半導体ウエハの表面で不規則な方向に反射されることもあるし、対物レンズ320による反射光が観察光学系600に入ってしまうこともありえる。
そこで、変形例1として、光源としてのレーザーダイオード311をパルス駆動してもよい。
そして、レーザーダイオード311をONにするタイミングのときだけ受光信号をサンプリングし、これをホールドするようにすればよい。
レーザーダイオード311を連続駆動する場合に比べて(図13(a))、パルス駆動のデューティーを5分の1にすれば(図13(b))、観察光学系600に漏れるフレア量も5分の1になる。
観察対象は半導体ウエハに限られない。本発明によれば、不規則な表面パターンをもつものであっても安定した自動焦点合わせが実現できる。
したがって、本発明は、半導体ウエハ検査装置のみならず、広く顕微鏡に応用してもよい。
Claims (6)
- 撮像素子を有する観察光学系にて被検査物表面を観察できるように前記被検査物表面の相対位置を所与の観察面に位置させるための自動焦点制御装置であって、
フォーカスエラー検査光を発射する光源を有する光源光学系と、
前記光源からのフォーカスエラー検査光を入射光として被検査物の表面に集光させる対物レンズと、
前記被検査物からの反射光を前記対物レンズを介して受光する受光光学系と、
前記受光光学系からの受光信号からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部と、を具備し、
前記受光光学系は、
前記被検査物からの反射光を第1反射光と第2反射光とに二分割する無偏光ビームスプリッタと、
前記第1反射光の光路上に配置された第1非点隔差発生手段と、
前記第2反射光の光路上に配置された第2非点隔差発生手段と、
前記第1非点隔差発生手段を通過した光を受光する第1光検出器と、
前記第2非点隔差発生手段を通過した光を受光する第2光検出器と、を備え、
前記フォーカスエラー信号生成部は、前記第1光検出器および前記第2光検出器からの受光信号を用いてフォーカスエラー信号を生成し、
前記光源光学系は、前記光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、前記コリメートレンズからの光を一旦集光させる集光レンズと、を有するとともに、前記光源、前記コリメートレンズおよび前記集光レンズを含んで当該光源光学系がユニット化されており、前記対物レンズに対し前記光源光学系をユニットとして光軸に沿って相対移動させることにより、前記フォーカスエラー検査光の結像位置を前記所与の観察面から所定の微小距離だけデフォーカスさせ、
前記受光光学系は、前記被検査物表面に対して前記所定の微小距離だけデフォーカスした光の反射光が前記第1光検出器および第2光検出器の受光面に焦点を結ぶように調整するオフセット調整手段を有する
ことを特徴とする自動焦点制御装置。 - 請求項1に記載の自動焦点制御装置において、
前記第1光検出器および前記第2光検出器は、受光面が四つの受光部に分割された分割受光素子であり、
前記フォーカスエラー信号生成部によるフォーカスエラー信号の生成処理は、前記第1光検出器および前記第2光検出器の互いに対応する受光部同士の受光信号を加算するか、または、一方から他方を減算する、処理を含む
ことを特徴とする自動焦点制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動焦点制御装置において、
前記オフセット調整手段は、前記無偏光ビームスプリッタと前記対物レンズとの間に配置されたオフセット調整用のレンズである
ことを特徴とする自動焦点制御装置。 - 請求項3に記載の自動焦点制御装置において、
前記オフセット調整用レンズを光路に沿う方向で進退させるアクチュエータをさらに備える
ことを特徴とする自動焦点制御装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の自動焦点制御装置と、撮像手段を有する観察光学系と、を有する光学ユニットと、
前記被検査物としての半導体ウエハを支持するステージと、
前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記光学ユニットと前記ステージとを接近または離間する方向に相対移動させ、前記半導体ウエハ表面を前記所与の観察面に位置させる駆動機構と、を備える
ことを特徴とする半導体検査装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の自動焦点制御装置と、撮像手段を有する観察光学系と、を有する光学ユニットと、
前記被検査物を支持するステージと、
前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記光学ユニットと前記ステージとを接近または離間する方向に相対移動させ、前記被検査物の被検査面を前記所与の観察面に位置させる駆動機構と、を備える
ことを特徴とする顕微鏡装置。
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