JP6141817B2 - 端子金具及び端子金具の製造方法 - Google Patents
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Description
このランスは、キャビティの内面から端子金具の挿入方向にほぼ沿うように延びるランス本体と、ランス本体の先端部からキャビティ内に突出する係止突部とからなっており、キャビティ内に端子金具が挿入されると、ランス本体の撓み動作を伴った後、係止突部が端子金具を抜け止め係止するようになっている。
そして、このコネクタでは、小型化によりランスの剛性が低下するため、端子金具を抜止めする機能の信頼性低下が懸念され、端子金具の下面に凹状に隆起するランス係合部が形成されている。
図10において、従来の端子金具50の端子接続部51の底面部52に、ランス係合部53と、ランス嵌入孔54と、が装備されている。
ランス係合部53は、端子接続部51の底面部52から下方に隆起した構造で構成され、コネクタハウジング内のランスと係合することで、抜け止めを果たすようになっている。
端子接続部51のランス係合部53の上端部55からランス嵌入孔54の縁部54aの上端部にかけて、鋭角な角部56が設けられている。
この鋭角な角部56は、端子接続部51の底面部52の面とランス嵌入孔54の先端側の端面57とによって形成されている。
本願請求項2に記載の発明によれば、端子金具のランス係合部とランスの自由端との係止当接面の上端部にランス係合部の上端部に形成する微小なR面を設けてあるため、車両で使用されるワイヤハーネス用のコネクタに要求される端子保持力を向上できる。
本願請求項3に記載の発明によれば、端子金具のランス係合部とランスの自由端との係止当接面の上端部にランス係合部の上端部に形成する微小な面取りを設けてあるため、車両で使用されるワイヤハーネス用のコネクタに要求される端子保持力を向上できる。
図1は本発明に係る端子金具を装着するコネクタの全体斜視図、図2は図1に図示の端子金具の下面側から見た斜視図、図3は図2に図示の端子金具のA部の拡大斜視図、図4は図3に図示の端子金具のランス係合部に形成される端子保持力向上面の実施例を示す断面図である。
端子金具1は、金属板のプレス成形品で、雌端子金具で構成されている。この端子金具1は、電線4の端末に接続されており、端子金具1の前部には、端子接続部5が形成されている。この端子金具1の前部に設けられている端子接続部5は、前後方向に開口する角筒状をなしており、その前端開口6を通して、雄端子(図示略)の舌片状の端子先端部が角筒状の端子嵌合部5の内部に嵌合可能に構成されている。
インシュレーションバレル部9は、ワイヤバレル部8よりも一回り大きめに形成され、特に上下寸法がワイヤバレル部8より大きめに形成されている。このインシュレーションバレル部9は、オープンバレル形式の一対の加締片9aを有しており、絶縁被覆4aの残された部分の端末を左右両側から包み込むように加締めることで、電線4に固着されている。
ランス係合部11は、端子接続部5の底面部10から下方に隆起した構造で構成され、コネクタハウジング2内のランス20と係合することで、抜け止めを果たすようになっている。
また、端子接続部5の底面部10に形成されるランス嵌入孔12は、ランス係合部11に係合するコネクタハウジング2の端子収容室3に設けられたランス20の外面側が没入可能な開口である。
この端子保持力向上面14は、端子接続部5の底面部10の面とランス嵌入孔12の先端側の端面15とによって形成される鋭角な角部を取り除きランス20に食い込むことのないなだらかな形状の面に形成されている。
また、端子保持力向上面14は、図4(B)に示すように、端子接続部5の底面部10の面と、ランス嵌入孔12の先端側の端面15とによって形成される鋭角な角部に、所定角度で鋭角な角部を切り落とす微小な面取り14bを施して構成してもよい。
このようなR面や面取りは、ランス嵌入孔12を形成する打ち抜き工程後、打ち抜き用の金型と別途の金型で押圧して形成したり、打ち抜き工程時に形成してもよい。
ロックアーム21は、端子収容部3の上面(外面)に、相手側コネクタと嵌合した際にコネクタハウジング同士をロックする係止凸部22を有している。
また、端子収容部3は、端子金具1を収容する端子収容孔23と、雄端子を挿入する雄端子挿入孔24とを有している。
また、このランス20は、ランス20の自由端20bと端子収容室3の下壁25との間に撓みスペース26が形成されている。そして、ランス20は、可撓性を有してこのランス20の下方に設けられる撓みスペース26内で撓むように形成されている(下方に撓み、下方に撓んだ状態から上方に復元する)。
また、ランス20は、ランス上面27の端子係止部20cにて端子金具1を係止する機能を有するとともに、端子係止部20cの反対側では、ランス20の下側の端子収容室3に収容される端子金具1を案内し、且つ支持する機能を有している。
端子収容孔23を介して端子収容室3に挿入された端子金具1は、端子接続部5のランス係合部11がランス20の端子係止部20cに当接する。さらに端子金具1の挿入を続けると、ランス20の端子係止部20cの上方にランス20の撓みスペース26が存在することから、端子金具1は若干上方へ傾きながら前方へ移動する(あたかも斜め挿入の状態で移動する)。
このとき、端子金具1は、端子接続部5のランス係合部11がランス20の端子係止部20cの斜面を摺動してランス20を下方へ撓ませるとともに、前方へ案内される。
このようにして、端子金具1は、前部隔壁として機能するランス20と、コネクタハウジング2の上壁29とによって支持される。
このような場合、ワイヤーハーネスの電線部分を持ってコネクタハウジング2の端子収容室3から引き抜くわけであるが、この場合、所定の端子保持力を有することが要求される。
また、ワイヤーハーネスの搬送工程や組付け工程で、電線に過度の負荷がかかる場合があるため、所定の端子保持力が要求される。
このコネクタハウジング2の端子収容室3に端子金具1を取り付けた状態で、ワイヤーハーネスの電線部分を持ってコネクタハウジング2の端子収容室3から端子金具1を引き抜く。
すなわち、端子接続部5のランス嵌入孔12にランス20が装着されている状態で、端子金具1を引き抜く方向に荷重を掛けていくと、当初、端子保持力によって端子金具1は、引き抜かれること無く維持される。
このランス20が破断されたときの破断荷重の大きさで端子保持力が測定される。
この端子金具1のランス嵌入孔12の端子保持力向上面14によって破断された状態のランス20の破断面の状態が図8に示されている。
このコネクタハウジング2の端子収容室3に端子金具50を取り付けた状態で、ワイヤーハーネスの電線部分を持ってコネクタハウジング2の端子収容室3から端子金具50を引き抜く。
この端子金具50を引き抜いくときに、端子金具50の端子接続部51の底面部52から下方に隆起して形成されるランス係合部53の上端部55からランス嵌入孔54の縁部54aの上端部にかけて、形成されている鋭角な角部56によってランス20は、図7に示す如く破断される。
この従来の端子金具50の端子接続部51の鋭角な角部56によってランス20が破断されたときの破断荷重の大きさで端子保持力が測定される。
すなわち、図11に示される従来の端子金具50の鋭角な角部56によるランス20の破断面は、端子金具50の鋭角な角部56が当接した後、さほど切り裂き力を要すること無く切り裂かれていることが分かる。
すなわち、図8に示される本発明に係る端子金具1の端子保持力向上面14によるランス20の破断面からは、端子金具1の端子保持力向上面14が当接した後、端子保持力向上面14でランス20を押圧し、ランス20を引き千切るように破断面の表面に凹凸が生じているが分かる。
したがって、図8に示される本発明に係る端子金具1の場合、従来の端子金具50の鋭角な角部56によってランス20を破断する破断荷重よりも大きな破断荷重で破断されていることが分かる。
本実施例が図1〜図4に図示の実施例と異なる点は、本発明に係る端子金具が雄端子金具によって構成されている点である。
また、端子中間部32の底面部32aは、雌端子金具で構成される端子金具1の端子接続部5の底面部10と同様の構造で、ランス係合部35と、ランス嵌入孔36と、が装備されている。
また、端子中間部32の底面部32aに形成されるランス嵌入孔36は、ランス係合部35に係合するコネクタハウジングの端子収容室に設けられたランスの外面側が没入可能な開口となっている。
この端子保持力向上面は、図4(A)に示すように、ランス嵌入孔36を形成する孔端面とによって形成されるランス係合部35の上端部に微小なR面を形成して構成してある。
また、端子中間部32のランス係合部35の端子保持力向上面は、図4(B)に示すように、ランス嵌入孔36を形成する孔端面とによって形成されるランス係合部35の上端部に、微小な面取りをして構成してもよい。
2……………………コネクタハウジング
3……………………端子収容室
4……………………電線
5……………………端子接続部
6……………………前端開口
7……………………電線接続部
8……………………ワイヤバレル部
9……………………インシュレーションバレル部
10…………………底面部
11…………………ランス係合部
12…………………ランス嵌入孔
13…………………上端部
14…………………端子保持力向上面
14a………………微小なR面
14b………………微小な面取り
15…………………孔端面
20…………………ランス
20b………………自由端
30…………………端子金具
31…………………端子先端部
32…………………端子中間部
33…………………ワイヤバレル部
34…………………インシュレーションバレル部
35…………………ランス係合部
36…………………ランス嵌入孔
Claims (4)
- 端子収容室に基端が片持ち状に支持されて弾性変形可能となるランスを備えるコネクタの前記端子収容室に挿入し前記ランスの自由端に係止する端子金具であって、
前記端子金具のランス係合部と前記ランスの自由端との係止当接面を設け、
前記係止当接面は、この上端部に、前記端子金具の端子接続部の底面部の面とランス嵌入孔の先端側の端面とによって形成される鋭角な角部を取り除いてなる端子保持力向上面を設けたことを特徴とする端子金具。 - 請求項1記載に記載の端子金具において、
前記端子保持力向上面は、前記ランス係合部の上端部に形成する微小なR面であることを特徴とする端子金具。 - 請求項1記載に記載の端子金具において、
前記端子保持力向上面は、前記ランス係合部の上端部に形成する微小な面取りであることを特徴とする端子金具。 - 端子収容室に基端が片持ち状に支持されて弾性変形可能となるランスを備えるコネクタの前記端子収容室に挿入し前記ランスの自由端に係止する端子金具の製造方法であって、
前記端子金具のランス嵌入孔の打ち抜き形成によって前記端子金具のランス係合部と前記ランスの自由端との係止当接面を形成する工程と、
前記ランス嵌入孔の打ち抜き時又は該打ち抜き後に、前記端子金具の端子接続部の底面部の面と前記ランス嵌入孔の先端側の端面とによって形成される鋭角な角部を打ち抜き用の金型と別途の金型で押圧して前記角部にR面を形成する又は面取りを施して端子保持力向上面を設ける工程と、
を含むことを特徴とする端子金具の製造方法。
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