JP6178773B2 - Ledランプならびにledランプ用のレンズ - Google Patents

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本発明は、発光形状がフィラメントに似ているLEDランプならびにこれに用いられるLEDランプ用レンズに関する。
従来から、照明器具として、フィラメントを使用した白熱電球が一般的に使用されている(特許文献1)。この白熱電球は、左右一対のステム間に架設されたフィラメントが発光することにより、その発光形状が横長矩形状のものとなっている。
ところで、従来の白熱電球に比べて消費電力が低く、かつ、長寿命といった長所を有する発光ダイオード(以下、「LED」という。)は、需要者のエコロジー意識の高まりとともに、省エネ対策のひとつとしてその使用範囲が急速に広まっており、LEDが組み込まれたLEDランプを白熱灯の代替として使用したいという要望が高まっている。
特開2005−276556号公報(図1)
天井照明のように目線よりも高い位置にある照明器具では、光源が目に触れる機会も少ないため、白熱電球をLEDランプに置き換えたとしても別段の問題が生じることはない。
処が、フロアライトのように光源が直接目に触れることの多い照明器具では、白熱電球の代わりにLEDランプを使用した場合、長年にわたって慣れ親しんだ横長のフィラメント(白熱電球)と、円形或いは正方形の小さなチップ状のLED(LEDランプ)とでは、その発光形状が全く異なるため、発光形状の違いによる視覚的な違和感を生じさせるという問題があった。
もちろん、チップ状のLEDを複数個用い、フィラメントの形状に合わせて線状に配置すれば、フィラメントのような横長の発光形状とすることも出来るが、省エネ対策の観点から見れば、消費電力が低いとしても複数のLEDを使用することは好ましくない。
本発明はこのような問題を解決すべくなされたもので、1つのLEDを使用するにもかかわらず、発光形状を白熱電球のフィラメントに似せることができ、発光時における白熱電球との見た目の違和感を生じさせることがないLEDランプならびにこれに用いられるレンズの開発をその課題とする。
請求項1に記載された発明は、「光を受光する受光面14c及び受光面14cと対向して配置され、前記光を出光する前面14eを有する平面視横長のレンズ本体14aを備え、レンズ本体14aの長手方向に伸びた伸長部分14mは先端に向かって次第に幅狭となる楔状に形成されており、前面14eにおける受光面14cと対向する位置には、入光した光をレンズ本体14aに反射する反射凹所14fが形成され、前記前面14eの外周縁の全部又は一部が面取りされており、前記表側面取部14gは前面14eに対して傾斜している」ことを特徴とするLEDランプ10用のレンズ14である。
このレンズ14は受光面14cからの光を受け、反射凹所14fで反射された光がレンズ本体14a内で無数の反射を繰り返し、反射凹所14fを含めたその全面から出光していく。ここで平面視横長とは、レンズ本体14aの中央部分14oから翼のように前記伸長部分14mが両側に伸びている状態を意味し、例えば「長方形」「菱形」「横長の6又は8角形」である。そして、この中央部分14oの背面に受光面14cが形成されており、前面に反射凹所14fが形成されている。そして、伸長部分14mの前面側の前面14eと、その背面である裏面14dとの間の厚さが伸長部分14mの先端に向う程次第に薄く楔状に形成されている(図13)。このようにすることで、伸長部分14mの先端まで光が届き、特に、レンズ本体14aから出る光の均斉度が高まる。また、反射凹所14fの形状は別段問わないが、前面14eから受光面14c又はその近傍に至る深さで「円錐状」「角錐状」或いは「半球状」に形成される。
そして「前面14eの外周縁の全部又は一部が面取りされ、前記表側面取部14gは前面14eに対して傾斜しているため、明るく光るレンズ本体14aの中で表側面取部14gの光の出る方向が変わりこの部分が強調されてあたかも「フィラメント」が光っているかのような雰囲気を醸し出す。上記で、表側面取部14gの「一部」とは、図7、8、10のような前面14eの長辺部分を面取りしたような形状、或いは図示していないが、短辺部分を面取りしたような形状である。この部分を表側面取部14gとする。
請求項2に記載された発明は、「レンズ本体14aの全部又は一部に梨地状の凹凸が形成されている」ことを特徴とする。このようにすることでこの凹凸で光がより散乱され、レンズ本体14aから出る光の均斉度が高まる。
請求項3に記載された発明は、「面発光型のLED12と、請求項1又は2に記載され、前記面発光型のLED12が受光面14cに対面して設けられているレンズ14と、前記LED12に給電するための給電手段22とを備えている」ことを特徴とするLEDランプ10である。
請求項4に記載された発明は、「レンズ14を覆うカバー16がさらに設けられている」ことを特徴とするLEDランプ10である。なお、カバー16の表面が梨地(すりガラス状)とされている場合には、レンズ14が外部から直接見えず、カバー16全体が明るくぼんやりと光ることになり、従来のすりガラス白熱電球様になる。
本発明によれば、前述のように受光した光は反射凹所14fにより反射されレンズ本体14a内で無数の反射を繰り返して出光し、レンズ本体14a全体が光ることになる。そして、その内の伸長部分14mに進入した光は、この伸長部分14mの内部で無数の反射を繰り返しつつその先端まで進む。この時、レンズ本体14aの長手方向に伸びた伸長部分14mは先端に向かって次第に幅狭となる楔状に形成されているので、出光によって光量が漸減したとしても伸長部分14mの先端まで光が到達する。その結果、横長のレンズ本体14a全体が均一に光ることになる。換言すれば、1つのLED10を使用するにも拘わらず、その発光形状をフィラメントのような横長形状のものとすることが出来るので、このレンズ14をLEDランプ10に組み込むことで、白熱電球の代替として使用した場合であっても発光時の違和感を生じさせることがない。
本発明の一実施例のLEDランプを示す断面図である。 図1に用いられたレンズを示す正面図である。 図2のレンズの平面図である。 図2レンズを示す側面図である。 図3におけるA−A’断面図である。 図3におけるB−B’断面図である。 図2の第2の実施例の平面図である。 図3の第3の実施例の平面図である。 本発明のレンズの他の実施例を示す正面図である。 図9の実施例の平面図である。 図9の実施例の側面図である。 図10におけるC−C’断面図である。 本発明の基本形の斜視図である。
本発明が適用されたLEDランプ10について、図面を用いて説明する。図1に示すように、LEDランプ10は、大略、面発光型のLED12と、レンズ14と、必要に応じて設けられるカバー16と、ランプ本体11を構成するベース18と、口金20と、給電手段22とで構成されている。
LED12は、所定の電圧が印加されることによって光を放射する半導体素子であり、1つのLED12が後述するベース18の上面中央に実装保持されている。
本実施例におけるLED12は、平面視正方形状(勿論、円形状であってもよい)の発光面12aで発光するタイプのものであり、その配光パターンはいわゆるランバーシアン型である。このランバーシアン型配光パターンでは、光軸(=0°)とその近傍にほとんどの光が集まっている、例えばラグビー球状の光の分布を持つのが特徴であり、当該光軸と成す角度が±30°の範囲内にLED12から放射される全光の50%が含まれており、±45°の範囲内には全光の70%が含まれており、さらに±60°の範囲内には全光の90%が含まれている。
レンズ14は、ガラス又は樹脂からなる透明中実体であり、図2〜図13に示すように、レンズ本体14aと取付部14bとで大略構成されている。なお、取付部14bとレンズ本体14aとの一体物であるレンズ14の材質は、光を通すことが可能であれば上述したような透明体に限られるものではなく、例えば透光体であってもよい。そして、図13に示す上記形状が本発明の基本形状であり、図2〜8がその第1実施例とその変形例であり、図9〜12が第2実施例である。以下、図13及び図2〜8に従って第1実施例を説明する。
レンズ本体14aは、平面視横長、即ち、平面視で「長方形(図13)」「横長の六角形(図示せず)又は八角形(図3、7及び8)」或いは「菱形(図示せず)」の透明中実体で、レンズ本体14aの中央部分14oから翼のように前記伸長部分14mが両側に伸びている。そして、レンズ本体14aの裏面中央に設けられた受光面14cと、受光面14cの左右両側にて横方向に伸び、受光面14cに連続する裏面14dと、受光面14c及び裏面14dの前面側に設けられた前面14eとを有する。
レンズ本体14aの前面14eと裏面14dとの間の部分である、受光面14cが設けられたレンズ本体14aの中央部分14oから両側に長手方向に伸びた伸長部分14mは先端に向かってその厚みを漸減する楔状に形成されている(図13)。これに対して、図3他の平面視横長八角形の場合は、伸長部分14mが先端方向に向けて次第にその幅Wを漸減するように形成されている。
図3の場合は前面14eの全周に同じ幅で前面14eに対して傾斜した表側面取部14gが形成されている例である。これに対して図7、8は前面14eは幅の狭い長方形で、表側面取部14gはその両側に平面視台形状に形成されている
裏面14dは図13の場合は全体が平面であるが、図3、7及び8では、発光前面14eと同様、裏面14dの両側に裏面14dに対して傾斜する裏側面取部14kが設けられており、レンズ本体14a全体で多くの反射面を形成するようにしている。
前面14eにおける受光面14cと対向する位置(中央部分14oの前面)には、前述のようにまた、その形状は別段問わないものの、本実施例では出光前面14eから受光面14c又はその近傍に至る深さで「円錐状」の反射凹所14fが形成されている。勿論、
「角錐状」或いは「半球状」でもよい。反射凹所14fが「円錐状」の場合、その内側の角度θは75°≦θ≦105°の範囲に設定するのが望ましく、垂直に入射した光が円周方向において水平方向に反射されるように本実施例では90°に設定されている。
レンズ本体14aの中央部分14oの背面側には円筒(或いはリング)状の取付部14bが一体的に設けられており、取付部14bと受光面14cとで囲まれた空間がLED12を収容するためのLED収容空間14hとなっている。そして、前記受光面14cは平坦端面でもよいし、入光した光が拡散しやすいようにレンズ本体14aの長手方向に対して直角に浅いV形溝を平行に複数刻設するようにしてもよいし、錐状の微小凹凸を形成してもよい。また、前記反射凹所14fの尖端底部はLED収容空間14hに収納されたLED12の中心に一致する。
取付部14bの側面には、下方に延びる一対の取付片14iがそれぞれ垂設されており、各取付片14iの先端には、後述する上部ベース24の係合凹部24cと係合する係合爪14jがそれぞれ内向きに突設されている。
カバー16は、透明ガラスで形成された中空球状体の部材で、LED12及びレンズ14を内包するようにしてベース18の上面に必要に応じて配設されている。なお、カバー16の材質は、透明体であればガラスに限定されるものではなく、例えば合成樹脂で形成してもよい。図の実施例ではカバー16は透明体であるがすりガラス状にしてもよい。
ランプ本体11は、ベース18、口金20、給電手段22で構成されている。ベース18は、LED12、レンズ14、及びカバー16を保持するとともに、外部からの電力をLED12に供給する給電手段22をその内部に収容する部材であり、上部ベース24と下部ベース26とで構成されている。
上部ベース24は、金属(例えば、アルミニウム)やセラミック等の熱伝導及び放熱に優れた材料で形成された有蓋円柱状体(もちろん、有蓋角筒状であってもよい。)である。上部ベース24の上面には一段下がった上面凹所24aが形成されており、この上面凹所24aの内周面にカバー16の下面開口が取り付けられている。
また、上部ベース24の上面中央部分(一段下がった上面凹所24aの中央部分)には、LED12やレンズ14を支持するための円柱状の支持柱24bが上方に向かって突設されている。
支持柱24bの上面中央部分には、LED12が取り付けられており、このLED12を覆うようにレンズ14が取り付けられている(LED12は、上述したLED収容空間14h内に収容されることとなる)。なお、本実施例では、レンズ14の係合爪14jを支持柱24bの側面に設けた係合凹部24cに係合させることによってレンズ14と上部ベース24の支持柱24bとが接続されている。
上部ベース24には、裏面側に開口する下面開口凹所24dが形成されており、この下面開口凹所24dに下部ベース26の上部が挿入されて固着されている。また、上部ベース24には、支持柱24bの上面と、下面開口凹所24dの天井面とを連通する連通孔28が設けられている。
下部ベース26は、セラミック等の絶縁体からなる円柱状体であり、その下端部26aは一段縮径しており、下端部26aの外周面にはネジが形成されている。
下部ベース26の外径は、上部ベース24の下面開口凹所24dの内径よりもやや小さめに形成されており、その上端部が上記のように上部ベース24の下面開口凹所24dに嵌め込まれている。下部ベース26の中央部には、上面開口の空洞部26bが形成されており、この空洞部26bと上部ベース24の下面開口凹所24dとが協働して内部空間30が形成され、この内部空間30に給電手段22が配置されている。
そして、上述したように、下部ベース26の下端部26aの外周面には、ネジが形成されており、このネジに口金20が螺入されている。
口金20は、照明器具等のソケット(図示せず)に螺入される有底筒状体であり、ネジが形成された導電材料(例えば金属)製の側面部20aと、導電性材料からなり裏面から突設する接点20bと、側面部20a及び接点20b間を電気的に絶縁する絶縁材料製の絶縁部20cとで構成されている。
給電手段22は、口金20に供給された電力をLED12に供給するためのものであり、口金20に印加された電圧をLED12の駆動電圧まで変圧するとともに、LED12に対して過剰な電流が流れるのを防止する駆動回路22aと、口金20及び駆動回路22a間を導通させる一対の入力側リード線22bと、駆動回路22a及びLED12間を導通させる一対の出力側リード線22cとで構成されている。
駆動回路22aは、上部ベース24の下面開口凹所24dと下部ベース26の空洞部26bとが協働して形成された内部空間30に配設されており、入力側リード線22bは、下部ベース26の空洞部26bの図中下端側に配設されており、出力側リード線22cは、上部ベース24の連通孔28に挿通されている。
以上のように構成されたLED12を点灯すると、LED12の発光面12aから出た光がレンズ14の受光面14cから内部に入る。ここで、前面14eにおける受光面14cと対向する位置に反射凹所14fが形成されているので、受光面14cからレンズ14内に入光した光がこれによって反射される。
反射された光は、レンズ本体14a内で無数に反射を繰り返しつつレンズ本体14aの全面から出射される。レンズ本体14aの長手方向に伸びた伸長部分14mでは、この部分に入光した光は、伸長部分14m全体から出光しつつ、そしてその内部で無数の反射を繰り返しながら先端方向に進むが、伸長部分14mは楔状であるから先端まで光量は衰えず、光は先端まで届く。その結果、暗い部分が発生せず、レンズ本体14a全体が均一に光る。換言すれば、横長のレンズ14の全体が光っているように見えるため、その発光形状を従来の白熱電球の横長のフィラメントに似せることができる。
なお、本実施例では、前面14e及び裏面14dの外周縁が面取りされており、この表・裏側面取部14g・14kにより多方向に光が反射されることになるので、レンズ本体14a全体の均斉度が高くなる。これと同時に、レンズ本体14aの稜線部分Xに光が集中してこの部分が強く発光するので、レンズ14をどの方向から見ても、全体が光っているレンズ本体14aの中に強く線状に光る部分が視認され、これによってこのレンズ14の発光形状をよりフィラメントらしく見せることができる。
なお、上述実施例では、レンズ本体14aを平面視横長八角形のものとして形成したが、発光形状をフィラメントのような横長にすることが出来ればどのような形状を採用することも出来る。
また、レンズ本体14aの前面14eの全部或いは一部(例えば、反射凹所14f部分だけでもよいし、前面14eの周囲の表側面取部14gだけでもよいし、表側面取部14gを除いた前面14eの上面部分であってもよいし、これらの組み合わせでもよい)に梨地状の凹凸を設けるようにしてもよい。この場合は、前面14eから出光する光が梨地状の凹凸によって四方に拡散されることになるので、レンズ本体14aの均斉度向上に寄与する。なお、カバー16を梨地状にすればレンズ14から出光する光をより柔らかな雰囲気(従来の梨地球に似たもの)とすることができる。
なお、図7、8は前面14eを長方形状にした場合で、前面14eが光っているレンズ本体14aの中でこの長方形の前面14eが視認され、稜線部分Xが強く光る場合と異なった趣の発光形態を醸し出す。
図9〜12は、前面14eを裏面14dに合わせて対称に(或いは対称に近い形で)形成して正面視横V形にしたもので、作用的には第1実施例を同じである。
10:LEDランプ、11:ランプ本体、12:LED、12a:発光面、14:レンズ、14a:レンズ本体、14b:取付部、14c:受光面、14d:裏面、14e:前面、14f:反射凹所、14g:表側面取部、14h:LED収容空間、14i:取付片、14j:係合爪、14k:裏側面取部、14m:伸長部分、14o:中央部分、16:カバー、18:ベース、20:口金、20a:側面部、20b:接点、20c:絶縁部、22:給電手段、22a:駆動回路、22b:入力側リード線、22c:出力側リード線、24:上部ベース、24a:上面凹所、24b:支持柱、24c:係合凹部、24d:下面開口凹所、26:下部ベース、26a:下端部、26b:空洞部、28:連通孔、30:内部空間、W:幅、X:稜線部分。

Claims (4)

  1. 光を受光する受光面及び前記受光面と対向して配置され、前記光を出光する前面を有する平面視横長のレンズ本体を備え、
    前記レンズ本体の長手方向に伸びた伸長部分は先端に向かって次第に幅狭となる楔状に形成されており、
    前記前面における前記受光面と対向する位置には、入光した光をレンズ本体に反射する反射凹所が形成されており、
    前記前面の外周縁の全部又は一部が面取りされており、
    前記表側面取部は前面に対して傾斜していることを特徴とするLEDランプ用のレンズ。
  2. レンズ本体の全部又は一部に梨地状の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ用のレンズ
  3. 面発光型のLEDと、請求項1又は2に記載され、前記面発光型のLEDが受光面に対面して設けられているレンズと、前記LEDに給電するための給電手段とを備えていることを特徴とするLEDランプ
  4. 前記レンズを覆うカバーがさらに設けられていることを特徴とする請求項3に記載のLEDランプ
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