JP6225439B2 - 板厚中心部の靭性が優れた鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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(1)降伏強度が340〜500MPa、板厚が60〜100mmであり、その組成が質量%で
C:0.01〜0.07%
Si:0.05〜0.30%
Mn:0.80〜1.40%
P:0.01%以下
S:0.005%以下
Al:0.004%以下
Ti:0.005〜0.020%
N:0.0020〜0.0060%
O:0.0025〜0.0045%
B:0.0005〜0.0030%
を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなることを特徴とする板厚中心部のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板。
Nb:0.005〜0.015%:
Ni:0.05〜1.0%
Cu:0.05〜0.7%
V:0.005〜0.030%
Cr:0.005〜0.030%
の1種または2種以上加えたことを特徴とする前記(1)に記載のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板。
C:0.01〜0.07%
Si:0.05〜0.30%
Mn:0.80〜1.40%
P:0.01%以下
S:0.005%以下
Al:0.004%以下
Ti:0.005〜0.020%
N:0.0020〜0.0060%
O:0.0025〜0.0045%
B:0.0005〜0.0030%
を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなる溶鋼を連続鋳造法によってスラブとし、その後950℃〜1100℃の温度に再加熱後、圧延温度800℃以上であって、オーステナイト未再結晶域での累積圧下率が30%以上となるTMCPを適用することを特徴とする板厚中心部のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板の製造方法。
Nb:0.005〜0.015%:
Ni:0.05〜1.0%
Cu:0.05〜0.7%
V:0.005〜0.030%
Cr:0.005〜0.030%
の1種または2種以上加えた溶鋼を連続鋳造法によってスラブとし、その後950℃〜1100℃の温度に再加熱後、圧延温度が800℃以上であって、オーステナイト未再結晶温度域での累積圧下率が30%となるTMCPを適用することを特徴とする前記(3)に記載のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板の製造方法。
Cは強度を得るため、0.01%以上は必要であるが、0.07%を超えると溶接熱影響部の特性を劣化させるため、0.07%を上限とした。より良好な靭性を確保するには0.05%以下にすることが好ましい。
Siは脱酸上0.05%の添加が必須となる。しかし、0.30%超では溶接熱影響部の靭性を劣化させるため、上限を0.30%とする。より良好なHAZ靭性を得るには0.15%以下が望ましい。
Mnは焼入れ性を向上させ、鋼板の強度確保のためには0.80%以上添加が必要である。一方で、添加量が増える程中心偏析のMn濃度が上昇し、靭性のばらつきを生じさせることから、1.40%を上限とした。より良好な靭性を確保するには1.20%以下にすることが好ましい。
Pは不可避不純物として鋼中に含有する。Pも偏析し易い元素であるため、出来る限り低減させることが望ましいが、工業生産性の観点から0.01%を上限とした。良好な板厚中心部のシャルピー衝撃特性を得るためには0.005%以下が望ましい。
Sは不可避不純物として鋼中に含有する。Sも偏析し易い元素であるため、出来る限り低減させることが望ましいが、工業生産性の観点から0.005%を上限とした。良好な板厚中心部のシャルピー衝撃特性を得るためには0.003%以下が望ましい。
Alは脱酸元素として鋼中に含まれる元素であるが、Tiより早くOと結合してTi酸化物の生成を阻害するため、Ti酸化物を十分に生成させるためには、Alは少ない方が望ましい。Alは実質的に含有しないことが望ましいが、工業生産的な制約により0.004%を上限とする。
TiはOと結合してTi2O3やTiO2等のTi酸化物を形成し、ミクロ組織を微細化させる効果があるが、Ti量が多いとCと結合してTiCを生成し、靭性を劣化させる恐れがあるため、適正範囲を0.005〜0.020%とした。
NはTi窒化物の生成に必須であるが、含有量が0.0020%未満では効果が小さい。また0.0060%超ではスラブ製造時に表面割れが発生するため、範囲を0.0020〜0.0060%とする。
OはTi酸化物の生成に必須であるが、含有量が0.0030%未満では生成量が少なく効果が小さい。0.0045%超では粗大な酸化物が形成されることで靭性が劣化するため上限を0.0045%とする。
Bは焼入れ性を著しく向上させる元素であるため、本発明における強度確保のために極めて重要であるが、その効果を十分に得るには0.0005%以上の添加が必要である。ただし過剰な添加は焼入れ性向上効果が飽和するだけでなく、B析出物を生成し靭性に悪影響及ぼすこともあるので上限を0.0030%とする。より好ましくは0.0010〜0.0020%の範囲が良い。
Nbは母材強度の向上のために有効である。その効果を得るためには0.005%以上の添加が必要である。一方、過度な添加は溶接熱影響部の靭性に極めて悪影響を及ぼすため上限を0.015%とする。
Niは過剰に添加しなければ溶接熱影響部の靭性に悪影響を与えることなく母材の強度、靭性を向上させる。これらの効果を発揮させるためには少なくとも0.05%以上の添加が必要である。高価な元素であるため、工業生産上添加の上限を1.0%とする。
CuはNiとほぼ同様の効果、現象を示し、効果を発揮させるためには0.05%以上の添加が必要であり、添加しすぎると溶接熱影響部の靭性を損なうため、上限を0.70%とする。
Vの添加は母材の強度上昇に有効なためであるが、効果を発揮させるためには0.005%以上の添加が必要である。また添加しすぎると溶接熱影響部の靭性を損なうため、上限を0.030%とする。
CrはVと同様母材の強度上昇に有効である。この効果を発揮させるためには0.005%以上の添加が必要であるが、添加しすぎると溶接熱影響部の靭性を損なうため、上限を0.030%とする。
この鋼板は連続鋳造で製造することが必須である。その理由として溶鋼の凝固速度が速く、スラブ中に微細なTi酸化物とTi窒化物を多量に生成させることが出来るからである。
以下で、実施例及び比較例に基づいて本発明を説明する。
転炉−連続鋳造−厚板圧延工程で種々の成分の鋼板を製造し、その材質を調査した。
本発明ではシャルピー破面遷移温度‐60℃以下となる場合にシャルピー特性が良好とした。温度毎3本の試験を計5温度分で実施し、延性破面率の平均値が50%となる温度をシャルピー破壊面遷移温度とした。
Claims (4)
- 降伏強度が340〜500MPa、板厚が60〜100mmであり、その組成が質量%で
C:0.01〜0.07%
Si:0.05〜0.30%
Mn:0.80〜1.40%
P:0.01%以下
S:0.005%以下
Al:0.004%以下
Ti:0.005〜0.020%
N:0.0020〜0.0060%
O:0.0025〜0.0045%
B:0.0005〜0.0030%
を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなることを特徴とするシャルピー衝撃特性の優れた鋼板。 - さらに、質量%で
Nb:0.005〜0.015%:
Ni:0.05〜1.0%
Cu:0.05〜0.7%
V:0.005〜0.030%
Cr:0.005〜0.030%
の1種または2種以上加えたことを特徴とする請求項1に記載のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板。 - 質量%で
C:0.01〜0.07%
Si:0.05〜0.30%
Mn:0.80〜1.40%
P:0.01%以下
S:0.005%以下
Al:0.004%以下
Ti:0.005〜0.020%
N:0.0020〜0.0060%
O:0.0025〜0.0045%
B:0.0005〜0.0030%
を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなる溶鋼を連続鋳造法によってスラブとし、その後950℃〜1100℃の温度に再加熱後、圧延温度が800℃以上であって、オーステナイト未再結晶域での累積圧下率が30%以上となるTMCPを適用することを特徴とする請求項1に記載のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板の製造方法。 - さらに、質量%で
Nb:0.005〜0.015%:
Ni:0.05〜1.0%
Cu:0.05〜0.7%
V:0.005〜0.030%
Cr:0.005〜0.030%
の1種または2種以上加えた溶鋼を使用することを特徴とする請求項3に記載のシャルピー衝撃特性の優れた鋼板の製造方法。
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| JP2013052113A JP6225439B2 (ja) | 2013-03-14 | 2013-03-14 | 板厚中心部の靭性が優れた鋼板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2013052113A JP6225439B2 (ja) | 2013-03-14 | 2013-03-14 | 板厚中心部の靭性が優れた鋼板及びその製造方法 |
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| JP2014177672A JP2014177672A (ja) | 2014-09-25 |
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Family Applications (1)
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| JP2013052113A Active JP6225439B2 (ja) | 2013-03-14 | 2013-03-14 | 板厚中心部の靭性が優れた鋼板及びその製造方法 |
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