JP6283720B2 - コポリカーボネート - Google Patents
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Description
バイオマスプラスチックの代表例がポリ乳酸である。ポリ乳酸は、バイオマスプラスチックの中でも比較的高い耐熱性、機械特性を有する。そのため、食器、包装材料、雑貨などに用途展開が広がりつつあるが、更に、工業材料としての可能性も検討されるようになってきた。
バイオマス資源を原料として使用し、かつ耐熱性が高い非晶性のポリカーボネートとして、糖質から製造可能なエーテルジオール残基から得られる原料を用いたポリカーボネートが検討されている。特に、モノマーとしてイソソルビドを用いてポリカーボネートに組み込むことが検討されてきた。
またイソソルビドと1,8−オクタンジオールのコポリカーボネートが提案されている(特許文献3)。しかしながらこのコポリカーボネートは、ガラス転移温度が68℃と低い。そのため、耐熱性、低温特性、低吸水性、表面硬度に優れたバイオマス資源からなるコポリカーボネートの開発が要望されている。
一方、イソソルビドとジカルボン酸とのポリエステルが提案されているが、ポリマー中のイソソルビド含有量が非常に少ないものや、分子量が低いものしか得られていない(特許文献4、5)。また、イソソルビドとポリ乳酸のコポリマーが提案されているが、耐熱性が低いものしか得られていない。またこのコポリマーは、イソソルビドと乳酸とをそれぞれ重合して得られたポリマーを、溶剤を用いて反応させているため生産性が低い(特許文献6)。
コポリカーボネート(3)は、単位(A)およびポリエステルジオール由来の単位(B3)を含むコポリカーボネートである。
本発明者らは、イソソルビドとポリエステルジオールとを共重合すると、吸水率が低く、耐熱性、表面硬度に優れたコポリカーボネートが得られることを見出した。
コポリカーボネート(3)は、80モル%以上の、単位(A)および単位(B3)を含み、単位(A)と単位(B3)とのモル比(A/B3)が40/60〜99/1である。
(単位(A))
単位(A)は下記式で表される。
イソソルビド、イソマンニド、イソイディッドのなかでも特に、イソソルビド(1,4;3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール)から誘導される単位(A1)は、製造の容易さ、耐熱性に優れることから好ましい。
単位(B3)は下記式で表される。
シクロアルキレン基の炭素原子数は6〜12であり、より好ましくは6〜10である。シクロアルキレン基として、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基、シクロノニレン基、シクロデカメチレン基、シクロウンデシレン基、シクロドデシレン基が挙げられる。
R2は、アルキレン基、シクロアルキレン基またはアリーレン基である。アルキレン基の炭素原子数は4〜20であり、より好ましくは4〜10である。
アルキレン基として、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、へキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基などが挙げられる。
アリーレン基として、フェニレン基、ナフタレンジイル基などが挙げられる。
R2は、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸およびイソフタル酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物の残基であることが好ましい。
rおよびsは、各々独立に、0〜4の整数、好ましくは0〜2の整数である。
nは、単位(B3)の重量平均分子量が300〜3,000の範囲となる数である。
単位(B3)は下記式(B3a)で表されるポリエステルジオール由来の単位であることが好ましい。
単位(B3)は、ジカルボン酸成分とジオール成分とを構成成分として含むポリエステルジオールから誘導されるカーボネート単位である。
好適なジオール成分としては、直鎖脂肪族ジオール、分岐脂肪族ジオール、脂環式ジオールが挙げられる。
これらのジオール化合物は、1種もしくは2種類以上併用して用いても良い。
コポリカーボネート(3)は、80モル%以上の単位(A)と単位(B3)とから構成される。
コポリカーボネート(3)における単位(A)と単位(B3)とのモル比(A/B3)は、40/60〜99/1である。モル比(A/B3)が40/60〜99/1では、鉛筆硬度が高くなり、耐熱性も高くなり低吸水性に優れる。
モル比(A/B3)は、60/40〜98/2が好ましく、70/30〜97.5/2.5がより好ましく、80/20〜97.5/2.5がさらに好ましく、90/10〜97.5/2.5が特に好ましい。モル比(A/B3)が40/60より小さい場合は、耐熱性が低くなり、他方モル比(A/B3)が99/1より大きい場合は、吸水率が高く、また流動性が悪化する。モル比(A/B3)は、日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRにて測定し算出することができる。
単位(B3)の重量平均分子量は、300〜3,000、好ましくは300〜2000、さらに好ましくは300〜1000である。
単位(A)、単位(B3)以外の他のジオールを共重合することもできる。その他の成分としては、前述した直鎖脂肪族ジオール化合物、分岐脂肪族ジオール化合物、脂環式ジオール化合物が挙げられる。
コポリカーボネート(3)は、(i)下記式で表されるジカルボン酸(y)と下記式で表されるジオール(x)とを反応させ重量平均分子量が300〜3,000の下記式で表されるポリエステルジオール(b3)を製造し、
(ii)得られたポリエステルジオール(b3)、下記式で表されるジオール(a)およびカーボネート前駆物質を反応させ製造することができる。
ポリエステルジオール(b3)は、ジカルボン酸(y)とジオール(x)とを反応させ製造する。
ポリエステルジオール(b3)の製造に用いられる金属系触媒としては、ルイス酸やアルカリ金属およびアルカリ土類金属のカルボン酸塩、プロトン酸、活性白土、酸性白土、イオン交換樹脂などを挙げることができる。より具体的には、テトラブトキシチタネート、ジブチル錫オキシド、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酸価アンチモン、酸価ゲルマニウム、燐酸、ホウ酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタスルホン酸、アンバーリストE15などが挙げられる。これらの触媒の使用量は、原料ポリアルキレンテレフタレートに対して10〜5000μg、好ましくは50〜1000μgである。
エステル交換反応で副生したグリコール成分は、必要に応じて留去する。このことによりポリエステルジオールの水酸基価、粘度を所定の範囲に制御することができる。このグリコール成分の留去に際して特に限定の条件はないが、通常、加熱減圧下に実施する。また、エステル交換反応触媒の存在下に反応させながらグリコール成分を留去しても、反応終了後留去しても良いが反応時の酸成分とグリコール成分の割合を制御することができるので反応時に留去することが好ましい。グリコール留去の温度は通常150〜300℃の範囲であり、好ましくは200〜250℃の範囲である。圧力は通常0.5〜0.0001MPa、好ましくは0.1〜0.001MPaの範囲で実施される。
また、ポリエステルジオールは、試薬としてまたは工業的に入手可能であり、市販されているものを例示すれば、DIC株式会社製「ポリライト(登録商標)」シリーズ、日本ポリウレタン工業株式会社製「ニッポラン(登録商標)」シリーズ、川崎化成工業株式会社製「マキシモール(登録商標)」シリーズなどを挙げることができる。
ポリエステルジオール(b3)の酸価は好ましくは1mgKOH/g以下であり、より好ましくは0.3mgKOH/g以下である。1mgKOH/gを超えると、重合反応に影響を与え、生産性が悪化することがある。
コポリカーボネート(3)は、得られたポリエステルジオール(b3)、ジオール(a)およびカーボネート前駆物質を反応させ製造する
カーボネート前駆物質として炭酸ジエステルを用いるエステル交換反応は、不活性ガス雰囲気下、所定割合のジオールを炭酸ジエステルと加熱しながら撹拌して、生成するアルコールまたはフェノール類を留出させる方法により行われる。反応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点などにより異なるが、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール類を留出させながら反応を完結させる。また、必要に応じて末端停止剤、酸化防止剤などを加えてもよい。
このような化合物としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の、有機酸塩、無機塩、酸化物、水酸化物、水素化物、アルコキシド、4級アンモニウムヒドロキシドなどが好ましく用いられ、これらの化合物は単独もしくは組み合わせて用いることができる。
アルカリ土類金属化合物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、二酢酸マグネシウム、二酢酸カルシウム、二酢酸ストロンチウム、二酢酸バリウムなどが例示される。
これらの重合触媒の使用量は、ジオール成分1モルに対し好ましくは1×10−9〜1×10−2当量、好ましくは1×10−8〜1×10−3当量、より好ましくは1×10−7〜1×10−5当量の範囲で選ばれる。
また、反応後期に触媒失活剤を添加することもできる。使用する触媒失活剤としては、公知の触媒失活剤が有効に使用されるが、この中でもスルホン酸のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好ましい。更にドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩などのドデシルベンゼンスルホン酸の塩類、パラトルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩などのパラトルエンスルホン酸の塩類が好ましい。
これらの触媒失活剤の使用量はアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選ばれた少なくとも1種の重合触媒を用いた場合、その触媒1モル当たり好ましくは0.5〜50モルの割合で、より好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好ましくは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
(比粘度:ηSP)
コポリカーボネート(3)の比粘度(ηSP)は、好ましくは0.23〜0.60の範囲であり、より好ましくは0.25〜0.55の範囲であり、さらに好ましくは0.30〜0.50の範囲であり、特に好ましくは0.35〜0.45の範囲である。比粘度が0.23より小さいと射出成形した成形片の強度が低下する場合があり、他方0.60より大きいと射出成形の際の成形加工性に劣る場合がある。
比粘度は、20℃で塩化メチレン100mlにポリエステルカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求めた。
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
なお、具体的な比粘度の測定としては、例えば次の要領で行うことができる。まず、ポリエステルカーボネート樹脂をその20〜30倍重量の塩化メチレンに溶解し、可溶分をセライト濾過により採取した後、溶液を除去して十分に乾燥し、塩化メチレン可溶分の固体を得る。かかる固体0.7gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液から20℃における比粘度を、オストワルド粘度計を用いて求める。
コポリカーボネート(3)のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは70〜160℃であり、より好ましくは80〜160℃であり、さらに好ましくは90℃〜150℃であり、特に好ましくは100℃〜140℃である。ガラス転移温度(Tg)が上記範囲であると、成形品での(特に光学成形品として使用した際での)耐熱性が十分であり、また、射出成形の際の成形加工性が良好であり好ましい。ガラス転移温度(Tg)はティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製2910型DSCを使用し、昇温速度20℃/分にて測定する。
コポリカーボネート(3)の吸水率(Wa%)は、好ましくは2.5%以下であり、より好ましくは2.2%以下である。吸水率が、2.5%以下であると成形品において吸水による寸法変化や反りなど、種々の物性低下がほとんどなく好ましい。
また、コポリカーボネート(3)は、ガラス転移温度(Tg℃)と吸水率(Wa%)との関係が下記式(I)を満足することが好ましく、下記式(I−a)を満足することがより好ましい。下記式(I)を満足すると、耐熱性に優れ、且つ低吸水率のポリエステルカーボネート樹脂あるため好ましい。TW値の上限は特に限定されないけれども、10以下で充分である。
2.55 ≦ TW値 = Tg × 0.04 − Wa (I)
2.6 ≦ TW値 = Tg × 0.04 − Wa (I−a)
コポリカーボネート(3)は、鉛筆硬度が好ましくはF以上である。耐傷性に優れるという点で、H以上であることがより好ましい。鉛筆硬度は全繰り返し単位を基準として単位(3)の含有量を増加させることで硬くすることができる。本発明において、鉛筆硬度とは、コポリカーボネート(3)を特定の鉛筆硬度を有する鉛筆で擦過した場合に、擦過しても擦過痕が残らない硬さのことであり、JIS K−5600に従って測定できる塗膜の表面硬度試験に用いる鉛筆硬度を指標とする。鉛筆硬度は、9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6Bの順で柔らかくなり、最も硬いものが9H、最も軟らかいものが6Bである。
またコポリカーボネート(3)は、用途や必要に応じて熱安定剤、可塑剤、光安定剤、重合金属不活性化剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、離型剤などの添加剤を配合することができる。コポリカーボネート(3)は、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂と併用してもよい。
コポリカーボネート(3)を用いてなる成形品は、例えば射出成形法、圧縮成形法、押出成形法、溶液キャスティング法など任意の方法により成形される。コポリカーボネート(3)は、成形性および耐熱性に優れているので種々の成形品として利用することができる。殊に光学レンズ、光学ディスク、液晶パネル、光カード、シート、フィルム、光ファイバー、コネクター、蒸着プラスチック反射鏡、ディスプレイなどの光学部品の構造材料、パソコンや携帯電話の外装や前面板などの電気電子部品、自動車のヘッドランプや窓などの自動車用途、カードや雑貨などの一般用途、または機能材料用途に適した成形品として有利に使用することができる。
コポリカーボネート(3)を用いてなるフィルムは、表面保護フィルム、加飾用フィルム、前面板、位相差フィルム、プラセル基板フィルム、偏光板保護フィルム、反射防止フィルム、輝度上昇フィルム、光ディスクの保護フィルム、拡散フィルムなどに用いることができる。
光学フィルムの製造方法としては、溶液キャスト法、溶融押出法、熱プレス法、カレンダー法など公知の方法を挙げることが出来る。なかでも、溶液キャスト法、溶融押出法が好ましく、特に生産性の点から溶融押出法が好ましい。
溶融押出法においては、Tダイを用いてコポリカーボネート(3)を押出し、冷却ロールに送る方法が好ましく用いられる。このときの温度はコポリカーボネート(3)の分子量、Tg、溶融流動特性などから決められるが、180〜350℃の範囲が好ましく、200℃〜320℃の範囲がより好ましい。180℃より低いと粘度が高くなりポリマーの配向、応力歪みが残りやすく好ましくない。また、350℃より高いと熱劣化、着色、Tダイからのダイライン(筋)などの問題が起きやすい。
コポリカーボネート(3)を用いてなる未延伸フィルムの厚みとしては、30〜400μmの範囲が好ましく、より好ましくは40〜300μmの範囲である。かかる未延伸フィルムをさらに延伸して位相差フィルムとする場合には、光学フィルムの所望の位相差値、厚みを勘案して上記範囲内で適宜決めればよい。
日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRにて各繰り返し単位を測定し、ポリマー組成比(モル比)を算出した。
2.比粘度測定
20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求めた。
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
3.ガラス転移温度(Tg)測定
ポリカーボネート樹脂8mgを用いてティー・エイ・インスツルメント(株)製の熱分析システム DSC−2910を使用して、JIS K7121に準拠して窒素雰囲気下(窒素流量:40ml/min)、昇温速度:20℃/minの条件下で測定した。
吸水率は、ポリカーボネート樹脂ペレットを塩化メチレンに溶解後、塩化メチレンを蒸発させて得られた厚み200μmのキャストフィルムを用い、100℃で12時間乾燥後、25℃で48時間水中に浸漬した後の重量を測定し、次式によって吸水率を求めた。
吸水率(%)={(吸水後の樹脂重量−吸水前の樹脂重量)/吸水前の樹脂重量}×100
5.TW値
TW値は、次式によって求めた。
TW値=ガラス転移温度(Tg)×0.04―吸水率(Wa)
6.鉛筆硬度
ペレットを日本製綱所製射出成形機J85−ELIIIを用いてシリンダー温度250℃、金型温度80℃、1分サイクルにて2mm厚角板を成形し、その成型試験片を用いて、JIS K5600の基図板試験方法によって測定した。
得られた樹脂を100℃で24時間真空乾燥した後、JSW(株)製75ton成形機(JSW J−75EIII)を用いて、厚さ2mmの成形板を成形した。上記の成型片を下記条件で動的粘弾性測定し、損失正接(tanδ)が最高値となる温度(Tmax:℃)を求めた。
装置名:RDA III ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製
試料片: 厚さ2.0mm×幅12.0mm
測定温度: −200〜100℃
昇温速度: 2℃/分
周波数: 10Hz
8.低温面衝撃
厚さ2mm厚角板を高速衝撃試験機 島津HYDROSHOTHITS−P10(島津製作所)を使用して、試験温度−20℃、試験速度7m/sec、ストライカー径1/2インチ、受け径1インチにて10回試験を実施し、そのときの脆性となった確率と50%破壊エネルギー(平均値)を評価した。
9.ポリカーボネートオリゴマーの数平均分子量
ポリカーボネート共重合体をCDCl3に溶解し、日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRにて末端水酸基と末端フェニル基と平均繰り返し単位数を算出し、数平均分子量を求めた。
ポリカーボネートオリゴマーの数平均分子量=(繰り返し単位のシグナルの積分値)/(末端水酸基のシグナルの積分値+末端フェニル基のシグナルの積分値)×2×繰り返し単位の分子量
ポリエステルジオールの重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した。
(1)1,6−ヘキサンジオール(以下HDと略す)413部およびアジピン酸292部、テトライソプロピルチタネート0.02部(生成物に対して30ppm)を常圧下に窒素を通じつつ200℃に加熱して、反応により生成する水を留去しながら縮合反応させた。生成物の酸価が20以下になった時点で、真空ポンプにより徐々に真空度を上げて4時間反応を行って、重量平均分子量500のポリヘキシレンアジペートジオール(以下HAAと略す)602部を得た。
HAA122部、ISS473部を用いた他は、実施例12と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)HDの代わりに2−メチル−1,5−ペンタンジオール(以下MPDと略す)413部を用いた以外は実施例12(1)と全く同様の操作を行い、重量平均分子量520の600部のポリメチルペンチルアジペートジオール(以下MPAAと略す)を得た。
(2)次いで、HAAの代わりにMPAA74部、DPC694部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)実施例14(1)のMPDを315部にした以外は同様の操作を行い、重量平均分子量980の790部のMPAAを得た。
(2)次いで、HAAの代わりにMPAA(分子量980)85部、ISS495部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)実施例14(1)のアジピン酸の代わりにセバシン酸371部を用いた他は同様の操作を行い、重量平均分子量480の620部のポリメチルペンチルセバケートジオール(以下MPSAと略す)を得た。
(2)次いで、HAAの代わりにMPSA(分子量480)85部、ISS495部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)HDの代わりに1,9−ノナンジオール(以下NDと略す)608部を用いた他は、実施例12(1)と全く同様の操作を行い、重量平均分子量510の840部のポリノニルアジペートジオール(以下NAAと略す)を得た。
(2)次いで、HAAの代わりにNAA(分子量510)74部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)実施例14(1)のアジピン酸の代わりにテレフタル酸315部を用いた他は同様の操作を行い、重量平均分子量500の640部のポリメチルペンチルテレフタレートジオール(以下MPTAと略す)を得た。
(2)次いで、HAAの代わりにMPTA(分子量500)74部、ISS488部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
(1)実施例18(1)のMPDの代わりに1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下CHDMと略す)547部を用いた他は同様の操作を行い、重量平均分子量460の740部のポリシクロヘキサンジメチルテレフタレートジオール(以下MCTAと略す)を得た。
(2)次いで、HAAの代わりにMCTA(分子量460)560部、ISS330部を用いた他は、実施例12(2)と全く同様の操作を行い、同様の評価を行った。その結果を表3に記載した。
ISS425部、HD61部、DPC750部および触媒としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド0.8×10−2部と水酸化ナトリウム0.6×10−4部を窒素雰囲気下180℃に加熱し溶融させた。撹拌下、反応槽内を13.3kPaに減圧し、生成するフェノールを留去しながら20分間反応させた。次に200℃に昇温した後、徐々に減圧し、フェノールを留去しながら4.0kPaで25分間反応させ、さらに、215℃に昇温して10分間反応させた。ついで、徐々に減圧し、2.67kPaで10分間、1.33kPaで10分間反応を続行し、さらに減圧し、40Paに到達したら、徐々に250℃ まで昇温し、最終的に250℃,6.6Paで1時間反応せしめた。反応終了後、反応槽の底より窒素加圧下吐出し、水槽で冷却しながら、ペレタイザーでカットしてペレットを得た。その結果を表3に記載した。
ISS565部、アジピン酸(AA)564部、触媒としてテトライソプロピルチタネート0.02部(生成物に対して30ppm)を原料として用いた他は、比較例12と全く同様の操作を行ったが重合反応が進まず、ηSP0.13のオリゴマーしか得られなかった。
HAA1079部、ISS193部を用いた他は、実施例12と全く同様の操作を行ったが、ガラス転移温度が常温以下となり、測定できず、耐熱性が低かった。
Claims (9)
- 単位(B3)の重量平均分子量が300〜2,000である請求項1記載のコポリカーボネート(3)。
- R2は、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸およびイソフタル酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物の残基である請求項1記載のコポリカーボネート(3)。
- 比粘度が0.23〜0.60の範囲である請求項1記載のコポリカーボネート(3)。
- ガラス転移温度(Tg℃)と吸水率(Wa%)との関係が下記式(I)を満足する請求項1記載のコポリカーボネート(3)。
2.55 ≦ TW値 = Tg × 0.04 − Wa (I) - −20℃での落錘衝撃試験による50%破壊エネルギー(平均値)が20J以上であり、脆性となった確率が50%以下であることを特徴とする請求項1記載のコポリカーボネート(3)。
- 請求項1〜7の何れか一項に記載のコポリカーボネート(3)を素材とする成形品。
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