JP6284745B2 - 歯磨剤 - Google Patents
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(a1)粒径が45μm以上63μm未満の顆粒
(a2)粒径が63μm以上90μm未満の顆粒
(a3)粒径が90μm以上125μm未満の顆粒
(a4)粒径125μm以上150μm未満の顆粒
(a5)粒径150μm以上180μm未満の顆粒
(a6)粒径180μm以上の顆粒
からなる顆粒(A)であって、
顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a6)が0.5以上2以下であり、顆粒(a2)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a2/a3)が0.5以上2以下であり、顆粒(a4)及び顆粒(a3)の含有量の質量比(a4/a3)が0.5以上2以下であり、かつ顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下である顆粒(A)を2質量%以上40質量%以下含有する歯磨剤に関する。
本発明の歯磨剤は、粒径が45μm以上であって、次の顆粒(a1)〜(a6):
(a1)粒径が45μm以上63μm未満の顆粒
(a2)粒径が63μm以上90μm未満の顆粒
(a3)粒径が90μm以上125μm未満の顆粒
(a4)粒径が125μm以上150μm未満の顆粒
(a5)粒径が150μm以上180μm未満の顆粒
(a6)粒径が180μm以上の顆粒
からなる顆粒(A)であって、顆粒(a2)、顆粒(a3)、顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a6)が0.5以上2以下であり、顆粒(a2)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a2/a3)が0.5以上2以下であり、顆粒(a4)及び顆粒(a3)の含有量の質量比(a4/a3)が0.5以上2以下であり、かつ顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下である顆粒(A)を2質量%以上40質量%以下含有することにより、従来の顆粒を含有する歯磨剤では十分に除去し得なった歯の表面における特定の大きさを有する凹部、具体的には、例えば幅が20μm以上100μm以下の凹部にも有効に侵入して付着する汚れを有効に除去することができ、着色汚れが沈着するのを未然に防止することができる。なお、通常歯ブラシのブリッスル先端の径が約200μmであり、歯磨剤に含有される紛体の研磨剤の平均粒径が5〜13μmであることから、歯の表面における幅が20μm以上100μm以下の凹部には、ブリッスルの先端は侵入しえず、紛体の研磨剤もこれらの凹部に届きにくく、或いは歯表面との間で摩擦力を高め得ないことが主たる要因となって、幅が20μm以上100μm以下の凹部に汚れが残存しがちであったことに本発明者らが着目し、本発明の歯磨剤を見出すに至ったのである。
また、従来の歯磨剤でも、わずかに黄ばんだ部分があっても歯の表面が滑らかである感触(清掃感)は得られてはいたが、歯磨き後において、黄ばみとして感じられる極わずかに残る汚れを中心に汚れが沈着してしまうのを十分に回避できない傾向にあった。しかしながら、本発明の歯磨剤であれば、極わずかに残る黄ばみまでをも有効に除去できるので、汚れの沈着を効果的に防止することが可能である。すなわち、人の舌で感じることのできる20μm程度の凹凸に付着した汚れまでをも効果的に除去できるので、歯磨き直後においては、今まで感じることのできない極めて滑らかな歯の表面の感触ながら、その後も長時間にわたり歯の表面が滑らかである感触を有効に持続させることが可能となる。
なお、前述した微細でありながら深い凹部とは、凹部の大きさが幅に比べて深い凹部をいい、かかる深い凹部には、凹部の幅よりやや大きな粒径の顆粒と、これらの粒径より大きい顆粒や小さい顆粒がバランスよく存在することによって、凹部に顆粒が侵入し、凹部に付着した汚れを除去することができる。
さらに、顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の合計の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは30体積%以上であり、より好ましくは35体積%以上であり、さらに好ましくは40体積%以上であり、好ましくは60体積%以下であり、より好ましくは55体積%以下であり、さらに好ましくは50体積%以下である。
かかる観点から、顆粒(A)の粒度分布は、顆粒(a2)〜(a4)の粒径の範囲において、ブロードなピークを有するか、又は複数のピークを有することとなり、平均値とは異なる位置にピークのある偏った分布を備えるものである。より具体的には、顆粒(A)の粒度分布は、顆粒(a2)〜(a4)の含有量が概ね同じであるブロードな分布、あるいは顆粒(a2)〜顆粒(a4)の含有量が顆粒(a5)の含有量よりも多く、顆粒(a6)のピークと併せて複数のピークを備える分布、さらに顆粒(a2)又は顆粒(a4)の含有量が顆粒(a1)や(a3)の含有量よりも多い、あるいは顆粒(a3)の粒径の範囲内に粒度分布のピークを備えるが、顆粒(a2)〜(a5)の含有量の合計が(a6)の合計量よりも多いことによって、平均値とは異なる値に粒度分布のピークを有する、すなわち正規分布とは異なる分布を備えることが好ましく、顆粒(a2)〜(a4)の含有量が顆粒(a5)の含有量と概ね同じであるブロードな粒度分布、又は顆粒(a2)〜(a4)の含有量が顆粒(a5)の含有量よりも多い粒度分布を備えることが好ましい。
[1]粒径が45μm以上であって、次の顆粒(a1)〜(a6):
(a1)粒径が45μm以上63μm未満の顆粒
(a2)粒径が63μm以上90μm未満の顆粒
(a3)粒径が90μm以上125μm未満の顆粒
(a4)粒径が125μm以上150μm未満の顆粒
(a5)粒径が150μm以上180μm未満の顆粒
からなる顆粒(A)であって、
顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a6)が0.5以上2以下であり、顆粒(a2)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a2/a3)が0.5以上2以下であり、顆粒(a4)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a4/a3)が0.5以上2以下であり、かつ顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下である顆粒(A)を2質量%以上40質量%以下含有する歯磨剤。
[2]顆粒(a1)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは5体積%以上であり、より好ましくは7体積%以上であり、好ましくは18体積%以下であり、より好ましくは15体積%以下であり、さらに好ましくは12体積%以下である上記[1]の歯磨剤。
[3]顆粒(a2)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは7体積%以上であり、より好ましくは9体積%以上であり、さらに好ましくは10体積%以上であり、好ましくは25体積%以下であり、より好ましくは20体積%以下であり、さらに好ましくは18体積%以下である上記[1]又は[2]の歯磨剤。
[4]顆粒(a3)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは8体積%以上であり、より好ましくは9体積%以上であり、さらに好ましくは10体積%以上であり、好ましくは25体積%以下であり、より好ましくは20体積%以下であり、さらに好ましくは18体積%以下である上記[1]〜[3]いずれか1の歯磨剤。
[6]顆粒(a4)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは7体積%以上であり、より好ましくは10体積%以上であり、さらに好ましくは12体積%以上であり、好ましくは25体積%以下であり、より好ましくは20体積%以下であり、さらに好ましくは18体積%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の歯磨剤。
[7]顆粒(a4)の含有量と顆粒(a3)の含有量の体積比(a4/a3)は、好ましくは0.6以上であり、より好ましくは0.7以上であり、好ましくは1.8以下であり、より好ましくは1.6以下である上記[1]〜[6]いずれか1の歯磨剤。
[8]顆粒(a5)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは2体積%以上であり、より好ましくは5体積%以上であり、さらに好ましくは8体積%以上であり、好ましくは20体積%以下であり、より好ましくは15体積%以下である上記[1]〜[7]いずれか1の歯磨剤。
[10]顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a6)は、好ましくは0.7以上であり、より好ましくは1以上であり、好ましくは1.8以下であり、より好ましくは1.5以下である上記[1]〜[9]いずれか1の歯磨剤。
[11]顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の合計の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは27体積%以上であり、より好ましくは35体積%以上であり、さらに好ましくは40体積%以上であり、好ましくは60体積%以下であり、より好ましくは55体積%以下であり、さらに好ましくは50体積%以下である上記[1]〜[10]いずれか1の歯磨剤。
[12]顆粒(a6)の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは20体積%以上であり、より好ましくは25体積%以上であり、さらに好ましくは30体積%以上であり、好ましくは52体積%以下であり、より好ましくは50体積%以下であり、さらに好ましくは45体積%以下である上記[1]〜[11]いずれか1の歯磨剤。
[13]顆粒(a2)、顆粒(a3)、顆粒(a4)及び顆粒(a5)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4+a5)/a6)は、好ましくは0.8以上であり、より好ましくは0.9以上であり、さらに好ましくは1以上であり、よりさらに好ましくは1.1以上であり、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは1.8以下である上記[1]〜[12]いずれか1の歯磨剤。
[14]顆粒(a2)、顆粒(a3)、顆粒(a4)及び顆粒(a5)の合計の含有量は、顆粒(A)中に、好ましくは40体積%以上であり、より好ましくは43体積%以上であり、さらに好ましくは48体積%以上であり、好ましくは70体積%以下であり、より好ましくは65体積%以下であり、さらに好ましくは60体積%以下である上記[1]〜[13]いずれか1の歯磨剤。
[15]顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の合計の含有量と、顆粒(a5)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a5)は、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは3以上であり、さらに好ましくは3.5以上であり、好ましくは7以下であり、より好ましくは6以下であり、さらに好ましくは5以下である上記[1]〜[14]いずれか1の歯磨剤。
[17]顆粒(A)の含有量は、2質量%以上であって、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、40質量%以下であって、好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下である上記[1]〜[16]いずれか1の歯磨剤。
[18]水の含有量は、本発明の歯磨剤中に、好ましくは0質量%を超え、より好ましくは10質量%以上であり、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下である上記[1]〜[17]いずれか1の歯磨剤。
[19]顆粒(A)が、平均粒径の異なる2以上の顆粒を混合して得られるものである上記[1]〜[18]いずれか1の歯磨剤。
[20]平均粒径が100〜500μm、及び崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下の顆粒を、湿潤剤及び粘結剤を含有する基剤に混合する工程、並びに少なくとも一部の顆粒が砕ける回転数で撹拌する工程を備える上記[1]〜[19]いずれか1の歯磨剤の製造方法。
無水ケイ酸(ソルボシル AC77、PQ Corporation、平均粒径9.5μm、RDA値125、吸油量129mL/100g)67質量部、コロイダルシリカ(スノーテックスSK、日産化学)28質量部、セルロース(KCフロック W−400G、日本製紙ケミカル)5質量部及び精製水を混合して、固形分50質量%の水スラリーとし、この水スラリーを噴霧造粒機により送風温度200℃、排風温度80〜90℃で噴霧造粒した。なお、噴霧前の25℃における水スラリーの粘度は385mPa・sであり、造粒後の顆粒は、粒径180〜200μmの顆粒の崩壊強度が5g/個であった。
造粒後の顆粒をJIS標準篩(JIS Z8801−1982)により分級し、分級した顆粒を、表1に示す各粒径別の配合量を混合して顆粒A−1を得た。
上記の吸油量はJIS K5101−13−2(2004年制定)に基づき、吸収される煮あまに油の量により特定されたものである。RDA値は、ISO11609研磨性の試験方法 付随書Aにて測定したものを用いた。
顆粒A−1の粒度分布のグラフを図1に示す。
調整例1により造粒した顆粒をJIS標準篩(JIS Z8801−1982)により分級し、分級した顆粒を、表1に示す各粒径別の配合量に混合して顆粒A−2〜A−7を得た。顆粒A−4及び顆粒A6〜7の粒度分布のグラフを図1に示す。
顆粒A−5は、調整例1の噴霧造粒の条件を変えることによって得られた平均粒径200μmの顆粒と平均粒径150μmの顆粒を、質量比5:3で混合することにより調整し、表2に示す実施例1の処方にしたがって、その他の成分とともに混合しながら撹拌して製造された歯磨剤中の顆粒である。表1に示す顆粒A−5の粒度分布は、製造した歯磨剤(実施例1)の顆粒を抽出して測定したものであり、顆粒A−5と粒径45μm未満の造粒物を含む。具体的には、下記方法にしたがって歯磨剤中の顆粒A−5の粒度分布を測定した。
顆粒A−5の粒度分布のグラフを図1に示す。
なお、表3に示す歯磨剤(実施例6)に用いた顆粒A−5は、調整例1による造粒後の顆粒をJIS標準篩(JIS Z8801−1982)により分級し、表1に示す顆粒A−5の各粒径別の配合量にしたがって、分級した各顆粒を混合して得たものである。
(1)歯磨剤中の顆粒の抽出:歯磨剤を精製水により20質量倍に希釈した後、遠心分離することで、上澄み液を除去し、残った顆粒と紛体を含むスラリーを乾燥することで、歯磨剤中の顆粒と紛体を抽出した。遠心分離は、遠心分離機(himac CF702、HITACHI社製)を用い、1万rpm、10分間の条件で行った。スラリーの乾燥は、110℃、1昼夜(約12時間)保存によって行った。
(2)粒度分布の測定:得られた紛体及び顆粒を、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置(Partica LA-950V2、株式会社堀場製作所製)を用いて粒度分布を測定した。
(3)各顆粒の含有量(体積%)の計算:歯磨剤に含まれている顆粒の含有量(体積%)は、レーザ回折による粒度分布の結果を用い、以下に示す計算方法にしたがって、各顆粒(a1)〜(a6)の含有量を計算値として得た。
顆粒(a1)〜(a6)の粒度分布は、JIS標準篩(JIS Z8801−1982)の篩の大きさを基準としている。そこで、レーザ回折により測定された粒度分布から、各粒径の範囲の顆粒(a1)〜(a6)の量(体積%)を計算する。具体的には、レーザ回折により測定された各粒径の範囲について、各粒径の範囲の含有量を粒径範囲の比率をかけて顆粒(a1)〜(a6)の量を計算する。例えば、レーザ回折による、粒径45μm以上51μm未満の顆粒が2.5体積%、51μm以上68μm未満の顆粒が1.8体積%である場合には、顆粒(a1)の含有量は、2.8体積%+1.8体積%×(65―51)/(68−51)であり、計算結果は4.3体積%となる。
表2に示す処方の実施例1及び比較例1〜2の歯磨剤を用いたブラッシングと、歯磨剤を用いない歯ブラシのみによるブラッシング(参考例1)について、以下の抜去歯を用いて汚れ除去性能を評価するとともに、実際の使用環境下における汚れ除去性能を評価した。
1本の前歯を左右に分割し、歯の唇側から見て左側の歯を実施例1の歯磨剤1gにより、右側の歯を比較例1の歯磨剤1gにより、各々歯ブラシ(チェック スタンダード、花王製)を用いて歯科衛生士により3分間ブラッシングを行った。実施例1の歯磨き前と歯磨き後の歯を図2に、比較例1の歯磨き前と歯磨き後の歯を図3に示す。図2〜3に示すように、歯磨き後、実施例1では歯に黄ばみのようについていた汚れがほぼ除去されたが、比較例1では汚れがほとんど除去されずに残っていることがわかる。この残存した汚れは、歯の表面に形成されている歯ブラシのブリッスルが届かない100μm以下の凹部に付着した汚れであると考えられる。
実施例1と、実施例1の顆粒を研磨性シリカにおきかえた比較例2の歯磨剤により、事前アンケートにより歯に着色汚れがあると回答した被験者歯16人ずつに4週間歯磨きを行ってもらい、歯磨き後の歯の状態について評価した。具体的には、評価試験の前と後に、歯磨き後の歯の写真をとり、画像解析により着色部位を抽出し、画像解析ソフト「WinROOF」(三谷商事株式会社)により着色部位の面積を求め、評価開始前の歯と4週間後の歯における着色部位の面積を比較することにより評価した。より具体的には、評価開始前の歯と4週間後の歯の着色部位の面積の差を汚れ除去面積として評価した。結果を図4に示す。なお、図4に示す汚れ除去面積は、(評価開始前の歯の着色部位の面積)−(4週間後の歯の着色部位の面積)の値であって、各被験者の上顎と下顎の右側側切歯、右側中切歯、左側中切歯、左側側切歯の合計8本の唇側の表面を対象とし、各被験者の結果を平均した値である。
また、実施例1による被験者の評価開始前の歯と4週間後の着色汚れの状況の写真を図5に示す。なお、図5(a)は評価を行った歯の一部を示す写真であり、図5(b)はその歯と歯の間を拡大した写真である。同様に、比較例2による写真を図6に示す。なお、図6(a)は評価を行った歯の写真であり、図6(b)はその歯と歯の間を拡大した写真である。
表2に示す処方の実施例1及び比較例1〜2の歯磨剤と、歯磨剤を用いない歯ブラシのみによる参考例1について、以下の凹凸モデル及び汚れモデルを用い、以下の方法にしたがってブラッシング試験を行い、汚れ除去率を算出した。結果を表2に示す。
縦15mm×横15mm×厚さ3mmのステンレス鋼に、角が90℃の直線状の以下の各種サイズの複数の溝を平行に設けた凹凸モデルを用意した。
凹凸モデル1:幅1000μm、深さ150μmの溝を670μm間隔で設けた。
凹凸モデル2:幅100μm、深さ100μmの溝を620μm間隔で設けた。
凹凸モデル3:幅50μm、深さ50μmの溝を620μm間隔で設けた。
汚れモデルとして、アイライナー(サナ スーパークイックアイライナー EX01、常盤薬品工業製)を用い、上記凹凸モデルの溝の全体に擦り込んで充填し、凹凸モデルの表面に突出した汚れモデルや表面に付着した汚れモデルをヘラの水平面を、凹凸モデルの表面に沿ってスライドさせることで除去した。
前述の凹凸モデルをアルミ板(30mm×80mm×5mm)の中央に設けた15mm×15mm×3mmの正方形の凹部に嵌め込み、各歯磨剤2g、歯ブラシ(チェック スタンダード、花王製)、刷掃条件:荷重200g、速度120rpm、振幅30mm、刷掃回数30st(往復30回)、刷掃方向:凹凸モデルの溝の方向に平行な方向、ブラッシング試験を行った。なお、アルミ板の正方形の前記凹部の角には、凹凸モデルを取り出し容易にする掻き出し用凹部が正方形の外側に設けられている。
ブラッシング後、凹凸モデルをアルミ板から取り出し、水洗い後、凹凸モデルの表面に付着した歯磨剤は、凹凸モデルの表面を紙(PPC用紙A4サイズ、コクヨ)に押し付けながらスライドさせることで除去した。
ブラッシング前の凹凸モデル及び歯磨剤を除去した凹凸モデルをデジタルカメラで撮影し、ブラッシング前の凹凸モデルにおいてアイライナーにより着色している領域の面積を着色領域面積(mm2)とした。また、着色領域において歯ブラシによりブラッシングされた領域の面積を評価領域面積(mm2)とし、かかる評価領域においてアイライナーが落ちて凹部の底面が露出した(白くなった)部分の面積(mm2)を汚れ除去面積とした。次いで、評価領域面積全体に対する汚れ除去面積を、下記式(1)により汚れ除去率(%)として算出した。なお、着色領域面積は、デジタルカメラで撮影した際に、疑似汚れ物質による着色が検知された領域の面積であり、その領域において歯ブラシが刷掃した領域を評価領域とした。
汚れ除去率(%)=(汚れ除去面積/評価領域面積全体)×100 ・・・(1)
なお、試験板の凹部に擦り込んだアイライナーは、平坦な面で歯ブラシのみで刷掃した場合でも、所定の荷重をかければアイライナーが落ちて試験板の面が露出するものである。また、デジタルカメラによる撮影では、フラッシュを用い、表面反射光を除くため偏光フィルターを用いた。
表2に示す処方の実施例1及び比較例1〜2の歯磨剤と、歯磨剤を用いない歯ブラシのみによる参考例1について、歯磨剤を用いる場合は1gを用い、歯ブラシ(チェック スタンダード、花王製)により2分間、普段通りに歯磨きした後、上顎切歯の頬側の表面を舌で触った感触について以下の基準により評価した。なお、以下の評価基準は、参考例1を「1」とした相対評価とする。また、被験者は、ブラッシングを停止してから2日後、歯の汚れが凹部に溜まっていることを認識できる者であり、表2には3名の協議による評価結果を示す。
4:歯の凹部に汚れがあることが全く感じられず、とても滑らかな感触である。
3:歯の凹部に汚れがあるとわずかに感じるが、滑らかな感触である。
2:凸凹した感触により歯の凹部に汚れがあると感じる。
1:凸凹した感触が強く、歯の凹部に汚れがあると強く感じる。
表3に示す顆粒A−1〜A−7を混合したゲル歯磨剤について、評価試験2と同様にして汚れ除去率を測定した。
結果を表3に示す。
Claims (7)
- 粒径が45μm以上であって、次の顆粒(a1)〜(a6):
(a1)粒径が45μm以上63μm未満の顆粒
(a2)粒径が63μm以上90μm未満の顆粒 10体積%以上18体積%以下
(a3)粒径が90μm以上125μm未満の顆粒
(a4)粒径125μm以上150μm未満の顆粒
(a5)粒径150μm以上180μm未満の顆粒
(a6)粒径180μm以上の顆粒 20体積%以上52体積%以下
からなる顆粒(A)であって、
顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の合計の含有量が40体積%以上であり、顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a6)が1以上2以下であり、顆粒(a2)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a2/a3)が0.5以上2以下であり、顆粒(a4)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a4/a3)が0.5以上2以下であり、かつ顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下である顆粒(A)を2質量%以上40質量%以下含有する歯磨剤。 - 顆粒(a3)の含有量が、顆粒(A)中に8体積%以上25体積%以下である請求項1に記載の歯磨剤。
- 顆粒(a5)及び顆粒(a3)の含有量の体積比(a5/a3)が0.4以上1.5以下である請求項1又は2に記載の歯磨剤。
- 顆粒(a1)の含有量が、5体積%以上18体積%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯磨剤。
- 顆粒(a2)、顆粒(a3)及び顆粒(a4)の含有量の合計と、顆粒(a5)の含有量との体積比((a2+a3+a4)/a5)が、2.5以上7以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯磨剤。
- 顆粒(a2)、顆粒(a3)、顆粒(a4)及び顆粒(a5)の含有量の合計と、顆粒(a6)の含有量との体積比((a2+a3+a4+a5)/a6)が、0.8以上2.5以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯磨剤
- 顆粒(a4)の含有量が、顆粒(A)中に10体積%以上18体積%以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯磨剤。
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