JP6364181B2 - 冷凍麺製造用トレー用シート及び冷凍麺製造用トレー - Google Patents
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Description
ポリエチレンのメルトフローレートは0.1〜5g/10分である。このメルトフローレートは、トレーの耐寒衝撃性を向上させ、且つ真空成形時のドローダウンをより高度に抑制する観点から、0.15〜3g/10分であると好ましく、0.2〜2g/10分であるとより好ましく、0.25〜1.8g/10分であるとさらに好ましい。
なお、ポリエチレンのメルトフローレートは、JIS K7210に規定された方法に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定される値である。
なお、ポリエチレンの密度はJIS K7100に準拠し調整を行った試料について、JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定される値である。
なお、ポリエチレンのスウェル比は、実施例に記載の方法に従って測定される値である。
スウェル比を上記範囲とする方法としては、分子量を大きく、つまり、上記メルトフローレートを小さくするか、あるいは、溶融状態での分子の絡みやすい構造(例えば長鎖分岐構造)とする方法が挙げられる。
ポリプロピレンのメルトフローレートは0.1〜10g/10分である。このメルトフローレートは、トレーの耐寒衝撃性を向上させ、且つ真空成形時のドローダウンをより高度に抑制する観点から、0.2〜5g/10分であると好ましく、0.3〜2g/10分であるとより好ましく、0.4〜1.4g/10分であるとさらに好ましい。
なお、ポリプロピレンのメルトフローレートは、JIS K7210に規定された方法に従い、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定される値である。
なお、ポリプロピレンの融点は、実施例に記載の方法により測定される値である。
本実施形態のオレフィン樹脂組成物は、上述のポリエチレン及びポリプロピレンを25:75〜70:30の質量比で含有する。オレフィン樹脂組成物におけるポリエチレンとポリプロピレンとの比は、耐寒衝撃性を向上させる観点から、30:70〜65:35であると好ましく、35:65〜60:40であるとより好ましく、40:60〜55:45であるとさらに好ましい。
本実施形態のオレフィン樹脂組成物からなるシートの成形方法としては、例えばインフレーション法やTダイキャスト法などの押出し成形法、射出成形法、圧縮成形法、カレンダー成形法などを挙げることができる。これらの成形法の中で、シートの生産性が高く、かつ製品品質の高さの観点では、Tダイキャスト法が好ましい。Tダイキャスト法とは、180−280℃程度に温調した押出機に所定の樹脂組成物を供給、スクリューで可塑化、溶融混練を連続的に実施、Tダイよりシート状に押し出す。この際、スクリューは、単軸でもよいし、二軸でもよい。単軸の場合、スクリューは、フルフライト型でもバリアフライト型でもよく、計量部にダルメージタイプ、マドックタイプ、あるはユニメルトタイプなどのニーディングユニットが配置されているものなどが使用できる。また、シートの流れ方向の厚みの均一性を向上させる観点からはギアポンプを配置し、圧力変動が0.3MPa以内に制御された条件でTダイに送れる形態が望ましい。さらに、製品のシートの異物を除去するために、押出機先端に200メッシュより細かい金網あるいは焼結ファイバーなどを配置してもよい。
Tダイより押し出された溶融状態のシート状物は、10〜80℃に温調されたキャスティング設備の冷却ロールに溶融状態のシート状物を接触させ、冷却固化させることで所定のシートを製造する方式である。ここで、冷却ロールに溶融状のシート状物を接触させるために、エアチャンバー、エアナイフ、静電ピニングなどを補助的な密着手段として用いる場合や、これら補助的な密着手段の代わりに、金属剛体ロール、金属弾性ロール、あるいはゴムロールなどを用い、冷却ロールとの間で溶融状のシート状物を挟み込んで成形するロールを用いた補助的な密着手段を用いることができる。
本発明の冷凍麺製造用トレー用シートを真空成形によりトレー状に成形される場合、真空成形の予熱の段階で熱による収縮が激しいと、真空成形前にシートが変形し、トレーの品質の安定性を損なう可能性があり好ましくない。この熱による収縮を抑制するためには、Tダイキャスト法においてシートを製造する際、補助的な密着手段として、上記の内、エアナイフ、静電ピニング、金属弾性ロール、あるいは、ゴムロールを用いる方が、配向を抑制でき、好ましい。
上述のシートを熱成形することにより、トレーを製造することができる。熱成形方法としては、例えば真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、熱板圧空成形法等を挙げることができる。具体的には、フリードローイング法、プラグアンドリング成形法、リッジ成形法、マッチドモールド成形法、ストレート成形法、ドレープ成形法、リバースドロー成形法、エアスリップ成形法、プラグアシスト成形法、プラグアシストリバースドロー成形法、接触加熱圧空成形法等が挙げられる。
JIS K 7210に規定された方法に従い、荷重21.18Nで、ポリエチレンは温度190℃、ポリプロピレンは温度230℃の条件で測定した。
(1)のメルトフローレートの測定において、温度190℃、荷重21.18Nの条件で、オリフィスから20〜40mm程度の長さで押し出したポリエチレンのストランドをカットし、空気中で冷却し、固体状のストランドを得た。次に、該ストランドの押出し上流側(ストランドカット前の下端)先端から約3mmの位置でのストランドの直径D(単位:mm)を測定し、その直径Dをオリフィス径2.095mm(D0)で除した値(D/D0)を算出し、スウェル比とした。
JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定した。なお、試料には、JIS K7100に準拠し調整を行ったものを用いた。
熱プレスにより作製した厚さ約0.5mmのシートから、約10mgの試片を切り出したものを測定用サンプルとし、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製Diamond DSC)を用いて測定した。測定では、測定用サンプルを、230℃で5分間保持した後、5℃/分の降温速度で50℃まで降温した。その後に50℃で1分保持した後、5℃/分で200℃まで昇温させて、得られた融解吸熱カーブの最大ピークの温度を融点(Tm)とした。
実施例及び比較例で得られたシートを100mm×100mmに切り出したものを測定サンプルとして、以下の手順で耐寒衝撃性を評価した。
A)測定サンプルを−35℃に温調した冷凍庫に5時間入れた。
B)測定サンプルを取り出し、地上から50mmの高さで、サンプルを固定した。
C)測定の中央部に、表1及び2に示す高さから500g、20φの鉄球を落下させた。
D)変化がなかったものを「A」、接触部分が変形したものを「B」、割れが発生したもの(脆性破壊されたもの)を「C」として評価した。
JIS K7133 2号ダンベルを用いて、実施例及び比較例で得られたシートを打抜き、試験片とした。JIS K7161を参考として、チャック間距離を80mmとした引張試験機に取り付け、引張速度1mm/minで引張試験を行い、伸びが、0.2%の応力と0.4%の応力を結ぶ線の傾きから引張弾性率を算出し、これをシートの剛性とした。
実施例及び比較例で得られたシートのヘイズ値をJIS K 7105に従って測定した。
実施例及び比較例で得られたシートの中央部から320mm×320mmのサイズに切り出したサンプルを、外枠340mm×340mm、中枠300mm×300mmのスペーサーに挟んでクランプで固定した。次に500℃に設定されたヒーターでサンプルを160℃になるまで加熱し、加熱中の数秒間のドローダウン状況を目視で確認した。このドローダウンの度合いが大き過ぎる場合には、成形品に大きなしわができる場合があり、度合いが小さいものほど熱成形時の加工性が優れるとする。
ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)を表1に示す組成割合(質量比)で、一括混合した後、スクリュー径65mmφ、L/D=33の押出機を用いて以下の条件でバンク成形によりシート加工を行った。得られたシートの厚みは500μmであり、評価結果を表1に示した。
加工温度:260℃
冷却ロール温度:60℃
補助な密着手段:ゴムロール(シリコンゴムロール)
Tダイ幅:400mm
吐出量:1.2kg/h
引取り速度:4.0m/min
エアギャップ:90mm
なお、表1及び表4中に記載されている材料の物性を表2及び表3に示す。
なお、表中、「総合」の欄において、「◎」は冷凍麺製造用トレーとして特に好適に用いることできることを示し、「○」は冷凍麺製造用トレーとして好適に用いることを示し、「▲」は冷凍麺製造用トレーとして用いるには難があることを示す。
表面層と中間層をそれぞれ構成する樹脂組成物を表4に示す割合(質量比)でポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)を(質量比)で、一括混合した後、表面層を形成する樹脂組成物はスクリュー径70mmφ、L/D=28の押出機Sを用い、中間層を構成する樹脂組成物はスクリュー径120mmφ、L/D=28の押出機Bを用いて以下の条件でシート加工を行った。得られたシートは450μmであり、評価結果を表4に示した。
加工温度:260℃
冷却ロール温度:42℃
補助な密着手段:エアナイフ
Tダイ幅:1150mm
吐出量:180kg/h
引取り速度:6.0m/min
エアギャップ:110mm
Claims (4)
- メルトフローレートが0.1〜5g/10分であり、且つ密度が930kg/m3以下であるポリエチレンと、メルトフローレートが0.1〜10g/10分であり、且つ融点が140℃以上であるポリプロピレンとを含有するオレフィン樹脂組成物(ただし、造核剤を含むものを除く。)からなり、
前記ポリエチレンと前記ポリプロピレンとの質量比が35:65〜60:40であり、且つヘイズ値が70%以上である冷凍麺製造用トレー用シート。 - 前記ポリエチレンのスウェル比が1.2以上である、請求項1に記載の冷凍麺製造用トレー用シート。
- 厚みが250〜1500μmである、請求項1又は2に記載の冷凍麺製造用トレー用シート。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍麺製造用トレー用シート、又は当該冷凍麺製造用トレー用シートを少なくとも一層備え、且つ当該層の厚みが全体の50〜100%を占めるシート積層体から形成される冷凍麺製造用トレー。
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