JP6405397B2 - エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 - Google Patents
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Description
ルギー線硬化型インクジェットインクは、エネルギー線の照射によってラジカルを発生させ、重合を引き起こすものであることから反応が非常に早く、硬化性に優れている。また、溶剤を用いないため、基材への密着性や速乾性に優れているとともに、環境汚染が少ないという利点を有している。このため、上記のようなマーキングフィルムなどの用途においても、水系あるいは溶剤系のインクジェットインクの代わりに、上記のようなエネルギー線硬化型インクジェットインクを用いることも考えられるが、エネルギー線硬化型インクジェットインクは重合性化合物の重合反応により印字膜を硬化させるため、できるだけ硬化性の良好な重合性化合物を使用する必要性から、特許文献1などに提案されているような延伸性のない硬質の印字膜が求められてきた。従って、このようなエネルギー線硬化型インクジェットインクを用いて形成した印字膜は基本的に延伸不可能であり、延伸によって容易に印字膜にひび割れや剥れが発生する。
着色材と、エチレン性二重結合を有する反応性アミド化合物(A)と、オリゴマー単体を重合させたときに25℃で130%以上の伸び率を有し、且つ一分子中にエチレン性二重結合を2個有する2官能オリゴマー(B)と、アシルホスフィンオキサイド系開始剤(C−1)、及びα− アミノアルキルフェノン系開始剤(C−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種の光重合開始剤(C)と、表面張力調整剤(D)とを少なくとも含有し、
インク組成物全体に対して、前記反応性アミド化合物(A)の含有量が10〜50質量%、前記2官能オリゴマー(B)の含有量が10〜50質量%であることを特徴とする。
リルアミド、N,N−ジエチルアミノヘキシル(メタ)アクリルアミド、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ターシャリーブチル(メタ)アクリルアミドスルフォン酸、ターシャリーブチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、5−メチルN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアミドなどが挙げられる。これらは単独でまたは複数混合して使用してもよい。これらの中でも、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、及びN−ビニルカプロラクタムからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
369、IRGACURE 907などが挙げられる。
40〜99質量%、チオキサントン系開始剤(C−3)を1〜60質量%使用することが好ましい。α−アミノアルキルフェノン系開始剤(C−2)と、チオキサントン系開始剤(C−3)とを上記範囲で含有する光重合開始剤(C)を用いれば、さらに硬化性及び密着性に優れたインク組成物を得ることができる。
ロー83、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー213、及びC.I.ピグメントイエロー214からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
化合物(F)の含有量が3質量%より多い場合、ラジカルを捕捉する効果が飽和するとともに、エネルギー線照射時の重合反応が阻害される傾向がある。
まず、着色材と、重合性化合物の一部と、必要により顔料分散剤とをプレミックスした混合物を調製し、この混合物を分散機により分散させて、一次分散体を調製する。分散機としては、具体的には、例えば、ディスパ;ボールミル、遠心ミル、遊星ボールミルなどの容器駆動媒体ミル;サンドミルなどの高速回転ミル;撹拌槽型ミルなどの媒体撹拌ミルなどが挙げられる。
昇したり、顔料が沈降するなどの支障をきたさない良好な分散安定性を有している。このため、実質的に希釈溶剤を使用しなくても、インクジェット方式において、インクを加温することなく、室温で安定な吐出が得られる。
オリゴマーと、開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(1,2−α−ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤,チバ社製,IRGACURE 184)〔オリゴマー/開始剤の質量比:97/3〕と、希釈溶剤としてメチルエチルケトンとを、粘度が100mPa・s(25℃)となるように混合した溶液を調製した。この溶液をガラス基板上にバーコータを用いて乾燥後の膜厚が50〜100μmとなるように塗布して均一な塗膜を形成した。次に、上記ガラス基板を60℃のチャンバーで5分間乾燥した後、メタルハライドランプを用いて紫外線(積算光量:1,000mJ/cm2)を塗膜に照射し、重合物を形成した。得られた重合物をガラス基板から剥離し、長さ50mm×幅1
0mmのサイズに裁断して、測定試料を作製した。この測定試料を、25℃下、引っ張り試験機(島津製作所製,オートグラフAGS−H 100N)を用いて、1mm/sの引っ張り速度で延伸したときの破断伸度をオリゴマー単体の重合物の伸び率とした。
オリゴマー単体をゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定し、ポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた(溶媒:テトラヒドロフラン)。
100ccのプラスチック製ビンに、着色材、顔料分散剤、及びイソオクチルアクリレート(IO−A)を表2〜4に示す配合量で計り取り、これにジルコニアビーズ100部を加えて、混合物をペイントコンディショナー(東洋精機社製)により2時間分散して、一次分散体を得た。次に、得られた一次分散体に、表2〜4に示す配合量で残りの成分を加え、マグネチックスターラーにより混合物を30分撹拌した。撹拌後、グラスフィルター(桐山製作所製)を用いて、混合物を吸引ろ過し、インクを調製した。なお、IO−Aを使用しなかった実施例、及び比較例では、IO−Aの代わりに反応性アミド化合物を用いて一次分散体を調製した。
以上のようにして調製した実施例及び比較例の各インクについて、下記の粘度、分散平均粒子径、表面張力、及び保存安定性を測定した。
R100型粘度計(東機産業社製)を用いて、25℃、コーンの回転数20rpmの条件下で、粘度を測定した。
粒度分布測定装置FPER−1000(大塚電子社製)を用いて、顔料粒子の分散平均粒子径を測定した。
全自動平衡式エレクトロ表面張力計ESB−V(協和科学社製)を用いて、25℃における表面張力を測定した。
インクを、内側がポリエチレンでコートされたアルミ製パウチに充填した。この容器を70℃で14日間保存した後のインクの粘度変化、及びゲル化の有無を観察し、下記の基準で保存安定性を評価した。
○:10%未満の粘度変化
△:10%以上の粘度変化
×:容器内でゲル化が進み、インクが固体状態となる
ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録装置を用いて、インクを30分間連続吐出させる吐出性試験を行い、下記の基準で連続吐出性を評価した。なお、このインクジェット記録装置はインク供給系として、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、及ぶピエゾヘッドを備えている。また、液滴サイズ約6pl、解像度1200×1200dpiでインクを射出できるよう、駆動周波数28KHzでインクジェット記録装置を駆動した。
○:吐出不良が全く生じない
△:ノズル欠けは生じないが、サテライトが発生する
×:ノズル欠けが生じる
ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる各フィルム上に、インクをバーコータにより印刷して、厚さ3μm(バーコータ:#6)の印字膜をそれぞれ形成した。この印字膜に、照射手段として紫外線LED(日亜化学工業社製NCCU001E)を用い、トータル照射光量が300mJ/cm2となるように、紫外線を照射して硬化させた。
このように硬化させた印字膜を指で触り、指へのインク付着の有無を目視で調べ、下記の基準で硬化性を評価した。
○:指にインクが付着しない
△:指にインクが付着しないが、印字膜表面に傷がつく
×:指にインクが付着する
ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリカーボネート(PC)からなる各フィルム上に、インクをバーコータにより印刷して、厚さ3μm(バーコータ:#6)の印字膜をそれぞれ形成した。この印字膜に、照射手段として紫外線LED(日亜化学工業社製NCCU001E)を用い、トータル照射光量が300mJ/cm2となるように、紫外線を照射して硬化させた。
このように硬化させた印字膜を、JIS−K−5400に準じて、セロテープ(登録商標)による剥離状態を確認する碁盤目試験(1mm角,100個)を実施した。100個中の剥離数を調べ、下記の基準で密着性を評価した。
○:碁盤目試験にて剥離数が10個以下
△:碁盤目試験にて剥離数が11〜20個
×:碁盤目試験にて剥離数が21個以上
ポリ塩化ビニル(PVC)からなるフィルム上に、インクをバーコータにより印刷して、厚さ3μm(バーコータ:#6)の印字膜を形成した。この印字膜に、照射手段として紫外線LED(日亜化学工業社製NCCU001E)を用い、トータル照射光量が300mJ/cm2となるように、紫外線を照射して硬化させた。硬化後、印字膜を10mm×120mmの短冊状に切り出した測定試料を作製した。
上記のようにして作製した測定試料の長辺方向の片末端から10mmの位置を試料台に固定し、他端側から10mmの位置を手で1cm/sの速度で引っ張りながら、印字膜にひび割れまたは剥れが発生するまでの延伸長さを測定し、以下の基準から延伸性を評価した。測定環境温度は、室温で行った。
○:測定試料を150%以上延伸しても印字膜にひび割れ、剥れが発生しない
△:測定試料を130%〜150%延伸する間で印字膜にひび割れ、剥れが発生する
×:測定試料を120%〜130%延伸する間で印字膜にひび割れ、剥れが発生する
××:測定試料を120%延伸するまでに印字膜にひび割れ、剥れが発生する
ポリ塩化ビニル(PVC)からなるフィルム上に、インクをバーコータにより印刷して、厚さ3μm(バーコータ:#6)の印字膜をそれぞれ形成した。この印字膜に、照射手段として紫外線LED(日亜化学工業社製NCCU001E)を用い、トータル照射光量が300mJ/cm2となるように、紫外線を照射して硬化させた。
このように硬化させた印字膜上を、エタノールを含ませた綿棒で10回擦った後の印字膜の表面を目視により観察し、以下の基準で耐溶剤性を評価した。
◎:印字膜の表面に変化なし
○:印字膜の表面に極わずかに変化が見られる
△:印字膜の一部が剥離する
×:印字膜の半分以上が剥離する
Claims (4)
- N−ビニル環状アミド化合物(A)と
オリゴマー単体を重合させたときに25℃で130%以上の伸び率を有し、且つ800〜8,000の重量平均分子量、一分子中にエチレン性二重結合を2個有するウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、及びエポキシアクリレートオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の2官能オリゴマー(B)と
アシルホスフィンオキサイド系開始剤(C−1)、モノアフィルフォスフィン及びα-アミノアルキルフェノン系開始剤(C−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種の光重合開始剤(C)と、
エチレン性ニ重結合を1個有する単官能モノマー(E)と、を少なくとも含有し、
インク組成物全体に対して、前記N−ビニル環状アミド化合物(A)の含有量が15〜45質量%であり、前記2官能オリゴマー(B)の含有量が10質量%以下である低エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。 - さらに3官能モノマーを含むことを特徴とする請求項1〜2に記載のエネルギー線硬化型インク組成物。
- 前記2官能オリゴマーがウレタンジアクリレートであることを特徴とする請求項1〜3に記載のエネルギー線硬化型インク組成物。
- アシルフォスフィン化合物である光重合開始剤を少なくとも含むことを特徴とする請求項1〜4に記載のエネルギー線硬化型インク組成物。
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