JP6417657B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示素子等によって形成された映像を観察者に提示する虚像表示装置に関し、特に観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイに好適な虚像表示装置に関する。
観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)等の虚像表示装置に組み込まれる光学系として様々なものが提案されている(特許文献1〜7参照)。
HMD等の虚像表示装置については、装置重量を低減することが望まれている。光学系を小型化し、重量を軽減するには、反射面を用いて光路を折り曲げることが有利であるため、プリズムを用いた様々な光学系が開発されている。その際、反射面や屈折面を非軸対称な曲面とし、その形状自由度を活用して効果的な収差の補正を行うことが重要である。
例えば特許文献1や特許文献2、特許文献3では、1個のプリズムを使用する光学系が示されている。このタイプの光学系は、非常に簡素な構成であり、使用するプリズムが1個であることで軽量化に有利であるが、1個のプリズム内に収差の補正に有効な反射面がせいぜい2面であり、形状の自由度が少なく、光学性能が不十分である。
特許文献4及び特許文献5では、ビデオカメラ等に適用される2個のプリズムを使用する結像光学系が示されている。従来より、結像光学系は、光線の進行方向を逆転させれば、虚像を作る表示光学系として使用できることが知られている。しかし、例示された結像光学系では、2個のプリズムの間に絞りが設けられており、HMD用の表示光学系として用いることはできない。
特許文献6及び特許文献7では、2個のプリズムを用い、さらに絞りが第1プリズムの物体側に配置された光学系が示されている。
しかし、例示された結像光学系とHMD用の表示光学系とでは、瞳の位置や表示素子の大きさなどについて、仕様が異なっており、直接流用することは容易ではない。仮に、上記特許文献6や特許文献7の構成の結像光学系をHMD用の表示光学系として直接流用すると、表示光学系を構成するプリズムから瞳の位置までの距離を10mm以上離す必要があるため、プリズムが非常に大きくなってしまい、小型のHMDとしては、実用的でないものとなってしまう。
特許3486468号公報 特許3537230号公報 特許3599828号公報 特許4225606号公報 特許4331290号公報 特開平10−68887号公報 特開2001−166209号公報
本発明は、広画角・高性能であり、かつ、小型軽量な虚像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る虚像表示装置は、映像光を生じさせる映像素子と、映像光を観察者側に射出させる第1導光部材と、映像素子と第1導光部材との間に配置される第2導光部材とを含む導光装置とを備える表示装置である。導光装置において、第1導光部材と第2導光部材とは、1つ以上の非軸対称反射面と1つ以上の全反射面とをそれぞれ有し、映像素子からの映像光は、第2導光部材内で複数回反射された後、第2導光部材から射出されて第1導光部材に入射し、第1導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第1面、第2面及び第3面の少なくとも3つの面を有し、上記全反射面としての第2面から入射させた映像光を、上記非軸対称反射面としての第3面で反射し、第2面で全反射し、第1面で透過させて、観察者の目に到達させる。
上記虚像表示装置では、第1及び第2導光部材において、1つ以上の非軸対称反射面をそれぞれ有することで、光軸に対し傾いた反射面を有する光学系において十分な収差の補正が可能となっており、広画角で、かつ、高性能な映像表示が可能となっている。さらに、第1導光部材において、映像光の導光に寄与する面として、複数の反射面を有することで、光学系の小型化を図ることができ、延いては装置全体の小型化及び軽量化を図ることができる。この際、例えば第1導光部材を構成する各面のうち第2面のように、映像光を入射させる光入射面であるだけでなく、映像光を全反射させる全反射面としても機能する面を有することで、光学系の小型化をさらに図ることができるものとなっている。
本発明の具体的な側面では、第1導光部材の光入射面としての第2面と、第2導光部材の光射出面との間にクリアランスがある。このクリアランスがあることによって第1導光部材の第2面での全反射を行うことができる。
本発明の別の側面では、第1導光部材の光入射面としての第2面と、第2導光部材の光射出面との間のクリアランスは、0.1mm以上である。クリアランスが0.1mm以上あることによって第1導光部材の第2面での全反射をより確実に行うことができる。また、第1導光部材の射出面と観察者の瞳の間に10mm以上の間隔が開いている。この間隔を設けることにより、観察者の顔と第1導光部材が接触することを防ぎ、導光部材が汚れることを防止している。
本発明のさらに別の側面では、導光装置は、中間像を形成せずに虚像を作る。この場合、中間像を形成しない発散型の光路で観察者に拡大表示させるものとすることで、中間像を形成させる場合に比べて光学系の設計が簡単となる。
本発明のさらに別の側面では、第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面及び第6面の少なくとも3つの面を有し、全反射面としての第5面から入射させた映像光を、非軸対称反射面としての第6面で反射し、第5面で全反射し、第4面で透過させて、第1導光部材に入射させる。この場合、第6面が非軸対称反射面であることにより収差の補正を図ることができるとともに、全反射面としての第5面が、光路の折り曲げの機能と光線束の入口(入射面)の機能とを兼ねることで、装置の小型化を図ることができる。
本発明のさらに別の側面では、第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面、第6面及び第7面の少なくとも4つの面を有し、第7面から入射させた映像光を、非軸対称反射面としての第6面で反射し、反射面としての第5面で反射し、第4面で透過させて、第1導光部材に入射させる。この場合、第6面を非軸対称反射面とすることにより収差の補正を図るとともに、第7面も非軸対称面とすることにより、設計上の自由度を増やし、光学性能を向上させることができる。
本発明のさらに別の側面では、上記第7面からの入射光を第6面で反射するタイプにおいて、導光部材を構成する各面の原点を基準とし、接線方向に直交座標xとyとを取り、yを所定の対称平面に直交する方向として、xとyとに対し面形状zの表現式を多項式展開したものとするときに、第k面を表す多項式の項xm・ynの係数をAkm,nとして、下記(1)の条件を満足する。
10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
10−3 < A60,2 + A62,0 < 10−1 … (1)
本願発明では、第1及び第2導光部材を構成する面のうち複数の面を自由曲面等の非軸対称な曲面とすることにより、十分な収差の補正を施すことが可能となり、高画質の光学系を得ることに成功した。この際、曲面のはたらきを基本的に特徴付けるのは、曲面の湾曲度すなわち曲率であり、原点近傍の曲率は、主に係数Ak2,0及びAk0,2の値によって決まるので、係数Ak2,0及びAk0,2の値を適切に設定することが重要である。
条件(1)は、原点近傍における第3面の曲率と第6面の曲率の大きさを規定している。条件(1)の下限を超えると、曲率が弱くなり過ぎ、全系の焦点距離が長くなり、収差補正が困難になる。また、条件(1)の上限を超えると、曲率が強くなり過ぎ、各面で発生する収差が増え、収差補正が難しくなる。条件(1)を満足することで、収差の補正を十分に行い、優れた画質をもたらすことができる。
本発明のさらに別の側面では、多項式の係数Akm,nに対し、下記(2)の条件を満足する。
10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
10−4 < |A62,0−A60,2| < 10−2 … (2)
条件(2)は、第3面及び第6面のx軸方向の曲率とy軸方向の曲率との差を規定している。条件(2)の下限の値以下になると、第3面及び第6面で発生する非点収差が小さくなり過ぎ、光軸に対し反射面が傾いていることによって生じる非点収差を補正すること困難になる。また、条件(2)の上限の値以上になると、第3面及び第6面で発生する非点収差が大きくなり過ぎ、他の収差とのバランスが取れず、収差補正が困難になる。条件(2)を満足することで、他の面において発生する収差をバランス良く補正することが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面及び第6面の少なくとも3つの面を有し、第6面から入射させた映像光を、全反射面としての第4面で全反射し、非軸対称反射面としての第5面で反射し、第4面で透過させて、第1導光部材に入射させる。この場合、第5面を非軸対称反射面とすることにより収差の補正を図ることができるとともに、全反射面としての第4面が、光路の折り曲げの機能と光線束の出口(射出面)の機能とを兼ねることで、装置の小型化を図ることができる。
本発明のさらに別の側面では、上記第6面からの入射光を第4面で全反射するタイプにおいて、導光部材を構成する各面の原点を基準とし、接線方向に直交座標xとyとを取り、yを所定の対称平面に直交する方向として、xとyとに対し面形状zの表現式を多項式展開したものとするときに、第k面を表す多項式の項xm・ynの係数をAkm,nとして、下記(3)の条件を満足する。
10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
10−3 < −A50,2 − A52,0 < 10−1 … (3)
本願発明では、第1及び第2導光部材を構成する面のうち複数の面を自由曲面等の非軸対称な曲面とすることにより、十分な収差の補正を施すことが可能となり、高画質の光学系を得ることに成功した。この際、曲面のはたらきを基本的に特徴付けるのは、曲面の湾曲度すなわち曲率であり、原点近傍の曲率は、主に係数Ak2,0及びAk0,2の値によって決まるので、係数Ak2,0及びAk0,2の値を適切に設定することが重要である。
条件(3)は、原点近傍における第3面の曲率と第5面の曲率の大きさを規定している。条件(3)の下限を超えると、曲率が弱くなり過ぎ、全系の焦点距離が長くなり、収差補正が困難になる。また、条件(3)の上限を超えると、曲率が強くなり過ぎ、各面で発生する収差が増え、収差補正が難しくなる。条件(3)を満足することで、収差の補正を十分に行い、優れた画質をもたらすことができる。
本発明のさらに別の側面では、多項式の係数Akm,nに対し、下記(4)の条件を満足する。
10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
10−4 < |A52,0−A50,2| < 10−2 … (4)
条件(4)は、第3面及び第5面のx軸方向の曲率とy軸方向の曲率との差を規定している。条件(4)の下限の値以下になると、第3面及び第5面で発生する非点収差が小さくなり過ぎ、反射面が傾くことによって生じる非点収差を補正すること困難になる。また、条件(4)の上限の値以上になると、第3面及び第5面で発生する非点収差が大きくなり過ぎ、他の収差とのバランスが取れず、収差補正が困難になる。条件(4)を満足することで、他の面において発生する収差をバランス良く補正することが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、第1導光部材において、非軸対称反射面としての第3面は、アルミ蒸着面である。この場合、所望の反射率を有する非軸対称反射面を簡易かつ確実に形成させることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1導光部材及び第2導光部材を含む光学系全体は、装着時に観察者の眼前のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させる。
本発明のさらに別の側面では、映像素子は、画像に対応して変調された信号光を射出する信号光形成部と、信号光形成部から入射した信号光を走査させることにより走査光として射出させる走査光学系と、を有する。
実施形態に係る虚像表示装置を構成する第1表示装置の本体部分の平面視の断面図である。 虚像表示装置中の導光部材における光学面や光路を説明する断面図である。 虚像表示装置を装着した様子を概念的に示す正面図である。 実施例1の光学系を説明する図である。 (A)〜(F)は、実施例1の光学系の収差を説明する図である。 (A)〜(F)は、実施例1の光学系の収差を説明する図である。 実施例2の光学系を説明する図である。 実施例2の導光部材における光学面や光路を説明する断面図である。 (A)〜(F)は、実施例2の光学系の収差を説明する図である。 (A)〜(F)は、実施例2の光学系の収差を説明する図である。 実施例3の光学系を説明する図である。 実施例3の導光部材における光学面や光路を説明する断面図である。 (A)〜(F)は、実施例3の光学系の収差を説明する図である。 (A)〜(F)は、実施例3の光学系の収差を説明する図である。 実施例4の光学系を説明する図である。 実施例4の導光部材における光学面や光路を説明する断面図である。 (A)〜(F)は、実施例4の光学系の収差を説明する図である。 (A)〜(F)は、実施例4の光学系の収差を説明する図である。 変形例の虚像表示装置を説明する図である。
以下、図1等を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。
図1に示す本実施形態の虚像表示装置100は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に適用されるものであり、画像表示装置80と、導光装置20とを一組として備える。
虚像表示装置100は、観察者に画像光によって虚像を形成させることで画像を認識させるものである。画像表示装置80と、導光装置20とは、通常観察者の左右の眼のうちのいずれか一方の前方、又は両眼の前方に配置されるが、ここでは右眼用の場合を示し、左眼用の虚像表示装置については右眼用の虚像表示装置に関して左右逆転させるだけであるので図示及び説明を省略している。なお、虚像表示装置100は、全体としては、例えば図3に示すように、一般の眼鏡のフレームに小型の装置を取り付けたような外観を有するものとなっている。
以下、図1を参照して、画像表示装置80と導光装置20とに関する機能、動作等の詳細について説明する。なお、図1は、虚像表示装置100における光学系の光軸AXを含む基準面SRについての断面を示すものとなっている。
画像表示装置80は、照明光を射出する照明装置81と、透過型の空間光変調装置である映像表示素子82と、照明装置81及び映像表示素子82の動作を制御する駆動制御部84とを有する。
画像表示装置80の照明装置81は、赤、緑、及び青の3色を含む光を発生する光源81aと、この光源からの光を拡散させて矩形断面の光線束にするバックライト導光部81bとを有する。映像表示素子(映像素子)82は、例えば液晶表示デバイスで形成され、複数の画素で構成されており、照明装置81からの照明光を空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光を形成する。駆動制御部84は、光源駆動回路84aと、液晶駆動回路84bとを備える。光源駆動回路84aは、照明装置81に電力を供給して安定した輝度の照明光を射出させる。液晶駆動回路84bは、映像表示素子(映像素子)82に対して画像信号又は駆動信号を出力することにより、透過率パターンとして動画や静止画の元になるカラーの映像光又は画像光を形成する。ここで、液晶駆動回路84bに画像処理機能を持たせることができるが、外付けの制御回路に画像処理機能を持たせることもできる。なお、画像表示装置80における投射光軸(射出光軸)を導光装置20に対する入射側光軸AXIとする。
導光装置20は、画像表示装置80から射出された映像光を観察者の眼EYに向けて射出するプリズム型の部材であり、第1導光部材である第1プリズム10と、第2導光部材である第2プリズム30とを備える。
なお、第1プリズム10及び第2プリズム30において、各プリズム10,30の本体10s,30sは、可視域で高い光透過性を示す樹脂材料でそれぞれ形成されており、例えば金型内に熱可塑性樹脂を注入・固化させることにより成形する。なお、本体10s,30sの材料としては、例えばシクロオレフィンポリマー等を用いることができる。
第1プリズム10は、一部に曲面を有する三角柱状のプリズム型の部材であり、導光装置20を構成する導光部材のうち、先端側の部分を構成する第1導光部材であり、装着時においては、相対的に鼻に近い側に配置される。
第1プリズム10は、導光における光学的な機能を有する側面、すなわち導光に寄与する面として、第1面S11と、第2面S12と、第3面S13とを有し、これらの面が互いにある程度の角度を有する状態で対向しつつ連続的に隣接することで、三角柱状のプリズムの側面を形成している。
第2プリズム30は、一部に曲面を有する四角柱状のプリズム型の部材であり、導光装置20を構成する導光部材のうち、根元側の部分すなわち映像表示素子(映像素子)82と第1プリズム10(第1導光部材)との間の部分を構成する第2導光部材であり、装着時においては、相対的に鼻から遠い側に配置される。第2プリズム30は、映像表示素子82からの映像光を入射させるとともに、映像光を内部で導光し、第1プリズム10に向けて射出する。
第2プリズム30は、導光における光学的な機能を有する側面、すなわち導光に寄与する面として、第4面S14と、第5面S15と、第6面S16と、連結面CSとを有する。このうち、第4面S14と第5面S15とが連続的に隣接し、第5面S15と第6面S16とが連続的に隣接している。なお、連結面CSは、第4面S14と第6面S16とを繋ぐ面であるが、導光における光学的な機能を有しない側面である。これらの面が互いにある程度の角度を有する状態で対向しつつ連続的に隣接することで、四角柱状のプリズムの側面を形成している。
ここで、導光装置20において、第1プリズム10と第2プリズム30との間には、わずかなクリアランスCRが設けられている。より具体的には、第1プリズム10の光入射面である第2面S12と第2プリズム30の光射出面である第4面S14とは、互いに対向する面となっており、平行又は略平行に延びているが、その間にわずかなクリアランスCRが形成された状態で配置されている。このクリアランスCRがあることで、後述する第2面S12での映像光の全反射が可能なものとなる。
以下、第1プリズム10を構成する各面について詳しく説明する。第1プリズム10において、第1面S11は、Z軸に平行な射出側光軸AXOを中心軸とする平面であり、第2面S12は、XZ面に平行な基準面SR(図示の断面)に含まれる光軸AX1と光軸AX2との2等分線に直交する平面であり、第3面S13は、XZ面に平行な基準面SRに含まれる光軸AX2と光軸AX3との2等分線を中心軸とする自由曲面である。なお、以上の第1〜第3面S11〜S13は、XZ面に平行で光軸AX1〜AX3等が通る基準面SRに対し面対称な形状を有している。
第1プリズム10において、第1面S11は、映像光GLを導光装置20外に射出させる屈折面として機能する。なお、第1面S11は、本体10sの表面に施されたハードコート層27によって形成される面である。
第2面S12は、映像光GLを第1プリズム10内に入射させる光入射面として機能するとともに、映像光GLを内面側で全反射させる全反射面として機能する。なお、第2面S12は、本体10sの表面に施されたハードコート層27によって形成される面である。
第3面S13は、非軸対称な曲面形状を有しており、映像光GLを内面側で反射させる非軸対称反射面として機能する。第3面S13は、本体10sの表面上に無機材料で形成される光反射膜RM1を成膜することで形成される。ここでは、一例として、無機材料としてアルミを用いるものとする。すなわち、非軸対称反射面である第3面S13は、アルミ蒸着によって成膜されたアルミ蒸着面である。
以下、第2プリズム30を構成する各面について詳しく説明する。第3プリズム30において、第4面S14は、基準面SRに含まれる光軸AX4を中心軸とする平面であり、第5面S15は、基準面SRに含まれる一対の光軸AX4,AX5の2等分線に直交する平面であり、第6面S16は、基準面SRに含まれる一対の光軸AX5,AX6の2等分線を中心軸とする自由曲面である。
第2プリズム30において、第4面S14は、映像光GLを第1プリズム10に向けて射出させる光射出面として機能する。なお、第4面S14は、本体30sの表面に施されたハードコート層227によって形成される面である。
第5面S15は、画像表示装置80からの映像光GLを第2プリズム30内に入射させる光入射面として機能するとともに、映像光GLを内面側で全反射させる全反射面として機能する。なお、第5面S15は、本体30sの表面に施されたハードコート層227によって形成される面である。
第6面S16は、映像光GLを内面側で反射させる反射面として機能する。より具体的には、第6面S16は、本体30sの表面上に例えばアルミ蒸着によって光反射膜RM2を成膜することで形成される。
なお、以上の第4〜第6面S14〜S16は、XZ面に平行で光軸AX4〜AX6等が通る基準面SRに対し面対称な形状を有している。
以下、虚像表示装置100における映像光GLの光路について説明する。映像表示素子(映像素子)82から射出された映像光GLは、導光装置20のうち第2プリズム30に設けた第5面S15に入射する。
第2プリズム30の第5面S15に入射してこれを通過した映像光GLは、発散しつつ進み、正の屈折力を有する第6面S16で反射される。
第6面S16で反射された映像光GLは、第5面S15に再度入射する。ここで、第6面S16と第5面S15とが適度な角度を有しており、第6面S16によって反射された映像光GLは、全反射する。第5面S15において全反射された映像光GLは、第4面S14から第1プリズム10に向けて射出される。
第2プリズム30から射出された映像光GLは、第1プリズム10に設けた第2面S12に入射し、正の屈折力を有する第3面S13で反射される。
第3面S13で反射された映像光GLは、第2面S12に再度入射する。また、既述のように、第2面S12と第4面S14との間には、クリアランスCRが設けられており、空気層が形成されている。これにより、第2面S12は、映像光GLを全反射する。第2面S12において全反射された映像光GLは、第1面S11から観察者の眼EYに向けて射出される。なお、第2面S12における全反射が維持できる等の映像光GLの導光の状態維持が可能であれば、クリアランスCRの部分に例えば空気に近い低屈折率の材料を充填させるものとしてもよい。すなわち、第2面S12と第4面S14との間に空気層を形成する場合に限らず、物を挟んだ状態とすることで設けた空間もクリアランスCRに含むものとする。
第1面S11を通過した映像光GLは、観察者の眼EYの瞳又はその等価位置に略平行光線束として入射する。つまり、観察者は、虚像としての映像光GLにより、映像表示素子(映像素子)82上に形成された画像を観察することになる。なお、映像光GLは、第5面S15に入射して第1面S11から射出されるまでの間において、導光装置20中で中間像を形成することなくダイレクトに観察者の眼に向けて導光される。
図2は、第1プリズム10及び第2プリズム30中の光軸AX1〜AX6やローカル座標を説明する図である。以下の説明では、光学系の評価や表現の便宜を考慮して、観察者の眼EYから画像表示装置80の映像表示素子82に向けて逆進方向に関して、光学面や光路を規定する。実際の光学系では、映像表示素子82から発した光は、導光装置20すなわち第2プリズム30及び第1プリズム10の内部を順次通り、眼EYに至るのであるが、その状態では光学系の評価がやり難い。そのため、眼EYの位置にある絞りを通して無限遠の光源からの光が、第1プリズム10及び第2プリズム30を通って映像表示素子82に結像するものとして、評価・設計を行なっており、以下に詳述する光学系のデータもその順で表示している。
まず、図示の導光装置20のうち第1プリズム10において、第1面S11の光軸AX1は、射出側光軸AXOと一致しており、第1面S11のローカル座標(x,y,z)は、全体座標(X,Y,Z)と並進関係にあって、第1面S11上に原点を有する。つまり、ローカル座標のz方向は、射出側光軸AXO上にあって進行方向(光線の逆進方向)となっており、ローカル座標のy方向は、全体座標のY方向と平行になっている。以後の各面においても、ローカル座標のy方向は、全体座標のY方向と平行になっている。
第2面S12の光軸は、射出側光軸AXOに対して適宜傾けられたものとなっており、第2面S12のローカル座標は、全体座標に対してY軸の周りに適宜回転するとともに並進したものとなっており、第2面S12上に原点を有する。第2面S12のローカル座標のz軸は、射出側光軸AXO(光軸AX1)と、第2面S12から第3面S13に向けての光線束中心の光軸AX2との2等分線となっている。
第3面S13のローカル座標の原点は、この第3面S13上にある。また、第3面S13のローカル座標のz方向は、第2面S12から第3面S13に向けての光線束中心の光軸AX2と、第3面S13から光入射面としての第2面S12に向けての光線束中心の光軸AX3との2等分線となっている。
次に、図示の導光装置20のうち第2プリズム30において、第4面S14のローカル座標の原点は、この第4面S14上にある。また、第4面S14のローカル座標のz方向は、第2面S12のz軸の方向と平行になっている。また、ローカル座標のy方向は、全体座標のY方向と平行になっている。
第5面S15のローカル座標の原点は、この第5面S15上にある。また、第5面S15のローカル座標のz方向、すなわち第5面S15の光軸は、第4面S14から第5面S15に向けての光線束中心の光軸AX4と、第5面S15から第6面S16に向けての光線束中心の光軸AX5との2等分線となっている。
第6面S16のローカル座標の原点は、この第6面S16上にある。また、第6面S16のローカル座標のz方向、すなわち第6面S16の光軸は、第5面S15から第6面S16に向けての光線束中心の光軸AX5と、第6面S16から光入射面としての第5面S15に向けての光線束中心の光軸AX6との2等分線となっている。なお、光軸AX6は、導光装置20全体としての光軸である入射側光軸AXIに一致する。
第1プリズム10の第3面S13の形状は、第3面S13のローカル座標(x,y,z)を利用して
z=Σ{A3m,n・(xm・yn)} … (5)
ここで、A3m,nは、多項式展開した第m・n項の係数
で表される。
また、第2プリズム30の第6面S16の形状は、第6面S16のローカル座標(x,y,z)を利用して
z=Σ{A6m,n・(xm・yn)} … (6)
ここで、A6m,nは、多項式展開した第m・n項の係数
で表される。
本実施形態において、第1プリズム10の第3面S13及び第2プリズムの第6面S16は、
10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
10−3 < A60,2 + A62,0 < 10−1 … (1)
10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
10−4 < |A62,0−A60,2| < 10−2 … (2)
の2条件を満足している。これらの2条件を満たすように第1〜第6面S11〜S16の形状を設定することによって、映像光GLの双方の収差の補正が良好に行われ、優れた画質をもたらすことができる。
なお、上記の例において、第3面S13及び第6面S16以外の他の面(第1面S11等)については、平面形状であり、上記の係数は、いずれもゼロとなるだけであるので、詳しい説明を省略する。また、後述する各実施例において、平面形状でないプリズムの各面については、上記第3面S13や第6面S16の場合と同様に、第k面について多項式展開した第m・n項の係数Akm,nが規定できるものとする。
以上のように、本実施形態では、第1及び第2導光部材である第1プリズム10及び第2プリズム30の内部において、非軸対称反射面である第3面S13及び第6面S16をそれぞれ有することで、非軸対称な光学系において十分な収差の補正が可能となっており、高性能な映像表示が可能となっている。さらに、第1プリズム10において、映像光の導光に寄与する面として、複数の反射面(第2面S12及び第3面S13)を有することで、光学系の小型化を図ることができ、延いては装置全体の小型化、軽量化を図ることができる。この際、例えば第1プリズム10や第2プリズム30を構成する各面のうち第2面S12や第5面S15のように、映像光GLを入射させる光入射面として機能するだけでなく、映像光GLを全反射させる全反射面としても機能する面を有することで、光学系の小型化をさらに図ることができるものとなっている。また、中間像を形成しない発散型の光路で観察者に拡大表示させるものとなっており、中間像を形成させる場合に比べて光学系の設計が簡単となる。
なお、装着時の状態としては、図3に一例を概念的に示すように、導光装置20のうち、第1プリズム10の一部と第2プリズム30の全体とが第1保護部材CV1に覆われ、画像表示装置80の各部が第1保護部材CV1に連接される第2保護部材CV2に覆われ、第2保護部材CV2がフレーム部FRによって支持されているといった態様となっている。なお、装着におけるフレーム部FR等の支持、固定については、例えば図示のように、虚像表示装置100において、フレーム部FRに対して垂直下方に延びる鼻受部NPを設けた構造とすることで、観察者の鼻NSで装置を支持するものとしてもよい。さらに、図示を省略するが、付勢力を付けるためのバネ構造や人体の一部に引っかけるためのフック構造等をフレーム部FRに設けることによって、装着者の額や耳等に取付け固定されるものとしてもよい。なお、図示のように、観察者の眼EYや鼻NSの位置から分かるように、虚像表示装置100の配置を眼の中心よりもやや下方側となるようにするものとしてもよい。この場合、観察者が目を閉じている際のリラックス状態にある視線角度にすることで、映像に対して観察者の目線の方向(視線)が観察者にとって自然に下方側となった状態で観察するように調整することができる。
図3に示す場合、導光装置20のうち、眼前部分に配置される第1プリズム10は、装着時に観察者の眼EYの前すなわち眼前部分のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させるものとなっている。この場合、観察者は、導光部材の周囲から外界を観察できるものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る虚像表示装置に組み込まれる第1プリズム及び第2プリズムを含んだ導光装置の実施例について説明する。各実施例で使用する記号を以下にまとめた。なお、グローバル座標系とは、瞳の位置を示す記号EPを基準位置すなわち全体に対する絶対的な原点として、全体の軸であるX軸、Y軸、及びZ軸についての座標系(XYZ座標系)を意味する。導光部材を構成する各自由曲面に関して、このグローバル座標系を基準として各曲面のローカル座標の原点を相対的な位置関係で示し、また、各曲面の局所座標のz軸(ローカルz軸)の向きをグローバル座標系のZ軸に対するY軸回りの角度θによって表している。
EP :瞳
FFSk :自由曲面(k=面番号、ただし、一部に平面が含まれる。)
PLANE:平面
IMAGE:映像表示素子の像面
X :各面の局所座標系原点のグローバル座標系におけるX座標値
Y :各面の局所座標系原点のグローバル座標系におけるY座標値
Z :各面の局所座標系原点のグローバル座標系におけるZ座標値
θ :各面の局所座標系のグローバル座標系に対するY軸回りの回転角度(°)
Nd :光学材料のd線に対する屈折率
Vd :光学材料のd線に関するアッベ数
(実施例1)
実施例1の導光部材を構成する光学面のデータを以下の表1に示す。ここでは、眼の位置(記号EP)から映像光の進行に対して逆行させた光線を追跡して、測定を行っている。記号FFSk(k=1〜6)は、第1〜第6面S11〜S16のうち第k面を意味する。つまり、例えばFFS1は、第1面S11を意味し、FFS2は、第2面S12を意味し、FFS3は、第3面S13を意味する。
〔表1〕
No Type X Y Z θ Nd Vd
1 EP 0.000 0.000 0.000 0.00
2 FFS1 0.000 0.000 15.000 0.00 1.525 55.95
3 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00 1.525 55.95
4 FFS3 -4.432 0.000 19.981 -85.00 1.525 55.95
5 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00
6 FFS4 0.000 0.000 19.400 -50.00 1.525 55.95
7 FFS5 7.784 0.000 24.428 0.00 1.525 55.95
8 FFS6 15.772 0.000 21.521 35.00 1.525 55.95
9 FFS5 7.784 0.000 24.428 0.00
10 PLANE 15.772 0.000 26.735 0.00 1.458 67.82
11 IMAGE 15.772 0.000 28.335 0.00
実施例1を構成する導光部材中の各光学面のうち、自由曲面に関して多項式展開した係数Akm,nを以下の表2に示す。係数Akm,nは、対象とする第k面を表す多項式を構成する各項xm・ynの係数を意味する。なお、表2において、記号m,nは、係数Akm,n中の変数又は次数を意味する。また、記号FFSk(k=3又は6)は、上述のように、自由曲面である第3面S13又は第6面S16のうち第k面を意味する。なお、各面のローカル座標については、図2に示すものに相当するため図示等を省略する。
〔表2〕
m n FFS3 FFS6
2 0 7.472E-03 6.392E-03
0 2 8.055E-03 9.164E-03
3 0 -1.563E-05 -8.909E-05
1 2 -2.655E-05 4.231E-04
4 0 3.162E-07 -1.390E-04
2 2 3.377E-06 8.994E-06
0 4 -2.358E-06 -1.274E-04
5 0 -1.877E-06 3.730E-05
3 2 -1.648E-06 1.405E-05
1 4 1.341E-06 4.924E-06
6 0 -1.285E-06 1.777E-05
4 2 -1.151E-07 2.212E-07
2 4 -3.189E-07 5.902E-06
0 6 -5.115E-07 5.532E-05
以上の表2及び以下の表において、数値のE以後は10進数の指数部を意味し、例えば「7.472E−03」とは、7.472×10−03を意味する。
図4は、実施例1の虚像表示装置の断面図である。虚像表示装置100の導光装置20のうち第1プリズム10は、屈折力を有しない第1面S11と、屈折力を有しない第2面S12と、正の屈折力を有する第3面S13とを有する。ここで、第2面S12は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第2面S12は、第1面S11から逆行する光線束(実際には第3面S13からの光)に対して全反射面となっており、第3面S13から逆行する光線束(実際には第2プリズム30からの光)に対して透過面となっている。つまり、第2面S12は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能(光線束の入口すなわち光線束の入射面)を兼ね備えている。第2プリズム30は、屈折力を有しない第4面S14と、屈折力を有しない第5面S15と、正の屈折力を有する第6面S16とを有する。ここで、第5面S15は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第5面S15は、第4面S14から逆行する光線束(実際には第6面S16からの光)に対して全反射面となっており、第6面S16から逆行する光線束(実際には映像表示素子82からの光)に対して透過面となっている。つまり、第5面S15は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能(光線束の入射面)を兼ね備えている。実施例1の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10.0°で、垂直画角が5.8°で、映像表示素子の表示領域の大きさが2.8×1.62mmで、瞳径が3.0mmで、焦点距離が約16mmである。
図5(A)〜5(F)及び図6(A)〜6(F)は、実施例1の収差を示す。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量をミクロン単位で示す。具体的には、図5(A)及び5(B)は、X方向に5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図5(C)及び5(D)は、X方向に0.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図5(E)及び5(F)は、X方向に−5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図6(A)及び6(B)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図6(C)及び6(D)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図6(E)及び6(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。なお、図示の収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。
(実施例2)
実施例2の導光部材を構成する光学面のデータを以下の表3に示す。記号FFSk(k=3又は6)は、自由曲面である第3面S13又は第6面S16を意味する。
〔表3〕
No Type X Y Z θ Nd Vd
1 EP 0.000 0.000 0.000 0.00
2 FFS1 0.000 0.000 15.000 0.00 1.525 55.95
3 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00 1.525 55.95
4 FFS3 -4.432 0.000 19.981 -85.00 1.525 55.95
5 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00
6 FFS4 0.000 0.000 19.400 -50.00 1.525 55.95
7 FFS5 2.146 0.000 22.376 -20.00 1.525 55.95
8 FFS6 4.396 0.000 18.478 5.00 1.525 55.95
9 FFS5 2.146 0.000 22.376 -20.00
10 PLANE 6.335 0.000 23.804 -20.00 1.458 67.82
11 IMAGE 6.882 0.000 25.307 -20.00
実施例2を構成する導光部材中の各光学面のうち、自由曲面に関して多項式展開した係数Akm,nを以下の表4に示す。係数Akm,nは、対象とする第k面(k=3又は6)を表す多項式を構成する各項xm・ynの係数を意味する。
〔表4〕
m n FFS3 FFS6
2 0 1.095E-02 4.286E-03
0 2 1.045E-02 1.057E-02
3 0 -5.805E-05 1.224E-04
1 2 -4.154E-05 3.624E-04
4 0 -1.321E-06 -2.131E-05
2 2 -1.563E-06 2.699E-05
0 4 -3.791E-06 -5.197E-06
5 0 -1.750E-06 2.775E-05
3 2 -2.860E-06 1.873E-05
1 4 1.479E-06 -1.217E-06
6 0 -7.311E-07 1.191E-05
4 2 -8.936E-08 -1.692E-08
2 4 -7.277E-07 5.845E-06
0 6 -9.538E-07 1.296E-05
図7は、実施例2の虚像表示装置の断面図である。また、図8は、導光部材中のローカル座標を示す図である。虚像表示装置100の導光装置20のうち第1プリズム10は、屈折力を有しない第1面S11と、屈折力を有しない第2面S12と、正の屈折力を有する第3面S13とを有する。ここで、第2面S12は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第2面S12は、第1面S11から逆行する光線束(実際には第3面S13からの光)に対して全反射面となっており、第3面S13から逆行する光線束(実際には第2プリズム30からの光)に対して透過面となっている。つまり、第2面S12は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能(光線束の入射面)を兼ね備えている。第2プリズム30は、屈折力を有しない第4面S14と、屈折力を有しない第5面S15と、正の屈折力を有する第6面S16とを有する。ここで、第5面S15は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第5面S15は、第4面S14から逆行する光線束(実際には第6面S16からの光)に対して全反射面となっており、第6面S16から逆行する光線束(実際には映像表示素子82からの光)に対して透過面となっている。つまり、第5面S15は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能を兼ね備えている。なお、図示のように、第6面S16は、第4面S14と連続的に隣接しており、第5面S15とは連結面CSを介して繋がっていて、よりコンパクトな設計とすることが可能になる。実施例2の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10.0°で、垂直画角が5.8°で、映像表示素子の表示領域の大きさが2.8×1.62mmで、瞳径が3.0mmで、焦点距離が約16mmである。
図9(A)〜9(F)及び図10(A)〜10(F)は、実施例2の収差を示す。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量をミクロン単位で示す。具体的には、図9(A)及び9(B)は、X方向に5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図9(C)及び9(D)は、X方向に0.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図9(E)及び9(F)は、X方向に−5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図10(A)及び10(B)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図10(C)及び10(D)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図10(E)及び10(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。なお、図示の収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。
(実施例3)
実施例3の導光部材を構成する光学面のデータを以下の表5に示す。記号FFSk(k=3,6又は7)は、自由曲面である第3面S13、第6面S16又は第7面S17を意味する。
〔表5〕
No Type X Y Z θ Nd Vd
1 EP 0.000 0.000 0.000 0.00
2 FFS1 0.000 0.000 15.000 0.00 1.525 55.95
3 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00 1.525 55.95
4 FFS3 -4.432 0.000 19.981 -85.00 1.525 55.95
5 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00
6 FFS4 0.000 0.000 19.400 -50.00 1.525 55.95
7 FFS5 2.146 0.000 22.376 -18.00 1.525 55.95
8 FFS6 6.061 0.000 16.572 -11.00 1.525 55.95
9 FFS7 8.548 0.000 18.250 -56.00
10 PLANE 10.608 0.000 19.640 -56.00 1.458 67.82
11 IMAGE 11.935 0.000 20.535 -56.00
実施例3を構成する導光部材中の各光学面のうち、自由曲面に関して多項式展開した係数Akm,nを以下の表6に示す。係数Akm,nは、対象とする第k面(k=3,6又は7)を表す多項式を構成する各項xm・ynの係数を意味する。
〔表6〕
m n FFS3 FFS6 FFS7
2 0 9.488E-03 1.023E-02 1.081E-01
0 2 1.088E-02 8.997E-03 3.414E-02
3 0 -5.447E-05 1.211E-03 2.245E-02
1 2 1.750E-05 -3.987E-04 -1.017E-02
4 0 8.142E-06 8.532E-05 2.710E-03
2 2 5.581E-06 -1.304E-04 -1.143E-03
0 4 3.579E-06 -2.305E-05 -4.166E-04
5 0 2.321E-07 0.000E+00 0.000E+00
3 2 -1.428E-06 0.000E+00 0.000E+00
1 4 -4.629E-07 0.000E+00 0.000E+00
6 0 -2.066E-07 0.000E+00 0.000E+00
4 2 2.986E-07 0.000E+00 0.000E+00
2 4 1.797E-07 0.000E+00 0.000E+00
0 6 -1.927E-07 0.000E+00 0.000E+00
図11は、実施例3の虚像表示装置の断面図である。また、図12は、導光部材中のローカル座標を示す図である。虚像表示装置100の導光装置20のうち第1プリズム10は、屈折力を有しない第1面S11と、屈折力を有しない第2面S12と、正の屈折力を有する第3面S13とを有する。ここで、第2面S12は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第2面S12は、第1面S11から逆行する光線束(実際には第3面S13からの光)に対して全反射面となっており、第3面S13から逆行する光線束(実際には第2プリズム30からの光)に対して透過面となっている。つまり、第2面S12は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能を兼ね備えている。第2プリズム30は、屈折力を有しない第4面S14と、屈折力を有しない第5面S15と、正の屈折力を有する第6面S16と、負の屈折力を有する第7面S17とを有する。第7面S17は、光入射面であり、第5面S15は、光路の折り曲げの機能のみを担っている。つまり、実施例1等の第5面S15において兼ねられていた機能が、実施例3では、第5面S15と第7面S17とに分離されていることになる。実施例3の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10.0°で、垂直画角が5.8°で、映像表示素子の表示領域の大きさが2.8×1.62mmで、瞳径が3.0mmで、焦点距離が約16mmである。
図13(A)〜13(F)及び図14(A)〜14(F)は、実施例3の収差を示す。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量をミクロン単位で示す。具体的には、図13(A)及び13(B)は、X方向に5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図13(C)及び13(D)は、X方向に0.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図13(E)及び13(F)は、X方向に−5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図14(A)及び14(B)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図14(C)及び14(D)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図14(E)及び14(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。なお、図示の収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。
(実施例4)
実施例4の導光部材を構成する光学面のデータを以下の表7に示す。記号FFSk(k=3,5又は6)は、自由曲面である第3面S13、第5面S15又は第6面S16を意味する。
〔表7〕
No Type X Y Z θ Nd Vd
1 EP 0.000 0.000 0.000 0.00
2 FFS1 0.000 0.000 15.000 0.00 1.525 55.95
3 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00 1.525 55.95
4 FFS3 -5.416 0.000 20.155 -75.00 1.525 55.95
5 FFS2 0.000 0.000 19.200 -50.00
6 FFS4 0.000 0.000 19.400 -50.00 1.525 55.95
7 FFS5 -0.027 0.000 24.677 -25.00 1.525 55.95
8 FFS4 0.000 0.000 19.400 -50.00 1.525 55.95
9 FFS6 3.912 0.000 18.538 -100.00
10 PLANE 6.493 0.000 18.083 -100.00 1.458 67.82
11 IMAGE 8.068 0.000 17.805 -100.00
実施例4を構成する導光部材中の各光学面のうち、自由曲面に関して多項式展開した係数Akm,nを以下の表6に示す。係数Akm,nは、対象とする第k面(k=3,5又は6)を表す多項式を構成する各項xm・ynの係数を意味する。
〔表8〕
m n FFS3 FFS5 FFS6
2 0 3.518E-03 -1.277E-02 9.870E-02
0 2 7.823E-03 -9.797E-03 5.446E-02
3 0 1.192E-04 -7.418E-05 2.237E-03
1 2 1.338E-04 9.163E-05 -3.711E-03
4 0 -7.538E-05 -1.229E-04 3.411E-03
2 2 -1.385E-05 -2.201E-05 1.176E-03
0 4 6.954E-06 9.682E-06 1.825E-03
5 0 4.598E-06 0.000E+00 6.520E-04
3 2 1.416E-06 0.000E+00 -3.560E-04
1 4 -1.171E-06 0.000E+00 -3.270E-04
6 0 -9.077E-07 0.000E+00 3.574E-03
4 2 -6.167E-08 0.000E+00 1.680E-03
2 4 -1.826E-07 0.000E+00 -7.288E-04
0 6 -5.057E-07 0.000E+00 -1.053E-03
図15は、実施例4の虚像表示装置の断面図である。また、図16は、導光部材中のローカル座標を示す図である。虚像表示装置100の導光装置20のうち第1プリズム10は、屈折力を有しない第1面S11と、屈折力を有しない第2面S12と、正の屈折力を有する第3面S13とを有する。ここで、第2面S12は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第2面S12は、第1面S11から逆行する光線束(実際には第3面S13からの光)に対して全反射面となっており、第3面S13から逆行する光線束(実際には第2プリズム30からの光)に対して透過面となっている。つまり、第2面S12は、光路の折り曲げの機能と、光線束の入射に関する機能を兼ね備えている。なお、第2面S12と第3面S13とは連結面CSを介して繋がっている。第2プリズム30は、屈折力を有しない第4面S14と、正の屈折力を有する第5面S15と、負の屈折力を有する第6面S16とを有する。ここで、第4面S14は、反射面及び透過面として機能している。具体的には、第4面S14は、第1プリズム10から逆行する光線束(実際には第5面S15からの光)に対して透過面となっており、第5面S15から逆行する光線束(実際には第6面S16からの光)に対して全反射面となっている。つまり、第4面S14は、光路の折り曲げの機能と、光線束の射出に関する機能(光線束の出口すなわち光線束の射出面)を兼ね備えている。実施例4の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10.0°で、垂直画角が5.8°で、映像表示素子の表示領域の大きさが2.8×1.62mmで、瞳径が3.0mmで、焦点距離が約16mmである。
図17(A)〜17(F)及び図18(A)〜18(F)は、実施例4の収差を示す。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量をミクロン単位で示す。具体的には、図17(A)及び17(B)は、X方向に5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図17(C)及び17(D)は、X方向に0.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図17(E)及び17(F)は、X方向に−5.0°でY方向に2.9°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図18(A)及び18(B)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図18(C)及び18(D)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図18(E)及び18(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。なお、図示の収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。
なお、本実施例において、第1プリズム10の第3面S13及び、第2プリズムの第5面S15は、
10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
10−3 < −A50,2 − A52,0 < 10−1 … (3)
10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
10−4 < |A52,0−A50,2| < 10−2 … (4)
の2条件を満足している。これらの2条件を満たすように第1〜第6面S11〜S16の形状を設定することによって、映像光GLの双方の収差の補正が良好に行われ、優れた画質をもたらすことができる。
以下の表9に、各実施例1〜4について、係数Akm,nに関する値から条件式(1)〜(4)に関する数値データをまとめた。下記のデータより、例えば実施例1〜3は、条件式(1)及び(2)を満たし、実施例4は、条件式(3)及び(4)を満たしていることが分かる。
〔表9〕
Figure 0006417657
〔その他〕
以上各実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記の説明では、各実施例の中で、平面としている面(例えば、実施例1のS11面、S12面、S14面、S15面等)を曲面(形状は、球面でも、軸対称面曲面でも、非軸対称曲面でも良い)とすることができる。
上記の説明では、映像表示素子82における表示輝度の分布を特に調整していないが、位置によって輝度差が生じる場合等においては、表示輝度の分布を不均等に調整することができる。
上記の説明では、画像表示装置80として、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82を用いているが、画像表示装置80としては、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に限らず種々のものを利用可能である。例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、画像表示装置80として、LEDアレイやOLED(有機EL)などに代表される自発光型素子を用いることもできる。
上記実施形態では、透過型の液晶表示デバイス等からなる画像表示装置80を用いているが、これに代えて走査型の画像表示装置を用いることもできる。
具体的には図19に示すように、虚像表示装置100は、導光装置20と画像表示装置380とを備える。導光装置20は、第1プリズム10と第2プリズム30とを組み合わせたものに相当するため、ここでは説明を省略する。画像表示装置380は、強度変調された信号光を形成するとともに当該信号光を走査光TLとして射出する装置であり、信号光形成部381と走査光学系382とを有する。
信号光形成部381は、光源を備えており、不図示の制御回路からの制御信号に基づいて変調して形成した信号光LLを射出する。走査光学系382は、信号光形成部381を経た信号光LLを走査しつつ射出させる。ここで、走査光学系382は、MEMSミラー等で構成され、信号光形成部381による信号光LLの変調に同期させて姿勢を変化させて信号光LLの光路を調整することで光線(走査光TL)の射出角度を縦横に変化させる2次元走査を行う。以上により、画像表示装置380は、映像光GLとなるべき走査光TLを導光装置20に入射させる。
図示の虚像表示装置100の動作について説明すると、画像表示装置380は、上述のようにして、信号光LLを走査光TLとして、導光装置20の光入射面としての第3面S13に向けて射出する。導光装置20のうち第2プリズム30は、光入射面としての第5面S15を通過した走査光TLを全反射等により内部で導光させ、第1プリズム10に向けて射出する。さらに、第1プリズム10は、光入射面としての第2面S12を通過した走査光TLを全反射等により内部で導光させる。この際、例えば第2面S12のうち映像光の全反射面として機能する領域部分の面上において走査光TLが走査されることで、走査光TLの軌跡としての映像光GLによって虚像が形成され、この虚像を装着者が眼EYで捉えることで、画像が認識される。
上記の説明では、画像を片眼視する構成にしているが、左右一対の表示装置を備える構成とすることもできる。つまり、右眼及び左眼の双方に対応して、一組ずつ導光装置20及び画像表示装置80を設けてもよい。
上記の説明では、導光部材である第1プリズム10及び第2プリズム30の第2面S12及び第5面S15において、表面上にミラーやハーフミラー等を施すことなく空気との界面により映像光を全反射させて導くものとしているが、本願発明の虚像表示装置100における全反射については、第2面S12又は第5面S15上の全体又は一部にミラーコートや、ハーフミラー膜が形成されてなされる反射も含むものとする。例えば、画像光の入射角度が全反射条件を満たした上で、上記第2面S12又は第5面S15の全体又は一部にミラーコート等が施され、実質的に全ての画像光を反射する場合も含まれる。また、十分な明るさの画像光を得られるのであれば、多少透過性のあるミラーによって第2面S12又は第5面S15の全体又は一部がコートされていてもよい。
上記の説明では、導光部材である第1プリズム10等が眼EYの並ぶ横方向に延びているが、導光部材を縦方向に延びるように配置することもできる。この場合、導光部材は、直列的ではなく並列的に平行配置された構造を有することになる。
AX1−AX6…光軸、 AXI…入射側光軸、 AXO…射出側光軸、 EY…眼、 GL…映像光、 S11−S17…第1−第7面、 SL…照明光、 SR…基準面(対称平面)、 10…第1プリズム(第1導光部材) 10s…本体、 30…第2プリズム(第2導光部材) 30s…本体、 20…導光装置、 80…画像表示装置、 81…照明装置、 82…映像表示素子(映像素子)、 84…駆動制御部、 100…虚像表示装置、 OI…像面、 CR…クリアランス、 381…信号光形成部、 382…走査光学系

Claims (14)

  1. 映像光を生じさせる映像素子と、
    映像光を観察者側に射出させる第1導光部材と、前記映像素子と前記第1導光部材との間に配置される第2導光部材とを含み、中間像を形成せずに虚像を作る導光装置と、を備え、
    前記導光装置において、前記第1導光部材と第2導光部材とは、1つ以上の非軸対称反射面と1つ以上の平面状の全反射面とをそれぞれ有し、
    前記映像素子からの映像光は、前記第2導光部材内で複数回反射された後、前記第2導光部材から射出されて前記第1導光部材に入射し、
    前記第1導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第1面、第2面及び第3面の少なくとも3つの面を有し、前記全反射面としての前記第2面から入射させた映像光を、前記非軸対称反射面としての前記第3面で反射し、前記第2面で全反射し、前記第1面で透過させて、観察者の目に到達させる、虚像表示装置。
  2. 前記第1導光部材の平面状の光入射面としての前記第2面と、前記第2導光部材の平面状の光射出面との間にクリアランスがある、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記第1導光部材の平面状の光入射面としての前記第2面と、前記第2導光部材の平面状の光射出面との間のクリアランスは、0.1mm以上であり、
    前記第1導光部材の射出面と、観察者の瞳との間隔は、10mm以上である、請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面及び第6面の少なくとも3つの面を有し、前記全反射面としての前記第5面から入射させた映像光を、前記非軸対称反射面としての前記第6面で反射し、前記第5面で全反射し、前記第4面で透過させて、前記第1導光部材に入射させる、請求項1から3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面、第6面及び第7面の少なくとも4つの面を有し、前記第7面から入射させた映像光を、前記非軸対称反射面としての前記第6面で反射し、前記全反射面としての前記第5面で反射し、前記第4面で透過させて、前記第1導光部材に入射させる、請求項1から3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第1導光部材及び前記第2導光部材を構成する各面の原点を基準とし、接線方向に直交座標xとyとを取り、yを所定の対称平面に直交する方向として、xとyとに対し面形状zの表現式を多項式展開したものとするときに、第k面を表す多項式の項x m ・y n の係数をAk m , n として、下記(1)の条件を満足する、請求項4及び5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
    10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
    10−3 < A60,2 + A62,0 < 10−1 … (1)
  7. 前記多項式の前記係数Ak m , n に対し、下記(2)の条件を満足する、請求項6に記載の虚像表示装置。
    10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
    10−4 < |A62,0−A60,2| < 10−2 … (2)
  8. 前記第2導光部材は、映像光の導光に寄与する面として、第4面、第5面及び第6面の少なくとも3つの面を有し、前記第6面から入射させた映像光を、前記全反射面としての前記第4面で全反射し、前記非軸対称反射面としての前記第5面で反射し、前記第4面で透過させて、前記第1導光部材に入射させる、請求項1から3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記第1導光部材及び前記第2導光部材を構成する各面の原点を基準とし、接線方向に直交座標xとyとを取り、yを所定の対称平面に直交する方向として、xとyとに対し面形状zの表現式を多項式展開したものとするときに、第k面を表す多項式の項x m ・y n の係数をAk m , n として、下記(3)の条件を満足する、請求項8に記載の虚像表示装置。
    10−3 < A30,2 + A32,0 < 10−1 及び
    10−3 < −A50,2 − A52,0 < 10−1 … (3)
  10. 前記多項式の前記係数Ak m , n に対し、下記(4)の条件を満足する、請求項9に記載の虚像表示装置。
    10−4 < |A32,0−A30,2| < 10−2 及び
    10−4 < |A52,0−A50,2| < 10−2 … (4)
  11. 前記第1導光部材において、前記非軸対称反射面としての前記第3面は、アルミ蒸着面である、請求項1から10までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  12. 前記第1導光部材及び前記第2導光部材を含む光学系全体は、装着時に観察者の眼前のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させる、請求項1から11までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  13. 前記映像素子は、画像に対応して変調された信号光を射出する信号光形成部と、前記信号光形成部から入射した信号光を走査させることにより走査光として射出させる走査光学系と、を有する、請求項1から12までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  14. 前記第5面は、全体又は一部にミラーコートやハーフミラー膜が形成されてなされる面である、請求項4から7までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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