JP6434046B2 - ペットフード用食味エンハンサー、その調製方法及びその使用 - Google Patents
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Description
とりわけ、本発明は、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せから成る群より選択される少なくとも一つの化合物を含む、食味エンハンサー組成物、ペットフードにおけるその使用、並びにその調製方法及びその使用を提供する。
これら全ての課題は、ペットとして犬に焦点を合わせている。
特記のない限り、本明細書中に記載された百分率は、かかる生成物の質量によって表される。本明細書中では、範囲は、その範囲内のありとあらゆる値を長々と列挙する必要性を避けるために簡潔に記載される。その範囲内のあらゆる適切な値を、上限、下限、または範囲の末端値として適当である限り選択することができる。例えば、0.1〜1.0の範囲は、0.1及び1.0の末端値並びに0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、及び0.9の中間値、並びに0.1〜1.0の範囲内に包含される全ての中間範囲、例えば、0.2〜0.5、0.2〜0.8、0.7〜1.0等を表す。
本発明の文脈においては、ペット、例えば、犬及び猫が好ましい。
犬がさらにいっそう好ましい。
「アスコルビン酸異性体」とは、アスコルビン酸と同数の同じタイプの原子を有するが分子配列が異なる任意の化合物、例えば、以下に限定されるものではないが、L-アスコルビン酸、D-アスコルビン酸、L-イソアスコルビン酸、D-イソ-アスコルビンなどを意味する。
本明細書中では、「PEC」は、
- アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物、または
- 前記少なくとも1つの化合物を含む混合物、例えば、前記少なくとも1つの化合物と(i)一つ以上の食品担体及び/または(ii)一つ以上の食味エンハンサー成分及び/または(iii)一つ以上のPEとの混合物であって、前記少なくとも1つの化合物が、食味の向上のための適切な量で存在するもの(例えば、本明細書における食味向上のための適切な量とは、PECの0.01質量%以上である)、
を示し、その一方では、本明細書中における「PE」は、食味を高めるための適切な量では、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択されるこうした化合物を含まない。これは、しかしながら、少なくとも1つの化合物が、食味向上効果とは別の効果を達成するために適当な量で存在しうることを意味する。例えば、食味向上効果ではなく抗酸化効果を達成するための適当な量は、本明細書中では、PEの0.01質量%未満である。
- ドライまたは低水分含有製品(約14%未満の水分を有する):通常、これらは、ペットが噛んだ際に噛み砕く音を出す。これらは一般的に非常に栄養価が高く、安価に(例えば、袋または箱に)包装してよく、また貯蔵及び使用が非常に簡便である。
- 缶詰またはウェットまたは高水分含有製品(約50%の水分以上を有する):通常、これらは製造及び包装に費用がかかる(主に缶に)。
- 半生またはセミドライまたはソフトドライまたはソフトモイストまたは中間または中程度水分含有製品(約14%から約50%の水分を有する):通常、これらは適切な袋または箱に包装される。
「完全栄養」、「栄養バランスのとれた」、または「完全かつ栄養的にバランスのとれた食品」とは、食品の企図された受容対象もしくは消費対象のために必要とされる全ての既知の栄養素を、例えば、愛玩動物の栄養の分野における認知され信憑性のある権威の推奨に基づいて適切な量で含むものである。従って、こうした食品は、生命を維持するために、補足的な栄養源を添加することなく、飼料摂取の唯一の供給源として機能することができる。したがって、こうした食品は、以下に定義されるように栄養補助食品及びトリートを含まない。
- 家禽(または豚肉、牛肉、羊、子羊、魚など)の消化物:清浄且つ未分解の組織の化学的及び/または酵素的な加水分解から生じる家禽(豚肉、牛肉など)由来の材料、
- 豚肉(または牛肉、羊、子羊、魚など)の消化物:家畜(豚、羊、子羊など)の、肉以外の部分、例えば、内容物を除去した肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、部分的に脱脂した低温脂肪組織、及び胃及び腸などの、レンダリングされていない清浄な部分の、清浄且つ未分解の組織の化学的及び/または酵素的な加水分解から生じる、豚肉(牛肉など)由来の材料、
- 家禽副産物の消化物:家禽の、肉以外の部分、肝臓、心臓、頭、足、内臓などの、レンダリングされていない清浄な部分の、清浄且つ未分解の組織の化学的及び/または酵素的な加水分解から生じる材料(本明細書中では、「家禽」は、任意の種または種類の鳥、好ましくは、鶏、七面鳥、アヒル等を包含する。)、及び、
- 魚副産物の消化物:魚の、レンダリングされていない清浄な部分の、清浄且つ未分解の組織の化学的及び/または酵素的な加水分解から生じる材料(本明細書中では、「魚」は、任意の種または種類の魚又は甲殻類、好ましくは、マグロ、サケ、タラ、コクチマス、エビ、イワシ等を包含する。)
である。
しかるに、本発明は、ペットとして犬に関する。
・アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物と
・別の少なくとも一つの液体成分(例えば、少なくとも一つの適切な食品担体及び/または少なくとも一つの食味エンハンサー組成物成分及び/または前記少なくとも一つのPE)
とを混合することによって得られるミックスを含むドッグフードPECに関する。
a)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、その食用源、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を含む、上述のPECを提供する工程;
b)任意に、前記PECを熱処理する工程;
c)前記の任意に熱処理したPECをドッグフード調製物に添加する工程;及び
d)特に前記PECを含まない前記ドッグフードと比較して、向上した食味を有するペットフードを得る工程;
を含む方法に関する。
a1)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、その食用源、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を提供する工程;
a2)少なくとも一つの成分(例えば、少なくとも一つの適切な食品担体及び/または少なくとも一つの食味エンハンサー組成物成分及び/または少なくとも一つのPE)を提供する工程;
a3)工程a1)の前記少なくとも一つの化合物と、工程a2)の少なくとも一つの成分とを組み合わせる工程。
好ましくは、前記ドッグフードは、前記ドッグフードの総質量に基づいて、質量にして少なくとも0.001%、少なくとも0.0025%、少なくとも0.005%、少なくとも0.0075%、少なくとも0.01%、少なくとも0.025%、少なくとも0.05%、少なくとも0.075%、少なくとも0.1%、少なくとも0.25%、少なくとも0.5%、少なくとも0.75%、少なくとも1%、少なくとも1.25%、少なくとも1.5%、少なくとも1.75%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%の前記PECを含む。
a)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、その食用源、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を含む、少なくとも一つの第一PEC(以下、「PECa」と呼称)と、前記PEとを混合する工程;及び
b)特に前記の少なくとも一つのPECaと混合されていない前記PEと比較して、前記PEの食味向上効果が強化された、第二PEC(以下、「PECb」と呼称)を得る工程;
を含む方法に関する。
好ましくは、工程a)においては、前記PEは液体である。
i)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、その食用源、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を提供する工程;
ii)少なくとも一つの成分(例えば、少なくとも一つの適切な食品担体及び/または少なくとも一つの食味エンハンサー組成物成分及び/または上記工程a)におけるPEとは異なる少なくとも一つのPE)を提供する工程;
iii)工程i)の少なくとも一つの化合物と工程ii)の少なくとも一つの成分とを組み合わせることにより、前記PECaを得る工程;
を含む方法によって得られる。
a)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、その食用源、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を含む第一PEC(以下、「PECa」と呼称)を提供する工程;
b)任意に、前記PECaを少なくとも一つの成分(例えば、少なくとも一つのPE及び/または少なくとも一つの食味エンハンサー組成物成分)と組み合わせて第二PEC(以下、「PECb」と呼称)を調製する工程;
c)任意に、得られたPEC(工程a)で得たPECaまたは工程b)で得たPECb)を熱処理する工程;
d)かくして得られ(任意に熱処理し)たPECを、ドッグフード調製物に添加する工程;及び、
e)食味の優れたドッグフードを得る工程;
を含む。
前記PECa及びPECbは、液体またはドライ形態であってよく、好ましくは液体形態である。
好ましくは、工程b)では、前記食味エンハンサー組成物成分は一つ以上のメイラード成分である。
好ましくは、工程b)では、前記PEは少なくとも一つの動物消化物を含む。
- アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物、
- 任意の、前記化合物の少なくとも一つの適切な食品担体、及び
- 任意の、少なくとも1つのPE
を含む。
好ましくは、前記ドッグフードは、前記ドッグフードの総質量に基づいて、質量にして少なくとも0.001%、少なくとも0.0025%、少なくとも0.005%、少なくとも0.0075%、少なくとも0.01%、少なくとも0.025%、少なくとも0.05%、少なくとも0.075%、少なくとも0.1%、少なくとも0.25%、少なくとも0.5%、少なくとも0.75%、少なくとも1%、少なくとも1.25%、少なくとも1.5%、少なくとも1.75%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%の、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される前記化合物を含む。
- アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物、
- 任意の、前記化合物の少なくとも一つの適切な食品担体、及び
- 任意の、少なくとも1つのPE
を含む食味の優れたドッグフードに関し、
前記ドッグフードは、前記ドッグフードの総質量に基づいて、質量にして少なくとも0.001%、少なくとも0.0025%、少なくとも0.005%、少なくとも0.0075%、少なくとも0.01%、少なくとも0.025%、少なくとも0.05%、少なくとも0.075%、少なくとも0.1%、少なくとも0.25%、少なくとも0.5%、少なくとも0.75%、少なくとも1%、少なくとも1.25%、少なくとも1.5%、少なくとも1.75%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%の、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される前記化合物を含む。
- アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つの化合物;
- 任意の、前記化合物のための少なくとも一つの適切な食品担体;
- 任意の、少なくとも一つのPE;
- 任意の、少なくとも一つのメイラード成分;そして
- 任意の、少なくとも一つのドッグフード成分
を含むドッグフードの食味を向上させるためのキットに関する。
- 上記の一つ以上のPEC;及び
- 任意の、少なくとも一つのドッグフード成分
を含む、ドッグフードの食味を向上させるためのキットに関する。
・システイン、アセチルシステイン、塩酸システイン、グルタチオン、アルカリ金属亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸カリウム)、アルカリ金属亜硫酸水素塩(例えば、亜硫酸水素ナトリウムまたは亜硫酸水素カリウム)、アルカリ金属ピロ亜硫酸塩(例えば、ピロ亜硫酸ナトリウムまたはピロ亜硫酸カリウム)、亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸アンモニウム等
から成る群より選択されるものと混合し、これによって製造及び/または貯蔵の間の前記化合物により優れた貯蔵を得ることができる。
・システイン、アセチルシステイン、塩酸システイン、グルタチオン、アルカリ金属亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸カリウム)、アルカリ金属亜硫酸水素塩(例えば、亜硫酸水素ナトリウムまたは亜硫酸水素カリウム)、アルカリ金属ピロ亜硫酸塩(例えば、ピロ亜硫酸ナトリウムまたはピロ亜硫酸カリウム)、亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸アンモニウム等
から成る群より選択されるものをさらに含むことができる。
1.1 - 食味評価の方法:「2ボウル」試験
2ボウル試験の原則:
この試験は、多くの食品が消費されるほど、それはいっそう食味が良好なものであるという前提に基づく。
2種類の食品の比較に基づく、欲求に対する個々の(2ボウル)試験が実施された。試験は、その目的により、36匹の犬のパネルまたは40匹の猫に対して実施される。
- 同量の食品A及び食品Bを秤量し、個別のボウルに入れた。それぞれの割り当ての中に存在する量は、1日当たりの所要量を満たすことができる。
- ボウルの分配:
犬の試験:ボウルは、犬が利用できる個々の餌入れ内においた。
猫の試験:ボウルは、個別のゆったりした箱の中に入れて各猫に同時に提供され、利き手による選択を避けるために食事ごとにボウルの位置を入れ替えた。
- 試験の継続時間:
*ドライフードについての猫の試験:約15分間から約20時間(2つのボウルのうち1つが試験終了前に完全に食べられていた場合、2つのボウルを除去し、試験を中止した)。
*ドライフードについての犬の試験:約15分間から約30分間(2つのボウルのうち1つが試験終了前に完全に食べられていた場合、2つのボウルを除去し、試験を中止した)。
- 実測パラメータ:
最初に消費された食品(「魅力」)と試験終了までに消費された各食品の量;
- 理論パラメータ:
個別の消費率(%)(CR)
CRA = Aの消費量(g)×100/(A+Bの消費量)(g)
CRB = Bの消費量(g)×100/(A+Bの消費量)(g)
→ 平均消費率(ACR)=個々の比率全ての平均(各動物に、その大きさとその対応する消費にかかわらず、同等の重要性を持たせる)。
2つの比率の間に有意差があったかどうかを決定するために、統計的分析を用いた。3つの誤差閾値、すなわち、5%、1%、0.1%を設定した、スチューデントt検定を実施した。
NS 有意ではない(p>0.05)
* 有意(P≦0.05)
** 非常に有意(P≦0.01)
*** 非常に高度に有意(P≦0.001)
コントロール及び実験用の規定食を、食品の意図される消費対象に必要とされる全ての既知の栄養素を、例えば、愛玩動物の栄養の分野における認知され信憑性のある権威の推奨に基づいて適切な量及び割合で含む、栄養完全食品を使用することにより、準備した。したがって、こうした食品は、生命を維持するために、補足的な栄養源を添加することなく、飼料摂取の唯一の供給源として機能することができる。
2.1 - 実施例において試験した製品
以下の実施例では、様々な食味エンハンサー(PE1、PE2、PE3、DPE10、DPE11、PE31、及びDPE41)でコーティングされた様々な食品(もしくは規定食)の食味評価を報告する。
以下の実施例で使用した各食味エンハンサーには、保存性を保証するため、その製剤中にプレミックス酸化防止剤を組み込んだ。このプレミックス抗酸化剤は、BHA、没食子酸プロピル、及びアスコルビン酸から成るものであった。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られるバランスのとれたドライフードが調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。コントロール規定食Nは、6%の家禽の脂肪及び2%のPE2(PE2=豚肝臓消化物B + BHA、没食子酸プロピル、及びアスコルビン酸から成る前記プレミックス抗酸化剤)でコーティングされた「XX」であった。このように、PE2でコーティングする際にキブルに添加されたアスコルビン酸の量は、キブルの0.0001%の寄与を示す。
しかるに、以下の実施例では、使用された食味エンハンサーに含まれるプレミックス抗酸化剤によってキブルにもたらされたアスコルビン酸の量は、無視すべきものとみなした。
2.3.1 - 実施例2A:アスコルビン酸を含む液体PEでドッグフードをコーティングした際の食味向上効果
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。
この実施例では、犬にとって優れた食味を有することが知られた液体食味エンハンサーPE1(豚の肝臓消化物A−実施例1で使用したPE2とは異なる)を使用した。
コントロール規定食Aは、6%の家禽の脂肪及び2%のPE1でコーティングされた「XX」であった。
実験規定食A2は、実験食A1と同様に調製したが、ミックスの割合が異なり、98.87%のPE1 + 1.13%のアスコルビン酸であった。
食味の結果は、アスコルビン酸の添加によって、PE1の食味が強度に向上し、アスコルビン酸の添加前に既に高かったその性能がさらに高められることを示した(PE1がPE2よりも優れた食味を有することを示す、以下の表3を参照のこと)。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。
この規定食は、実施例2Aで使用した規定食と同一であった。
コントロール規定食Bは、6%の家禽の脂肪及び2%の液体食味エンハンサーPE2でコーティングされた「XX」であった(PE2=豚肝臓消化物B、実施例1を参照のこと)。
二つのコントロール規定食の唯一の違いは、液体食味エンハンサーである。
PE1は、PE2よりも、犬にとって優れた食味を有することが知られていた。
実験規定食は、かくして得られた様々な食味エンハンサーでコーティングされた「XX」であった。
食味の結果は、アスコルビン酸の添加によってPE2の食味が強度に向上してPE1の食味を超え、これが試験したアスコルビン酸のレベルによらないことを明白に示した。
この結果は、アスコルビン酸の食味向上効果が、様々なPE(実施例2AではPE1、本実施例ではPE2)を用いて得られることを、さらに実証した。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「YY」と呼称される。
この規定食は、実施例2A及び2Bで使用した規定食「XX」とは、その処方及び形状において異なるものであった。
実験規定食C1は、6%の家禽の脂肪及び2%のミックス(98.75%のPE2+1.25%のアスコルビン酸)でコーティングされた「YY」であった。このミックスは、製造工程の最後に防腐剤を添加したところで液体PE2にアスコルビン酸を混合することにより調製した。
実施例2Bに示されるように、PE1は、PE2よりも、犬にとって優れた食味を有することが知られていた。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。この規定食は、実施例2A及び2Bにおいて使用された規定食と同一であった。
実験規定食B8、B9、及びB10は、6%の家禽の脂肪及び液体PE2とアセロラ粉末とのミックス(アスコルビン酸の理論濃度=17%を有する)2%でコーティングされた「XX」であった。ミックス中のアセロラ粉末の量が様々に異なるものを試験した。しかるに、各ミックスを、製造工程の最後に防腐剤を添加したところで液体PE2に所与の量のアセロラ粉末を混合することにより調製した。
既述の通り、PE1は、PE2よりも、犬にとって優れた食味を有することが知られていた。
以下の表5に示されるように、食品の消費には、コントロール規定食Aと実験規定食との間で有意な差があり、アセロラを含む実験規定食が犬にとってより優れた食味を有することが示された。
食味の結果は、アセロラの添加によってPE2の食味が強度に向上してPE1の食味を超え、これが試験したアセロラのレベルによらないことを明白に示した。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。この規定食は、実施例2A、2B、及び3において使用された規定食と同一であった。
ドライ食味エンハンサーDPE11を、液体PE10とアスコルビン酸とのミックスを乾燥させることにより得た。
コントロール規定食Pは、6%の家禽の脂肪で、次いで2%の液体PE2(=豚肝臓消化物B)で、最後に1%のDPE10でコーティングされた「XX」であった。
実験規定食P1は、6%の家禽の脂肪で、次いで2%の液体PE2で、最後に1%のDPE11でコーティングされた「XX」であった。
食味の結果は、乾燥前の液体PE10へのアスコルビン酸の添加によって、得られるDPE11の食味向上効果を、液体PE10を乾燥させることにより得られるDPE10に比べて増大させることを明白に示した。
この結果は、アスコルビン酸の食味向上効果が、アスコルビン酸を混合した液体PEを乾燥させた後でさえも得られることを実証した。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。この規定食は、実施例2A、2B、3、及び4において使用された規定食と同一であった。
実験規定食D1は、6%の家禽の脂肪及び2%のミックス(99.92%のPE3+0.08%のアスコルビン酸)でコーティングされた「XX」であった。このミックスは、製造工程の最後に防腐剤を添加したところで液体PE3にアスコルビン酸を混合することにより調製された。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。この規定食は、実施例2A、2B、3、4、及び5において使用された規定食と同一であった。
実験規定食D2は、6%の家禽の脂肪及び2%の溶液(98.5%の水+1.5%のアスコルビン酸)でコーティングされた「XX」であった。この溶液は、アスコルビン酸を水に、完全に溶解するまで混合することにより調製された。
犬による消費に適切ライフード組成物が調製された。この処方は、押出成形前にその処方中に0.05%または0.5%のアスコルビン酸を配合した二つを除いて全く同一であった。これら規定食は、本明細書では、処方中にアスコルビン酸が添加されていない規定食については「PCW」、処方中にアスコルビン酸を含む規定食については「PCI」(0.5%のアスコルビン酸を含有)及び「PCJ」(0.05%のアスコルビン酸含有)と呼称される。全ての規定食に押出成形及び乾燥処理を行った。これらの規定食は、上記において「XX」及び「YY」と呼称される前述のドッグフードとは異なっていた。
実験規定食PCI1は、0.5%のアスコルビン酸を含み、6%の家禽の脂肪で、次いで2%の液体PE2でコーティングされた「PCI」であった。
実験規定食PCJ1は、0.05%のアスコルビン酸を含み、6%の家禽の脂肪で、次いで2%の液体PE2でコーティングされた「PCJ」であった。
犬による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「XX」と呼称される。この規定食は、実施例2A、2B、3、4、及び5において使用された規定食と同一であった。
コントロール規定食Bは、6%の家禽の脂肪及び2%の液体PE2(PE2=豚肝臓消化物B、上記実施例を参照のこと)でコーティングされた「XX」であった。
実験規定食は、かくして得られた様々な食味エンハンサーでコーティングされた「XX」であった。
以下の表10に示されるように、食味の結果は、アスコルビン酸またはその誘導体またはその異性体またはその塩の添加によってPE2の食味が強度に向上したことを明白に示した。
猫で得られた結果を示すこの比較例は、犬で得られた結果を示す上記実施例と比較することができる。
猫による消費に適切であり、押出成形及び乾燥処理の後に得られる栄養的にバランスのとれたドライフード組成物が調製され、本明細書中では「CTX」と呼称される。
コントロール規定食Catは、6%の家禽の脂肪で、次いで3%の液体PE31(=猫用の液状豚肝臓消化物B)で、最後に2%のドライ食味エンハンサーDPE41(=猫用のドライ豚肝臓消化物B)でコーティングされた「CTX」であった。
実験規定食Cat2は、6%の家禽の脂肪で、次いで3%のミックス(98.3%のPE31+1.7%のアスコルビン酸)で、最後に2%のドライDPE41でコーティングされた「CTX」であった。
以下の表11に示されるように、猫による食品の消費には、コントロール規定食と実験規定食との間に有意な差はなく、アスコルビン酸と液体PE31との混合物を含む組成物が、犬について観察された結果とは異なり、猫においては、液体PE31を使用して得られたものと比較してもより優れた食味向上効果を達成できなかったことが実証された。
Claims (10)
- ドッグフード食味エンハンサー組成物であって、
・組成物の全質量に基づいて少なくとも0.01質量%の、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せから成る群より選択される少なくとも一つの化合物;及び、
・水、炭水化物、微生物タンパク質、野菜または植物のタンパク質、動物性タンパク質、脂肪、並びに無機又は有機化合物から選択される、前記化合物のための少なくとも1つの適切な食品担体;及び/または
・一つ以上の食味エンハンサー組成物の成分及び/または一つ以上の食味エンハンサー
を含み、
前記食味エンハンサー組成物の成分及び/または一つ以上の食味エンハンサーが、動物消化物、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、炭水化物、脂肪又は脂質、栄養素、抗酸化剤、防腐剤、界面活性剤、構造化剤、及びメイラード反応生成物から選択される、
ドッグフード食味エンハンサー組成物。 - ドッグフードの食味を向上させる方法であって、
a)請求項1に規定される食味エンハンサー組成物を提供する工程;
c)前記の任意に熱処理した食味エンハンサー組成物をドッグフード調製物に添加する工程;及び
d)特に前記食味エンハンサー組成物を含まない前記ドッグフードと比較して、向上した食味を有するペットフードを得る工程;
を含む方法。 - 前記工程a)と工程c)との間に、b)前記食味エンハンサー組成物を熱処理する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
- ドッグフード食味エンハンサーの食味向上効果を強化する方法であって、
a)アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せから成る群より選択される少なくとも一つの化合物を、組成物総質量に基づいて、質量にして少なくとも0.01%含む、少なくとも一つの第一食味エンハンサー組成物に、前記食味エンハンサーを混合する工程;及び
b)特に前記の少なくとも一つの第一食味エンハンサー組成物に混合されていない前記食味エンハンサーと比較して、前記食味エンハンサーの食味向上効果が強化された、第二食味エンハンサー組成物を得る工程;
を含む、ドッグフード食味エンハンサーの食味向上効果を強化する方法。 - 単一パッケージ内の一つ以上の容器中に、
請求項1に規定されるドッグフード食味エンハンサー組成物の成分を含む、ドッグフードの食味を向上させるキット。 - 組成物の全質量に基づいて少なくとも0.01質量%の、アスコルビン酸、その異性体、その誘導体、その塩、並びにこれらの組合せから成る群より選択される少なくとも一つの化合物の、ドッグフード食味エンハンサー組成物の要素としての使用。
- 前記化合物がアスコルビン酸である、請求項1に記載のドッグフード食味エンハンサー組成物。
- 前記化合物がアスコルビン酸である、請求項2または4に記載の方法。
- 前記化合物がアスコルビン酸である、請求項5に記載のキット。
- 前記食味エンハンサー組成物が、封入又はコーティングによってドッグフード調製物に添加される、請求項2、4、及び8のいずれか一項に記載の方法。
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