以下、車両用サンルーフ装置に具体化した開閉体の開閉装置の一実施形態について説明する。
図1は、車両用サンルーフ装置を装備した車両の要部斜視図であって、車両1のルーフパネル2には、矩形状のルーフ開口部2aが形成されている。その矩形状のルーフ開口部2aには、透明のルーフガラス3が配置されている。ルーフガラス3は、前後方向に往復スライド移動(スライド開閉作動)可能に設けられている。
また、矩形状のルーフ開口部2aであってルーフガラス3の下側(車内側)には、遮光性の合成樹脂板よりなるサンシェード4が配置されている。サンシェード4は、ルーフガラス3と同様に、前後方向に往復スライド移動可能に設けられている。
そして、ルーフガラス3とサンシェード4を後方にスライド移動させて、ルーフ開口部2aに対して共に開けた状態にすると、外気と外光を車内に導入することができる。また、ルーフガラス3を前方にスライド移動させてルーフ開口部2aに対して閉めた状態にし、サンシェード4を後方にスライド移動させてルーフ開口部2aに対して開けた状態にすると、外気を遮断し、外光を車内に導入することができる。さらに、ルーフガラス3とサンシェード4を前方にスライド移動させてルーフ開口部2aに対して共に閉めた状態にすると、外気及び外光の車内への導入を遮断することができる。
図1に示すように、ルーフ開口部2aの前端部であって、ルーフパネル2と室内側の内側天井パネル(図示略)との間には、モータMが配設されている。モータMは、ルーフガラス3を前後方向に往復スライド移動(開閉作動)させるとともに、サンシェード4を前後方向に往復スライド移動させる駆動源である。
つまり、ルーフガラス3とサンシェード4は、1つのモータMにてそれぞれ個別に前後方向に往復スライド移動されるようになっている。
次に、ルーフガラス3及びサンシェード4の駆動機構について説明する。
図2に示すように、モータMは、モータケース5から突出した出力軸Sがモータケース5と併設した減速・クラッチ部6のケースハウジング7内に突出されている。出力軸Sはケースハウジング7内において回転可能に支持されたウォーム軸8と駆動連結されている。
また、ケースハウジング7のフロント壁7aには、図示しない駆動力伝達機構を介してサンシェード4を開閉動作させる第1ピニオンG1が回転可能に設けられているとともに、図示しない駆動力伝達機構を介してルーフガラス3を開閉動作させる第2ピニオンG2が回転可能に設けられている。
第1ピニオンG1は、ケースハウジング7内に設けられた第1ピニオン駆動機構A(図4参照)を介して、モータMの出力軸S(ウォーム軸8)の正逆回転によって、正逆回転する。また、第2ピニオンG2は、ケースハウジング7内に設けられた第2ピニオン駆動機構B(図4参照)を介して、モータMの出力軸S(ウォーム軸8)の正逆回転によって、正逆回転する。
さらに、ケースハウジング7内には、切替制御機構C(図3参照)が設けられている。同切替制御機構Cは、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bを制御して第1及び第2ピニオンG1,G2の両方又はいずれか一方を正逆回転させるようになっている。
(切替制御機構C)
まず、切替制御機構Cについて説明する。
(切替用ホイール本体11)
図3に示すように、切替制御機構Cは、図2に示すウォーム軸8と噛合して正逆回転する切替用ウォームホイール10を有している。図3に示すように、切替用ウォームホイール10は、その切替用ホイール本体11の中心部に形成した軸孔12に切替用出力軸13が貫挿され、その切替用出力軸13に対して回転可能に支持されている。切替用出力軸13は、その下端部がケースハウジング7のリア壁7bに回転可能にかつ軸方向に移動不能に連結され、上端部がケースハウジング7のフロント壁7aに回転可能にかつ軸方向に移動不能に連結されている。
切替用ホイール本体11は、上側外周部にフランジ11aが形成されていて、そのフランジ11aを除く外周面にはウォーム軸8と噛合するギヤ歯が形成されている。従って、切替用ホイール本体11は、ウォーム軸8の正逆回転によって、切替用出力軸13の中心軸線O1を回転中心としてケースハウジング7内で正逆回転(回動)する。
そして、本実施形態では、ウォーム軸8(出力軸S)の回転数に対する切替用ホイール本体11の回転数の減速比R1は予め設定されている。
図3に示すように、切替用ホイール本体11のフランジ11aは、ケースハウジング7のフロント壁7aの内側面に凹設した嵌合凹部7cに嵌合されている。
切替用ホイール本体11の軸方向の上面は、図5において、左右対称に一対の収容凹部15が凹設されている。収容凹部15は、その内底面が平面に形成されている。そして、切替用ホイール本体11の軸方向の上面には、左右対称の収容凹部15が凹設されることによって両収容凹部15間にストッパ壁16が形成されている。
図5に示すように、収容凹部15は、ストッパ壁16と直交する方向に延びる互いに対峙する内側面をガイド面15aとし、そのガイド面15aは、互いに平行な平面にて形成されている。また、収容凹部15は、ストッパ壁16と対向する内側面を円弧面15bとし、その円弧面15bの中心半径の中心軸を中心軸線O1と一致させている。
また、図5に示すように、切替用ホイール本体11の軸方向の上面には、中心部に形成された切替用出力軸13が貫通する軸孔12が拡開されて大径孔17が形成されている。大径孔17は、切替用出力軸13の外周面であって互いに中心軸線O1を挟んで相対向する位置に径方向外側に向かって突出形成した第1係合片13aが回転可能(回動可能)に収容される空間となっている。
この大径孔17が形成されることによって、ストッパ壁16は大径孔17を挟んで分断されるとともに、収容凹部15の内底面はその一部が大径孔17として拡開形成される。その結果、左右対称に一対の収容凹部15は、分断されたストッパ壁16間に大径孔17に連通するピン導入口18が形成される。
(切替用作動板20)
図5に示すように、一対の収容凹部15には、切替用作動板20がそれぞれ収容されている。切替用作動板20の径方向内側は、ストッパ壁16と当接する第1ストッパ面21が形成されている。また、切替用作動板20の径方向外側は、収容凹部15の円弧面15bと当接する円弧状の第2ストッパ面22が形成されている。
そして、切替用作動板20の第1ストッパ面21がストッパ壁16と当接する時、切替用作動板20の第2ストッパ面22が収容凹部15の円弧面15bと離間するようになっている。反対に、切替用作動板20の第2ストッパ面22が収容凹部15の円弧面15bと当接する時、切替用作動板20の第1ストッパ面21がストッパ壁16と離間するようになっている。
さらに、切替用作動板20の両側は、収容凹部15のガイド面15aに対して摺接する摺接面23が形成されている。従って、切替用作動板20は、一対のガイド面15aに沿って径方向に移動可能となるとともに切替用ホイール本体11と一体回転する。
切替用作動板20の第1ストッパ面21の中央位置には、係合ピン25が径方向内側に向かって突出形成されている。係合ピン25は、第2ストッパ面22が収容凹部15の円弧面15bと当接する位置にある時、その先端部が、収容凹部15の内底面の大径孔17にかからない位置にくるように形成されている。つまり、係合ピン25は、同係合ピン25が中心軸線O1を中心に回動した時、切替用出力軸13に形成した第1係合片13aと係合しない。
また、係合ピン25は、第1ストッパ面21がストッパ壁16と当接する位置にある時、その先端部が、ピン導入口18から大径孔17の一部を横切って切替用出力軸13に当接するように形成されている。つまり、係合ピン25は、切替用出力軸13に形成した第1係合片13aと係合する。
図3及び図5に示すように、切替用作動板20であって、係合ピン25から中心軸線O1を結ぶ線上に沿ってバネ収容穴26が形成されている。バネ収容穴26には、収容凹部15の内底面から突出形成された係止片27が貫挿されている。係止片27は、切替用作動板20の第1ストッパ面21がストッパ壁16と当接する時、バネ収容穴26の径方向外側の内面に当接するように突出形成されている。
バネ収容穴26において、そのバネ収容穴26の径方向内側の内面と係止片27との間には第1スプリングバネSP1が配設されている。第1スプリングバネSP1は、切替用作動板20(係合ピン25)に対して、常に径方向内側に向かって弾性力を付与するようになっている。従って、切替用作動板20(係合ピン25)は、常に、第1ストッパ面21がストッパ壁16を弾圧していることから、係合ピン25は切替用出力軸13に形成した第1係合片13aとの係合する状態にある。
そして、切替用ホイール本体11が回転(回動)すると、切替用作動板20は中心軸線O1を中心として旋回する。このとき、切替用作動板20の係合ピン25が第1スプリングバネSP1にて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にあることから、切替用出力軸13も切替用ホイール本体11とともに連れ回りする。
この切替用作動板20の旋回によって、切替用作動板20に遠心力が加わる。切替用作動板20は、その遠心力によって第1スプリングバネSP1の弾性力に抗して径方向外側に移動する力が増大する。そして、遠心力が増大するにつれて、切替用作動板20は、第1ストッパ面21がストッパ壁16に当接した位置から離間し、第2ストッパ面22が収容凹部15の円弧面15bに向かって移動する。すなわち、遠心力が増大するにつれて、切替用作動板20の係合ピン25は、ピン導入口18から抜け出て切替用出力軸13に形成した第1係合片13aとの係合が外れる方向に移動するようになっている。
ここで、図5(a)に示すように、切替用作動板20の係合ピン25が第1スプリングバネSP1にて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にある位置を係合位置という。また、図5(b)に示すように、切替用作動板20の係合ピン25が切替用出力軸13の第1係合片13aから係合が外れた状態にある位置を非係合位置という。
そして、本実施形態では、モータMの回転数(出力軸S、ウォーム軸8)が第1回転数N1以上に回転した時、図5(b)に示すように、切替用作動板20の係合ピン25が非係合位置の状態になるように設定している。つまり、モータMの回転数が第1回転数N1に対して切替用ホイール本体11が減速比R1で回転する時に切替用作動板20に加わる遠心力(第1遠心力)にて、切替用作動板20の係合ピン25は、第1スプリングバネSP1の弾性力に抗して非係合位置に移動する。
(制御板30)
図3及び図6に示すように、切替用出力軸13の下端部には、制御板30が固着されている。図6に示すように、制御板30は、基端部が切替用出力軸13に固着された可動板部30aと、可動板部30aの先端部両側からそれぞれ四半円弧状に延出形成された第1及び第2制御板部31,32とを有している。
図6に示すように、制御板30は、ケースハウジング7のリア壁7bの内側面に凹設したガイド凹部7dに収容されている。ガイド凹部7dは、可動板部30aの基端部を回動中心に回動したとき、その回動に伴って可動板部30aと第1及び第2制御板部31,32の回動を許容する形状に凹設されている。つまり、ガイド凹部7dは、可動板部30aが中心軸線O1を中心に揺動する空間と第1及び第2制御板部31,32が中心軸線O1を中心に回動する空間を有する凹部である。
また、ガイド凹部7dの深さは、制御板30の板厚と同じ深さ、若しくは、若干深い深さに形成されている。従って、制御板30の可動板部30aは、その基端部が切替用出力軸13に連結固着された状態でガイド凹部7dに配設され、その上面がリア壁7bに内側面とほぼ同一平面となる。
図8に示すように、制御板30の第1及び第2制御板部31,32は、左右対称の同一形状であって、基端アーム部31a,32a、その基端アーム部31a,32aから延びる制御部31b,32bとからなる。また、図9に示すように、制御部31b,32bは、先端部が基端部より板厚が薄くなるよう形成されている。そして、板厚が薄い先端部分を肉薄領域Zaとし、板厚が厚い(可動板部30aと同じ板厚)基端部を肉厚領域Zbとする。肉薄領域Zaは、制御部31b,32bのガイド凹部7dの内底面と摺接しない上面側を切り欠くことによって形成されている。
従って、制御部31b,32bの肉薄領域Zaの上面は、リア壁7bの内側面と同一平面にならずガイド凹部7d内に位置する。これに対して、制御部31b,32bの肉厚領域Zbの上面は、リア壁7bの内側面とほぼ同一平面となる。
なお、肉厚領域Zbの上面と肉薄領域Zaの上面の間は、緩やかな傾斜面にて繋がっている。
また、第1及び第2制御板部31,32の制御部31b,32bには、図6及び図7に示すように、後記する第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの支軸42が貫通する円弧状の逃げ穴35,36が貫通形成されている。そして、制御板30は、切替用出力軸13が正逆回転(回動)することによって、図7(a)と図7(b)に示す範囲で回動する。
ここで、制御板30が、図7(b)に示す反時計回り方向に偏倚した位置にある状態を左回動位置(第2回動位置)という。反対に、制御板30が、図7(a)に示す時計回り方向に偏倚した位置にある状態を右回動位置(第3回動位置)という。また、図6に示すように、制御板30の可動板部30aが、ウォーム軸8に対して直交する位置にある状態を中央位置(第1回動位置)という。
(第1ピニオン駆動機構A)
図4に示すように、サンシェード4を駆動させる第1ピニオン駆動機構Aについて説明する。
図2及び図4に示すように、ウォーム軸8と噛合して正逆回転する駆動用ウォームホイール40を有している。図4及び図10に示すように、駆動用ウォームホイール40は、その駆動用ホイール本体41が支軸42と円筒出力軸43からなる2重の軸部に対して回転可能に支持されている。
支軸42の基端部は、ケースハウジング7のリア壁7bに対して回転不能に貫通固着されている。また、支軸42の先端部は、ケースハウジング7のフロント壁7aに対して回転可能に支持されている第1ピニオンG1を回転可能に支持している。
詳述すると、支軸42は、その基端部がケースハウジング7のリア壁7bに形成されたガイド凹部7d内に配置された第1制御板部31の逃げ穴35を貫通してリア壁7bに固着されている。支軸42は、その直径が円弧状の逃げ穴35の幅よりも小さく形成されており、第1制御板部31の回動を規制することはない。また、支軸42は、制御板30が中央位置に配置された状態の時、逃げ穴35が第1制御板部31の肉厚領域Zbの傾斜面寄りに位置するようにリア壁7bに固着されている。従って、支軸42は、制御板30の左回動位置への回動及び右回動位置への回動を許容する。
(円筒出力軸43)
図4に示すように、支軸42は、円筒出力軸43の筒内を貫通し、円筒出力軸43を回転可能かつ軸方向に移動可能に支持している。円筒出力軸43の下端面は、第1制御板部31の制御部31bの上面に当接している。そして、円筒出力軸43の下端部は、その外径がガイド凹部7d内に介在される大きさに形成されている。
円筒出力軸43の上部には、大径の頭部44が形成され、その頭部44の平坦な上面には支軸42を一定の間隔をあけて囲んだ環状壁45が形成されている。この環状壁45を形成することによって、環状壁45の内周面、環状壁45よりも内側にある頭部44の上面及び支軸42の外周面とで形成される空間には、第2スプリングバネSP2が配設されている(図10参照)。
詳述すると、第2スプリングバネSP2は、支軸42に取着した掛け止め片42aと環状壁45よりも内側にある頭部44の上面の間に配設されている。第2スプリングバネSP2は、円筒出力軸43に対して、常に下方に向かって弾性力を付与するようになっている。従って、円筒出力軸43の下端面は、常に、第1制御板部31の制御部31bの上面を弾圧している。
なお、第2スプリングバネSP2の下端部と環状壁45よりも内側にある頭部44の上面、及び、円筒出力軸43の下端面と第1制御板部31の制御部31bの上面は、それぞれ摺動可能に当接されている。
これによって、円筒出力軸43の下端面が制御部31bの肉厚領域Zbの上面に当接しているとき、円筒出力軸43は上方位置に配置される。反対に、円筒出力軸43の下端面が制御部31bの肉薄領域Zaの上面に当接しているとき、円筒出力軸43は下方位置に配置される。
ここで、円筒出力軸43が、図10(b)に示す上方位置にある状態を上側高さ位置という。反対に、円筒出力軸43が、図10(a)に示す下方位置にある状態を下側高さ位置という。
図12に2点鎖線に示すように、円筒出力軸43の頭部44に形成した環状壁45の外周には、2つの第2係合片46が径方向外側に向かって延出形成されている。2つの第2係合片46は、中心軸線O2を挟んで相対向するように形成されている。
そして、円筒出力軸43が上側高さ位置にある時、第2係合片46を含む環状壁45は、第1ピニオンG1のフロント壁7a側に形成した導入凹部9に挿入される位置に配置される。反対に、円筒出力軸43が下側高さ位置にある時、第2係合片46を含む環状壁45は、第1ピニオンG1のフロント壁7a側に形成した導入凹部9から抜け出る位置に配置される。
ここで、図4及び図10に示すように、第1ピニオンG1のフロント壁7a側に形成した導入凹部9は、平断面円形の凹部であって、その内底面の中央部に支軸42が貫通している。そして、内底面の中央部に貫通した支軸42に対して回転可能に支持されている。
また、図12に示すように、導入凹部9の内周面には、相対向する位置に2つの第3係合片9aが径方向内側に向かって延出形成されている。そして、図12に2点鎖線で示すように、第2係合片46を含む環状壁45が導入凹部9に挿入された状態で、円筒出力軸43が回転すると、第2係合片46が中心軸線O2を中心に回転して導入凹部9の第3係合片9aと周方向に係合し第1ピニオンG1を回転させる。
反対に、第2係合片46を含む環状壁45が導入凹部9から抜け出ている状態で、円筒出力軸43が回転しても、第2係合片46と第3係合片9aとが係合しないので第1ピニオンG1が回転しない。
(駆動用ホイール本体41)
図4及び図10に示すように、円筒出力軸43は、駆動用ホイール本体41を貫通し、同駆動用ホイール本体41を回転可能に支持しているとともに、回転する駆動用ホイール本体41に対して軸方向に移動可能に連結されている。
駆動用ホイール本体41は、上側部外周部にフランジ41aが形成されていて、そのフランジ41aを除く外周面にはウォーム軸8と噛合するギヤ歯が形成されている。従って、駆動用ホイール本体41は、ウォーム軸8の正逆回転によって、支軸42の中心軸線O2を回転中心としてケースハウジング7内で正逆回転する。
そして、本実施形態では、ウォーム軸8(出力軸S)の回転数に対する駆動用ホイール本体41の回転数の減速比R2は予め設定されている。
図4及び図11に示すように、駆動用ホイール本体41の上面の中心部には、平断面円形の収容凹部41bが凹設されているとともに、その収容凹部41bを囲むようにその上面に環状の内環状壁47が上方に向かって延出形成されている。また、駆動用ホイール本体41の上面であってフランジ41aの外周部には、環状の外環状壁48が上方に向かって延出形成されている。
駆動用ホイール本体41の上面であって外環状壁48の内側に沿って、一定幅の環状の環状案内溝49が上面に凹設されている。
図11に示すように、駆動用ホイール本体41の上面には、中心軸線O2を挟んで相対向するように一対のガイド壁50が突出形成されている。一対のガイド壁50の径方向外側面は、外環状壁48の内側に沿って形成した環状案内溝49の径方向内側の側面と面一に形成されている。一対のガイド壁50の互いに相対向する面(ガイド面51)は、平行に対峙する平面にて形成されている。
一対のガイド壁50は、その中間位置でストッパ壁52を挟んで内環状壁47と互いに連結されている。従って、対峙する一対のガイド面51は、ストッパ壁52にてそれぞれ2分されている。
そして、駆動用ホイール本体41の上面には、内環状壁47、一対のガイド壁50及びストッパ壁52にて囲まれた一対の収容凹部53がそれぞれ形成される。一対の収容凹部53は、径方向外側(ストッパ壁52と反対側)、すなわち、外環状壁48(環状案内溝49)側が環状案内溝49に向けてそれぞれ開放されている。
(駆動用作動板60)
一対の収容凹部53には、駆動用作動板60がそれぞれ収容されている。駆動用作動板60の径方向内側は、内環状壁47及びストッパ壁52と当接するストッパ面61が形成されている。また、駆動用作動板60の両側は、2分された一対のガイド壁50のガイド面51に対して摺接する摺接面62がそれぞれ形成されている。従って、駆動用作動板60は、一対のガイド壁50のガイド面51に沿って径方向に移動可能となるとともに駆動用ホイール本体41と一体回転する。
駆動用作動板60の径方向外側は、駆動用ホイール本体41の上面の外周縁の曲率よりも大きい曲率の円弧面63が形成されている。そして、円弧面63は、ストッパ面61が内環状壁47及びストッパ壁52の側面と当接する位置にある時、環状案内溝49よりも径方向内側に位置するとともに、円弧面63の両端位置が最も環状案内溝49から離間している。
円弧面63の中央位置には、係合ピン64が径方向外側に向かって突出形成されている。係合ピン64は、ストッパ面61が内環状壁47及びストッパ壁52と当接する位置にある時、環状案内溝49の径方向内側に位置するように形成されている。そして、駆動用作動板60が、径方向外側に移動したとき、係合ピン64は、環状案内溝49を跨いで外環状壁48に当接する。つまり、駆動用作動板60は、係合ピン64が外環状壁48と当接する位置と環状案内溝49の径方向内側に配置される位置との間で移動可能に、かつ、駆動用ホイール本体41と一体回転可能に収容凹部53に収容されている。
駆動用作動板60であって、係合ピン64から中心軸線O2を結ぶ線上に沿ってバネ収容穴65が形成されている。そして、バネ収容穴65には駆動用ホイール本体41の上面から突出形成された係止片66が貫挿されている。係止片66は、駆動用作動板60のストッパ面61が内環状壁47及びストッパ壁52と当接する時、バネ収容穴65の径方向外側の内面に当接するように突出形成されている。
バネ収容穴65において、そのバネ収容穴65の径方向内側の内面と係止片66との間には第3スプリングバネSP3が配設されている。第3スプリングバネSP3は、駆動用作動板60に対して、常に径方向内側に向かって弾性力を付与するようになっている。従って、駆動用作動板60は、第3スプリングバネSP3の弾性力を受けることでストッパ面61が内環状壁47及びストッパ壁52を弾圧し、係合ピン64が環状案内溝49の径方向内側に位置するようになっている。駆動用ホイール本体41が回転すると、第3スプリングバネSP3にて内環状壁47及びストッパ壁52を弾圧している駆動用作動板60は中心軸線O2を中心として旋回する。
この旋回によって、駆動用作動板60に遠心力が加わる。駆動用作動板60は、その遠心力によって第3スプリングバネSP3の弾性力に抗して径方向外側に移動する力が増大する。そして、遠心力が増大するにつれて、駆動用作動板60は、ストッパ面61が内環状壁47及びストッパ壁52に当接した位置から離間した位置にガイド壁50の各ガイド面51に沿って移動するようになっている。すなわち、遠心力が増大するにつれて、駆動用作動板60の係合ピン64は、環状案内溝49を跨いで外環状壁48に当接する方向に移動するようになっている。
ここで、図11(b)に示すように、駆動用作動板60の係合ピン64が第3スプリングバネSP3にて環状案内溝49を跨いで外環状壁48に当接する状態の位置を連結位置という。また、図11(a)に示すように、駆動用作動板60の係合ピン64が環状案内溝49から外れ径方向内側に退避した状態の位置を非連結位置という。
そして、本実施形態では、モータMの回転数(出力軸S、ウォーム軸8)が第1回転数N1よりも高速回転の第2回転数N2以上に回転した時、図11(b)に示すように、駆動用作動板60の係合ピン64が連結位置の状態になるように設定している。つまり、モータMの回転数が第2回転数N2に対して駆動用ホイール本体41が減速比R2で回転する時に駆動用作動板60に加わる遠心力(第2遠心力)にて、駆動用作動板60の係合ピン64は、第3スプリングバネSP3の弾性力に抗して連結位置に移動する。
(従動体70)
図10(a)(b)に示すように、駆動用ホイール本体41の中央部に形成した収容凹部41bには、従動体70が嵌合されていて、その従動体70は、収容凹部41bに対して中心軸線O2を回転中心に回転可能に嵌合されている。従動体70は、軸方向上面に大径の大径凹部71が形成され、軸方向下面に小径の小径凹部72が形成されている。そして、大径凹部71の底面の中央部と小径凹部72の底面の中央部には、両底面を貫通する貫通孔73が形成されている。
貫通孔73は、支軸42に対して回転可能にかつ軸方向に移動可能な円筒出力軸43が貫通されている。貫通孔73は、円筒出力軸43に対して回転不能に連結されている。また、貫通孔73は、円筒出力軸43を軸方向に移動可能に支持している。
つまり、円筒出力軸43は、従動体70と一体回転するとともに、従動体70に対して軸方向に移動可能となるように連結される。
そして、図10(a)に示すように、円筒出力軸43が下側高さ位置にある時、同円筒出力軸43の頭部44の下面が従動体70の上面に形成した大径凹部71の底面に当接する。反対に、図10(b)に示すように、円筒出力軸43が上側高さ位置にある時、同円筒出力軸43の頭部44の下面が従動体70の上面に形成した大径凹部71の底面から離間する。
従動体70の外周面には、フランジ74が形成されている。フランジ74の外周部には、2つの第4係合片75が下方に向かって延出形成されている。2つの第4係合片75は、中心軸線O2を挟んで相対向するように形成されている。また、2つの第4係合片75の先端部は、駆動用ホイール本体41の外環状壁48の内側に沿って形成した環状案内溝49に介在するように、フランジ74の外周部から延出形成されている。
従って、図11(b)に示すように、駆動用作動板60の係合ピン64が連結位置に配置されているとき、係合ピン64は、フランジ74の第4係合片75と係合する。その結果、従動体70は、駆動用ホイール本体41の回転力が伝達されて駆動用ホイール本体41の回転とともに回転して、円筒出力軸43を回転させる。このとき、円筒出力軸43が上側高さ位置にある時、すなわち、円筒出力軸43の環状壁45が第1ピニオンG1の導入凹部9に挿入されている時、第2係合片46と第3係合片9aが係合して第1ピニオンG1は回転する。
また、図11(a)に示すように、駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置に配置されているとき、係合ピン64は、フランジ74の第4係合片75との係合が外れる。その結果、従動体70は、駆動用ホイール本体41の回転力が伝達されず回転停止の状態となり、円筒出力軸43を回転停止の状態にさせる。
(第2ピニオン駆動機構B)
次に、ルーフガラス3を駆動する第2ピニオン駆動機構Bについて説明する。なお、第1ピニオン駆動機構Aと第2ピニオン駆動機構Bは、互いに同一構成である。また、第1ピニオン駆動機構Aと第2ピニオン駆動機構Bは、切替制御機構Cを挟んで対称位置に設けられている。そのため、説明の便宜上、第2ピニオン駆動機構Bついて、第1ピニオン駆動機構Aの構成部材と同じ名称と符号を付して簡単に説明する。
第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は、その下端面が第2制御板部32の制御部32bの上面(制御面)に当接する。そして、円筒出力軸43の下端面が第2制御板部32の制御部32bの肉厚領域Zbの上面に当接しているとき、円筒出力軸43は上側高さ位置に配置される。反対に、円筒出力軸43の下端面が第2制御板部32の制御部32bの肉薄領域Zaの上面に当接しているとき、円筒出力軸43は下側高さ位置に配置される。
そして、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43が上側高さ位置にある状態で、同円筒出力軸43が回転すると、第2ピニオンG2は回転する。反対に、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43が下側高さ位置にある状態で、同円筒出力軸43が回転しても、第2ピニオンG2は回転しない。
つまり、切替制御機構Cによって制御板30が中央位置に配置されている状態では、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43は、上側高さ位置に配置される。従って、この状態で第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が回転すると、第1及び第2ピニオンG1,G2は共に同方向に回転することになる。つまり、ルーフガラス3及びサンシェード4を開閉動作させることができる。
また、切替制御機構Cによって制御板30が左回動位置に配置されている状態では、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置され、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置される。従って、この状態で第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が共に回転しても、第1ピニオンG1のみ回転し、第2ピニオンG2は回転しないことになる。つまり、サンシェード4のみ開閉動作させることができる。
さらに、切替制御機構Cによって制御板30が右回動位置に配置されている状態では、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置され、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置される。従って、この状態で第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が共に回転しても、第2ピニオンG2のみ回転し、第1ピニオンG1は回転しないことになる。つまり、ルーフガラス3のみ開閉動作させることができる。
(ECU80)
図2に示すように、減速・クラッチ部6のケースハウジング7内には、電子制御装置(ECU)80が設けられている。
ECU80は、モータMの回転制御する制御回路であって、マイクロコンピュータより構成されている。ECU80は、運転席に設けたサンシェード開閉用の第1操作スイッチSW1、ルーフガラス開閉用の第2操作スイッチSW2、及び、ルーフガラス・サンシェード開閉用の第3操作スイッチSW3からの操作信号を入力する。
ECU80は、第1操作スイッチSW1からの開・閉操作信号又は停止操作信号を入力すると、サンシェード4を開閉動作又は開閉停止させるためにモータMを回転制御する。また、ECU80は、第2操作スイッチSW2からの開・閉操作信号又は停止操作信号を入力すると、ルーフガラス3を開閉動作又は停止動作させるためにモータMを回転制御する。さらに、ECU80は、第3操作スイッチSW3からの開・閉操作信号又は停止操作信号を入力すると、ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に開閉動作又は停止動作させるためにモータMを回転制御する。
第1操作スイッチSW1からの開操作信号が出力されると、ECU80は、サンシェード4を開ける操作と判断して、まず、モータMを逆回転させる。制御板30が中央位置から左回動位置に向かって回動し、第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面とが摺接するまで、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1未満で回転制御する。つまり、ECU80は、制御板30が左回動位置になるまで第1回転数N1未満でモータMを逆回転制御する。
そして、ECU80は、制御板30が左回動位置になるとモータMを一旦停止した後、回転方向を正回転方向にする。この時、ECU80は、第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面との摺接が外れる前に正回転方向に第1回転数N1以上になるように回転数を上げ、その後は第2回転数N2以上になるように回転制御する。
反対に、第1操作スイッチSW1からの閉操作信号が出力されると、ECU80は、サンシェード4を閉める操作と判断して、モータMを逆回転させる。
つまり、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1未満で逆回転させて制御板30を中央位置から左回動位置に向かって回動させる。制御板30が左回動位置になり、第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1以上に上げ、その後は第2回転数N2以上になるように回転制御する。
また、第1操作スイッチSW1からの停止操作信号が出力されると、ECU80は、サンシェード4の開閉動作を停止させる操作と判断して、モータMを回転停止させる。
この時、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、制御板30が左回動位置から中央位置に回動復帰するようにモータMを第1回転数N1未満で正回転させ、制御板30が中央位置に復帰した時に停止させる。つまり、第1操作スイッチSW1から開操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が左回動位置から中央位置に復帰した時に停止させる。同様に、第1操作スイッチSW1から閉操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が左回動位置から中央位置に復帰した時に停止させる。
第2操作スイッチSW2からの開操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3を開ける操作と判断して、モータMを正回転させる。
つまり、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1未満で正回転させて制御板30を中央位置から右回動位置に向かって回動させる。制御板30が右回動位置になり、第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1以上に上げ、その後は第2回転数N2以上になるように回転制御する。
第2操作スイッチSW2の閉操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3を閉める操作と判断して、まず、モータMを正回転させる。制御板30が右回動位置になり、第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時、ECU80は、モータMを一旦停止した後、回転方向を逆回転方向にする。この時、ECU80は、第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面との摺接が外れる前に逆回転方向に第1回転数N1以上になるように回転数を上げ、その後は第2回転数N2以上になるように回転制御する。
また、第2操作スイッチSW2からの停止操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3の開閉動作を停止させる操作と判断して、モータMを回転停止させる。
この時、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、制御板30が右回動位置から中央位置に復帰するようにモータMを第1回転数N1未満で逆回転させ、制御板30が中央位置に復帰した時に停止させる。つまり、第2操作スイッチSW2から開操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が右回動位置から中央位置に復帰した時に停止させる。同様に、第2操作スイッチSW2から閉操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が右回動位置から中央位置に復帰した時に停止させる。
第3操作スイッチSW3からの開操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に開ける操作と判断して、モータMを正回転させる。しかも、ECU80は、制御板30が中央位置から右回動位置に向かって回動し、第1制御板部31の肉厚領域Zbの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面との摺接が外れる前までに、モータMの回転数が第1回転数N1に達するように回転制御する。
そして、ECU80は、モータMの回転数が正回転方向に第1回転数N1に到達した後は、モータMの回転数が正回転方向に第2回転数N2以上になるように回転制御する。
反対に、第3操作スイッチSW3からの閉操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に閉める操作と判断して、モータMを逆回転させる。しかも、ECU80は、制御板30が中央位置から左回動位置に向かって回動し、第2制御板部32の肉厚領域Zbの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面との摺接が外れる前までに、モータMの回転数が第1回転数N1に達するように回転制御する。
そして、ECU80は、モータMの回転数が逆回転方向に第1回転数N1に到達した後は、モータMの回転数が逆回転方向に第2回転数N2以上になるように回転制御する。
また、第3操作スイッチSW3からの停止操作信号が出力されると、ECU80は、ルーフガラス3及びサンシェード4の開閉動作を停止させる操作と判断して、モータMを回転停止させる。
この時、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、制御板30が中央位置に復帰するようにモータMを第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が中央位置に復帰した時停止させる。つまり、第3操作スイッチSW3から開操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が中央位置に復帰した時停止させる。反対に、第3操作スイッチSW3から閉操作信号から停止操作信号が出力された時には、ECU80は、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30が中央位置に復帰した時停止させる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
いま、ルーフガラス3及びサンシェード4が全閉状態にありモータMが停止している。この停止状態において、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が係合位置に配置され切替用出力軸13の第1係合片13aと係合する係合状態にある。また、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置に配置され従動体70の第4係合片75との係合が外れた非係合状態にある。
さらに、この状態では、制御板30は、中央位置に配置され、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43は、上側高さ位置に配置されている。その結果、各円筒出力軸43の第2係合片46は、第1及び第2ピニオンG1,G2の導入凹部9に形成した第3係合片9aと係合する係合状態にある。
(サンシェード4の開動作)
そして、サンシェード4を開状態にすべく第1操作スイッチSW1を開操作すると、ECU80は第1操作スイッチSW1から開操作信号を入力する。ECU80は、サンシェード4を開ける操作と判断し、第1ピニオンG1のみ正回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1未満で逆回転するようにモータMを回転制御する。第1回転数N1未満でのモータMの逆回転によって、制御板30は、中央位置から左回動位置に向かって回動する。
この時、モータMの回転数が第1回転数N1未満であって、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にある。また、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両駆動用ホイール本体41は逆回転するけれど、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置のままなので円筒出力軸43は回転しない。
制御板30が左回動位置に向かって回動して、第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時に、ECU80は、モータMを正回転させる。このとき、ECU80は、回動する第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面が第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面から外れる前までにモータMの回転数の第1回転数N1を上げる。
換言すると、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43が下側高さ位置に配置されて、その円筒出力軸43の第2係合片46が第2ピニオンG2の第3係合片9aと非係合状態になった時、ECU80は、回転数を素早く第1回転数N1に達するようにモータMを正回転制御する。
モータMの回転数が第1回転数N1に達すると、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が非係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと非係合状態になり、切替用出力軸13は回転(回動)を停止して、制御板30が左回動位置で停止する。
ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを正回転制御する。
回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて円筒出力軸43の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が正回転する。
このとき、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置されていることから、その回転力を第1ピニオンG1に伝達して同第1ピニオンG1を正回転駆動させる。そして、第1ピニオンG1の正回転によって、サンシェード4は開方向に移動する。
一方、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置されていることから、その回転力は第2ピニオンG2に伝達されず、同第2ピニオンG2は停止したままである。
そして、希望の開放位置までサンシェード4が移動したとき、第1操作スイッチSW1を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてサンシェード4を希望の位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を左回動位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、外光を車内に導入することができる。
(ルーフガラス3の開動作)
サンシェード4が開放された状態から、ルーフガラス3を開状態にすべく第2操作スイッチSW2を開操作すると、ECU80は第2操作スイッチSW2から開操作信号を入力する。ECU80は、ルーフガラス3を開ける操作と判断し、第2ピニオンG2のみ正回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1未満で正回転するようにモータMを回転制御する。第1回転数N1未満でのモータMの正回転によって、制御板30は、中央位置から右回動位置に向かって回動する。
この時、モータMの回転数が第1回転数N1未満であって、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にある。また、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両駆動用ホイール本体41は正回転するけれど、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置のままなので円筒出力軸43は回転しない。
制御板30が右回動位置に向かって回動して、第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時に、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1に達するようにモータMを回転制御する。
換言すると、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43が下側高さ位置に配置されて、その円筒出力軸43の第2係合片46が第1ピニオンG1の第3係合片9aと非係合状態になった時、ECU80は、第1回転数N1に達するようにモータMを正回転制御する。
モータMの回転数が第1回転数N1に達すると、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が非係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと非係合状態になり、切替用出力軸13は回転(回動)を停止して、制御板30が右回動位置で停止する。
続いて、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを正回転制御する。
回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて従動体70の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が正回転する。
このとき、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置されていることから、その回転力を第2ピニオンG2に伝達して同第2ピニオンG2を正回転駆動させる。そして、第2ピニオンG2の正回転によって、ルーフガラス3は開方向に移動する。
一方、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置されていることから、その回転力は第1ピニオンG1に伝達されず、同第1ピニオンG1は停止したままである。
そして、希望の開放位置までルーフガラス3が移動したとき、第2操作スイッチSW2を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてルーフガラス3を希望の位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を右回動位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、外光と外気を車内に導入することができる。
(ルーフガラス3の閉動作)
続いて、上記状態からルーフガラス3を閉状態にすべく第2操作スイッチSW2を閉操作すると、ECU80は第2操作スイッチSW2から閉操作信号を入力する。ECU80は、ルーフガラス3を閉める操作と判断し、第2ピニオンG2のみ逆回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1未満で正回転するようにモータMを回転制御する。第1回転数N1未満でのモータMの正回転によって、制御板30は、中央位置から右回動位置に向かって回動する。
この時、モータMの回転数が第1回転数N1未満であって、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にある。また、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両駆動用ホイール本体41は正回転するけれど、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置のままなので円筒出力軸43は回転しない。
制御板30が右回動位置に向かって回動して、第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面と第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時に、ECU80は、モータMを逆回転させる。このとき、ECU80は、回動する第1制御板部31の肉薄領域Zaの上面が第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面から外れる前までにモータMの回転数の第1回転数N1を上げる。
換言すると、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43が下側高さ位置に配置されて、その円筒出力軸43の第2係合片46が第1ピニオンG1の第3係合片9aと非係合状態になった時、ECU80は、回転数を素早く第1回転数N1に達するようにモータMを逆回転制御する。
モータMの回転数が第1回転数N1に達すると、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が非係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと非係合状態になり、切替用出力軸13は回転(回動)を停止して、制御板30が右回動位置で停止する。
ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを逆回転制御する。
回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて円筒出力軸43の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が逆回転する。
このとき、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置されていることから、その回転力を第2ピニオンG2に伝達して同第2ピニオンG2を逆回転駆動させる。そして、第2ピニオンG2の逆回転によって、ルーフガラス3は閉方向に移動する。
一方、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置されていることから、その回転力は第1ピニオンG1に伝達されず、同第1ピニオンG1は停止したままである。
そして、例えば全閉位置までルーフガラス3が移動したとき、第2操作スイッチSW2を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてルーフガラス3を全閉位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を右回動位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、外気が遮断されて外光のみが車内に導入される状態になる。
(サンシェード4の閉動作)
続いて、上記状態からサンシェード4を閉状態にすべく第1操作スイッチSW1を閉操作すると、ECU80は第1操作スイッチSW1から閉操作信号を入力する。ECU80は、サンシェード4を閉める操作と判断し、第1ピニオンG1のみ逆回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1未満で逆回転するようにモータMを回転制御する。第1回転数N1未満でのモータMの逆回転によって、制御板30は、中央位置から左回動位置に向かって回動する。
この時、モータMの回転数が第1回転数N1未満であって、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと係合状態にある。また、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両駆動用ホイール本体41は逆回転するけれど、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64が非連結位置のままなので円筒出力軸43は回転しない。
制御板30が左回動位置に向かって回動して、第2制御板部32の肉薄領域Zaの上面と第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面とが摺接した時に、ECU80は、モータMの回転数が第1回転数N1に達するようにモータMを回転制御する。
換言すると、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43が下側高さ位置に配置されて、その円筒出力軸43の第2係合片46が第2ピニオンG2の第3係合片9aと非係合状態になった時、ECU80は、第1回転数N1に達するようにモータMを逆回転制御する。
モータMの回転数が第1回転数N1に達すると、切替制御機構Cの切替用作動板20の係合ピン25が非係合位置に配置されて切替用出力軸13の第1係合片13aと非係合状態になり、切替用出力軸13は回転(回動)を停止して、制御板30が左回動位置で停止する。
続いて、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを逆回転制御する。
回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて従動体70の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が逆回転する。
このとき、第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43は上側高さ位置に配置されていることから、その回転力を第1ピニオンG1に伝達して同第1ピニオンG1を逆回転駆動させる。そして、第1ピニオンG1の逆回転によって、サンシェード4は閉方向に移動する。
一方、第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43は下側高さ位置に配置されていることから、その回転力は第2ピニオンG2に伝達されず、同第2ピニオンG2は停止したままである。
そして、例えば全閉位置までサンシェード4が移動したとき、第1操作スイッチSW1を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてサンシェード4を全閉位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を左回動位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、車内への外光及び外気の導入を遮断することができる。
(ルーフガラス3及びサンシェード4の開動作)
ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に開状態にすべく第3操作スイッチSW3を開操作すると、ECU80は第3操作スイッチSW3から開操作信号を入力する。ECU80は、ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に開ける操作と判断し、第1及び第2ピニオンG1,G2を正回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、中央位置にある制御板30が、制御部31bの肉厚領域Zbから第1ピニオン駆動機構Aの円筒出力軸43の下端面が外れる前までにモータMの回転数が第1回転数N1以上で正回転するようにモータMを正回転制御する。従って、制御板30は、中央位置から僅かに偏倚しただけで制御板30は回動停止する。
その結果、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が上側高さ位置に配置され、各円筒出力軸43の第2係合片46が第1及び第2ピニオンG1,G2の第3係合片9aと係合状態となる。
この状態から、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを正回転制御する。回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて従動体70の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が正回転する。
このとき、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43は共に上側高さ位置に配置されていることから、その回転力は、第1及び第2ピニオンG1,G2を正回転駆動させる。そして、第1及び第2ピニオンG1,G2の正回転によって、ルーフガラス3及びサンシェード4は開方向に移動する。
そして、希望の開放位置までルーフガラス3及びサンシェード4が移動したとき、第3操作スイッチSW3を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてルーフガラス3及びサンシェード4を全閉位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを逆回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を偏倚した位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、外光と外気を車内に同時に導入することができる。
(ルーフガラス3及びサンシェード4の閉動作)
ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に閉状態にすべく第3操作スイッチSW3を閉操作すると、ECU80は第3操作スイッチSW3から閉操作信号を入力する。ECU80は、ルーフガラス3及びサンシェード4を同時に閉める操作と判断し、第1及び第2ピニオンG1,G2を逆回転させるためにモータMの回転制御を行う。
まず、ECU80は、中央位置にある制御板30が、制御部31bの肉厚領域Zbから第2ピニオン駆動機構Bの円筒出力軸43の下端面が外れる前までにモータMの回転数が第1回転数N1以上で逆回転するようにモータMを逆回転制御する。従って、制御板30は、中央位置から僅かに偏倚しただけで制御板30は回動停止する。
その結果、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が上側高さ位置に配置され、各円筒出力軸43の第2係合片46が第1及び第2ピニオンG1,G2の第3係合片9aと係合状態となる。
この状態から、ECU80は、モータMの回転数を第1回転数N1から第2回転数N2以上にモータMを逆回転制御する。回転数が第2回転数N2になると第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの駆動用作動板60の係合ピン64がそれぞれ連結位置に配置されて従動体70の第4係合片75と係合する係合状態になり、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43が逆回転する。
このとき、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの両円筒出力軸43は共に上側高さ位置に配置されていることから、その回転力は、第1及び第2ピニオンG1,G2を逆回転駆動させる。そして、第1及び第2ピニオンG1,G2の逆回転によって、ルーフガラス3及びサンシェード4は閉方向に移動する。
そして、例えば全閉位置までルーフガラス3及びサンシェード4が移動したとき、第3操作スイッチSW3を停止操作する。すると、ECU80は、モータMを停止させてルーフガラス3及びサンシェード4を全閉位置で停止させる。このとき、ECU80は、モータMを一旦停止させた後、モータMを正回転方向に第1回転数N1未満で回転させ、制御板30を偏倚した位置から中央位置に復帰させた後停止させる。
これによって、車内への外光及び外気の導入を同時に遮断することができる。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、1つのモータMの回転数を制御するだけで、第1及び第2ピニオンG1,G2の両方、又は、いずれか一方にモータMの回転力を伝達できるようにした。つまり、1つのモータMにて、ルーフガラス3及びサンシェード4の両方、又は、いずれか一方を開閉動作させるようにした。
従って、安価で小型・軽量な車両用サンルーフ装置を実現することができる。
(2)上記実施形態では、切替用出力軸13に固着した制御板30の回動位置を制御して、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの円筒出力軸43をそれぞれ上側高さ位置又は下側高さ位置にする。そして、第1及び第2ピニオン駆動機構A,Bの円筒出力軸43をそれぞれ上側高さ位置又は下側高さ位置を制御することによって、第1及び第2ピニオンG1,G2の両方、又は、いずれか一方にモータMの回転力を伝達できるようにした。
従って、簡単な構成で、第1及び第2ピニオンG1,G2の駆動を切り替えることができる。
(3)上記実施形態では、第1ピニオン駆動機構Aと第2ピニオン駆動機構Bは互いに同一の構成である。従って、部品が共通化でき組立も容易になる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態の第1スプリングバネSP1及び第3スプリングバネSP3に、その伸縮する方向の直交方向の変位を規制する補助部材を設けてもよい。
例えば、図13〜図15に示すように、第1スプリングバネSP1に、補助部材としての第1及び第2カバー81,82を設けてもよい。詳しくは、まず第1カバー81は、有底四角筒状に形成され、その底部には円柱状の支持柱81a(図15参照)が形成されている。又、第1カバー81の対向する一対の側壁における開口側の外側面には、外側に突出する爪部81bが形成されている。又、第2カバー82は、有底四角筒状に形成され、その底部には円柱状の支持柱82a(図15参照)が形成されている。第2カバー82は、その筒部が第1カバー81の筒部を内嵌可能な大きさに形成され、対向する一対の側壁の前記爪部81bと対応した位置には、長孔82bが形成されている。そして、第1カバー81は、第2カバー82に内嵌されつつ、爪部81bが長孔82b内に収容されることで、長孔82b内で爪部81bが移動可能な分だけ第2カバー82に対して出没可能に移動が許容され且つ第2カバー82からの抜け止めがなされている。そして、第1スプリングバネSP1は、両端部が各支持柱81a,82aに外嵌されつつ、第1カバー81と第2カバー82の内部に圧縮された状態で収容されている。
又、この例の第2カバー82の前記長孔82bが形成されていない一対の側壁には、凸部82cが形成され、前記切替用作動板20におけるバネ収容穴26には前記凸部82cが嵌る凹部26aが形成されている。
そして、第1スプリングバネSP1を収容した第1及び第2カバー81,82は、凸部82cが凹部26aに嵌められ、第1カバー81の底部が前記係止片27と当接するようにバネ収容穴26に収容される。
このようにすると、第1及び第2カバー81,82によって、第1スプリングバネSP1の伸縮する方向の直交方向の変位が規制される。これにより、例えば、圧縮コイルばねである第1スプリングバネSP1の座屈を防止することができる。又、組み付け性を向上させることができる。詳しくは、例えば、第1スプリングバネSP1がバネ収容穴26に直接収容される上記実施形態では、前記ケースハウジング7の前記嵌合凹部7c(図3参照)の底部と切替用ホイール本体11のフランジ11aとの間隔の設計管理が難しく、大きな間隔となると第1スプリングバネSP1が座屈してしまう虞があるが、それを防止することができる。又、例えば、上記実施形態では、第1スプリングバネSP1をバネ収容穴26に収容させた後に、切替用ホイール本体11(切替用ウォームホイール10)をケースハウジング7に組み付けるまでに、第1スプリングバネSP1が座屈しつつバネ収容穴26から飛び出す虞があり、組み付け性が悪かったが、この組み付け性を向上させることができる。さらに、この例の第1及び第2カバー81,82は、長孔82bと爪部81bとによって、組み付けられた状態で分解しないように保持されるため、取り扱いが容易となり、組み付け性をより向上させることができる。
又、上記別例(図13〜図15参照)の第1及び第2カバー81,82は、図16に示すように、単純な有底四角筒状の第1及び第2カバー83,84としてもよい。この例(図16参照)では、組み付けられた状態で分解しないように保持させておくことはできないが、構成を単純としながら、第1スプリングバネSP1の伸縮する方向の直交方向の変位を規制することができる。
又、上記別例(図13〜図15参照)では、圧縮コイルばねである第1スプリングバネSP1を用いたが、図17〜図19に示すように、前記第1スプリングバネSP1を板ばね85に変更してもよい。尚、この例では、1つの第1スプリングバネSP1を一対の板ばね85に変更している。又、第1及び第2カバー81,82は、一対の板ばね85を収容すべく上記別例(図13〜図15参照)からサイズを変更しているが、上記別例(図13〜図15参照)と同等の機能を有する構成には、同じ記号を付して、その説明を省略する。
更に、図20〜図23に示すように、上記別例(図17〜図19参照)の板ばね85を1つ収容すべくサイズを変更した第1及び第2カバー81,82とし、その組み付けた部材を1つの切替用作動板20につき2つ設けてもよい。即ち、この例では、1つの切替用作動板20に2つのバネ収容穴26が形成されている。2つのバネ収容穴26は、前記係合ピン25と前記中心軸線O1とを通る直線に対して平行に延びるように且つ対称の位置に形成されている。又、勿論、前記係止片27は各バネ収容穴26に対応した位置にそれぞれ形成されている。そして、1つの板ばね85を収容した第1及び第2カバー81,82は、上記別例と同様にバネ収容穴26に収容される。このようにしても、上記別例と同様の効果を得ることができる。
又、上記別例(図13〜図15参照)では、圧縮コイルばねである第1スプリングバネSP1を用いたが、図24〜図27に示すように、前記第1スプリングバネSP1を引っ張りコイルばね86に変更してもよい。詳しくは、この例では、図26に示すように、引っ張りコイルばね86の両端が各支持柱81a,82aに固定されつつ、第1カバー81と第2カバー82の内部に収容されている。一方、図24に示すように、バネ収容穴26の凹部26aは、バネ収容穴26における径方向外側(前記中心軸線O1から遠い側)に形成され、前記係止片27は、バネ収容穴26において凹部26aよりも径方向内側に配置されている。そして、引っ張りコイルばね86を収容した第1及び第2カバー81,82は、前記凸部82cが凹部26aに嵌められ、第1カバー81の底部が前記係止片27に固定されるようにバネ収容穴26に収容される。よって、この例では、引っ張りコイルばね86は、切替用作動板20を径方向内側(前記中心軸線O1側)に引っ張るように作用し、上記実施形態と同様に遠心力が加わると、図27に示すように、引っ張りコイルばね86が伸びて切替用作動板20(係合ピン25)が前記非係合位置に移動するように設定されている。この構成では、引っ張りコイルばね86を用いたため、その座屈は元々生じないが、組み付け性を向上させることが可能となる。
又、上記した別例(図13〜図27参照)では、第1スプリングバネSP1に関する別例としたが、第3スプリングバネSP3に関して同様に変更してもよい。
○上記実施形態では、第1ピニオンG1をサンシェード駆動用ピニオンとし、第2ピニオンG2をルーフガラス駆動用ピニオンとしたが、これに特に限定されるものではなく、仕様に応じてそれらの対応関係を逆の設定としてもよい。
○上記実施形態では、開閉装置を車両用サンルーフ装置に具体化したが、それ以外の開閉体の開閉装置に応用してもよい。