JP6468748B2 - 複合光学素子の製造装置及び複合光学素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合光学素子の製造装置及び複合光学素子の製造方法に関する。
例えば特許文献1は、複合光学素子を二色成形によって成形する成形方法及び成形用金型を開示している。この複合光学素子は、2つの光学素子部が互いに接合することによって、成形されている。
前記した複合光学素子において、第一光学素子部は一次成形において溶融性を有する第一成形材料によって成形され、第二光学素子部は二次成形において溶融性を有する第二成形材料によって成形される。また第一光学素子部は、第一光学機能面を有している。二次成形において、第二光学素子部が第一光学機能面を覆い第一光学機能面に接合することによって、第二光学素子部は第一光学素子部と一体となり、複合光学素子が成形される。
複合光学素子が所望する光学性能を確保するためには、接合面として機能する第一光学機能面及び第二光学素子部の内周面の状態が重要となる。一般的に、第一成形材料と第二成形材料とが互いの境界部分において溶融し及び互いに固化すると、第一光学素子部が第二光学素子部と一体となる。このため、溶融状態及び固化状態は、第一光学機能面の状態に大きく影響し、結果として複合光学素子の光学性能に大きく影響する。例えば、第一光学機能面が溶融によって変形したり、接合のムラが発生すると、光学性能は低下する。
特許文献1では、二次成形において、第二成形材料は、第一光学素子部の第一光学機能面に対して略垂直な方向に沿って、ピンゲートから第一光学機能面に向かって吐出されている。
特開平3−248824号公報
特許文献1において、ピンゲート直下の第二成形材料の温度や、第二成形材料が第一光学機能面に向かってピンゲートから吐出される際の第二成形材料の圧力が非常に高いと、境界部分において、第一光学機能面の形状が崩れてしまう。このように、第二光学素子部を成形する第二成形材料の状態によって、第一光学機能面は変形し、複合光学素子の光学性能が低下してしまう。
特に、第一成形材料の屈折率と第二成形材料の屈折率とが互いに大きく異なる場合、または第一成形材料と第二成形材料とのいずれか一方が拡散部材を有し着色されている場合、光学性能は大きく低下してしまう。
このように、光学性能を確保するために、成形材料の状態に影響されることなく、接合面として機能する光学機能面の変形を最小限に抑制することが望まれている。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、光学性能を確保するために、成形材料の状態に影響されることなく、接合面として機能する光学機能面の変形を最小限に抑制できる複合光学素子の製造装置及び複合光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、一次成形工程において、第一成形材料が充填可能で、第一光学機能面を一部に有する一次成形品を前記第一成形材料によって成形する第一キャビティ部と、二次成形工程において、第二成形材料が充填可能で、前記第一光学機能面を覆うように前記一次成形品に配設される二次成形品を前記第二成形材料によって成形すると共に、前記二次成形品を前記一次成形品に一体化させて複合光学素子を成形する第二キャビティ部と、前記第二キャビティ部に前記第二成形材料を供給する供給路部と前記第二キャビティ部との連通部分に配設され、前記供給路部から前記第二キャビティ部への前記第二成形材料の吐出方向が前記第一光学機能面に沿っている吐出口部と、を具備し、前記一次成形品が、第一前端面と、第一後端面と、前記第一前端面及び前記第一後端面において開口しさらに前記一次成形品を貫通する第一貫通孔部と、第一外周面とを有し、さらに、前記第一光学機能面が、前記第一前端面に配設され、前記一次成形品に入射した光を前方に向けて出射する第一先端機能面と、前記第一外周面に配設され、前記一次成形品に入射した光を側方に向けて出射する第一外周機能面とを有するように、前記第一キャビティ部は前記一次成形品を成形可能な空間部として機能し、前記第二キャビティ部は、前記第一前端面に形成される前記第一貫通孔部の開口部が露出するように前記第一先端機能面に積層されさらに前記第一先端機能面から入射した光を前記二次成形品の外部に出射する前記二次成形品の第一部分を、成形可能な第一空間領域部と、前記第一外周機能面に積層されさらに前記第一外周機能面から入射した光を前記二次成形品の外部に出射する前記二次成形品の第二部分を成形可能で、前記第一空間領域部と連通する第二空間領域部と、を有し、前記吐出口部は前記第二空間領域部と連通し、前記吐出方向は前記第一外周機能面に沿っていることを特徴とする複合光学素子の製造装置を提供する。
また本発明は目的を達成するために、第一光学機能面を一部に有する一次成形品を第一成形材料によって成形する一次成形工程と、二次成形品を成形する第二成形材料が前記第一光学機能面に沿って流動するように、前記第二成形材料を前記第一光学機能面に沿って吐出し、前記第一光学機能面を覆うように前記一次成形品に配設される前記二次成形品を成形すると共に、前記二次成形品を前記一次成形品に一体化させて複合光学素子を成形する二次成形工程と、を具備し、前記一次成形品が、第一前端面と、第一後端面と、前記第一前端面及び前記第一後端面において開口している前記一次成形品を貫通する第一貫通孔部と、第一外周面とを有し、さらに、前記第一光学機能面が、前記第一前端面に配設され、前記一次成形品に入射した光を前方に向けて出射する第一先端機能面と、前記第一外周面に配設され、前記一次成形品に入射した光を側方に向けて出射する第一外周機能面とを有するように、前記一次成形工程は前記一次成形品を成形し、前記二次成形品が、前記第一前端面に形成される前記第一貫通孔部の開口部が露出するように前記第一先端機能面に積層されさらに前記第一先端機能面から入射した光を外部に出射する第一部分と、前記第一外周機能面に積層されさらに前記第一外周機能面から入射した光を外部に出射する第二部分とを有するように、前記二次成形工程は前記二次成形品を成形し、前記二次成形工程において、前記第二成形材料の吐出方向は、前記第一外周機能面に沿っていることを特徴とする複合光学素子の製造方法を提供する。
本発明によれば、光学性能を確保するために、成形材料の状態に影響されることなく、接合面として機能する光学機能面の変形を最小限に抑制できる複合光学素子の製造装置及び複合光学素子の製造方法を提供することができる。
図1Aは、本発明の第一の実施形態に係る複合光学素子を示し、図1Bに示す1A−1A線における断面図である。 図1Bは、図1Aに示す複合光学素子の底面図である。 図2は、図1Aに示す複合光学素子を製造する製造装置を示す図であり、可動型が第一固定型に対して閉じられ、第一光学素子部が成形された状態を示す図である。 図3は、図2に示す状態から可動型が第一固定型に対して開いた状態を示す図である。 図4は、図3に示す状態から可動プラテンが回転し、第一光学素子部を保持する可動型が第二固定型に対向し、第一光学素子部を保持しない可動型が第一固定型に対向している状態を示す図である。 図5は、図4に示す状態から可動型が第一固定型に対して閉じられ第一光学素子部が成形された状態を示す図であり、可動型が第二固定型に対して閉じられ第二光学素子部が成形された状態を示す図である。 図6は、図5に示す二次成形金型において第二吐出口部を含む第二吐出口部周辺の拡大図である。 図7は、図5に示す状態から、可動型が第一固定型に対して開いた状態を示す図であり、可動型が第二固定型に対して開いた状態を示す図である。 図8は、図7に示す状態から複合光学素子が取り出された状態を示す図である。 図9Aは、第二吐出口部が複数配設されている状態を示し、図9Bに示す9A−9A線における断面図である。 図9Bは、図9Aに示す第二吐出口部を含む第二吐出口部周辺の底面図である。 図10Aは、本発明の第二の実施形態に係る複合光学素子を示す図である。 図10Bは、図10Aに示す複合光学素子の第一光学素子部を製造する製造装置を簡単に示す図である。 図10Cは、図10Aに示す複合光学素子の第二光学素子部を製造する製造装置を簡単に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第一の実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図2と図3と図4と図5と図6と図7と図8とを参照して、第一の実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために、一部の部材の図示を省略している。
[複合光学素子10]
図1Aと図1Bとに示すような複合光学素子10は、後述する製造装置60によって射出成形される。このような複合光学素子10は、例えば照明用のレンズといった、光学部品を含む。
図1Aと図1Bとに示すように、複合光学素子10は、一次成形において第一成形材料20aによって成形される一次成形品である第一光学素子部20と、二次成形において第二成形材料40aによって成形される二次成形品である第二光学素子部40とを有している。
第一成形材料20aは、例えば、光が第一成形材料20aを透過する光学特性を有している。このような第一成形材料20aは、例えば、透明な樹脂材料である。また第一成形材料20aは、溶融性を有している。
第二成形材料40aの光学特性は、第一成形材料20aの光学特性とは異なる。第二成形材料40aは、例えば、光を拡散させる光学特性を有している。このような第二成形材料40aは、例えば、拡散材と、拡散材が分散された状態で拡散材を包含する透明な樹脂材料とを有している。第二成形材料40aは、拡散材によって不透明となり、有色となる。拡散材は、例えば、酸化チタン粒子を有している。また第二成形材料40aは、溶融性を有している。
このような複合光学素子10は、一次成形において第一成形材料20aによって成形される第一光学素子部20が二次成形において第二成形材料40aによって覆われ、さらに第一光学素子部20が二次成形において第二成形材料40aと一体化することによって、形成される。言い換えると、複合光学素子10は、複合光学素子10の内側に配設されている透明部位であり最初に成形される第一光学素子部20と、複合光学素子10の外側に配設されている不透明(有色)部位であり第一光学素子部20の後に成形される第二光学素子部40とを有することとなる。そして複合光学素子10は、二色成形品である。
複合光学素子10において、光は、第一光学素子部20を透過し、第一光学素子部20によって導光されて第二光学素子部40に入射し、第二光学素子部40によって外部に向かって拡散された状態で出射される。
[第一光学素子部20]
図1Aと図1Bとに示すように、本実施形態の第一光学素子部20は、例えば、筒形状を有している。よって、第一光学素子部20は、第一前端面21と、第一後端面23と、第一光学素子部20の軸方向に沿って配設され、第一光学素子部20を貫通する第一貫通孔部25と、第一外周面27とを有している。
図1Aに示すように、第一貫通孔部25は、第一前端面21及び第一後端面23において開口している。言い換えると、第一貫通孔部25が配設されるために、第一前端面21は第一前端開口部21aを有し、第一後端面23は第一後端開口部23aを有する。第一前端面21は、第一前端開口部21aが配設されるため、例えばリング形状を有する。また第一後端面23は、第一後端開口部23aが配設されるため、例えばリング形状を有する。第一貫通孔部25は、例えば、図示しない撮像光学系の図示しない撮像素子を収容する収容部として機能する。
また図1Aに示すように、第一光学素子部20は、第一光学素子部20の外面の一部に配設されている第一光学機能面29をさらに有している。第一光学機能面29は、第一前端面21に配設され、第一光学素子部20に入射した光を前方に向けて出射する第一先端機能面29aと、第一光学素子部20の第一外周面27に配設され、第一光学素子部20に入射した光を側方に向けて出射する第一外周機能面29bとを有している。このように第一光学機能面29は、第一光学素子部20の一部に配設されている。
第一先端機能面29aは、例えば第一前端面21全体として機能する。第一先端機能面29aは、第一光学素子部20の軸方向に対して直交する方向に沿って配設されている平面である。なお第一前端開口部21aが配設されるため、第一先端機能面29aは、例えばリング形状として形成される。第一外周機能面29bは、例えば第一外周面27全体として機能する。第一外周機能面29bは、第一光学素子部20の軸方向に沿って配設されている曲面である。第一前端面21と第一外周面27とは互いに連続しているため、第一先端機能面29aは第一外周機能面29bと連続している。第一前端面21と第一外周面27との連続部分は滑らかな曲面として形成されているため、第一先端機能面29aと第一外周機能面29bとの連続部分は滑らかな曲面として形成されている。
図1Aに示すように、第一後端面23は、光が第一光学素子部20に入射する入射面として機能する。第一光学素子部20に入射した光は、第一光学素子部20の肉厚部を透過する。そして光は、第一光学機能面29から外部に向かった出射する。詳細には、光は、例えば、第一先端機能面29aから前方に向かって外部に向かって出射され、第一外周機能面29bから側方に向かって外部に向かって出射される。また光は、連続部分から前方と側方とに向かって出射される。
[第二光学素子部40]
図1Aと図1Bとに示すように、第二光学素子部40は、第一光学素子部20の第一光学機能面29を覆うように第一光学素子部20に配設される。詳細には、第二光学素子部40は、第一前端開口部21aと第一後端開口部23aと第一後端面23とが外部に露出するように、第一光学機能面29に積層しさらに第一光学機能面29全体を覆う。このような第二光学素子部40は、第一光学機能面29にドーム状に配設される。このため、第二光学機能面49は、第一前端開口部21aと第一後端開口部23aとを閉塞しない。
図1Aに示すように、第二光学素子部40は、第二前端面41と、第一後端面23と同一平面に配設される第二後端面43と、第二光学素子部40の軸方向に沿って配設され、第一前端開口部21aと連通し、第二光学素子部40を貫通する第二貫通孔部45と、第二外周面47とを有している。
図1Aに示すように、第二貫通孔部45は、第二前端面41及び第二光学素子部40の内周面において開口している。よって第二貫通孔部45は、外部と第一貫通孔部25とに連通する。第二貫通孔部45は、第一貫通孔部25と略同一の大きさを有している。第二貫通孔部45は、例えば、撮像光学系の図示しないレンズを収容する収容部として機能する。
図1Aに示すように、第二光学素子部40の内周面は、第一先端機能面29aと第一外周機能面29bとに積層し、第一先端機能面29aと第一外周機能面29bとに接合によって固定される。そして第二光学素子部40の内周面は、第一光学機能面29と共に、第一光学素子部20を第二光学素子部40に接合する接合面として機能する。第二光学素子部40の内周面の形状は、第一光学機能面29の外周面の一部である第一先端機能面29a及び第一外周機能面29bの形状と略同一である。
また図1Aに示すように、第二光学素子部40は、第二光学素子部40の外面の一部に配設されている第二光学機能面49をさらに有している。第二光学機能面49は、第二前端面41に配設され、第一光学素子部20に入射した光を前方に向けて出射する第二先端機能面49aと、第二光学素子部40の第二外周面47に配設され、第一光学素子部20に入射した光を側方に向けて出射する第二外周機能面49bとを有している。このように第二光学機能面49は、第二光学素子部40の一部に配設されている。
第二先端機能面49aは、例えば第二前端面41全体として機能する。第二先端機能面49aは、第二光学素子部40の軸方向に対して直交する方向に沿って配設されている平面である。なお第二貫通孔部45が配設されるため、第二先端機能面49aは、例えばリング形状として形成される。第二外周機能面49bは、例えば第二外周面47全体として機能する。第二外周機能面49bは、第二光学素子部40の軸方向に沿って配設されている曲面である。第二前端面41と第二外周面47とは互いに連続しているため、第二先端機能面49aは第二外周機能面49bと連続している。第二前端面41と第二外周面47の連続部分は滑らかな曲面として形成されているため、第二先端機能面49aと第二外周機能面49bとの連続部分は滑らかな曲面として形成されている。
図1Aに示すように、第二先端機能面49aは、第一前端面21に形成される第一貫通孔部25の開口部である第一前端開口部21aが露出するように第一先端機能面29aに積層され、さらに第一先端機能面29aから第二光学素子部40に入射した光を外部に出射する第二光学素子部40の第一部分として機能する。また第二外周機能面49bは、第一外周機能面29bに積層され、さらに第一外周機能面29bから第二光学素子部40に入射した光を外部に出射する第二光学素子部40の第二部分として機能する。
図1Aに示すように、第二光学素子部40の内周面は、第一光学機能面29から出射された光が第二光学素子部40に入射する入射面として機能する。第二光学素子部40に入射した光は、第二光学素子部40の肉厚部を透過する。そして光は、第二光学機能面49から外部に向かった出射する。詳細には、光は、例えば、第二先端機能面49aから前方に向かって外部に向かって出射され、第二外周機能面49bから側方に向かって外部に向かって出射される。また光は、連続部分から前方と側方とに向かって出射される。
[製造装置60]
次に、図2と図3と図4と図5と図6と図7と図8とを参照して、前記したような複合光学素子10を製造する製造装置60について説明する。本実施形態では、製造装置60は、一度の成形工程において、例えば、2つの複合光学素子10を製造する。
図2に示すように、製造装置60は、一次成形において第一成形材料20aによって第一光学素子部20を成形する一次成形金型70と、一次成形の後に実施される二次成形において、第一光学素子部20に対して第二成形材料40aを射出することによって第一光学素子部20に第二光学素子部40を成形すると共に、第一光学素子部20と第二光学素子部40とを一体化させて複合光学素子10を成形する二次成形金型90とを有している。一次成形金型70と二次成形金型90とは、射出成形機の可動プラテン300に載置されている。一次成形金型70は、二次成形金型90に対してY方向において隣り合うように配設されている。
[一次成形金型70と二次成形金型90]
図2に示すように、一次成形金型70は、第一固定型71と、第一固定型71に対してパーティングライン(以下、PLと称する)を挟んで対向して配設されている可動型200とを有している。
図2に示すように、二次成形金型90は、第二固定型91と、第二固定型91に対してPLを挟んで対向して配設されている可動型200とを有している。
第一固定型71に対向する可動型200は、第二固定型91に対向する可動型200と同一の構成を有している。このように可動型200は、一次成形金型70と二次成形金型90とにおいて共有されている。
図2と図3とに示すように、一方の可動型200が第一固定型71に対し開閉方向に移動可能となり、同時に、他の一方の可動型200が第二固定型91に対し開閉方向に移動可能となるように、2つ可動型200は可動プラテン300によって支持されている。開閉方向は、図2において上下方向(Z方向)を示す。Z方向は、Y方向に直交する。つまり可動型200は第一固定型71と第二固定型91とに対し同時に接離可能である。
なお図4に示すように、可動プラテン300が可動プラテン300の回動軸301周りに回動することによって、可動プラテン300によって支持されている可動型200は可動プラテン300の回動軸301を中心に回動し、第一固定型71または第二固定型91に対向することとなる。可動プラテン300の回動軸301は、開閉方向に沿って配設されている。
[一次成形金型70]
図2に示すように、一次成形金型70は、可動型200が第一固定型71に対して閉じられるように第一固定型71が可動型200に組合された際に開閉方向において第一固定型71と可動型200との間に形成される例えば2つの第一キャビティ部81と、第一キャビティ部81と連通するように第一固定型71と可動型200とに配設され、第一成形材料20aが流れる流路部として機能する第一供給路部83とを有している。
図2に示すように、第一キャビティ部81は、可動型200が第一固定型71に対して閉じた際に、第一光学素子部20を成形するために、形成される。第一キャビティ部81は、第一光学素子部20の形状を規定する空間部として形成される。第一供給路部83は、第一成形材料20aが第一供給路部83から2つの第一キャビティ部81に同時に供給されるように、配設されている。
図2に示すように、可動型200が第一固定型71に対して閉じられ、第一キャビティ部81が形成された状態で、第一成形材料20aは、第一供給路部83から第一キャビティ部81に供給され、第一キャビティ部81に充填される。可動型200が第一固定型71に対して閉じられた状態で、保圧及び冷却が実施されることによって、第一光学素子部20が成形される。
図1Aと図2とに示すように、このような第一キャビティ部81は、一次成形工程において、第一成形材料20aが第一キャビティ部81に充填可能となっており、第一光学機能面29を一部に有する第一光学素子部20を第一成形材料20aによって成形する。
また図1Aと図2とに示すように、第一光学素子部20が第一前端面21と第一後端面23と第一貫通孔部25と第一外周面27とを有し、さらに、第一光学機能面29が第一先端機能面29aと第一外周機能面29bとを有するように、第一キャビティ部81は第一光学素子部20を成形可能な空間部として機能する。
以下に、第一キャビティ部81と第一供給路部83とを含む一次成形金型70の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、第一固定型71は、図示しない射出成形機の固定プラテンに固定されている一次固定取付板73と、一次固定取付板73に載置するように一次固定取付板73に取付けられている一次固定落下板75とを有している。また第一固定型71は、一次固定落下板75に載置するように一次固定落下板75に取付けられ、可動型200の可動型板201に対向する一次固定型板77をさらに有している。
図2に示すように、一次固定型板77は、第一光学素子部20を成形する第一凹部77aを有する。詳細には、第一凹部77aは、第一光学素子部20において、第一先端機能面29aを含む第一前端面21と、第一外周機能面29bを含む第一外周面27と、第一光学素子部20の肉厚部とを規定する。第一凹部77aの内周面の形状は、第一前端面21と第一外周面27との形状に対応する。第一凹部77aの底部の周囲は、滑らかな曲面として形成されている。
図2に示すように、第一凹部77aは、可動型板201から一次固定取付板73に向かって凹設されている一次固定型板77の一部である。このため第一凹部77aは、可動型板201に向かって開口している。第一凹部77aは、例えば2つ配設されている。第一凹部77aは、第一供給路部83と連通する。
図2に示すように、可動型200は、一次固定型板77に対向する可動型板201と、可動型板201が載置される可動受板203と、可動プラテン300によって支持されている可動取付板205とを有している。また可動型200は、可動受板203と可動取付板205との間に介在し、後述する突き出し機構211の突出し量を規定する規定部材であるスペーサブロック207をさらに有している。また可動型200は、可動型板201の内部に配設された可動入れ子部209と、可動型200が第一固定型71に対して開いた際に、可動型200に対して第一光学素子部20を突き出す突き出し機構211とをさらに有している。
図2に示すように、可動型板201は、可動型200が第一固定型71に対して閉じた際に、第一キャビティ部81を第一凹部77aと共に形成する。
図2に示すように、可動型200が第一固定型71に対して閉じた際に、可動入れ子部209の先端面が第一凹部77aの底部に当接するように、可動入れ子部209は第一凹部77aに挿入される。また可動入れ子部209は、第一前端開口部21aと第一後端開口部23aとを含む第一貫通孔部25を成形する。
図2に示すように、突き出し機構211は、スペーサブロック207の内部に配設されているエジェクタプレートユニット211aと、エジェクタピン部211bとを有している。図示は省略するが、エジェクタピン部211bは、エジェクタプレートユニット211aと連結している
図2に示すように、エジェクタプレートユニット211aは、可動型200の軸方向において可動受板203と可動取付板205との間に配設されており、開閉方向において移動可能である。エジェクタプレートユニット211aは、例えば平板状に配設されている。
図2に示すように、エジェクタピン部211bは、複数配設されている。エジェクタピン部211bの基端部は、エジェクタプレートユニット211aに固定されている。エジェクタピン部211bは、開閉方向に沿って配設されている。そして、エジェクタピン部211bは、可動受板203と可動型板201とに挿入されている。
図2に示すように、第一キャビティ部81は、可動型200が第一固定側に対して閉じられた際に、例えば、第一凹部77aと可動型板201とによって形成される。
図2に示すように、第一供給路部83は、一次固定取付板73と一次固定落下板75と一次固定型板77と可動型板201とに配設されている。一次固定取付板73と一次固定落下板75と一次固定型板77とにおいて、第一供給路部83は、これらの内部に配設される孔部として形成される。可動型板201において、第一供給路部83は、可動型板201に配設されている外側可動凹部201aが一次固定型板77によって覆われることによって、形成される。外側可動凹部201aは、一次固定取付板73から可動型板201に向かって凹設されている可動型板201の一部である。このため外側可動凹部201aは、一次固定取付板73に向かって開口している。外側可動凹部201aは、開閉方向に対して直交する直交方向(Y方向)において、第一凹部77aよりも外側に配設されている。外側可動凹部201aは、第一凹部77aと連通している。
図2に示すように、第一供給路部83は、一次固定取付板73と一次固定落下板75とにおいて、これらの中心軸上に配設されている。第一供給路部83は、一次固定型板77において二つに分岐している。また分岐した第一供給路部83は、一次固定型板77において開閉方向に直交する方向に沿って配設されている。また第一供給路部83は、エジェクタピン部211bと同軸上に配設されるように折れ曲がって一次固定型板77において開閉方向に沿って配設されている。第一供給路部83は、可動型板201の外側可動凹部201aにおいて直交方向に沿って配設され、第一凹部77aと連通している。
このように、2つの第一キャビティ部81が直交方向において2つの第一供給路部83の間に介在するように、第一供給路部83は、第一キャビティ部81同士の外側から連通する。
また図2に示すように、一次成形金型70は、第一キャビティ部81に第一成形材料20aを供給する第一供給路部83と第一キャビティ部81との連通部分に配設され、第一供給路部83から第一キャビティ部81に向けて第一成形材料20aを吐出する第一吐出口部83aをさらに有している。第一吐出口部83aは、ゲートとして機能する。第一吐出口部83aは、ゲート痕が第一光学機能面29に形成されないように、第一後端面23を形成する第一キャビティ部81の部位と連通している。第一吐出口部83aは、第一供給路部83から第一キャビティ部81に向けて第一成形材料20aを吐出する際に、第一外周機能面29bに沿って第一成形材料20aを吐出する。言い換えると、第一吐出口部83aにおいて、吐出方向は、例えば、第一外周機能面29bに沿っている。
図2に示すように、第一吐出口部83aは、例えば、第一後端面23よりも小さく形成される。第一吐出口部83aは、直交方向において第一後端開口部23aとエジェクタピン部211bとの間に配設されている。詳細には、第一吐出口部83aは、直交方向において可動入れ子部209と第一外周機能面29bとの間に配設され、さらに可動入れ子部209と隣接しておらず、例えば可動入れ子部209よりも第一外周機能面29b側に配設される。第一吐出口部83aの軸方向である吐出方向は第一光学素子部20の軸方向に沿って配設されており、第一吐出口部83aは第一外周機能面29bに沿って第一成形材料20aを吐出する。第一吐出口部83aは、1つの第一キャビティ部81に対して例えば1つ配設されている。
[二次成形金型90]
図2に示すように、二次成形金型90は、可動型200が第二固定型91に対して閉じられるように第二固定型91が可動型200に組合された際に開閉方向において第二固定型91と可動型200との間に形成される例えば2つの第二キャビティ部101と、第二キャビティ部101と連通するように第二固定型91と可動型200とに配設され、第二成形材料40aが流れる流路部として機能する第二供給路部103とを有している。
図5と図6とに示すように、第二キャビティ部101は、可動型200が第二固定型91に対して閉じた際に、第二光学素子部40を含む複合光学素子10を成形するために、形成される。第二キャビティ部101は、第二光学素子部40の形状を規定する空間部として形成される。第二供給路部103は、第二成形材料40aが第二供給路部103から2つの第二キャビティ部101に同時に供給されるように、配設されている。
図4と図5と図6とに示すように、二次成形のために、可動型200は、一次成形において成形された第一光学素子を保持した状態で、第二固定型91に対向することとなる。可動型200が第二固定型91に対して閉じられ、第一光学素子部20が内部に配設された第二キャビティ部101が形成された状態で、第二成形材料40aは、第二供給路部103から第二キャビティ部101に供給され、第二キャビティ部101に充填される。可動型200が第二固定型91に対して閉じられた状態で、保圧及び冷却が実施されることによって、第二光学素子部40が成形され、第一光学素子部20と第二光学素子部40とが互いに一体化されて、複合光学素子10が成形される。
図1Aと図2と図5と図6とに示すように、このように第二キャビティ部101は、二次成形工程において、第二成形材料40aが第二キャビティ部101に充填可能で、第一光学機能面29を覆うように第一光学素子部20に配設される第二光学素子部40を第二成形材料40aによって成形すると共に、第二光学素子部40を第一光学素子部20に一体化させて複合光学素子10を成形する。
また図1Aと図2と図5と図6とに示すように、第二キャビティ部101は、第二光学素子部40の第一部分である第二先端機能面49aを成形可能な第一空間領域部101aと、第二光学素子部40の第一部分である第二外周機能面49bを成形可能で、第一空間領域部101aと連通する第二空間領域部101bとを有することとなる。第一空間領域部101aは第一先端機能面29aの前方に配設され、第二空間領域部101bは第一外周機能面29bの側方に配設されている。
以下に、第二キャビティ部101と第二供給路部103とを含む二次成形金型90の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、第二固定型91は、図示しない射出成形機の固定プラテンに固定されている二次固定取付板93と、二次固定取付板93に載置するように二次固定取付板93に取付けられている二次固定落下板95とを有している。また第二固定型91は、二次固定落下板95に載置するように二次固定落下板95に取付けられ、可動型200の可動型板201に対向する二次固定型板97をさらに有している。
図2に示すように、二次固定型板97は、第二光学素子部40を成形する第二凹部97aを有する。詳細には、第二凹部97aは、第二光学素子部40において、第二先端機能面49aを含む第二前端面41と、第二外周機能面49bを含む第二外周面47と、第二光学素子部40の肉厚部とを規定する。第二凹部97aの内周面の形状は、第二前端面41と第二外周面47との形状に対応する。第二凹部97aの底部の周囲は、滑らかな曲面として形成されている。第二凹部97aは、第二凹部97aの底部に配設され、第二貫通孔部45を成形する凸部97bを有している。凸部97bは、第二凹部97aの底部から可動型板201に向かって凸設されている二次固定型板97の一部である。凸部97bは、第二貫通孔部45を成形するために、配設されている。
図2に示すように、第二凹部97aは、可動型板201から二次固定取付板93に向かって凹設されている二次固定型板97の一部である。このため第二凹部97aは、可動型板201に向かって開口している。第二凹部97aは、例えば2つ配設されている。第二凹部97aは、第二供給路部103と連通する。
図2に示すように、二次成形金型90における可動型200は、一次成形金型70における可動型200と同一の構成であるため、ここでは可動型200の詳細な説明については省略する。
なお図8に示すように、二次成形金型90において一部のエジェクタピン部211bの先端部が可動型板201に配設される外側可動凹部201aに充填されている第一成形材料20aと当接するように、一部のエジェクタピン部211bは第一キャビティ部81及び第二キャビティ部101の外周部分よりも外側に配設されている。また二次成形金型90において他の一部のエジェクタピン部211bの先端部が可動型板201に配設される内側可動凹部201bに充填されている第二成形材料40aと当接するように、他の一部のエジェクタピン部211bは第一キャビティ部81及び第二キャビティ部101よりも内側に配設されている。詳細には、エジェクタプレートユニット211aとエジェクタピン部211bとが可動型200の軸方向に移動すると、一部のエジェクタピン部211bの先端部が外側可動凹部201aに充填されている第一成形材料20aに当接し、他の一部のエジェクタピン部211bの先端部が内側可動凹部201bに充填されている第二成形材料40aに当接した状態で、エジェクタピン部211bは可動型200から当接部分を含む複合光学素子10を突き出す。
また図2に示すように、可動型板201は、可動型200が第二固定型91に対して閉じた際に、第二キャビティ部101を第二凹部97aと共に形成する。
図2に示すように、可動型200が第二固定型91に対して閉じた際に、可動入れ子部209の先端面が第二凹部97aの凸部97bに当接するように、可動入れ子部209は第二凹部97aに挿入される。
図2に示すように、第二キャビティ部101は、可動型200が第二固定側に対して閉じられた際に、例えば、第二凹部97aと可動型板201とによって形成される。
図2に示すように、第二供給路部103は、二次固定取付板93と二次固定落下板95と二次固定型板97と可動型板201とに配設されている。二次固定取付板93と二次固定落下板95と二次固定型板97とにおいて、第二供給路部103は、これらの内部に配設される孔部として形成される。可動型板201において、第二供給路部103は、可動型板201に配設されている内側可動凹部201bが二次固定型板97によって覆われることによって、形成される。内側可動凹部201bは、二次固定取付板93から可動型板201に向かって凹設されている可動型板201の一部である。このため内側可動凹部201bは、一次固定取付板73に向かって開口している。内側可動凹部201bは、直交方向において、第二凹部97aよりも内側に配設されている。内側可動凹部201bは、直交方向において第一光学素子部20同士の間に配設されており、直交方向に沿って配設されている。内側可動凹部201bは、第二凹部97aと連通している。
図2に示すように、第二供給路部103は、二次固定取付板93と二次固定落下板95と二次固定型板97とにおいて、これらの中心軸上に配設されている。第二供給路部103は、内側可動凹部201bにおいて二つに分岐している。また分岐した第二供給路部103は、第二凹部97aと連通している。
このように、2つの第二供給路部103が直交方向において2つの第二キャビティ部101の間に介在するように、第二供給路部103は、第二キャビティ部101同士の内側から連通する。
また図2に示すように、二次成形金型90は、第二キャビティ部101に第二成形材料40aを供給する第二供給路部103と第二キャビティ部101との連通部分に配設され、第二供給路部103から第二キャビティ部101に向けて第二成形材料40aを吐出する第二吐出口部103aをさらに有している。第二吐出口部103aは、ゲートとして機能する。また第二吐出口部103aは、第二後端面43を形成する第二キャビティ部101の部位と連通する。詳細には図6に示すように、第二吐出口部103aは、直交方向において、第一光学機能面29の第一外周機能面29b側よりも第二光学機能面49の第二外周機能面49b側に配設されている。このため、第二吐出口部103aは、直交方向において、第一光学機能面29の第一外周機能面29bとは離れて配設される。また第二吐出口部103aの縁部は、第二外周機能面49bを形成する第二キャビティ部101の外側の縁部と同一線上に配設される。第二吐出口部103aは、第二供給路部103から第二キャビティ部101に向けて第二成形材料40aを吐出する際に、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿って第二成形材料40aを吐出する。言い換えると、第二吐出口部103aは第二空間領域部101bと連通しており、第二吐出口部103aにおいて吐出方向は、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿っている。第二吐出口部は、第二成形材料40aが第二キャビティ部101において第一外周機能面29bに沿って流動するように、第二成形材料40aを吐出する。
図6に示すように、第二吐出口部103aは、例えば、第二後端面43よりも小さく形成される。第二吐出口部103aは、直交方向において第一後端開口部23aと他の一部のエジェクタピン部211bとの間に配設されている。詳細には、第二吐出口部103aは、直交方向において可動入れ子部209と第二外周機能面49bとの間に配設され、さらに可動入れ子部209と隣接しておらず、例えば可動入れ子部209よりも第二外周機能面49b側に配設される。第二吐出口部103aの軸方向である吐出方向は第二光学素子部40の軸方向に沿って配設されており、第二吐出口部103aは第二外周機能面49bに沿って第二成形材料40aを吐出する。第二吐出口部103aは、1つの第二キャビティ部101に対して例えば1つ配設されている。
[作用]
[一次成形工程]
図2に示すように、可動型200が第一固定型71に対して閉じられると、第一キャビティ部81が形成される。次に、溶融している第一成形材料20aは、第一供給路部83から第一キャビティ部81に供給され、第一キャビティ部81に充填される。この状態で、所定の圧力で所定の時間だけ保圧が第一成形材料20aに対して実施され、さらに冷却が第一成形材料20aに対して実施される。これにより、第一光学機能面29を一部に有する第一光学素子部20が第一成形材料20aによって成形される。
この一次成形工程は、透明な第一成形材料20aによって透明な第一光学素子部20を成形する。
[移行工程]
図3に示すように、可動型200は、第一光学素子部20を保持した状態で、第一固定型71に対して開く。同時に、第一光学素子部20は、一次固定取付板73と一次固定落下板75と一次固定型板77とにおける第一供給路部83に残留している第一成形材料20aである一次不要ランナーに対して、PLにおいて切り離される。一次不要ランナーは、図示しない装置によって、一次成形金型70から取り出される。
図4に示すように、可動プラテン300が回動軸301を中心に回動すると、第一光学素子部20を保持している可動型200が第二固定型91に対向し、第一光学素子部20を保持していない可動型200は第一固定型71に対向する。
[二次成形工程]
図5に示すように、可動型200が第二固定型91に対して閉じられると、第一光学素子部20が第二キャビティ部101に配設された状態で、第二キャビティ部101が形成される。この状態では、可動入れ子部209の先端面が第二凹部97aの凸部97bに当接する、
この状態で、図5と図6とに示すように、第二成形材料40aは、第二供給路部103から第二キャビティ部101に供給され、第二キャビティ部101に充填される。なお第二成形材料40aは、第一光学素子部20の第一光学機能面29を覆うように、第二キャビティ部101に充填される。
図6に示すように、このとき第二吐出口部103aは、第二吐出口部103aが第二供給路部103から第二キャビティ部101に向けて第二成形材料40aを吐出する際に、第二成形材料40aが第二キャビティ部101において第一外周機能面29bに沿って流動するように、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿って第二成形材料40aを吐出する。つまり吐出方向と流動方向とは、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿っている。
このため、第二成形材料40aから第一光学機能面29にかかる圧力は最小限となり、第二成形材料40aの吐出に伴う第一光学機能面29の変形は最小限に抑制される。つまり、第二吐出口部103aにおける第二成形材料40aの温度や、第二成形材料40aが第一光学機能面29に向かって第二吐出口部103aから吐出される際の非常に高い第二成形材料40aの圧力といった第二成形材料40aの状態に影響されることなく、第一光学機能面29の変形は抑制され、複合光学素子10の光学性能は低下を防止される。
また第二吐出口部103aは、第二後端面43を形成する第二キャビティ部101の部位と連通する。このため、ゲート痕が第二光学機能面49に形成されることが防止される。
可動型200が第二固定型91に対して閉じられた状態で、所定の圧力で所定の時間だけ保圧が第二成形材料40aに対して実施され、さらに冷却が第二成形材料40aに対して実施される。これにより、第一光学機能面29を覆うように第二光学素子部40に配設される第二光学素子部40が成形され、第二光学素子部40が第二光学素子部40と固着(一体化)されて、複合光学素子10が成形される。なお第一光学機能面29は、第二光学素子部40の内周面に接合し、第二光学素子部40の内周面と共に第一光学素子部20を第二光学素子部40に接合する接合面として機能する。
なお前記した二次成形工程において、二次成形工程が実施されている際に、同時に、前記した一次成形工程が実施されている。
二次成形工程は、有色の第一成形材料20aによって有色の第二光学素子部40を第一光学素子部20の外側に成形する。
[取り出し工程]
図7に示すように、可動型200は、第二固定型91に対して開く。
そして、図8に示すように、突き出し機構211が駆動すると、エジェクタピン部211bは複合光学素子10を可動型板201から第二固定型91に向かって押し出す。詳細には、エジェクタピン部211bは、外側可動凹部201aに残留している固化状態の第一成形材料20aと、内側可動凹部201bに残留している固化状態の第二成形材料40aとに当接する。この第一成形材料20aは複合光学素子10の第一光学素子部20と連続し、第二成形材料40aは複合光学素子10の第二光学素子部40と連続し、第一光学素子部20は第二光学素子部40と一体化している。このため、複合光学素子10は、エジェクタピン部211bによって傷付かずに取り出される。
また内側可動凹部201bに残留している第二成形材料40aは、二次固定取付板93と二次固定落下板95と二次固定型板97とにおける第二供給路部103に残留している第二成形材料40aである二次不要ランナーと連続し一体化している。エジェクタピン部211bは、二次不要ランナーを取り出すこととなる。
取り出し後、複合光学素子10は、二次不要ランナーなどの複合光学素子10以外の部分から、例えばニッパーなどによって、切り離される。そして、複合光学素子10は、部品として使用される。
なお、二次成形金型90において可動型200が第二固定型91に対して開く際、一次成形金型70において可動型200は第一固定型71に対しても開く。そして、前記した一次成形工程と二次成形工程とが繰り返される。
[効果]
このように本実施形態では、第二吐出口部103aは、第二吐出口部103aが第二供給路部103から第二キャビティ部101に向けて第二成形材料40aを吐出する際に、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿って第二成形材料40aを吐出する。つまり吐出方向は、第一光学機能面29の第一外周機能面29bに沿っている。
このため本実施形態では、第二成形材料40aから第一光学機能面29にかかる圧力を最小限にでき、第二成形材料40aの吐出に伴う第一光学機能面29の変形を最小限に抑制できる。よって本実施形態では、第二成形材料40aの状態に影響されることなく、第一光学機能面29の変形を抑制でき、複合光学素子10の光学性能の低下を防止できる。
また本実施形態では、第二吐出口部103aは、第二後端面43を形成する第二キャビティ部101の部位と連通する。このため本実施形態では、ゲート痕が第二光学機能面49に形成されることを防止できる。また本実施形態では、第二吐出口部103aは、直交方向において、第一光学機能面29の第一外周機能面29b側よりも第二光学機能面49の第二外周機能面49b側に配設されており、第一光学機能面29の第一外周機能面29bとは離れて配設される。このため本実施形態では、第二成形材料40aの吐出に伴う第一光学機能面29の変形を最小限に抑制でき、ゲート痕が第一光学機能面29に形成されることを防止できる。
なお第二吐出口部103aは1つの第二キャビティ部101に対して例えば1つ配設されているが、これに限定される必要はない。図9Aと図9Bとに示すように、第二吐出口部103aは1つの第二キャビティ部101に対して複数配設されていてもよい。なお図9Aと図9Bとでは、図示の簡略化のために、可動型板201等の図示を省略している。
この場合、第二吐出口部103a同士は、第二キャビティ部101の軸周り方向において例えば等間隔に離れていることが好適である。これにより、第二成形材料40aから第一光学機能面29にかかる圧力を分散且つ均一にでき、第二成形材料40aの吐出に伴う第一光学機能面29の変形を最小限に確実に抑制できる。
[第二の実施形態]
[構成]
図10Aと図10Bと図10Cとを参照して第二の実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために、一部の部材の図示を省略している。以下に第一の実施形態とは異なる点のみ記載する。
本実施形態の複合光学素子10は、例えばレンズの色収差を低減する機能を有している。
このため、第一成形材料20aの屈折率は、第二成形材料40aの屈折率とは異なっている。また第一成形材料20aの樹脂は、第二成形材料40aの樹脂とは異なっている。第二成形材料40aは、透明な樹脂材料となっている。
[作用]
本実施形態の作用は、第一の実施形態の作用と略同一であるため、以下に簡単に説明する。
[一次成形工程]
第一成形材料20aは、第一供給路部83のサブスプルー401からピンゲート403とサブランナー405とゲートとして機能する第一吐出口部83aとを介して第一キャビティ部81に充填される。そして、第一光学素子部20が成形される。
[移行工程]
可動型200が第一固定型71に対して開き、同時にピンゲート403において、サブランナー405がサブスプルー401からを切り離される。そして、第一の実施形態と同様に、可動プラテン300が回動軸301を中心に回動すると、第一光学素子部20を保持している可動型200が第一固定型71から第二固定型91に対向し、第一光学素子部20を保持していない可動型200は第一固定型71に対向する。
[二次成形工程]
ゲートである第二吐出口部103aとランナー501とが構成されており、第二吐出口部103aは第二成形材料40aを第一光学機能面29に沿って吐出する。これにより、第二成形材料40aから第一光学機能面29にかかる圧力は最小限となり、第二成形材料40aの吐出に伴う第一光学機能面29の変形は最小限に抑制される。つまり、第二成形材料40aの状態に影響されることなく、第一光学機能面29の変形は抑制され、複合光学素子10の光学性能は低下を防止される。
[効果]
本実施形態では、第一光学素子部20と第二光学素子部40とが透明であり、複合光学素子10が接合レンズとして機能する場合、二次成形工程において第一光学素子部20の第一光学機能面29が変形しても、見た目で変形を判断することは難しい。このため、成形条件の最適化などでこの変形を抑えることが困難になる。このような場合でも本実施形態によれば、確実に第一光学機能面29の変形を最小限に抑えながら成形をすることができるため、複合光学素子10の機能低下を防止できる。
10…複合光学素子、20…第一光学素子部、20a…第一成形材料、29…第一光学機能面、29a…第一先端機能面、29b…第一外周機能面、40…第二光学素子部、40a…第二成形材料、49…第二光学機能面、49a…第二先端機能面、49b…第二外周機能面、60…製造装置、70…一次成形金型、81…第一キャビティ部、83…第一供給路部、83a…第一吐出部、90…二次成形金型、101…第二キャビティ部、101a…第一空間領域部、101b…第二空間領域部、103…第二供給路部、103a…第二吐出部、200…可動型。

Claims (3)

  1. 一次成形工程において、第一成形材料が充填可能で、第一光学機能面を一部に有する一次成形品を前記第一成形材料によって成形する第一キャビティ部と、
    二次成形工程において、第二成形材料が充填可能で、前記第一光学機能面を覆うように前記一次成形品に配設される二次成形品を前記第二成形材料によって成形すると共に、前記二次成形品を前記一次成形品に一体化させて複合光学素子を成形する第二キャビティ部と、
    前記第二キャビティ部に前記第二成形材料を供給する供給路部と前記第二キャビティ部との連通部分に配設され、前記供給路部から前記第二キャビティ部への前記第二成形材料の吐出方向が前記第一光学機能面に沿っている吐出口部と、
    を具備し、
    前記一次成形品が、第一前端面と、第一後端面と、前記第一前端面及び前記第一後端面において開口しさらに前記一次成形品を貫通する第一貫通孔部と、第一外周面とを有し、さらに、前記第一光学機能面が、前記第一前端面に配設され、前記一次成形品に入射した光を前方に向けて出射する第一先端機能面と、前記第一外周面に配設され、前記一次成形品に入射した光を側方に向けて出射する第一外周機能面とを有するように、前記第一キャビティ部は前記一次成形品を成形可能な空間部として機能し、
    前記第二キャビティ部は、
    前記第一前端面に形成される前記第一貫通孔部の開口部が露出するように前記第一先端機能面に積層されさらに前記第一先端機能面から入射した光を前記二次成形品の外部に出射する前記二次成形品の第一部分を、成形可能な第一空間領域部と、
    前記第一外周機能面に積層されさらに前記第一外周機能面から入射した光を前記二次成形品の外部に出射する前記二次成形品の第二部分を成形可能で、前記第一空間領域部と連通する第二空間領域部と、
    を有し、
    前記吐出口部は前記第二空間領域部と連通し、前記吐出方向は前記第一外周機能面に沿っていることを特徴とする複合光学素子の製造装置。
  2. 第一光学機能面を一部に有する一次成形品を第一成形材料によって成形する一次成形工程と、
    二次成形品を成形する第二成形材料が前記第一光学機能面に沿って流動するように、前記第二成形材料を前記第一光学機能面に沿って吐出し、前記第一光学機能面を覆うように前記一次成形品に配設される前記二次成形品を成形すると共に、前記二次成形品を前記一次成形品に一体化させて複合光学素子を成形する二次成形工程と、
    を具備し、
    前記一次成形品が、第一前端面と、第一後端面と、前記第一前端面及び前記第一後端面において開口している前記一次成形品を貫通する第一貫通孔部と、第一外周面とを有し、さらに、前記第一光学機能面が、前記第一前端面に配設され、前記一次成形品に入射した光を前方に向けて出射する第一先端機能面と、前記第一外周面に配設され、前記一次成形品に入射した光を側方に向けて出射する第一外周機能面とを有するように、前記一次成形工程は前記一次成形品を成形し、
    前記二次成形品が、前記第一前端面に形成される前記第一貫通孔部の開口部が露出するように前記第一先端機能面に積層されさらに前記第一先端機能面から入射した光を外部に出射する第一部分と、前記第一外周機能面に積層されさらに前記第一外周機能面から入射した光を外部に出射する第二部分とを有するように、前記二次成形工程は前記二次成形品を成形し、
    前記二次成形工程において、前記第二成形材料の吐出方向は、前記第一外周機能面に沿っていることを特徴とする複合光学素子の製造方法。
  3. 前記一次成形工程は、透明な前記第一成形材料によって透明な前記一次成形品を成形する工程であり、
    前記二次成形工程は、有色の前記第一成形材料によって有色の前記二次成形品を前記一次成形品の外側に成形する工程であることを特徴とする請求項に記載の複合光学素子の製造方法。
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