JP6473285B2 - 樹脂盛装飾方法 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂を山盛りにした装飾である樹脂盛を対象物上に形成する樹脂盛装飾方法に関する。
従来の樹脂盛装飾方法として、透明フィルム上に硬化性の透明樹脂を滴下することによって透明フィルム上に透明樹脂による樹脂盛を形成する方法が知られている(特許文献1参照。)。
特開2008−264275号公報
しかしながら、従来の樹脂盛装飾方法においては、樹脂盛を形成するために対象物と樹脂盛との間に透明フィルムが必要であるという問題がある。
ここで、樹脂盛のもとになる液体状の材料である液体材料に対する撥液性が高い対象物の上に樹脂盛を形成する場合、対象物と樹脂盛との間にフィルムを設けなくても、対象物上に滴下された液体材料が対象物の撥液性によって対象物上で山盛りになるので、対象物上に樹脂盛を形成することができる。しかしながら、対象物上に樹脂盛を形成することができたとしても、対象物上に自由な形状で樹脂盛を形成することはできないという問題がある。
一方、樹脂盛のもとになる液体材料に対する撥液性が高くない対象物の上に樹脂盛を形成する場合に、対象物と樹脂盛との間にフィルムを設けないとき、対象物上に滴下された液体材料が対象物上で山盛りにならずに滲み広がる。したがって、やはり、対象物上に自由な形状で樹脂盛を形成することができないという問題がある。
そこで、本発明は、対象物上に自由な形状で樹脂盛を形成することができる樹脂盛装飾方法を提供することを目的とする。
本発明の樹脂盛装飾方法は、合成樹脂を山盛りにした装飾である樹脂盛を対象物上に形成する樹脂盛装飾方法であって、前記樹脂盛のもとになる液体状の材料である液体材料に対して前記対象物より高い撥液性を有する枠であって前記液体材料を撥液性によって塞き止める撥液枠を前記対象物上に生成する撥液枠生成ステップと、前記対象物上において前記撥液枠生成ステップによって生成された前記撥液枠の内側に前記液体材料を滴下する材料滴下ステップとを備えていることを特徴とする。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、樹脂盛のもとになる液体材料に対して対象物より高い撥液性を有する撥液枠の内側に、この液体材料を滴下するので、撥液枠の形状に応じた自由な形状で樹脂盛を対象物上に形成することができる。
また、本発明の樹脂盛装飾方法において、前記撥液枠生成ステップは、入力されたデータに基づいた形状に自動的に液体を塗布する装置である自動塗布装置によって、前記液体材料に対して前記対象物より高い撥液性を有する液体である撥液性液体を前記対象物に塗布することによって、前記撥液性液体による前記撥液枠を生成するステップであっても良い。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、自動塗布装置による撥液性液体の塗布によって撥液枠を手作業より高精度に生成することができるので、樹脂盛を対象物上に高精度に形成することができる。
また、本発明の樹脂盛装飾方法において、前記自動塗布装置は、インクジェットプリンターであっても良い。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、インクジェットプリンターの印刷機能による撥液性液体の塗布によって撥液枠を高精度に生成することができるので、樹脂盛を対象物上に高精度に形成することができる。
本発明の樹脂盛装飾方法は、合成樹脂を山盛りにした装飾である樹脂盛を対象物上に形成する樹脂盛装飾方法であって、前記対象物の臨界表面張力と、前記樹脂盛のもとになる液体状の材料である液体材料の表面張力との両方より小さい臨界表面張力を有する枠である撥液枠を前記対象物上に生成する撥液枠生成ステップと、前記対象物上において前記撥液枠生成ステップによって生成された前記撥液枠の内側に前記液体材料を滴下する材料滴下ステップとを備えていることを特徴とする。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、対象物の臨界表面張力と、樹脂盛のもとになる液体材料の表面張力との両方より小さい臨界表面張力を有する撥液枠の内側に、この液体材料を滴下するので、撥液枠の形状に応じた自由な形状で樹脂盛を対象物上に形成することができる。
また、本発明の樹脂盛装飾方法において、前記撥液枠生成ステップは、入力されたデータに基づいた形状に自動的にレーザーを照射するレーザー加工機によって、前記対象物の表面をレーザーで焼くことによって、前記対象物の表面のうちレーザーで焼かれた部分による前記撥液枠を生成するステップであっても良い。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、レーザー加工機によって対象物の表面をレーザーで焼くことによって撥液枠を手作業より高精度に生成することができるので、樹脂盛を対象物上に高精度に形成することができる。
また、本発明の樹脂盛装飾方法において、前記撥液枠生成ステップは、前記液体材料に対して前記対象物より高い撥液性を有する液体である撥液性液体としての油による前記撥液枠を生成するステップであり、前記樹脂盛装飾方法は、前記材料滴下ステップによって滴下された前記液体材料が硬化して前記樹脂盛が形成された後に前記撥液枠を除去する前記撥液枠除去ステップを備えていても良い。
この構成により、本発明の樹脂盛装飾方法は、滴下された液体材料が硬化して樹脂盛が形成された後で撥液枠を除去することができるので、撥液枠が存在しない状態で樹脂盛による装飾を対象物上に表すことができる。
本発明の樹脂盛装飾方法は、対象物上に自由な形状で樹脂盛を形成することができる。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る樹脂盛装飾物の一部分の正面図である。(b)は、図1(a)に示す樹脂盛装飾物の一部分の底面断面図である。 図1に示す樹脂盛装飾物の製造に使用されるインクジェットプリンターの斜視図である。 (a)は、撥液枠が生成された図1に示す対象物の一部分の正面図である。(b)は、図3(a)に示す対象物の一部分の底面断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る樹脂盛装飾物の一部分の正面図である。(b)は、図4(a)に示す樹脂盛装飾物の一部分の底面断面図である。 (a)は、撥液枠が生成された図4に示す対象物の一部分の正面図である。(b)は、図5(a)に示す対象物の一部分の底面断面図である。 (a)は、樹脂盛が形成された図4に示す対象物の一部分の正面図である。(b)は、図6(a)に示す対象物の一部分の底面断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係る樹脂盛装飾物の一部分の正面図である。(b)は、図7(a)に示す樹脂盛装飾物の一部分の底面断面図である。 (a)は、加工される前の図7に示す対象物の一部分の正面図である。(b)は、図8(a)に示す対象物の一部分の底面断面図である。 (a)は、撥液枠が生成された図7に示す対象物の一部分の正面図である。(b)は、図9(a)に示す対象物の一部分の底面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物の構成について説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物10の一部分の正面図である。図1(b)は、樹脂盛装飾物10の一部分の底面断面図である。
図1に示すように、樹脂盛装飾物10は、合成樹脂12aを山盛りにした装飾である樹脂盛12が対象物11上に形成された物である。樹脂盛装飾物10は、対象物11と、対象物11上に形成された樹脂盛12と、樹脂盛12のもとになる液体状の材料である液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する枠であって、この液体材料を撥液性によって塞き止める撥液枠13とを備えている。ここで、撥液枠13が固体である場合、撥液枠13の臨界表面張力は、対象物11の臨界表面張力と、樹脂盛12のもとになる液体材料の表面張力との両方より小さい。
対象物11は、例えば、合成樹脂などの材料で形成されている。対象物11は、例えば、スマートフォン用のカバーなどの物である。
樹脂盛12は、例えば無色透明な合成樹脂12aによって形成されている。
撥液枠13は、紫外線硬化型のインク13aが対象物11上にUVインクジェット印刷されて形成されている。インク13aは、例えば無色透明なインクである。
ここで、インク13aは、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する液体であり、本発明の撥液性液体を構成している。
次に、樹脂盛装飾物10の製造に使用されるインクジェットプリンターの構成について説明する。
図2は、樹脂盛装飾物10の製造に使用されるインクジェットプリンター20の斜視図である。
図2に示すように、インクジェットプリンター20は、対象物11を載せるテーブル21と、矢印20aで示す主走査方向に延在する本体22とを備えている。インクジェットプリンター20は、入力されたデータに基づいた形状に自動的に液体を塗布する装置であり、本発明の自動塗布装置を構成している。
テーブル21は、矢印20bで示す副走査方向に延在していて本体22を矢印20bで示す副走査方向に移動可能に支持しているガイド機構21aを、矢印20aで示す主走査方向における両側に備えている。
本体22は、矢印20aで示す主走査方向に延在しているガイドレール23と、矢印20aで示す主走査方向に移動可能にガイドレール23に支持されているキャリッジ24とを備えている。キャリッジ24は、インク13a(図1参照。)の滴をテーブル21に向けて吐出するための図示していない記録ヘッドと、記録ヘッドによって吐出されたインク13aを硬化させるための紫外線をテーブル21に向けて照射するための図示していないLED(Light Emitting Diode)とを搭載している。
次に、樹脂盛12によって対象物11に装飾を施す樹脂盛装飾方法、すなわち、樹脂盛装飾物10の製造方法について説明する。
1.撥液枠生成ステップ
作業者は、対象物11をインクジェットプリンター20のテーブル21の所定の位置に固定し、任意の印刷データに基づいた画像を対象物11上に記録するように、インクジェットプリンター20に指示する。
作業者から指示を受けたインクジェットプリンター20は、テーブル21に対してキャリッジ24をガイドレール23に沿って矢印20aで示す主走査方向に移動するとともに、テーブル21に対して本体22をガイド機構21aに沿って矢印20bで示す副走査方向に移動する。すなわち、インクジェットプリンター20は、テーブル21上に固定された対象物11に対してキャリッジ24を印刷データに応じて移動する。そして、インクジェットプリンター20は、テーブル21上に固定された対象物11上に向けてキャリッジ24上の記録ヘッドによってインク13aを吐出するとともに、対象物11上に吐出されたインク13aに向けてキャリッジ24上のLEDによって紫外線を照射する。すなわち、インクジェットプリンター20は、印刷データに基づいた画像の形でインク13aを対象物11上にUVインクジェット印刷することによって、インク13aによる撥液枠13を対象物11上に生成する。
図3(a)は、撥液枠13が生成された対象物11の一部分の正面図である。図3(b)は、図3(a)に示す対象物11の一部分の底面断面図である。
撥液枠生成ステップによって撥液枠13が生成された対象物11は、例えば図3に示すようになる。
2.材料滴下ステップ
作業者は、撥液枠生成ステップの後、インクジェットプリンター20のテーブル21から対象物11を取り外し、対象物11上において撥液枠生成ステップによって生成された撥液枠13の内側に樹脂盛12のもとになる液体材料を手作業で滴下する。撥液枠13の内側に滴下された液体材料は、撥液枠13の撥液性によって撥液枠13を乗り越えることなく、撥液枠13の内側で硬化して図1に示すように樹脂盛12になる。そして、樹脂盛12が完成すると、樹脂盛装飾物10は完成する。
以上に説明したように、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する撥液枠13、すなわち、対象物11の臨界表面張力と、この液体材料の表面張力との両方より小さい臨界表面張力を有する撥液枠13の内側に、この液体材料を滴下するので、撥液枠13の形状に応じた自由な形状で樹脂盛12を対象物11上に形成することができる。
また、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、インクジェットプリンター20の印刷機能によるインク13aの塗布によって撥液枠13を高精度に生成することができるので、樹脂盛12を対象物11上に高精度に形成することができる。
なお、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、インクジェットプリンター20の印刷機能によってインク13aを対象物11に塗布するようになっているが、インクジェットプリンター20以外の自動塗布装置によってインク13aを対象物11に塗布するようになっていても良い。
本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、インクジェットプリンター20以外の自動塗布装置によってインク13aを対象物11に塗布するようになっている場合であっても、自動塗布装置によるインク13aの塗布によって撥液枠13を手作業より高精度に生成することができるので、樹脂盛12を対象物11上に高精度に形成することができる。
なお、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、例えば筆などの道具を用いた作業者の手作業によってインク13aを対象物11に塗布するようになっていても良い。
また、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、作業者の手作業で樹脂盛12のもとになる液体材料を対象物11上に滴下するようになっているが、この液体材料を専用の装置によって対象物11上に滴下するようになっていても良い。
インク13aは、本実施の形態において紫外線硬化型のインクであるが、ソルベントインクなど、紫外線硬化型のインク以外のインクであっても良い。
インク13aは、樹脂盛12のもとになる液体材料に対する撥液性を向上するために、シリコン系の界面活性剤、フッ素系の界面活性剤など、界面活性剤が混入されていると良い。また、インク13aは、樹脂盛12のもとになる液体材料に対する撥液性を向上するために、構成する物質の分子の中にフッ素基が含まれていると良い。
本発明の撥液性液体は、本実施の形態においてインク13aによって生成されているが、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する液体であれば、油など、インク以外の液体であっても良い。
(第2の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物の構成のうち第1の実施の形態に係る樹脂盛装飾物10(図1参照。)の構成と同様の構成については、樹脂盛装飾物10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4(a)は、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物110の一部分の正面図である。図4(b)は、樹脂盛装飾物110の一部分の底面断面図である。
図4に示すように、樹脂盛装飾物110の構成は、樹脂盛装飾物10が撥液枠13(図1参照。)を備えていない構成と同様である。
次に、樹脂盛12によって対象物11に装飾を施す樹脂盛装飾方法、すなわち、樹脂盛装飾物110の製造方法について説明する。
1.撥液枠生成ステップ
インクジェットプリンター20は、第1の実施の形態と同様に、作業者からの指示に応じて、印刷データに基づいた画像の形で油113a(図5参照。)を対象物11上に印刷することによって、油113aによる撥液枠113(図5参照。)を対象物11上に生成する。
図5(a)は、撥液枠113が生成された対象物11の一部分の正面図である。図5(b)は、図5(a)に示す対象物11の一部分の底面断面図である。
撥液枠生成ステップによって撥液枠113が生成された対象物11は、例えば図5に示すようになる。
なお、油113aは、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する液体であり、本発明の撥液性液体を構成している。すなわち、撥液枠113は、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有し、この液体材料を撥液性によって塞き止める枠である。
2.材料滴下ステップ
作業者は、撥液枠生成ステップの後、インクジェットプリンター20のテーブル21から対象物11を取り外し、対象物11上において撥液枠生成ステップによって生成された撥液枠113の内側に樹脂盛12のもとになる液体材料を手作業または専用の装置で滴下する。撥液枠113の内側に滴下された液体材料は、撥液枠113の撥液性によって撥液枠113を乗り越えることなく、撥液枠113の内側で硬化して樹脂盛12になる。
図6(a)は、樹脂盛12が形成された対象物11の一部分の正面図である。図6(b)は、図6(a)に示す対象物11の一部分の底面断面図である。
材料滴下ステップによって撥液枠113の内側に樹脂盛12のもとになる液体材料が滴下された対象物11は、例えば図6に示すようになる。
3.撥液枠除去ステップ
次いで、作業者は、材料滴下ステップによって滴下された液体材料が硬化した後、対象物11上の撥液枠113を拭き取るなどして除去する。したがって、図4に示すように樹脂盛装飾物110が完成する。
以上に説明したように、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物11より高い撥液性を有する撥液枠113の内側に、この液体材料を滴下するので、撥液枠113の形状に応じた自由な形状で樹脂盛12を対象物11上に形成することができる。
また、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、滴下された液体材料が硬化して樹脂盛12が形成された後で撥液枠113を除去することができるので、撥液枠113が存在しない状態で樹脂盛12による装飾を対象物11上に表すことができる。
また、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、第1の実施の形態に係る樹脂盛装飾方法と同様に、インクジェットプリンター20以外の自動塗布装置によって油113aを対象物11に塗布するようになっていても良いし、例えば筆などの道具を用いた作業者の手作業によって油113aを対象物11に塗布するようになっていても良い。
(第3の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物の構成のうち第1の実施の形態に係る樹脂盛装飾物10(図1参照。)の構成と同様の構成については、樹脂盛装飾物10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7(a)は、本実施の形態に係る樹脂盛装飾物210の一部分の正面図である。図7(b)は、樹脂盛装飾物210の一部分の底面断面図である。
図7に示すように、樹脂盛装飾物210の構成は、樹脂盛装飾物10が対象物211および撥液枠213を対象物11(図1参照。)および撥液枠13(図1参照。)に代えて備えている構成と同様である。
対象物211の構成は、対象物11がその一部を撥液枠213に置き換えた構成と同様である。対象物211は、表面がレーザーで焼かれることによって、表面のうちレーザーで焼かれた部分において、樹脂盛12のもとになる液体材料に対する撥液性が向上する。
撥液枠213は、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物211より高い撥液性を有し、この液体材料を撥液性によって塞き止める枠である。ここで、撥液枠213の臨界表面張力は、対象物211の臨界表面張力と、樹脂盛12のもとになる液体材料の表面張力との両方より小さい。
次に、樹脂盛12によって対象物211に装飾を施す樹脂盛装飾方法、すなわち、樹脂盛装飾物210の製造方法について説明する。
1.撥液枠生成ステップ
樹脂盛装飾物210の製造には、レーザー加工機が使用される。レーザー加工機は、入力されたデータに基づいた形状に自動的にレーザーを照射する装置である。
図8(a)は、加工される前の対象物211の一部分の正面図である。図8(b)は、図8(a)に示す対象物211の一部分の底面断面図である。
作業者は、図8に示す対象物211をレーザー加工機の所定の位置に固定し、任意のデータに基づいた形状に対象物211の表面をレーザーで焼くように、レーザー加工機に指示する。
図9(a)は、撥液枠213が生成された対象物211の一部分の正面図である。図9(b)は、図9(a)に示す対象物211の一部分の底面断面図である。
作業者から指示を受けたレーザー加工機は、入力されたデータに基づいた形状に対象物211の表面をレーザーで焼くことによって、図9に示すように、対象物211の表面のうちレーザーで焼かれた部分による撥液枠213を生成する。
2.材料滴下ステップ
作業者は、撥液枠生成ステップの後、レーザー加工機から対象物211を取り外し、対象物211上において撥液枠生成ステップによって生成された撥液枠213の内側に樹脂盛12のもとになる液体材料を手作業または専用の装置で滴下する。撥液枠213の内側に滴下された液体材料は、撥液枠213の撥液性によって撥液枠213を乗り越えることなく、撥液枠213の内側で硬化して図7に示すように樹脂盛12になる。そして、樹脂盛12が完成すると、樹脂盛装飾物210は完成する。
以上に説明したように、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、樹脂盛12のもとになる液体材料に対して対象物211より高い撥液性を有する撥液枠213、すなわち、対象物211の臨界表面張力と、この液体材料の表面張力との両方より小さい臨界表面張力を有する撥液枠213の内側に、この液体材料を滴下するので、撥液枠213の形状に応じた自由な形状で樹脂盛12を対象物211上に形成することができる。
また、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、レーザー加工機によって対象物211の表面をレーザーで焼くことによって撥液枠213を手作業より高精度に生成することができるので、樹脂盛12を対象物211上に高精度に形成することができる。
なお、本実施の形態に係る樹脂盛装飾方法は、作業者の手作業によって対象物211の表面をレーザーで焼くようになっていても良い。
11 対象物
12 樹脂盛
12a 合成樹脂
13 撥液枠
13a インク(撥液性液体)
20 インクジェットプリンター(自動塗布装置)
113 撥液枠
113a 油(撥液性液体)
211 対象物
213 撥液枠

Claims (4)

  1. 合成樹脂を山盛りにした装飾である樹脂盛を対象物上に形成する樹脂盛装飾方法であって、
    前記樹脂盛のもとになる液体状の材料である液体材料撥液性によって弾かれて塞き止める枠である撥液枠を紫外線硬化型のインクに紫外線を照射するUVインクジェット印刷によって前記対象物上に生成する撥液枠生成ステップと、前記対象物上において前記撥液枠生成ステップによって生成された前記撥液枠の内側に前記液体材料を滴下する材料滴下ステップとを備えており、
    前記液体材料に対する硬化後の前記撥液枠の撥液性は、前記液体材料に対する前記対象物の撥液性より高いことを特徴とする樹脂盛装飾方法。
  2. 前記撥液枠生成ステップは、入力されたデータに基づいた形状に自動的に液体を塗布する装置であるインクジェットプリンターによって、前記液体材料に対して前記対象物より高い撥液性を有する液体である撥液性液体を前記対象物に塗布することによって、前記撥液性液体による前記撥液枠を生成するステップであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂盛装飾方法。
  3. 合成樹脂を山盛りにした装飾である樹脂盛を対象物上に形成する樹脂盛装飾方法であって、
    記樹脂盛のもとになる液体状の材料である液体材料の表面張力り小さい臨界表面張力を有する枠である撥液枠を紫外線硬化型のインクに紫外線を照射するUVインクジェット印刷によって前記対象物上に生成する撥液枠生成ステップと、前記対象物上において前記撥液枠生成ステップによって生成された前記撥液枠の内側に前記液体材料を滴下する材料滴下ステップとを備えており、
    硬化後の前記撥液枠の臨界表面張力は、前記対象物の臨界表面張力より小さいことを特徴とする樹脂盛装飾方法。
  4. 前記撥液枠生成ステップは、前記液体材料に対して前記対象物より高い撥液性を有する液体である撥液性液体としての油による前記撥液枠を生成するステップであり、
    前記樹脂盛装飾方法は、前記材料滴下ステップによって滴下された前記液体材料が硬化して前記樹脂盛が形成された後に前記撥液枠を除去する前記撥液枠除去ステップを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂盛装飾方法。
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