JP6496283B2 - ケーブル送り出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに逆方向に回転する一対の把持部によってケーブルを挟みながら送り出すケーブル送り出し装置に関する。
従来、ケーブル送り出し装置としては、例えば特許文献1に記載された構造のものがある。特許文献1に記載されたケーブル送り出し装置は、一対の送り出しローラを有し、これら一対の送り出しローラが互いに逆方向に回転することによってその間に挟まれたケーブルを送り出す。一対の送り出しローラは、それぞれ、固定枢軸と当該固定枢軸に対して移動可能な可動枢軸とに軸支されており、各枢軸にはチェーンギヤが固定され、これらのチェーンギヤと、アイドラギヤ乃至ガイドギヤと、の間にチェーンが掛け回されている。固定枢軸に固定されたチェーンギヤを回転させると、チェーンがその回転を伝達し、可動枢軸に固定されたチェーンギヤが回転し、一対の送り出しローラが共に回転する。
送り出すケーブルの直径に対応させるべく、可動枢軸は、固定枢軸に対して近接または離間させることができるようになっている。経年変化によって、チェーンギヤのたるみが生じてしまうことがあるが、これは、アイドラギヤやガイドギヤによって吸収される。
しかしながら、特許文献1のケーブル送り出し装置では、アイドラギヤやガイドギヤの存在によって、チェーンギヤが多くのギヤを介して巻き回されている。このため、チェーンの全体の長さが長く、チェーンの引っ張り側では、チェーンに張力がかかりやすくなっていて、伝達に関するトルク損失が生じやすい。一方、チェーンのたるみ側では、チェーンがたるみ易くなっていて、チェーンが経時によって延びたときにギヤとの噛み合いが外れて空回りを発生しやすい。このため、チェーンの張力を頻繁に調整しなければならず、すなわち、メンテナンス頻度が高い。
本件出願人は、特許文献1のケーブル送り出し装置の欠点を改善するべく、特許文献2のケーブル送り出し装置を既に開発している。具体的には、特許文献2のケーブル送り出し装置は、互いに対向して配置され、その間にケーブルを挟んで送り出すための一対の把持部と、一対の把持部の一方を支持するとともに、所定位置で回転可能に設けられた固定側回転軸と、一対の把持部の他方を支持しかつ回転可能に設けられると共に、一方の把持部に対して近接離間する方向に移動可能に設けられた移動側回転軸と、固定側回転軸を回転駆動する駆動手段と、固定側回転軸の回転を前記移動側回転軸に伝達する伝達機構と、を備え、伝達機構は、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方に固定されるとともに周囲に歯を有する伝達ギヤと、周囲に歯を有し且つ伝達ギヤに噛合する中間ギヤと、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方と中間ギヤの回転軸との間を連結する第1リンク部材と、中間ギヤの回転軸に固定された中間伝達車と、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか他方に固定された伝達車と、中間伝達車と伝達車との間に掛け渡された伝達ベルトと、中間ギヤの回転軸と固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか他方とを連結する第2リンク部材と、を有することを特徴としている。
このように構成された特許文献2のケーブル送り出し装置においては、駆動手段によって固定側回転軸を回転させると、固定側回転軸に固定された把持部の一方が回転する。固定側回転軸の回転は、伝達機構によって移動側回転軸に伝達され、把持部の他方が回転する。伝達機構においては、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方に固定された伝達ギヤと当該伝達ギヤに噛合する中間ギヤとによって、中間ギヤが固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方の回転の逆方向に回転する。そして、当該中間ギヤの回転が、中間伝達車、伝達車、及び伝達ベルトによって、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか他方に伝達される。
また、一対の把持部の間の距離を調整するべく、移動側回転軸を固定側回転軸に対して移動させることができる。このとき、伝達機構の中間ギヤの回転軸は、第1リンク部材によって、移動側回転軸及び固定側回転軸のいずれか一方に回動自在に連結されている。ここで、中間ギヤと伝達ギヤとの間の距離は一定に維持されているので、中間ギヤは伝達ギヤとの間の噛合状態を保持しながら、伝達ギヤの周りを移動することになる。一方、伝達機構の中間ギヤの回転軸は、第2リンク部材によって、移動側回転軸及び固定側回転軸のいずれか他方にも回動自在に連結されている。これにより、中間ギヤの回転軸に固定された中間伝達車は、伝達車との間の距離を一定に維持した状態で、移動側回転軸及び固定側回転軸のいずれか他方を中心に円弧状に移動することになる。
このように構成された特許文献2のケーブル送り出し装置においては、伝達機構が、周囲に歯を有する伝達ギヤ及び中間ギヤを有するため、伝達機構の一部を歯車の噛合による機構とすることができる。したがって、従来のような多くのギヤに掛け回された長いチェーンを使用する必要がなく、従来のようなチェーンのたるみの問題が少なくなる。これにより、伝達機構のメンテナンスが容易になる。
また、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方と中間ギヤの回転軸が第1リンク部材によって回動自在に連結され、中間ギヤの回転軸と固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか他方が第2リンク部材によって回動自在に連結されているために、固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか一方と中間ギヤの回転軸との間の距離、及び、中間ギヤの回転軸と固定側回転軸及び移動側回転軸のいずれか他方との間の距離、をそれぞれ一定に維持することが可能である。したがって、移動側回転軸を固定側回転軸に対して移動させた場合でも、伝達ギヤと中間ギヤとの噛合、並びに、中間伝達車及び伝達車と伝達ベルトとの係合関係、が維持されて回転運動が確実に伝達される。
特許第2860786号 特開2016− 10197号
図10に、特許文献2のケーブル送り出し装置の断面図を示す(特許文献2の図2に相当している)。図10に示すように、特許文献2のケーブル送り出し装置では、中間ギヤ146の回転軸148に中間伝達車150が固定された構成であるから、ケーブル送り出し装置の高さ(特にはベース部102の高さ)を低減することが容易でない。
一方、近年では、高さが非常に低い空間内において設置及び作動が可能であるケーブル送り出し装置が求められている。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、高さが非常に低い空間内であっても設置及び作動が可能であるケーブル送り出し装置を提供することである。
本発明は、互いに対向して配置された一対の把持部と、前記一対の把持部の一方を支持しかつ回転可能に設けられた第1回転軸と、前記一対の把持部の他方を支持しかつ回転可能に設けられると共に、前記第1回転軸に対して近接及び離間するように相対移動可能に設けられた第2回転軸と、前記第1回転軸を回転駆動する駆動機構と、前記第1回転軸の回転を前記第2回転軸に伝達する伝達機構と、を備え、前記伝達機構は、前記第1回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤと、前記第2回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤと、周囲に歯を有し且つ前記第1伝達ギヤに噛合する第1中間ギヤと、周囲に歯を有し且つ前記第1中間ギヤ及び前記第2伝達ギヤに噛合する第2中間ギヤと、を有しており、前記第1中間ギヤを支持する中心軸と前記第2中間ギヤを支持する中心軸とを回動自在に連結する第1リンク部材と、前記第2中間ギヤを支持する中心軸と前記第2回転軸とを回動自在に連結する第2リンク部材と、を更に備えたことを特徴とするケーブル送り出し装置である。
このように構成された本発明のケーブル送り出し装置においては、駆動機構によって第1回転軸を回転駆動させると、第1回転軸に固定された把持部の一方が回転する。第1回転軸の回転は、伝達機構によって第2回転軸に伝達され、把持部の他方が回転する。より具体的には、伝達機構において、第1回転軸に固定された第1伝達ギヤと第1中間ギヤとの噛合によって、第1中間ギヤが第1回転軸の回転の逆方向に回転する。そして、第1中間ギヤと第2中間ギヤとの噛合によって、第2中間ギヤが第1回転軸の回転方向に回転する。更に、第2中間ギヤと第2伝達ギヤとの噛合によって、第2伝達ギヤが第1回転軸の回転の逆方向に回転する。
また、一対の把持部の間の距離を調整するべく、第2回転軸を第1回転軸に対して相対移動させることができる。このとき、第1中間ギヤを支持する中心軸と第2中間ギヤを支持する中心軸とは、第1リンク部材によって回動自在に連結されている。従って、第2中間ギヤは第1中間ギヤとの間の噛合状態を保持しながら、第1中間ギヤの周りを移動することになる。一方、第2中間ギヤを支持する中心軸は、第2リンク部材によって、第2回転軸にも回動自在に連結されている。これにより、第2中間ギヤは、第2伝達ギヤとの間の距離をも一定に維持した状態で、第2伝達ギヤに対して円弧状に移動することになる。
このように構成された本発明のケーブル送り出し装置によれば、伝達機構が、第1回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤと、第2回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤと、周囲に歯を有し且つ第1伝達ギヤに噛合する第1中間ギヤと、周囲に歯を有し且つ第1中間ギヤ及び前記第2伝達ギヤに噛合する第2中間ギヤと、を有することによって、伝達機構の全体を歯車の噛合による機構とすることができる。したがって、従来のようにチェーンを使用する必要がなく、チェーンのたるみの問題がなくなる。これにより、伝達機構のメンテナンスが容易になる。
そして、従来のようなチェーンを用いた伝達機構が不要であるために、本発明のケーブル送り出し装置の伝達機構は、非常に低い高さに設計して製造することが可能である。これにより、本発明のケーブル送り出し装置は、高さが非常に低い空間内であっても設置及び作動が可能となる。
また、第1中間ギヤを支持する中心軸と第2中間ギヤを支持する中心軸とが第1リンク部材によって回動自在に連結され、第2中間ギヤを支持する中心軸と第2回転軸とが第2リンク部材によって回動自在に連結されているために、第1中間ギヤを支持する中心軸と第2中間ギヤを支持する中心軸との間の距離、及び、第2中間ギヤを支持する中心軸と第2回転軸との間の距離、をそれぞれ一定に維持することが可能である。したがって、第1回転軸を第2回転軸に対して相対移動させた場合でも、第1中間ギヤと第2中間ギヤとの噛合、及び、第2中間ギヤと第2伝達ギヤとの噛合、が維持されて回転運動が確実に伝達される。
本発明において、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤの回転数比は、nを1以上の自然数として、1:n:n:1である。特に好ましくは、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤの回転数比は、1:1:1:1である、このような場合、伝達機構の構造が簡単になる。更に、製造コストの点では、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤが少なくとも部分的に共通のギヤ部材で構成されることが好ましい。
また、本発明において、駆動機構は、周囲に歯を有する駆動ギヤと、周囲に歯を有し且つ前記駆動ギヤ及び前記第1伝達ギヤに噛合する駆動側中間ギヤと、を有していることが好ましい。この場合、駆動側中間ギヤ、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤの回転数比は、n、mを1以上の自然数として、m:1:n:n:1であるが、特には1:1:1:1:1であることが更に好ましい。
本発明のケーブル送り出し装置によれば、伝達機構が、第1回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤと、第2回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤと、周囲に歯を有し且つ第1伝達ギヤに噛合する第1中間ギヤと、周囲に歯を有し且つ第1中間ギヤ及び前記第2伝達ギヤに噛合する第2中間ギヤと、を有することによって、伝達機構の全体を歯車の噛合による機構とすることができる。したがって、従来のようにチェーンを使用する必要がなく、チェーンのたるみの問題がなくなる。これにより、伝達機構のメンテナンスが容易になる。
そして、従来のようなチェーンを用いた伝達機構が不要であるために、本発明のケーブル送り出し装置の伝達機構は、非常に低い高さに設計して製造することが可能である。これにより、本発明のケーブル送り出し装置は、高さが非常に低い空間内であっても設置及び作動が可能となる。
本発明の一実施形態に係るケーブル送り出し装置の斜視図である。 図1のケーブル送り出し装置の平面図である。 図1のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す斜視図である。 図1のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す平面図である。 図4のA−B−C−D−E−F−G−H線による断面図である。 第1回転軸と第2回転軸とを互いに近づけた状態でのケーブル送り出し装置の斜視図である。 図6のケーブル送り出し装置の平面図である。 図6のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す斜視図である。 図6のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す平面図である。 特許文献2のケーブル送り出し装置の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るケーブル送り出し装置の斜視図であり、図2は、図1のケーブル送り出し装置の平面図であり、図3は、図1のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す斜視図であり、図4は、図1のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す平面図であり、図5は、図4のA−B−C−D−E−F−G−H線による断面図である。
図1乃至図5に示すように、本実施形態のケーブル送り出し装置10は、互いに対向して配置された一対の把持部11、12を備えている。各把持部11、12の外面は、ケーブルを送り出すことに適した弾性部材で覆われている。
また、本実施形態のケーブル送り出し装置10は、一方の把持部11を支持しかつ回転可能に設けられた第1回転軸21と、他方の把持部12を支持しかつ回転可能に設けられると共に、第1回転軸21に対して近接離間するように相対移動可能に設けられた第2回転軸22と、を備えている。
第1回転軸21は、駆動機構によって回転駆動されるようになっており、第1回転軸21の回転は、伝達機構によって第2回転軸22に伝達されるようになっている。第1回転軸21も第2回転軸22も、ベース部17の上面板を貫通して延びていて、下端はベース部17内に位置し、上端はベース部17から上方に突出している。
本実施形態の駆動機構は、モータカバー16内に収容されたモータ18と、当該モータ18によって回転駆動される駆動回転軸30と、駆動回転軸30に固定されるとともに周囲に歯を有する駆動ギヤ31と、周囲に歯を有し且つ駆動ギヤ31に噛合する駆動側中間ギヤ32と、を有している。
そして、本実施形態の伝達機構は、第1回転軸21に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤ33と、第2回転軸22に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤ36と、周囲に歯を有し且つ第1伝達ギヤ33に噛合する第1中間ギヤ34と、周囲に歯を有し且つ第1中間ギヤ34及び第2伝達ギヤ36に噛合する第2中間ギヤ35と、を備えている。
図4に示すように、本実施形態では、駆動側中間ギヤ32、第1伝達ギヤ33、第1中間ギヤ34、第2中間ギヤ35、及び、第2伝達ギヤ36の回転数比は、1:1:1:1:1である。具体的には、これらのギヤのピッチ円直径は、約7.6cmである。これらのギヤが、少なくとも部分的に共通の部材で構成されるならば、製造コストやメンテナンスの点で都合がよい。
更に、本実施形態の伝達機構は、図5に示すように、第1中間ギヤ34を支持する中心軸34cと第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cとを回動自在に連結する上下一対の第1リンク部材51と、第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cと第2回転軸22とを回動自在に連結する上下一対の第2リンク部材52と、を有している。
図5に示すように、駆動回転軸30と駆動ギヤ31とは一体化されていて、モータカバー16内に設けられたモータ18によって支持されている。駆動側中間ギヤ32を支持する中心軸32cは、上端及び下端をベース部17に固定されていて、環状軸受を介して駆動側中間ギヤ32を回転可能に支持している。
また、図5に示すように、第1回転軸21と第1伝達ギヤ33とは一体化されていて、ベース部17に設けられた軸受によって回転可能に支持されている。
また、図5に示すように、第1中間ギヤ34を支持する中心軸34cは、上端及び下端をベース部17に固定されていて、環状軸受を介して第1中間ギヤ34を回転可能に支持している。
また、図5に示すように、第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cは、上端及び下端がベース部17内で浮いていて、環状軸受を介して第2中間ギヤ35を回転可能に支持し、上下一対の第1リンク部材51及び上下一対の第2リンク部材52に対して回動自在であり続けながら、上下方向にはそれらリンク部材51、52によって支持されている。
そして、図5に示すように、第2回転軸22と第2伝達ギヤ36とは一体化されていて、可動ベース40に設けられた軸受によって回転可能に支持されている。可動ベース40は、適合する工具によってノブ42を回転操作することで、ネジ部材41に沿ってベース部17内を移動できるようになっている。但し、可動ベース40の移動領域は、図4(及び図8)に示すストッパ44、45によって制限されている。
図5及び以上の説明から明らかなように、駆動ギヤ31、駆動側中間ギヤ32、第1伝達ギヤ33、第1中間ギヤ34、第2中間ギヤ35、第2伝達ギヤ36は、ベース部17内に収容されており、水平方向に略同一高さに配置されている。これにより、ベース部17の高さは、5.25cm程度に抑えられている。
図1乃至図5に示すように、本実施形態のベース部17は、扁平な略直方体の箱状であるが、平面視での形状は特に限定されない。
図1及び図2に示すように、ベース部17の上方に、一対の把持部11、12が露出している。本実施形態では、把持部11の位置が固定されていて、把持部12の位置が相対移動可能になっている。具体的には、ノブ42を回転操作して可動ベース40の位置を調整することで、第2回転軸22及び把持部12の位置を調整できるようになっている。このため、ベース部17の上面板には、第2回転軸22の第1回転軸21側への移動を許容するための開口部17wが形成されている。
本実施形態では、一方の把持部11に対して他方の把持部12とは反対側の領域に、モータカバー16が設けられている。
また、ベース部17の前方上部と後方上部に、ケーブルの引き回しをサポートする水平ローラ13、14が設けられている。更に、モータカバー16の後方内側部に、ケーブルのモータカバー16への衝突時の衝撃緩和のための鉛直ローラ15が設けられている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
本実施形態のケーブル送り出し装置10において、モータ18が起動され、駆動ギヤ31及び駆動側中間ギヤ32によって第1伝達ギヤ33が回転駆動されると、第1伝達ギヤ33に固定された第1回転軸21及び一方の把持部11が回転する。
第1回転軸21の回転は、伝達機構によって第2回転軸22に伝達され、他方の把持部12が回転する。より具体的には、伝達機構において、第1回転軸21に固定された第1伝達ギヤ33と第1中間ギヤ34との噛合によって、第1中間ギヤ34が第1回転軸21の回転の逆方向に回転する。そして、第1中間ギヤ34と第2中間ギヤ35との噛合によって、第2中間ギヤ35が第1回転軸21の回転方向に回転する。更に、第2中間ギヤ35と第2伝達ギヤ36との噛合によって、第2回転軸22に固定された第2伝達ギヤ36が第1回転軸21の回転の逆方向に回転する。
本実施形態の伝達機構は、第1回転軸21に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤ33と、第2回転軸22に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤ36と、周囲に歯を有し且つ第1伝達ギヤ33に噛合する第1中間ギヤ34と、周囲に歯を有し且つ第1中間ギヤ34及び第2伝達ギヤ36に噛合する第2中間ギヤ35と、を有していて、全体が歯車の噛合による機構となっている。したがって、従来のようにチェーンを使用する必要がなく、チェーンのたるみの問題がない。これにより、伝達機構のメンテナンスが容易である。
そして、従来のようなチェーンを用いた伝達機構が不要であるために、本実施形態のケーブル送り出し装置10の伝達機構は、非常に低い高さに設計して製造することが可能である。具体的には、ケーブル送り出し装置10の高さを15.8cm程度に抑えることができる。これにより、本実施形態のケーブル送り出し装置は、高さが非常に低い空間内であっても設置及び作動が可能である。
更に、本実施形態によれば、駆動側中間ギヤ、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤの回転数比が、1:1:1:1:1である。従って、伝達機構の構造(設計及び製造)が簡単である。もっとも、駆動側中間ギヤ、第1伝達ギヤ、第1中間ギヤ、第2中間ギヤ、及び、第2伝達ギヤの回転数比は、n、mを1以上の自然数として、m:1:n:n:1であればよい。
さて、本実施形態のケーブル送り出し装置10では、一対の把持部11、12の間の距離を調整するべく、第2回転軸22を第1回転軸21に対して相対移動させることができる。具体的には、ノブ42を回転操作して可動ベース40の位置を調整することで、第2回転軸22及び把持部12の位置が調整される。
図6は、第1回転軸21と第2回転軸22とを互いに近づけた状態での、本実施形態のケーブル送り出し装置10の斜視図であり、図7は、図6のケーブル送り出し装置の平面図であり、図8は、図6のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す斜視図であり、図9は、図6のケーブル送り出し装置の伝達機構を示す平面図である。
このとき、第1中間ギヤ34を支持する中心軸34cと第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cとが第1リンク部材51によって回動自在に連結され、第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cと第2回転軸22とが第2リンク部材52によって回動自在に連結されているために、第1中間ギヤ34を支持する中心軸34cと第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cとの間の距離、及び、第2中間ギヤ35を支持する中心軸35cと第2回転軸22との間の距離、をそれぞれ一定に維持することが可能である。したがって、第1回転軸21を第2回転軸22に対して相対移動させた場合でも、第1中間ギヤ34と第2中間ギヤ35との噛合、及び、第2中間ギヤ35と第2伝達ギヤ36との噛合、が維持されて回転運動が確実に伝達される。
10 ケーブル送り出し装置
11 一方の把持部
12 他方の把持部
13 前方水平ローラ
14 後方水平ローラ
15 鉛直ローラ
16 モータカバー
17 ベース部
17w 開口部
18 モータ
21 第1回転軸
22 第2回転軸
30 駆動回転軸
31 駆動ギヤ
32 駆動側中間ギヤ
32c 中心軸
33 第1伝達ギヤ
34 第1中間ギヤ
34c 中心軸
35 第2中間ギヤ
35c 中心軸
36 第2伝達ギヤ
40 可動ベース
41 ネジ部材
42 ノブ
44、45 ストッパ
51 第1リンク部材
52 第2リンク部材
102 ベース部
146 中間ギヤ
148 回転軸
150 中間伝達車

Claims (4)

  1. 互いに対向して配置された一対の把持部と、
    前記一対の把持部の一方を支持しかつ回転可能に設けられた第1回転軸と、
    前記一対の把持部の他方を支持しかつ回転可能に設けられると共に、前記第1回転軸に対して近接及び離間するように相対移動可能に設けられた第2回転軸と、
    前記第1回転軸を回転駆動する駆動機構と、
    前記第1回転軸の回転を前記第2回転軸に伝達する伝達機構と、
    を備え、
    前記伝達機構は、
    前記第1回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第1伝達ギヤと、
    前記第2回転軸に固定されるとともに周囲に歯を有する第2伝達ギヤと、
    周囲に歯を有し且つ前記第1伝達ギヤに噛合する第1中間ギヤと、
    周囲に歯を有し且つ前記第1中間ギヤ及び前記第2伝達ギヤに噛合する第2中間ギヤと、
    を有しており、
    前記第1中間ギヤを支持する中心軸と前記第2中間ギヤを支持する中心軸とを回動自在に連結する第1リンク部材と、
    前記第2中間ギヤを支持する中心軸と前記第2回転軸とを回動自在に連結する第2リンク部材と、
    を更に備え
    前記第1伝達ギヤ、前記第1中間ギヤ、前記第2中間ギヤ、及び、前記第2伝達ギヤは、いずれもベース部内に配置され、
    前記第1回転軸及び前記第2回転軸は、前記ベース部の上面板を貫通して延びており、
    前記ベース部の前記上面板上に、前記一対の把持部と、モータを収容するモータカバーと、が設けられており、
    前記モータカバーは、前記一対の把持部によって形成されるケーブル経路と略平行な方向に延在しており、
    前記ベース部の前記上面板上には、更に、前記ケーブル経路上において前記一対の把持部の前後に、互いに平行な一対の水平ローラが設けられており、
    前記駆動機構は、前記ベース部の上面板を貫通して延びると共に前記モータによって回転駆動される駆動回転軸と、前記ベース部内に配置され前記駆動回転軸の回転を前記第1回転軸に伝達する駆動伝達機構と、を有している
    ことを特徴とするケーブル送り出し装置。
  2. 前記第1伝達ギヤ、前記第1中間ギヤ、前記第2中間ギヤ、及び、前記第2伝達ギヤの回転数比は、nを1以上の自然数として、1:n:n:1である
    ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル送り出し装置。
  3. 前記第1伝達ギヤ、前記第1中間ギヤ、前記第2中間ギヤ、及び、前記第2伝達ギヤは、少なくとも部分的に共通の部材で構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル送り出し装置。
  4. 前記駆動機構は、
    周囲に歯を有する駆動ギヤと、
    周囲に歯を有し且つ前記駆動ギヤ及び前記第1伝達ギヤに噛合する駆動側中間ギヤと、を有しており、
    前記駆動側中間ギヤ、前記第1伝達ギヤ、前記第1中間ギヤ、前記第2中間ギヤ、及び、前記第2伝達ギヤの回転数比は、n、mを1以上の自然数として、m:1:n:n:1である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のケーブル送り出し装置。
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