JP6499618B2 - 車両用ドアのアッパートリム - Google Patents

車両用ドアのアッパートリム

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Description

本発明は、車両用ドアのアッパートリムに関する。
車両用ドアのドアトリムの上縁部を構成するアッパ―トリムは、車両の前後方向に延びており、トリム上壁と、このトリム上壁の車室側から垂下するトリム内壁と、車室外側においてウエザーストリップを装着するための装着部を有している。
特許文献1に示すアッパートリムは、その成形上の理由からアッパートリムの主要領域を占める主芯材と、アッパートリムの前側領域を占める副芯材に分割されている。主芯材は、上壁部と、上壁部の車室側から垂下する内壁部と、上壁部の車室外側の縁部に車両前後方向に離間して形成された装着部とを有している。副芯材は、上壁部と、上壁部の車室外側の縁部に車両前後方向に離間して形成された装着部とを有している。
上記主芯材と副芯材が互いに連結される。アッパートリムのトリム内壁は、主芯材の内壁部により構成される。アッパートリムのトリム上壁は、主芯材の上壁部と副芯材の上壁部が互いに接合されることにより、構成される。
特開2015−98265号公報
特許文献1のアッパートリムでは、主芯材の上壁部と副芯材の上壁部の接合箇所でずれが生じると、表皮で覆っても主芯材と副芯材の境界線が現れてしまう。そこで、特許文献1では上記接合箇所で互いに嵌るような構造を採用しているが、この接合構造が複雑でコスト高になるとともに、接合作業が面倒である。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、車両の前後方向に延び、トリム上壁と、このトリム上壁の車室側から垂下するトリム内壁と、このトリム上壁の車室外側から垂下しウエザーストリップを装着するトリム外壁とを有する車両用ドアのアッパートリムであって、互いに別体をなして連結される主芯材と副芯材を備え、上記主芯材が車両の前後方向に連続して延びる上壁部と内壁部とを有し、上記副芯材が車両の前後方向に連続して延びる外壁部を有し、上記トリム上壁と上記トリム内壁が、アッパートリム全長にわたって上記主芯材の上壁部と内壁部によりそれぞれ構成され、上記トリム外壁が、アッパートリム全長にわたって上記副芯材の外壁部により構成され、上記トリム上壁と上記トリム外壁の交差部に、上記主芯材と上記副芯材の境界線が延びていることを特徴とする。
上記構成によれば、主芯材と副芯材の境界線がトリム上壁とトリム外壁の交差部に形成されており、トリム上壁に現れないので良好な外観を確保できる。また、トリム上壁での複雑な接合構造を採用せずに済む。さらに、トリム上壁、トリム内壁が主芯材の連続した上壁部、内壁部により構成されるとともに、ウエザーストリップを装着するためのトリム外壁も副芯材の連続した外壁部により構成されるので、外観をさらに向上させることができる。
好ましくは、上記副芯材は、上記外壁部の上縁に連なり上記主芯材の内側に配置される連結壁部を有し、この連結壁部は車両の前後方向に連続して延び、上記外壁部の上縁から車室方向に突出して上記主芯材の上記上壁部の下面に沿う第1連結部と、この第1連結部の室内側から垂下する第2連結部と、この第2連結部からさらに垂下する第3連結部とを有し、上記主芯材の上記上壁部と上記連結壁部の第1連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の第1係合箇所において、第1係合手段により上記上壁部に対する上記第1連結部の車両幅方向における車室外への移動を規制された状態で、連結されており、上記第1係合手段は、上記上壁部と上記第1連結部の一方に設けられた第1係合凸部と、他方に設けられてこの第1係合凸部に係合される第1係合凹部とを有し、上記主芯材と上記連結壁部の上記第2連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の第2係合箇所において、第2係合手段により上記主芯材に対する上記第2連結部の下方への移動を規制された状態で連結されており、上記第2係合手段は、上記主芯材と上記第2連結部の一方に設けられた第2係合凸部と、他方に設けられこの第2係合凸部に係合される第2係合凹部とを有し、上記主芯材の上記内壁部と上記連結壁部の上記第3連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の固定箇所において、上記内壁部に対する上記第3連結部の車両前後方向、車両幅方向、および上下方向の移動を禁じられた状態で固定されている。
上記構成によれば、副芯材が第3連結部において主芯材に片持ち状態で固定されているため、ドアのウインドガラスの下降時にウエザーストリップを介して副芯材に上記固定箇所を中心としたモーメントが加わるが、上記第1係合手段および第2係合手段でこのモーメントを受け止めることができ、副芯材を安定して支持することができる。
好ましくは、上記第1係合箇所と上記第2係合箇所が互いに車両前後方向に離間して配置されている。
好ましくは、上記主芯材の上記上壁部の下面には、上記第1係合凸部としての係合爪が下方に突出して形成され、この係合爪は車室外側の傾斜面と車室側の急峻な係止面とを有し、この傾斜面は車室外に向かうにしたがって上方に進むように傾斜しており、上記連結壁部の上記第1連結部には上記第1係合凹部として、上記係合爪が入り込む係合穴が形成されており、上記主芯材には、上記第2係合凸部が車両幅方向において車室外に向かって突出しており、上記連結壁部の上記第2連結部には上記第2係合凹部として、上記第2係合凸部が挿通される挿通穴が形成されており、上記主芯材の上記内壁部には車両幅方向において車室外に向かって突出するボス部が形成され、上記第3連結部にはこのボス部が挿通される固定穴が形成されている。
上記構成によれば、副芯材を主芯材に対して車両幅方向に近づけることにより、比較的簡単に組み付けることができる。
好ましくは、上記連結壁部の上記第2連結部が上記主芯材の内壁部から離れており、上記主芯材の上記上壁部の下面には下方に突出するリブが形成され、このリブの車室側の端部が上記第2係合凸部として提供される。
本発明によれば、アッパートリムが主芯材と副芯材に分割されていても、良好な外観を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るアッパートリムを組み込んだ車両用ドアトリムを、室内側から見た正面図である。 同アッパートリムの拡大正面図である。 (A),(B),(C)は、それぞれ図2におけるA−A矢視、B−B矢視、C−C矢視断面図である。 同アッパートリムを車室側から見た斜視図である。 同アッパートリムを車室外側から見た斜視図である。 同アッパートリムの副芯材を車室側から見た正面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。理解を容易にするため、図1,図2,図4〜図6において車両の前後方向を示し、図3において車両幅方向における車室側、車室外側を示す。
図1に示すように、ドアトリムは、上縁部を構成するアッパートリム1と、主要部を構成するトリム本体2とを備えている。トリム本体2は、複数のトリム構成材を組み付けることにより構成されている。
アッパートリム1は、車両の前後方向に延びており、トリム上壁1aと、このトリム上壁1aの車室側から垂下するトリム内壁1bと、このトリム上壁1aの車室外側から垂下するトリム外壁1cとを有しており、その横断面形状は図3に示すようにほぼ逆U字形をなしている。
図3に示すように、アッパートリム1は、同程度の長さを有する樹脂射出成形品からなる主芯材10と副芯材20を互いに連結することにより構成されている。
主芯材10は、上壁部11と、この上壁部11の車室側から垂下する内壁部12とを一体に有している。副芯材20は、車室外を向く外壁部21と、この外壁部21の上縁から車室に向かって突出する連結壁部22とを一体に有している。
図2、図4、図5に示すように、上壁部11、内壁部12、外壁部21、連結壁部22は、車両の前後方向に連続して延びている。
後述するように、上記連結壁部22を主芯材10に連結することにより、副芯材20が主芯材10に組み付けられる。この組み付け状態において、副芯材20の外壁部21の上縁が主芯材10の上壁部11の車室外側の縁部の下面に接している。主芯材10と副芯材20は、表皮30により覆われている。
アッパートリム1のトリム上壁1aおよびトリム内壁1bは、その全長にわたって主芯材10の上壁部11および内壁部12によりそれぞれ構成されている。アッパートリム1のトリム外壁1cはその全長にわたって副芯材20の外壁部21により構成されている。アッパートリム1のトリム上壁1aとトリム外壁1cの交差部に、主芯材10と副芯材20の間の境界線Lが延びている。
主芯材10と副芯材20の成形誤差、組み付け誤差により、両者の境界線Lにおいて位置ずれが生じても、この境界線Lはアッパートリム1のトリム上壁1aとトリム外壁1cの交差部に形成されているので目立たない。目に触れやすいアッパートリム1のトリム上壁1a,トリム内壁1bが主芯材10の上壁部11と内壁部12だけで構成されるので、良好な外観を確保できる。
さらに、アッパートリム1のトリム外壁1cは、副芯材20の連続した外壁部21により構成されているので、表皮30に凹凸が現れず、車室外から見た外観も良好である
図3(B)、(C)に示すように、上記アッパートリム1には、ウエザーストリップSが装着される。詳述すると、副芯材20の外壁部21には、図5に示すように取付穴21aが形成されており、この取付穴21aにウエザーストリップSのクリップを挿入するようになっている。
主芯材10の内壁部12の下縁部には、多数の連結穴12aが形成されており、この連結穴12aを介してアッパートリム1はトリム本体2の上縁部に連結されるようになっている。
次に、主芯材10と副芯材20の連結構造について詳述する。図3に示すように、副芯材20の連結壁部22は、外壁部21の上縁から車室方向に突出して主芯材10の上壁部11の下面に沿う第1連結部25と、この第1連結部25の室内側から垂下する第2連結部26と、この第2連結部26からさらに垂下する第3連結部27とを有している。
図6に示すように、第1連結部25、第2連結部26は車両前後方向に連続して延びているが、第3連結部27は車両前後方向に離間して複数形成されている。
第2連結部26は主芯材10の内壁部12から離間しており、第3連結部27は内壁部12に接近し内壁部12に沿って配置されている。
図3(A)に示すように、主芯材10の上壁部11において車室外側の縁部近傍の下面には、下方に突出する複数の係合爪15(第1係合凸部)が、車両前後方向(アッパートリム1の長手方向)に間隔をおいて形成されている。この係合爪15は車室外側の傾斜面15aと車室側の急峻な係止面15bとを有し、この傾斜面15aが車室外に向かうにしたがって上方に進むように傾斜している。
上記複数の係合爪15に対応して副芯材20の第1連結部25には係合穴25a(第1係合凹部)が形成されている。上記係合爪15と上記係合穴25aにより第1係合手段E1が構成されている。
図3(B)に示すように、主芯材10の上壁部11の下面には、下方に突出する複数のリブ16が、車両前後方向(アッパートリム1の長手方向)に間隔をおいて形成されている。このリブ16は板形状をなし、内壁部12と直交し、内壁部12の上縁部に連なっている。このリブ16は、車両幅方向において車室外に向かって突出する端部16a(第2係合凸部)を有している。
上記リブ16に対応して副芯材20の第2連結部26には挿通穴26a(第2係合凹部)が形成されている。上記リブ16の端部16aと挿通穴26aにより、第2係合手段E2が構成されている。
図3(A)に示すように、主芯材10の内壁部12には複数のボス部17が車両前後方向(アッパートリム1の長手方向)に間隔をおいて形成されている。このボス部17は円筒形状をなし、車両幅方向において車室外に向かって突出している。
上記ボス部17に対応して副芯材20の第3連結部27には、固定穴27aが形成されている。
副芯材20を主芯材10に対してその長手方向と直交方向(車両幅方向)から近づけることにより、副芯材20の固定穴27aに主芯材10のボス部17が嵌り、挿通穴26aにリブ16の端部16aが挿入される。これと同時に、係合穴25aに係合爪15が入り込む。係合爪15は傾斜面15aを有しているので、主芯材11の上壁部11の弾性変形と弾性復帰を伴ない円滑に係合穴25aに入り込むことができる。
次に、上記ボス部17の先端部を溶融することにより図3(A)に想像線で示すように先端拡径部17aを形成し、第3連結部27に溶着する。これにより第3連結部27は内壁部12に対して、ボス部27の径方向(上下方向および車両の前後方向)のみならず、車両幅方向にも移動不能に固定される。
上記リブ16の端部16aと挿通穴26aの係合箇所では、第2連結部26はリブ16に対して上下方向、特に下方向への移動を規制されている。
上記係合爪15と係合穴25aとの係合箇所では、第1連結部25は主芯材10の上壁部11に対して、車両幅方向、特に車室外に向かう方向の移動を規制されている。
図6に示す副芯材20の係合穴25a,挿通穴26a,固定穴27aの配置から明らかなように、本実施形態では、係合穴25aと係合爪15による第1係合箇所は7箇所であり、リブ16の端部16aと挿通穴26aによる第2係合箇所は6箇所であり、溶着固定箇所は5箇所である。第1係合箇所と第2係合箇所は車両前後方向に離間している。
上記副芯材20は、第3連結部27において主芯材10に片持ち状態で固定されているため、ドアのウインドガラスを降下させた時にウエザーストリップSを介して副芯材20は外壁部21を押し下げる方向のモーメント(図3(A)において溶着固定部を中心として時計回り方向のモーメント)を受ける。しかし、上記のように、リブ16の端部16a挿通穴26aの係止作用、および係合爪15と係合穴25aの係止作用により、上記モーメントを負担することができ、副芯材20の主芯材10への安定した支持を確保することができる。
本発明は上記実施形態に制約されず、さらに種々の態様が可能である。第1係合手段において、連結壁部の第1連結部に第1係合凸部を形成し、主芯材の上壁部下面に第1係合凹部を形成してもよい。また、第2係合手段において、連結壁部の第2連結部に第2係合凸部を形成し、主芯材の上壁部または内壁部に第2係合凹部を形成してもよい。
表皮は無くてもよい。
本発明は、車両用ドアのアッパートリムに適用できる。
1 アッパートリム
1a トリム上壁
1b トリム内壁
1c トリム外壁
10 主芯材
11 上壁部
12 内壁部
15 係合爪(第1係合凸部)
15a 傾斜面
15b 係止面
16 リブ
16a リブの端部(第2係合凸部)
17 ボス部
20 副芯材
21 外壁部
22 連結壁部
25 第1連結部
25a 係合穴(第1係合凹部)
26 第2連結部
26a 挿通穴(第2係合凹部)
27 第3連結部
27a 固定穴
E1 第1係合手段
E2 第2係合手段
L 境界線
S ウエザーストリップ

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に延び、トリム上壁と、このトリム上壁の車室側から垂下するトリム内壁と、このトリム上壁の車室外側から垂下しウエザーストリップを装着するトリム外壁とを有する車両用ドアのアッパートリムであって、
    互いに別体をなして連結される主芯材と副芯材を備え、上記主芯材が車両の前後方向に連続して延びる上壁部と内壁部とを有し、上記副芯材が車両の前後方向に連続して延びる外壁部を有し、
    上記トリム上壁と上記トリム内壁が、アッパートリム全長にわたって上記主芯材の上壁部と内壁部によりそれぞれ構成され、上記トリム外壁が、アッパートリム全長にわたって上記副芯材の外壁部により構成され、上記トリム上壁と上記トリム外壁の交差部に、上記主芯材と上記副芯材の境界線が延びており、
    上記副芯材は、上記外壁部の上縁に連なり上記主芯材の内側に配置される連結壁部を有し、この連結壁部は車両の前後方向に連続して延び、上記外壁部の上縁から車室方向に突出して上記主芯材の上記上壁部の下面に沿う第1連結部と、この第1連結部の室内側から垂下する第2連結部と、この第2連結部からさらに垂下する第3連結部とを有し、
    上記主芯材の上記上壁部と上記連結壁部の第1連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の第1係合箇所において、第1係合手段により上記上壁部に対する上記第1連結部の車両幅方向における車室外への移動を規制された状態で、連結されており、上記第1係合手段は、上記上壁部と上記第1連結部の一方に設けられた第1係合凸部と、他方に設けられてこの第1係合凸部に係合される第1係合凹部とを有し、
    上記主芯材と上記連結壁部の上記第2連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の第2係合箇所において、第2係合手段により上記主芯材に対する上記第2連結部の下方への移動を規制された状態で連結されており、上記第2係合手段は、上記主芯材と上記第2連結部の一方に設けられた第2係合凸部と、他方に設けられこの第2係合凸部に係合される第2係合凹部とを有し、
    上記主芯材の上記内壁部と上記連結壁部の上記第3連結部は、車両前後方向に間隔をおいた複数の固定箇所において、上記内壁部に対する上記第3連結部の車両前後方向、車両幅方向、および上下方向の移動を禁じられた状態で固定されていることを特徴とする車両用ドアのアッパートリム。
  2. 上記第1係合箇所と上記第2係合箇所が互いに車両前後方向に離間して配置されていることを特徴とする請求項に記載の車両用ドアのアッパートリム。
  3. 上記主芯材の上記上壁部の下面には、上記第1係合凸部としての係合爪が下方に突出して形成され、この係合爪は車室外側の傾斜面と車室側の急峻な係止面とを有し、この傾斜面は車室外に向かうにしたがって上方に進むように傾斜しており、上記連結壁部の上記第1連結部には上記第1係合凹部として、上記係合爪が入り込む係合穴が形成されており、
    上記主芯材には、上記第2係合凸部が車両幅方向において車室外に向かって突出しており、上記連結壁部の上記第2連結部には上記第2係合凹部として、上記第2係合凸部が挿通される挿通穴が形成されており、
    上記主芯材の上記内壁部には車両幅方向において車室外に向かって突出するボス部が形成され、上記第3連結部にはこのボス部が挿通される固定穴が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアのアッパートリム。
  4. 上記連結壁部の上記第2連結部が上記主芯材の内壁部から離れており、
    上記主芯材の上記上壁部の下面には下方に突出するリブが形成され、このリブの車室側の端部が上記第2係合凸部として提供されることを特徴とする請求項に記載の車両用ドアのアッパートリム。
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