ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)表示制御システムの構成:
(2)表示制御処理:
(3)他の実施形態:
(1)表示制御システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態である表示制御システムを実現するナビゲーションシステム10の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる表示制御システムは、車両に搭載されたナビゲーションシステム10の1機能として実現される。ナビゲーションシステム10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20を備えており、制御部20は、当該ROMや記録媒体30に記録された所望のプログラムを実行することができる。本実施形態において、制御部20は、図示しないナビゲーションプログラムを実行することができ、当該ナビゲーションプログラムを実行することにより、図示しないGPS信号等に基づいてナビゲーションシステム10が搭載された車両を指定の目的地まで誘導する。また、ナビゲーションプログラムは、誘導案内に関する処理以外にも各種の処理を制御部20に実行させることが可能である。
さらに、本実施形態において制御部20は、ナビゲーションプログラムの一部を構成する表示制御プログラム21の処理により、利用者に各種の選択肢を選択させるためのユーザインタフェース画面を表示することができる。当該選択肢としては、種々の選択肢を想定可能であり、例えば、ナビゲーションシステム10における可変の設定項目が選択肢となる構成や、ナビゲーションシステム10において実行可能な機能が選択肢となる構成や、放送信号を放送する放送局に対応するチャンネルが選択肢となる構成等を採用可能である。
車両は、誘導案内や選択肢の選択等に関する入出力を行う際に使用可能なポインティングデバイス41およびディスプレイ40を備えている。ディスプレイ40は、図示しないインタフェースを介して制御部20と接続されており、制御部20は、ディスプレイ40に対して制御信号を出力することにより、任意の座標を指定し、任意の画像をディスプレイ40に表示させることができる。本実施形態において、制御部20は、ディスプレイ40に各種の機能を利用するためのユーザインタフェース画面を表示する。本実施形態において、ユーザインタフェース画面には、スイッチや選択肢を示すアイコンとアイコン等を指示するためのポインタとが含まれている。
ポインティングデバイス41は、レバーと決定ボタンとを備えており、図示しないインタフェースを介して制御部20と接続されている。利用者がポインティングデバイス41のレバーを操作すると、ポインティングデバイス41はレバーの操作内容に応じた信号を出力する。また、利用者がポインティングデバイス41の決定ボタンを操作すると、ポインティングデバイス41は決定ボタンの操作内容に応じた信号を出力する。制御部20は、これらの出力に基づいて利用者の操作内容を特定する。すなわち、制御部20は、当該ポインティングデバイス41の出力に基づいてユーザインタフェース画面に表示されるポインタの表示位置(またはポインタによる指示位置(矢印ポインタの先端等))を取得し、制御部20は当該表示位置にポインタを表示するための信号をポインティングデバイス41に対して出力する。
また、制御部20は、ポインティングデバイス41の出力に基づいて決定ボタンが操作されたか否かを判定し、決定ボタンが操作された場合におけるポインタの表示位置に基づいてスイッチや選択項目等が選択されて否かを判定する。以上の構成により、利用者は、ポインティングデバイス41に対する操作で、ディスプレイ40上のポインタを移動させ、ユーザインタフェース画面上のスイッチや選択項目等を選択することができる。
なお、本実施形態において、ポインティングデバイス41はレバーの操作量を2方向の操作量に対応した値として出力することが可能であり、当該2方向の操作量に対応した値でディスプレイ40上の座標を指定することができる。すなわち、2方向の操作量に対応した値とディスプレイ40上の座標値との対応関係は予め変換テーブルによって規定されている。従って、制御部20は、当該変換テーブルを参照することにより、ポインティングデバイス41の出力が示す座標(すなわち、レバーで指示されるディスプレイ40上の座標)を取得することができる。
さらに、本実施形態において制御部20は、当該ポインティングデバイス41の出力が示す座標に基づいてディスプレイ40上でのポインタの表示位置を決定する。具体的には、制御部20は、ポインタによる選択肢の選択を容易にするため、ポインタの表示位置を選択肢のアイコン内に引き込む引込処理を行う。
当該引込処理は、選択肢のアイコンに対応づけられた領域内の特定の座標にポインタの表示位置を引き込む処理である。本実施形態において、選択肢のアイコンに対応づけられた領域は、ポインティングデバイス41の出力が示す座標を規定する座標系において選択肢毎に予め規定されている。
具体的には、当該領域はディスプレイ40上の選択肢に対応づけられ、各選択肢に応じて位置や形状が予め決められている。本実施形態において当該領域の境界は選択肢の境界と一致するか、または、選択肢の境界よりも広い。図2Bにおいては、ディスプレイ40上に選択肢としてスイッチS1,S2および選択項目I1〜I4が表示されている例を示している。この例において、ディスプレイ40上の表示位置を示す座標系は図2Bに示すx軸およびy軸によって構成されている。本実施形態においては、スイッチS1,S2および選択項目I1〜I4のそれぞれに引込処理を行うための領域が対応づけられている。また、この例において、スイッチS1,S2に対応づけられた領域の境界はスイッチS1,S2の境界よりも広く、選択項目I1〜I4に対応づけられた領域の境界は選択項目I1〜I4の境界と一致している。図3Aにおいては、スイッチS1に対応づけられた領域R1の境界を破線で示している。当該領域R1の境界は、図2Bに示すように実際にはディスプレイ40上で視認可能に表示されないが、図3Aにおいては説明のため破線で示している。
ポインティングデバイス41の出力を制御部20が取得すると、制御部20は、当該出力が示す座標を上述の変換テーブルに基づいて取得する。さらに、制御部20は、ディスプレイ40上の各領域の中で、ポインティングデバイス41の出力が示す座標に最も近い領域を特定する(変換後の座標が領域内であれば当該領域が最も近い領域であると見なされる)。そして、制御部20は、変換後の座標に最も近い領域に対応づけられた選択肢のアイコンを特定し、当該アイコンの中央の座標を特定し、ポインタを表示すべき座標として決定する。
例えば、図2Bに示す例において、ポインティングデバイス41の出力に基づいて特定される座標が、ディスプレイ40の座標系における座標C(X,Y)である例を想定する。本例において、選択項目I1に対応づけられた領域の境界は選択項目I1の境界と一致しているため、制御部20は、選択項目I1に対応づけられた領域が座標C(X,Y)に最も近い領域であると判定する。そして、制御部20は、選択項目I1の中央の座標が、ポインタPを表示すべき座標であるとみなし、図2BのようにポインタPを選択項目I1のアイコンの中央に表示する。このように、本実施形態においては、引込処理により、ポインティングデバイス41のレバー操作に応じてポインタがジャンプするように移動する。なお、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が当該選択肢に対応づけられた領域の外部である場合、制御部20は、当該座標の値を保持しつつ、当該座標を他の座標と見なして処理を行う場合がある。
具体的には、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が当該選択肢に対応づけられた領域の外部であるが、ポインタの表示位置が当該領域内に引き込まれている場合において、ポインティングデバイス41の決定ボタンが操作された場合、制御部20は、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が当該領域内の座標であると見なす。
さらに、本実施形態において、ポインティングデバイス41は図示しないアクチュエータを備えており、ポインティングデバイス41を操作する利用者が触覚で認識可能な動作を行うことができる。本実施形態においては、制御部20が所定の制御信号をポインティングデバイス41に対して出力すると、ポインティングデバイス41はアクチュエータを駆動し、利用者がレバーに作用させた力に対して反力となる力をレバーに対して付与する。本実施形態においては、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が上述の引込処理のための領域内に含まれる場合に、制御部20がレバーに対して上述の反力を作用させる。従って、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が上述の領域内に含まれる状態においてはレバーが重く、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が上述の領域の外部にある状態においてレバーが軽くなり、容易にポインタPを移動させられるような操作感が実現されている。
本実施形態において制御部20は、オンとオフとが切り替わる2個のスイッチであって、一方のスイッチがオンである場合に他方のスイッチがオフになる2個のスイッチ(例えば、図2Bに示すスイッチS1,S2)をディスプレイ40上に表示する。当該2個のスイッチにはオンとオフの少なくとも2個の状態があり、当該2個のスイッチにおけるオンとオフの状態は互いに関連している。すなわち、一方のスイッチがオンである場合、他方のスイッチはオフになる。例えば、スイッチS1がオンである場合スイッチS2はオフになり、スイッチS2がオンである場合スイッチS1はオフになる。
従って、本実施形態におけるスイッチS1,S2は、2個のスイッチによって1個のトグルスイッチを形成していると考えることができる。なお、図2B、図3A〜図3Cにおいては、黒い背景に白い三角形が表示されたアイコンでスイッチS1,S2が表現されている場合、スイッチがオンである(選択されている)ことを示し、白い背景に黒い三角形が表示されたアイコンでスイッチS1,S2が表現されている場合、スイッチがオフ(選択されていない)ことを示している。例えば、図2Bにおいては、スイッチS1がオンであり、スイッチS2がオフである。
また、図2B、図3A〜図3Cにおいて、スイッチS1,S2にはディスプレイ40上に表示する選択項目を切り替えるための機能が割り当てられている。本例において、選択項目は選択肢1〜7の計7個であり、ディスプレイ40上では一画面内に最大4個表示される。従って、ディスプレイ40において一画面内に全ての選択項目I1〜I7を表示することはできないが、一回の画面切替によって残りの全ての選択項目を視認できるように表示することは可能である。そこで、本実施形態においては、スイッチS1,S2によって選択項目が切り替え可能に構成されており、スイッチS1がオンの場合に選択項目I1〜I4をディスプレイ40上に表示し、スイッチS2がオンの場合に選択項目I5〜I7をディスプレイ40上に表示するように構成されている。
このようにスイッチS1,S2によって1個のトグルスイッチを形成している場合、従来技術のように、引込処理を行うためにスイッチS1,S2に対応づけられた領域がスイッチS1,S2の領域と同一または若干広い領域であると、利用者の意図しない部分にポインタが引き込まれる場合がある。例えば、図2Bに示す例において、引込処理を行うためにスイッチS1,S2に対応づけられた領域がスイッチS1,S2の領域と同一の領域である構成を想定する。さらに、この構成において、スイッチS1をオンにした後、スイッチS2をオンにするために利用者がポインティングデバイス41のレバーでポインタを下方に移動させる場合を想定する。この場合、ポインティングデバイス41の出力が示す座標がスイッチS1からスイッチS2に向けて移動する。しかし、この過程で、ポインティングデバイス41の出力が示す座標はやがて選択項目I2に最も近くなるため、ポインタは選択項目I2に引き込まれてしまう。このため、利用者の意図しない部分にポインタが引き込まれることになり、操作性が悪くなる。
そこで、本実施形態においては、スイッチS1,S2に対応づけられた領域を動的に変化させることによって操作性を向上させる構成が採用されている。具体的には、本実施形態における表示制御プログラム21は、スイッチ表示部21aと出力取得部21bと指示判定部21cとポインタ制御部21dとを備えている。
スイッチ表示部21aは、オンとオフとが切り替わる2個のスイッチであって、一方のスイッチがオンである場合に他方のスイッチがオフになるスイッチをディスプレイに表示する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、スイッチ表示部21aの処理により、ディスプレイ40に対して制御信号を出力し、オンとオフとが切り替わる2個のスイッチ(上述のスイッチS1,S2等)を含むUIをディスプレイ40上に表示させる。
なお、各選択肢の画像は予めアイコン情報30aとして定義されて記録媒体30に記録されている。当該アイコン情報30aは、各選択肢が選択された状態と選択されていない状態におけるアイコンの画像を示す情報である。制御部20は、上述のスイッチS1,S2等を含む各選択肢が選択されているか否かを示す情報を図示しない記録媒体(RAM等)に保存しており、当該情報を参照してUI上に表示すべきアイコンを選択する。この結果、選択されたか否かの状態に応じてディスプレイ40上のアイコンが変化する。
出力取得部21bは、ポインティングデバイス41の出力を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態において、制御部20は、ポインティングデバイス41が出力する情報を定期的に取得する。この結果、制御部20は、ポインティングデバイス41のレバー操作によって指示された座標を特定し、また、ポインティングデバイス41の決定ボタンが操作されたか否かを特定する。
指示判定部21cは、ポインティングデバイス41の出力に基づいてポインティングデバイス41のポインタによって一方のスイッチをオフからオンに切り替える指示が行われたか否かを判定する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、ポインティングデバイス41の出力に基づいて、決定ボタンが操作されたか否かを判定する。また、決定ボタンが操作された場合、制御部20は、ポインタの表示位置が存在する選択肢(ポインタが引き込まれた選択肢)を特定し、当該選択肢が選択されたと見なす。
なお、選択された選択肢が上述の2個のスイッチ(図2Bに示す例であればスイッチS1,S2)のいずれかである場合、制御部20は、スイッチが切り替えられたか否かを判定する。すなわち、選択された選択肢がオフのスイッチである場合、制御部20は、スイッチがオフからオンに切り替えられたと判定する。選択肢が選択されたと見なされた場合、選択された選択肢を示す情報がスイッチ表示部21aの処理で参照される。すなわち、制御部20は、スイッチ表示部21aの処理により、選択された選択肢と選択が解除された選択肢とに基づいて各選択肢の状態を特定し、状態毎のアイコンを示すアイコン情報30aを取得し、ディスプレイ40に出力する。
この結果、ディスプレイ40においては、選択に応じてアイコンの表示態様が切り替えられる。例えば、図2Bに示す例においてオフの状態であるスイッチS2が選択されると、スイッチS2がオフからオンに切り替えられる。本実施形態においてスイッチS1,S2の状態は互いに関連しており、スイッチS2がオフからオンに切り替えられた場合、スイッチS1がオンからオフに切り替えられる。従って、図2Bに示す例においてオフの状態であるスイッチS2が選択されると、図3Aに示す例のようにスイッチS1,S2のアイコンが変化する。
ポインタ制御部21dは、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、他方のスイッチがポインタによって仮選択されるようにポインタを制御する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、ポインタによるスイッチの切り替えに同期させてスイッチがポインタに仮選択された状態を実現する。スイッチが仮選択された状態は、当該スイッチの選択の入力操作待ちの状態であり、本実施形態においては、ポインタが仮選択対象のスイッチを指示する位置に表示され、決定ボタンに対する操作によって仮選択対象のスイッチが選択されたと見なされる状態である。
具体的には、本実施形態においては、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に仮選択が行われる。すなわち、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合、制御部20は、他方のスイッチを指示する位置にポインタの表示位置を変化させる。例えば、図3Cに示す状態において、オフのスイッチS2がポインタPによって選択された場合、スイッチS2のアイコンは図3Bに示すようにオンのアイコンに切り替えられる。これと同時に、スイッチS1のアイコンは図3Bに示すようにオフのアイコンに切り替えられる。
この場合に、制御部20は、ポインタPの表示位置をスイッチS2の選択を示す位置からスイッチS1の選択を示す位置へ変更する。すなわち、制御部20は、他方のスイッチの表示位置を特定し、当該位置を指示する位置にポインタの表示位置を修正し、直前の表示位置からポインタのアイコンを削除し、修正後の表示位置にポインタを表示するための画像を生成し、ディスプレイ40に対して出力する。この結果、ポインタのアイコンが他方のスイッチへとジャンプする。以上の構成によれば、2個のスイッチの一方がオンにされた場合に、他方のスイッチをオンにするための準備が完了した状態になる。また、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、利用者は、ポインタが他方のスイッチを指示していることを視覚的に確認することができ、仮選択された状態であることを容易に認識することができる。
ポインタの表示位置が修正された後に決定ボタンに対する操作が行われると、制御部20は、当該決定ボタンによる選択対象のスイッチが他方のスイッチ(ポインタが指示するスイッチ)であると見なす。以上の構成によれば、利用者は、他方のスイッチをオンにするために、ポインティングデバイス41によるポインタの移動操作など、選択のための準備操作を行うことなく、すぐに他のスイッチをオンにするための操作を行うことができる。従って、利用者が他方のスイッチを選択する際に、他の選択項目にポインタが引き込まれるなど、利用者の意図しない部分にポインタが引き込まれる確率を抑制することが可能である。
(2)表示制御処理:
次に上述の構成における表示制御処理を詳細に説明する。図2Aは、当該表示制御処理を示すフローチャートである。本実施形態において、表示制御処理は、利用者がポインティングデバイス41等によって選択項目の選択指示を行った場合に実行される。表示制御処理において、制御部20は、スイッチ表示部21aの処理により、選択肢のアイコンを表示する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、表示対象となる選択肢を特定し、各選択肢の初期状態(選択されている状態または選択されていない状態(スイッチの場合はオンまたはオフ))を特定する。さらに、制御部20は、各選択肢の初期状態を示すアイコンの情報をアイコン情報30aから取得し、各選択肢を決められた位置に表示するための画像を生成する。そして、制御部20は、当該画像を示す情報をディスプレイ40に対して出力する。この結果、例えば、ディスプレイ40には図2Bに示すようなUIが表示される。
次に、制御部20は、ポインタ制御部21dの処理により、引込処理のための領域を設定する(ステップS105)。すなわち、引込処理のための領域は、予め各選択肢に対して対応づけられており(位置および大きさが決められており)、制御部20は、現在ディスプレイ40に表示されている各選択肢に対応する領域を当該ディスプレイ40の位置を規定する座標系において設定する。
なお、ディスプレイ40上に表示された2個のスイッチについては、オフのスイッチに対して引込処理を行うための領域のみが設定され、オンのスイッチに対応する領域は設定されない。図3A,図3Bにおいては、スイッチS2がオンになっている状態において、オフであるスイッチS1に対して引込処理を行うための領域R1を破線によって示している。図3Cにおいては、スイッチS1がオンになっている状態において、オフであるスイッチS2に対して引込処理を行うための領域R2を一点鎖線によって示している。
本実施形態においては、以上のように、オフのスイッチに対して引込処理を行うための領域が設定され、オンのスイッチに対して引込処理を行うための領域は設定されない。そこで、制御部20はステップS105において、現在の状態がスイッチS1,S2のいずれが選択された状態であるのかを判定し、選択されていないスイッチ(オフのスイッチ)を特定し、当該スイッチに対して引込処理を行うための領域を設定する(当該スイッチに対して引込処理を行うための領域が有効であると見なす)。
なお、本実施形態において、オフのスイッチに対して引込処理を行うための領域は、オンのスイッチからオフのスイッチまで延びる連続した領域である。例えば、図3A,図3Bに示す領域R1は、オンのスイッチS2からオフのスイッチS1まで延びる連続した領域である。また、本実施形態において領域R1は、スイッチS1,S2の双方を含む矩形の領域であり、領域R1の3辺はスイッチS1,S2の3辺よりもわずかに広い位置に配置される。
次に、制御部20は、出力取得部21bの処理により、ポインティングデバイス41の出力を取得する(ステップS110)。次に、制御部20は、ポインタ制御部21dの処理により、ポインタを表示する(ステップS115)。すなわち、制御部20は、ステップS110で取得した出力に基づいて、当該出力が示す座標を特定する。また、制御部20は、ポインティングデバイス41の出力を、上述の変換テーブルに基づいてディスプレイ40上の座標に変換する。
さらに、制御部20は、ステップS105で設定された各領域の中から、ステップS110で取得されたポインティングデバイス41の出力が示す座標に最も近い領域を選択する。さらに、制御部20は、当該選択された領域に対応づけられた選択肢を特定し、当該選択肢のアイコンの中央をポインタの表示位置とする。そして、制御部20は、当該表示位置にポインタを表示するための画像を生成し、ディスプレイ40に対して出力する。この結果、ポインタがいずれかの選択肢に引き込まれた状態でディスプレイ40上に表示される。
例えば、図3Bに示す例においてはスイッチS2がオンであるため、オフであるスイッチS1に対して引込処理を行うための領域R1が設定されている。この状態でポインティングデバイス41の出力が示す座標が、例えばスイッチS1付近に存在し、当該座標が他の領域に比較して領域R1に近い場合、図3Bに示すようにポインタPがスイッチS1のアイコンの中央に表示される。図3Cに示す例においてはスイッチS1がオンであるため、オフであるスイッチS2に対して引込処理を行うための領域R2が設定されている。この状態でポインティングデバイス41の出力が示す座標が、例えばスイッチS2付近に存在し、当該座標が他の領域に比較して領域R2に近い場合、図3Bに示すようにポインタPがスイッチS2のアイコンの中央に表示される。
次に、制御部20は、指示判定部21cの処理により、選択操作が受け付けられたか否かを判定する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、ステップS110で取得されたポインティングデバイス41の出力に基づいて、決定ボタンが操作されたか否かを判定する。決定ボタンが操作されたと判定された場合、制御部20は、選択操作が受け付けられたと判定する。ステップS120において、選択操作が受け付けられたと判定されない場合、制御部20は、ステップS110以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS120において、選択操作が受け付けられたと判定された場合、制御部20は、指示判定部21cの処理により、トグルスイッチに対する操作であったか否かを判定する(ステップS125)。すなわち、制御部20は、受け付けた操作が、2個のスイッチS1,S2の中のオフのスイッチをオンにする操作であったか否かを判定する。例えば、図3Bや図3Cに示す状態のように、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が領域R1や領域R2内に存在すると見なされている状態でステップS120において選択操作を受け付けたと判定された場合、制御部20は、トグルスイッチに対する操作であったと判定する。
ステップS125において、トグルスイッチに対する操作であったと判定されない場合、制御部20は、選択受付処理を実行する(ステップS140)。この場合、トグルスイッチ以外の選択肢に対する選択操作が行われた状態であるため、制御部20は、トグルスイッチ以外の各選択肢が選択された場合の処理として各選択肢について予め決められている処理を実行する。
一方、ステップS125において、トグルスイッチに対する操作であったと判定された場合、制御部20は、スイッチ表示部21aの処理により、スイッチのオン/オフおよび表示項目の切替えを行う(ステップS130)。すなわち、制御部20は、ステップS120において選択操作を受け付けたと判定されたスイッチをオフからオンに切り替え、他方のスイッチをオンからオフに切替える。具体的には、制御部20は、アイコン情報30aを参照し、選択操作を受け付けたと判定されたスイッチのオンの状態を示すアイコンと、他方のスイッチのオフの状態を示すアイコンとを取得する。そして、制御部20は、これらのスイッチのアイコンを表示するための信号をディスプレイ40に対して出力する。この結果、ディスプレイ40においては、スイッチの状態が切り替えられる。
例えば、図3Bに示す状態でステップS120において選択操作を受け付けたと判定され、ステップS125を経てステップS130が実行された場合、制御部20は、スイッチS1,S2のアイコンの状態を入れ替えて図3Cのような表示に切り替える。このように、本実施形態では、スイッチS1に対応づけられた領域R1内に、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が含まれると見なされる状態でポインティングデバイス41による選択操作が行われた場合、制御部20は、当該領域R1に対応づけられたスイッチS1が切り替えられたと判定する。この構成によれば、ポインティングデバイス41の出力が示す座標に基づいて、選択操作の対象となるスイッチを容易に特定することが可能である。
また、これらのスイッチが操作された場合、表示項目(表示対象の選択項目I1〜I7)が切り替えられる。すなわち、制御部20は、スイッチの操作結果が示す表示項目を特定し、アイコン情報30aを参照して表示項目のアイコンを取得する。そして、制御部20は、これらの表示項目のアイコンを表示するための信号をディスプレイ40に対して出力する。この結果、ディスプレイ40においては、表示項目のアイコンが表示される。例えば、図3Bに示す状態でステップS120において選択操作を受け付けたと判定され、ステップS125を経てステップS130が実行された場合、制御部20は、表示項目を選択項目I5〜I7から選択項目I1〜I4に切り替えて図3Cのような表示とする。
ステップS130が実行されると、制御部20は、ステップS105に戻って当該ステップS105以降の処理を実行するが、当該ステップS105に戻って処理が再度実行される場合、前回ステップS105が実行された段階でオンであったスイッチがオフにされている。従って、ステップS105において、制御部20は、引込処理のための領域を切り替える。
例えば、図3Bに示す状態でステップS120においてスイッチS1がオンにされたことにより、ステップS125,S130を経てステップS105が実行された場合、制御部20は、オフとなるスイッチS2に対して引込処理を行うための領域R2を設定し、図3Cのような状態とする。また、図3Cに示す状態でステップS120においてスイッチS2がオンにされたことにより、ステップS125,S130を経てステップS105が実行された場合、制御部20は、オフとなるスイッチS1に対して引込処理を行うための領域R1を設定し、図3Bのような状態とする。
本実施形態においてスイッチS1,S2に対応づけられた領域R1,R2は、図3B,図3Cに示すように位置および形状が同一である。そして、スイッチS1,S2の選択によって領域R1,R2が切り替えられる前後において、ポインティングデバイス41のレバーに対する操作が行われなければポインティングデバイス41の出力が示す座標は変わらない。従って、ポインタPによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられたことにより領域が変化した場合、ポインティングデバイス41の出力が示す座標を内部に含む領域が切り替わることになる。
すなわち、本実施形態においては、ポインタPによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が、他方のスイッチに対応づけられた領域に含まれるように領域R1,R2が設定されていることになる。本実施形態においては、このような領域の定義により、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた直後に他方のスイッチが仮選択された状態となる構成を実現している。
さらに、本実施形態において各スイッチに対応づけられた領域は、一方のスイッチから他方のスイッチまで延びる連続した領域である。このような領域であれば、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が一方のスイッチから他方のスイッチに向けて変化しても他方のスイッチが仮選択された状態を維持することができる。また、ポインティングデバイス41の出力が示す座標が当該領域内に存在する限り仮選択された状態を維持することができるため、当該座標が一方のスイッチから他方のスイッチまで延びる領域の外部に至るような明確な指示が利用者からなければ、他方のスイッチが仮選択された状態を維持することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、他方のスイッチがポインタによって仮選択されるようにポインタを制御する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、表示制御システムを構成する手段は、1個の装置で実現されてもよいし、2個以上の装置に分かれて存在していても良い。後者としては、例えば、スイッチ表示部21aやポインタ制御部21dがディスプレイ40を制御する制御ユニットによって実現される構成等を採用可能である。
スイッチ表示部は、オンとオフとが切り替わる2個のスイッチであって、一方のスイッチがオンである場合に他方のスイッチがオフになるスイッチをディスプレイに表示することができればよい。すなわち、スイッチ表示部は、ディスプレイ上にUI(User Interface)として少なくとも2個のスイッチを表示する。また、当該2個のスイッチにはオンとオフの少なくとも2個の状態があるが、当該2個のスイッチにおけるオンとオフの状態は互いに関連している。すなわち、一方のスイッチがオンである場合、他方のスイッチはオフになる。このようなスイッチとしては、ディスプレイ上の2個のスイッチによって1個のトグルスイッチが構成されるような例が挙げられる。
ディスプレイ上のスイッチは任意の態様で表示されて良く、種々の形状、色等によって構成されたアイコンであっても良いし、白丸が選択されると白丸内に黒丸が表示されるラジオボタンであっても良いし、種々の構成を採用可能である。いずれにしても、一方のスイッチと他方のスイッチとの選択状態(オンおよびオフ)が互いに関連しており、オンとオフとが排他的であれば良い。ディスプレイ上では、各スイッチがオン、オフのいずれの状態であるかを区別可能に表示されることが好ましい。すなわち、スイッチ表示部は、各スイッチの状態(オンまたはオフ)を特定し、状態毎に異なる表示態様でスイッチを表示することが好ましい。
出力取得部は、ポインティングデバイスの出力を取得することができればよい。ポインティングデバイスは、各種のデバイスを想定可能であり、ディスプレイ上に表示されるスイッチに関する指示を実行可能なデバイスであればよい。従って、ボタンやジョイスティック、タッチパッド、接触センサ等の各種のデバイスをポインティングデバイスとすることができる。ポインティングデバイスの出力は、利用者が行ったポインティングデバイスへの操作を示す出力であれば良く、当該出力によってポインタに関する指示を行うことができればよい。従って、ポインタの座標を指示等に利用され得る座標情報や、ポインタが指示するスイッチのオン・オフや選択項目の選択等の指示に利用され得るボタン等への操作を示す情報等が含まれ得る。
指示判定部は、ポインティングデバイスの出力に基づいてポインティングデバイスのポインタによって一方のスイッチをオフからオンに切り替える指示が行われたか否かを判定することができればよい。すなわち、ポインティングデバイスの出力は、利用者が行ったポインティングデバイスへの操作を示しているため、例えば、指示判定部が、当該出力に基づいて、ポインタが指示するスイッチを特定し、スイッチが指示された状態で利用者が選択操作を行ったことを特定することによって、スイッチに対する選択が行われたと判定することが可能である。そして、スイッチがオフの状態で選択が行われた場合、指示判定部はスイッチがオフからオンに切り替えられたと判定することができる。
なお、スイッチがオンの状態で選択が行われた場合において、スイッチがオンからオフに切り替えられたと指示判定部が判定する構成であっても良い。むろん、スイッチの切替によってスイッチの表示態様が変化する構成であれば、指示判定部によってスイッチがオフからオンに切り替えられたと判定された場合、スイッチ表示部は、切り替え後の態様で各スイッチを表示する。
ポインタ制御部は、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、他方のスイッチがポインタによって仮選択されるようにポインタを制御することができればよい。すなわち、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合、同時に他方のスイッチがオンからオフに切り替えられる。そこで、ポインタ制御部は、他方のスイッチが仮選択された状態とする。これにより、表示制御システムは、ポインティングデバイスの次の操作によってすぐに他方のスイッチをオフからオンに切り替える操作を受け付けられる状態で待機する。
スイッチが仮選択された状態は、当該スイッチの選択の入力操作待ちの状態であれば良い。すなわち、仮選択された状態で利用者がポインティングデバイスにおいて次に行う1回の操作または少数回の操作によってスイッチが選択可能であれば良い。なお、利用者がポインティングデバイスにおいて次に行う1回の操作(次の選択操作)によってスイッチを切り替え可能な状態であれば、例えば、ポインタの移動を行わなくてもスイッチを切り替えることが可能であるため好ましい。このような状態は、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合において、ポインティングデバイスのボタンなどの操作を示す出力が得られた場合に、ポインタ制御部が当該操作をスイッチの切り替え操作であると見なす構成によって実現可能である。
さらに、スイッチが仮選択された状態において、ポインタの表示位置が変化しても良い。例えば、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、ポインタ制御部が、他方のスイッチを指示する位置にポインタの表示位置を変化させる構成を採用してもよい。この構成によれば、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、利用者は、ポインタが他方のスイッチを指示していることを視覚的に確認することができ、仮選択された状態であることを容易に認識することができる。
さらに、スイッチが切り替えられたか否かを判定するための構成は種々の構成を採用可能である。例えば、スイッチに対応づけられた領域内に、ポインティングデバイスの出力が示す座標が含まれると見なされる状態でポインティングデバイスによる選択操作が行われた場合に当該領域に対応づけられたスイッチが切り替えられたと指示判定部が判定する構成を採用してもよい。この構成によれば、ポインティングデバイスの出力が示す座標(例えば、ポインタの表示位置を特定するための座標)に基づいて、選択操作の対象となるスイッチを容易に特定することが可能である。当該領域は、ポインティングデバイスによる選択操作がスイッチの選択操作であると見なせるように設定される。すなわち、ポインティングデバイスの出力が示す座標(ポインタの座標等)が特定の範囲にある場合、ポインタが当該特定の範囲に対応づけられたスイッチを指示しており、この状態での選択操作が当該スイッチの選択であると判断される。
この領域は、スイッチに関連するように設定されれば良く、ポインティングデバイスの出力が示す座標の座標系で定義可能である。すなわち、当該座標系においてスイッチに該当する領域(例えば、スイッチを示すアイコンが占める領域)も定義することが可能であるため、この座標系において、スイッチが占める領域やスイッチを含む領域を、スイッチに対応づけられた領域として定義することが可能である。また、当該領域は形状や大きさが可変であっても良く、当該領域が可変であることを利用してスイッチが仮選択された状態を容易に実現することも可能である。例えば、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合の座標が、他方のスイッチに対応づけられた領域に含まれるように、ポインタ制御部が当該領域を設定する構成であっても良い。
すなわち、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合の座標は、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた直後においてポインティングデバイスの出力が示す座標である。そこで、当該座標が、他方のスイッチに対応づけられた領域に含まれるように当該領域を設定すれば、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた直後に他方のスイッチが仮選択された状態を容易に実現することができる。なお、当該領域内にポインティングデバイスの出力が示す座標が含まれると見なされる状態には、当該座標が当該領域内に存在する場合と、当該座標が実際には当該領域の外部であるが、引込処理等によって領域の内部に含まれると見なされる場合とを含む。
さらに、他方のスイッチに対応づけられた領域は、一方のスイッチから他方のスイッチまで延びる連続した領域である構成であっても良い。すなわち、他方のスイッチに対応づけられた領域が、一方のスイッチから他方のスイッチまで延びる連続した領域である場合、一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に他方のスイッチが仮選択された状態を実現しつつ、ポインティングデバイスの出力が示す座標が一方のスイッチから他方のスイッチに向けて変化しても他方のスイッチが仮選択された状態を維持することができる。
また、ポインティングデバイスの出力が示す座標が当該領域内に存在する限り仮選択された状態を維持することができるため、当該座標が一方のスイッチから他方のスイッチまで延びる領域の外部に至るような明確な指示が利用者からなければ、他方のスイッチが仮選択された状態を維持することができる。むろん、他方のスイッチに対応づけられた領域の形状および大きさは特定の形状および大きさに限定されず、一方のスイッチおよび他方のスイッチの少なくとも一部が含まれる連続した領域であっても良いし、形状は矩形、円形等、種々の形状であって良い。
さらに、本発明のように、ポインタによって一方のスイッチがオフからオンに切り替えられた場合に、他方のスイッチがポインタによって仮選択されるようにポインタを制御する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような手段を備えたナビゲーションシステム、携帯端末や方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。