JP6580355B2 - サッシ付き外壁パネルの輸送方法およびサッシ付き外壁パネルの輸送時構造 - Google Patents
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Description
ところで、建物の中には、サッシをスライドさせることで開閉可能となるサッシ窓が設けられたたものがある。このような建物を上述した方法で施工する際には、例えば特許文献1に示すような、サッシを取り付けるための開口部を有する外壁パネルを製造する場合がある。
しかしながら、これらを分けて輸送すると、開口壁パネルの輸送手段とは別にサッシ障子の輸送手段が必要になる場合がある上に、施工現場でサッシ障子を取り付ける工程が必要になってしまうため、建物の施工にコストと手間がかかってしまう。
また、開口壁パネルの側部11は開口壁パネルの上部12の荷重も支持する強固な部材であるため、より確実に複数のサッシ障子22の荷重を負担することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態について詳細に説明する。
まず、輸送対象となるサッシ付き外壁パネル(以下外壁パネル10)の構成について説明する。図1は外壁パネル10の一例を、建物の室内側となる内面側を示した斜視図であり、図2は外壁パネル10の他の例を、図1と同じ側から示した斜視図である。
外壁パネル10は、建物の外壁の一部およびサッシ窓を構成する部材である。本実施形態の外壁パネル10は、図1,2に示すように、開口壁パネル1,1Aと、サッシ2と、で構成されている。
一対の袖パネル11は、正面視の形状が縦長の長方形となるように形成されている。各袖パネル11は、互いに所定間隔を空けて長辺が鉛直方向を向くように立設されている。
小壁パネル12は、正面視の形状が横長の長方形となるように形成されており、一方の袖パネル11の上部と他方の袖パネルの上部との間に設けられている。すなわち、図1の開口壁パネル1は、いわゆる門型に形成されており、正面視の形状が左右対称で、下端に開口する開口部1aを有したものとなっている。ここで、袖パネル11は開口壁パネル1,1Aの側部、小壁パネル12は開口壁パネル1,1Aの上部ということになる。
なお、以下の説明は、本実施形態で輸送対象とする全ての開口壁パネル1,1Aに共通するものであるが、説明に用いる図4,6は、便宜上、図1の外壁パネル10を用いたものとし、符号のみ図2のものを併せて付してある。
サッシ枠21は、下枠材211、一対の側枠材212、上枠材213によって正面視矩形に構成されている。
一対の側枠材212は、袖パネル11の下端から小壁パネル12の下端までの距離と略等しい長さを有する部材であり、下枠材211の両端から当該下枠材211の延設方向と直交する方向に向かってそれぞれ延設されている。
上枠材213は、下枠材211と略同じ長さの部材であり、一方の側枠材212の上端から他方の側枠材212の上端まで延設されている。上枠材213における下枠材211と対向する面には、当該上枠材213の延設方向に沿って上レール213aが、下レール211aと同じ本数延設されている。
また、サッシ枠21は、開口壁パネル1,1Aの内面よりも奥まった、すなわち、外面側(図1の奥行き方向)にずれた位置に取り付けられている(図5参照)。これにより、2枚の袖パネル11における互いに向かい合う側面の一部および小壁パネル12の下面の一部が露出している。以下、この露出した面のうち、袖パネルの側面を治具取付部11aと称する。
各サッシ障子22は、サッシ枠21に設けられたレール211a,213aにそれぞれ係合され、サッシ枠21に対し、一対の袖パネルが並ぶ方向(水平方向)に沿ってスライド可能となっている。また、各サッシ障子22は、スライドさせることにより、図2に示したように袖パネル11の並び方向に沿って略並んだ(閉じた)状態や、図1に示したように互いに重ね合わされた(開いた)状態とすることが可能である。なお、サッシ障子22は3枚以上であってもよい。
次に、上述した外壁パネル10を輸送する際に用いる輸送用治具3(治具)について説明する。図3は輸送用治具3の斜視図であり、図4は輸送する際の外壁パネル10の状態(輸送時構造)を示した正面図であり、図5は図4のV−V断面図である。
輸送用治具3は、障子当接部31と、固定部32とで構成されている。
固定部32は、障子当接部31の一側端部の裏面に取り付けられた角材である。固定部32の、障子当接部31との接触面と直交する方向の厚さは、サッシ枠21の側枠材212の開口部1a,1b内に設けられる部位の幅よりやや大きくなっている。
輸送用治具3の一側端部には、障子当接部31の一側端部前面から固定部32の裏面まで貫通する穴3aが形成されている。
次に、上述した外壁パネル10を輸送する方法について説明する。
また、サッシ障子22と輸送用治具3との間やサッシ障子のフレーム221と結束バンド4との間には布や段ボールなどの保護材Pを挟んでおくことが好ましい。こうすることで、サッシ障子22が輸送用治具3や結束バンド4と擦れて傷ついてしまったり、結束バンド4がサッシ障子22のフレーム221の表面で滑って緩んでしまったりするのを防ぐことができる。
また、複数のサッシ障子22を一方に寄せることで形成される開口部1a,1bから、複数のサッシ障子22を開口壁パネルの側部11の方向に引っ張ることが可能な結束バンド4を取り付けることによりサッシ障子22を固定できるので、サッシ障子22の固定作業を容易に行うことができる。
更に、開口壁パネルの側部11は開口壁パネルの上部12の荷重も支持する強固な部材であるため、より確実に複数のサッシ障子22の荷重を負担することができる。
こうすることで、複数のサッシ障子22を束ねる作業と、複数のサッシ障子22を袖パネル11に固定する作業を一度に行うことができるので、輸送する際の手間とコストをより一層低減することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第二実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態においては、第一実施形態と相違する点のみ説明する。
第一実施形態は複数のサッシ障子22の荷重を袖パネル11に負担させるものであったのに対し、本実施形態はサッシ障子22の荷重を小壁パネル12に負担させる点で第一実施形態と相違している。
また、小壁パネル12に掛けた結束バンド4の両端を、固定具5に固定するようにしてもよい。
また、固定具5をサッシ障子22に固定するのではなく、複数のサッシ障子22を挟持する形状のものとしてもよい。このようにすれば、固定具5を取り付けるためにサッシ障子22のフレーム221に穴を開けたり、接着剤を塗布したりする必要が無くなるので、施工後のサッシ障子22の見た目を損なうことが無い。
また、固定具5を用いて複数のサッシ障子22を束ね、結束バンド4を固定具5に固定する或いは係合させるのではなく、結束バンド4を、サッシ障子22の下端とサッシ枠21の下枠材211との間に通し、サッシ障子22を結束バンド4で直接吊り上げるようにしてもよい。このようにすれば、サッシ障子22に固定具5を取り付ける必要がなくなるので、施工後のサッシ障子22の見た目を損なうことが無い。
また、サッシ障子22を上方に吊り上げた状態となるので、サッシ障子22を袖パネル11(開口壁パネルの側部)に固定する場合よりも、下枠材211や半土台13に負担させる荷重をより少なくすることができる。
こうすることで、サッシ障子22の下端と下枠材211との間に結束バンド4を通すことが困難な場合であっても、複数のサッシ障子22を小壁パネル12に固定することができる。
こうすることで、サッシ付き外壁パネル10のバランスが良くなるので、サッシ付き外壁パネル10の吊り上げ作業を容易に行うことができる。
こうすることで、サッシ障子22のスライドが規制されるので、輸送時にサッシ障子22がスライドしてサッシ枠21やサッシ障子22が破損してしまうのを防ぐことができる。
例えば、上記実施形態では、開口壁パネル1Aとして、半土台13(別部材)を取り付けたものを例示したが、袖パネル11と一体形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、荷重伝達部材として結束バンドを用いたが、縄や針金等、丈夫な紐状(線状や帯状のものも含む)部材であれば何でもよい。
また、第一実施形態では、結束バンド4を輸送用治具3に掛けたが、袖パネル11に直接掛けるようにしてもよい。逆に、第二実施形態では、結束バンド4を小壁パネル12に掛けたが、小壁パネル12下面の露出部に輸送用治具を固定し手掛けるようにしてもよい。
また、第一実施形態では、袖パネル11に治具取付部11aを有する外壁パネル10を輸送する方法について説明したが、サッシ枠が連結パネルの内面または外面に面一となるように取り付けられた外壁パネルの輸送に用いてもよい。この場合、輸送用治具3を袖パネル11の内面或いは外面に取り付ければよい。
1,1A 開口壁パネル
1a,1b 開口部
11
11 袖パネル(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部211よりも上方の部位、開口壁パネルの側部)
11a 治具取付部
12 小壁パネル(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部211よりも上方の部位、開口壁パネルの上部)
13 半土台
2 サッシ
21 サッシ枠
22 サッシ障子
211 下枠材(サッシ枠の下端部)
211a 下レール
212 側枠材
213 上枠材
213a 上レール
221 フレーム
222 ガラス
3 輸送用治具(治具)
3a 穴
31 障子当接部
31a スリット
31b 係合部
32 固定部
4 結束バンド(荷重伝達部材)
5 固定具
6 スペーサー
B 固定具
C 隙間
P 保護材
Claims (8)
- 下部に窓用の開口部が形成された開口壁パネルと、この開口壁パネルの前記開口部に取り付けられたサッシ枠と、このサッシ枠に取り付けられた複数のサッシ障子と、を備えたサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記複数のサッシ障子を束ね、
着脱可能な荷重伝達部材を用いて、前記複数のサッシ障子を、前記開口壁パネルにおける前記サッシ枠の下端部よりも上方の部位に、前記複数のサッシ障子の荷重の少なくとも一部が当該部位に負担されるように固定し、
前記サッシ付き外壁パネルを輸送手段に積載することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項1に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの側部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項2に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記開口壁パネルの側部に、係合部を有する治具を着脱可能に固定し、
前記荷重伝達部材としての結束バンドを、前記係合部に係合し、かつ前記複数のサッシ障子を側方から囲む環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子を束ねるとともに前記開口壁パネルの側部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項1に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項4に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
重ね合わせた状態の前記複数のサッシ障子におけるスライド方向を向く側面に、各サッシ障子に跨るように固定具を固定することにより、当該複数のサッシ障子を束ね、
前記荷重伝達部材としての結束バンドを、前記開口壁パネルの上部を上方および側方から囲み、かつ下端部が前記固定具に係合するまたは固定された環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項4または5に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記サッシ付き外壁パネルの重心が、当該外壁パネルの中心近傍となるように前記複数のサッシ障子の位置を調節して、前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 請求項4から6の何れか一項に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
前記サッシ障子と前記開口壁パネルの側部との間に、スペーサーを詰めることを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。 - 下部に窓用の開口部が形成された開口壁パネルと、この開口壁パネルの前記開口部に取り付けられたサッシ枠と、このサッシ枠に取り付けられた複数のサッシ障子と、を備えたサッシ付き外壁パネルの輸送時構造において、
前記複数のサッシ障子は、着脱可能な荷重伝達部材によって、束ねられるとともに、前記開口壁パネルにおける前記サッシ枠の下端部よりも上方の部位に、前記複数のサッシ障子の荷重の少なくとも一部が当該部位に負担されるように固定されていることを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送時構造。
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