JP6580355B2 - サッシ付き外壁パネルの輸送方法およびサッシ付き外壁パネルの輸送時構造 - Google Patents

サッシ付き外壁パネルの輸送方法およびサッシ付き外壁パネルの輸送時構造 Download PDF

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本発明は、建物の外壁を構成するサッシ付きの外壁パネルを輸送する方法、およびこの外壁パネルの輸送時における構造に関する。
建物の施工方法として、従来、建物を構成する各部材(壁、窓、扉等)を、施工現場から離れた場所にある工場等で組み立ててパネル化したものを、トラック等の輸送手段に積載して施工現場に順次輸送するようにした方法が知られている。こうすることで、施工現場では、部材の保管スペースを少なくすることができるし、パネル化した部材を取り付けていくだけで建物の外周部を施工できるようになるので、施工の手間やコストを低減することが可能となる。
ところで、建物の中には、サッシをスライドさせることで開閉可能となるサッシ窓が設けられたたものがある。このような建物を上述した方法で施工する際には、例えば特許文献1に示すような、サッシを取り付けるための開口部を有する外壁パネルを製造する場合がある。
特開平7−189367号公報
近年、建物の断熱性や遮音性を高めるため、ガラスを複数枚重ねて取り付けたサッシを用いることが多くなってきている。このようなサッシは従来のものに比べて重いので、外壁パネルの下端部(サッシ枠の下枠、下枠の下方に設けられる半土台や胴差し等)に従来よりも大きな荷重を負担させてしまうことになる。このため、建物のサッシ窓およびその周囲の外壁を構成する外壁パネルを工場から施工現場に輸送するにあたっては、クレーン等で吊り上げたときにサッシ障子の荷重で外壁パネルの下端部が破損しないよう、開口壁パネルとサッシ障子とを分けて輸送する必要があった。
しかしながら、これらを分けて輸送すると、開口壁パネルの輸送手段とは別にサッシ障子の輸送手段が必要になる場合がある上に、施工現場でサッシ障子を取り付ける工程が必要になってしまうため、建物の施工にコストと手間がかかってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、建物の外壁を構成するサッシ付き外壁パネルを工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図4〜6に示すように、下部に窓用の開口部1a,1bが形成された開口壁パネル1,1Aと、この開口壁パネル1,1Aの前記開口部1a,1bに取り付けられたサッシ枠21と、このサッシ枠21に取り付けられた複数のサッシ障子22と、を備えたサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、前記複数のサッシ障子22を束ね、着脱可能な荷重伝達部材4を用いて、前記複数のサッシ障子22を、前記開口壁パネル1,1Aにおける前記サッシ枠の下端部211よりも上方の部位11,12に、前記複数のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部が当該部位11,12に負担されるように固定し、前記サッシ付き外壁パネル10を輸送手段に積載することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数のサッシ障子22から、その下にある部材(サッシ枠21の下端部211や半土台13等)へと作用する荷重が低減され、サッシ障子22の下にある部材211,13が破損しにくくなる。このため、サッシ障子22を取り付けたままサッシ付き外壁パネル10を輸送手段へ積載したり輸送手段から下ろしたりすることができるようになり、建物の外壁を構成するサッシ付き外壁パネル10を工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図4,5に示すように、前記複数のサッシ障子22を前記開口壁パネル1,1Aの側部11に固定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、複数のサッシ障子22を一方に寄せることで形成される開口部1a,1bから、複数のサッシ障子22を開口壁パネルの側部11の方向に引っ張る或いは押しつけることが可能な荷重伝達部材4を取り付けることによりサッシ障子22を固定できるので、サッシ障子22の固定作業を容易に行うことができる。
また、開口壁パネルの側部11は開口壁パネルの上部12の荷重も支持する強固な部材であるため、より確実に複数のサッシ障子22の荷重を負担することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図4,5に示すように、前記開口壁パネルの側部11に、係合部31bを有する治具3を着脱可能に固定し、前記荷重伝達部材としての結束バンド4を、前記係合部31bに係合し、かつ前記複数のサッシ障子22を側方から囲む環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子22を束ねるとともに前記開口壁パネルの側部11に固定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、複数のサッシ障子22を束ねる作業と、複数のサッシ障子22を開口壁パネルの側部11に固定する作業を一度に行うことができるので、輸送する際の手間とコストをより一層低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図6に示すように、前記複数のサッシ障子22を前記開口壁パネルの上部12に固定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、サッシ障子22を上方に吊り上げた状態となるので、サッシ障子22を開口壁パネルの側部11に固定する場合よりも、サッシ障子22の下にある部材211,13に負担させる荷重をより少なくすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図6に示すように、前記複数のサッシ障子22におけるスライド方向を向く側面に、各サッシ障子に跨るように固定具5を固定することにより、当該複数のサッシ障子22を束ね、前記荷重伝達部材としての結束バンド4を、前記開口壁パネルの上部12を上方および側方から囲み、かつ下端部が前記固定具5に係合するまたは固定された環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子22を前記開口壁パネルの上部12に固定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、サッシ障子22の下端とサッシ枠21の下端部211との間に結束バンド4を通すことが困難な場合であっても、複数のサッシ障子22を開口壁パネルの上部12に固定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図6に示すように、前記サッシ付き外壁パネル10の重心が、当該外壁パネル10の中心近傍となるように前記複数のサッシ障子22の位置を調節して、前記開口壁パネルの上部12に固定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、サッシ付き外壁パネル10のバランスが良くなるので、サッシ付き外壁パネル10の吊り上げ作業を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4から6の何れか一項に記載のサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、例えば図6に示すように、前記サッシ障子22と前記開口壁パネルの側部11との間に、スペーサー6を詰めることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、サッシ障子22のスライドが規制されるので、輸送時にサッシ障子22がスライドしてサッシ枠21やサッシ障子22が破損してしまうのを防ぐことができる。
請求項8に記載の発明は、例えば図4〜6に示すように、下部に窓用の開口部1a,1bが形成された開口壁パネル1、1Aと、この開口壁パネル1,1Aの前記開口部1a,1bに取り付けられたサッシ枠21と、このサッシ枠21に取り付けられた複数のサッシ障子22と、を備えたサッシ付き外壁パネル10の輸送時構造において、前記複数のサッシ障子22は、着脱可能な荷重伝達部材4によって、束ねられるとともに、前記開口壁パネル1,1Aにおける前記サッシ枠の下端部211よりも上方の部位に、前記複数のサッシ障子2の荷重の少なくとも一部が当該部位11,12に負担されるように固定されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、束ねられた複数のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部が、開口壁パネル1,1Aにおける前記サッシ枠の下端部211よりも上方の部位11,12によって負担されるので、サッシ障子22の下にある部材13,211が負担する荷重が低減され、サッシ障子22の下にある部材13,211がサッシ障子22の荷重によって破損しにくくなっている。このため、サッシ障子22を取り付けたまま外壁パネル10を輸送手段へ積載したり輸送手段から下ろしたりすることができ、工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することができる。
本発明によれば、建物の外壁を構成するサッシ付き外壁パネルを工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することができる。
本発明の第一,第二実施形態に係るサッシ付外壁パネルの輸送方法を用いて輸送するサッシ付き外壁パネルの一例を示した斜視図である。 第一,第二実施形態に係るサッシ付外壁パネルの輸送方法を用いて輸送するサッシ付き外壁パネルの他の例を示した斜視図である。 図1,2のサッシ付き外壁パネルを、第一実施形態の輸送方法で輸送する際に用いる治具の斜視図である。 第一実施形態の輸送方法で輸送する際のサッシ付き外壁パネルの輸送時構造の一例を示した正面図である。 図4のV−V断面図である。 第二実施形態の輸送方法で輸送する際のサッシ付き外壁パネルの輸送時構造の一例を示した斜視図である。
<第一実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態について詳細に説明する。
〔外壁パネルの構成〕
まず、輸送対象となるサッシ付き外壁パネル(以下外壁パネル10)の構成について説明する。図1は外壁パネル10の一例を、建物の室内側となる内面側を示した斜視図であり、図2は外壁パネル10の他の例を、図1と同じ側から示した斜視図である。
外壁パネル10は、建物の外壁の一部およびサッシ窓を構成する部材である。本実施形態の外壁パネル10は、図1,2に示すように、開口壁パネル1,1Aと、サッシ2と、で構成されている。
開口壁パネル1,1Aは、下部に窓用の開口部1a,1bが形成されたものとなっている。具体的には、図1,2に示すようなパネルが含まれる。
図1に示す開口壁パネル1は、一対の袖パネル11と、小壁パネル12と、で構成されている。
一対の袖パネル11は、正面視の形状が縦長の長方形となるように形成されている。各袖パネル11は、互いに所定間隔を空けて長辺が鉛直方向を向くように立設されている。
小壁パネル12は、正面視の形状が横長の長方形となるように形成されており、一方の袖パネル11の上部と他方の袖パネルの上部との間に設けられている。すなわち、図1の開口壁パネル1は、いわゆる門型に形成されており、正面視の形状が左右対称で、下端に開口する開口部1aを有したものとなっている。ここで、袖パネル11は開口壁パネル1,1Aの側部、小壁パネル12は開口壁パネル1,1Aの上部ということになる。
図2に示す開口壁パネル1Aは、図1に示した開口壁パネル1に、半土台13を備えたものとなっている。半土台13は、奥行きが高さの半分程度の板状の部材であり、両端部が一対の袖パネル11の下面にそれぞれ取り付けられ、側面が袖パネル11の外面と面一になっている。すなわち、図2の開口壁パネル1Aは、全体として略矩形枠状に形成されており、下端に開口しない開口部1bを有したものとなっている。
なお、以下の説明は、本実施形態で輸送対象とする全ての開口壁パネル1,1Aに共通するものであるが、説明に用いる図4,6は、便宜上、図1の外壁パネル10を用いたものとし、符号のみ図2のものを併せて付してある。
サッシ2は、図1に示したように、21と、複数のサッシ障子22と、で構成されている。
サッシ枠21は、下枠材211、一対の側枠材212、上枠材213によって正面視矩形に構成されている。
下枠材211は、一対の袖パネル11の間隔と略等しい長さを有する部材である。下枠材211の上枠材213と対向する面には、当該下枠材211の延設方向に沿って下レール211aが複数(サッシ障子22の取付数)本延設されている。
一対の側枠材212は、袖パネル11の下端から小壁パネル12の下端までの距離と略等しい長さを有する部材であり、下枠材211の両端から当該下枠材211の延設方向と直交する方向に向かってそれぞれ延設されている。
上枠材213は、下枠材211と略同じ長さの部材であり、一方の側枠材212の上端から他方の側枠材212の上端まで延設されている。上枠材213における下枠材211と対向する面には、当該上枠材213の延設方向に沿って上レール213aが、下レール211aと同じ本数延設されている。
サッシ枠21は、一対の側枠材212が一対の袖パネル11における互いに対向する側面に接するように、かつ上枠材213が小壁パネル12の下面に接するようにはめ込まれている。これにより、下枠材211が一方の袖パネル11の下端部から他方の袖パネル11の下端部へと延設された状態となっている。
また、サッシ枠21は、開口壁パネル1,1Aの内面よりも奥まった、すなわち、外面側(図1の奥行き方向)にずれた位置に取り付けられている(図5参照)。これにより、2枚の袖パネル11における互いに向かい合う側面の一部および小壁パネル12の下面の一部が露出している。以下、この露出した面のうち、袖パネルの側面を治具取付部11aと称する。
サッシ障子22は、本実施形態においてはサッシ枠21に2枚取り付けられている。各サッシ障子22は、それぞれ金属製のフレーム221と、フレーム221にはめ込まれたガラス222と、で構成されている。各サッシ障子22の正面視の形状は、高さが下枠材211と上枠材213との距離と略等しく、幅がサッシ枠21の幅の半分程度の矩形となっている。
各サッシ障子22は、サッシ枠21に設けられたレール211a,213aにそれぞれ係合され、サッシ枠21に対し、一対の袖パネルが並ぶ方向(水平方向)に沿ってスライド可能となっている。また、各サッシ障子22は、スライドさせることにより、図2に示したように袖パネル11の並び方向に沿って略並んだ(閉じた)状態や、図1に示したように互いに重ね合わされた(開いた)状態とすることが可能である。なお、サッシ障子22は3枚以上であってもよい。
〔輸送用治具〕
次に、上述した外壁パネル10を輸送する際に用いる輸送用治具3(治具)について説明する。図3は輸送用治具3の斜視図であり、図4は輸送する際の外壁パネル10の状態(輸送時構造)を示した正面図であり、図5は図4のV−V断面図である。
輸送用治具3は、障子当接部31と、固定部32とで構成されている。
障子当接部31は、図3に示すように、矩形の板材である。障子当接部31の上端部には、スリット31aが障子当接部31の厚さ方向に切られている。
固定部32は、障子当接部31の一側端部の裏面に取り付けられた角材である。固定部32の、障子当接部31との接触面と直交する方向の厚さは、サッシ枠21の側枠材212の開口部1a,1b内に設けられる部位の幅よりやや大きくなっている。
輸送用治具3の一側端部には、障子当接部31の一側端部前面から固定部32の裏面まで貫通する穴3aが形成されている。
輸送用治具3は、図4に示すように、一方の袖パネル11の側面に取り付けられる。より具体的には、図5に示すように、固定部32の裏面を袖パネル11の治具取付部11aに当接させ、釘やビス等の固定具Bを穴3aから治具取付部11aに打ち込むあるいは螺入させることにより袖パネル11に固定される。輸送用治具3が袖パネル11に固定されると、障子当接部31の他側端部がサッシ障子22の移動経路上に位置して複数のサッシ障子22のスライド方向を向く側面が当接可能となる。また、上述したように、固定部32の厚さが側枠材212の幅より大きくなっているので、障子当接部31の他側端部と側枠材212との間には隙間Cができる。また、障子当接部31のスリット31aがサッシ障子22よりも内面側に位置する。なお、輸送用治具3は、固定具Bを除去するだけで、袖パネル11から簡単に取り外すことが可能である。
〔外壁パネルの輸送方法〕
次に、上述した外壁パネル10を輸送する方法について説明する。
まず、外壁パネル10の一方の袖パネル11の治具取付部11aに、輸送用治具3を図4,5に示した状態となるように固定する。輸送用治具3は、各サッシ障子22の合計荷重に応じて1つ或いは図4に示したように複数取り付ける。そして、外壁パネル10に取り付けられた2枚のサッシ障子22をスライドさせ、それぞれの側面を輸送用治具3の障子当接部31に当接させる。
その後、ポリプロピレン製の結束バンド4(荷重伝達部材)を、図5に示したように、スリット31aおよび隙間Cを通り、かつ2枚のサッシ障子22を側方から囲む環状となるように結んで締める。こうすることで、2枚のサッシ障子22が、束ねられるとともに、袖パネル11の方向に引っ張られるようにして袖パネル11に固定される。このとき、障子当接部31上部における他側端からスリットまでの部位は、結束バンド4が係合する係合部31bとして機能する。こうして、外壁パネル10は、2枚のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部を袖パネル11に負担させた状態となる。
結束バンド4を締める際には、図4に示したように、結束バンド4を、正面から見たときに輸送用治具3から離れるに従って下方に向かって傾いた状態となるように締めるのが好ましい。こうすることで、サッシ障子22の荷重を、より多く袖パネル11に負担させることができる。
また、サッシ障子22と輸送用治具3との間やサッシ障子のフレーム221と結束バンド4との間には布や段ボールなどの保護材Pを挟んでおくことが好ましい。こうすることで、サッシ障子22が輸送用治具3や結束バンド4と擦れて傷ついてしまったり、結束バンド4がサッシ障子22のフレーム221の表面で滑って緩んでしまったりするのを防ぐことができる。
サッシ障子22の固定を終えた後は、外壁パネル10を、トラックなどの輸送手段に積載して施工現場へと輸送し、施工現場で下ろして建物の躯体に取り付ける。工場において外壁パネル10を輸送手段に積載するとき、或いは施工現場において外壁パネル10を輸送手段から下ろすときは、外壁パネル10をクレーン等で吊り上げることになるため、サッシ枠21の下枠材211の下に何もない、或いは半土台13だけとなる状態が一時的に生じることになる。しかし、サッシ障子22の荷重の多くを袖パネル11が負担しているので、サッシ障子22から下枠材211や半土台13に作用する荷重が下枠材211や半土台13を破損させない程度に低減されている。このため、サッシ障子22を取り付けた状態のまま外壁パネル10の積み下ろしを行うことができる。
以上のように、本実施形態では、図4,5に示したように、下部に窓用の開口部1a,1bが形成された開口壁パネル1,1Aと、この開口壁パネル1,1Aの前記開口部1a,1bに取り付けられたサッシ枠21と、このサッシ枠21に取り付けられた複数のサッシ障子22と、を備えたサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、複数のサッシ障子22を束ね、結束バンド4(着脱可能な荷重伝達部材)を用いて、複数のサッシ障子2を、袖パネル11(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部よりも上方の部位、開口壁パネルの側部)に、複数のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部が袖パネル11(当該部位)に負担されるように固定し、サッシ付き外壁パネル10を輸送手段に積載するようにした。
こうすることで、複数のサッシ障子22から下枠材211(サッシ枠の下端部)や半土台13へと作用する荷重が低減され、下枠材211や半土台13が破損しにくくなる。このため、サッシ障子22を取り付けたままサッシ付き外壁パネル10を輸送手段へ積載したり輸送手段から下ろしたりすることができるようになり、建物の外壁を構成するサッシ付き外壁パネル10を工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することができる。
また、複数のサッシ障子22を一方に寄せることで形成される開口部1a,1bから、複数のサッシ障子22を開口壁パネルの側部11の方向に引っ張ることが可能な結束バンド4を取り付けることによりサッシ障子22を固定できるので、サッシ障子22の固定作業を容易に行うことができる。
更に、開口壁パネルの側部11は開口壁パネルの上部12の荷重も支持する強固な部材であるため、より確実に複数のサッシ障子22の荷重を負担することができる。
また、本実施形態では、図4,5に示したように、開口壁パネル1,1Aの側部11に、係合部31bを有する輸送用治具3(治具)を着脱可能に固定し、結束バンド4を、係合部31bに係合し、かつ複数のサッシ障子22を側方から囲む環状となるように繋いで締めることにより、複数のサッシ障子22を束ねるとともに開口壁パネル1,1Aの側部11に固定するようにした。
こうすることで、複数のサッシ障子22を束ねる作業と、複数のサッシ障子22を袖パネル11に固定する作業を一度に行うことができるので、輸送する際の手間とコストをより一層低減することができる。
<第二実施形態>
次に、図面を参照して、本発明の第二実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態においては、第一実施形態と相違する点のみ説明する。
図6は、輸送する際の外壁パネル10の状態(輸送時構造)を示した斜視図である。
第一実施形態は複数のサッシ障子22の荷重を袖パネル11に負担させるものであったのに対し、本実施形態はサッシ障子22の荷重を小壁パネル12に負担させる点で第一実施形態と相違している。
本実施形態の外壁パネル10の輸送方法は、まず、外壁パネル10の重心が当該外壁パネル10の中心と略一致するように、外壁パネル10に取り付けられた2枚のサッシ障子22の重ね合わせ位置を決定する。こうすることで、外壁パネル10のバランスが良くなり、積み下ろしが容易になる。本実施形態の外壁パネル10は左右対称であるため、本実施形態においてはサッシ障子22を、図6に示すように、開口部1a,1bの中央部で重なるようにそれぞれスライドさせる。そして、サッシ障子22のスライド方向を向く両側面に、固定具5を各サッシ障子22に跨るように固定することにより複数のサッシ障子22を束ねる。そして、一対の側枠材212と2枚のサッシ障子22との間にスペーサー6をそれぞれ挟み込む。こうすることで、積み下ろし時或いは輸送時におけるサッシ障子22のスライドを規制することができる。
その後、第一実施形態で用いたものと同様の結束バンド4を、小壁パネル12を上方および側方から囲むとともに、固定具5を下方および側方から囲む(固定具5に係合する)環状となるように結んで締める。こうすることで、2枚のサッシ障子22が、小壁パネル12の方向に吊り上げられるようにして小壁パネル12に固定される。こうして、外壁パネル10は、2枚のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部を小壁パネル12に負担させた状態となる。結束バンド4を締める際には、小壁パネル12と結束バンド4との間に保護材Pを挟んでおくことが好ましい。
なお、固定具5は複数のサッシ障子22の片側にだけ取り付けるようにしてもよい。
また、小壁パネル12に掛けた結束バンド4の両端を、固定具5に固定するようにしてもよい。
また、固定具5をサッシ障子22に固定するのではなく、複数のサッシ障子22を挟持する形状のものとしてもよい。このようにすれば、固定具5を取り付けるためにサッシ障子22のフレーム221に穴を開けたり、接着剤を塗布したりする必要が無くなるので、施工後のサッシ障子22の見た目を損なうことが無い。
また、固定具5を用いて複数のサッシ障子22を束ね、結束バンド4を固定具5に固定する或いは係合させるのではなく、結束バンド4を、サッシ障子22の下端とサッシ枠21の下枠材211との間に通し、サッシ障子22を結束バンド4で直接吊り上げるようにしてもよい。このようにすれば、サッシ障子22に固定具5を取り付ける必要がなくなるので、施工後のサッシ障子22の見た目を損なうことが無い。
ところで、サッシ障子22は、持ち上げることによりサッシ枠21から取り外せるようになっているものが多い。このため、本実施形態のようにサッシ障子22を上方に吊り上げられた状態とすることにより、サッシ障子22の下端部が下レール211aから外れ、輸送時に揺れ動いてしまう可能性が考えられる。このため、本実施形態の輸送方法を用いて外壁パネル10を輸送する場合には、下枠材211または半土台13におけるサッシ障子22のガラス面と直交する方向の両側に支持部材を取り付けたり、第一実施形態の袖パネル11に固定する方法を併用したりするとよい。第一実施形態の固定方法を併用すれば、サッシ障子22の荷重を小壁パネル12と袖パネル11の両方で負担するようになるので、より一層下枠材211や半土台13が破損しにくくなる。
以上のように、本実施形態では、図6に示したように、下部に窓用の開口部1a,1bが形成された開口壁パネル1,1Aと、この開口壁パネル1,1Aの開口部1a,1bに取り付けられたサッシ枠21と、このサッシ枠21に取り付けられた複数のサッシ障子22と、を備えたサッシ付き外壁パネル10の輸送方法において、複数のサッシ障子22を束ね、結束バンド4(着脱可能な荷重伝達部材)を用いて、複数のサッシ障子22を、小壁パネル12(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部よりも上方の部位、開口壁パネルの上部)に、複数のサッシ障子22の荷重の少なくとも一部が小壁パネル12(当該部位)に負担されるように固定し、サッシ付き外壁パネル10を輸送手段に積載するようにした。
こうすることで、複数のサッシ障子22から下枠材211(サッシ枠21の下端部)や半土台13へと作用する荷重が低減され、下枠材211や半土台13が破損しにくくなる。このため、サッシ障子22を取り付けたままサッシ付き外壁パネル10を輸送手段へ積載したり輸送手段から下ろしたりすることができるようになり、建物の外壁を構成するサッシ付き外壁パネル10を工場から施工現場へ輸送する際の手間とコストを低減することができる。
また、サッシ障子22を上方に吊り上げた状態となるので、サッシ障子22を袖パネル11(開口壁パネルの側部)に固定する場合よりも、下枠材211や半土台13に負担させる荷重をより少なくすることができる。
また、本実施形態では、図6に示したように、複数のサッシ障子22におけるスライド方向を向く側面に、各サッシ障子22に跨るように固定具5を固定することにより、当該複数のサッシ障子22を束ね、結束バンド4を、小壁パネル12を上方および側方から囲み、かつ下端部が前記固定具5に係合するまたは固定された環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子22を前記小壁パネル12に固定するようにした。
こうすることで、サッシ障子22の下端と下枠材211との間に結束バンド4を通すことが困難な場合であっても、複数のサッシ障子22を小壁パネル12に固定することができる。
また、本実施形態では、図6に示したように、サッシ付き外壁パネル10の重心が、当該外壁パネル10の中心近傍となるように複数のサッシ障子22の位置を調節して、小壁パネル12に固定するようにした。
こうすることで、サッシ付き外壁パネル10のバランスが良くなるので、サッシ付き外壁パネル10の吊り上げ作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、図6に示したように、サッシ障子22と袖パネル11との間に、スペーサー6を詰めるようにした。
こうすることで、サッシ障子22のスライドが規制されるので、輸送時にサッシ障子22がスライドしてサッシ枠21やサッシ障子22が破損してしまうのを防ぐことができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、開口壁パネル1Aとして、半土台13(別部材)を取り付けたものを例示したが、袖パネル11と一体形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、荷重伝達部材として結束バンドを用いたが、縄や針金等、丈夫な紐状(線状や帯状のものも含む)部材であれば何でもよい。
また、第一実施形態では、結束バンド4を輸送用治具3に掛けたが、袖パネル11に直接掛けるようにしてもよい。逆に、第二実施形態では、結束バンド4を小壁パネル12に掛けたが、小壁パネル12下面の露出部に輸送用治具を固定し手掛けるようにしてもよい。
また、第一実施形態では、袖パネル11に治具取付部11aを有する外壁パネル10を輸送する方法について説明したが、サッシ枠が連結パネルの内面または外面に面一となるように取り付けられた外壁パネルの輸送に用いてもよい。この場合、輸送用治具3を袖パネル11の内面或いは外面に取り付ければよい。
10 外壁パネル(サッシ付き外壁パネル)
1,1A 開口壁パネル
1a,1b 開口部
11
11 袖パネル(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部211よりも上方の部位、開口壁パネルの側部)
11a 治具取付部
12 小壁パネル(開口壁パネルにおけるサッシ枠の下端部211よりも上方の部位、開口壁パネルの上部)
13 半土台
2 サッシ
21 サッシ枠
22 サッシ障子
211 下枠材(サッシ枠の下端部)
211a 下レール
212 側枠材
213 上枠材
213a 上レール
221 フレーム
222 ガラス
3 輸送用治具(治具)
3a 穴
31 障子当接部
31a スリット
31b 係合部
32 固定部
4 結束バンド(荷重伝達部材)
5 固定具
6 スペーサー
B 固定具
C 隙間
P 保護材

Claims (8)

  1. 下部に窓用の開口部が形成された開口壁パネルと、この開口壁パネルの前記開口部に取り付けられたサッシ枠と、このサッシ枠に取り付けられた複数のサッシ障子と、を備えたサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記複数のサッシ障子を束ね、
    着脱可能な荷重伝達部材を用いて、前記複数のサッシ障子を、前記開口壁パネルにおける前記サッシ枠の下端部よりも上方の部位に、前記複数のサッシ障子の荷重の少なくとも一部が当該部位に負担されるように固定し、
    前記サッシ付き外壁パネルを輸送手段に積載することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  2. 請求項1に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの側部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  3. 請求項2に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記開口壁パネルの側部に、係合部を有する治具を着脱可能に固定し、
    前記荷重伝達部材としての結束バンドを、前記係合部に係合し、かつ前記複数のサッシ障子を側方から囲む環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子を束ねるとともに前記開口壁パネルの側部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  4. 請求項1に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  5. 請求項4に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    重ね合わせた状態の前記複数のサッシ障子におけるスライド方向を向く側面に、各サッシ障子に跨るように固定具を固定することにより、当該複数のサッシ障子を束ね、
    前記荷重伝達部材としての結束バンドを、前記開口壁パネルの上部を上方および側方から囲み、かつ下端部が前記固定具に係合するまたは固定された環状となるように繋いで締めることにより、前記複数のサッシ障子を前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  6. 請求項4または5に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記サッシ付き外壁パネルの重心が、当該外壁パネルの中心近傍となるように前記複数のサッシ障子の位置を調節して、前記開口壁パネルの上部に固定することを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  7. 請求項4から6の何れか一項に記載のサッシ付き外壁パネルの輸送方法において、
    前記サッシ障子と前記開口壁パネルの側部との間に、スペーサーを詰めることを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送方法。
  8. 下部に窓用の開口部が形成された開口壁パネルと、この開口壁パネルの前記開口部に取り付けられたサッシ枠と、このサッシ枠に取り付けられた複数のサッシ障子と、を備えたサッシ付き外壁パネルの輸送時構造において、
    前記複数のサッシ障子は、着脱可能な荷重伝達部材によって、束ねられるとともに、前記開口壁パネルにおける前記サッシ枠の下端部よりも上方の部位に、前記複数のサッシ障子の荷重の少なくとも一部が当該部位に負担されるように固定されていることを特徴とするサッシ付き外壁パネルの輸送時構造。
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