JP6603521B2 - 水素化ブロック共重合体、ポリプロピレン樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
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Description
[1]
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)及びビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(S)を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、
平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物0.1〜75ppmと、
を含み、
前記水素化ブロック共重合体中、前記重合体ブロック(C)の含有量が1〜30質量%であり、前記重合体ブロック(B)の含有量が69〜98質量%であり、前記重合体ブロック(S)の含有量が1〜20質量%であり、
前記重合体ブロック(C)の水素化前のビニル結合量が1〜25mol%であり、前記重合体ブロック(B)の水素化前のビニル結合量が60〜100mol%であり、
前記水素化ブロック共重合体の水素化率が80mol%以上である、水素化ブロック共重合体組成物。
[2]
前記水素化ブロック共重合体中、重合体ブロック(C)と重合体ブロック(S)の含有量の合計が2〜31質量%である、[1]に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[3]
前記水素化ブロック共重合体が、前記重合体ブロック(B)を二つ以上含み、
前記重合体ブロック(B)中、前記水素化ブロック共重合体の末端に存在する重合体ブロック(B1)の含有量が、1〜10質量%である、[1]又は[2]に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[4]
共役ジエン化合物単位及びビニル芳香族化合物単位を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、
平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物0.1〜75ppmと、
を含み、
前記水素化ブロック共重合体中、ビニル芳香族化合物単位の含有量が1〜20質量%であり、
前記共役ジエン化合物単位の合計100mol%に対して、ブチレン量及び/又はプロピレン量が50〜95mol%であり、
前記水素化ブロック共重合体が−20〜80℃に結晶化のピークを有し、結晶化熱量が0.1〜10J/gであり、
水素化率が80mol%以上であり、
ショアA硬度が15〜65である、水素化ブロック共重合体組成物。
[5]
珪素含有化合物を0.1〜300ppm含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[6]
リン含有化合物を0.1〜300ppm含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[7]
前記チタン含有化合物が酸化チタン、水酸化チタン、チタン酸リチウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む粒子である、[1]〜[6]のいずれかに記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[8]
前記水素化ブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)が10万〜30万である、[1]〜[7]のいずれかに記載の水素化ブロック共重合体組成物。
[9]
[1]〜[8]のいずれかに記載の水素化ブロック共重合体組成物1〜99質量%と、ポリプロピレン樹脂1〜99質量%とを含む、ポリプロピレン樹脂組成物。
[10]
前記ポリプロピレン樹脂がランダムポリプロピレン樹脂である、[9]に記載のポリプロピレン樹脂組成物。
[11]
[9]又は[10]に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、成形体。
[12]
[9]又は[10]に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、チューブ。
[13]
[9]又は[10]に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、シート。
本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物は、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)及びビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(S)を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物0.1〜75ppmと、を含み、前記水素化ブロック共重合体中、前記重合体ブロック(C)の含有量が1〜30質量%であり、前記重合体ブロック(B)の含有量が69〜98質量%であり、前記重合体ブロック(S)の含有量が1〜20質量%であり、前記重合体ブロック(C)の水素化前のビニル結合量が1〜25mol%であり、前記重合体ブロック(B)の水素化前のビニル結合量が60〜100mol%であり、前記水素化ブロック共重合体の水素化率が80mol%以上である。
また、上述した本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物は、次のように特定することもできる。すなわち、本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物は、共役ジエン化合物単位及びビニル芳香族化合物単位を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物0.1〜75ppmと、を含み、前記水素化ブロック共重合体中、ビニル芳香族化合物単位の含有量が1〜20質量%であり、前記共役ジエン化合物単位の合計100mol%に対して、ブチレン量及び/又はプロピレン量が50〜95mol%であり、前記水素化ブロック共重合体が−20〜80℃に結晶化のピークを有し、結晶化熱量が0.1〜10J/gであり、水素化率が80mol%以上であり、ショアA硬度が15〜65である。
上記のように構成されているため、本実施形態に係る水素化ブロック共重合体組成物は、色調及び耐ブロッキング性に優れ、それをポリプロピレン樹脂組成物に適用した際に、その成形体の透明性、柔軟性及び水蒸気バリア性に優れ、かつそれらの性能バランスを良好なものとすることができる。
本実施形態における水素化ブロック共重合体(以下、単に「水素化ブロック共重合体(a)」とも表記する。)は、分子中に、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)(以下、単に「重合体ブロック(C)」とも表記する。)と、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)(以下、単に「重合体ブロック(B)」とも表記する。)と、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(S)(以下、単に「重合体ブロック(S)」とも表記する。)と、を含む。ここで、「主体とする」とは、対象の単量体単位を、対象の重合体ブロック中に、60質量%以上含むことをいう。得られるポリプロピレン樹脂組成物の成形体の柔軟性、透明性の観点から、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)及び重合体ブロック(B)における共役ジエン化合物の含有量は、それぞれ独立して、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上である。同様の観点から、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(S)におけるビニル芳香族化合物の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上である。
共役ジエン化合物の含有量及びビニル芳香族化合物の含有量は、核磁気共鳴スペクトル解析(NMR)によって測定できる。
なお、共役ジエン化合物単位とは、水素化ブロック共重合体(a)を構成する単位であって、共役ジエン化合物の単量体に由来する構成単位をいう。また、ビニル芳香族化合物単位とは、水素化ブロック共重合体(a)を構成する単位であって、ビニル芳香族化合物の単量体に由来する構成単位をいう。
ビニル結合量は核磁気共鳴スペクトル解析(NMR)によって測定できる。
また、本実施形態において、水素化ブロック共重合体(a)中の重合体ブロック(S)に使用される芳香族ビニル化合物としては、以下に限定されるものではないが、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルエチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン等のビニル芳香族化合物が挙げられる。これらの中でも、入手性及び生産性の観点から、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレンが好ましく用いられる。特に好ましくはスチレンである。重合体ブロック(S)は、1種の芳香族ビニル化合物単位で構成されていてもよいし、2種以上から構成されていてもよい。
前記共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)の水素化前のビニル結合量は、具体的には、後述する実施例に記載する方法により測定することができる。
また、前記ビニル結合量は、極性化合物等、ルイス塩基、エーテル、アミン等のビニル化剤の使用により制御することができる。
前記共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)の水素化前のビニル結合量は、具体的には、後述する実施例に記載する方法により測定することができる。
また、前記ビニル結合量は、極性化合物等、ルイス塩基、エーテル、アミン等のビニル化剤の使用により制御することができる。
(C−B)n−S
(C−B−S)n
(C−B−S)n−B
(C−B−S−B)n
(C−B−S)m−X
(C−B−S−B)m−X
前記水素化ブロック共重合体(a)の末端に存在する重合体ブロック(B−1)の含有量は、重合モノマーのフィード組成により制御することができる。
結晶化ピークがある温度範囲、及び結晶化熱量は、後述する実施例に記載する方法により測定することができる。
水素化ブロック共重合体(a)の結晶化ピーク温度範囲、結晶化熱量は、重合体ブロック(C)の含有量、及び、極性化合物等、ルイス塩基、エーテル、アミン等のビニル化剤の使用、水素化率等により制御することができる。
本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物は、平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物を、チタン原子換算で0.1〜75ppm含む。ここで、「チタン原子換算」とは、酸化チタン、水酸化チタン、チタン酸リチウム等の化合物を含むチタン含有化合物中における、チタン原子の量をいう。具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物の色調、それを用いた樹脂組成物及び成型体の水蒸気バリア性、透明性の観点から、当該水素化ブロック共重合体組成物の全量に対して0.1〜300ppmの珪素含有化合物をさらに含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜200ppmであり、さらに好ましくは0.1〜100ppmである。上記珪素含有化合物の含有量は、後述する実施例に記載の方法により測定することができる。また、珪素含有化合物の含有量は、濾過、残存触媒の除去、得られた水素化ブロック共重合体組成物への珪素含有化合物の添加等の方法により制御することができる。
本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物の色調、それを用いた樹脂組成物及び成型体の水蒸気バリア性、透明性の観点から、当該水素化ブロック共重合体組成物の全量に対して0.1〜300ppmのリン含有化合物をさらに含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜200ppmであり、さらに好ましくは0.1〜100ppmである。上記リン含有化合物の含有量は、後述する実施例に記載の方法により測定することができる。また、リン含有化合物の含有量は、濾過、残存触媒の除去、得られた水素化ブロック共重合体組成物へのリン含有化合物の添加等の方法により制御することができる。
水素化ブロック共重合体組成物の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、有機溶媒中で、有機アルカリ金属化合物を重合開始剤として重合を行いブロック共重合体を得た後、水素化反応を行うことにより製造することができる。重合の態様としては、バッチ重合であっても連続重合であっても、或いはそれらの組み合わせであってもよい。分子量分布が狭く、高い強度を有するブロック共重合体を得る観点からは、バッチ重合方法が好ましい。
ビニル化剤/有機リチウム化合物が0.2〜3.0
アルカリ金属アルコキシド/有機リチウム化合物が0.01〜0.3
本実施形態のポリプロピレン樹脂組成物は、本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物1〜99質量%と、ポリプロピレン樹脂1〜99質量%とを含む。
本実施形態のポリプロピレン組成物は、以下に限定されないが、例えば、本実施形態の水素化ブロック共重合体組成物、ポリプロピレン、及び必要に応じて加えられる他の成分を、その各成分の組成比に応じてドライブレンドする方法、通常の高分子物質の混合に供される装置によって調整する方法等によって製造することができる。
本実施形態の成型体は、本実施形態のポリプロピレン樹脂組成物を含む。
成型体としては、以下に限定されないが、例えば、シート、フィルム、バック、チューブ、医療用成型体及び包装材等が挙げられる。
医療用成型体としては、以下に限定されないが、例えば、医療用フィルム、医療用バック、医療用輸液チューブ等が挙げられる。
包装材としては、以下に限定されないが、例えば、食品包装材及び衣料包装材等が挙げられる。
本実施形態において「シート状成型体」及び「シート」は、上記フィルム及びシートを包含する用語として用いる。
本実施形態のシートの厚みは、特に限定されないが、ポリプロピレン樹脂組成物の成型体の成型加工性、透明性及び柔軟性の観点から、好ましくは0.005mm〜0.5mm、より好ましくは0.01mm〜0.3mmである。
シート状成型体の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、押出し成型法としてTダイ法及びインフレーション法等を採用することができ、インフレーション法として通常の空冷インフレーション成型法、空冷2段インフレーション成型法、高速インフレーション成型法及び水冷インフレーション成型法等を採用できる。ダイレクトブロー及びインジェクションブロー等のブロー成型法並びにプレス成型法を採用することもできる。
これらの中でも、バブル安定性及びドローダウンの抑制に優れるため、Tダイ法及びインフレーション法が好ましい。
かかる他のポリマーとしては、以下に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)及びエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)等のオレフィン系重合体;ポリエステルエラストマー、ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系重合体;ポリアミド6、ポリアミド6・6、ポリアミド6・10、ポリアミド11、ポリアミド12及びポリアミド6・12等のポリアミド系樹脂;ポリアクリル酸メチル及びポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂;ポリオキシメチレンホモポリマー及びポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン系樹脂;スチレン単独重合体、アクリロニトリル・スチレン樹脂及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂等のスチレン系樹脂;ポリカーボネート樹脂;スチレン・ブタジエン共重合体ゴム及びスチレン・イソプレン共重合体ゴム等のスチレン系エラストマー並びにその水素添加物又はその変性物;天然ゴム;合成イソプレンゴム及び液状ポリイソプレンゴム並びにその水素添加物又は変性物;クロロプレンゴム;アクリルゴム;ブチルゴム;アクリロニトリル・ブタジエンゴム;エピクロロヒドリンゴム;シリコーンゴム;フッ素ゴム;クロロスルホン化ポリエチレン;ウレタンゴム;ポリウレタン系エラストマー;ポリアミド系エラストマー;ポリエステル系エラストマー;軟質塩化ビニル樹脂等が挙げられる。
これらの他のポリマーの1種又は2種以上のブレンドを、単層又は層毎に種類が異なっている多層で積層して用いてもよい。
また成型された多層積層体は、未延伸のままであってもよく、あるいは一軸又は二軸延伸してもよい。
1)水素化ブロック共重合体における各重合体ブロックの含有量
水素化前のブロック共重合体の重合過程のステップ毎にサンプリングしたポリマーを、トルエン約20mL入れた密閉ガラス瓶内で溶解させた後、ガスクロマトグラフィーにより未反応のモノマー量を検出し、定量することによって、モノマーの重合転化率(質量%)を求めた。モノマーの重合転化率とモノマーフィード量から、水素化ブロック共重合体における各重合体ブロック含有量を算出した。
水素添加前のブロック共重合体の重合過程のステップ毎にサンプリングしたポリマーを、プロトン核磁気共鳴(1H−NMR)法により測定した。測定機器はJNM−LA400(JEOL製)、溶媒に重水素化クロロホルムを用い、サンプル濃度は50mg/mL、観測周波数は400MHz、化学シフト基準にテトラメチルシランを用い、パルスディレイ2.904秒、スキャン回数64回、パルス幅45°、及び測定温度26℃で行った。ビニル結合量は、1,4−結合及び1,2−結合に帰属されるシグナルの積分値から各結合様式の1Hあたりの積分値を算出した後、1,4−結合と1,2−結合(ブタジエンの場合であって、イソプレンの場合ならば3,4−結合になる)との比率から算出した。
水素添加後の重合体を用いて、プロトン核磁気共鳴(1H−NMR)により測定した。なお、測定条件及び測定データの処理方法は上記2)と同様とした。水素添加率は、4.5〜5.5ppmの残存二重結合に由来するシグナル及び水素添加された共役ジエンに由来するシグナルの積分値を算出し、その比率を算出した。
水素添加後の重合体を用いて、プロトン核磁気共鳴(1H−NMR)により、水素化ブロック共重合体中の共役ジエン化合物単位の合計量と、ブチレン量及び/又はプロピレン量とを測定した。測定条件及び測定データの処理方法は上記2)及び3)と同様とした。ブチレン含有量は、スペクトルの0〜2.0ppmにおけるブチレン(水素化された1,2−結合)に帰属されるシグナルの積分値を算出し、その比率から算出した。
水素添加後の重合体を用いて、プロトン核磁気共鳴(1H−NMR)により測定した。測定条件及び測定データの処理方法は上記2)及び3)と同様とした。スチレン含有量は、スペクトルの6.2〜7.5ppmにおける総スチレン芳香族シグナルの積算値を用いて算出した。
アルミニウム製パンに水素化ブロック共重合体10mgをそれぞれ精秤し、示差走査熱量計(DSC)(ティー・エイ・インスツルメント製、Q2000)を用いて、窒素雰囲気(流量は50mL/分)にて、初期温度−50℃、昇温速度10℃/分で150℃まで昇温し、5分間150℃保持し、その後10℃/分で−50℃まで降温させ測定を行った。描かれるDSC曲線の降温過程であらわれる結晶化ピークを結晶化温度(℃)とし、結晶化ピーク面積が示す熱量を結晶化熱量(J/g)とした。
後述の実施例又は比較例で得られた水素化ブロック共重合体組成物中に含まれる金属化合物量(チタン含有化合物、珪素含有化合物及びリン含有化合物)は、誘導結合プラズマ(ICP,Inductivuty Coupled Plasa,株式会社島津製作所製、装置名:ICPS−7510)を用いて測定した。まず、水素化ブロック共重合体組成物を硫酸と硝酸により完全に溶解し、金属成分を含む水溶液をアルゴンプラズマ中に噴霧し、そこから放出される各種金属元素固有の光の波長の強度を計測し、検量線法によって、水素化ブロック共重合体組成物中に含まれる金属化合物量を決定した。
チタン含有化合物の平均粒子径を、レーザー回折式粒度分布計(株式会社HORIBA社製、LA−300)により下記方法で測定した。
シクロヘキサンを循環させた循環バスに、水素化ブロック共重合体組成物のシクロヘキサン溶液を滴下し、透過率が70〜98%の領域になる循環濃度に制御して、下記条件で粒子径の測定を行った。なお、水素化ブロック共重合体組成物がチタン以外の金属を含む場合は、下記の方法で求められる平均粒子径は、チタン含有化合物と他の金属化合物とを含む金属化合物粒子全体の粒子径である。
[測定条件]
測定方式:Mie散乱理論
測定範囲:0.1〜600μm
測定時間:20sec
光源:650nm 半導体レーザー5mW
データ読み取り回数:5〜10回
測定温度:25℃
算術平均径 = Σ{q(J)×X(J)}÷Σ{q(J)}
J:粒子径分割番号
q(J):頻度分布値(%)
X(J):J番目の粒子径範囲の代表値(μm)
水素化ブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定(島津製作所製、LC−10)、カラム:TSKgelGMHXL(4.6mmID×30cm、2本)、溶媒:テトラヒドロフラン(THF)により、市販の標準ポリスチレンによるポリスチレン換算分子量として求めた。
後述の実施例及び比較例で得られた水素化ブロック共重合体組成物を圧縮成型して厚さ2mmのシートを作製し、得られたシートのb値を、色差計(日本電色工業株式会社製 ZE−2000)を用いて測定した。該b値が大きいほど、チタン酸化物含有組成物の成形体は黄色味が強く色調に劣ると評価した。
◎:b値が2未満
○:b値が2以上5未満
△:b値が5以上8未満
×:b値が8以上
実施例及び比較例で得られた水素化ブロック共重合体組成物ペレットの耐ブロッキング性は、水素化ブロック共重合体組成物のペレット60gを直径6cmの円筒状の金属製容器に写し、1160gの荷重を掛けて60℃で24時間静置させ、その後に金属製容器からペレットを取り出し、振とう後、3連球以上のペレット重量の割合(ブロッキング強度(%))を測定して、次の基準で評価した。
◎:ブロッキング強度が10%未満
○:ブロッキング強度が10%以上15%未満
△:ブロッキング強度が15%以上20%未満
×:ブロッキング強度が20%以上
実施例1〜6及び比較例1〜11で得られた水素化ブロック共重合体組成物を、2mm厚に、200℃でプレス成型したシート状成型体を4枚重ねて、ASTM D−2240に準拠して、デュロメータタイプAで瞬間の値を測定した。
実施例13〜24及び比較例12〜22で得られた250μmの厚みのシート状成形体を用いて、ヘイズメーター(日本電色工業製、NDH−1001DP)を用いてヘイズ値(%)を測定し、透明性の指標とした。得られたヘイズ値から、次の基準で評価した。
◎:ヘイズ値が10%未満
○:ヘイズ値が10%以上15%未満
△:ヘイズ値が15%以上20%未満
×:ヘイズ値が20%以上
実施例13〜24及び比較例12〜22で得られた250μmの厚みのシート状成形体を用いて、引取り方向(MD)について、JIS 5号ダンベルに打抜いたサンプルを用い、JIS K6251に準拠して、引張試験機(ミネベア、Tg−5kN)により引張速度200mm/minで引張弾性率(MPa)を測定し、柔軟性の指標とした。得られた引張弾性率から、次の基準で評価した。
◎:引張弾性率が400MPa未満
○:引張弾性率が400MPa以上600MPa未満
△:引張弾性率が600MPa以上800MPa未満
×:引張弾性率が800MPa以上
実施例及び比較例で得られた250μmのシート状成型体を用いて、JIS K7129(モコン法)に準拠して、水蒸気透過性試験(モコン社、PERMATRAN W3/33、40℃、90%RH)を行い、透湿度(g/(m2・24h))(WVTR)を測定した。水蒸気バリア性は、ポリプロピレン樹脂のみからなる250μmのシート状成型体のWVTRとの比(WVTR(ポリプロピレン樹脂組成物)/WVTR(ポリプロピレン樹脂のみ))を算出し、水蒸気バリア性の指標とした。次の基準で評価した。
◎:WVTRの比が、1.5未満
○:WVTRの比が、1.5以上2.0未満
△:WVTRの比が、2.0以上2.5未満
×:WVTRの比が2.5以上
[実施例1]
(水添触媒の調整)
水素化ブロック共重合体の水添反応に用いた水添触媒を、下記の方法で調整した。窒素置換した反応容器に、乾燥及び精製したシクロヘキサン1Lを入れ、ビス(η5−シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド100ミリモルを添加し、十分に攪拌しながらトリメチルアルミニウム200ミリモルを含むn−ヘキサン溶液を添加して、室温にて約3日間反応させた。
内容積10Lの攪拌装置及びジャケット付き槽型反応器を使用して、バッチ重合を行った。
反応器内に1Lのシクロヘキサンを入れ、その後、n−ブチルリチウム(以下「Bu−Li」ともいう。)を全モノマー100質量部に対して0.050質量部と、ビニル化剤としてのN,N,N´,N´−テトラメチルエチレンジアミン(以下、「TMEDA」ともいう。)をBu−Li1モルに対して0.05モル添加した。
第1ステップとして、ブタジエン10質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を10分間かけて投入し、その後更に10分間重合した。
なお重合中、温度は65℃にコントロールした。
次に第2ステップとして、TMEDAをBu−Li1モルに対して1.50モルと、ナトリウムt−ペントキシド(以下、NaOAmとする)をBu−Li1モルに対して0.05モル添加し、ブタジエン85質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を60分間かけて投入し、その後更に10分間重合した。
なお重合中、温度は60℃にコントロールした。
次に第3ステップとして、スチレン5質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を5分間かけて投入し、その後更に10分間重合した。なお重合中、温度は65℃にコントロールした。
なお、ブロック共重合体の調整過程で得られたステップ毎にポリマーをサンプリングした。得られたブロック共重合体の分析値は、スチレン含有量5質量%、重量平均分子量249,000、分子量分布1.12であった。
次に、得られたブロック共重合体に、上記水添触媒をブロック共重合体100質量部当たりチタンとして100ppm添加し、水素圧0.7MPa、温度70℃で水添反応を行った。
その後メタノールを添加し、次に安定剤としてオクタデシル−3−(3,5−ジーt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートをブロック共重合体に対して0.3質量部添加した。
さらに、この調整した重合体溶液と、重合体溶液に対して2容量倍の30%過酸化水素水と、Tiに対して3倍モルのクエン酸とを、60℃で24時間、撹拌翼付きタンクで混合した。得られた混合液を、2時間静置し、重合体溶液相と過酸化水素相に分離し、過酸化水素相を除去した。得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−1)の水添率は99.5%、MFRは2g/10分であった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−1)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、酸化チタン(純正化学株式会社製;ルチル型、平均粒子径1.5〜2.1μm)をチタン換算で95質量ppm添加して混合し、2μmの細孔径を有するフィルターを用いてろ過した。水素化ブロック共重合体(a−2)中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は5μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−2)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、0.03容積倍の水及び0.03容積倍のメタノールを添加して、60℃で15分混合を行った後に、オートクレーブ内で3日間静置させた。その後、この混合液(重合体溶液相+水相)を分離した。水素化ブロック共重合体(a−3)中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は90μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−3)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、40μmの細孔径を有するフィルターを用いてろ過した。水素化ブロック共重合体(a−4)中のチタンの金属原子換算の含有量は5ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−4)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、酸化チタン(関東化学株式会社製;ルチル型、平均粒子径35μm)をチタン換算で45質量ppm添加して混合した。水素化ブロック共重合体(a−5)中のチタンの金属原子換算の含有量は70ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−5)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、シリカ(東ソー・シリカ株式会社製)を珪素換算で80質量ppm添加して混合した。水素化ブロック共重合体(a−6)中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μm、珪素の金属原子換算の現含有量は80ppmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−6)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、トリメチルリン酸(東京化成工業株式会社製)をリン換算で80質量ppm添加して混合した。水素化ブロック共重合体(a−7)中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μm、リンの金属原子換算の現含有量は80ppmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−7)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.050質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン10質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン82質量部とし、第3ステップとして、スチレン5質量部とし、第4ステップを追加して、ブタジエン3質量部を含むシクロヘキサン溶液(濃度20質量%)を5分間かけて投入し、その後更に10分間重合した。
なお重合中、温度は65℃にコントロールしブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−8)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−8)は、スチレン含有量5質量%、重量平均分子量251,000、分子量分布1.14、水添率99.8%、MFR4g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−8)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.060質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン15質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン78質量部とし、第3ステップとして、スチレン7質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−9)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−9)は、スチレン含有量7質量%、重量平均分子量204,000、分子量分布1.19、水添率99.66%、MFR2.9g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−9)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.053質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン3質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン85質量部とし、第3ステップとして、スチレン12質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−10)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−10)は、スチレン含有量12質量%、重量平均分子量225,000、分子量分布1.22、水添率99.3%、MFR1.9g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−10)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.042質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン6質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン91質量部とし、第3ステップとして、スチレン3質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−11)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−11)は、スチレン含有量3質量%、重量平均分子量282,000、分子量分布1.29、水添率98.6%、MFR3.9g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−11)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.078質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン16質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン72質量部とし、第3ステップとして、スチレン12質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−12)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−12)は、スチレン含有量12質量%、重量平均分子量161,000、分子量分布1.12、水添率99.0%、MFR1.5g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−12)の解析結果を表1に示す。
(a−1)で得られた重合体溶液に対して、0.5μmの細孔径を有するフィルターを用いてろ過した。水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は3ppm、平均粒子径は0.2μmであった。この混合液に対して、酸化チタン(IoLiTec社製;ルチル型、平均粒子径130μm)をチタン換算で25質量ppm添加して混合した。水素化ブロック共重合体(a−13)中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は130μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−13)の解析結果を表1に示す。
水添触媒を2−エチル−ヘキサン酸ニッケル/水素化リチウムにし、ブロック共重合体100質量部当たりのニッケルとして100ppm添加し、水素圧4.5MPa、温度90℃で水添反応を行った後、触媒のフィルターろ過を行ったこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−14)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−14)の解析結果を表1に示す。
(a−1)における、調整した重合体溶液と、重合体溶液に対して2容量倍の30%過酸化水素水と、Tiに対して3倍モルのクエン酸とを、60℃で24時間、撹拌翼付きタンクで混合した後、静置・分離し、過酸化水素相を除去する操作を行わなかったこと以外は同様にして製造した水素化ブロック共重合体を得た。
得られた水素化ブロック共重合体(a−15)中のチタンの金属原子換算の含有量は90ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−15)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.099質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン17質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン67質量部とし、第3ステップとして、スチレン16質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−16)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−16)は、スチレン含有量16質量%、重量平均分子量117,000、分子量分布1.09、水添率99.2%、MFR1.8g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−16)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.050質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン20質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン80質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−17)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−17)は、スチレン含有量0質量%、重量平均分子量250,000、分子量分布1.08、水添率99.5%、MFR32g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−17)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.122質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン5質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン70質量部とし、第3ステップとして、スチレン25質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−18)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−18)は、スチレン含有量25質量%、重量平均分子量88,000、分子量分布1.11、水添率99.0%、MFR3.1g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−18)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.072質量部とし、第1ステップとして、ブタジエン35質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン63質量部とし、第3ステップとして、スチレン2質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−19)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−19)は、スチレン含有量2質量%、重量平均分子量169,000、分子量分布1.12、水添率98.3%、MFR4.8g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−19)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.065質量部とし、第1ステップとして、スチレン8質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン85質量部とし、第3ステップとして、スチレン7質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−20)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−20)は、スチレン含有量15質量%、重量平均分子量178,000、分子量分布1.12、水添率99.2%、MFR4.8g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−20)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.050質量部とし、第1ステップ前のTMEDAを0.250モルとし、第1ステップとして、ブタジエン10質量部とし、第2ステップとして、ブタジエン85質量部とし、第3ステップとして、スチレン5質量部としブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−21)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−21)は、スチレン含有量5質量%、重量平均分子量248,000、分子量分布1.16、水添率99.1%、MFR9.2g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−21)の解析結果を表1に示す。
水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、ブロック共重合体を重合した後、水添率をコントロールした水素化ブロック共重合体(a−22)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−22)は、スチレン含有量5質量%、重量平均分子量253,000、分子量分布1.15、水添率70.0%、MFR15.2g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−22)の解析結果を表1に示す。
Bu−Liを0.055質量部とし、第2ステップ前のTMEDAを0.65モルとし、NaOAmは添加せず、ブロック共重合体を製造したこと以外は、水素化ブロック共重合体(a−1)と同様の操作を行い、水素化ブロック共重合体(a−23)を製造した。
得られた水素化ブロック共重合体(a−23)は、スチレン含有量5質量%、重量平均分子量239,000、分子量分布1.08、水添率99.4%、MFR2.9g/10分であった。また、得られた水素化ブロック共重合体中のチタンの金属原子換算の含有量は25ppm、平均粒子径は35μmであった。
得られた水素化ブロック共重合体(a−23)の解析結果を表1に示す。
実施例及び比較例で用いたポリプロピレン樹脂は、サンアロマー製「PC630A」(プロピレン−エチレンランダム共重合体、MFR=6.8g/10分)であった。
[実施例13〜24、及び比較例12〜22]
実施例1〜12、比較例1〜11の水素化ブロック共重合体組成物(a−1)〜(a−23)と、上記のポリプロピレン樹脂を、表2に示す配合割合でドライブレンドし、二軸押出機(L/D=42、30mmΦ)で、200℃、150rpm、押出量5Kg/hの条件で溶融混練して、プロピレン樹脂組成物のペレットを製造した。これらのペレットを用いて、以下に示すようにして、実施例13〜24、及び比較例12〜22のシート状成形体を作成し、各物性の測定を行った。得られた評価結果を表2に示す。
プロピレン系樹脂組成物ペレットを単軸シート押出機(40mmφ)、Tダイを用いて、樹脂温度190℃、スクリュー回転数30rpm、Tダイスリット厚み0.4mm、Tダイのスリット巾400mm、圧延ローラ表面温度45℃、引取り速度2.5m/minで、厚さ約250μmのシート状成形体を作成した。なお、厚みはスクリュー回転数を変えることにより調整した。
Claims (12)
- 共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(C)、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)及びビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(S)を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、
平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物と、
を含む水素化ブロック共重合体組成物であって、
前記水素化ブロック共重合体組成物における前記チタン含有化合物の含有量が、チタン原子換算で0.1〜75ppmであり、
前記水素化ブロック共重合体中、前記重合体ブロック(C)の含有量が1〜30質量%であり、前記重合体ブロック(B)の含有量が69〜98質量%であり、前記重合体ブロック(S)の含有量が1〜20質量%であり、
前記重合体ブロック(C)の水素化前のビニル結合量が1〜25mol%であり、前記重合体ブロック(B)の水素化前のビニル結合量が60〜100mol%であり、
前記水素化ブロック共重合体の水素化率が80mol%以上であり、
前記水素化ブロック共重合体が、前記重合体ブロック(B)を二つ以上含み、
前記重合体ブロック(B)中、前記水素化ブロック共重合体の末端に存在する重合体ブロック(B1)の含有量が、1〜10質量%である、水素化ブロック共重合体組成物。 - 前記水素化ブロック共重合体中、重合体ブロック(C)と重合体ブロック(S)の含有量の合計が2〜31質量%である、請求項1に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
- 共役ジエン化合物単位及びビニル芳香族化合物単位を分子中に含む水素化ブロック共重合体と、
平均粒子径が1.0〜100μmであるチタン含有化合物と、
を含む水素化ブロック共重合体組成物であって、
前記水素化ブロック共重合体組成物における前記チタン含有化合物の含有量が、チタン原子換算で0.1〜75ppmであり、
前記水素化ブロック共重合体が、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(B)を二つ以上含み、
前記重合体ブロック(B)中、前記水素化ブロック共重合体の末端に存在する重合体ブロック(B1)の含有量が、1〜10質量%であり、
前記水素化ブロック共重合体中、ビニル芳香族化合物単位の含有量が1〜20質量%であり、
前記共役ジエン化合物単位の合計100mol%に対して、ブチレン量及び/又はプロピレン量が50〜95mol%であり、
前記水素化ブロック共重合体が−20〜80℃に結晶化のピークを有し、結晶化熱量が0.1〜10J/gであり、
水素化率が80mol%以上であり、
ショアA硬度が15〜65である、水素化ブロック共重合体組成物。 - 珪素含有化合物を0.1〜300ppm含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
- リン含有化合物を0.1〜300ppm含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
- 前記チタン含有化合物が酸化チタン、水酸化チタン、チタン酸リチウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む粒子である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
- 前記水素化ブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)が10万〜30万である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水素化ブロック共重合体組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の水素化ブロック共重合体組成物1〜99質量%と、ポリプロピレン樹脂1〜99質量%とを含む、ポリプロピレン樹脂組成物。
- 前記ポリプロピレン樹脂がランダムポリプロピレン樹脂である、請求項8に記載のポリプロピレン樹脂組成物。
- 請求項8又は9に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、成形体。
- 請求項8又は9に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、チューブ。
- 請求項8又は9に記載のポリプロピレン樹脂組成物を含む、シート。
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