JP6677663B2 - モータ制御装置及びモータ駆動装置 - Google Patents

モータ制御装置及びモータ駆動装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、モータ制御装置及びモータ駆動装置に関する。
モータの制御方法には、ホール素子等の位置センサの情報に基づき、モータのロータの回転角度を検出し、モータを駆動する駆動信号を、検出した回転角度に応じて駆動電圧の位相を調整してモータへ出力するものがある。
位置センサは、モータ内の所定の取付け位置に取り付けられる。位置センサの取付け位置に誤差があると、位置センサの情報に基づき駆動信号の位相を調整しても、モータの効率を最適化することができない。
特開2015−62329号公報
そこで、実施形態は、位置センサの取付け位置の誤差を補正した駆動信号を出力するモータ制御装置及びモータ駆動装置を提供することを目的とする。
実施形態のモータ制御装置は、モータの少なくとも1つのコイルに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、前記モータに設けられたロータの回転位置を検出する回転位置検出部と、前記モータの回転数が所定回転数以下であるときにおける前記モータ電流と前記回転位置の位相差である第1の位相差情報と、前記モータの回転数が所定回転数を超えるときにおける前記モータ電流と前記回転位置の位相差である第2の位相差情報と、を算出する位相差算出部と、前記第1の位相差情報から所定の目標位相差を減算して算出された位相補正情報を記憶する記憶部と、前記位相補正情報と、前記位相差算出部から入力された前記第2の位相差情報とに基づいて、前記モータへの印加電圧の進角信号に応じて前記回転位置の検出信号の周期をずらすことによって生成された補正回転位置信号を出力する補正部と、前記補正回転位置信号に基づいて前記モータに出力する駆動信号を生成する駆動部と、を有する。
実施形態に関わる、モータ駆動装置の構成の一例を示す構成図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の制御部の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の駆動部のゲート駆動部の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の駆動部の駆動信号生成部及びモータの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の電流検出部、位置検出部及び位相差算出部の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の補正情報記憶処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の誘起電圧の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置のモータ電流の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置のモータ電流値信号の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の位置センサ出力信号及び回転位置信号の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の回転位置信号の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置のタイマ信号の波形図である。 実施形態に関わる、モータ駆動装置の補正回転位置信号の波形図である。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置の制御部の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置の補正情報記憶処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置の誘起電圧の波形図である。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置のモータ電流の波形図である。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置のモータ電流値信号の波形図である。 実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置の位置センサ出力信号及び回転位置信号の波形図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(構成)
図1は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の構成の一例を示す構成図である。
図1に示すように、モータ駆動装置1は、制御部11と、記憶部21と、駆動部31と、位置センサ41と、電流検出部51と、回転位置検出部61と、位相差算出部71と、モータMと、を有する。モータ駆動装置1は、マイコン2と接続し、マイコン2から入力された指示に基づいて、モータMの効率を最適化するため、誘起電圧とモータ電流の各々の位相が互いに一致するように、モータMを進角制御する。
制御部11、記憶部21、駆動部31、位置センサ41、電流検出部51、回転位置検出部61及び位相差算出部71は、モータMを制御する制御装置であるモータ制御装置1aである。
図2は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の制御部11の構成の一例を示すブロック図である。
制御部11は、モータ駆動装置1の各種制御を行う回路である。制御部11は、補正信号出力部12と、加算回路13と、信号調整回路14と、回転位置信号補正部15と、補正情報記憶処理部16と、を有する。
補正信号出力部12は、加算回路13、回転位置信号補正部15、記憶部21及び位相差算出部71内の演算部75の各々と接続される。補正信号出力部12は、記憶部21から位相補正情報を読み取り、位相補正情報に応じた位相補正信号Paを加算回路13に出力する。位相補正情報は、位置センサ41の取付け位置の誤差に応じた位相を補正する情報である。
加算回路13は、信号調整回路14及び演算部75と接続される。加算回路13は、補正信号出力部12から入力された位相補正信号Paに対し、所定の目標位相差Ptを加算し、演算部75から入力された位相差信号Piを減算し、演算結果を信号調整回路14に出力する。所定の目標位相差Ptは、位置センサ41が出力する回転位置信号Shと、基準相の誘起電圧との理想的な位相差に応じて予め設定される。例えば、回転位置信号Shと、基準相のU相誘起電圧Euとの理想的な位相差が225度であれば、所定の目標位相差Ptは、225度である。ここでは、基準相はU相であるが、基準相は、V相でも構わないし、W相でも構わない。
信号調整回路14は、回転位置信号補正部15と接続される。信号調整回路14は、加算回路13から入力された演算結果の信号を調整する回路である。例えば、信号調整回路14は、比例積分回路によって構成され、加算回路13から入力された演算結果に基づいて、位相差信号Piに含まれる偏差を除去するように比例積分制御し、進角信号を回転位置信号補正部15に出力する。なお、信号調整回路14は、比例積分回路に限定されず、PID制御回路であっても構わないし、信号を調整する他の回路であっても構わない。
回転位置信号補正部15は、回転位置検出部61及びゲート駆動部32と接続される。回転位置信号補正部15は、信号調整回路14から入力された進角信号によって回転位置検出部61から入力された回転位置信号Shの位相を補正する。
すなわち、加算回路13、信号調整回路14及び回転位置信号補正部15は、位相補正情報と、位相差算出部71から入力された位相差情報とに基づいて、回転位置検出部61によって検出された回転位置を補正し、補正回転位置信号Shaを出力する補正部Aである。言い換えると、補正部Aは、所定の目標位相差Pt、位相補正情報及び位相差情報に基づいて、回転位置検出部61によって検出された回転位置を補正し、補正回転位置信号Shaを出力する。
補正情報記憶処理部16は、図示しない信号線によってモータ駆動装置1内の各部と接続して動作の制御を行い、後述する補正情報記憶処理を行う。例えば、補正情報記憶処理部16は、駆動部31に対して指示を行い、トランジスタ33Uh、33Ul、33Vh、33Vl、33Wh、33Wlのいずれかのオン及びオフを切替え、モータMの回転及び停止を制御する。また、補正情報記憶処理部16は、位相差算出部71内の周波数カウンタ74から周波数情報を取得し、モータMの回転数を算出する。また、補正情報記憶処理部16は、演算部75から位相差信号Piを取得し、所定の目標位相差Ptから位相差信号Piを減算し、位相補正情報を生成する。また、補正情報記憶処理部16は、位相補正情報を記憶部21に書込む。
記憶部21は、例えば、書き換え可能なフラッシュロム等によって構成される。記憶部21は、位相差情報に基づく、位相補正情報を記憶する。
図3は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の駆動部31のゲート駆動部32の構成の一例を示すブロック図である。
駆動部31は、補正回転位置信号Shaに基づいてモータMに出力する駆動信号を生成する回路である。駆動部31は、ゲート駆動部32と駆動信号生成部33を有する。
図3に示すように、ゲート駆動部32は、駆動信号生成部33と接続される。ゲート駆動部32には、デューティ指令信号Sdが入力される。ゲート駆動部32は、デューティ指令信号Sdと、回転位置信号補正部15から入力された補正回転位置信号Shaとに基づいて、ゲート信号を生成して駆動信号生成部33に出力する。ゲート駆動部32は、3相カウンタ32aと、変調回路32bu、32bv、32bwと、キャリア波生成回路32cu、32cv、32cwと、コンパレータ32du、32dv、32dwと、反転回路32eu、32ev、32ewと、を有する。なお、図3では、デューティ指令信号Sdは、マイコン2から入力されるが、制御部11から入力される制御信号であっても構わない。
3相カウンタ32aは、補正回転位置信号Shaに基づいて、内部カウンタにより、所定のオフセット量だけ補正回転位置信号Shaをオフセットして第1相の信号を生成し、さらに120度ずつ位相のずれた第2相、第3相の信号を生成し、それぞれをU相信号、V相信号、W相信号として、変調回路32bu、32bv、32bwに出力する。所定のオフセット量は、誘起電圧と、回転位置検出部61から出力される位置センサ出力信号Hupとの位相差に応じ、経験的又は実験的に予め設定される。
変調回路32buは、U相信号及びデューティ指令信号Sdに基づいて、所定の演算によって正弦波等の変調信号を生成し、コンパレータ32duの非反転入力端子に出力する。
キャリア波生成回路32cuは、三角波等のキャリア信号を生成してコンパレータ32duの反転入力端子に出力する。
変調信号よりもキャリア信号の信号値が高いとき、コンパレータ32duは、Hレベルのゲート信号をゲートUHに出力する。一方、変調信号よりもキャリア信号の信号値が低いとき、コンパレータ32duは、Lレベルのゲート信号をゲートUHに出力する。
反転回路32euは、コンパレータ32duの出力を反転させて駆動信号生成部33に出力する。より具体的には、コンパレータ32duから出力されたゲート信号がHレベルであるとき、反転回路32euは、Lレベルのゲート信号をゲートULに出力する。一方、コンパレータ32duから出力されたゲート信号がLレベルであるとき、反転回路32euは、Hレベルのゲート信号をゲートULに出力する。
ゲート駆動部32はV相のゲートVH、VL及びW相のゲートWH、WLにもゲート信号を出力する。
図4は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の駆動部31の駆動信号生成部33及びモータMの構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、駆動信号生成部33は、モータM及び電流検出部51と接続される。駆動信号生成部33は、ゲート駆動部32から入力されたゲート信号に基づいて、直流電源から3相の駆動信号を生成し、モータMに出力する。駆動信号がモータMに出力され、モータMにモータ電流が流れると、ロータは、回転する。駆動信号生成部33は、6つのトランジスタ33Uh、33Ul、33Vh、33Vl、33Wh、33Wlを有する。
トランジスタ33Uhでは、ドレインが電源端子と接続され、ソースがトランジスタ33Ulのドレインと接続され、ゲートUHがコンパレータ32duの出力端子と接続される。トランジスタ33Ulでは、ソースが接地端子PGNDと接続され、ゲートULが反転回路32euと接続される。トランジスタ33Uh、33Ulの各々には、ドレイン側をカソードとし、ソース側をアノードとする還流ダイオードDが取り付けられる。トランジスタ33Uh、33Ulは、ゲート信号に応じてオン/オフするようにPWM制御し、U相の駆動信号をモータMに出力する。トランジスタ33Vh、33Vl、33Wh、33Wlも同様に、ゲート信号に応じてV相及びW相の駆動信号をモータMに出力する。
また、駆動信号生成部33は、モータMのU相ダイオード電流Iduを検出して電流検出部51に出力する。トランジスタ33Ulの還流ダイオードDのカソード側接点33aが、コンパレータ52の非反転入力端子52aと接続され、アノード側接点33bが、反転入力端子52bと接続される。
モータMは、例えば、3相のブラシレスDCモータによって構成される。モータMは、U相、V相及びW相からなる3相のコイルLが巻かれた図示しないステータと、ステータ内を回転するロータとを有する。各相は、内部抵抗Rを有する。
位置センサ41は、一方の端子41aがコンパレータ62の非反転入力端子62aと接続され、他方の端子41bが反転入力端子62bと接続される。位置センサ41は、モータMのステータの所定の取付け位置に取り付けられる。位置センサ41は、例えば、ホール素子である。位置センサ41は、ロータの磁界を検出し、ロータの回転による誘起電圧と一定の位相差を持った位置センサ出力信号Hupを回転位置検出部61に出力する。
図5は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の電流検出部51、回転位置検出部61及び位相差算出部71の構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、電流検出部51は、コンパレータ52を有する。コンパレータ52の出力端子は、位相差算出部71と接続される。トランジスタ33Ulを介してカソード側接点33aからアノード側接点33bへモータ電流が流れると、アノード側接点33bよりもカソード側接点33aの電位が高くなり、コンパレータ52は、Hレベルのモータ電流値信号Idを位相差算出部71に出力する。一方、還流ダイオードDを介してアノード側接点33bからカソード側接点33aへモータ電流であるU相ダイオード電流Iduが流れると、コンパレータ52は、Lレベルのモータ電流値信号Idを位相差算出部71に出力する。モータ電流値信号Idは、電流値に応じた電圧信号である。
すなわち、電流検出部51は、モータMの少なくとも1つのコイルに流れるモータ電流を検出する。電流検出部51は、モータ電流の位相のゼロクロスのタイミングを検出してモータ電流値信号Idを出力する。
回転位置検出部61は、コンパレータ62を有する。コンパレータ62の出力端子は、回転位置信号補正部15及び位相差算出部71と接続される。位置センサ出力信号Hupが正であるとき、コンパレータ62は、Hレベルの回転位置信号Shを回転位置信号補正部15及び位相差算出部71に出力する。一方、位置センサ出力信号Hupが負であるとき、コンパレータ62は、Lレベルの回転位置信号Shを回転位置信号補正部15及び位相差算出部71に出力する。
すなわち、回転位置検出部61は、モータMに設けられたロータの回転位置を検出する。より具体的には、回転位置検出部61は、位置センサ41から入力される位置センサ出力信号Hupに応じ、ロータの回転位置の位相のゼロクロスのタイミングを検出して回転位置信号Shを出力する。
位相差算出部71は、モータ電流値信号Idと回転位置信号Shの位相差を算出して制御部11に出力する回路である。より具体的には、位相差算出部71は、モータMの回転数が第2の所定回転数以下であるときにおけるモータ電流と回転位置の位相差である位相差情報と、モータMの回転数が第2の所定回転数を超えるときにおけるモータ電流と回転位置の位相差である位相差情報と、を算出する。位相差算出部71は、エッジ検出部72a、72bと、エッジ間カウンタ73と、周波数カウンタ74と、演算部75と、を有する。
エッジ検出部72aは、回転位置検出部61から入力された回転位置信号Shの立上りエッジを検出すると、位置エッジ信号をエッジ間カウンタ73に出力する。
エッジ検出部72bは、電流検出部51から入力されたモータ電流値信号Idの立上りエッジを検出すると、電流エッジ信号をエッジ間カウンタ73に出力する。
エッジ間カウンタ73は、エッジ検出部72aから位置エッジ信号が入力された後、エッジ検出部72bから電流エッジ信号が入力されるまで、内部クロックによってカウントを行い、位置エッジ信号と電流エッジ信号のエッジ間時刻差を検出して演算部75に出力する。
周波数カウンタ74は、エッジ検出部72aから位置エッジ信号が入力された回数を所定時間だけカウントし、回転位置信号Shの周波数を検出して演算部75に出力する。
演算部75は、エッジ間カウンタ73から入力されたエッジ間時刻差と、周波数カウンタ74から入力された周波数とに基づいて、回転位置信号Shとモータ電流値信号Idの位相差情報を所定の演算によって算出し、位相差情報に応じた位相差信号Piを生成して制御部11に出力する。位相差情報は、数式(1)によって示される。
位相差情報=エッジ間時刻差×周波数×360度・・・(1)
すなわち、位相差算出部71は、モータ電流値信号Idと回転位置信号Shの各々のエッジを検出し、駆動信号を停止してモータMを空転させたときの位相差情報、及び、駆動信号を出力してモータMを駆動させたときの位相差情報を算出する。
(作用)
図6は、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の補正情報記憶処理の流れを示すフローチャートである。図7A〜図7Dは、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の波形図である。図7Aが誘起電圧の波形図であり、図7BがU相ダイオード電流Iduの波形図である。図7Cがモータ電流値信号の波形図であり、図7Dが位置センサ出力信号Hup、Hupd及び回転位置信号Shの波形図である。
続いて、補正情報記憶処理について説明をする。補正情報記憶処理は、位相補正情報を記憶部21に記憶させるための処理である。補正情報記憶処理は、例えば、工場出荷前等に行われても構わないし、モータ駆動装置1の使用前にユーザによって行われても構わない。
マイコン2によって補正情報記憶処理開始の指示入力をすると、補正情報記憶処理部16は、補正情報記憶処理を開始する。
モータMの回転数を上げる(S11)。補正情報記憶処理部16は、ゲート駆動部32にモータMを駆動するための指示を行い、モータMの回転数を上げる。
モータMの回転数が第1の所定回転数以上であるか否かを判定する(S12)。補正情報記憶処理部16は、回転位置信号ShによってモータMの回転数を検出する。モータMの回転数が第1の所定回転数以上であるとき、処理はS13に進む。一方、モータMの回転数が第1の所定回転数未満であるとき、処理はS11に戻る。第1の所定回転数は、例えば、モータMの定格回転数である。
モータMを空転させる(S13)。補正情報記憶処理部16は、ゲート駆動部32にゲートUH、UL、VH、VL、WH、WLをオフにするための指示を行い、モータMを空転させる。
モータMの回転数が第2の所定回転数以下であるか否かを判定する(S14)。補正情報記憶処理部16は、回転位置信号ShによってモータMの回転数を検出する。モータMの回転数が第2の所定回転数以下であるとき、処理はS15に進む。一方、モータMの回転数が第2の所定回転数を超えるとき、処理はS14に戻る。モータMの回転数が小さくなると、誘起電圧とモータ電流の位相は互いに近似するようになる。第2の所定回転数は、誘起電圧の位相とモータ電流の位相が近似するように、経験的又は実験的に予め設定される。
駆動部31のV相とW相の下側をオンにする(S15)。補正情報記憶処理部16は、電流検出部51におけるU相ダイオード電流Iduが良好に検出できるように、ゲートVL、WLをオンにするための指示をゲート駆動部32に行い、トランジスタ33Vl、33Wlをオンにする。
位相差信号Piを検出する(S16)。図7A及び図7Bに示すように、U相誘起電圧Euが負になると、トランジスタ33Ulの還流ダイオードDにU相ダイオード電流Iduが流れる。図7Cに示すように、時刻T1において、モータ電流値信号Idが立ち上がる。図7Dに示すように、時刻T2において、位置センサ出力信号Hupが正になると、回転位置検出部61から出力される回転位置信号Shが立ち上がる。位相差算出部71は、時刻T2から時刻T1までのエッジ間時刻差に基づいて、位相差信号Piを生成する。補正情報記憶処理部16は、位相差算出部71から出力される位相差信号Piを検出する。
位相差信号Piから所定の目標位相差Ptを減算して位相補正情報を生成する(S17)。補正情報記憶処理部16は、位相差信号Piから所定の目標位相差Ptを減算し、減算結果に応じた位相補正情報を生成する。例えば、図7Dの例では、所定の目標位相差Ptは、理想的な位置センサ出力信号Hupd(1点鎖線)の位相差と同じである。したがって、理想的な位置センサ出力信号Hupdの位相差が225度であり、位置センサ41から入力された位置センサ出力信号Hup(実線)における位相差信号Piが270度であるとき、位相補正情報は、270度−225度=45度である。すなわち、位相補正情報は、位相差情報から所定の目標位相差Ptを減算して算出される。
位相補正情報を記憶部21に記憶させる(S18)。補正情報記憶処理部16は、位相補正情報を記憶部21に記憶する。
S11〜S18の処理が補正情報記憶処理部16を構成する。なお、補正情報記憶処理部16の一部又は全部の処理は、ユーザの操作の下、マイコン2によって実行されても構わない。
続いて、モータ駆動装置1の動作について説明をする。
図8Aから図8Cは、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の波形図である。図8Aが回転位置信号Shの波形図であり、図8Bがタイマ信号の波形図であり、図8Cが補正回転位置信号Shaの波形図である。
補正信号出力部12は、記憶部21から位相補正情報を読み取り、位相補正情報に応じた位相補正信号Paを加算回路13に出力する。
加算回路13及び信号調整回路14は、位相補正信号Paと所定の目標位相差Ptを加算し、位相差信号Piを減算し、演算結果を比例積分制御し、進角信号を回転位置信号補正部15に出力する。
図8A及び図8Bに示すように、回転位置信号補正部15は、図示しないタイマカウンタによって回転位置信号Shの周期Tpを検出する。図8Cに示すように、回転位置信号補正部15は、進角信号に応じた時刻差Dyだけ回転位置信号Shの周期Tpをずらすことによって補正回転位置信号Shaを生成し、ゲート駆動部32に出力する。
時刻差Dyは、数式(2)によって表される。
Dy=Tp×(進角信号/360度)・・・(2)
ゲート駆動部32には、補正回転位置信号Shaと、デューティ指令信号Sdが入力される。ゲート駆動部32は、補正回転位置信号Sha及びデューティ指令信号Sdに基づいて、駆動信号生成部33にゲート信号を出力する。駆動信号生成部33は、ゲート信号に基づいて、モータMを駆動する。
電流検出部51は、U相ダイオード電流Iduを検出してモータ電流値信号Idを位相差算出部71に出力する。回転位置検出部61は、回転位置信号Shを検出して位相差算出部71及び制御部11に出力をする。
位相差算出部71は、モータ電流値信号Id及び回転位置信号Shに基づいて位相差信号Piを生成して制御部11に出力する。
これにより、モータ駆動装置1では、位置センサ41の取付け位置の誤差に応じた位相補正情報が検出され、記憶部21に記憶される。そして、モータ駆動装置1では、記憶部21に記憶された位相補正情報によって駆動信号が補正され、最適な効率でモータMを駆動する。
実施形態によれば、位置センサ41の取付け位置の誤差を補正した駆動信号を出力するモータ駆動装置1を提供することができる。
(実施形態の変形例)
実施形態では、記憶部21に記憶された位相補正情報と所定の目標位相差Ptが加算回路13によって加算されるが、位相補正情報に所定の目標位相差Ptを含めて記憶部21に記憶させても構わない。
図9は、実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置1の制御部11aの構成の一例を示すブロック図である。変形例の説明では、実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
制御部11aでは、加算回路13aにおいて所定の目標位相差Ptが加算されない。すなわち、変形例では、モータMの回転数が第2の所定回転数以下であるときにおける位相差情報を位相補正情報として使用する。
補正信号出力部12aは、位相補正信号Paを加算回路13aに出力する。加算回路13aは、位相補正信号Paから位相差信号Piを減算し、演算結果を信号調整回路14に出力する。
続いて、モータ駆動装置1の補正情報記憶処理の流れを説明する。
図10は、実施形態の変形例に関わる、モータ駆動装置1の補正情報記憶処理の流れを示すフローチャートである。図11A〜図11Dは、実施形態に関わる、モータ駆動装置1の波形図である。図11Aが誘起電圧の波形図であり、図11BがU相ダイオード電流Iduの波形図であり、図11Cがモータ電流値信号Idの波形図であり、図11Dが位置センサ出力信号Hup及び回転位置信号Shの波形図である。
S21からS25は、S11からS15と同じであるため、説明を省略する。
位相差信号Piを検出する(S26)。図11A、図11B及び図11Cに示すように、時刻T3において、モータ電流値信号Idが立ち上がる。時刻T4において、位置センサ出力信号Hupが負から正になり、回転位置信号Shが立ち上がる。位相差算出部71は、図11Dに示す位相差信号Piを生成する。補正情報記憶処理部16は、位相差算出部71から出力される位相差信号Piを検出する。
位相差信号Piに応じた位相補正情報を生成する(S27)。補正情報記憶処理部16は、位相差信号Piに応じた位相補正情報を生成する。
S28は、S18と同じであるため、説明を省略する。
S21からS28の処理が、実施形態の変形例に係る補正情報記憶処理を構成する。
実施形態の変形例によれば、モータ駆動装置1の構成を簡略化可能であり、位置センサ41の取付け位置の誤差を補正した駆動信号を出力するモータ駆動装置1を提供することができる。
なお、実施形態では、補正信号出力部12から加算回路13に位相補正信号Paが出力されるが、補正信号出力部12から回転位置信号補正部15に出力し(図2の2点鎖線)、回転位置信号補正部15において位相補正信号Paによって回転位置信号shを補正しても構わない。
なお、実施形態及び変形例では、位置センサ41は、ステータに1つ取り付けられるが、ステータに複数取付けられても構わない。
なお、実施形態及び変形例では、補正情報記憶処理部16では、モータMの回転数が第2の所定回転数以下になるまで空転させるが(S17、S27)、ダイオード電流値を計測し、ダイオード電流値が所定値以下になるまで空転させても構わない。
なお、実施形態及び変形例では、各部の機能は、回路によって実現されるが、プログラムを実行することにより実現されても構わない。
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、実施形態及び変形例は、例として示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。新規の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 モータ駆動装置、1a モータ制御装置、2 マイコン、11、11a 制御部、12、12a 補正信号出力部、13、13a 加算回路、14 信号調整回路、15 回転位置信号補正部、16 補正情報記憶処理部、21 記憶部、31 駆動部、32 ゲート駆動部、32a 3相カウンタ、32bu、32bv、32bw 変調回路、32cu、32cv、32cw キャリア波生成回路、32du、32dv、32dw コンパレータ、32eu、32ev、32ew 反転回路、33 駆動信号生成部、33Uh、33Ul、33Vh、33Vl、33Wh、33Wl トランジスタ、33a カソード側接点、33b ソース側接点、41 位置センサ、41a 一方の端子、41b 他方の端子、51 電流検出部、52 コンパレータ、52a 非反転入力端子、52b 反転入力端子、61 回転位置検出部、62 コンパレータ、62a 非反転入力端子、62b 反転入力端子、71 位相差算出部、72a、72b エッジ検出部、73 エッジ間カウンタ、74 周波数カウンタ、75 演算部、A 補正部、D 還流ダイオード、Dy 時刻差、Eu U相誘起電圧、Hup、Hupd 位置センサ出力信号、Id モータ電流値信号、Idu U相ダイオード電流、L 3相のコイル、M モータ、PGND 接地端子、Pa 位相補正信号、Pi 位相差信号、Pt 所定の目標位相差、R 内部抵抗、Sd デューティ指令信号、Sh 回転位置信号、Sha 補正回転位置信号、Tp 周期、T1、T2、T3、T4 時刻、UH、UL、VH、VL、WH、WL ゲート

Claims (6)

  1. モータの少なくとも1つのコイルに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記モータに設けられたロータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記モータの回転数が所定回転数以下であるときにおける前記モータ電流と前記回転位置の位相差である第1の位相差情報と、前記モータの回転数が所定回転数を超えるときにおける前記モータ電流と前記回転位置の位相差である第2の位相差情報と、を算出する位相差算出部と、
    前記第1の位相差情報から所定の目標位相差を減算して算出された位相補正情報を記憶する記憶部と、
    前記位相補正情報と、前記位相差算出部から入力された前記第2の位相差情報とに基づいて、前記モータへの印加電圧の進角信号に応じて前記回転位置の検出信号の周期をずらすことによって生成された補正回転位置信号を出力する補正部と、
    前記補正回転位置信号に基づいて前記モータに出力する駆動信号を生成する駆動部と、
    を有するモータ制御装置。
  2. 前記電流検出部は、前記モータ電流の位相のゼロクロスのタイミングを検出してモータ電流値信号を出力し、
    前記回転位置検出部は、前記ロータの回転位置の位相のゼロクロスのタイミングを検出して回転位置信号を出力する、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記回転位置検出部は、前記モータのステータの所定の取付け位置に取り付けられた位置センサから入力される位置センサ出力信号に応じて前記回転位置信号を出力する、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記位相差算出部は、前記モータ電流値信号と前記回転位置信号の各々のエッジを検出し、前記第1の位相差情報及び前記第2の位相差情報を算出する、請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記第1の位相差情報は、前記駆動信号の出力を停止して前記モータを空転させたときの位相差情報であり、
    前記第2の位相差情報は、前記駆動信号を出力して前記モータを駆動させたときの位相差情報である、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  6. モータと、
    制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記モータの少なくとも1つのコイルに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記モータに設けられたロータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記モータの回転数が所定回転数以下であるときにおける前記モータ電流と前記回転位置の位相差である第1の位相差情報と、前記モータの回転数が所定回転数を超えたときにおける前記モータ電流と前記回転位置検出部により検出された前記回転位置の位相差である第2の位相差情報と、を算出する位相差算出部と、
    前記第1の位相差情報から所定の目標位相差を減算して算出された位相補正情報を記憶する記憶部と、
    前記位相補正情報と、前記位相差算出部から入力された前記第2の位相差情報とに基づいて、前記モータへの印加電圧の進角信号に応じて前記回転位置の検出信号の周期をずらすことによって生成された補正回転位置信号を出力する補正部と、
    前記補正回転位置信号に基づいて前記モータに出力する駆動信号を生成する駆動部と、
    を有するモータ駆動装置。
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