[0001]本出願は、2016年8月18日に出願した、「A SYSTEM AND METHOD FOR DETECTING, IDENTIFYING, AND/OR QUANTIFYING GASES(気体を検出し、識別し、および/または定量化するためのシステムおよび方法)」という名称の米国仮特許出願第62/376675号の利益を主張する、2017年8月10日に出願した、「SYSTEMS AND METHODS OF DETERMINING AT LEAST ONE PROPERTY OF A MATERIAL(物質の少なくとも1つの特性を決定するシステムおよび方法)」という名称の米国特許出願第15/674305号の利益を主張するものである。
[0040]本明細書において提供される図解は、何らかの特定の物質、成分またはシステムの実際の図であることを意味するものではなく、単に本開示の実施形態を説明するために使用される理想化された表現にすぎない。
[0041]本明細書において使用されているように、「試料」という用語は、少なくとも1つの特性が決定される1つまたは複数の気体、1つまたは複数の蒸気、1つまたは複数の液体および1つまたは複数の固体を含むことができる物質を意味しており、該物質を含む。非限定的な例として、試料は、平衡状態の液体および気体を含むことができる。
[0042]本明細書において使用されているように、「粘性減衰」および「減衰」という用語は交換可能に使用され得る。
[0043]本明細書において使用されているように、「触媒応答」という用語は、試料への露出に対する触媒センサの応答(例えば出力)を意味しており、該応答を含む。特定の温度における触媒応答は、触媒センサが特定の温度にある場合における試料への露出に対する触媒センサの応答を意味しており、該応答を含む。
[0044]本明細書において使用されているように、「触媒活性」という用語は、触媒センサが特定の温度にある間における試料への露出に対する触媒センサの触媒応答と、触媒センサが特定の温度にある場合における触媒センサのベースライン触媒応答との間の差を意味しており、該差を含む。
[0045]本明細書において使用されているように、「ベクトル」という用語は、方向(例えば傾き、角度、比率、等)と、2つ以上のパラメータ(例えば長さ、距離、サイズ、寸法、等)に基づく大きさとを有する量を意味しており、該量を含む。ベクトルは、二次元、三次元、四次元、五次元、六次元またはそれ以上の次元などの複数の次元における寸法を有することができる。二次元ベクトルおよび三次元ベクトルは、1つのパラメータを1つまたは2つの追加パラメータに対してグラフにすると、グラフによって視覚化され得る。いくつかのベクトルはグラフによって視覚化され得るが、本開示はそれには限定されない。ベクトルは、多次元および特定の3つ以上のパラメータであってもよい。いくつかの実例では、多次元ベクトルは、個々のベクトルパラメータを2つの他のパラメータの比率として定義することによって簡略化され得る。したがってベクトルは、1つまたは複数の追加パラメータを有する1つのパラメータの間の関係(例えば温度の関数としての熱伝導率の変化の間の関係、温度の関数としての触媒活性の変化の間の関係、熱伝導率と触媒活性の間の関係、等)を含むことができる。いくつかの実施形態では、このような関係は比率の形で表現され得る。
[0046]本明細書において説明される実施形態によれば、検出器などのシステムは、試料(例えば気体試料、蒸気試料、液体試料またはそれらの組合せ)の1つまたは複数の特性を決定するように構成され得る。1つまたは複数の特性は、試料中における1つまたは複数の成分(例えば異なる気体成分)の存在、試料中の1つまたは複数の成分の同一性、試料中の1つまたは複数の成分の濃度、試料の分子特性(例えば試料の平均分子量)、試料が可燃性ガスおよび/または爆発性ガスを含んでいるかどうか、試料中の何らかの可燃性ガスまたは爆発性ガスの触媒反応開始(本明細書においては「ライトオフ事象とも呼ばれる)温度、他の特性およびそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含むことができる。
[0047]検出器は、本明細書においては熱伝導率マイクロホットプレートセンサまたは熱伝導率マイクロカンチレバーセンサとも呼ばれ得る熱伝導率センサを含むことができる。検出器は、熱伝導率センサから獲得されたデータに基づいて(例えば2つ以上の温度の各々における熱伝導率センサの応答(例えば出力)に基づいて)、2つ以上の温度における試料の熱伝導率を決定するように構成されている処理サブシステムをさらに含むことができる。熱伝導率センサは、熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間、試料に露出され得る。熱伝導率センサの応答(例えば出力)(例えば2つ以上の温度の各々を維持するための電力)が測定され得る。2つ以上の温度の各々におけるベースライン(例えば基準試料(例えば空気、窒素(N2)、酸素(O2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)、エタン(C2H6)、プロパン(C3H8)、天然ガス、可燃性ガス、等などのベースライン)に対する試料の熱伝導率の差)に対する試料の熱伝導率の変化は、熱伝導率センサが基準試料に露出される際に、第1の温度および少なくとも第2の温度の各々を維持するための電力に対する、熱伝導率センサを第1の温度および少なくとも第2の温度の各々に維持するための電力の差に基づいて決定され得る。ベースライン値はメモリに記憶されることが可能であり、また、研究室で獲得された値を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベースライン値は、熱伝導率センサとは別の基準熱伝導率センサを使用して獲得される。いくつかの実施形態では、ベースライン値は、検出器を使用している間、また、検出器が動作している間、連続的に更新される。熱伝導率センサの応答は、メモリに記憶されている、ベースライン熱伝導率センサから獲得される、熱伝導率センサから獲得される、あるいはそれらの組合せから獲得されるベースライン値を使用して補正され得る。また、熱伝導率センサのベースライン値は、本明細書においては「熱伝導率ベースライン」または「ベースライン熱伝導率」とも呼ばれ得る。
[0048]試料(例えばその1つまたは複数の成分)の同一性は、熱伝導率センサが第2の温度にある間の試料の熱伝導率に対する、熱伝導率センサが第1の温度にある間の試料の熱伝導率の比率に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、試料の同一性は、熱伝導率センサが第2の温度にある間における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答に対する、熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答の比率に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、試料中の異なる成分(例えば気体)の濃度は、第1の温度における熱伝導率および第2の温度における熱伝導率のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。本明細書において使用されているように、特定の温度(例えば第1の温度)における熱伝導率は、熱伝導率センサが特定の温度(例えば第1の温度)にあり、かつ、試料に露出されている間における、試料への露出に対する熱伝導率センサの熱伝導率または応答を意味しており、該熱伝導率または応答を含む。
[0049]いくつかの実施形態では、検出器は、試料の反応性(例えば発熱反応をこうむることになり得る気体を試料が含んでいるかどうか、このような発熱反応の温度、不活性ガスまたはそれらの組合せ)を決定するように構成されている触媒センサ(例えば触媒マイクロホットプレートセンサ)を含むことができる。触媒センサは、触媒センサが熱伝導率センサを参照して上で説明した同じ第1の温度および少なくとも第2の温度にある間、試料に露出されるように構成され得る。これらの温度の各々における触媒センサの応答(例えば出力)(例えば触媒センサを維持するための電力)は、処理サブシステムによって個々の温度毎に測定され、かつ、ベースライン触媒応答に対して比較され得る。ベースライン触媒応答は、メモリに記憶されているデータ、ベースライン試料に露出された際の触媒センサからのベースラインデータまたはそれらの組合せを含むことができる。ベースライン触媒応答と触媒センサの測定された応答との間の差(この差は、本明細書においては「触媒活性」と呼ばれ得る)は、試料の反応性(例えば本明細書においては「ライトオフ」事象または反応開始とも呼ばれる発熱事象)の指標であり得る。いくつかの実施形態では、触媒センサの測定された応答は、差が存在する温度における試料の可燃性の指標であり得る。いくつかの実施形態では、ベースライン触媒応答と触媒センサの測定された応答との間に差が存在する温度は、試料中に1つまたは複数の成分が存在することの指標であり得る。いくつかの実施形態では、第2の温度における触媒センサの応答に対する、第1の温度における触媒センサの応答の比率を使用して、試料中の1つまたは複数の成分が識別され得る。第1の温度(例えば触媒センサが第1の温度にある場合)、第2の温度(例えば触媒センサが第2の温度にある場合)または両方における触媒センサの応答の大きさは、試料中の1つまたは複数の気体または蒸気の濃度の指標であり得る。他の実施形態では、1つまたは複数の成分の同一性は、少なくとも第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率に基づいて決定されることが可能であり、また、1つまたは複数の成分の濃度は、第1の温度における触媒活性の大きさ、少なくとも第2の温度における熱伝導率の大きさまたは両方に基づいて決定され得る。
[0050]いくつかの実施形態では、熱伝導率センサからのデータは、試料の組成を決定するために触媒センサからのデータと結合され得る。いくつかのこのような実施形態では、試料の組成は、第2の温度における試料の熱伝導率に対する、第1の温度における試料の熱伝導率の比率、第2の温度における触媒センサ応答に対する、第1の温度における触媒センサ応答の比率、1つまたは複数の温度における熱伝導率センサの応答に対する、1つまたは複数の温度における触媒センサの応答の比率、およびそれらの組合せのうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。
[0051]検出器は、減衰(例えば粘性減衰)の変化、共振周波数の変化、Q値の変化、帯域幅の変化、減衰センサの応答を解釈するために等価回路モデル(ECM)を使用することによって決定されたパラメータ(例えば直列抵抗、直列キャパシタンス、直列インダクタンス、並列キャパシタンスまたはそれらの組合せを含む)の変化、または試料中に分散された減衰センサの別の特性のうちの1つまたは複数を決定するように構成されている減衰センサ(例えば不活性マイクロカンチレバー)をさらに含むことができる。粘性減衰、共振周波数、Q値、帯域幅、直列抵抗、直列キャパシタンス、直列インダクタンスおよび並列キャパシタンスの変化は、減衰センサがベースライン試料(例えば空気)に露出される際のベースライン共振特性と関連していてもよい。ベースライン試料に露出される際の減衰センサの粘性減衰、共振周波数、Q値、帯域幅、直列抵抗、直列キャパシタンス、直列インダクタンス、並列キャパシタンスおよびそれらの組合せは、本明細書においてはベースライン共振パラメータと呼ばれ得る。1つまたは複数の特性を使用して試料の組成が決定され得る。非限定的な例として、Q値の変化に対する共振周波数の変化の比率は、試料の組成(例えば試料中における1つまたは複数の重要な検体の存在)の指標であり得る。いくつかの実施形態では、減衰センサ、熱伝導率センサおよび触媒センサから獲得されたデータを結合して、試料の1つまたは複数の成分の同一性、試料の組成および試料中の成分の濃度のうちの1つまたは複数が決定され得る。さらに他の実施形態では、検出器は、特定の検体と相互作用するように配合されているコーティング、および1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている、試料の1つまたは複数の特性をさらに区別するために使用され得る1つまたは複数の金属酸化物半導体マイクロホットプレートセンサを備えた1つまたは複数のマイクロカンチレバーセンサを含むことができる。熱伝導率センサ、触媒センサ、減衰センサ、1つまたは複数のマイクロカンチレバーセンサ(例えばコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ)および1つまたは複数の金属酸化物半導体マイクロホットプレートセンサの各々からの応答を補正して、(例えば試料の)温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および流量のうちの1つまたは複数が達成され得る。
[0052]いくつかの実施形態では、処理サブシステムは、試料への露出に対するその応答を測定するように触媒センサに周期的に信号を送り、1つまたは複数の可燃性ガスの存在を示す発熱ライトオフ事象が検出されると、ライトオフ温度がメモリに記憶され、また、後続する段落で説明されるように処理する。発熱ライトオフ事象が検出されない場合、MOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサが非可燃性ガス応答に対してチェックされ得る。TCおよびVDは、メモリに記憶され得るベースライン応答に対する変化に対してチェックされ得る(それぞれ熱伝導率センサおよび減衰センサを使用して)。これらの予備応答は、応答をそれらの関連するライトオフ温度を有する可燃性ガス、非可燃性ガス、空気に対するTCおよびVDの変化(すなわち試料のTCおよびVDが空気と同様であるか、あるいはそうでないかどうか)、相互感受性を有するMOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバー、および相互感受性を有さないMOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバーに解析される。
[0053]いくつかの実施形態では、気体が検出されない場合、処理サブシステムは、センサの次の問合せに先立って、触媒センサ、熱伝導率センサおよび減衰センサのための新しいベースラインを確立する(例えばその共振周波数)。センサは、気体を検出し、かつ、このポイントまで気体を解析するためにのみ利用されることに留意されたい。言い換えると、応答の大きさは、試料の成分を識別するために当てにされない場合がある。したがっていくつかの実施形態では、センサ応答の大きさの劣化ならびにドリフトは、すべての分析に影響を及ぼし得ない。後続する処理の結果を使用して応答の大きさが補正され、また、故障が報告されるポイントまでセンサ応答が劣化したかどうかが同じく決定され得る。
[0054]試料中における少なくとも1つの成分(例えば気体)の存在が検出されると、それに応答して処理サブシステムが起動され、それにより記憶されているベースラインに対する熱伝導率センサの電力のシフトを測定することができ、この電力のシフトの測値は試料の熱伝導率(TC)変化に比例する。TC応答の大きさは、典型的には温度の上昇に伴って大きくなり、したがっていくつかの実施形態では、高温で測定されたTC値を使用することが有用であり、したがってTC測定の感度を最大化することに留意されたい。言い換えると、いくつかの実施形態では、試料の熱伝導率は、熱伝導率センサの感度を高くするために高温(例えば約50℃を超える、約400℃を超える温度など)で測定され得る。温度に伴うTCの変化は気体のタイプによって固有であり、気体識別子および数量子として後続する処理にさらに使用され得る。
[0055]非可燃性ガスを検出し、かつ、識別するために、減衰センサの共振周波数(これはVDに比例し得る)およびTCが監視され、かつ、その前の測定からのベースラインデータに対して比較され得る。VDまたはTCのシフトが検出されると、以下で説明されるようにさらなる処理が始動され得る。
[0056]処理サブシステムは、試料の温度、圧力、湿度(相対湿度、絶対湿度または両方)および流量に対してセンサを補正することができる。センサ較正データは不揮発性メモリに記憶され得る。個別の温度センサ、圧力センサ、湿度センサおよび流量センサからのデータを利用して個々のセンサが補正され得る。別法としては、別のマイクロカンチレバーを使用して、温度、圧力、湿度および流量が検知され得る。触媒センサの場合、熱伝導率センサ応答を触媒センサの応答から控除することにより、熱伝導率、温度、圧力、湿度の効果ならびに気体流の効果に対して触媒センサを補正する。
[0057]データが上で説明したようにして収集され、かつ、処理されると、処理サブシステムは、減衰センサの共振周波数のシフトの抽出されたパラメータ(例えばQ値(Q)およびRm(VDおよび密度に比例する))ベクトルに対する熱伝導率センサの電力のシフトの大きさおよび傾き(これはTCに比例し得る)を決定することができ、ベクトルの大きさは気体濃度に比例し、また、ベクトルの傾きは気体同一性のインジケータである。言い換えると、減衰センサの共振周波数または粘性減衰の変化に対する熱伝導率センサの電力の変化(すなわちベースラインに対する試料の熱伝導率の変化)の比率を使用して試料の組成が決定され得る。いくつかの気体は、同様または重複するTC対粘性減衰ベクトルを有しており、したがってMOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバー応答またはその欠乏と相俟って、発熱ライトオフ温度および大きさまたはその欠乏を利用して気体がさらに差別される。例えば水素およびメタンは同様の傾き(すなわち共振周波数または減衰(例えば粘性減衰)の変化に対する熱伝導率センサの電力の変化の比率)を有しているが、水素は、典型的には100℃未満のライトオフ温度を有し、一方、メタンは、典型的には400℃を超えるライトオフ温度を有しており、厳密な温度は、触媒センサ上で使用される触媒組成で決まる。さらに、いくつかの実施形態では、異なる温度における複数のライトオフ事象は複数の可燃性ガスの存在を示すことが企図されている。ヘリウムは、水素およびメタンと同様のTC対VDベクトル傾きを有する非可燃性ガスの一例であるが、非可燃性であるため、発熱ライトオフが検出されないことによって解析される。固有のTC対温度ベクトルを利用して、可燃性ガスおよび非可燃性ガスの両方がさらに定量化され、かつ、識別され得る。
[0058]試料の1つまたは複数の成分が識別されると、試料中の個々の成分の濃度(例えば気体濃度)を決定するためにTC対VD大きさデータが成分タイプによって較正され得る。いくつかの実施形態では、大きさ応答は気体のタイプに依存し得るため、成分毎にセンサを較正することは有利であり得る。いくつかの実施形態では、メモリは、識別された特定の成分に基づいて試料中の1つまたは複数の成分の濃度を決定するために使用され得る較正値を含むことができる。成分の濃度は、試料の較正値、減衰(例えば粘性減衰)の値および熱伝導率の値に基づいて決定され得る。試料の成分が識別され、かつ、定量化されると、処理サブシステムは、個々のセンサ応答を相互相関し、それにより必要に応じて故障を検出し、センサを補正し、また、較正データを更新することができる。例えば触媒センサの大きさ応答は、触媒応答劣化を補正するために、TC対VDベクトルの大きさ(気体濃度)に対して比較され得る。TC対VDベクトルの大きさに対して比較された触媒センサの大きさ応答がプリセット閾値未満である場合、触媒センサの故障が報告され得る。
[0059]最終分析として、すべてのセンサ応答が多次元分析で同時に処理され、かつ、記憶されている応答データベースまたはフィンガープリントに対して比較され得る。ガスクロマトグラフ(GC)などの気体分離デバイスが検出器の前に使用される場合、フィンガープリント応答の時系列を使用して気体識別および定量化がさらに解析され得る。
[0060]この実施形態において上で説明した処理は、アプリケーションによる必要に応じて周期ベースで反復され得る。処理と処理の間、システムは、電力を節約するために電力の供給が停止されるか、あるいはスリープモードに置かれ得る。分析の結果は、通信ポートまたはグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を介して報告され、かつ、更新され得る。
[0061]したがって、例えば発熱ライトオフ温度、発熱性熱、第2の温度における触媒センサの応答に対する、第1の温度におけるその応答の比率、第1の温度における触媒活性、第2の温度における触媒活性、第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率、TC(例えば2つ以上の温度における熱伝導率、および第2の温度における熱伝導率に対する、第1の温度における熱伝導率の比率)、TC対温度、減衰(例えば粘性減衰)、減衰センサの共振周波数のシフト、Q値、等価回路モデル・パラメータ・シフトおよびMOSならびにコーティングされたマイクロカンチレバー応答を含む多次元直交データセットが解析され、かつ、分析される。本明細書において説明されるシステムおよび方法は、個々のセンサ欠点の多くを克服する。データを結合し、かつ、分析することにより、同様の二次元特性を有する気体を差別することができる。結果として得られる検出器システムは、頑丈で、敏感で、かつ、正確である。
[0062]図1は、本開示のいくつかの実施形態による検出器100の総合ブロック図である。一例では、検出器100のセンサ構成要素は、少なくとも1つの触媒センサ112(例えば触媒マイクロホットプレートセンサ)、少なくとも1つの熱伝導率センサ114、金属酸化物半導体(MOS)センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの1つまたは複数115、減衰センサ116および1つまたは複数の環境センサ118を含むことができる。いくつかの実施形態では、熱伝導率センサ114は、試料のベースライン熱伝導率を測定するように構成されている基準熱伝導率センサおよび基準熱伝導率センサとは別の少なくとも別の熱伝導率センサを備える。いくつかの実施形態では、触媒センサ112、熱伝導率センサ114、金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの1つまたは複数115、減衰センサ116および1つまたは複数の環境センサ118の各々は、同じ支持体(例えばシリコン支持体)の上に配置される。処理サブシステム140(本明細書においては「サブシステム」とも呼ばれる)は、個々のセンサ112、114、115、116および118へのデータバス122を介してアナログ−デジタル(A/D)およびデジタル−アナログ(D/A)変換器120にインタフェースされ得る。処理サブシステム140は、中央処理装置(CPU)124、メモリ128(ソフトウェア、データベース、ベースラインデータ、較正データ、等を含む)、通信ポート130および任意にグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)126を含むことができる。いくつかの実施形態では、センサ112、114、115、116、118のうちのいくつかまたはすべてと、分析される気体試料との間に、火炎防止装置、フィルタ、気体予備濃縮器および/または分離デバイス110が使用され得る。火炎防止装置は、可燃性環境における火事または爆発の可能性を小さくすることができ、さらには防止することも可能である。フィルタは、知られているセンサ汚染を緩和し、あるいは除去するために使用され、また、強化された選択性を提供するために使用され得る。また、センサ112、114、115、116、118への気体の流れまたは試料の拡散を調整するために、フィルタおよび火炎防止装置の組合せが同じく設計され得る。いくつかの実施形態では、110で示されている、ガスクロマトグラフ、ポンプシステムまたは両方などの気体予備濃縮器または分離デバイスは、ブロック110で示されているように、センサ112、114、115、116、118が露出される気体の選択性を強化するためにセンサデバイスの前で使用され得る。
[0063]本明細書において説明されるように、検出器100の1つまたは複数の構成要素(例えばセンサ)を使用して、試料の1つまたは複数の特性(例えば少なくとも1つの重要な検体(例えば気体)の存在、試料の組成、試料中の1つまたは複数の検体の濃度、試料の平均分子量、等)が決定され得る。
[0064]図2Aおよび2Bは、それぞれマイクロホットプレートセンサ200の上面図および横断面図である。図2Bは、図2Aの断面線B−Bに沿って取ったマイクロホットプレートセンサ200の横断面図である。マイクロホットプレートセンサ200は、少なくとも1つの触媒マイクロホットプレートセンサ112(図1)、および本明細書においては熱伝導率マイクロホットプレートセンサとも呼ばれ得る少なくとも1つの熱伝導率センサ114(図1)の両方のために使用され得る。言い換えると、検出器100(図1)は、触媒マイクロホットプレートセンサ112(図1)を備えた少なくとも1つのマイクロホットプレートセンサ200、および熱伝導率センサ114(図1)を備えた少なくとも別のマイクロホットプレートセンサ200を含むことができる。
[0065]マイクロホットプレートセンサ200は、MEMS製造技法を使用してシリコン支持体210の上に製造され得る。テザー224は、懸垂されたマイクロホットプレート226を支持することができ、その直径は50μmと約1,000μmの間であってもよい。いくつかの実施形態では、テザー224は、窒化シリコン、二酸化シリコン、炭化シリコン、別の物質またはそれらの組合せを含むことができる。抵抗加熱器218は、マイクロホットプレート226の上方に懸垂され、また、マイクロホットプレート226に熱を提供してその温度を制御するように構成され得る。パッシベーションコーティング220は抵抗加熱器218の上に置くことができ、また、コーティング材222はパッシベーションコーティング220の上に置くことができる。コーティング材222は、パッシベーションコーティング220を使用して抵抗加熱器218との電気接触から隔離され得る。マイクロホットプレートセンサ200が触媒センサ112(図1)に対応する実施形態では、コーティング材222は、例えばパラジウム、白金、ルテニウム、銀、イリジウム、別の触媒金属またはそれらの組合せなどの触媒物質を含むことができる。コーティング材222は、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化マグネシウム(MgO)、ジルコニア(ZrO2)、酸化セリウム安定化ジルコニア(CSZ)、別の支持物質またはそれらの組合せなどの支持物質をさらに含むことができる。マイクロホットプレートセンサ200が熱伝導率センサ114(図1)を備える実施形態では、コーティング材222は不活性物質を含むことができる。非限定的な例として、不活性コーティング材222は酸化アルミニウム(Al2O3)を含むことができる。熱伝導率センサ114の他の実施形態では、コーティング材222が存在しなくてもよい。他の実施形態では、膜タイプのマイクロホットプレート(テザーがない:図示せず)が利用され得る。
[0066]シリコン支持体210は、シリコンテザー224とマイクロホットプレート226の間のそれらの下方にギャップ212を含むことができる。ギャップ212およびテザー224は、マイクロホットプレート226から支持体への熱損失を最小化し、あるいは低減するように構成され得る。言い換えると、ギャップ212およびテザー224は、支持体210およびテザー224からのマイクロホットプレート226および抵抗加熱器218の熱隔離を提供することができ、これは、マイクロホットプレート226および抵抗加熱器218の近傍に配置される試料への熱伝達を大きくすることができる。抵抗加熱器218は、導電材料を含むことができる相互接続216を使用してボンドパッド214に電気結合され得る。
[0067]抵抗加熱器218には、「i+」および「i−」ボンドパッド214とも呼ばれ得るボンドパッド214の間に提供される電流が供給され得る。抵抗加熱器218の両端間の電圧は、本明細書においては「ケルビン」ボンドパッド219、「K+」および「K−」とも呼ばれ得るボンドパッド219を介して検知され得る。ボンドパッド219と結合した相互接続216は、「ケルビン検知線」と呼ばれ得る。他の実施形態では、抵抗加熱器218の両端間の電圧は、ケルビン検知線がないマイクロホットプレートセンサ200中のどこかで測定され得るが、測定精度を改善するためには追加補正が必要であり得る。
[0068]マイクロホットプレート226の温度に比例する加熱器抵抗および加熱器電力は、強制される電流値および測定される電圧値から計算され得る。非限定的な例として、抵抗加熱器218の抵抗は、以下の式(1)で示されるオームの法則に従って決定され得る。
R=V/I (1)
上式でVは抵抗加熱器218の両端間の電圧であり(ボンドパッド219を使用して測定される)、また、Iはボンドパッド214を介して抵抗加熱器218に印加される電流である。抵抗加熱器への電力は、以下の式(2)に従って決定され得る。
P=I・V (2)
上式でPは抵抗加熱器218への電力であり、また、IおよびVは上で説明した通りである。
[0069]説明されているマイクロホットプレート構造は、低電力レベル(例えば約5mWから約50mW)で、広い温度範囲にわたって、最小の伝熱損失、最小の熱−機械変形および良好な熱対称ならびに一様性で動作するように最適化され得る。
[0070]図1、図2Aおよび図2Bをさらに参照すると、熱伝導率センサ114(図1)は、触媒センサ112(図1)と同じシリコンウェーハの上に製造されることが可能であり、また、熱伝導率センサ114はコーティング材222を含んでいなくてもよく、あるいは実質的に不活性のコーティング材222を含むことができることを除き、触媒センサ112と全く同じ特徴を含むことができる。熱伝導率センサ114は、触媒センサの熱質量、発散率および/または熱伝導率を整合させるために、および/または触媒センサの表面積をさらに広くするために使用される非触媒コーティング(例えば実質的に不活性のコーティング材)を含むことができる。
[0071]いくつかの実施形態では、触媒センサ112(図1)および熱伝導率センサ114(図1)の各々の抵抗加熱器218は、処理サブシステム140(図1)またはコントローラによって所定の温度ステップで直線的に増加されることが可能であり、また、式(2)を参照して上で説明したように抵抗加熱器218への電圧および電流を測定することにより、個々の温度ステップを達成するための電力が監視され得る。いくつかの実施形態では、中央処理装置124(図1)は、少なくとも1つの熱伝導率センサが試料に露出されている間、少なくとも1つの熱伝導率センサ114(図1)の温度を所定の温度まで直線的に増加させるように構成されているコントローラを備える。所定の温度は、少なくとも約400℃、少なくとも約600℃、少なくとも約800℃、少なくとも約1,000℃または少なくとも約1,200℃であってもよいが、本開示はそれには限定されない。
[0072]個々の温度における電力が測定され、かつ、熱伝導率センサ114が露出される試料の熱伝導率に相関され得る。したがって熱伝導率センサ114は、所定の温度ステップに従って直線的に増加され得る。いくつかの実施形態では、所定の温度ステップは2つ以上の温度を含むことができる。個々の温度で抵抗加熱器218の両端間の電圧が測定され得る(例えばそれぞれのマイクロホットプレートセンサ200のボンドパッド219を使用して)。マイクロホットプレートセンサ200に提供される既知の電流から、マイクロホットプレートセンサ200の抵抗および電力が温度毎に決定され得る(例えばそれぞれ上記式(1)および式(2)に従って)。
[0073]熱伝導率または基準気体(例えば空気)に対する熱伝導率の変化は、熱伝導率センサ114(図1)を使用して決定され得る。試料(例えば採取された気体)と基準(例えばベースライン)気体との間の熱伝導率の差は、以下の式(3)に従って決定され得る。
ΔTC=TC(n)−TC(ベースライン) (3)
上式でTC(n)は、熱伝導率センサが特定の温度にある間における試料への露出に対する熱伝導率センサ114の応答(例えば特定の温度を維持するための熱伝導率センサ114への電力)であり、TC(ベースライン)は、その前の温度ランプからの熱伝導率センサ114データ(例えば熱伝導率センサ114がベースラインまたは基準試料(例えば空気)に露出される際などの特定の温度におけるTC(n)の平均などのベースラインデータ)の熱応答、基準試料への露出に対する基準熱伝導率センサの応答、およびメモリに記憶されているベースラインデータのうちの1つまたは複数であり、また、ΔTCは、特定の温度におけるベースライン値(TC(ベースライン))に対する、特定の温度における熱伝導率センサ114の応答の相対変化であり、本明細書においては、特定の温度における熱伝導率の変化と呼ばれ得る。典型的にはメモリに記憶されるベースラインデータ(TC(ベースライン))は、研究室で決定され得るか、あるいは重要な温度毎のその前の測定からの熱伝導率センサまたは基準熱伝導率センサの応答の平均値を含むことができる。ベースラインまたは基準試料は、空気、酸素、窒素、一酸化炭素、メタン、天然ガス、エタン、プロパン、別の気体またはそれらの組合せを含むことができる。ベースラインに対する、個々の温度を維持するための電力の変化(例えばΔTCの値)は、ベースライン(例えば空気)に対する試料の熱伝導率の変化の指標であり得る。いくつかの実施形態では、ΔTCは2つ以上の温度で決定され得る。いくつかの実施形態では、ΔTCは、温度が直線的に増加している間に、温度間隔(例えば約100℃おき、約50℃おき、約25℃おき、約10℃おき、約5℃おき、さらには約1℃おき)で決定され得る。いくつかの実施形態では、ベースラインまたは基準試料は、検出器の所望の使用に基づいて選択され得る。非限定的な例として、検出器を使用して天然ガスの含有量が決定されることが可能であり、また、このようなセンサのベースラインは、メタンまたは天然ガスを含むことができる。ベースラインに対する熱伝導率の変化は天然ガスの組成の変化に対応し得る。したがってベースラインは、検出器の所望の使用に基づいて選択され得る。
[0074]いくつかの実施形態では、その前の基準ランプからの、メモリ128に記憶されている、熱伝導率センサ114からのベースライン履歴データは、熱応答(ΔTC)を表す信号を生成するために現在の基準ランプから控除され得る。熱伝導率センサ114からのΔTC電力測値は気体のTCに正比例し、2つ以上の温度で測定され得る。比較的低い温度(例えば約50℃から約250℃まで)で、また、同じく比較的高い温度(例えば約400℃から約800℃まで)でTCを測定することは有利であり得る。
[0075]図3Aは、ベースライン(例えば空気)に対する、第1の温度におけるいくつかの気体の熱伝導率の変化および第2の温度における気体の熱伝導率の変化を示すグラフである。0の熱伝導率は、プロットされた温度における空気の熱伝導率に対応している。負の熱伝導率は、空気に対する熱伝導率の負のシフト(すなわち減少)を示し、また、正の熱伝導率は、空気に対する熱伝導率の正のシフト(すなわち増加)を示す。熱伝導率センサ114(図1)は気体に露出され、また、個々の気体の空気に対する熱伝導率変化は、上記式(3)に従って決定された。図3Aは、第1の温度(200℃)および第2の温度(710℃)における様々な気体に対する熱伝導率センサ114応答を示している。図3Aに示されているように、示されている気体の場合、空気に対する熱伝導率変化は、温度の上昇に伴って大きくなっている。
[0076]図3Bは、図3Aの気体と同じ気体の第1の温度における(200℃における)熱伝導率の変化対第2の温度における(700℃における)熱伝導率の変化を示すプロットである。図3Bに示されているデータは、50%爆発下限界(LEL)の濃度におけるメタンに正規化されている。ポイント(0、0)は、検体が全くない空気のTCに対応している。プロットされている個々の気体は、50%LELの相対密度露出に対するものである。測値はメタンに対する50%LELに正規化されているため、メタン終点は、(50、50)の座標に出現している。気体毎の原点と終点の間の中間点は、センサが測定される気体に露出された際の、時間に対するセンサの応答(例えば2つの温度の各々を維持するための電力)を表している。個々の気体は、第2の温度におけるベースラインに対する熱伝導率の変化に対して、第1の温度におけるベースライン(空気)に対する熱伝導率の変化の固有の傾きを示している。本明細書において使用されているように、「ベースラインに対する熱伝導率の変化」および「熱伝導率の変化」という用語は交換可能に使用されている。本明細書において使用されているように、特定の温度における熱伝導率の参照は、特定の温度におけるベースラインに対する熱伝導率の変化を含む。
[0077]したがって第2の温度における熱伝導率の変化(すなわち第2の温度における熱伝導率ベースラインに対する、熱伝導率センサが第2の温度にある場合における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答(例えば第2の温度におけるΔTC))に対する、第1の温度における熱伝導率の変化(すなわち第1の温度における熱伝導率ベースラインに対する、熱伝導率センサが第1の温度にある場合における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答(例えば第1の温度におけるΔTC))の比率は、気体のタイプによって固有であり得る。したがっていくつかの実施形態では、試料の組成は、第2の温度における熱伝導率の変化に対する、第1の温度における熱伝導率の変化の比率に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、熱伝導率センサ114は、第1の比較的より低い温度および第2の比較的より高い温度に露出されることが可能であり、また、試料の熱伝導率(または基準に対する熱伝導率の変化)は個々の温度で決定され得る。
[0078]図3Cは、複数の気体に対する、いわゆる「kファクタ」と、第2の温度における熱伝導率の変化(熱伝導率センサ114が第2の温度にあり、かつ、試料に露出された際の)に対する、第1の温度における熱伝導率の変化(熱伝導率センサ114が第1の温度にあり、かつ、試料に露出された際の)の比率との間の関係を示すグラフである。個々の気体に対して、kファクタは、熱伝導率センサ(例えば700℃などの第2の温度における)の応答の大きさで割った、熱伝導率センサが露出される気体の濃度に等しくすることができる(例えば爆発下限界(LEL)の百分率、パート・パー・ミリオン(ppm)、等において)。kファクタは研究室で決定されることが可能であり、また、複数の気体の各々に対するkファクタは、メモリ128(図1)に記憶され得る。いくつかの実施形態では、試料の組成は、第2の温度における熱伝導率の変化に対する、第1の温度における試料の熱伝導率の変化の比率、およびメモリ128(図1)に記憶され得るkファクタに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、気体の同一性が識別されると、そのそれぞれのk値に特定の温度における熱伝導率(例えば熱伝導率センサが特定の温度にある間における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答)を掛け合わせることによって気体の濃度が決定され得る。
[0079]試料中の気体が識別されると、いくつかの実施形態では、第1の温度におけるベースラインに対する熱伝導率の変化の大きさ、第2の温度におけるベースラインに対する熱伝導率の変化の大きさまたは両方に基づいて試料中の気体の濃度が予測され得る。いくつかの実施形態では、気体の濃度は、第1の温度における熱伝導率の変化の大きさ、および第2の温度における熱伝導率の変化の大きさに基づいて決定され得る。図3Bを参照すると、個々の気体は、所与の濃度に対する特定の大きさを示し得る。したがって図3Bにおけるベクトルの長さは、試料の濃度を決定するために、メモリ128(図1)に記憶されている較正データ(すなわちkファクタ)によって掛け合わされ得る。
[0080]図3Dは、第2の温度における試料の熱伝導率の変化(例えば熱伝導率センサが第2の温度にある場合における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答と、熱伝導率センサが第2の温度にある場合における、基準への露出に対する熱伝導率センサのベースライン応答との差)に対する、第1の温度における試料の熱伝導率の変化(例えば熱伝導率センサが第1の温度にある場合における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答と、熱伝導率センサが第1の温度にある場合における、基準への露出に対する熱伝導率センサのベースライン応答との差)の比率と、試料の平均分子量との間の関係を示すグラフである。したがっていくつかの実施形態では、試料の平均分子量は比率に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の気体の存在および試料中の1つまたは複数の気体の濃度のうちの一方または両方が、平均分子量に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。図3Dでは、第1の温度は200℃であり、また、第2の温度は700℃である。
[0081]図4は、熱伝導率センサ114(図1)を使用して試料の1つまたは複数の特性(例えば試料の組成)を決定する方法400を示す簡易流れ図である。方法400は、熱伝導率センサが第1の温度にある間、熱伝導率センサを試料に露出させることを含む行為402、熱伝導率センサが第2の温度にある間、試料の熱伝導率を決定することを含む行為404、熱伝導率センサが第1の温度より高い第2の温度にある間、熱伝導率センサを試料に露出させることを含む行為406、熱伝導率センサが第2の温度にある間、試料の熱伝導率を決定することを含む行為408、熱伝導率センサが第2の温度にある場合の試料の熱伝導率に対する、熱伝導率センサが第1の温度にある場合の試料の熱伝導率の比率を決定することを含む行為410、および比率の値に少なくとも部分的に基づいて、試料中における1つまたは複数の気体の存在を識別することを含む行為412を含む。
[0082]行為402は、熱伝導率センサが第1の温度にある間、熱伝導率センサを試料に露出させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、熱伝導率センサは、図2Aおよび図2Bを参照して上で説明したマイクロホットプレートセンサ200と実質的に同じであってもよい。第1の温度における熱伝導率センサは、重要な検体を含む試料に露出され得る。約150℃と約250℃の間の温度では、物理吸着種、とりわけH2Oの第1の脱着は、化学反応の被毒が生じ得るより高い温度へのランピングの前に影響が及ぼされ、したがって触媒コーティングを保護する。いくつかの実施形態では、熱伝導率センサ114が比較的低い温度(約50℃から約250℃まで)にある間、また、同じく比較的高い温度(約400℃と約800℃の間などの約300℃から約800℃まで)にある間にTCを測定することが有利であり得る。第1の温度は、水が熱伝導率センサ114上に物理吸着し得る温度より高くなるように選択され得る。いくつかの実施形態では、第1の温度は、約200℃などの約200℃と約250℃の間になるように選択され得る。いくつかのこのような実施形態では、第1の温度は、水の沸点より高くなるように選択される。
[0083]行為404は、熱伝導率センサが第1の温度にある間、試料の熱伝導率を決定することを含むことができる。熱伝導率(例えばベースラインに対する熱伝導率の変化)は、上記式(3)に基づいて決定され得る。非限定的な例として、第1の温度を維持するための熱伝導率センサの電力が測定され得る。熱伝導率センサが基準試料に露出される際に第1の温度を維持するための電力(例えばベースライン値)は、熱伝導率センサが試料に露出される際に第1の温度を維持するための電力から控除され得る。差は、ベースライン(例えば空気)に対する試料の熱伝導率の変化に比例し得る。言い換えると、差は、基準の熱伝導率に対する試料の熱伝導率の差に対応し得る。
[0084]行為406は、熱伝導率センサが第1の温度より高い第2の温度にある間、熱伝導率センサを試料に露出させることを含むことができる。TCは、通常、温度の上昇と共に大きくなり、したがって高い温度で実施された測定はより大きい応答を与えることになり、したがってシステムの感度が敏感になる。したがっていくつかの実施形態では、第2の温度は、約400℃より高くなるように選択され得る。第2の温度は、約300℃と約400℃の間、約400℃と約600℃の間、約600℃と約700℃の間、または約700℃と約800℃の間などの、約300℃と約800℃の間になるように選択され得る。
[0085]行為408は、熱伝導率センサが第2の温度にある間、試料の熱伝導率を決定することを含むことができる。熱伝導率センサが第2の温度にある間における試料の熱伝導率の決定は、熱伝導率センサが行為404を参照して上で説明した第1の温度にある間における試料の熱伝導率の決定と実質的に同じ方法で実施され得る。例えば第2の温度を維持するための熱伝導率センサの電力が測定され、かつ、熱伝導率センサが基準試料に露出される際に第2の温度を維持するための電力(例えばベースライン値)に対して比較され得る。差は、ベースライン(例えば空気)に対する試料の熱伝導率の変化に比例し得る。
[0086]行為410は、熱伝導率センサが第2の温度にある場合のベースラインに対する試料の熱伝導率の変化に対する、熱伝導率センサが第1の温度にある場合のベースラインに対する試料の熱伝導率の変化の比率を決定することを含むことができる。比率は、以下の式(4)に従って決定され得る。
RTC=TCT1/TCT2 (4)
上式でRTCは比率であり、TCT1は、第1の温度における熱伝導率の変化であり、また、TCT2は、第2の温度における熱伝導率の変化である。いくつかの実施形態では、TC1は第1の温度におけるΔTCに等しく、また、TC2は、上記式(3)に従う第2の温度におけるΔTCに等しい。
[0087]行為412は、比率の値に少なくとも部分的に基づいて、試料中における1つまたは複数の検体の同一性を識別することを含む。いくつかの実施形態では、図3Bを参照すると、比率の値は、試料中における1つまたは複数の成分(例えば気体)の存在を示すことができる。いくつかの実施形態では、方法400は、試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定することをさらに含む。1つまたは複数の気体の濃度は、第1の温度における熱伝導率の変化、第2の温度における熱伝導率の変化または両方のうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、気体の濃度は、以下の式(5)に基づいて決定され得る。
C=k・((TCT1)2+(TCT2)2)1/2 (5)
上式でkは、上で説明した、実験によって決定されたkファクタであり、Cは気体の濃度であり、TCT1は、第1の温度における試料の熱伝導率の変化であり、また、TCT2は、第2の温度における試料の熱伝導率の変化である。より一般的には、n個のパラメータの大きさPを使用すると、濃度は、以下の式(6)に従って決定され得る。
C=k・((P1)2+(P2)2+...(Pn)2)1/2 (6)
したがって単一のパラメータTCT1のみを使用すると、濃度は、C=k((TCT1)2)1/2=kTCT1によって決定され得る。いくつかの実施形態では、試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定するために使用され得るパラメータは、減衰センサの共振周波数の変化、減衰センサのQ値の変化、減衰センサの直列抵抗の変化(ΔRm)、第1の温度における熱伝導率の変化、第2の温度における熱伝導率の変化、第1の温度における触媒活性、第2の温度における触媒活性、第1の温度における反応性、第2の温度における反応性、別のパラメータまたはそれらの組合せを含む。
[0088]いくつかの実施形態では、試料中における1つまたは複数の気体の存在は、温度の関数としての試料の熱伝導率の変化によって決定され得る。例えば図5Aを参照すると、いくつかの気体に対するTC対温度ベクトルを示すTC対温度のグラフが示されており、このTC対温度ベクトルは、気体のタイプによって固有である。いくつかの実施形態では、いくつかの気体は、温度、1つまたは複数の温度における熱伝導率または両方に対するそれらの熱伝導率の比率に基づいて差別され得る。TC対温度のためのデータは、上記式(3)を参照して上で考察した温度ランプ中に、熱伝導率センサ114(図1)から収集され得る。気体によって固有であるTC対温度ベクトルの傾きおよび大きさは、採取された気体を識別し、かつ、定量化するための追加分析次元として使用され得る。図5Bは、いくつかの気体の熱伝導率と温度の間の関係を示す別のグラフである。図5Bでは、メタンのトレースは、試験されたすべての温度における空気のトレースの上方を維持し、一方、プロパンのトレースは、より低い温度では空気の下方から開始し、ランプの途中で空気をクロスオーバすることが分かる。このクロスオーバ特徴および他のこのような特徴と関連する温度を使用して気体が識別され、一方、TC測値の大きさ(通常、純粋な空気のベースラインTC値からの変化に対する)を使用して、空気中に存在する気体の濃度が定量化され得る。
[0089]試料のTCを測定するためのいくつかの方法が存在している。1つの方法は、センサ(例えば熱伝導率センサ114(図1))を目標温度(例えば700℃)に保持し、かつ、この温度を維持するために必要な電力を測定することであり、センサから気体への、また、気体からセンサへの伝導によってより多くのエネルギーが失われるため、より大きい電力はより大きい熱伝導率に相関する。別の方法は、TCを測定している間、センサ温度のランピングを必然的に伴う。図5Aおよび図5Bに示されているように、温度によるTCの変化は気体タイプによって固有である。したがって複数の温度におけるTCを測定することにより、図3A、図3B、図5Aおよび図5Bに示されているような気体特化センサ出力が得られる。
[0090]気体の熱伝導率が空気のTCと交差する温度は、追加方法でてこ入れされ得る。例えば水蒸気のTCは、約290℃(図5Aにおける563K)で空気のTCと交差する。290℃でTC測定を実施することにより、TC測定における湿度の効果を小さくすることができ、さらには実質的に除去することも可能である。別法としては、個別の湿度測定を使用して、他の温度で実施された測定が補正され、したがって空気−気体混合物に対する空気TC交差温度は、気体識別子として使用され得る。
[0091]いくつかの実施形態では、いくつかの気体は、第2の温度における熱伝導率の変化に対する、第1の温度における熱伝導率の変化の同様の比率、第1の温度および/または第2の温度における熱伝導率の変化の同様の大きさ、同様のkファクタあるいは温度と熱伝導率の間の同様の関係を示し得ることが企図されている。いくつかのこのような実施形態では、試料の少なくとも1つの特性は、触媒センサ112(図1)から受け取った1つまたは複数の応答に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、触媒センサ112(図1)は、図4を参照して上で説明したように、熱伝導率センサ114(図1)が露出される同じ温度を含む温度ランプに露出され得る。触媒センサ112からのベースラインデータは、以下の式(7)に従って、複数の温度の個々の温度毎の触媒センサ112のベースライン応答に対する触媒センサの応答の変化(例えば触媒熱応答の変化(Delta Cat))を表す信号を生成するために、個々の新しい測値から控除され得る。
Delta Cat=Cat(n)−Cat(ベースライン) (7)
上式でDelta Catは、触媒センサ112の応答の相対変化(例えばベースラインに対する、触媒センサ112への電力の変化)であり、Cat(n)は、試料への露出に対する触媒センサ112の応答(例えば触媒センサ112が試料に露出されている間、所定の温度を維持するための電力)であり、また、Cat(ベースライン)は、ベースラインまたは基準気体(例えば空気)への露出に対する触媒センサ112の応答、およびメモリに記憶されているデータ(例えば較正データ)のうちの1つまたは複数である。Delta Catは、本明細書においては、試料への露出に応答する、特定の温度における触媒センサ112の「触媒活性」と呼ばれ得る。Cat(n)は、本明細書においては、触媒センサ112の「触媒応答」または特定の温度における試料への露出に対する触媒センサ112の応答と呼ばれ得る。触媒センサ112からのベースラインデータは、本明細書においては「触媒ベースライン」または「ベースライン触媒応答」と呼ばれ得る。Cat(ベースライン)は、触媒センサ112が基準試料に露出される際の重要な温度における触媒センサ112の抵抗加熱器218(図2A、図2B)をある温度に維持するための電力の履歴平均値を含むことができ、また、個々の温度ランプの間、連続的に更新され得る。Delta Cat値、Cat(n)値およびCat(ベースライン)値は、複数の温度の個々の温度毎に決定され得る。ベースラインデータは、熱伝導率センサ114および触媒センサ112の各々に対して、温度ランプの個々の温度を維持するための電力の値を含むことができる。したがってベースラインデータはメモリ128(図1)に記憶されることが可能であり、また、触媒センサ112のその前の温度ランプからの履歴電力対温度データからなり得る。
[0092]Delta Cat(触媒センサ112の触媒活性)値は、温度ランプの間、個々の温度で決定され得る。したがってDelta Catは、触媒ベースラインに対する、触媒センサ112が試料に露出されている間、触媒センサ112の所与の温度を維持するための電力、または触媒センサ112が基準気体に露出される際に、その所与の温度を維持するための電力の差に対応し得る。いくつかの実施形態では、ゼロから逸脱しているか、または所定の閾値より大きい大きさを有するDelta Cat値は、試料の反応性の指標であってもよく、また、例えば触媒センサ112に対する反応(すなわち発熱反応)、触媒センサ112と接触している検体の反応開始(例えば発火)温度または両方に対応し得る。そのうちのいくつかが異なる感度を有する異なる触媒配合物を有する複数の触媒センサが同じく利用され得る。
[0093]触媒センサ112および熱伝導率センサ114(図1)は、センサ測定精度を改善するために時間で相関される測値を得るために同時に直線的に増加され得る。
[0094]ΔTC測値(式(3))はDelta Cat測値(式(7))から控除されることが可能であり、結果として得られる差は、以下の式(8)で示される試料の反応性(例えば触媒センサ上に生成される発熱性熱)に比例する信号応答をもたらす。
Exo(new)=Delta Cat−ΔTC (8)
上式でExo(new)は、触媒センサ上に生成される熱または触媒センサから除去される熱に比例する信号応答であり、また、Delta CatおよびΔTCは、上で説明した通りである。Exo(new)は、本明細書においては、試料の反応性または触媒センサ112の発熱応答と呼ばれ得る。本明細書において使用されているように、「発熱応答」という用語は、触媒センサの触媒活性と、熱伝導率センサが第1の温度にある場合の熱伝導率センサのベースライン応答に対して比較した、熱伝導率センサが第1の温度にある場合における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答の変化との間の差を意味しており、該差を含む。
[0095]ΔTC信号をDelta Cat信号から控除することにより、試験中の気体の温度、圧力、湿度(絶対湿度および相対湿度)および流量変化の効果に対してDelta Cat信号を補正することができる。Exo(new)は、応答が決定される個々の温度における熱伝導率センサ114と触媒センサ112の間の応答(例えば信号)の差に対応し得る。したがって公称値からのExo(new)の値の逸脱(例えば0とは異なる、または所定の閾値より大きいExo(new)値)は、発熱反応、反応開始または両方に対応し得る。いくつかの実施形態では、ライトオフの温度は、検出される気体タイプの別の識別子である。異なる温度における複数のライトオフは、試料中に複数の可燃性ガスが存在していることの指標である。
[0096]発熱反応(例えば発熱事象)または反応開始の検出は、後続する処理および分析のための時間ゼロ(T0)を確立する可燃性ガストリガとして使用され得る。上で言及したように、従来のセンサでは、触媒センサ112(図1)の応答の大きさは、時間および被毒によって劣化し得る。いくつかの実施形態では、上で説明した方法による可燃性ガスの存在の決定は、触媒被毒には無関係であり得る。言い換えると、触媒センサからのトリガは、触媒センサからの応答の大きさに無関係であり、また、後続する処理に使用されるライトオフ温度データと共に、ライトオフからの2進イエス/ノートリガに対応し得る。言い換えると、所定の閾値より大きいExo(new)(式(8))値(例えば非ゼロ値)の決定、または触媒センサ112の応答と熱伝導率センサ114の応答との間の差の決定などによって可燃性ガスの存在を決定すると、それに応答して処理サブシステム140(図1)は、試料の分析を実施するように起動され得る。いくつかのこのような実施形態では、処理サブシステム140は、ベースライン熱伝導率およびベースライン触媒応答(例えばCat(ベースライン))が、それぞれの熱伝導率センサ114および触媒センサ112からの、触媒マイクロホットプレート112および熱伝導率センサ114の応答の差を検出する直前に測定された最も新しい測値(出力)であることを決定することができる。いくつかのこのような実施形態では、ベースラインデータが連続的に更新されるため、処理サブシステム140による分析は触媒被毒には実質的に影響され得ない。後続する処理からのデータを使用して触媒応答の大きさが補正され、かつ、較正され得る方法については後で示される。
[0097]図6は、本開示のいくつかの実施形態による、試料の組成を決定する方法600を示す簡易流れ図である。いくつかの実施形態では、方法600は、図4を参照して上で説明した方法400と同時に実施され得る。方法600は、図4を参照して上で説明した、熱伝導率センサ114(図1)の応答を決定するために使用される温度と同じ2つ以上の温度であってもよい2つ以上の温度における触媒センサ112(図1)の応答を決定することを含む。方法600は、触媒センサが第1の温度にある間、触媒センサを気体に露出させることを含む行為602、触媒センサが第1の温度にある間、試料への露出に対する触媒センサの応答を決定することを含む行為604、触媒センサが第2の温度にある間、触媒センサを試料に露出させることを含む行為606、触媒センサが第2の温度にある間、試料への露出に対する触媒センサの応答を決定することを含む行為608、および第1の温度および第2の温度のうちの一方または両方における触媒センサの応答に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの特性を決定することを含む行為610を含むことができる。
[0098]行為602は、触媒センサが第1の温度にある間、触媒センサを試料に露出させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為602は、触媒センサが、熱伝導率センサ114(図1)が露出される温度と同じ第1の温度に対応し得る第1の温度にある間、触媒センサを試料に露出させることを含む。いくつかの実施形態では、触媒センサは、触媒センサが約200℃と約250℃の間の温度にある間、試料に露出され得る。
[0099]行為604は、触媒センサが第1の温度にある間、試料への露出に対する触媒センサの応答を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為604は、例えばそれぞれ上記式(7)および式(8)に従って決定され得る、触媒センサの触媒活性および触媒センサの発熱応答を決定することを含む。行為606は、触媒センサが第2の温度(例えば約700℃)にある間、触媒センサを試料に露出させることを含むことができ、また、行為608は、触媒センサが第2の温度にある間、試料への露出に応答する触媒センサの応答を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為608は、第2の温度における試料への露出に対する触媒センサの触媒活性および触媒センサの発熱応答を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、第2の温度は、熱伝導率センサ114(図1)が図4を参照して上で説明した行為406で露出される温度と同じ第2の温度になるように選択され得る。
[00100]いくつかの実施形態では、行為602から行為608は、図4を参照して上で説明した行為402から行為406と同時に実施され得る。
[00101]行為610は、第1の温度および第2の温度のうちの一方または両方における触媒センサの応答に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの特性を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの特性を決定することは、第1の温度における触媒センサの触媒活性、第2の温度における触媒センサの触媒活性、第1の温度における発熱応答(第1の温度における試料の反応性)、第2の温度における発熱応答(第2の温度における試料の反応性)、第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率、および第2の温度における発熱応答に対する、第1の温度における発熱応答の比率に基づいて、少なくとも1つの特性を決定することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、気体同一性(例えば試料中における少なくとも1つの成分の存在)は、第2の温度における応答に対する、第1の温度における触媒センサの応答の比率に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。非限定的な例として、気体は、第2の温度におけるExo(new)の値に対する、第1の温度におけるExo(new)の値に少なくとも部分的に基づいて識別され得る。
[00102]次に図1、図7Aおよび図7Bを参照すると、検出器100は、減衰センサ(例えば不活性マイクロカンチレバー)116およびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115をさらに含むことができる。本明細書において使用されているように、「不活性マイクロカンチレバー」は、実質的に不活性のコーティング材(すなわち試料と実質的に相互作用(例えば反応)しないコーティング材)またはコーティング材がないマイクロカンチレバーのいずれかを含むマイクロカンチレバーを意味しており、該マイクロカンチレバーを含む。製造プロセスに応じて減衰センサ116およびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115は、熱伝導率センサ114および触媒センサ112と同じシリコンウェーハの上、または個別の支持体の上に製造され得る。それらが動作するように設計される環境における冗長性および応答最適化のために、様々なサイズ、形状および材料の複数のマイクロカンチレバーが利用され得る。特定の検体に対する感度を改善するために、マイクロカンチレバーの自由端730にコーティング材364が加えられ得る。
[00103]図7Aおよび図7Bは、マイクロカンチレバーセンサ700のそれぞれ上面図および横断面図である。マイクロカンチレバーセンサ700は、図1を参照して上で説明した減衰センサ116およびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115に対応し得る。マイクロカンチレバーセンサ700は、MEMS製造技法を利用して、シリコン支持体760(熱伝導率センサ114および触媒センサが形成されるシリコン支持体210(図2A、図2B)と同じであってもよい)の上に製造され得る。図7Aに示されているマイクロカンチレバーセンサ700は、自由端730で接続される2つのビームを形成するために、ベース端の近傍の支持体760中にギャップ710を有する二重ビームカンチレバーである。ベースシリコン材762(例えば支持体)は、カンチレバーの自由端730を懸垂して、試料との相互作用に応答したマイクロカンチレバー700の自由端730の移動および振動を許容するために、カンチレバーの周囲および下方が同じくエッチングされている。図7Aは、マイクロカンチレバー700がギャップ710を含むことを示しているが、本開示はそれには限定されず、また、いくつかの実施形態ではマイクロカンチレバーはギャップを含んでいなくてもよい。図7Aおよび図7Bは、マイクロカンチレバー700が二重ビームマイクロカンチレバーであることを示しているが、単一ビームマイクロカンチレバーまたは異なる形状のマイクロカンチレバー(図示せず)も同じく利用され得る。マイクロカンチレバーセンサ700は、圧電素子740に接続されたボンドパッド724を介して電圧を印加することによって駆動(例えば振動)され得る。振動または撓みは、同じ圧電素子を使用して検知され得るか、またはボンドパッド724の別の対に電気結合され得るピエゾ抵抗素子756を使用して検知され得る。圧電素子740はシリコンの層を備えることができ、シリコン層の片面には、窒化アルミニウム、酸化亜鉛またはPZTの薄い層が配置される。酸化亜鉛は、例えばスパッタリングプロセスを使用してマイクロカンチレバーセンサ700の上に堆積され得る。PZTは、例えばゾル−ゲルプロセスを使用してマイクロカンチレバーセンサ700の上に堆積され得る。別の例では、圧電素子740は窒化シリコンの層を備え、窒化シリコン層の片面はパターン化された圧電膜である。パターン化された圧電素子740の個々の面には、圧電素子740への電気接触を提供する、金または白金などの金属の2つの薄い層が配置され得る。
[00104]別の例では、マイクロカンチレバーセンサ700は、その固定端の近傍にピエゾ抵抗素子756を含む。ピエゾ抵抗素子756を使用してマイクロカンチレバーセンサ700中の振動が検出されることが可能であり、また、圧電検知および駆動を使用する代わりに(すなわち駆動素子および検知素子の両方として圧電素子740を使用するのではなく)ピエゾ抵抗素子756を同じく使用してマイクロカンチレバーセンサ700中の振動が熱励起され得る。ピエゾ抵抗素子756は、二酸化シリコンなどの誘電体層が単結晶シリコン層とピエゾ抵抗層の間に配置された多結晶シリコンを堆積させることによって単結晶シリコンの層の上に形成され得る。別の例では、単結晶シリコンカンチレバーの表面またはその近傍にピエゾ抵抗が形成される。別の例では、ピエゾ抵抗素子756は薄膜金属を備える。
[00105]いくつかの実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700は、マイクロカンチレバーセンサ700の自由端730の表面またはその近傍に抵抗加熱器758を含む。抵抗加熱器758は、ピエゾ抵抗素子740で説明したプロセスと同様のプロセスを使用して形成され得る。高められた温度で測定を実施するためにマイクロカンチレバーセンサ700を加熱するために、浄化のためにマイクロカンチレバーセンサ700を加熱するために、マイクロカンチレバー700の温度を検知するために抵抗加熱器758が使用されることが可能であり、また、コーティング材764を加熱して、コーティング材764と試料中の少なくとも1つの重要な検体との間の検体反応を開始するために同じく抵抗加熱器758が使用される。いくつかの実施形態では、抵抗加熱器758は、マイクロカンチレバーセンサ700を浄化し、また、検体をコーティング材764から脱着するように構成され得る。抵抗加熱器758は、マイクロカンチレバー700の表面またはマイクロカンチレバー700の表面に堆積された薄い金属膜の近傍のドープされたシリコンを使用して形成されたピエゾ抵抗素子であってもよい。また、抵抗加熱器758を同じく使用してマイクロカンチレバー700の温度が検知され得る。
[00106]パッシベーション層746は、抵抗加熱器758、ピエゾ抵抗素子756、圧電素子740および相互接続配線をマイクロカンチレバーセンサ700に露出された試料から電気的に隔離するために、これらの要素の上に配置され得る。ボンドパッド724の上のパッシベーション層中のボイド726は、ボンドパッド724へのワイヤボンディングを許容する。マイクロカンチレバーを使用して粘性減衰を検知する場合、マイクロカンチレバーセンサ700の表面は、試験中の気体と化学的に非反応性であることが好ましい。
[00107]マイクロカンチレバーセンサ700がコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115(図1)を備える実施形態では、コーティング材764は、1つまたは複数の検体と相互作用するように配合されている触媒コーティング材を含むことができる。マイクロカンチレバーセンサ700が減衰センサ116(図1)を備える実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700は、コーティング材を含んでいなくてもよく、あるいは実質的に不活性のコーティング材764を含むことができる。いくつかのこのような実施形態では、減衰センサ116の主要な機能は、減衰センサ116の共振特性の変化を検出することにより、採取された気体中のマイクロカンチレバーセンサ700の減衰(例えば粘性減衰)を測定することであり、この減衰は、採取された気体の密度に比例し得る。いくつかの実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700上への試料の吸着の量を少なくするために、マイクロカンチレバーセンサ700のサイズが最小化され得る。
[00108]空気などの流体中で発振するカンチレバーは、その運動を遅らせ、かつ、そのエネルギーを奪う消散的な力にさらされ得る。これらの力は減衰として知られており、カンチレバーの共振周波数、Q値、直列抵抗、インダクタンスおよびその共振応答(強制周波数の関数としてのその発振振幅)の他の特性パラメータに影響を及ぼす。標準状態における空気中で共振するカンチレバーの場合、支配的な減衰機構は粘性減衰(VD)である。減衰(例えばVD)の量は、カンチレバー(例えばビーム)が移動する流体の密度および動的粘度と等しい程度まで変化する。したがってカンチレバーの共振応答を測定することは、所与の試料の減衰(例えばVD)特性を測定し、あるいは空気のみに対して比較した減衰(例えば粘性減衰)の変化として観察される、試料中における他の気体および蒸気の存在を監視する手段である。さらに、複数の共振パラメータの測定および分析は、粘性減衰を左右する流体の2つの主要な物理特性(密度および粘度)を個別に観察することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、減衰センサ116は、基本モードを超える高周波数共振モードなどの複数の共振モードで動作するように構成され得る。より高い次数の撓みモードは、減衰効果に対する異なる感度を有することができ、また、環境効果(例えば温度、圧力、相対湿度および絶対湿度のうちの1つまたは複数の効果)に対する補正に有用であり得る。また、より高いモードは、Qおよび共振周波数の改善された分解能のためにより高いQ値を同じく示し得る。
[00109]図7Cを参照すると、減衰センサ116(図1)の共振特性(共振パラメータ)の少なくともいくつかは、その電気応答の等価回路モデル(ECM)から抽出され得る。等価回路モデルは、共振周波数(ωrとも呼ばれるFr)、直列抵抗(Rm)、直列インダクタンス(Lm)、直列キャパシタンス(Cm)、および直列要素を分路する並列キャパシタンス(Cp)を含むことができる。本明細書において使用されているように、マイクロカンチレバーの「共振特性」は、等価回路モデルの1つまたは複数の要素(すなわち直列抵抗、直列インダクタンス、直列キャパシタンスおよび並列キャパシタンスのうちの1つまたは複数)、共振周波数(ωrとも呼ばれるFr)、Q値(Q)および帯域幅(BW)を意味しており、それらを含む。「共振特性(resonant property)」、「共振パラメータ」および「共振特性(resonant characteristic)」という用語は、本明細書においては交換可能に使用されている。
[00110]いくつかの実施形態では、減衰センサ116(図1)は、中央処理装置124(図1)の制御の下で掃引周波数電圧によって駆動される。数値的に制御される発振器または周波数シンセサイザは、圧電素子740またはピエゾ抵抗素子756のいずれかに対するデジタル−アナログ(D/A)120(図1)掃引周波数駆動を実施する。CPU124は、検知された電圧振幅および位相をアナログ−デジタル(A/D)120変換器を介して読み戻し、駆動電圧周波数がマイクロカンチレバー700の機械的共振周波数を通過することを検出する。したがって減衰センサ116は、周波数シンセサイザを使用して圧電素子740またはピエゾ抵抗素子756を励起し、それにより減衰センサ116のいわゆる周波数掃引を実施することによって駆動され得る。周波数を掃引している間、その検知要素(例えばピエゾ抵抗素子756)を使用して減衰センサ116の電圧が測定され得る。
[00111]周波数を掃引している間に獲得されたデータから、減衰センサ116のQ値が決定され得る。例えばQ値は、以下の式(9)に従って、発振の共振周波数、インダクタンスおよび直列抵抗(減衰に比例し得る)に関連付けられ得る。
Q=FR/BW=Rm/Lm (9)
上式でQは減衰センサ116のQ値であり、BWは、周波数掃引中における測定された電圧対減衰センサ116の周波数の曲線の帯域幅であり、Frは減衰センサ116の共振周波数であり、Rmは減衰センサ116の直列抵抗であり、また、Lmは減衰センサ116の直列キャパシタンスである。いくつかの実施形態では、QmおよびBWは、周波数掃引中における測定された電圧対減衰センサ116の周波数の曲線から誘導され得る。したがってFRおよびRm/Lmの比率はQおよびBWから決定され得る。共振周波数FRは、以下の式(10)に従って決定され得る。
[00112]測定された共振周波数は、環境センサ118(図1)からのデータを使用して測定されたデータを使用して、試料の温度、湿度(相対湿度、絶対湿度または両方)、圧力および流量に対して補正され得る。気体粘性減衰が大きくなると、減衰センサ116の共振周波数が低くなる。マイクロカンチレバーの絶対共振周波数は、時間、マイクロカンチレバー(ビーム)の汚染および機械的劣化によってドリフトし得るが、マイクロカンチレバーの短期間安定性は優れており、また、圧力、温度、湿度および流量に対して補正され得る。ドリフトおよび精度の問題を克服するために、触媒センサからの発熱トリガを検出する前の周波数および粘性減衰を表す値である履歴ベースライン周波数データをメモリ128に記憶するべく、減衰センサ116の共振周波数が周期的に監視され得る。本明細書において使用されているように、ベースライン共振パラメータは、マイクロカンチレバーが基準試料(例えば空気)に露出される際のマイクロカンチレバー(例えば減衰センサ)の共振パラメータを意味しており、該共振パラメータを含む。いくつかの実施形態では、共振パラメータの値はメモリに記憶されることが可能であり、また、マイクロカンチレバーの較正中(例えば工場における)に得られたデータに基づき得る。マイクロカンチレバーの共振パラメータのシフトは、ベースライン共振パラメータ(例えばマイクロカンチレバーが基準試料に露出される際の共振パラメータの値)に対する、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーの共振パラメータの変化を含む。
[00113]使用中および動作中、ベースライン触媒応答に対する触媒センサ112(図1)の応答、減衰センサ116(図1)の共振パラメータ(例えば共振周波数)のシフト(すなわち減衰センサ116が試料に露出される際の減衰センサ116の共振パラメータと、減衰センサ116がベースライン(例えば基準気体)に露出される際の減衰センサ116の共振パラメータの差)、およびベースライン熱伝導率に対する熱伝導率の変化、減衰センサ116の共振特性の変化のうちの1つまたは複数の変化に対する応答が測定され得る。ベースライン共振周波数と個々の後続する共振周波数測値との間の差は、試料中の検体の変化する濃度による試料の減衰(例えば粘性減衰)の変化に対応し得る。言い換えると、減衰センサ116の共振周波数の変化によって測定され得る減衰(例えば粘性減衰)の変化は、試料中における検体の存在に対応し得る。
[00114]図8Aを参照すると、その大きさが試料の1つまたは複数の成分の濃度に比例し、また、その傾きが試料の組成のインジケータである、処理された減衰センサ116周波数データおよび熱伝導率センサ114電力データを使用して、ベースライン(例えば空気)に対するTCの変化(すなわちΔTC)対ベースライン(例えば空気)に対するVDの変化(共振周波数の変化)の二次元ベクトルが形成され得る。言い換えると、試料中における1つまたは複数の成分(例えば気体)の存在は、試料の熱伝導率の変化に対する減衰センサ116のベースラインに対する共振周波数の変化(したがって粘性減衰の変化)の比率に基づいて決定され得る。共振周波数の変化は、減衰センサ116が試料に露出される際に対して比較した、減衰センサ116が空気に露出される際に対する変化などの、ベースラインに対するものであってもよい。同様に、熱伝導率の変化は、熱伝導率センサが試料に露出される際に対して比較した、熱伝導率センサが空気に露出される際に対する変化などの、ベースラインに対するものであってもよい。したがっていくつかの実施形態では、試料中の1つまたは複数の成分は、熱伝導率の変化を決定するために熱伝導率センサ114を使用して、また、粘性減衰(または共振周波数、Q値、直列抵抗および帯域幅のうちの少なくとも1つ)の変化を決定するために減衰センサ116を使用して識別され得る。
[00115]さらに、ランプにおけるあるポイント(例えば700℃)で測定されたTC値を別のポイント(例えば200℃)で測定された値から控除することにより、所与の気体の固有TC対温度関係(例えばmW/C)の「傾き」が決定されることが可能であり、この傾きは、図8Aに示されているデータ分析技法のようなデータ分析技法における「TC」値として働くことさえ可能である。さらに、この傾きには、広い温度範囲にわたって比較的不変である傾向があるため、この技法は、環境要因、とりわけ温度および圧力に対するTC測値の補正を補助することができる。このような環境要因には、個々の曲線の傾きを実質的に変えることなく、気体のTC対温度曲線全体を上下にシフトさせる(すなわち移行させる)傾向がある(すなわちプロット上のトレースのy−インターセプトに影響を及ぼす)。
[00116]ヘリウム、水素およびメタンなどのいくつかの気体は、極めて類似した、あるいは重複する粘性減衰対TCベクトル(すなわち熱伝導率に対する粘性減衰の比率)を有している。いくつかの実施形態では、ヘリウムおよび水素は、発熱応答の大きさが所定の域値より大きい場合の温度などの、触媒センサ112(図1)を使用して決定された反応開始温度(ライトオフ温度)を使用することによって差別され得る。言い換えると、いくつかのこのような実施形態では、ヘリウムおよび水素は、Exo(new)(式(8))の大きさが所定の閾値より大きいか、あるいは非ゼロ値である温度によって差別され得る。水素反応開始温度は、典型的には100℃未満であり、一方、メタン反応開始温度は、典型的には400℃を超える。厳密な反応開始温度は、アプリケーションに使用される触媒および変換器タイプによって変化し得る。ヘリウムは非可燃性であり、したがって触媒センサ112からの発熱応答が存在しないことによって差別される。ライトオフ温度またはその欠乏を利用することにより、この例ではヘリウム、水素およびメタンの疑いの余地のない差別が可能である。複数の異なる温度における複数の反応開始温度は、複数の可燃性ガスの存在を示す。燃焼の熱、すなわち反応開始温度における触媒センサ112の応答の大きさは、気体識別子−数量子として同じく使用され得る。
[00117]いくつかの実施形態では、試料中における1つまたは複数の気体の存在は、減衰センサ116がベースラインまたは基準気体に露出される際に対して比較した、減衰センサ116が試料に露出される際の別の少なくとも1つの共振パラメータの変化、直列抵抗の変化、Q値の変化、帯域幅の変化、インダクタンスの変化および並列キャパシタンスの変化に対する、減衰センサ116(図1)の少なくとも1つの共振パラメータ(例えば共振周波数)の変化、直列抵抗の変化、Q値の変化、帯域幅の変化、インダクタンスの変化および並列キャパシタンスの変化のうちの1つまたは複数の比率に基づいて識別され得る。少なくとも1つの共振パラメータの変化は、それぞれの共振パラメータのベースラインに対するものであってもよい。
[00118]いくつかの実施形態では、気体の組成は、Q値および直列抵抗のうちの1つの変化に対する共振周波数の変化の比率に基づいて決定され得る。図8Bは、減衰センサ116の直列抵抗(Rm)の変化(Q値に比例する)に対する共振周波数の変化の間の関係を示すグラフである。いくつかの実施形態では、異なる気体は異なる関係すなわち比率を示し得る。図8Cは、マイクロカンチレバーが異なる気体に露出される際のマイクロカンチレバーの直列抵抗の変化に対する共振周波数の変化の間の関係を示すグラフである。
[00119]減衰センサ116(図1)は、マイクロカンチレバーセンサ700(図7A、図7B)を備えるものとして説明されているが、本開示はそれには限定されない。他の実施形態では、減衰センサ116は、膜センサ、水晶マイクロバランス(QCM)センサ、表面弾性波(SAW)センサまたは別の共振センサなどの共振センサを含むことができる。さらに、いわゆる「ダッシュポット」方法などの方法によって減衰センサ116の少なくとも1つの共振パラメータが決定され得る。
[00120]マイクロカンチレバーセンサ700(図7A、図7B)は、試料の粘性減衰または共振特性を決定するように構成されるものとして説明されているが、いくつかの実施形態ではマイクロカンチレバーセンサ700は、1つまたは複数の温度における試料の熱伝導率、1つまたは複数の温度における触媒応答、1つまたは複数の温度における試料の触媒活性またはそれらの組合せを測定するように構成され得る。非限定的な例として、マイクロカンチレバーセンサ700は、上記式(1)から(3)などに従ってマイクロカンチレバーセンサ700を第1の温度および第2の温度に維持するための電力を決定するように構成されている検知機構(例えば検知回路機構)を含むことができる。したがっていくつかのこのような実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700を使用して、第1の温度および少なくとも第2の温度における試料の熱伝導率が決定されることが可能であり、また、その1つまたは複数の共振特性を決定するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700は、マイクロカンチレバーセンサ700からマイクロカンチレバーセンサ700の近傍の試料への熱伝達を大きくするように振動され得る。したがっていくつかの実施形態では、熱伝導率センサ114(図1)はマイクロカンチレバーセンサ700を備えることができる。いくつかの実施形態では、マイクロカンチレバーセンサ700は、その端部(例えば自由端730)に円板またはパドル形構造を含むことができる。円板またはパドル形構造は、加熱され、かつ、マイクロカンチレバーセンサ700の自由端730の近傍の試料に熱を伝達するように構成され得る。
[00121]いくつかの実施形態では、1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されており、かつ、構成されている1つまたは複数のコーティング材と相互作用させることによって1つまたは複数の検体が識別され得る。コーティング材は、例えばコーティングされたマイクロカンチレバー115(図1)、金属酸化物半導体マイクロホットプレート115または両方に結合され得る。もう一度図1、図7Aおよび図7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、検出器100(図1)は、1つまたは複数のコーティングされたマイクロカンチレバー115(すなわちコーティング材を備えたマイクロカンチレバー)をさらに含むことができる。コーティングされたマイクロカンチレバーは、マイクロカンチレバーの自由端へのコーティング764の追加と共に同じく利用され得る。1つまたは複数のコーティングされたマイクロカンチレバー115は、図7Aおよび図7Bを参照して上で説明したマイクロカンチレバーセンサ700に実質的に類似していてもよく、コーティング材764は、特定の検体を吸着し、さもなければ特定の検体と相互作用する選択的コーティング材を含む。コーティング材764は、例えば特定の検体を吸着する特性を有する重合体コーティング、金属コーティング、化学薬品コーティングまたは生物学的コーティングを含むことができる。いくつかの実施形態では、コーティングされたマイクロカンチレバー115は、ΔTC対ΔVDベクトルによって検出することができる閾値未満の感度を達成することができる。コーティングされたマイクロカンチレバー115は、揮発性有機化合物(VOC)の検出に同じく有用であり得る。考察された特定の例に加えて、コーティングされたマイクロカンチレバーは、特定の検体に対する追加感度を提供することができる。重合体マイクロカンチレバーコーティングの例示的リストは、ジメチルポリシロキサン(PDMS;無極性重合体)、ポリ(エピクロロヒドリン)(PECH;ダイポーラ、重合体を含むH−ボンド)、ポリ(メタクリル酸ブチル)(PBMA;ダイポーラ、塩基性重合体)、OV275(オハイオ州MariettaのOhio Valley Specialty Companyから商用的に入手することができるポリシロキサン重合体)、ポリ(2−メタクリル酸ジメチルアミノエチル(PDMAEMC;強塩基性重合体)、BPS−3(ビスフェノール含有重合体)、PDZ(分極性フェニル)、SCF101(カリフォルニア州CarlsbadのSeacoast Science, Inc.から商用的に入手することができる多分岐フルオロアルコールポリカーボシラン)およびフルオロアルコールポリシロキサン(SXFA;酸性重合体)、等を含む。金属マイクロカンチレバーコーティングの例示的リストは、Mo、Au、PdおよびPt、等を含む。他の化学薬品および生物学的コーティングも同じく利用され得る。
[00122]図9Aおよび図9Bは、抵抗加熱器であってもよい加熱器218(分かりやすくするために図9Aには示されていない)の上に互いに櫛形にかみ合わされている電極930およびパッシベーションコーティング220を有するマイクロホットプレート金属酸化物半導体(「MOS」)センサ900を示したものである。MOSセンサ900は、MOSセンサ900が電極930の直ぐ上にMOSコーティング928を含むことができ、したがってIDE−およびIDE+のラベルが振られたボンドパッド919を介してMOSコーティングの電気特性が測定され得ることを除き、図2Aおよび図2Bを参照して上で説明したマイクロホットプレートセンサ200に実質的に類似していてもよい。MOSコーティング928は、金属酸化物(例えば酸化スズ、酸化亜鉛、酸化タングステン(例えばWO3)、酸化マンガン(例えばMnO、MnO2、Mn2O3)、LaCoO3、LaNiO3、酸化バナジウム(例えばV2O5)、五酸化リン(例えばP2O5)、酸化モリブデン(MoO2)、酸化セシウム(例えばCs2O)、等)、ドープされた金属酸化物(例えば白金ドープ酸化スズ)、重合体材料(例えば導電性重合体材料)、イオン導体(例えば電気化学的コーティング(e−chemコーティング材とも呼ばれる))、n−型半導体材料、p−型半導体材料、熱電気材料、別の材料またはそれらの組合せを含むことができる。正確な温度制御は、MOSマイクロホットプレートにはしばしば不要であり、したがってケルビン測定点は省略されている。温度は、図9Aに示されているI+およびI−端子214上で加熱器に供給される電流および電圧に基づいて抵抗を計算することによって制御され、かつ、測定され得る。
[00123]MOSセンサ900は、例えば一酸化炭化、酸素、硫化水素または別の気体などの1つまたは複数の重要な特定の検体と相互作用するように構成され得る。MOSセンサ900の温度の関数としての抵抗が測定され得る。MOS応答化学薬品感度は温度によって変化し、したがって温度プロファイルは、追加化学薬品差別子として有用である。いくつかの実施形態では、試料中における1つまたは複数の検体の存在は、1つまたは複数の温度におけるMOSセンサ900の抵抗に基づいて決定され得る。
[00124]図10は、データ収集および分析プロセスの概要である。データ収集行為1010で、センサ(例えば熱伝導率センサ114(図1)、触媒センサ112(図1)、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115(図1)、減衰センサ116(図1)および環境センサ118(図1)のうちの1つまたは複数)から生データが収集される。行為1020で、センサからの突出した特徴が生データから抽出される。突出した特徴は、非限定的な例として、1つまたは複数の温度における試料への露出に対する熱伝導率センサ114の電力応答、1つまたは複数の温度における試料への露出に対する触媒センサ112の応答、試料への露出に対する減衰センサ116の応答、ならびに試料への露出に対するコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ115およびコーティングされたマイクロホットプレートセンサ115のうちの少なくとも1つの応答を含むことができる。行為1030で、突出した特徴が温度、圧力、湿度および/または流量の環境効果に対して補正される。補正の後、行為1040でデータがさらに処理され、かつ、記憶されているデータに対して比較されて応答ベクトルを生成する。行為1050で、気体濃度(パート・パー・ミリオン(ppm)または可燃性に対する爆発下限界(LEL))および気体識別が報告され、次に処理が反復され得る。いくつかの実施形態では、行為1030における環境効果に対する補正は、行為1010の後、行為1040の後、またはプロセスのどこかで実施され得る。
[00125]検出器100(図1)は、第1の温度における熱伝導率(例えば熱伝導率センサが第1の温度にある間におけるベースラインに対する熱伝導率の変化)、第2の温度における熱伝導率(例えば熱伝導率センサが第2の温度にある間におけるベースラインに対する熱伝導率の変化)、第1の温度における触媒センサの応答、第1の温度における触媒センサの触媒活性(例えば触媒センサが第1の温度にあり、かつ、基準に露出される際の触媒センサの応答に対する、触媒センサが第1の温度にあり、かつ、試料に露出される際の触媒センサの応答の変化)、第2の温度における触媒センサの応答、第2の温度における触媒センサの触媒活性(例えば触媒センサが第2の温度にあり、かつ、基準に露出される際の触媒センサの応答に対する、触媒センサが第2の温度にあり、かつ、露出される際の触媒センサの応答の変化)、第2の温度における触媒活性に対する第1の温度における触媒活性の比率、第1の温度における触媒センサの発熱応答、第2の温度における触媒センサの発熱応答、第2の温度における発熱応答に対する第1の温度における発熱応答の比率、減衰センサ116の少なくとも1つの共振パラメータの変化、等などの変数の特定の組合せを使用して気体の1つまたは複数の特性を決定するものとして説明されているが、本開示はそれには限定されない。いくつかの実施形態では、3個以上の変数が測定され、かつ、気体の1つまたは複数の特性(例えば識別、濃度、等)に相関され得る。
[00126]図11は、ΔTC対ΔFR対ΔQまたはΔRm(ΔQはΔRmに比例するため)を示す三次元プロットである。上で説明したように、ΔTCは、ベースライン熱伝導率応答に対する、試料への露出に対する熱伝導率センサ114(図1)の応答に基づいて決定され、また、ΔFRおよびΔQ(またはΔRm)は、試料への露出に対する減衰センサ116(図1)の応答に基づいて決定され得る。図11を参照すると、気体は、固有の方向(例えば傾き)および大きさ(すなわちΔTC、ΔFRおよびΔQ(またはΔRm)の各々と、ΔTC、ΔFRおよびΔQ(またはΔRm)のその他との間の関係)を使用してグラフ上の位置を示し得る。例えば気体1、気体2および気体3は、それぞれグラフ上の固有の座標(すなわち方向)を含むことができる。したがって気体は、3つのパラメータの固有の組合せおよび比率を示すことができ、これらを使用して気体の組成が識別され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのパラメータの値を使用して、試料の組成および試料中の気体の濃度が決定され得る。図11は、Q値の変化または直列抵抗の変化、熱伝導率の変化および共振周波数の変化を含むものとして説明されているが、他の実施形態では、3つのパラメータは、Q値の変化、共振周波数の変化、熱伝導率の変化、1つまたは複数の温度における熱伝導率、1つまたは複数の温度における触媒センサ応答、第2の温度における熱伝導率に対する、第1の温度における熱伝導率の比率、第2の温度における触媒応答に対する、第1の温度における触媒応答の比率、所与の温度における熱伝導率応答に対する、所与の温度における触媒応答の比率、共振周波数に対する、ある温度における触媒応答の比率、Rmに対する、ある温度における触媒応答の比率、熱伝導率に対する共振周波数の比率、第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率、所与の温度における熱伝導率応答に対する、所与の温度における触媒活性の比率、共振周波数に対する、ある温度における触媒活性の比率、Rmに対する、ある温度における触媒活性の比率、熱伝導率に対する共振周波数の比率、第2の温度における反応性に対する、第1の温度における反応性の比率、所与の温度における熱伝導率応答に対する、所与の温度における反応性の比率、共振周波数に対する、ある温度における反応性の比率、Rmに対する、ある温度における反応性の比率、および熱伝導率に対するRmの比率の組合せを含むことができる。
[00127]図11は、3つのパラメータを使用して試料中の1つまたは複数の気体を識別するものとして説明されているが、本開示はそれには限定されない。他の実施形態では、気体の組成は、もっと多くのパラメータを使用して決定され得る。図12Aは、4つのパラメータが多次元分析における6つの二次元投影として視覚化され得る様子を示したものである。言い換えると、図12Aは、4つの個別のパラメータがパラメータの6つの全く異なる対をもたらす様子を示している。図12Aに示されている4つのパラメータは、比率FR/TCT2、Rm/TCT2、TCT1/TCT2およびExoT1/ExoT2であり、TCT1は第1の温度における熱伝導率の変化であり、TCT2は第2の温度における試料の熱伝導率の変化であり、ExoT1は、第1の温度における発熱応答とも呼ばれる、第1の温度における反応性であり(第1の温度で式(8)によって決定される)、また、ExoT2は、第2の温度における発熱応答とも呼ばれる、第2の温度における反応性である(第2の温度で式(8)によって決定される)。図12Aにおける個々のパラメータと試料組成の間の関係はほぼ線形であり、また、気体の混合物は線形組合せとして出現する。言い換えると、また、非限定的な例として、50体積%のペンタンと50体積%のプロパンの混合物は、100体積%のペンタンの試料と100体積%のプロパンの試料の間のほぼ中間に配置される。図12Aの投影の直交性は、複数の検体識別および濃度を予測することができる。非限定的な例として、メタンおよびエタンは、直列抵抗、熱伝導率および反応性の各々に対して、共振周波数の同様の比率を示し得る。しかしながらメタンおよびエタンは、ある温度における熱伝導率の変化に対する共振周波数の比率、第2の温度における熱伝導率の変化に対する第1の温度における熱伝導率の変化の比率、および第2の温度における反応性に対する、第1の温度における反応性の比率のうちの少なくとも1つに基づいて互いに区別され得る。
[00128]したがって変数および変数の比率の様々な組合せを使用して気体の組成が決定され得る。比率は、ある温度における熱伝導率の変化に対する共振周波数の比率、ある温度における熱伝導率の変化に対するRmの比率、第2の温度における熱伝導率の変化に対する、第1の温度における熱伝導率の変化の比率、第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率、第2の温度における反応性に対する、第1の温度における反応性の比率、第2の温度における反応性に対する第1の温度における反応性の比率に対する、第2の温度における熱伝導率の変化に対する第1の温度における熱伝導率の変化の比率の比率(例えば((ΔTCT1/ΔTCT1)/(ExoT1/ExoT2)))、所与の温度における熱伝導率応答に対する、所与の温度における触媒活性の比率、共振周波数に対する、ある温度における触媒活性の比率、Rmに対する、ある温度における触媒活性の比率、共振周波数に対する、ある温度における反応性の比率、およびRmに対する、ある温度における反応性の比率を含むことができる。
[00129]したがって気体は、熱伝導率センサ114、触媒センサ112および減衰センサ116のうちの1つまたは複数によって測定された1つまたは複数の特性に基づいて分析され、かつ、決定され得る。1つまたは複数の特性は、第1の温度における熱伝導率の変化、第2の温度における熱伝導率の変化、第1の温度における触媒センサ112の応答、第2の温度における触媒センサ112の応答、第1の温度における触媒活性、第2の温度における触媒活性、第1の温度における反応性(発熱応答)、第2の温度における反応性(発熱応答)、試料への露出に応答する減衰センサ116のQ値(例えばQ値のシフト)、試料への露出に応答する減衰センサ116(室温などにおける)の共振周波数(例えば共振周波数のシフト)、減衰センサ116の直列抵抗(減衰)、高められた温度における減衰センサ116の共振周波数、高められた温度における減衰センサ116のQ値、減衰センサ116のより高いモードの共振周波数、試料への露出に応答する減衰センサ116の等価回路パラメータのシフト、試料への露出に応答する第1の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフト、試料への露出に応答する第2の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフトまたは別の特性、特性のうちの少なくとも別の特性に対する、特性のうちの1つの特性の比率、およびそれらの組合せを含むことができる。
[00130]図12Bは、図12Aに示されているデータと同じデータを使用して(すなわち比率FR/TCT2、Rm/TCT2、TCT1/TCT2およびExoT1/ExoT2を使用して)、いわゆる「レーダチャート」または「レーダプロット」を使用して試料の少なくとも1つの特性(例えば少なくとも1つの成分の同一性)を決定する別の方法を示したものである。気体の1つまたは複数の特性は異なり得るため、異なる気体は、図12Bに示されているプロットにおいて異なる形すなわち「フィンガープリント」を示し得る。したがって試料中の1つまたは複数の気体または検体の同一性は、中央処理装置124(図1)または処理サブシステム140(図1)などを使用してパラメータの各々の値をプロット上にプロットし、かつ、パターンすなわちフィンガープリントを認識することによって決定され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の気体の濃度は、フィンガープリントの形およびサイズ(例えばフィンガープリント内の面積)のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、図12Bおよび図12Cの投影における直交性は、複数の検体識別および濃度を予測することができる。非限定的な例として、メタンおよびエタンは、1つまたは複数の同様の特性を示し得る。しかしながらメタンおよびエタンは、ExoT1、ExoT2、TCT1、TCT2、RmおよびFRまたはそれらの比率のうちの1つまたは複数などの1つまたは複数の特性の間の相違に基づいて互いに区別され得る。したがって試料の1つまたは複数の特性は、第1の温度における熱伝導率の変化、第2の温度における熱伝導率の変化、ベースライン(例えば第1の温度における触媒活性)に対する、第1の温度における触媒センサの応答の変化、ベースライン(例えば第2の温度における触媒活性)に対する、第2の温度における触媒センサの応答の変化、第1の温度における反応性、第2の温度における反応性、試料への露出に応答する減衰センサ116(図1)のQ値(例えばQ値のシフト)、試料への露出に応答する減衰センサ116(室温などにおける)の共振周波数(例えば共振周波数のシフト)、減衰センサ116の直列抵抗(減衰)、高められた温度における減衰センサ116の共振周波数、高められた温度における減衰センサ116のQ値、減衰センサ116のより高いモードの共振周波数、試料への露出に対する減衰センサ116の等価回路パラメータのシフト、試料への露出に応答する第1の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフト、試料への露出に応答する第2の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフトまたは別の特性からなるグループから選択される1つまたは複数(例えば2つ以上)のセンサパラメータに基づく試料の多次元分析に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、試料の1つまたは複数の特性は、一組のセンサパラメータの個々のセンサパラメータと、その一組のセンサパラメータの他のセンサパラメータの各々との間の関係に基づいて決定され得る。
[00131]図12Bは、6個の変数を含むものとしてのレーダプロットを示したものであるが、本開示はそれには限定されない。他の実施形態では、レーダプロットは、もっと少ない、あるいはもっと多くの変数を含むことができる。非限定的な例として、レーダプロットは、3個の変数、4個の変数または5個の変数を含むことができる。他の実施形態では、レーダプロットは、7個、8個、9個、10個、等などの7個以上の変数を含むことができる。図12Cおよび図12Dは、試料の少なくとも1つの特性を決定する別の方法を示したものである。図12Cを参照すると、試料の組成は、センサの組合せからの応答の組合せに基づいて決定され得る。非限定的な例として、検出器100(図1)は、モリブデン触媒を備えた触媒センサ、金触媒を備えた触媒センサ、パラジウム触媒を備えた触媒センサ、白金触媒を備えた触媒センサ、熱伝導率センサ、減衰センサ、第1の重合体を備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、第2の重合体を備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、第3の重合体を備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、BPS−3重合体を備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、酸と相互作用するように構成されているコーティングを備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、水素結合と相互作用するように構成されているコーティングを備えたコーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、フェニル群と相互作用するように構成されているコーティングを備えたコーティングされたマイクロカンチレバー、基本気体と相互作用するように構成されているコーティングを備えたコーティングされたマイクロカンチレバー、一酸化炭素と相互作用するように構成されているコーティングを備えたMOSセンサ、二酸化炭素と相互作用するように配合されているコーティングを備えたMOSセンサ、硫化水素と相互作用するように配合されているコーティングを備えたMOSセンサを含むことができる。試料への露出に応答するセンサの各々からの応答の大きさ(またはベースライン応答に対する応答の変化)が測定され得る。応答は、試料の組成を決定するためにグラフ化され得る。非限定的な例として、重要な個々の気体または検体は、異なるいわゆる「フィンガープリント」を示し得る。いくつかの実施形態では、試料中の異なる検体の濃度は、フィンガープリントのサイズに基づいて決定され得る。試料の組成は、個々のセンサからの応答をいくつかのパターン認識技法またはそれらの組合せによって、ルックアップテーブルに記憶されている値に対して比較することによって決定され得る。
[00132]図12Dは、レーダプロット(フィンガープリント)が濃縮器または分離器を出る試料に応答して変化し得る様子を示す時系列であり、個々の試料は、時系列において異なる組成を有している。濃縮器は、時間に応じて1つまたは複数の検体を蓄積する吸収剤物質を含むことができる。吸収剤物質が加熱されると検体が脱着され得る。異なる検体は、異なる温度で脱着し、したがって温度が時間によって直線的に増加される異なる時間に脱着する。いくつかの実施形態では、検出器100(図1)は、試料がセンサに先立って分離器110に露出されるように配置される分離器110(図1)を含むことができる。非限定的な例として、分離器110は、センサの近傍(例えば試料が熱伝導率センサ、触媒センサおよび減衰センサに露出される前に分離器を通過する位置)に配置され得る。分離器110は、ガスクロマトグラフ(GC)または様々な気体検体に対して異なる通過時間を有するコラムを含むことができ、したがって異なる時間にコラムを出る異なる検体をもたらす。分離器110は、センサ(例えば熱伝導率センサ、触媒センサおよび減衰センサ)が異なる時間に試料の異なる成分に露出されるよう、試料の異なる成分を分離するように構成され得る。したがって試料の異なる成分(例えば気体)は、異なる時間に分離器を通って溶離し、試料中における複数の検体の識別を容易にすることができる。いくつかのこのような実施形態では、処理サブシステムは、特定の成分が分離器を通って溶離する時間に基づいて、試料中の成分毎に異なるフィンガープリントを生成するように構成され得る。
[00133]図13は、気体試料の1つまたは複数の特性を決定する方法1300を示す簡易流れ図である。方法1300は、検出器の1つまたは複数のセンサを1つまたは複数の重要な検体を含む試料に露出させることを含む行為1302、熱伝導率センサが第1の温度にある間、また、熱伝導率センサが第2の温度にある間、試料の熱伝導率を測定することを含む行為1304、第1の温度および第2の温度における触媒センサの応答を測定することを含む行為1306、試料への露出に応答する減衰センサの1つまたは複数の特性を決定することを含む行為1308、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサおよびMOSセンサのうちの少なくとも1つの1つまたは複数の特性を決定することを含む行為1310、行為1304から1310で受け取った応答を、温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および流量のうちの1つまたは複数に対して補正することを含む行為1312、行為1302から1312で獲得された情報に基づいて試料の1つまたは複数の特性を決定することを含む行為1314、試料中における1つまたは複数の気体の存在(例えば同一性)を決定することを含む行為1316、および試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定することを含む行為1318を含む。
[00134]行為1302は、検出器の1つまたは複数のセンサを1つまたは複数の重要な検体を含む試料に露出させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、検出器は、少なくとも熱伝導率センサ、触媒センサおよび減衰センサを含むことができる。いくつかの実施形態では、検出器は、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサおよびMOSセンサのうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
[00135]行為1304は、熱伝導率センサが試料への露出に応答する第1の温度および第2の温度にある間、試料の熱伝導率を測定することを含むことができる。第1の温度および第2の温度の各々における熱伝導率は、図4を参照して上で説明した方法400に従って決定され得る。いくつかの実施形態では、それぞれの第1の温度および第2の温度の各々におけるベースライン熱伝導率に対する、熱伝導率センサが第1の温度および第2の温度の各々にある場合の試料の熱伝導率の変化が決定され得る。言い換えると、いくつかの実施形態では、ΔTC(式(3))の値が第1の温度および第2の温度の各々で決定され得る。
[00136]行為1306は、試料への露出に対する、第1の温度および第2の温度における触媒センサの応答を測定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為1306は、行為1304と実質的に同時に実施され得る。第1の温度および第2の温度における触媒センサの応答は、図6を参照して上で説明した方法600を参照して上で説明したように決定され得る。いくつかの実施形態では、行為1306は、第1の温度および第2の温度の各々における触媒活性(すなわちDelta Cat(式(7)))を決定することを含むことができる。
[00137]行為1308は、試料への露出に応答する減衰センサの1つまたは複数の特性を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為1308は、行為1304および1306と実質的に同時に実施され得る。1つまたは複数の特性は、減衰センサの共振周波数、直列抵抗、直列インダクタンス、直列キャパシタンス、並列キャパシタンス、Q値および帯域幅からなるグループから選択され得る。1つまたは複数の特性は、図8Aおよび図8B、ならびに式(9)および式(10)を参照して上で説明したように決定され得る。
[00138]行為1310は、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサおよび金属酸化物半導体センサのうちの少なくとも1つの1つまたは複数の特性を決定することを含むことができ、1つまたは複数の特性は、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサの温度または少なくとも1つの共振パラメータの変化の関数としてのセンサの抵抗などとして測定され得る。コーティングされたマイクロカンチレバーセンサおよび金属酸化物半導体センサのうちの少なくとも1つは試料に露出され得る。抵抗は、試料中の1つまたは複数の検体との金属酸化物半導体センサのうちの少なくとも1つの相互作用の指標であり得る。コーティングされたマイクロカンチレバーセンサの少なくとも1つの共振パラメータの変化は、試料中の1つまたは複数の検体とのコーティングされたマイクロカンチレバーセンサの相互作用の指標であり得る。
[00139]行為1312は、行為1304から1310で受け取った応答を、温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および流量のうちの1つまたは複数に対して補正することを含むことができる。補正は、例えば1つまたは複数の環境センサ118(図1)を使用して測定される、試料の温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および/または流量に基づき得る。
[00140]行為1314は、行為1304から1312で獲得された情報に基づいて試料の1つまたは複数の特性を決定することを含むことができる。1つまたは複数の特性は、非限定的な例として、第1の温度におけるベースライン熱伝導率に対する、熱伝導率センサが試料への露出に応答する第1の温度にある場合の試料の熱伝導率の変化、第2の温度におけるベースライン熱伝導率に対する、熱伝導率センサが試料への露出に応答する第2の温度にある場合の試料の熱伝導率の変化、触媒センサが第1の温度にある場合の触媒センサの触媒応答、触媒センサが第2の温度にある場合の触媒センサの触媒応答、触媒センサが第1の温度にある場合の触媒センサの触媒活性、触媒センサが第2の温度にある場合の触媒センサの触媒活性、第1の温度における発熱応答、第2の温度における発熱応答、減衰センサの共振周波数の変化、帯域幅の変化、減衰センサのQ値、1つまたは複数の温度におけるMOSセンサの抵抗または別の特性を含むことができる。
[00141]行為1316は、試料中における1つまたは複数の気体の同一性(例えば存在)を決定することを含むことができる。1つまたは複数の気体の存在は、本明細書において説明されている何らかの方法に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、試料中の1つまたは複数の気体の同一性は、第2の温度における熱伝導率の変化に対する、第1の温度における熱伝導率の変化の比率、第2の温度における反応性の変化に対する、第1の温度における反応性の変化の比率、第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率、ある温度における反応性の変化に対する、同じ温度における熱伝導率の変化の比率、熱伝導率の変化に対する、試料に露出された減衰センサのQ値の比率、共振周波数に対するQ値の比率、2つの温度における反応性の変化の比率に対する、2つの温度における熱伝導率の変化の比率の比率(すなわち(TCT1/TCT2)/(ExoT1/ExoT2))、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。
[00142]行為1318は、試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定することを含むことができる。1つまたは複数の気体の濃度は、本明細書において説明されている方法のうちのいずれかに基づいて決定され得る。
[00143]図13は、特定の順序を含むものとして示されているが、本開示はそれには限定されない。いくつかの実施形態では、気体の1つまたは複数の特性を決定する方法は、図13に示されている、図13を参照して説明した行為のすべてを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、行為1302から1318は何らかの順序で実施され得る。
[00144]1つまたは複数の可燃性ガスを識別するのに適した一実施形態による簡易プロセスフローチャートは図14に示されている。行為1410で、触媒センサおよび熱伝導率センサを利用して、発熱性ガスが存在しているかどうかが決定される。行為1465は、発熱性ガスの存在が検出されない場合、ベースラインデータを更新することを含む。上記式(8)に従って、非ゼロ値のExo(new)(例えば所定の閾値より大きい大きさを有するExo(new)値)に応答して発熱性ガスの存在が検出され得る。反応開始が検出されない場合、触媒センサおよび熱伝導率センサに対するベースラインデータが更新される。発熱性ガスが検出されると、最後に記憶されたベースラインが行為1415でベースライン値として使用され、プロセスは、発熱反応が検出されなくなるまでベースラインを更新することなく反復され得る。測定された結果は、行為1420で、温度、圧力、湿度(相対湿度、絶対湿度または両方)および流量の環境効果に対して補正される。
[00145]ベクトルデルタ電力(TC変化に比例する)対デルタ周波数(粘性減衰または密度変化に比例する)の傾きは1460で計算される。言い換えると、行為1460は、上記式(4)に従って、減衰センサの共振周波数の変化に対するデルタTCの変化の比率を決定することを含む。行為1455で、傾きしたがって比率を使用して、後続する処理で使用される気体IDおよび適切な較正が決定され得る。較正は、研究室で決定されることが可能であり、また、較正を使用して、較正値およびデルタTC値の大きさならびに共振周波数値の大きさに基づいて、識別された気体の濃度が決定され得る。較正データが適用されると、行為1440で、デルタ電力対デルタ周波数ベクトルの大きさを使用して、可燃性ガスに対する百分率爆発下限界(LEL)として表されることもあるが、気体の同一性が決定され、また、%LELとppmの間の関係が分かっている場合、パート・パー・ミリオン(ppm)として同じく表される気体濃度が決定され得る。大きさは、以下の式(11)に基づいて決定され得る。
大きさ=(VD2+TC2)1/2 (11)
上式でVDは粘性減衰であり、また、TCは熱伝導率である。
[00146]いくつかの実施形態では、気体濃度は、最初に気体を識別しないと正確に定量化され得ず、したがって大きさが気体のタイプに応じて変化する際に、適切な較正が適用され得ることに留意されたい。
[00147]さらに気体データ差別分析は、行為1445で、熱伝導率センサから複数の温度で収集されたTCデータを利用する。様々な気体のTCは温度が高くなると大きくなる。温度と共にTCが大きくなる割合および大きさは、気体のタイプによって固有であるため、TC対温度ベクトルの大きさおよび傾きは、追加気体濃度および同一性弁別子として分析に利用され得る。
[00148]分析が完了すると、行為1450で結果が報告され、また、処理されたデータを使用して補正および較正データが更新され得る。例えば触媒センサ応答の大きさは、デルタ電力対デルタ周波数ベクトルの大きさに対して比較され得る。触媒応答が被毒または老化のために低下している場合、適切な補正が触媒応答に適用され得る。触媒センサの応答が事前設定済み限度内に補正または較正され得ないか、あるいは性能の許容可能な閾値未満に低下している場合、故障が報告される。
[00149]図15Aは、本開示の実施形態による、試料の1つまたは複数の特性を決定する別の実施形態の簡易流れ図であり、可燃性ガス検出および識別アプリケーションおよび非可燃性ガス検出および識別アプリケーションの両方に適している。方法は、行為1502で、ベースライン熱伝導率に対する試料の熱伝導率のシフト(例えば変化)が存在しているかどうか(すなわちΔTCの値が所定の数より大きいか、あるいは非ゼロ値であるかどうか)を決定することを含む。行為1502において試料の熱伝導率の変化が存在していない場合、方法は、行為1504で、1つまたは複数のセンサから受け取ったベースライン値を必要に応じて更新することを含む。行為1506は、第1の温度における(すなわち熱伝導率センサが第1の温度にある場合の)試料の熱伝導率、および第2の温度における(すなわち熱伝導率センサが第2の温度にある場合の)試料の熱伝導率を確立することを含む。行為1508は、温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および流量のうちの少なくとも1つに対する環境補正を実施することを含むことができる。行為1512は、第2の温度における熱伝導率に対する、第1の温度における熱伝導率のベクトルの傾き、方向または両方を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、ベクトルの傾きを決定することは、第2の温度における試料の熱伝導率(例えば第2の温度におけるセンサの応答)に対する、第1の温度における試料の熱伝導率(例えば第1の温度におけるセンサの応答)の比率を決定することを含むことができる。行為1514は、試料中の1つまたは複数の気体の同一性を決定し、かつ、適切な較正データ(例えばkファクタ)を選択するために、データベース(例えばメモリ)に記憶されている値に対して、ベクトルの傾き、方向または両方を比較することを含むことができる。行為1516は、上記式(5)に従って、1つまたは複数の気体の濃度(C)(百分率爆発下限界(%LEL)またはppmなど)を決定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、濃度は、単一の温度における熱伝導率に基づいて決定され得る。いくつかのこのような実施形態では、濃度は、以下の式(12)に基づいて決定され得る。
C=k(TCT1) (12)
行為1518は、結果をプロセッサに報告すること、およびデータベース中の補正および較正データを更新することを含むことができる。
[00150]図15Bは、触媒センサ(すなわち触媒センサ112)を利用していない、したがって可燃性ガス検出および識別アプリケーションおよび非可燃性ガス検出および識別アプリケーションの両方における使用に適した、試料の少なくとも1つの特性を決定する別の実施形態の簡易流れ図である。図15Bでは、参照数表示は、参照数表示が「14」ではなく「15」で始まっていることを除き、図14の参照数表示に対応し得る。したがって参照数表示1520、1560、1555、1540、1545、1550、1565は、それぞれ参照数表示1420、1460、1455、1440、1445、1450および1465に対応し得る。この実施形態では、行為1510でVDまたはTCのシフト(ΔVDまたはΔTC)を検出するために、減衰センサおよび熱伝導率センサの共振周波数が監視される。行為1510でVDまたはTCのシフトが検出されない場合、行為1565でTCおよびVDのためのベースライン値が更新され、行為1510が反復される。行為1515における後続する処理は、ベースラインデータからのシフトが検出されると開始される。図16に示されているように、追加気体タイプ選択性を提供するために、MOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサなどの他のセンサも同じく処理に使用され得る。
[00151]図16は、本開示の態様を利用しているプロセス流れ図を示したものである。プロセスの厳密な順序は変更され得ること、また、並行して動作するように示されているいくつかのプロセスは、逐次方式で実行され得ることを認識されたい。図16によって示されている処理能力を最も良好に認識するために、以下の気体、すなわちヘリウム(He)、水素(H2)、メタン(CH4)、硫化水素(H2S)、一酸化炭素(CO)および二酸化炭素(CO2)を使用したその動作を考慮されたい。
[00152]方法は、センサ(例えば触媒センサ、熱伝導率センサ、減衰センサ、MOSセンサ、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサ、等)を読み取ること、および試料の温度、圧力、相対湿度、絶対湿度および流量の環境効果に対してそれらを補正することを含む行為1612を含むことができる。ヘリウム、水素およびメタンは同様のTCおよびVD特性を有しており、これらの特性のみを使用したそれらの区別を困難にしている。ヘリウムは非可燃性であり、したがって行為1614で発熱反応(例えば発熱事象)が検出されることはない。行為1634で使用されるMOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバーの混合に応じて、ヘリウムは相互感受性を有していても、あるいは有していなくてもよく、この例ではMOSまたはコーティングされたマイクロカンチレバーに対する相互感受性は存在しないことが仮定されており、処理は、行為1648におけるΔTCまたはΔVD変化に対するチェックへ進行することになる。ヘリウムは、ΔTCおよびΔVDの両方の検出された変化を引き起こすことになり、したがってヘリウムは、行為1650で相互感受性がない非可燃性として分類されることになり、処理は、行為1620でTC対VDベクトルの傾きを同じく決定している間、TCおよびVDのためのベースライン応答の確立へ進行することになる。ヘリウムは、次に、行為1652で、相互感受性がない非可燃性に対する記憶されている傾きのリストからのその傾きによって識別されることになる。ヘリウムが適切に識別されると、次に行為1624で、較正データおよびTC対VDベクトルの大きさを使用して濃度が決定され得る。TC対VDベクトルの大きさは気体濃度に比例し得るが、気体のタイプによって変化し、したがって気体識別に固有の較正データを適用して適切な濃度を決定する必要がある。プロセスのこの時点では、ヘリウムは、水素およびメタンから差別されており、また、適切に識別され、かつ、定量化されている。
[00153]TC対温度も気体のタイプによって同じく固有であり、また、TC対温度は、行為1628で、分析結果を洗練するためにさらに使用され、また、総合センサ性能または故障検出のシステム妥当性検査/信頼検査として使用され得る。すべてのセンサからのデータは、多次元分析において、行為1630で比較され得る。このような多次元「フィンガープリント」分析の一例は、図12Bおよび図12Cに示されている。図12Dは、分離器110(図1)またはガスクロマトグラフがシステムセンサの前(近傍)に使用される場合に、この分析が時系列で適用され得る様子を示したものである。行為1632で、結果が報告され、補正値が更新され、較正値が更新され、また、検出された何らかの故障が報告される。処理は、次に、ベースラインデータ値を更新することなく反復する。行為1614における発熱事象、行為1636または1648におけるΔTCまたはΔVDによって気体が検出されなかった場合、プロセスの反復に先立ってベースラインデータが更新される。
[00154]次に、同様のΔTC対ΔVDベクトルを有する、いずれも可燃性ガスであるH2またはCH4を使用した流れを考慮する。行為1614で発熱反応(事象)(所定の閾値より大きいExo(new)値によって決定される反応性または発熱応答など)が検出されることになり、また、行為1616で反応開始(ライトオフ)温度および発熱反応(事象)の大きさが保存されることになる。MOSまたはコーティングされたマイクロカンチレバー応答が同じく検出された場合、行為1618における可燃性検出情報が、行為1638におけるMOS/コーティングされたマイクロカンチレバー処理と共有され、したがって適切なセンサ相互感受性が分析され得る。行為1620で、ベースライン値に対して比較されたΔTC対ΔVDベクトルが決定され、また、行為1622で、ベクトル傾きおよび反応開始(ライトオフ)温度によって可燃性ガスが識別される。H2は、そのより低い反応開始(ライトオフ)温度によってCH4から差別される。気体が適切に識別されると、行為1626で気体濃度を決定するために適切なΔTC対ΔVD大きさ較正データが適用される。残りの処理は、Heに対して既に説明した処理と同じであり、プロセスは、発熱事象が検出されなくなるまで、ベースライン値を更新することなく反復される。複数の可燃性ガスが存在していた場合、複数のライトオフ温度が観察されたことになり、それを使用して個々の気体成分が識別され得る。もう一度図3Cを参照すると、第1の温度における熱伝導率と第2の温度における熱伝導率の比率に基づいて、試料中の複数の気体が決定され得る。気体の濃度は、kファクタに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、気体の混合物は、混合物の組成に応じた比率を示し得る。単なる一例として、50%ヘキサンと50%水素を含む混合物は、個々の成分に対するほぼ平均比率に等しい、第2の温度における熱伝導率に対する第1の温度における熱伝導率の比率を有することができる。
[00155]リスト中の考慮する次の気体はH2Sである。いくつかの実施形態では、H2S MOSセンサは、ΔTCまたはΔVDによって検出され得る濃度よりはるかに低い濃度におけるH2Sを検出することができる。この場合、H2Sは、行為1634でH2S MOSセンサによって検出されることになるが、行為1636におけるΔTCまたはΔVDのシフトによっては検出されない。処理は、空気に類似したΔTCまたはΔVDを有するMOS応答を有するものとして気体の識別へ進行することになり、あるいはH2Sの場合、ΔTCまたはΔVDは、行為1644における検出には小さすぎてもよい。気体は、行為1646でH2Sとして識別されることになり、また、処理は、行為1630における多次元分析へ進行することになる。ΔTCまたはΔVDのシフトが検出されなかったため、行為1632で結果が報告された後、行為1642でベースラインが更新されることになる。次にプロセス全体が反復されることになる。
[00156]一酸化炭素(CO)は、MOSセンサを使用して同じく容易に検出することができる気体である。COΔTCおよびΔVDのシフトは標準空気組成のシフトに類似しており、したがって重要なΔTCまたはΔVDのシフトをもたらすことはなさそうである。H2SおよびCOの両方の場合、行為1630における多次元分析は、ΔTCまたはΔVDのシフトがない気体の適切な識別および定量化に有用である。
[00157]二酸化炭素(CO2)は、MOSセンサによっては容易に検出されない気体である。非可燃性であるため、行為1614における発熱事象によっては検出され得ず、また、行為1634におけるMOSセンサによっても検出され得ない。CO2は、行為1648でΔTCまたはΔVDのシフトをもたらすことになり、また、行為1620におけるΔTC対ΔVDベクトル傾きによって、行為1650でMOS応答リストがない非可燃性から識別されることになる。濃度は、行為1624で適用される適切な較正データを使用して、ΔTC対ΔVD大きさから決定されることになる。処理は、この前の例の場合と同様に進行することになる。MOSおよびコーティングされたマイクロカンチレバーを同じく使用して、行為1624における大きさ較正選択の選択に先立って、行為1640で相互感受性を分析することにより、何らかのTC対VDベクトル曖昧性の識別が解析され得る。
[00158]行為1630における、また、図12Bおよび図12Cに示されている応答を結合する多次元分析は、極めて低い濃度レベルの複数の気体および揮発性有機化合物(VOC)を識別し、かつ、定量化することができる。
[00159]図17は、本開示のいくつかの実施形態による、試料の1つまたは複数の特性を決定する方法を示す流れ図である。方法1700は、コーティングがない(または実質的に不活性のコーティングを有する)マイクロカンチレバーセンサ(例えば減衰センサ116(図1))の圧電素子の周波数掃引を実施すること、および不活性マイクロカンチレバーセンサの振幅応答および共振周波数を測定することを含む行為1710を含むことができる。マイクロカンチレバーセンサは、中央処理装置(CPU)124(図1)の制御の下で掃引周波数電圧によって駆動される。数値的に制御される発振器または周波数シンセサイザは、圧電素子またはピエゾ抵抗素子のいずれかに対するデジタル−アナログ(D/A)変換器120(図1)掃引周波数駆動を実施する。CPU124は、検知された電圧振幅および位相をアナログ−デジタル(A/D)変換器120を介して読み戻し、駆動電圧周波数がマイクロカンチレバーの機械的共振周波数を通過することを検出する。マイクロカンチレバーセンサのインダクタンス、直列キャパシタンス、並列キャパシタンス、直列抵抗、共振周波数、Q値および帯域幅のうちの1つまたは複数が、例えば式(9)および式(10)を参照して、上で説明した等価回路モデルを使用して周波数掃引中に獲得されたデータから決定され得る。
[00160]行為1720は、基準マイクロホットプレートセンサ(例えば熱伝導率センサ112(図1))および触媒マイクロホットプレートセンサ(例えば触媒センサ112(図1))を基準(例えば空気)に露出させること、およびそれらの温度を直線的に増加させることを含むことができる。式(1)から(3)、(7)および(8)を参照して上で説明したように、基準マイクロホットプレートセンサ(例えば熱伝導率センサ)および触媒マイクロホットプレートセンサの各々に対する電力、抵抗、電圧および電流が個々の温度で測定され得る。行為1730は、センサ応答および較正データをデータベースに記憶することを含むことができる。行為1730でデータベースは、分析に使用されるセンサ応答、訓練データおよび較正データを記憶する。
[00161]行為1740は、熱伝導率センサおよび触媒マイクロホットプレートセンサの温度を再び直線的に増加させること、およびそれぞれ上で説明した式(3)、(7)および(8)に従って、ΔTC、Delta CatおよびExo(new)の各々を決定することを含む。結果として得られる発熱信号中の電力、Exo(new)がその公称値から逸脱している場合、行為1750で、以下、ライトオフ事象と呼ばれる発熱反応が検出される。ライトオフの温度は、検出される気体のタイプの別の識別子である。異なる温度における複数のライトオフは、試料中に存在する複数の可燃性ガスの指標である。したがって行為1750は、Exo(new)がその公称値(例えばゼロ)から逸脱する1つまたは複数の温度を決定することを含む。Exo(new)が公称値から逸脱する1つまたは複数の温度を使用して、試料中における1つまたは複数の気体の存在が識別される。
[00162]行為1760は、MOSセンサを試料に露出させることを含むことができる。MOSセンサデータは、分析に使用される伝導率対温度およびMOS電気化学測値を含む。
[00163]測定された共振周波数は、環境センサ118によって測定されたデータを使用して、温度、湿度および圧力条件に対して補正され得る。行為1770は、温度、相対湿度、絶対湿度および圧力のうちの1つまたは複数に対して、共振周波数、熱伝導率マイクロカンチレバーの応答および触媒マイクロカンチレバーの応答のうちの1つまたは複数を補正することを含むことができる。
[00164]行為1780は、センサの各々から受け取ったデータを分析することを含むことができる。分析は、データベース中のデータを使用してセンサを較正することを含むことができる。行為1780は、試料への露出に応答するセンサの応答に基づいて、試料の1つまたは複数の特性を決定することを含むことができる。
[00165]本開示の追加非制限例実施形態は以下に示されている。
[00166]実施形態1:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の熱伝導率を検知するマイクロホットプレートセンサと、気体の粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、記憶されているベースライン応答に対して比較された熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、結果として得られるベクトルの傾きから気体識別を決定し、結果として得られる、特定の気体識別に対して較正されたベクトルの大きさから気体濃度を決定するサブシステムとを備える。
[00167]実施形態2:可燃性ガスを検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために同じく使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、追加処理を始動するために発熱反応の検出を利用し、記憶されているベースライン応答に対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析するサブシステムとを備え、可燃性ガスの識別を決定するために熱伝導率、粘性減衰およびライトオフ温度データが分析され、結果として得られる、気体識別に基づいて較正されたベクトルの大きさから気体の濃度が決定される。
[00168]実施形態3:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために同じく使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、複数のマイクロホットプレートMOSセンサと、非可燃性ガスから可燃性を解析し、記憶されているベースライン応答に対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、ライトオフ温度および熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別し、MOSセンサ応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、それにより熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化し、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰の変化が検出された気体を定量化するサブシステムとを備える。
[00169]実施形態4:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、複数のマイクロホットプレートMOSセンサと、複数のコーティングされたマイクロカンチレバーセンサと、非可燃性ガスから可燃性を解析し、記憶されているベースライン応答に対して比較された熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、ライトオフ温度、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別し、MOSセンサ応答およびコーティングされたマイクロカンチレバー応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化し、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰の変化が検出された気体を定量化するサブシステムとを備える。
[00170]実施形態5:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の熱伝導率を検知するマイクロホットプレートセンサと、気体の粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、記憶されているベースライン応答に対して比較された熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、結果として得られるベクトルの傾きから気体識別を決定し、結果として得られる、特定の気体識別に対して較正されたベクトルの大きさから気体濃度を決定するサブシステムとを備える。
[00171]実施形態6:可燃性ガスを検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために同じく使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、追加処理を始動するために発熱反応の検出を利用し、記憶されているベースライン応答に対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析するサブシステムとを備え、可燃性ガスの識別を決定するために熱伝導率、粘性減衰およびライトオフ温度データが分析され、結果として得られる、気体識別に基づいて較正されたベクトルの大きさから気体の濃度が決定される。
[00172]実施形態7:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために同じく使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、複数のマイクロホットプレートMOSセンサと、非可燃性ガスから可燃性を解析し、記憶されているベースライン応答に対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、ライトオフ温度および熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別し、MOSセンサ応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、それにより熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化し、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰の変化が検出された気体を定量化するサブシステムとを備える。
[00173]実施形態8:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するためのシステムであって、システムは、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出するマイクロホットプレート触媒センサと、気体の熱伝導率を検知し、触媒センサを補正するために使用されるマイクロホットプレート基準センサと、粘性減衰を検知するマイクロカンチレバー・プローブ・センサと、複数のマイクロホットプレートMOSセンサと、複数のコーティングされたマイクロカンチレバーセンサと、非可燃性ガスから可燃性を解析し、記憶されているベースライン応答に対して比較された熱伝導率対粘性減衰ベクトルを測定し、補正し、かつ、分析し、ライトオフ温度、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別し、MOSセンサ応答およびコーティングされたマイクロカンチレバー応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化し、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰の変化が検出された気体を定量化するサブシステムとを備える。
[00174]実施形態9:複数の温度における熱伝導率をさらに測定し、かつ、結果として得られる熱伝導率対温度ベクトルを気体濃度および識別の追加測度として利用する、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00175]実施形態10:気体の熱伝導率が周囲温度より高い温度で測定される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00176]実施形態11:空気より密度が低い気体および空気より密度が高い気体によって気体を解析する、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00177]実施形態12:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を温度変化に対して補正するために使用される温度センサをさらに備える、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00178]実施形態13:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を湿度変化に対して補正するために使用される湿度センサをさらに備える、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00179]実施形態14:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を圧力変化に対して補正するために使用される圧力センサをさらに備える、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00180]実施形態15:触媒センサを温度、圧力、湿度および流量変化に対して補正するために、基準センサ応答が触媒センサ応答から控除される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00181]実施形態16:センサの各々からのベースライン応答が気体の検出に先立って記憶され、さらなる分析に使用されるデルタ応答を生成するために、引き続いて個々のセンサの応答から控除される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00182]実施形態17:気体流を外部気体環境からマイクロホットプレートへ選択的に限定するフィルタをさらに備える、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00183]実施形態18:マイクロホットプレートと外部気体環境の間に火炎防止装置をさらに備える、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00184]実施形態19:マイクロカンチレバーのQ値が誘導され、かつ、密度および粘度の粘性減衰成分の個別の寄与を解析するために使用され、密度、粘度および熱伝導率の組合せ分析を利用して気体成分識別およびその濃度が識別される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00185]実施形態20:マイクロホットプレート基準センサ、マイクロホットプレート触媒センサおよびマイクロカンチレバーセンサ応答からの測定された応答が、センサのドリフトに対する補正のために、誤動作を検出するために互いに比較される、実施形態2から4または6から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00186]実施形態21:測定と測定の間、回路機構が低減された電力で操作される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00187]実施形態22:センサのための較正データが不揮発性メモリに記憶され、かつ、センサ測定を較正するために使用される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00188]実施形態23:気体濃度を定量化するための較正データが不揮発性メモリに記憶され、かつ、気体同一性に基づいて選択される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00189]実施形態24:異なる気体に対するセンサ応答プロファイルが不揮発性メモリに記憶される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00190]実施形態25:マイクロカンチレバー振動が駆動され、かつ、単一の圧電素子を使用して検知される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00191]実施形態26:マイクロカンチレバー振動が圧電素子を使用して駆動され、かつ、ピエゾ抵抗素子を使用して検知される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00192]実施形態27:ピエゾ抵抗素子を使用してマイクロカンチレバー中の振動が熱的に駆動される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00193]実施形態28:ピエゾ抵抗素子を使用してマイクロカンチレバー中の振動が検知される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00194]実施形態29:ピエゾ抵抗素子が、誘電体層が単結晶シリコン層とピエゾ抵抗層の間に配置された多結晶シリコンを堆積させることによって単結晶シリコンの層の上に形成される、実施形態27または実施形態28のシステム。
[00195]実施形態30:ピエゾ抵抗素子が薄膜金属層を備える、実施形態27または実施形態28のシステム。
[00196]実施形態31:マイクロカンチレバーの温度を設定し、かつ、検知するために抵抗加熱器がマイクロカンチレバーの表面に含まれる、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00197]実施形態32:採取された気体を検出し、識別し、かつ、定量化するために、すべてのセンサから収集されたデータがフィンガープリントの記憶されているデータベースに対して比較される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00198]実施形態33:センサに露出される前に気体が濃縮される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00199]実施形態34:センサに露出される前に気体が分離器を通される、実施形態1から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00200]実施形態35:分離器を通る気体通過時間が気体のタイプによって変化する、実施形態34のシステム。
[00201]実施形態36:分離器がガスクロマトグラフである、実施形態35のシステム。
[00202]実施形態37:気体が時間に応じて周期的に採取され、かつ、記憶されているフィンガープリントのデータベースおよび分離器に対する既知の気体通過時間に相関される、実施形態35のシステム。
[00203]実施形態38:触媒マイクロホットプレートおよび触媒基準マイクロホットプレートの両方に対して温度が所定の温度ステップで直線的に増加され、個々の温度ステップを達成するために必要な電力が、マイクロホットプレート上の抵抗加熱器への電圧および電流を測定することによって監視される、実施形態2から4または6から8のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00204]実施形態39:デルタ触媒信号およびデルタ触媒基準信号を生成するために、その前に測定されたベースライン温度ランプの個々の温度ステップを達成するために必要な電力が現在の温度ランプから控除される、実施形態38のシステム。
[00205]実施形態40:触媒センサによって生成される発熱性熱信号に比例する測値を生成するために、デルタ触媒基準信号がデルタ触媒信号から控除される、実施形態39のシステム。
[00206]実施形態41:気体を検出し、識別し、かつ、定量化する方法であって、方法は、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、熱伝導率および粘性減衰を温度、圧力および湿度の効果に対して補正することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよび大きさを決定することと、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって気体を識別することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することによって気体を定量化することとを含む。
[00207]実施形態42:気体を検出し、識別し、かつ、定量化する方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、熱伝導率および粘性減衰を温度、圧力および湿度の効果に対して補正することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよび大きさを決定することと、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよびライトオフ温度によって気体を識別することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することによって気体を定量化することとを含む。
[00208]実施形態43:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するための方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、複数のMOSセンサから応答を収集することと、検出された応答を温度、圧力および湿度に対して補正することと、非可燃性ガスから可燃性を解析することと、ライトオフ温度および記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別することと、MOSセンサ応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰に対する変化が検出された気体を定量化することとを含む。
[00209]実施形態44:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するための方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、複数のMOSセンサから応答を収集することと、複数のマイクロカンチレバーセンサから応答を収集することと、すべてのセンサ応答を温度、圧力および湿度に対して補正することと、非可燃性ガスから可燃性を解析することと、ライトオフ温度および記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別することと、MOSセンサ応答およびコーティングされたマイクロカンチレバー応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰に対する変化が検出された気体を定量化することとを含む。
[00210]実施形態45:気体を検出し、識別し、かつ、定量化する方法であって、方法は、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、熱伝導率および粘性減衰を温度、圧力および湿度の効果に対して補正することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよび大きさを決定することと、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって気体を識別することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することによって気体を定量化することとを含む。
[00211]実施形態46:気体を検出し、識別し、かつ、定量化する方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、熱伝導率および粘性減衰を温度、圧力および湿度の効果に対して補正することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよび大きさを決定することと、熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きおよびライトオフ温度によって気体を識別することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することによって気体を定量化することとを含む。
[00212]実施形態47:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するための方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、複数のMOSセンサから応答を収集することと、検出された応答を温度、圧力および湿度に対して補正することと、非可燃性ガスから可燃性を解析することと、ライトオフ温度および記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別することと、MOSセンサ応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰に対する変化が検出された気体を定量化することとを含む。
[00213]実施形態48:気体を検出し、識別し、かつ、定量化するための方法であって、方法は、気体の発熱反応およびライトオフ温度を検出することと、気体の熱伝導率を検出することと、気体の粘性減衰を検出することと、複数のMOSセンサから応答を収集することと、複数のマイクロカンチレバーセンサから応答を収集することと、すべてのセンサ応答を温度、圧力および湿度に対して補正することと、非可燃性ガスから可燃性を解析することと、ライトオフ温度および記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって可燃性ガスを識別することと、記憶されているベースラインに対する熱伝導率対粘性減衰ベクトルの傾きによって非可燃性ガスを識別することと、MOSセンサ応答およびコーティングされたマイクロカンチレバー応答を利用して気体識別曖昧性を解析し、熱伝導率対粘性減衰ベクトルを使用して検出することができない気体を識別し、かつ、定量化することと、記憶されている気体特化較正を熱伝導率対粘性減衰ベクトルの大きさに適用することにより、熱伝導率および粘性減衰に対する変化が検出された気体を定量化することとを含む。
[00214]実施形態49:複数の温度における熱伝導率をさらに測定し、かつ、結果として得られる熱伝導率対温度ベクトルを気体濃度および識別の追加測度として利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00215]実施形態50:気体の熱伝導率が周囲温度より高い温度で測定される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00216]実施形態51:空気より密度が低い気体および空気より密度が高い気体によって気体を解析する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00217]実施形態52:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を温度変化に対して補正するために使用される温度センサをさらに利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00218]実施形態53:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を湿度変化に対して補正するために使用される湿度センサをさらに利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00219]実施形態54:マイクロホットプレートおよびマイクロカンチレバーセンサ測値を圧力変化に対して補正するために使用される圧力センサをさらに利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00220]実施形態55:触媒センサを温度、圧力、湿度および流量変化に対して補正するために、基準センサ応答が触媒センサ応答から控除される、実施形態42から44または46から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00221]実施形態56:センサの各々からのベースライン応答が気体の検出に先立って記憶され、さらなる分析に使用されるデルタ応答を生成するために、引き続いて個々のセンサの応答から控除される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00222]実施形態57:気体流を外部気体環境からマイクロホットプレートへ選択的に限定するフィルタをさらに利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00223]実施形態58:マイクロホットプレートと外部気体環境の間に火炎防止装置をさらに利用する、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00224]実施形態59:マイクロカンチレバーのQ値が誘導され、かつ、密度および粘度の粘性減衰成分の個別の寄与を解析するために使用され、密度、粘度および熱伝導率の組合せ分析を利用して気体成分識別およびその濃度が識別される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00225]実施形態60:マイクロホットプレート基準センサ、マイクロホットプレート触媒センサおよびマイクロカンチレバーセンサ応答からの測定された応答が、センサのドリフトに対する補正のため、および誤動作を検出するために互いに比較される、実施形態42から44または46から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00226]実施形態61:測定と測定の間、回路機構が低減された電力で操作される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00227]実施形態62:センサのための較正データが不揮発性メモリに記憶され、かつ、センサ測定を較正するために使用される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00228]実施形態63:気体濃度を定量化するための較正データが不揮発性メモリに記憶され、かつ、気体同一性に基づいて選択される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00229]実施形態64:異なる気体に対するセンサ応答プロファイルが不揮発性メモリに記憶される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00230]実施形態65:マイクロカンチレバーを使用して粘性減衰が検知され、単一の圧電素子を使用してマイクロカンチレバー振動が駆動され、かつ、検出される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00231]実施形態66:マイクロカンチレバーを使用して粘性減衰が検知され、マイクロカンチレバー振動が圧電素子を使用して駆動され、かつ、ピエゾ抵抗素子を使用して検知される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00232]実施形態67:マイクロカンチレバーを使用して粘性減衰が検知され、ピエゾ抵抗素子を使用してマイクロカンチレバー中の振動が熱的に駆動される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00233]実施形態68:マイクロカンチレバーを使用して粘性減衰が検知され、ピエゾ抵抗素子を使用してマイクロカンチレバー中の振動が検知される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00234]実施形態69:ピエゾ抵抗素子が、誘電体層が単結晶シリコン層とピエゾ抵抗層の間に配置された多結晶シリコンを堆積させることによって単結晶シリコンの層の上に形成される、実施形態67または実施形態68の方法。
[00235]実施形態70:ピエゾ抵抗素子が薄膜金属層によって形成される、実施形態67または実施形態68の方法。
[00236]実施形態71:採取された気体を検出し、識別し、かつ、定量化するために、すべてのセンサから収集されたデータがフィンガープリントの記憶されているデータベースに対して比較される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00237]実施形態72:センサに露出される前に気体が濃縮される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00238]実施形態73:センサに露出される前に気体が分離器を通される、実施形態41から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00239]実施形態74:分離器を通る気体通過時間が気体のタイプによって変化する、実施形態73の方法。
[00240]実施形態75:分離器がガスクロマトグラフである、実施形態73の方法。
[00241]実施形態76:気体が時間に応じて周期的に採取され、かつ、記憶されているフィンガープリントのデータベースおよび分離器に対する既知の気体通過時間に相関される、実施形態73の方法。
[00242]実施形態77:触媒マイクロホットプレートおよび触媒基準マイクロホットプレートの両方に対して温度が所定の温度ステップで直線的に増加され、個々の温度ステップを達成するために必要な電力が、マイクロホットプレート上の抵抗加熱器への電圧および電流を測定することによって監視される、実施形態42から44または46から48のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00243]実施形態78:デルタ触媒信号およびデルタ触媒基準信号を生成するために、その前に測定されたベースライン温度ランプの個々の温度ステップを達成するために必要な電力が現在の温度ランプから控除される、実施形態77の方法。
[00244]実施形態79:触媒センサによって生成される発熱性熱信号に比例する測値を生成するために、デルタ触媒基準信号がデルタ触媒信号から控除される、実施形態78の方法。
[00245]実施形態80:1つまたは複数の試料の1つまたは複数の特性を決定するためのシステムであって、システムは、2つ以上の温度における試料への露出に対する熱伝導率センサの応答を測定するように構成されている熱伝導率センサと、熱伝導率センサの出力に応答して、2つ以上の温度の各々における試料の熱伝導率を決定し、2つ以上の温度の各々における試料の熱伝導率に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている処理サブシステムとを備える。
[00246]実施形態81:処理サブシステムが、試料への露出に対する、2つ以上のそれぞれの温度の各々における熱伝導率センサの応答から熱伝導率センサのベースライン応答を控除することにより、2つ以上の温度の各々における試料の熱伝導率を決定するように構成される、実施形態80のシステム。
[00247]実施形態82:処理サブシステムが、2つ以上の温度の第2の温度における試料の熱伝導率に対する、2つ以上の温度の第1の温度における試料の熱伝導率の比率に基づいて、試料の同一性を決定するように構成される、実施形態80または実施形態81のシステム。
[00248]実施形態83:処理サブシステムが、第1の温度における試料の熱伝導率および第2の温度における試料の熱伝導率のうちの少なくとも1つに基づいて試料の濃度を決定するようにさらに構成される、実施形態80から82のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00249]実施形態84:触媒マイクロホットプレートセンサをさらに備え、処理サブシステムが、2つ以上の温度の各々における試料への触媒マイクロホットプレートセンサの露出に応答する触媒マイクロホットプレートセンサの出力を受け取るようにさらに構成される、実施形態80から83のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00250]実施形態85:触媒マイクロホットプレートセンサが、熱伝導率センサが2つ以上の温度の各々における試料に露出されるのと同時に、2つ以上の温度の各々における試料に露出されるように配置される、実施形態84のシステム。
[00251]実施形態86:処理サブシステムが、第2の温度における試料への露出に対する、第2の温度における触媒マイクロホットプレートセンサの出力に対する、第1の温度における試料への露出に対する、第1の温度における触媒マイクロホットプレートセンサの出力の比率を決定するように構成される、実施形態84または実施形態85のシステム。
[00252]実施形態87:処理サブシステムが、熱伝導率センサの出力に基づいて触媒マイクロホットプレートセンサの出力を補正するように構成される、実施形態84から86のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00253]実施形態88:処理サブシステムが、触媒マイクロホットプレートセンサの出力に基づいて、発熱反応および反応開始のうちの1つの温度を決定するように構成される、実施形態84から87のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00254]実施形態89:処理サブシステムが、2つ以上の温度のうちの1つまたは複数における、触媒マイクロホットプレートセンサの出力の大きさ、および熱伝導率センサの出力の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の濃度を決定するようにさらに構成される、実施形態84から88のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00255]実施形態90:気体試料に露出されるように構成されているマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、処理サブシステムが、マイクロカンチレバーセンサの少なくとも1つの特性を決定するように構成され、マイクロカンチレバーセンサの少なくとも1つの特性が、マイクロカンチレバーセンサのQ値、共振周波数、直列キャパシタンス、直列インダクタンス、直列抵抗、粘性減衰および帯域幅からなるグループから選択され、処理サブシステムが、マイクロカンチレバーセンサの少なくとも1つの特性に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態84から89のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00256]実施形態91:処理サブシステムが、2つ以上の温度のうちの1つまたは複数における試料の粘性減衰および試料の熱伝導率に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の濃度を決定するように構成される、実施形態90のシステム。
[00257]実施形態92:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている、コーティングされたマイクロカンチレバーセンサおよび金属酸化物半導体センサのうちの少なくとも1つをさらに備える、実施形態80から91のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00258]実施形態93:試料の少なくとも1つの特性を決定するためのシステムであって、システムは、重要な検体を含む試料に露出されるように配置される不活性マイクロカンチレバーと、不活性マイクロカンチレバーの共振周波数、ならびに基準試料への露出に応答する不活性マイクロカンチレバーのQ値および直列抵抗のうちの少なくとも1つを含むベースラインデータを含むメモリ、ならびに試料への露出に応答する不活性マイクロカンチレバーの共振周波数の変化、ならびにQ値および直列抵抗の変化のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、重要な検体の存在を決定するように構成されているプロセッサを備える処理サブシステムとを備える。
[00259]実施形態94:熱伝導率センサをさらに備え、処理サブシステムが、1つまたは複数の温度における試料の熱伝導率に基づいて重要な検体の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態93のシステム。
[00260]実施形態95:処理サブシステムが、試料への露出に応答する不活性マイクロカンチレバーの共振周波数の変化の大きさ、Q値の変化の大きさ、および直列抵抗の変化の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて重要な検体の濃度を決定するように構成される、実施形態93または実施形態94のシステム。
[00261]実施形態96:試料の少なくとも1つの特性を決定する方法であって、方法は、検出器の熱伝導率センサを試料に露出させることと、第1の温度および第2の温度における試料の熱伝導率を決定することと、第2の温度における試料の熱伝導率に対する、第1の温度における試料の熱伝導率の比率に少なくとも部分的に基づいて、試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定することとを含む。
[00262]実施形態97:約50℃と約250℃の間になるように第1の温度を選択し、約300℃と約800℃の間になるように第2の温度を選択することをさらに含む、実施形態96の方法。
[00263]実施形態98:第1の温度における試料の熱伝導率および第2の温度における試料の熱伝導率に基づいて、1つまたは複数の検体の濃度を決定することをさらに含む、実施形態96または実施形態97の方法。
[00264]実施形態99:選択された大気圧における水の沸点より高くなるように第1の温度および第2の温度を選択することをさらに含む、実施形態96から98のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00265]実施形態100:空気の熱伝導率が水の熱伝導率と実質的に同じである温度になるように第1の温度および第2の温度のうちの少なくとも1つを選択することをさらに含む、実施形態96から99のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00266]実施形態101:触媒マイクロホットプレートセンサを第1の温度および第2の温度における試料に露出させること、および試料への露出に対する、第1の温度および第2の温度の各々における触媒マイクロホットプレートセンサの応答を測定することをさらに含む、実施形態96から100のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00267]実施形態102:1つまたは複数の検体の存在を決定することが、第2の温度における触媒マイクロホットプレートセンサの応答に対する、第1の温度における触媒マイクロホットプレートセンサの応答の比率に基づいて、1つまたは複数の検体の存在を決定することをさらに含む、実施形態101の方法。
[00268]実施形態103:1つまたは複数の検体の存在を決定することが、1つまたは複数の温度における熱伝導率センサの応答に対する、1つまたは複数の温度における触媒マイクロホットプレートセンサの応答の比率に基づいて、1つまたは複数の検体の存在を決定することをさらに含む、実施形態101または実施形態102の方法。
[00269]実施形態104:試料に露出された不活性マイクロカンチレバーの共振周波数、およびQ値および直列抵抗のうちの少なくとも1つを決定することをさらに含む、実施形態96から103のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00270]実施形態105:試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定することが、不活性マイクロカンチレバーのQ値および直列抵抗のうちの少なくとも1つに対する共振周波数の比率に基づいて、試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定することをさらに含む、実施形態104の方法。
[00271]実施形態106:試料への露出に対する、金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーのうちの少なくとも1つの応答を測定することをさらに含む、実施形態96から105のうちのいずれかの実施形態の方法。
[00272]実施形態107:試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定することが、試料への露出に応答する金属酸化物半導体センサの抵抗に少なくとも部分的に基づいて、試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定することをさらに含む、実施形態106の方法。
[00273]実施形態108:少なくとも1つのセンサと、該少なくとも1つのセンサと動作可能通信する処理サブシステムとを備える気体分析システムであり、処理サブシステムは、一組のセンサパラメータのうちの2つ以上のセンサパラメータに基づいて1つまたは複数のベクトルを生成するように構成され、一組のセンサパラメータは、第1の温度における試料の熱伝導率、第2の温度における試料の熱伝導率、第1の温度における発熱応答、第2の温度における発熱応答、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーの共振周波数のシフト、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーのQ値のシフト、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーの少なくとも1つの等価回路パラメータのシフト、試料への露出に応答する第1の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフト、試料への露出に応答する第2の温度における金属酸化物半導体抵抗のシフトを含み、処理サブシステムは、少なくとも1つのセンサの応答を、温度、圧力および湿度のうちの1つまたは複数の効果に対して補正し、1つまたは複数のベクトルの方向に基づいて試料中の1つまたは複数の気体の同一性を決定し、かつ、1つまたは複数のベクトルの大きさに基づいて試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定するようにさらに構成される。
[00274]実施形態109:処理サブシステムが、一組のセンサパラメータの3つ以上のセンサパラメータから形成される多次元ベクトルに基づいて、試料中の1つまたは複数の気体の同一性および濃度を決定するように構成される、実施形態108の気体分析システム。
[00275]実施形態110:処理サブシステムが、一組のセンサパラメータの少なくとも2つのセンサパラメータの、該一組のセンサパラメータの少なくとも2つの他のセンサパラメータとの間の関係に基づいて、試料中の1つまたは複数の気体の同一性を決定するように構成される、実施形態108または実施形態109の気体分析システム。
[00276]実施形態111:処理サブシステムが、第1の温度における試料の熱伝導率、第2の温度における試料の熱伝導率、第1の温度における発熱応答および第2の温度における発熱応答の間の関係に基づいて、試料中の1つまたは複数の気体の同一性を決定するように構成される、実施形態108から110のうちのいずれかの実施形態の気体分析システム。
[00277]実施形態112:処理サブシステムが、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーの共振周波数のシフト、および試料への露出に応答するマイクロカンチレバーの少なくとも1つの等価回路パラメータのシフトに基づいて、試料中の1つまたは複数の気体の同一性を決定するようにさらに構成される、実施形態108から111のうちのいずれかの実施形態の気体分析システム。
[00278]実施形態113:1つまたは複数の試料の1つまたは複数の特性を決定するためのシステムであって、システムは、少なくとも1つの熱伝導率センサであって、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間、および少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間に、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を測定するように構成されている少なくとも1つの熱伝導率センサと、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答、および少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されているサブシステムとを備える。
[00279]実施形態114:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答と、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間の少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答との間の第1の差を決定し、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答と、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間の少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答との間の第2の差を決定するように構成される、実施形態113のシステム。
[00280]実施形態115:サブシステムが、第2の差に対する第1の差の比率に基づいて試料の同一性を決定するように構成される、実施形態114のシステム。
[00281]実施形態116:サブシステムが、第1の差と第2の差の結合ベクトルの大きさ、第1の差の大きさ、および第2の差の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて試料の濃度を決定するように構成される、実施形態114のシステム。
[00282]実施形態117:少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度にある間のベースライン応答が、少なくとも1つの熱伝導率センサがそれぞれの第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における空気への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を含む、実施形態114から116のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00283]実施形態118:少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度にある間のベースライン応答が、少なくとも1つの熱伝導率センサがそれぞれの第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における基準気体への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を含む、実施形態114から116のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00284]実施形態119:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料の熱伝導率と基準気体の熱伝導率の間の差を決定し、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料の熱伝導率と基準気体の熱伝導率の間の差を決定するように構成される、実施形態118のシステム。
[00285]実施形態120:少なくとも1つの熱伝導率センサが、第1の熱伝導率センサであって、第1の熱伝導率センサが第1の温度にある間、試料に露出されるように構成されている第1の熱伝導率センサと、第2の熱伝導率センサであって、第2の熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間、試料に露出されるように構成されている第2の熱伝導率センサとを備える、実施形態113から119のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00286]実施形態121:少なくとも1つの熱伝導率センサが、単一の熱伝導率センサであって、単一の熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度にある間、試料に露出されるように構成されている単一の熱伝導率センサを備える、実施形態113から119のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00287]実施形態122:少なくとも1つの熱伝導率センサが試料に露出されている間、少なくとも1つの熱伝導率センサの温度を所定の温度まで直線的に増加させるように構成されているコントローラをさらに備える、実施形態113から121のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00288]実施形態123:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答に対する、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の比率に基づいて、試料の同一性を決定するように構成される、実施形態113から122のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00289]実施形態124:サブシステムが、試料の濃度と、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間、または少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答との間の関係に基づいて、試料の平均分子量および濃度のうちの少なくとも1つを決定するようにさらに構成される、実施形態113から123のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00290]実施形態125:サブシステムが、試料の熱伝導率が空気の熱伝導率に等しい温度に基づいて試料の同一性を決定するように構成される、実施形態113から124のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00291]実施形態126:サブシステムが、空気の熱伝導率が湿り空気の熱伝導率に等しい温度における試料の熱伝導率を決定するようにさらに構成される、実施形態113から125のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00292]実施形態127:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答対少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答のベクトルの大きさ、および少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度のうちの一方または両方にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて試料の濃度を決定するようにさらに構成される、実施形態113から126のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00293]実施形態128:温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサの出力を、温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つに対して補正するようにさらに構成される、実施形態113から127のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00294]実施形態129:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃と約250℃の間の第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答、および少なくとも1つの熱伝導率センサが約300℃と約800℃の間の第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定するように構成される、実施形態113から128のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00295]実施形態130:触媒センサをさらに備え、サブシステムが、触媒センサが第1の温度および少なくとも第2の温度のうちの一方にある間における試料への露出に対する触媒センサの応答と、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度のうちのそれぞれの温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答との間の差に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態113から129のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00296]実施形態131:減衰センサをさらに備え、サブシステムが、基準気体への露出に対する減衰センサのベースライン応答に対する、試料への露出に対する減衰センサの応答の間の関係に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態113から130のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00297]実施形態132:サブシステムが、少なくとも1つの共振パラメータのベースラインに対する減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化の間の関係に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態131のシステム。
[00298]実施形態133:減衰センサがマイクロカンチレバーを備える、実施形態130または実施形態131のシステム。
[00299]実施形態134:試料中の1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に対する金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態113から133のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00300]実施形態135:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えたマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態113から134のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00301]実施形態136:試料の少なくとも1つの特性を決定するためのシステムであって、システムは、少なくとも1つの熱伝導率センサと、少なくとも1つの減衰センサと、少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃より高い温度にある間、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答を決定し、少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃より高い温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答と、試料への露出に対する減衰センサの応答との間の関係に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されているサブシステムとを備える。
[00302]実施形態137:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答に対する、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、少なくとも1つの減衰センサのベースライン応答に対する、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答を決定するように構成される、実施形態136のシステム。
[00303]実施形態138:サブシステムが、試料の熱伝導率と基準気体の熱伝導率の間の差に基づいて、基準気体に対する試料の熱伝導率の変化を決定し、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答と、少なくとも1つの減衰センサのベースライン応答との間の差に基づいて、少なくとも1つの減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化を決定するように構成される、実施形態136のシステム。
[00304]実施形態139:サブシステムが、試料の熱伝導率と基準気体の熱伝導率の間の差と、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答と、少なくとも1つの減衰センサのベースライン応答との間の差の比率に基づいて、試料の同一性を決定するように構成される、実施形態138のシステム。
[00305]実施形態140:サブシステムが、熱伝導率の変化対少なくとも1つの共振パラメータの変化のベクトルの大きさに基づいて試料の濃度を決定するように構成される、実施形態138または実施形態139のシステム。
[00306]実施形態141:サブシステムが、基準気体に対する試料の熱伝導率の変化、少なくとも1つの減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化、および少なくとも1つの減衰センサの少なくとも別の共振パラメータの変化の間の関係に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態138から140のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00307]実施形態142:少なくとも1つの減衰センサがマイクロカンチレバーを備える、実施形態136から141のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00308]実施形態143:少なくとも1つの熱伝導率センサが試料に露出されている間、少なくとも1つの熱伝導率センサの温度を所定の温度まで直線的に増加させるように構成されているコントローラをさらに備える、実施形態136から142のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00309]実施形態144:温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサの出力および少なくとも1つの減衰センサの出力を、温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つに対して補正するようにさらに構成される、実施形態136から143のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00310]実施形態145:触媒センサをさらに備え、サブシステムが、試料への触媒センサの露出に応答する触媒センサから出力を受け取るようにさらに構成され、触媒センサの出力に基づいて少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態136から144のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00311]実施形態146:触媒センサが触媒マイクロホットプレートセンサおよび触媒マイクロカンチレバーセンサのうちの1つを備える、実施形態145のシステム。
[00312]実施形態147:サブシステムが、触媒センサからの発熱応答の検出に応答して、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答と、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答との間の関係に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の同一性および濃度のうちの少なくとも1つを決定するように構成される、実施形態145または実施形態146のシステム。
[00313]実施形態148:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に対する金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態136から147のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00314]実施形態149:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えたマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に応答するマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態136から148のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00315]実施形態150:試料の少なくとも1つの特性を決定するためのシステムであって、システムは、少なくとも1つの熱伝導率センサと、少なくとも1つの触媒センサと、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、少なくとも1つの触媒センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間、試料への露出に対する少なくとも1つの触媒センサの応答を決定し、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答、ならびに少なくとも1つの触媒センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの触媒センサの応答に少なくとも部分的に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されているサブシステムとを備える。
[00316]実施形態151:サブシステムが、第1の温度および少なくとも第2の温度の各々におけるベースライン熱伝導率応答に対する、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化を決定し、それぞれの第1の温度および少なくとも第2の温度の各々におけるベースライン触媒応答に対する、少なくとも1つの触媒センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの触媒センサの応答の変化を決定することにより、第1の温度および少なくとも第2の温度の各々における触媒活性を決定し、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化、ならびに第1の温度における触媒活性および少なくとも第2の温度における触媒活性に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態150のシステム。
[00317]実施形態152:サブシステムが、第1の温度における触媒活性と、第1の温度における少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化との間の差によって決定される、第1の温度における発熱応答、および少なくとも第2の温度における触媒活性と、少なくとも第2の温度における少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化との間の差によって決定される、少なくとも第2の温度における発熱応答に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態151のシステム。
[00318]実施形態153:サブシステムが、少なくとも第2の温度における発熱応答に対する、第1の温度における発熱応答の比率に基づいて、少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態152のシステム。
[00319]実施形態154:サブシステムが、試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答および少なくとも1つの触媒センサの触媒活性の変化が域値より高い温度の決定に応答して、試料の少なくとも1つの成分の同一性を決定するように構成される、実施形態151から153のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00320]実施形態155:サブシステムが、少なくとも第2の温度における触媒活性に対する、第1の温度における触媒活性の比率に基づいて、試料の同一性を決定するようにさらに構成される、実施形態151から154のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00321]実施形態156:サブシステムが、第1の温度における触媒活性の大きさ、および少なくとも第2の温度における触媒活性の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて、試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定するようにさらに構成される、実施形態151から155のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00322]実施形態157:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化、第1の温度における触媒活性、および少なくとも第2の温度における触媒活性のうちの少なくとも2つの比率に基づいて、試料の同一性を決定するように構成される、実施形態151から156のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00323]実施形態158:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化の大きさ、少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化の大きさ、第1の温度における触媒活性の大きさ、および少なくとも第2の温度における触媒活性の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の濃度を決定するように構成される、実施形態151から157のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00324]実施形態159:触媒センサが触媒マイクロホットプレートセンサを備える、実施形態150から158のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00325]実施形態160:触媒センサが、加熱器を備えたマイクロカンチレバーセンサを備える、実施形態150から158のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00326]実施形態161:減衰センサをさらに備え、サブシステムが、少なくとも1つの共振パラメータのベースライン値に対する、試料への露出に応答する減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の同一性を決定するようにさらに構成される、実施形態150から160のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00327]実施形態162:温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサの応答、および少なくとも1つの触媒センサの出力を、温度、圧力、湿度および流量のうちの測定された少なくとも1つに基づいて補正するようにさらに構成される、実施形態150から161のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00328]実施形態163:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に対する金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態150から162のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00329]実施形態164:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えた少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に応答する少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態150から163のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00330]実施形態165:試料の同一性を決定するためのシステムであって、システムは、少なくとも1つの熱伝導率センサと、少なくとも1つの触媒センサと、少なくとも1つの減衰センサと、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および第2の温度の各々にある間、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および第2の温度にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答に基づいて試料の熱伝導率を決定し、少なくとも1つの触媒センサが第1の温度および第2の温度の各々にある間、試料への露出に対する少なくとも1つの触媒センサの応答を決定し、それぞれの第1の温度および第2の温度の各々におけるベースライン触媒応答に対する、少なくとも1つの触媒センサが第1の温度および第2の温度の各々にある間における試料への露出に対する少なくとも1つの触媒センサの応答の変化を決定することにより、第1の温度および第2の温度の各々における触媒活性を決定し、試料への露出に対する少なくとも1つの減衰センサの応答を決定するように構成されているサブシステムとを備える。
[00331]実施形態166:サブシステムが、第1の温度における触媒活性と、第1の温度における少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン熱伝導率応答に対する、第1の温度における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化との間の差によって決定される、第1の温度における発熱応答、および第2の温度における触媒活性と、第2の温度における少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン熱伝導率応答に対する、第2の温度における試料への露出に対する少なくとも1つの熱伝導率センサの応答の変化との間の差によって決定される、第2の温度における発熱応答に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成される、実施形態165のシステム。
[00332]実施形態167:サブシステムが、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における基準気体の熱伝導率に対する、少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間における試料の熱伝導率の変化、少なくとも1つの熱伝導率センサが第2の温度にある間における基準気体の熱伝導率に対する、少なくとも1つの熱伝導率センサが第2の温度にある間における試料の熱伝導率の変化、第1の温度における少なくとも1つの触媒センサの触媒活性、第2の温度における少なくとも1つの触媒センサの少なくとも1つの触媒活性、ならびに第1の温度および第2の温度のうちの一方または両方における少なくとも1つの触媒センサの熱伝導率および触媒活性の変化のうちの一方または両方に対する、少なくとも1つの減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化の多次元分析に基づいて、試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定するように構成される、実施形態165または実施形態166のシステム。
[00333]実施形態168:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に対する金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態165から167のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00334]実施形態169:試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えた少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、サブシステムが、試料への露出に応答する少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成される、実施形態165から168のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00335]実施形態170:少なくとも1つの熱伝導率センサ、少なくとも1つの触媒センサおよび少なくとも1つの減衰センサに先立って試料に露出されるように配置された気体予備濃縮器をさらに備え、気体予備濃縮器からの検体の脱着が気体予備濃縮器の温度を直線的に増加させることによって制御され、サブシステムが、少なくとも1つの温度で生成される少なくとも1つのフィンガープリントに基づいて、異なる成分の同一性を決定するように構成される、実施形態165から169のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00336]実施形態171:気体予備濃縮器の近傍に配置された金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの少なくとも1つをさらに備える、実施形態170のシステム。
[00337]実施形態172:少なくとも1つの熱伝導率センサ、少なくとも1つの触媒センサおよび少なくとも1つの減衰センサの近傍に配置された分離器をさらに備え、サブシステムが、分離器から時系列で出力されている間に、成分毎の少なくとも1つのフィンガープリントに基づいて、試料中の異なる成分の同一性を決定するように構成される、実施形態165から171のうちのいずれかの実施形態のシステム。
[00338]実施形態173:気体分離器の近傍に配置された金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの少なくとも1つをさらに備える、実施形態172のシステム。
[00339]本明細書において開示されている本発明の実施形態は、現時点において好ましいものと見なされているが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更および修正が加えられ得る。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に示されており、等価物の意味および範囲の範疇であるすべての変更は本明細書に包含される。
[00340]本開示の実施形態は、様々な修正および代替形態が可能であり得るが、特定の実施形態が一例として図面に示され、また、本明細書において詳細に説明された。しかしながら本開示は、開示されている特定の形態に限定されないことを理解されたい。そうではなく、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの合法的等価物によって定義されているように、本開示の範囲の範疇であるすべての修正、変形形態、組合せおよび代替を包含している。
[発明の態様]
[1]
1つまたは複数の試料の1つまたは複数の特性を決定するためのシステムであって、
少なくとも1つの熱伝導率センサであって、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度にある間、および前記少なくとも1つの熱伝導率センサが少なくとも第2の温度にある間に、試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を測定するように構成されている、少なくとも1つの熱伝導率センサ、および
サブシステムであって、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答、および前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答に少なくとも部分的に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、サブシステム
を備える、システム。
[2]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答と、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間の前記少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答の間の第1の差を決定し、および
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答と、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間の前記少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答の間の第2の差を決定する
ように構成されている、[1]のシステム。
[3]
前記サブシステムが、前記第2の差に対する前記第1の差の比率に基づいて前記試料の同一性を決定するように構成されている、[2]のシステム。
[4]
前記サブシステムが、前記第1の差と前記第2の差の結合ベクトルの大きさ、前記第1の差の大きさ、および前記第2の差の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて前記試料の濃度を決定するように構成されている、[2]のシステム。
[5]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度にある間の前記ベースライン応答が、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度それぞれの各々にある間における空気への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を含む、[2]のシステム。
[6]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度にある間の前記ベースライン応答が、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度それぞれの各々にある間における基準気体への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を含む、[2]のシステム。
[7]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが、前記第1の温度にある間における前記試料の熱伝導率と前記基準気体の熱伝導率の間の差を決定し、および
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料の前記熱伝導率と前記基準気体の前記熱伝導率の間の差を決定する
ように構成されている、[6]のシステム。
[8]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが、第1の熱伝導率センサであって、前記第1の熱伝導率センサが前記第1の温度にある間、前記試料に露出されるように構成されている、第1の熱伝導率センサ、および第2の熱伝導率センサであって、前記第2の熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間、前記試料に露出されるように構成されている、第2の熱伝導率センサを備える、[1]のシステム。
[9]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが、単一の熱伝導率センサであって、前記単一の熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度にある間、前記試料に露出されるように構成されている、単一の熱伝導率センサを備える、[1]のシステム。
[10]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記試料に露出されている間、前記少なくとも1つの熱伝導率センサの温度を所定の温度まで直線的に増加させるように構成されているコントローラをさらに備える、[1]のシステム。
[11]
前記サブシステムが、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答に対する、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の比率に基づいて、前記試料の同一性を決定するように構成されている、[1]のシステム。
[12]
前記サブシステムが、前記試料の濃度と、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間、または前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の間の関係に基づいて、前記試料の平均分子量および濃度のうちの少なくとも1つを決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[13]
前記サブシステムが、前記試料の熱伝導率が空気の熱伝導率に等しい温度に基づいて前記試料の同一性を決定するように構成されている、[1]のシステム。
[14]
前記サブシステムが、空気の熱伝導率が湿り空気の熱伝導率に等しい温度における前記試料の熱伝導率を決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[15]
前記サブシステムが、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答対前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答のベクトルの大きさ、および前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度のうちの一方または両方にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて、前記試料の濃度を決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[16]
温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記少なくとも1つの熱伝導率センサの出力を、温度、圧力、湿度および流量のうちの前記少なくとも1つに対して補正するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[17]
前記サブシステムが、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃と約250℃の間の第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答、および前記少なくとも1つの熱伝導率センサが約300℃と約800℃の間の第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答を決定するように構成されている、[1]のシステム。
[18]
触媒センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記触媒センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度のうちの一方にある間における前記試料への露出に対する前記触媒センサの応答と、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度のうちのそれぞれ一方にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答との間の差に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[1]のシステム。
[19]
減衰センサをさらに備え、前記サブシステムが、基準気体への露出に対する前記減衰センサのベースライン応答に対する、前記試料への露出に対する前記減衰センサの応答の間の関係に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[20]
前記サブシステムが、少なくとも1つの共振パラメータのベースラインに対する前記減衰センサの前記少なくとも1つの共振パラメータの変化の間の関係に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[19]のシステム。
[21]
前記減衰センサがマイクロカンチレバーを備える、[19]のシステム。
[22]
前記試料中の1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に対する前記金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、前記試料の前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[23]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えたマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に応答する前記マイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、前記試料の前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[1]のシステム。
[24]
試料の少なくとも1つの特性を決定するためのシステムであって、
少なくとも1つの熱伝導率センサ、
少なくとも1つの減衰センサ、および
サブシステムであって、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃より高い温度にある間、試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、
前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの応答を決定し、および
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが約50℃より高い前記温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答と、前記試料への露出に対する前記減衰センサの前記応答との間の関係に少なくとも部分的に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定する
ように構成されている、サブシステム
を備える、システム。
[25]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン応答に対する、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、および
前記少なくとも1つの減衰センサのベースライン応答に対する、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの応答を決定する
ように構成されている、[24]のシステム。
[26]
前記サブシステムが、
前記試料の熱伝導率と基準気体の熱伝導率の間の差に基づいて、前記基準気体に対する前記試料の熱伝導率の変化を決定し、および
前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの前記応答と、前記少なくとも1つの減衰センサの前記ベースライン応答との間の差に基づいて、前記少なくとも1つの減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化を決定する
ように構成されている、[25]のシステム。
[27]
前記サブシステムが、前記試料の前記熱伝導率と前記基準気体の前記熱伝導率の間の前記差と、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの前記応答と、前記少なくとも1つの減衰センサの前記ベースライン応答との間の前記差の比率に基づいて、前記試料の同一性を決定するように構成されている、[26]のシステム。
[28]
前記サブシステムが、前記熱伝導率の変化対前記少なくとも1つの共振パラメータの変化のベクトルの大きさに基づいて前記試料の濃度を決定するように構成されている、[26]のシステム。
[29]
前記サブシステムが、前記基準気体に対する前記試料の前記熱伝導率の変化、前記少なくとも1つの減衰センサの前記少なくとも1つの共振パラメータの変化、および前記少なくとも1つの減衰センサの少なくとも別の共振パラメータの変化の間の関係に基づいて、前記試料の前記少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[26]のシステム。
[30]
前記少なくとも1つの減衰センサがマイクロカンチレバーを備える、[24]のシステム。
[31]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記試料に露出されている間、前記少なくとも1つの熱伝導率センサの温度を所定の温度まで直線的に増加させるように構成されているコントローラをさらに備える、[24]のシステム。
[32]
温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記熱伝導率センサの出力および前記少なくとも1つの減衰センサの出力を、温度、圧力、湿度および流量のうちの前記少なくとも1つに対して補正するようにさらに構成されている、[24]のシステム。
[33]
触媒センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料へ前記触媒センサを露出することに応答する前記触媒センサから出力を受け取るようにさらに構成されており、且つ前記触媒センサの前記出力に基づいて前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[24]のシステム。
[34]
前記触媒センサが触媒マイクロホットプレートセンサおよび触媒マイクロカンチレバーセンサのうちの1つを備える、[33]のシステム。
[35]
前記サブシステムが、前記触媒センサからの発熱応答の検出に応答して、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答と、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの前記応答との間の関係に少なくとも部分的に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の同一性および濃度のうちの少なくとも1つを決定するように構成されている、[33]のシステム。
[36]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に対する前記金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、前記試料の前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[24]のシステム。
[37]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えたマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に応答する前記マイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、前記試料の前記少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[24]のシステム。
[38]
試料の少なくとも1つの特性を決定するためのシステムであって、
少なくとも1つの熱伝導率センサ、
少なくとも1つの触媒センサ、および
サブシステムであって、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および少なくとも第2の温度の各々にある間、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答を決定し、
前記少なくとも1つの触媒センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの触媒センサの応答を決定し、および
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答、ならびに前記少なくとも1つの触媒センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの触媒センサの前記応答に少なくとも部分的に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定する
ように構成されている、サブシステム
を備える、システム。
[39]
前記サブシステムが、
前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々におけるベースライン熱伝導率応答に対する、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化を決定し、
前記第1の温度および少なくとも第2の温度それぞれの各々におけるベースライン触媒応答に対する、前記少なくとも1つの触媒センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの触媒センサの前記応答の変化を決定することにより、前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々における触媒活性を決定し、および
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記少なくとも第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化、ならびに前記第1の温度における前記触媒活性および前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定する
ように構成されている、[38]のシステム。
[40]
前記サブシステムが、
前記第1の温度における前記触媒活性と、前記第1の温度における前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化との間の差によって決定される、前記第1の温度における発熱応答、および
前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性と、前記少なくとも第2の温度における前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化との間の差によって決定される、前記少なくとも第2の温度における発熱応答
に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[39]のシステム。
[41]
前記サブシステムが、前記少なくとも第2の温度における前記発熱応答に対する、前記第1の温度における前記発熱応答の比率に基づいて、前記少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[40]のシステム。
[42]
前記サブシステムが、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答および前記少なくとも1つの触媒センサの触媒活性の変化が域値より高い温度の決定に応答して、前記試料の前記少なくとも1つの成分の同一性を決定するように構成されている、[39]のシステム。
[43]
前記サブシステムが、前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性に対する、前記第1の温度における前記触媒活性の比率に基づいて、前記試料の同一性を決定するようにさらに構成されている、[39]のシステム。
[44]
前記サブシステムが、前記第1の温度における前記触媒活性の大きさ、および前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性の大きさのうちの少なくとも1つに基づいて、前記試料中の1つまたは複数の気体の濃度を決定するようにさらに構成されている、[39]のシステム。
[45]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化、
前記第1の温度における前記触媒活性、および
前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性
のうちの少なくとも2つの比率に基づいて、前記試料の同一性を決定するように構成されている、[39]のシステム。
[46]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化の大きさ、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記少なくとも第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化の大きさ、
前記第1の温度における前記触媒活性の大きさ、および
前記少なくとも第2の温度における前記触媒活性の大きさ
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の濃度を決定するように構成されている、[39]のシステム。
[47]
前記少なくとも1つの触媒センサが触媒マイクロホットプレートセンサを備える、[38]のシステム。
[48]
前記少なくとも1つの触媒センサが、加熱器を備えたマイクロカンチレバーセンサを備える、[38]のシステム。
[49]
減衰センサをさらに備え、前記サブシステムが、少なくとも1つの共振パラメータのベースライン値に対する、前記試料への露出に応答する前記減衰センサの前記少なくとも1つの共振パラメータの変化に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の同一性を決定するようにさらに構成されている、[38]のシステム。
[50]
温度、圧力、湿度および流量のうちの少なくとも1つを測定するように構成されている少なくとも1つの環境センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答、および前記少なくとも1つの触媒センサの出力を、前記温度、前記圧力、前記湿度および前記流量のうちの前記測定された少なくとも1つに基づいて補正するようにさらに構成されている、[38]のシステム。
[51]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に対する前記金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[38]のシステム。
[52]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えた少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に応答する前記少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[38]のシステム。
[53]
試料の同一性を決定するためのシステムであって、
少なくとも1つの熱伝導率センサ、
少なくとも1つの触媒センサ、
少なくとも1つの減衰センサ、および
サブシステムであって、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが第1の温度および第2の温度の各々にある間、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度および前記第2の温度にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの応答に基づいて前記試料の熱伝導率を決定し、
前記少なくとも1つの触媒センサが前記第1の温度および前記第2の温度の各々にある間、前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの触媒センサの応答を決定し、
前記第1の温度および前記第2の温度それぞれの各々におけるベースライン触媒応答に対する、前記少なくとも1つの触媒センサが前記第1の温度および前記第2の温度の各々にある間における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの触媒センサの前記応答の変化を決定することにより、前記第1の温度および前記第2の温度の各々における触媒活性を決定し、および
前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの減衰センサの応答を決定する
ように構成されている、サブシステム
を備える、システム。
[54]
前記サブシステムが、
前記第1の温度における前記触媒活性と、前記第1の温度における前記少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン熱伝導率応答に対する、前記第1の温度における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化との間の差によって決定される、前記第1の温度における発熱応答、および
前記第2の温度における前記触媒活性と、前記第2の温度における前記少なくとも1つの熱伝導率センサのベースライン熱伝導率応答に対する、前記第2の温度における前記試料への露出に対する前記少なくとも1つの熱伝導率センサの前記応答の変化との間の差によって決定される、前記第2の温度における発熱応答
に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するように構成されている、[53]のシステム。
[55]
前記サブシステムが、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における基準気体の熱伝導率に対する、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第1の温度にある間における前記試料の前記熱伝導率の変化、
前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第2の温度にある間における前記基準気体の熱伝導率に対する、前記少なくとも1つの熱伝導率センサが前記第2の温度にある間における前記試料の前記熱伝導率の変化、
前記第1の温度における前記少なくとも1つの触媒センサの前記触媒活性、
前記第2の温度における前記少なくとも1つの触媒センサの前記触媒活性、ならびに
前記第1の温度および前記第2の温度のうちの一方または両方における前記少なくとも1つの触媒センサの前記熱伝導率および前記触媒活性の変化のうちの一方または両方に対する、前記少なくとも1つの減衰センサの少なくとも1つの共振パラメータの変化
の多次元分析に基づいて、前記試料中における1つまたは複数の検体の存在を決定するように構成されている、[53]のシステム。
[56]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように構成されている金属酸化物半導体センサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に対する前記金属酸化物半導体センサの応答に基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[53]のシステム。
[57]
前記試料中に存在する1つまたは複数の特定の検体と相互作用するように配合されているコーティングを備えた少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサをさらに備え、前記サブシステムが、前記試料への露出に応答する前記少なくとも1つのマイクロカンチレバーセンサの1つまたは複数の共振パラメータに基づいて、前記試料の少なくとも1つの成分の存在を決定するようにさらに構成されている、[53]のシステム。
[58]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサ、前記少なくとも1つの触媒センサおよび前記少なくとも1つの減衰センサに先立って前記試料に露出されるように配置された気体予備濃縮器をさらに備え、前記気体予備濃縮器からの検体の脱着が前記気体予備濃縮器の温度を直線的に増加させることによって制御され、前記サブシステムが、少なくとも1つの温度で生成される少なくとも1つのフィンガープリントに基づいて、異なる成分の同一性を決定するように構成されている、[53]のシステム。
[59]
前記気体予備濃縮器の近傍に配置された金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの少なくとも1つをさらに備える、[58]のシステム。
[60]
前記少なくとも1つの熱伝導率センサ、前記少なくとも1つの触媒センサおよび前記少なくとも1つの減衰センサの近傍に配置された分離器をさらに備え、前記サブシステムが、前記分離器から時系列で出力されている間に、成分毎の少なくとも1つのフィンガープリントに基づいて、前記試料中の異なる成分の同一性を決定するように構成されている、[53]のシステム。
[61]
前記気体分離器の近傍に配置された金属酸化物半導体センサおよびコーティングされたマイクロカンチレバーセンサのうちの少なくとも1つをさらに備える、[60]のシステム。