JP5986833B2 - 可燃性ガス検出装置 - Google Patents
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Description
この種の被検出雰囲気中に存在する可燃性ガスのガス濃度を検出する可燃性ガス検出装置では、被検出雰囲気内にガス検出素子を配置し、このガス検出素子に、自身の温度変化(発熱)により抵抗値が変化する発熱抵抗体と、環境温度の変化により抵抗値が変化する測温抵抗体とを実装するものが知られている。
又、被検出雰囲気内の可燃性ガスの濃度が当該被検出雰囲気内の湿度に基づき変動することを考慮し、上記特許文献1には、上記電圧差だけでなく、第1設定温度と第2設定温度における発熱抵抗体の両端電圧の比(電圧比)を演算し、この比が湿度にほぼ比例することを利用してガス濃度を補正することが記載されている。
つまり、図10に示すように、検出中に環境温度が上昇した場合、VH及びVLは時間と共に低下する(図10(a)、(b))。このため、最初の周期時間TW1(図10(c))にてVH1を検出した後、次の周期時間TW2にてVL1を検出すると、VH1と同一の検出タイミング(同じ周期時間TW1)で低温時電圧を検出した場合(これを仮想的に「VL0'」と表す)に比べ、低温時電圧の値が小さくなり、ひいては上記した電圧差や電圧比が不正確な値となってガス濃度の検出精度の低下を招くおそれがある。
そこで、本発明の可燃性ガス検出装置では、平均高温時電圧又は平均低温時電圧を用いることで、これに対応する低温時電圧又は高温時電圧と検出タイミングを仮想的に一致させることができ、環境温度の時間的変化に伴うガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。なお、可燃性ガスの濃度を演算するにあたっては、前記測温抵抗体によって検出される環境温度をも考慮する必要があるが、平均高温時電圧を含む第1情報群には、低温時電圧を検出した周期時間における環境温度を用いる一方、平均低温時電圧を含む第2情報群には、高温時電圧を検出した周期時間における環境を用いることで、環境温度を平均化するといった処理を行わずに簡易的に、且つ、ガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。
この可燃性ガス検出装置によれば、発熱抵抗体の通電状態を二つの設定温度のそれぞれに対応する各抵抗値となるように一定の周期時間毎に切り替える度に、可燃性ガスの濃度を算出することができ、精度の良いガス濃度検出を短い間隔で実行することができる。
図1は、本発明が適用された可燃性ガス検出装置1の全体構成図である。図2は、可燃性ガス検出装置1の主要部となるガス検出素子3の構成を示す平面図(但し、内部構成も一部示す)であり、図3が図2におけるIIB−IIB線に沿ったガス検出素子の断面図である。
可燃性ガス検出装置1は、熱伝導式のガス検出素子3を用いて、可燃性ガスの濃度を検出するものであり、例えば、燃料電池自動車の客室内に設置され、水素の漏れを検出する目的等に用いられる。
次に、ガス検出素子3について説明する。
図2,図3に示すように、ガス検出素子3は、平板形状(平面視四角形状)の基部30を備え、基部30の一方の面(以下「表面」という)には、複数の電極31が形成され、他方の面(以下「裏面」という)には、基部30の中心付近に、基部30の一方の方向に沿って一つの凹部301が形成されている。
[制御回路]
次に、制御回路5の構成について説明する。
通電制御回路50は、発熱抵抗体34を含んで構成されたブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)51と、ブリッジ回路51で検出される電位差を増幅する増幅回路53と、増幅回路53の出力に従って、ブリッジ回路51に流れる電流を増減調整する電流調整回路55とを備えている。
次に、温度調整回路80は、測温抵抗体35を含んで構成されたブリッジ回路(ホイートストンブリッジ)81と、ブリッジ回路81から得られる電位差を増幅する増幅回路83とを備えている。
そして、被検出雰囲気の温度変化に伴って、測温抵抗体35の抵抗値が変化することにより電位差が生じ、この電位差を増幅したものが温度検出信号SVTとして出力される。
マイコン7は、ガス濃度演算処理等を実行するための各種のプログラムやデータを格納する記憶装置8(ROM,RAM等)、この記憶装置8に記憶されたプログラムを実行するCPU、各種信号を入出力するためのIOポート、計時用タイマー等を備えた周知のものである。
なお、通電制御回路50および切替信号CG1を出力するマイコン7が通電制御部の一例に相当し、ガス濃度演算処理を実行するマイコン7がガス濃度演算部の一例に相当する。
次に、図4〜図6を参照し、本発明の第1の実施形態に係る可燃性ガス検出装置のガス濃度演算処理について説明する。図4は、それぞれVH及びVLの取得タイミングを示すタイムチャート(図4(a)、(b))、発熱抵抗体の第1設定温度(CH),第2設定温度(CL)を示すタイムチャート(図4(c))、及び測温抵抗体の温度(温度電圧VT)の取得タイミングを示すタイムチャート(図4(d))を表す。又、図5はVH、VL及びVTの取得処理のフローチャート、図6は後述する平均高温時電圧VH'、及び平均低温時電圧VL'を用いたガス濃度演算処理のフローチャートである。
このように、低温時電圧(VL1)と同一の検出タイミング(周期時間TW2)における高温時電圧の予測値(平均高温時電圧VH1')を、他の周期時間TW1、TW3での高温時電圧(VH1、VH2)から推定するため、同一の検出タイミングでVH、VLの電圧差及び電圧比が得られ、環境温度の時間的変化に伴うガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。又、第1の情報群においては周期時間TW2での環境温度(温度電圧VTL1)を用いることで、VH、VLの電圧差及び電圧比(第1の情報群)を算出するのと同一の検出タイミングでの環境温度をガス濃度の演算に用いることができる。つまり、第1の実施形態に係るガス濃度演算処理では、時間的に連続する2つの高温時電圧VH1,VH2の値を平均した平均高温時電圧VH1'、2つの高温時電圧VH1,VH2の間の周期時間TW2における低温時電圧VL1、及び、低温時電圧VL1を検出した周期時間TW2における環境温度VTL1からなる第1情報群に基づいて、ガス濃度の演算を行うのである。
なお、図4において、高温時電圧(VH)の添え字1,2,3の順に、時系列で高温時電圧が検出され、同様に低温時電圧(VL)の添え字1,2,3の順に、時系列で低温時電圧が検出される。又、温度電圧VTLは、低温時電圧(VL)を検出したのと同一の周期時間での温度電圧(VT)を表し、温度電圧VTHは、高温時電圧(VH)を検出したのと同一の周期時間での温度電圧(VT)を表す。
第2の情報群においても、高温時電圧(VH2)と同一の検出タイミング(周期時間TW3)における低温時電圧の予測値(平均低温時電圧VL1')を、他の周期時間TW2、TW4での低温時電圧(VL1、VL2)から推定するため、同一の検出タイミングでVH、VLの電圧差及び電圧比が得られ、環境温度の時間的変化に伴うガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。又、第2の情報群においては周期時間TW3での環境温度(温度電圧VTH2)を用いることで、VH、VLの電圧差及び電圧比(第2の情報群)を算出するのと同一の検出タイミングでの環境温度をガス濃度の演算に用いることができる。つまり、第1の実施形態に係るガス濃度演算処理では、時間的に連続する2つの低温時電圧VL1,VL2の値を平均した平均高温時電圧VL1'、2つの低温時電圧VL1,VL2の間の周期時間TW3における高温時電圧VH2、及び、高温時電圧VH2を検出した周期時間TW3における環境温度VTH2からなる第2情報群に基づいても、ガス濃度の演算を行うものでもある。
なお、上述のように周期時間TW4で第2の情報群を算出した後、第2の情報群の算出に用いた高温時電圧VH2と、次の周期時間TW5に検出される高温時電圧VH3とを用い、上記と同様にして第1の情報群を算出する。このように、第1の情報群と第2の情報群とを交互に算出することで、周期時間TW3以降、一周期時間TW4、TW5・・・毎に同一の検出タイミングでVH、VLの電圧差及び電圧比(第1の情報群及び第2の情報群)が得られるので、ガス濃度の検出精度がさらに向上する。これに対し、後述する第2の実施形態のように、第1の情報群と第2の情報群のいずれか一方のみを算出する場合、その算出タイミングは周期時間の2倍となる(図7参照)。
次に、S104で、CPUは、S102の周期時間での温度電圧VTHmを取得する。なお、図4(c)は発熱抵抗体の温度を示すタイムチャートであり、図4(d)は温度電圧VTの取得タイミングを示すタイムチャートである。添え字m、後述する添え字n、及び後述する添え字qは自然数であり、1,2,3の順に時系列で取得されることを示す(以下も同様)。
次に、S106で、CPUは、高温時電圧(VHm)の取得が初回、つまり、VH1であるか否かを判定し、Noであれば濃度演算フラグに1を割り当てると共に(S108)、演算判定フラグに1を割り当てる(S110)。さらにS110からS112へ移行する。一方、S106でYesであれば、そのままS112へ移行する。
なお、濃度演算フラグ=1は、VHmが複数回取得されたことを意味し、図4で説明したように連続する2つのVHm-1、VHmの値を平均して平均高温時電圧VHm-1'を算出可能となったことを示す。又、演算判定フラグは、後述する図6のフローで平均高温時電圧VHm-1'と平均低温時電圧VLn-1'のいずれを算出するかを判定するフラグであり、演算判定フラグ=1の場合、平均高温時電圧VHm-1'を算出する処理を行う。
次に、S116で、CPUは、発熱抵抗体34を低温側(第2設定温度(CL)側)へ切り替え、S116の周期時間での温度電圧VTLnを取得する(S118)。
次に、S120で、CPUは、低温時電圧(VLn)の取得が初回、つまり、VL1であるか否かを判定し、YesであればS124へ移行し、Noであれば演算判定フラグに0を割り当てる(S122)。演算判定フラグ=0の場合、図4で説明したように連続する2つのVLn-1、VLnの値を平均して平均低温時電圧VLn-1'を算出可能となっており、平均低温時電圧VLn-1'を算出する処理を行う。さらにS122の処理後、S124へ移行する。
次に、S124で、CPUは、発熱抵抗体34の低温時電圧(VLn)を取得し、周期時間TWが経過したか否かを判定する(S126)。S126でYesであればS128へ移行し、NoであればS126に戻って周期時間TWが経過するのを待つ。
S128で、CPUは、発熱抵抗体34を高温側(第1設定温度(CH)側)へ切り替え、S104へ戻る。
以上のようにして取得されたVHm、VLn、VTHm及びVTLnは、濃度演算フラグ及び演算判定フラグと関連付けて記憶装置8(RAM)に記憶され、以下のガス濃度演算処理で読み出される。
図6において、まずステップS202では、CPUは濃度演算フラグが1であるか否かを判定する。S202でYesであればS204へ移行し、Noであれば本ガス濃度演算処理を終了し、次回に備える。次にS204で、CPUは、演算判定フラグが1であるか否かを判定する。S204でYesであれば(つまり、図5のS104〜S114で時間的に連続する2つの高温時電圧VHm-1、VHmの取得処理がされた場合に)S206へ移行し、通電制御回路50からVHm-1、VHm、VLnを取得するとともに、温度調整回路80からVTLnを取得する。ここで、m=2,n=1の場合が図4のR1に相当し、平均高温時電圧VHm-1'、低温時電圧VLn、及び、低温時電圧VLnを取得する周期時間の温度電圧VTLnからなる第1情報群に基づいてのガス濃度の演算処理となる。一方、S204でNoであれば、平均低温時電圧VLn-1'、高温時電圧VHm、及び、高温時電圧VHmを取得する周期時間の温度電圧VTHmからなる第2情報群に基づいてのガス濃度の演算処理に移行する。
VHm-1'=(VHm-1+VHm)/2…(1)
そして、S210では、CPUは、S206にて取得したVLnと、S208で算出したVHm-1'を次式(2)の入力値として、電圧比VCqを算出する。
VCq=VHm−1'/VLn…(2)
次いで、S212では、S206にて取得した温度電圧VTLnと、電圧比換算用マップデータとに基づいて、環境温度TLn(ひいては温度電圧VTLn)においてガス濃度X、及び、湿度Hがゼロのときの電圧比VCq(0)を算出する。
ΔVCq=VCq−VCq(0)…(3)
次に、S216では、S214にて算出した電圧比差ΔVCqと、湿度換算用マップデータとに基づいて、電圧比差ΔVCqのときの湿度Hqを算出する。
そして、S218では、S208で算出したVHm-1'と、S206にて取得したVTLnと、高温時電圧換算用マップデータとに基づいて、環境温度TLn(ひいては温度電圧VTLn)においてガス濃度X、及び、湿度Hがゼロのときの高温時電圧VHq(0)を算出する。
続いて、S220では、S208で算出したVHm-1'と、S216にて算出した湿度Hqと、湿度電圧変化換算用マップデータとに基づいて、VHm−1'のうち湿度Hqによってもたらされた電圧変化分を表す高温時電圧変化ΔVHq(H)を算出する。
ΔVHq(G)=VHm-1'−VHq(0)−ΔVHq(H)…(4)
続いてS224では、S208で算出したVHm-1'と,S206にて取得したVTLnと、ガス感度換算用マップデータとに基づいて、VHm-1'について環境温度TLn(ひいては温度電圧VTLn)毎に予め設定された可燃性ガスに対する感度(単位はガス濃度Xの逆数)を表すガス感度Gq(VT)を算出する。
最後に、S226にて、S222にて算出した高温時電圧変化ΔVHq(G)と、S224にて算出したガス感度Gq(VT)とを次式(5)の入力値として、可燃性ガスのガス濃度Xqを算出し、本ガス濃度演算処理を終了する。
Xq=ΔVHq(G)/Gq(VT)…(5)
VLn-1'=(VLn-1+VLn)/2…(6)
そして、S234では、CPUは、S230にて取得したVHmと、S232で算出したVLn-1'を次式(7)の入力値として、電圧比VCqを算出する。
VCq=VHm/VLn-1'…(7)
なお、添え字qは時系列で増加する自然数であるが、m、nと直接連動する値ではないので、「q+1」等で表さずに、すべて「q」で表記する。例えば、S206以降の処理でVC1(q=1)とされ、S204でNOと判定されたとき、S230以降の処理ではVC2(q=2)となり、算出される毎に1ずつふえてゆく。
そして、S236では、S230にて取得した温度電圧VTHmと、電圧比換算用マップデータとに基づいて、環境温度THm(ひいては温度電圧VTHm)においてガス濃度X、及び、湿度Hがゼロのときの電圧比VCq(0)を算出する。
ΔVCq=VCq−VCq(0)…(8)
次に、S240では、S238にて算出した電圧比差ΔVCqと、湿度換算用マップデータとに基づいて、電圧比差ΔVCqのときの湿度Hqを算出する。
そして、S242では、S232で算出したVLn-1'と、S230にて取得したVTHmと、高温時電圧換算用マップデータとに基づいて、環境温度THm(ひいては温度電圧VTHm)においてガス濃度X、及び、湿度Hがゼロのときの高温時電圧VHq(0)を算出する。
続いて、S244では、S230で取得したVHmと、S240にて算出した湿度Hqと、湿度電圧変化換算用マップデータとに基づいて、VHmのうち湿度Hqによってもたらされた電圧変化分を表す高温時電圧変化ΔVHq(H)を算出する。
ΔVHq(G)=VHm−VHq(0)−ΔVHq(H)…(9)
続いてS248では、S230で取得したVHmと,S230にて取得したVTHqと、ガス感度換算用マップデータとに基づいて、VHmについて環境温度THm(ひいては温度電圧VTHm)毎に予め設定された可燃性ガスに対する感度(単位はガス濃度Xの逆数)を表すガス感度Gq(VT)を算出する。
最後に、S250では、S246にて算出した高温時電圧変化ΔVHq(G)と、S248にて算出したガス感度Gq(VT)とを次式(10)の入力値として、可燃性ガスのガス濃度Xqを算出し、ガス濃度演算処理の最初に戻る。
Xq=ΔVHq(G)/Gq(VT)…(10)
さらには、低温時電圧VLnと同一の検出タイミング(周期時間)における高温時電圧の予測値(平均高温時電圧VHm−1')を、他の周期時間での高温時電圧(VHm−1、VHm)から推定し、高温時電圧VHm−1'と低温時電圧VLnの電圧比から被検出雰囲気内の湿度Hqを演算し、これら環境温度TLnと湿度Hqとを用いてガス濃度Xqを補正する。同様に、高温時電圧VHmと同一の検出タイミング(周期時間)における低温時電圧の予測値(平均低温時電圧VLn−1')を、他の周期時間での低温時電圧(VLn−1、VLn)から推定し、高温時電圧VHmと低温時電圧VLn-1'の電圧比から被検出雰囲気内の湿度Hqを演算し、これら環境温度THmと湿度Hqとを用いてガス濃度Xqを補正する。
そのため、同一の検出タイミングでの電圧比が得られ、環境温度の時間的変化に伴うガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。
次に、図7〜図9を参照し、本発明の第2の実施形態に係る可燃性ガス検出装置のガス濃度演算処理について説明する。
図7は、VH及びVLの取得タイミングを示すタイムチャート(それぞれ図7(a)、(b))、発熱抵抗体の第1設定温度(CH),第2設定温度(CL)を示すタイムチャート(図7(c))、及び測温抵抗体の温度(温度電圧VT)の取得タイミングを示すタイムチャート(図7(d))を表す。又、図8はVH、VL及びVTの取得処理のフローチャート、図9は平均高温時電圧VH'を用いたガス濃度演算処理のフローチャートである。
このように、低温時電圧(VL1)と同一の検出タイミング(周期時間TW2)における高温時電圧の予測値(平均高温時電圧VH1')を、他の周期時間TW1、TW3での高温時電圧(VH1、VH2)から推定するため、同一の検出タイミングでVH、VLの電圧差及び電圧比が得られ、環境温度の時間的変化に伴うガス濃度の検出精度の低下を抑制することができる。又、第1の情報群においては周期時間TW2での環境温度(温度電圧VTL1)を用いることで、VH、VLの電圧差及び電圧比(第1の情報群)を算出するのと同一の検出タイミングでの環境温度をガス濃度の演算に用いることができる。つまり、第2の実施形態に係るガス濃度演算処理では、時間的に連続する2つの高温時電圧VH1,VH2の値を平均した平均高温時電圧VH1'、2つの高温時電圧VH1,VH2の間の周期時間TW2における低温時電圧VL1、及び、低温時電圧VL1を検出した周期時間TW2における環境温度VTL1からなる第1情報群に基づいて、ガス濃度の演算を行うのである。
次に、S306で、CPUは、高温時電圧(VHm)の取得が初回、つまり、VH1であるか否かを判定し、Noであれば濃度演算フラグに1を割り当て(S308)、S312へ移行する。S306でYesであればS312へ移行する。なお、第2の実施形態では、平均低温時電圧VLn-1'を算出しないので、演算判定フラグは用いない。
次に、S316で、CPUは、発熱抵抗体34を低温側(第2設定温度(CL)側)へ切り替え、S316の周期時間での温度電圧VTLnを取得する(S318)。
次に、S324で、CPUは、発熱抵抗体34の低温時電圧(VLn)を取得し、周期時間TWが経過したか否かを判定する(S326)。S326でYesであればS328へ移行し、NoであればS326に戻ってTWが経過するのを待つ。
S328で、CPUは、発熱抵抗体34を高温側(第1設定温度(CH)側)へ切り替え、S306へ戻る。
以上のようにして取得されたVHm、VLn、VTHm及びVTLnは、濃度演算フラグと関連付けて記憶装置8(RAM)に記憶され、以下のガス濃度演算処理で読み出される。
但し、図9の処理は、ステップS204が無く、S202から直ちにS206に移行すること以外は、図6で述べた処理のS206〜S226と同一であるので、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
34 発熱抵抗体
CH 第1設定温度
CL 第2設定温度
VH 高温時電圧
VL 低温時電圧
VH' 平均高温時電圧
VL' 平均低温時電圧
TW 周期時間
T 環境温度
7 マイコン(通電制御部、ガス濃度演算部)
50 通電制御回路(通電制御部)
30 基板
35 測温抵抗体
Claims (2)
- 被検出雰囲気内に配置されて、自身の温度変化により抵抗値が変化する発熱抵抗体と、
前記発熱抵抗体が予め設定された二つの設定温度にそれぞれ対応する各抵抗値となるように、該発熱抵抗体の通電状態を一定の周期時間毎に切り替える制御を行う通電制御部と、
前記被検出雰囲気内の温度である環境温度の変化により抵抗値が変化する測温抵抗体と、
前記通電制御部の制御による前記発熱抵抗体への通電時に検出される該発熱抵抗体の両端電圧、及び、前記測温抵抗体の抵抗値が変化することにより生じる電圧変化に基づく環境温度を用いて、前記被検出雰囲気内の可燃性ガスの濃度を演算するガス濃度演算部と、を備え、
前記二つの設定温度は、当該設定温度のうち高温側を第1設定温度、低温側を第2設定温度となるように設定された可燃性ガス濃度検出装置であって、
前記第1設定温度時に検出される前記発熱抵抗体の両端電圧を高温時電圧、前記第2設定温度時に検出される前記発熱抵抗体の両端電圧を低温時電圧とし、
前記ガス濃度演算部は、時間的に連続する2つの前記高温時電圧の値を平均した平均高温時電圧、前記2つの高温時電圧の間の周期時間における前記低温時電圧、及び、前記低温時電圧を検出した周期時間における前記環境温度からなる第1情報群に基づいて、又は時間的に連続する2つの前記低温時電圧の値を平均した平均低温時電圧、前記2つの低温時電圧の間の周期時間における前記高温時電圧、及び、前記高温時電圧を検出した周期時間における前記環境温度からなる第2情報群に基づいて、前記可燃性ガスの濃度を演算する、
可燃性ガス検出装置。 - 請求項1に記載の可燃性ガス検出装置であって、
前記ガス濃度演算部は、前記第1情報群の前記低温時電圧として、前記第2情報群を構成する時間的に連続する2つの前記低温時電圧の2つ目を用いる一方、前記第2情報群の前記高温時電圧として、前記第1情報群を構成する時間的に連続する2つの前記高温時電圧の2つ目を用いる、可燃性ガス検出装置。
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