JP6855974B2 - 転がり軸受及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1) 内外輪の軌道面及び転動体の転動面の少なくとも1つに、
38℃における蒸気圧が1×10−5Pa以下で、かつ、平均分子量が6250以下であるフッ素系潤滑油と、平均分子量が3000以下であるフッ素樹脂とを、質量比で、フッ素系潤滑油:フッ素樹脂=1:0.40〜1:0.48の割合で含有するフッ素系潤滑剤からなる潤滑膜を有することを特徴とする転がり軸受。
(2)真空中あるいはクリーンルームで用いられることを特徴とする上記(1)記載の転がり軸受。
(3)38℃における蒸気圧が1×10−5Pa以下で、かつ、平均分子量が6250以下であるフッ素系潤滑油と、平均分子量が3000以下であるフッ素樹脂とを、質量比で、フッ素系潤滑油:フッ素樹脂=1:0.40〜1:0.48の割合で含有するフッ素系潤滑剤と、希釈溶媒とを、質量比で、フッ素系潤滑油:希釈溶媒=1:12〜1:16で混合した潤滑剤希釈溶液を用い、内外輪の軌道面及び転動体の転動面の少なくとも1つに、オイルプレーティング処理することを特徴とする転がり軸受の製造方法。
(4)前記オイルプレーティング処理後、100℃以上250℃以下で、15分間以上60分間以下加熱することを特徴とする上記(3)記載の転がり軸受の製造方法。
オイルプレーティング処理して潤滑膜105を形成する。フッ素系潤滑剤におけるフッ素系潤滑油とフッ素樹脂との配合比は、質量比で、フッ素系潤滑油:フッ素樹脂=1:0.40〜1:0.48が好ましい。フッ素樹脂の含有量が上記配合比よりも低い場合には発塵抑制効果が劣化し、逆に高い場合にはフッ素系潤滑油の含有量が低くなるため、潤滑性能が劣化する。より望ましくは、上記配合比が1:0.43〜1:0.46である。
℃以下で、15分間以上60分間以下加熱して、希釈溶媒を蒸発させることにより、潤滑膜105を形成する。加熱温度及び加熱時間において、上限温度及び上限加熱時間を超える場合には、潤滑膜105を構成する潤滑剤の潤滑性が劣化し、また、内輪101及び外輪102の各軌道面や玉103の転動面の硬さの低下及び寸法変化の原因となる。逆に、あまりに低い温度や短い加熱時間に設定すると、希釈溶媒を完全に除去することができない。そのため、実際のオイルプレーティング処理の際には、上記の加熱温度及び加熱時間の範囲内であって、かつ、用いた希釈溶媒の種類や含有量に応じて該希釈溶媒を除去するのに十分な加熱温度及び加熱時間を設定する。また、軌道面等を構成する材料についても考慮し、例えば焼入れ・焼き戻し処理した鋼を用いる場合には、上記硬さの低下及び寸法変化をもたらさないような加熱温度及び加熱時間を設定する。
図2に耐久試験装置を示すが、図示されるように、水平に配置された回転軸1の2箇所段部に、2個の試験軸受2が回転軸両端からそれぞれ装填、嵌合している。略スリーブ形状の軸受ハウジング3が2個の試験軸受2にそれぞれ嵌合していて、試験軸受ハウジング3は外径に段部を有していて、段部が突き当てとなるように軸受ハウジング3が門型ハウジング5にそれぞれ嵌合している。2個の門型ハウジング5は真空槽7の中間板16に機械的に接合されていて、回転軸1が水平を保持するように試験軸受2を支持している。
・試験軸受:
内径:8〜40mm
個数:2
軸受姿勢:水平軸
回転輪:内輪回転
・回転速度:最大3000min−1
・試験環境:真空
・軸受温度:最高400℃
・測定項目:動摩擦トルク値
図3に発塵試験装置を示すが、図示されるように、2個の支持軸受21によって水平に支持された回転軸22の端部22Aに同軸的にセンタ軸23が嵌合し、締結されている。センタ軸23の外径には試験軸受24が同軸的に嵌合し、試験軸受24の内輪が内輪押さえ25によってセンタ軸23と機械一体的に取り付けられている。試験軸受24の外輪は、試験軸受ハウジング26に同軸的に嵌合していて、試験軸受ハウジング26は回転軸22と同軸的に配置されている。試験軸受24の外輪端面は、外輪押さえ27の端面と全周で接触していて、圧縮ばね28によって外輪押さえ27の端面から図右方に負荷を受けていて、それにより試験軸受24は予圧状態に保持されている。
・試験軸受:
内径:8〜60mm
個数:1
軸受姿勢:水平軸
回転輪:内輪回転
・回転速度:最大3000min−1
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温成り行き
・測定項目:発塵サイズと個数
図4に装置構成全体を示すが、同図(1)は側面図、(B)はA矢視図である。図示されるように、回転軸61が支持軸受62に水平支持されていて、回転軸61の一端がカップリング63によってモータ64と同軸的に結合している。回転軸61のもう一方の端部には試験軸受65の内径が回転軸61と同軸的に嵌合している。試験軸受65には断面略コの字型の外筒66が同軸的に嵌合している。外筒66の端面は、試験軸受65と直角度良く配置されるように外筒66は成形されている。
・試験軸受
内径:20mm
個数:1
軸姿勢水平
・回転速度:最大1000min−1
・回転方向:一方向
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温
・荷重条件:アキシアル荷重及びラジアル荷重有り
・測定時期:回転起動1分後及び15分後
・測定項目:軸受つれ回り力
下記の実施例1、比較例1−1及び比較例1−2の各試験軸受を用意した。
(実施例1)
38℃における蒸気圧が1×10−5Paで、平均分子量が6250であるフッ素系潤滑油Aと、平均分子量が3000で、平均粒径が約4μmのPTFEパウダーとを、質量比で、フッ素系潤滑油:PTFEパウダー=1:約0.44にて混合し、フッ素系潤滑剤Aを調製する。次いで、フッ素系潤滑剤Aと、フッ素系希釈溶媒とを、質量比で、フッ素系潤滑油A:希釈溶媒=1:14にて希釈して潤滑剤希釈溶液Aとする。そして、潤滑剤希釈溶液AにSUS440C製の深溝玉軸受(内径8mm)を浸漬し、引き上げた後に内外輪の表面を拭き取り、軸受全体を140℃で約30分間加熱して潤滑膜を形成して試験軸受を作製した。また、試験軸受にはプレス保持器を装着した。
平均分子量が8400のフッ素系潤滑油Bを主成分とするフッ素系潤滑油と、フッ素系希釈溶媒とを、質量比で、フッ素系潤滑油B:希釈溶媒=1:19とした潤滑剤希釈溶液Bを用いた以外は実施例1と同様にして試験軸受を作製した。
特開2005−36959号公報に従い、アルキル化シクロペンタン(蒸気圧:1×10−5Pa)を潤滑油Cとし、これを主成分とする潤滑油と希釈溶媒とを、質量比で、潤滑油C:希釈溶媒=1:19とした潤滑剤希釈溶液Cを用いた以外は実施例1と同様にして試験軸受を作製した。
・回転速度:3000min−1
・試験環境:真空(1×10−1Pa程度)
・軸受温度:200℃
・荷重条件:予圧あり(荷重条件はラジアル荷重P/C<5(*)
(* P:動等価荷重、C:基本動定各荷重)
・試験終了条件:モニタしている動摩擦トルク値が急激に増加したり、異音や多量の摩耗
粉が生じたり、あるいは、それらが複合して起こった場合に試験終了
・試験回数:1回
内径20mmの深溝玉軸受を用い、実施例1、比較例1−1及び比較例1−2と同様にしてオイルプレーティングによる潤滑被膜を形成して試験軸受を作製した。尚、実施例1と同様の試験軸受を用いた場合を実施例2、比較例1−1と同様の試験軸受を用いた場合を比較例2−1、比較例1−2と同様の試験軸受を用いた場合を比較例2−2とする。
・回転速度:1000min−1
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温
・荷重条件:アキシアル荷重及びラジアル荷重有り
・測定時期:回転起動1分後及び15分後
・測定項目:軸受つれ回り力
試験軸受として、上記の実施例2、比較例2−1、比較例2−2を用いた。尚、実施例2の試験軸受を用いた場合を実施例3、比較例1−1の試験軸受を用いた場合を比較例3−2、比較例1−2の試験軸受を用いた場合を比較例3−2とする。
・回転速度:300min−1及び1000min−1の2条件
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温
・荷重条件:予圧荷重のみ
・測定装置:パーティクルカウンタ
・測定流量:0.25ft3/2.5min、測定パーティクル個数を4倍にして1ft3に換算
・測定回数:24回
内径20mmの深溝玉軸受を用い、実施例1と同様にしてオイルプレーティングによる潤滑被膜を形成して試験軸受を作製した。この実施例1と同様の試験軸受を用いた場合を、実施例4とする。
・回転速度:1000min−1
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温
・荷重条件:アキシアル荷重及びラジアル荷重有り
・測定時期:回転起動1分後及び15分後
・測定項目:軸受つれ回り力
試験軸受として、上記の実施例4、比較例4−1、比較例4−2を用いた。尚、実施例4の試験軸受を用いた場合を実施例5、比較例4−1の試験軸受を用いた場合を比較例5−1、比較例4−2の試験軸受を用いた場合を比較例5−2とする。
・回転速度:1000min−1
・試験環境:常圧
・軸受温度:常温
・荷重条件:予圧荷重のみ
・測定装置:パーティクルカウンタ
・測定流量:0.25ft3/2.5min、測定パーティクル個数を4倍にして1ft3に換算
・測定回数:24回
2 試験軸受
3 軸受ハウジング
4 ヒータ
5 門型ハウジング
6 ばね
7 真空槽
7A 底部
8 排気ポート
9 カップリング
10 回転導入軸
11 支持軸受
12 支持軸受ハウジング
13 ワイヤー
14 ウェイトトレー
15 ウェイト
16 中間板
16A 貫通穴
21 支持軸受
22 回転軸
22A 端部
23 センタ軸
24 験軸受
25 内輪押さえ
26 試験軸受ハウジング
27 外輪押さえ
28 圧縮ばね
29 カップリング
30 モータ
30A モータ軸
31 磁気シール
32 気密室
33 気密室胴部
34 側板
35 配管ポート
61 回転軸
62 支持軸受
63 カップリング
64 モータ
65 試験軸受
69A、69B 荷重計
70 圧縮バネ
71 ピン
72 糸
Claims (4)
- 内外輪の軌道面及び転動体の転動面の少なくとも1つに、
38℃における蒸気圧が1×10−5Pa以下で、かつ、平均分子量が6250以下であるフッ素系潤滑油と、平均分子量が3000以下であるフッ素樹脂とを、質量比で、フッ素系潤滑油:フッ素樹脂=1:0.40〜1:0.48の割合で含有するフッ素系潤滑剤からなる潤滑膜を有することを特徴とする転がり軸受。 - 真空中あるいはクリーンルームで用いられることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
- 38℃における蒸気圧が1×10−5Pa以下で、かつ、平均分子量が6250以下であるフッ素系潤滑油と、平均分子量が3000以下であるフッ素樹脂とを、質量比で、フッ素系潤滑油:フッ素樹脂=1:0.40〜1:0.48の割合で含有するフッ素系潤滑剤と、希釈溶媒とを、質量比で、フッ素系潤滑油:希釈溶媒=1:12〜1:16で混合した潤滑剤希釈溶液を用い、内外輪の軌道面及び転動体の転動面の少なくとも1つに、オイルプレーティング処理することを特徴とする転がり軸受の製造方法。
- 前記オイルプレーティング処理後、100℃以上250℃以下で、15分間以上60分間以下加熱することを特徴とする請求項3記載の転がり軸受の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2017149171A JP6855974B2 (ja) | 2017-08-01 | 2017-08-01 | 転がり軸受及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2017149171A JP6855974B2 (ja) | 2017-08-01 | 2017-08-01 | 転がり軸受及びその製造方法 |
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|---|---|
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| JP2017149171A Active JP6855974B2 (ja) | 2017-08-01 | 2017-08-01 | 転がり軸受及びその製造方法 |
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