JP6871090B2 - 穿孔方法および穿孔治具 - Google Patents

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Description

本発明は、シール部材の中空部を穿孔するための穿孔方法、および当該穿孔方法に用いられる穿孔治具に関する。
自動車等の開口部、および開口部を開閉する開閉部材の少なくとも一方の周縁に取付けられ、開閉部材の閉鎖時に他方に圧接する事で開口部と開閉部材の間をシールするシール部材は、加硫ゴム材や熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂等の材料を用いて、全周の略大部分が連続押出工法を用いて同一断面、あるいは略同一の断面で長尺に形成される。シール部材が他方へ圧接する部分には、十分な反発力を得るとともに、反発力の経時低下を抑えることを目的として、当該部分の断面を中空形状に形成する事が多い。ここで、連続押出工法で上記部分の断面を中空形状に形成する場合、安定して一定の形状に押出すためには、中空内部の気圧を一定に保つことが必要となる。
しかし、押出工程が進行すると製品全長が長くなり中空内部体積が大きくなる一方、中空内部への唯一の空気流入口である製品先端の中空開口部は開口面積が一定であり、かつ押出機出口から遠ざかっていく。このため、中空内部への空気流入が次第に間に合わなくなり、中空内圧が外圧よりも低くなり中空形状が萎んだような形状になってしまう。この事象は押出速度が速ければ速い程顕著になる。
一方、シール部材の成形材料が発泡加硫ゴムである場合、特許文献1にあるように、未加硫ゴムを押出機から押出した直後に連続して行なう発泡加硫工程において中空内部で発泡ガスが発生する。このとき、上記と同様に中空内部からの発泡ガス排出口は製品先端の中空開口部しかなく、ガス排出が次第に間に合わなくなり、中空内圧が外圧よりも高くなることから、中空形状の部分が膨れた状態で成形されてしまう。このように、押出工程内の各領域で中空内圧に影響を及ぼす因子が様々ある。
そこで中空内部の気圧を一定に保つために、特許文献1にあるように、押出機のヘッド内に口金を介して中空内部と通気する装置を組み込む事が行なわれる。これによって中空内圧をある程度安定化させることができるが、押出機のヘッド部構成が複雑でかつ大がかりなものとなってしまう。
これとは別に、材料が押出機を出た後で中空部に針やキリ等を用いて間欠的に穿孔することが行なわれる。これによって中空内部と外部を連通化して、簡便に中空内圧を外気圧に近づけると共に内圧を一定にする事ができる。
上記はシール部材の製造工程内で発生する中空内圧に関する課題であるが、これとは別に、完成したシール部材を開口部や開閉部材に取付けて使用する際、中空内部の空気が外部に排出しづらいと、特許文献2にあるように、中空部が変形しづらく開閉部材の閉鎖時にシール部材の反発力が極端に高くなってしまい当該ドアが十分に閉まらない。よって、空気の排出口を確保する為に、中空部に間欠的に穿孔する事が行なわれる。上記のように製造工程や製品での中空内圧の調整のために、連続押出工程における中空部への穿孔は必要な工程である。
ところで、シール部材の中空部に穿孔する際の孔の位置は、シール性への悪影響等を避けるために中空部のシール部から遠ざけたり、見栄えを考慮して外観部から遠ざけたりすることが望ましい。しかし圧接部や外観部以外の中空部に針やキリを侵入させる際、シール部材の他の部位が針やキリの侵入軌跡上で干渉することがある。
例えば、自動車のサイドドア周縁に取付け、サイドドア開口部との間をシールするドアウェザーストリップに関し、特許文献3および4には共通した断面形状のものが記載されている。特許文献3のドアウェザーストリップは、円弧形状と直線形状からなる半円状の中空部、ドアへの取付部、および中空部の円弧形状の延長線上で中空部と取付部を一箇所で連結する連結部から構成されている。中空部の円弧形状は一方のみ延長して延長箇所の端部が取付部と連結しており、他方と取付部の間は開口している。
また、特許文献3には、中空部のシール部である円弧形状部の側から孔を開けている様子が記載されている。もし円弧形状部から遠ざけた直線形状部の側から針やキリを侵入させようとすると、取付部がその侵入軌跡上で干渉する。
特開2010−126040号公報(2010年6月10日公開) 特開2010−248620号公報(2010年11月4日公開) 欧州特許公開1502844号明細書(2005年2月2日公開) 中国実用新案公告第202608018号明細書(2012年12月19日公告)
針やキリは、加硫ゴムが加硫する前や、熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂が冷却固化する前の塑性変形しやすい状態で容易に中空部内に侵入させることができるが、その場合、例えば特許文献3の中空部における、直線形状部の側へ針やキリを侵入させようとすると、その侵入軌跡上で干渉する取付部に先に当たる結果、針やキリの力の作用によって、塑性変形可能な状態にある中空部と取付部との間を繋ぐ一箇所の連結部が容易に変形してしまう。また、取付部には不要な孔が開いてしまう。
これに対し、特許文献4のドアウェザーストリップでは、押出機のヘッド内口金の内部で、中空部の直線形状側へ取付部を経由して孔開け装置を侵入させて孔を開け、その後部材から流入する材料によって取付部に開いた孔を塞いでいる。口金内を材料が通過する途中で穿孔を行なっているため、材料が塑性変形しやすい状態であっても中空部と取付部との間を繋ぐ一箇所の連結部が変形することを防ぐことができる。しかし、口金内部に孔開け装置や、更には取付部に開いた穴を塞ぐ流路を組み込むと、押出機のヘッド部構成が複雑かつ大がかりなものとなってしまう。
また、特許文献3および4では、シール部材の一部である取付け面が中空部に侵入する針やキリの侵入経路上で干渉するが、これとは別に、製品を搬送する回転ローラ等の連続押出工程を構成する製造装置が上記侵入経路上で干渉する場合もある。その場合には、針やキリの長手方向への直線往復運動による穿孔ができない。
本発明は上記の各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シール部材が変形することなく、あるいは穿孔治具の設置に制約がある場合でも、中空部に確実かつ簡易に孔を開ける方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、中空部を有するシール部材を連続押出工法で製造する際に前記中空部に穿孔する穿孔方法であって、前記シール部材の成形材料が押出機の口金を出た後の押出品が搬送される経路上に穿孔治具が設置され、前記経路上の少なくとも前記穿孔治具の設置範囲で、前記中空部の穿孔部位の前記中空部外側に前記穿孔部位から離間して、穿孔するための穿孔器具を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲内に、穿孔障害体が覆い被さっており、前記穿孔部位と前記穿孔障害体とで形成される空間には開口部があり、前記穿孔治具は、保持部、回動軸部および針状部を備えており、前記穿孔治具の全体は、前記保持部を介して前記経路上に設置され、前記回動軸部は、前記保持部上に保持されており、前記回動軸部の長手方向を回動の中心軸として、前記保持部上に保持された状態で回動運動が可能であり、前記針状部は、前記中心軸の延伸方向に対して交差するように前記針状部の一端が固定され、前記針状部の他端は尖っており、前記回動軸部が回動することで、前記針状部の前記他端側が前記中心軸を円の中心とした円周上を移動する回動運動が可能であり、前記回動軸部および前記針状部で形成される平面が、前記穿孔部位の表面と対向した状態で、前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を、前記開口部から前記空間内に差し込んで穿孔待機状態で設置し、前記回動軸部が回動運動することで前記針状部の前記他端側が前記中空部内に侵入し穿孔する。
針やキリ等の穿孔するための穿孔器具(針状部に相当)を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合、最小設置可能範囲内には穿孔障害体があることから、その装置は実際には設置することはできない。
その点、上記構成によれば、穿孔治具の回動軸部および針状部で形成される平面が中空部の穿孔部位の表面と対向した状態で、回動軸部の少なくとも一部および針状部の全体を、上記穿孔部位と穿孔障害体とで形成される空間の開口部から同空間内に差し込むことで、穿孔障害体に干渉することなく穿孔治具を穿孔待機状態で設置することが可能となる。そのため、回動軸部が回動運動することで針状部の尖った側(他端側)が中空部内に侵入して穿孔することが可能となり、この穿孔過程でも穿孔治具が穿孔障害体に干渉することはない。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、前記シール部材の少なくとも前記穿孔部位は、加硫ゴム、熱可塑性エラストマー、または熱可塑性樹脂のいずれかによって形成されており、前記穿孔は、前記成形材料が前記口金を出た後の、前記成形材料が塑性変形可能な状態で行ってもよい。上記構成によれば、シール部材の成形材料が塑性変形可能な状態であるため、回動軸部の回動運動による、針状部の尖った側(他端側)の中空部内への侵入がより容易となる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を前記空間内に差し込んで設置する際、前記針状部の長手方向は前記成形材料の押出方向に対して平行となるようにしてもよい。上記構成によれば、中空部の穿孔部位へ侵入する際の、成形材料に対する針状部の抵抗が低くなり、穿孔がより容易となる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、前記回動軸部が回動運動して前記針状部の前記他端側が前記中空部内に侵入し、前記穿孔した後、前記回動軸部がさらに回動運動して前記他端側が前記中空部内から前記中空部の外部に出て、前記回動軸部および前記針状部で形成される前記平面が前記穿孔部位の表面と対向した状態になって再び前記穿孔待機状態になり、この工程を繰り返してもよい。上記構成によれば、中空部への穿孔を間欠的に連続して行うことができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、前記シール部材は、自動車用ドアウェザーストリップであり、前記穿孔障害体は、前記シール部材の一部を構成する、自動車用ドアへの取付部であることが好ましい。
上記構成によれば、自動車用ドアウェザーストリップの中空部であって中空圧接部を回避した部位に、自動車用ドアへの取付部からの干渉を回避した状態で確実かつ簡易に孔を開けることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔方法は、前記穿孔障害体は、前記連続押出工法によって前記シール部材を製造する製造装置の一部を構成することが好ましい。上記構成によれば、中空部に穿孔する際に、製造装置からの干渉を回避した状態で確実かつ簡易に孔を開けることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿孔治具は、中空部を有するシール部材を連続押出工法で製造する際に、前記シール部材の成形材料が押出機の口金を出た後の押出品が搬送される経路上に設置される穿孔治具であって、前記経路上の少なくとも前記穿孔治具の設置範囲で、前記中空部の穿孔部位の前記中空部外側に前記穿孔部位から離間して、穿孔するための穿孔器具を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲内に、穿孔障害体が覆い被さっており、前記穿孔部位と前記穿孔障害体とで形成される空間には開口部があり、穿孔治具は、保持部、回動軸部および針状部を備えており、前記穿孔治具の全体は、前記保持部を介して前記経路上に設置され、前記回動軸部は、前記保持部上に保持されており、前記回動軸部の長手方向を回動の中心軸として、前記保持部上に保持された状態で回動運動が可能であり、前記針状部は、前記中心軸の延伸方向に対して交差するように前記針状部の一端が固定され、前記針状部の他端は尖っており、前記回動軸部が回動することで、前記針状部の前記他端側が前記中心軸を円の中心とした円周上を移動する回動運動が可能であり、前記回動軸部および前記針状部で形成される平面が、前記穿孔部位の表面と対向した状態で、前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を、前記開口部から前記空間内に差し込んで穿孔待機状態で設置し、前記回動軸部が回動運動することで前記針状部の前記他端側が中空部内に侵入し穿孔する。
上記構成によれば、穿孔治具を用いることによって、シール部材の中空部に、穿孔障害体からの干渉を回避した状態で、確実かつ簡易に孔を開けることができる。
本発明の一態様によれば、シール部材の中空部に、穿孔障害体からの干渉を回避した状態で、確実かつ簡易に孔を開けることができる。
(a)は、本発明の第一の実施形態に係る製造方法によって製造されたドアアウターウェザーストリップが取付けられた、自動車のフロントドアの概略構成を示す図、(b)は、(a)のA−A線を拡大したドアアウターウェザーストリップの断面図、(c)は、中空部の穿孔部位に針やキリ等を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲を示す図である。 本発明の一態様に係る穿孔方法における連続押出工程の概略図であり、(a)は、成形材料が加硫ゴムである場合の、本発明の第一の実施形態に係る押出工程、(b)は、成形材料が熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂材料である場合の、本発明の第一の実施形態に係る押出工程、(c)は、本発明の第二の実施形態に係る押出工程である。 本発明の第一の実施形態に係る穿孔治具であり、(a)は、上記穿孔治具が口金出口に取付けられた状態の俯瞰図、(b)は、上記穿孔治具の回動軸部および針状部を(a)のI方向から見た図、(c)は、上記回動軸部および上記針状部を(a)のII方向から見た図である。 製品搬送経路に設置された上記穿孔治具について、(a)は俯瞰図、(b)は穿孔待機状態、(c)は穿孔状態、(d)は再穿孔待機状態の概略図である。 上記穿孔治具について、回動軸部が回動して針状部が穿孔待機状態から中空部の穿孔部位の肉厚途中まで侵入した状態を示しており、(a)は、穿孔待機状態で針状部が押出方向を向いている場合の図、(b)は、押出方向と逆方向を向いている場合の図である。 本発明の第二の実施形態に係る製造方法によって製造された、ドアアウターウェザーストリップの押出成形部の断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る穿孔方法における連続押出工程において、穿孔治具の針状部が中空部の穿孔部位に侵入した状態を示す図である。 本発明の一態様に係る製造方法が適用可能な、自動車用シール部材の他の例を示す断面図である。
〔第一の実施形態〕
<ドアアウターウェザーストリップ>
まず、図1を参照して、本発明の第一の実施形態に係る製造方法によって製造される、ドアアウターウェザーストリップ1について説明する。図1の(a)は、ドアアウターウェザーストリップ1が取付けられた自動車100の、自動車のフロントドア101の概略構成を示す側面図である。図1の(b)は、ドアアウターウェザーストリップ1の押出成形部1aの概略構成を示す断面図である。
図1の(a)に示すように、ドアアウターウェザーストリップ1(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)は、自動車100のフロントドア101(自動車用ドア)や、図示されないリアドアの周縁部に取付けられ、当該周縁部とドア開口部102の周縁部との間をシールする。
図1の(b)に示すように、ドアアウターウェザーストリップ1の押出成形部1aは、中空部15、フロントドア101への取付部16(穿孔障害体、シール部材の一部を構成する取付部)、および連結部17を備えている。中空部15は孔20が穿孔された穿孔部位15aと、ドア開口部102の周縁部へ圧接する円弧形状のシール部位15bとで構成される。
図1の(a)では、穿孔部位15aは直線形状となっているが、曲線となっていてもよい。また穿孔部位15aとシール部位15bとは当該穿孔部位15aの両端で接続しているが、両者の接続は一点のみとし、それぞれが接続していない他端同士の間を、別の直線や曲線で接続してもよい。
連結部17は、穿孔部位15aの両端とシール部位15bとを接続する二つある接続点の内の一つである中空部接続点15cと、二つある取付部16の端部の内の中空部接続点Aに近い側である取付部端部16aとの間を連結している。中空部接続点15dと取付部16の端部16bとの間は連結しておらず開口している。中空部15の穿孔部位15aと取付部16との間は3〜5mm程度の間隙がある。
図1の(c)は、中空部15の穿孔部位15aに針やキリ等(穿孔するための穿孔器具)を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲を示している。上記装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲は、針やキリ等の進退速度、針やキリ等自身の軸方向への回動の有無、穿孔部位の肉厚、材料の粘度、硬度、中空の形状、寸法などにもよるが、主に針やキリ等を進退させるシリンダの大きさの影響を受ける。
上記装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲を中空部15の穿孔部位15aの穿孔面からの距離で表現すると、小型(長さ約10mm)のシリンダを用いた場合で約20mm、中型(長さ約50mm)のシリンダを用いた場合で約100mm程度必要である。この最小設置可能範囲内に、中空部15の穿孔部位15aから離間して取付部16が覆い被さっていて穿孔の障害となるため、上記の仮想的な装置は、本発明の一態様に係る穿孔方法において実際には設置できない。
中空部15のシール部位15bは、ドア開口部102の周縁部に圧接して、フロントドア101の周縁部とドア開口部102の周縁部との間をシールする主たる部位であり、主に車内側の面がドア開口部102に圧接する。取付部16に両面テープ30を貼り付けることにより、ドアアウターウェザーストリップ1をフロントドア101、具体的には図1の(b)に示すドアサッシュ101aの周縁部に固定する。
本明細書では、本発明の一態様に係る製造方法によって、上述の押出成形部1aが製造される場合を例に挙げて説明する。
ドアアウターウェザーストリップ1を構成する各部は主に、加硫ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂等によって形成されている。加硫ゴムの材料としては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等を用いることができる。熱可塑性エストラマーの材料としては、例えばオレフィン系(TPO)またはスチレン系(TPS)等を用いることができる。熱可塑性樹脂の材料としては、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、または軟質のポリ塩化ビニル等を用いることができる。材料はソリッド状であっても、発泡したスポンジ状であっても、または一部が発泡したスポンジ状でその他がソリッド状であってもよい。
<押出成形部の製造方法>
次に、図2の(a)および(b)、図3、図4、図5を参照して、押出成形部1a(シール部材)の製造方法について説明する。図2の(a)は、ゴムを材料として押出成形部1aを製造するラインの概略図である。成形材料が熱可塑性エラストマー、または熱可塑性樹脂である場合は、図2の(b)に示す製造ラインで製造する。図3の(a)〜(c)は、穿孔治具90を各方向から見た図である。図4の(a)〜(d)は、上記製造方法における、穿孔治具90の設置状態または穿孔状態の説明図である。図5の(a)および(b)は、上記製造方法における穿孔の一過程を詳細に説明した図である。
(製造方法の概要)
ゴムを成形材料として押出成形部1aを製造する場合、図2の(a)に示すように、押出成形部1aは、押出機810、加硫炉820および回転ローラ830により構成される製造ライン(製造装置)で製造される。具体的には、以下の(1)〜(3)の各工程を踏むことによって押出成形部1aが製造される。
(1) まず、EPDM等のゴム材料に各副資材を混練し、調製したゴム配合物を、押出機810を用いて所定形状(図1の(b)参照)に押出成形し、塑性変形が可能な未加硫ゴム状の押出成形部1a(押出品)を加硫炉820に向けて押出す。押出機810の口金811には、押出成形部1aが口金811を出た所で穿孔治具90が取付けられており、塑性変形が可能な未加硫ゴム状の押出成形部1aが押出機810の口金811を出た所で、穿孔治具90の針状部91(図3・図4参照)によって当該押出成形部1aの中空部15の穿孔部位15aに孔20が開けられる(詳細は後述)。
なお、図2および図3では口金811に直接穿孔治具90が取付けられるが、押出成形部1aが口金811を出た所であり、かつ成形材料が塑性変形が可能な領域であれば、口金811と穿孔治具90とは離間していてもかまわない。
(2) 次に、中空部15の穿孔部位15aに孔20が開けられた未加硫ゴム状の押出成形部1aは、加硫炉820を通過する。加硫炉820では、マイクロ波等の高周波や、熱風による加硫が行われ、弾性変形が可能な状態となる。
なお、複数の加硫炉820で加硫工程を構成する場合、例えば、それぞれの温度設定条件を変えてもよいし、熱風加硫炉と高周波加硫炉を組み合わせてもよい。ゴムが発泡ゴムである場合には、この加硫工程で加硫と同時に発泡が行なわれる。
(3) 次に、加硫炉820を通過した押出成形部1aを、回転する回転ローラ830で挟み引き取る。この後、図示しない両面テープの貼付け工程などを経て押出成形部1aが完成する。
なお、成形材料が熱可塑性エラストマー、または熱可塑性樹脂である場合は図2の(b)の製造ラインで製造する。同材料が発泡性である場合には、押出機810内で発泡が行なわれる。塑性変形が可能な状態で押出された押出成形部1aを冷却器850に通すことで弾性変形可能な状態となる。この際に製品断面形状の孔が開いた治具であるサイザー840を通すことで、製品断面形状を維持しながら弾性変形可能な状態に変化させることができる。穿孔治具90、回転ローラ830については図2の(a)と同一なので説明を省略する。
(穿孔治具)
図3の(a)に示すように、押出機810の口金811における、押出成形部1a(未加硫ゴム状)の押出口811aの近傍には、針状部91、保持部92および回動軸部93を備えている穿孔治具90が取付けられている。穿孔治具90全体は保持部92を介して設置され、また、回動軸部93および針状部91は、上記空間S内に挿入できる程度の大きさ・太さとなっている。
図3の(b)に示すように、回動軸部93は、保持部92上に保持されている、略棒形状の部位である。回動軸部93は、その長手方向を回動の中心軸として、保持部92上に保持された状態で回動運動する。この回動運動は、図示しないモータなどの駆動部、および制御装置によって、角速度、回動角度、回動の向き、向きの切り替え、切り替えの間隔、等が適宜制御される。
針状部91は、略針形状の部位であり、回動軸部93の中心軸の延伸方向に対して略垂直となるようにその一端が固定されている。針状部91の他端は尖っており、図3の(c)に示すように、回動軸部93が回動することで針状部91の尖った側(他端側)が回動軸部93の中心軸を円の中心とした円周上を移動する回動運動を行なう。
なお、図3の(a)〜(c)では、針状部91の形状は全体が円錐形状になっているが、任意に変更することができる。例えば、針状部91の先端のみが尖っており、その他の部位(根元以外)は円柱形状となっていてもよい。また例えば、針状部91が長手方向に沿って両刃の刃物形状となっており、刃先が回動方向を向くようにしてもよい。
(穿孔方法)
上述のように、工程(1)において、未硫化ゴム状の押出成形部1aにおける中空部15の穿孔部位15aに、針状部91によって孔20を開ける。具体的には、以下の(i)〜(iii)の各工程を踏むことによって穿孔部位に孔20が開けられる。
(i) 図3および図4、特に図4の(b)に示すように、押出成形部1aが押出機810の押出口811aから押出され穿孔治具90の設置場所まで搬送されると、穿孔治具90の回動軸部93および針状部91で形成される平面が中空部15の穿孔部位15aの穿孔面(表面)に対して略平行な状態で、回動軸部93の一部および針状部91の全体を、保持部92を介して、中空部15の穿孔部位15aと取付部16とで形成される空間Sの開口部から当該空間S内に差し込み、穿孔待機状態となる(穿孔待機工程)。
この際、針状部91の長手方向は、成形材料の押出方向に対して略平行とした方が望ましく、平行とした方がさらに望ましい。例えば、針状部91の長手方向を上記押出方向に対して45°に設定することも可能である。しかしながら、穿孔治具90の回動軸部93が回動運動して針状部91の尖った側(他端側)が中空部15内に侵入した際の針状部91と中空部15の穿孔部位15aとが接触し穿孔する面積を両者で比較すると、上記押出方向に対して略平行な方がその面積が少ないことから、連続押出工程にて搬送される製品に対する針状部91の抵抗が低くなり、穿孔がより容易となる。この効果は、針状部91の長手方向を成形材料の押出方向に対して平行にすることで、より高くなる。
さらには、針状部91の尖った側(他端側)は、上記押出方向を向いていても当該押出方向と逆方向を向いていてもよいが、上記押出方向を向いている方がより望ましい。図5の(b)に示すように、針状部91の尖った側(他端側)が上記逆方向を向いていると、針状部91の尖った側(他端側)の先端が中空部15の穿孔部位15aの肉厚途中まで侵入した時点で、当該先端より上を流れる成形材料と下を流れる成形材料とが二手に分かれようとする。その結果、連続押出工程にて搬送される製品に対する針状部91の抵抗が高くなる可能性がある。
その点、図5の(a)に示すように、針状部91の尖った側(他端側)が進行方向を向いていれば、上記の現象が起こる可能性は低くなる。第1の実施形態におけるこれ以降の説明では、針状部91の長手方向が上記押出方向に対して略平行で、かつ尖った側(他端側)が押出方向を向いた状態で設置されていることを前提とする。
なお、上記の穿孔待機工程において、針状部91の全体を空間S内に差し込む際、回動軸部93および針状部91で形成される平面が穿孔部位15aの穿孔面(表面)に対して略平行な状態にする必要は必ずしもない。最低限、回動軸部93および針状部91で形成される平面が穿孔部位15aの穿孔面(表面)と対向する状態になっていればよい。
(ii) 次に、押出成形部1aの押出しがさらに進んで、中空部15の穿孔部位15aにおける孔形成予定箇所が穿孔待機状態の針状部91の直上を通過する直前に、制御装置による駆動部の制御によって針状部91の回動が開始される。具体的には、孔形成予定箇所における成形材料の押出方向側の先端が針状部91の先端の直上を通過する直前に、針状部91の回動が開始される。
この時の針状部91は、図4の(c)に示すように、上記押出方向と反対方向に回動し(図中の実線矢印参照)、この回動によって針状部91が中空部15の穿孔部位15aに貫通し、当該穿孔部位15aの孔形成予定箇所に孔20が開けられる(穿孔工程)。
孔20の形状は、図4の(a)に示すように、平面視で上記押出方向に沿って延伸する細長い略長方形状となる。針状部91が穿孔待機状態から略90°まで回動した時点で、制御装置による駆動部の制御によって針状部91の回動が一旦停止する。
(iii) 次に、中空部15の穿孔部位15aに孔20を開けた後、図4の(c)に示すように、制御装置による駆動部の制御により、針状部91を工程(ii)での回動方向と反対の方向に回動させる。そして、針状部91の尖った側(他端側)が中空部15内から中空部15の外部に出て再び押出方向を向いた状態で中空部15の穿孔部位15aに対して略平行な状態になり、再び穿孔待機状態になる。
この(i)〜(iii)の各工程を所定間隔で継続実施することにより、中空部15の穿孔部位15aに所望の個数の孔20を開けることができる。
なお、上記(i)〜(iii)の各工程はあくまで一例であり、他の方法によって中空部15の穿孔部位15aに孔20を開けてもよい。例えば、工程(ii)において針状部91の回動を一旦停止する回動角度は、針状部91が中空部15内に侵入した状態であれば、90°より大きくても小さくてもよい。さらには、工程(ii)および(iii)において、穿孔待機状態から回動を開始した針状部91は中空部15内に侵入した状態で一旦停止せずに180°まで回動し、針状部91の尖った側(他端側)が中空部15内から中空部15の外部に出て上記押出方向とは逆方向を向いた状態で一旦停止して再び穿孔待機状態になってもよい。
ただし、この場合、次の穿孔工程では針状部91の尖った側(他端側)が上記押出方向とは逆方向を向いた状態で穿孔を開始し、穿孔後、上記押出方向を向いた状態で一旦停止して再び穿孔待機状態になる。つまり、中空部15の穿孔部位15aへの針状部91の侵入が、図5の(a)および(b)に示す状態を交互に繰り返すことになる。毎回、中空部15の穿孔部位15aへの針状部91の侵入が図5の(a)の状態である場合に比べて、連続押出工程にて搬送される製品に対する針状部91の抵抗が高くなる可能性がある。
〔第二の実施形態〕
図2の(c)、図6および図7を参照して、本発明の第二の実施形態に係る製造方法によって製造される、ドアアウターウェザーストリップ2(自動車用ドアウェザーストリップ)について説明する。図2の(c)は、本発明の第二の実施形態に係る押出工程である。図6は、ドアアウターウェザーストリップ2の押出成形部2aの断面図である。図7は、本発明の第二の実施形態に係る穿孔方法における連続押出工程において、穿孔治具90の針状部91が中空部25の穿孔部位25aに侵入した状態を示す図である。
なお、成形材料はゴムであっても、熱可塑性エラストマーや樹脂材料であってもよく、第一の実施形態で説明したように、それぞれに適した製造ラインである図2の(a)または(b)で製造される。
本実施形態では、押出成形部2aは、図2の(c)に示すように、押出機810および回転ローラ860により構成される製造ライン(製造装置)で製造される。具体的には、押出成形部2aが口金811を出た所で、塑性変形可能な押出成形部2aは回転ローラ860の上を搬送される。
ここで、図6に示すように、回転ローラ860と中空部25の穿孔部位25aとの間は離間している。中空部25の穿孔部位25aに針やキリ等を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合、その最小設置可能範囲内に、回転ローラ860(穿孔障害体、製造装置の一部を構成)があって穿孔の障害となる。そのため、上記の仮想的な装置は、本発明の一態様に係る穿孔方法において実際には設置できない。
そこで、図7に示すように、穿孔治具90の回動軸部93と針状部91を回転ローラ860と中空部25の穿孔部位25aとの間の空間S1にその開口部から差し込んで穿孔待機状態とし、第一の実施形態で説明したように針状部91を回動させることで穿孔を行なう。
〔本発明の一態様に係る製造方法を適用可能な製品の他の例〕
図8を参照して、本発明の一態様に係る製造方法を適用可能な製品の他の自動車用シール部材の例について説明する。いずれも、中空部の穿孔部位に、同シール部材を構成する一部が穿孔障害体として覆い被さっている。
図8の(a)は、上記製造方法による製造が可能なドアインナーウェザーストリップ3の例を示す断面図である。図8の(b)は、上記製造方法による製造が可能なベルトラインインナーウェザーストリップ4の例を示す断面図である。図8の(c)および(d)は、上記製造方法による製造が可能なグラスラン5および6の例を示す断面図である。図8の(e)は、上記製造方法による製造が可能なヒドゥンタイプのグラスラン7の例を示す断面図である。
まず、図8の(a)に示すような芯金レスタイプのドアインナーウェザーストリップ3(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)について、その押出成形部3aを上記製造方法で製造することができる。ドアインナーウェザーストリップ3は、自動車のフレームにおけるドア開口部の周縁部に取付けられ、ドア開口部の周縁部と、当該ドア開口部を開閉する自動車用ドアのドアパネルの周縁部との間をシールする。
押出成形部3aは、車外側側壁3a−3における車外側の面に中空シール部3a−4が形成されており、車内側側壁3a−1における車外側の面から突出した車内側保持リップ部2a−2と車外側側壁3a−3とで、フランジ(不図示)を挟み込む構造になっている。
ここで、車外側側壁3a−3に孔20を開けるためには、車内側側壁3a−1と車外側側壁3a−3と両側壁を連結する連結部3a−5とで取り囲まれる空間S2に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91を車外側側壁3a−3に貫通させるのが簡易かつ確実である。
また例えば、図8の(b)に示すようなベルトラインインナーウェザーストリップ4(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)について、その押出成形部4aを上記製造方法で製造することができる。ベルトラインインナーウェザーストリップ4は、自動車用ドアのインナーパネルの、ドアガラスが昇降する開口部の下端に取付けられる。具体的には、押出成形部4aの車内側側壁4a−1と車外側側壁4a−2とで、インナーパネルの先端フランジ401を挟み込むことにより固定される。
押出成形部4aの車外側側壁4a−2における車外側の面には、中空シール部4a−3が形成されている。ここで、中空シール部4a−3の穿孔部位に孔20を開けるためには、車内側側壁4a−1と車外側側壁4a−2とで取り囲まれる空間S3に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91を上記穿孔部位に貫通させるのが簡易かつ確実である。
また例えば、図8の(c)に示すようなグラスラン5(シール部材)を上記製造方法で製造することができる。グラスラン5は、自動車用ドアのドアフレームに取付けられ、ドアガラスの昇降を案内するとともにドアガラスが上昇して窓部が閉じられたときに、ドアガラスの周縁部とドアフレームとの間をシールする。
グラスラン5は、基底部52の一端から車内側側壁53が突出しているとともに、他端から車外側側壁54が突出している。また、車内側側壁53の先端からは、当該車内側側壁53と基底部52との連結箇所に向けて延伸する車内側意匠リップ部55と、基底部52のドアガラスと対向する面に向けて延伸する車内側シールリップ部56とが設けられている。車外側側壁54にも同様のリップが設けられている。グラスラン5は、車内外それぞれの側壁と意匠リップ部とで、ドアフレーム内に設けられたチャンネル部のフランジを挟み込んだ状態で、チャンネル部内に取付けられる。
なお、図8の(c)は押出工程での断面形状であり、車内側側壁53と車外側側壁54のそれぞれはハ字形状に開いているが、チャンネル部内に取付けられた際には、両側壁は略平行になる。
さらに、車内側側壁53の車内側シールリップ部56と対向する面には、第1中空シール59aが形成されており、車内側シールリップ部56がドアガラスとの接触によって撓んだ時に押し返す役目を果たす。車外側側壁54にも同様の第2中空シール59bが形成されている。
ここで、車内側側壁53に孔20を開けるためには、車内側側壁53と車内側意匠リップ部55とで取り囲まれる空間S4に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91を車内側側壁53に貫通させるのが簡易かつ確実である。車外側側壁54に孔20を開ける場合も同様(空間S5に針状部91を挿入し、回動)である。
また例えば、図8の(d)に示すようなグラスラン6(シール部材)を上記製造方法で製造することができる。グラスラン6は、基底部61の車内側端部から車内側側壁62が突出し、車外側端部から車外側側壁63が突出している。車内側側壁62の先端からは、車内側意匠リップ部64が基底部61側に突出し、車外側側壁63の先端からは、車外側意匠リップ部65が基底部61側に突出している。
グラスラン6は、車内側側壁62と車内側意匠リップ部64とで第1フランジ601を挟み込み、車外側側壁63と車外側意匠リップ部65とで第1フランジ602を挟み込む構造になっている。また、車内側側壁62の車外側側壁63と対向する面には第1中空シール部66が形成され、車外側側壁63の車内側側壁62と対向する面には第2中空シール部67が形成されている。
ここで、車内側側壁62に孔20を開けるためには、車内側側壁62と車内側意匠リップ部64とで取り囲まれる空間S6に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91を車内側側壁62に貫通させるのが簡易かつ確実である。同様に、車外側側壁63に孔20を開けるためには、車外側側壁63と車外側意匠リップ部65とで取り囲まれる空間S7に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91を車外側側壁63に貫通させるのが簡易かつ確実である。
また例えば、図8の(e)に示すようなヒドゥンタイプのグラスラン7について、その押出成形部7aを上記製造方法で製造することができる。グラスラン7は、自動車のサッシュを当該グラスラン7で隠すことにより、外部からサッシュを視認できなくする機能を有し、外観に優れた自動車用ドアを構成することができる。
グラスラン7は、車外側側壁71の車内側の面から、ボディー側側壁73およびグラスラン側側壁74が車内側に向けて突出している。また、車内側側壁72が、グラスラン側側壁74の先端から鉛直下側に向けて突出しているとともに、中空シール部75が、グラスラン側側壁74のドアガラス710と対向する面に形成されており、ドアガラス閉時のドアガラス710の突き上げによる異音などを抑える機能を持つ。
グラスラン7は、車内側側壁72がドアフレーム700に当接するとともに、ボディー側側壁73とグラスラン側側壁74とでドアフレーム700の先端のフランジ701を挟み込むことにより、ドアフレーム700に取付けられる。
ここで、グラスラン側側壁74に孔20を開けるためには、車外側側壁71とボディー側側壁73とグラスラン側側壁74とで取り囲まれる空間S8に針状部91を挿入し、回動させて、当該針状部91をグラスラン側側壁74に貫通させるのが簡易かつ確実である。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示す範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、2:ドアアウターウェザーストリップ(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)
3:ドアインナーウェザーストリップ(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)
4:ベルトラインインナーウェザーストリップ(シール部材、自動車用ドアウェザーストリップ)
5、6、7:グラスラン(シール部材) 15、25:中空部
15a、25a:穿孔部位 16:取付部(穿孔障害体) 20:孔
90:穿孔治具 91:針状部 92:保持部 93:回動軸部
810:押出機 811:口金 860:回転ローラ(穿孔障害体)
S、S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7:空間

Claims (7)

  1. 中空部を有するシール部材を連続押出工法で製造する際に前記中空部に穿孔する穿孔方法であって、
    前記シール部材の成形材料が押出機の口金を出た後の押出品が搬送される経路上に穿孔治具が設置され、
    前記経路上の少なくとも前記穿孔治具の設置範囲で、前記中空部の穿孔部位の前記中空部外側に前記穿孔部位から離間して、穿孔するための穿孔器具を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲内に、穿孔障害体が覆い被さっており、前記穿孔部位と前記穿孔障害体とで形成される空間には開口部があり、
    前記穿孔治具は、保持部、回動軸部および針状部を備えており、
    前記穿孔治具の全体は、前記保持部を介して前記経路上に設置され、
    前記回動軸部は、前記保持部上に保持されており、前記回動軸部の長手方向を回動の中心軸として、前記保持部上に保持された状態で回動運動が可能であり、
    前記針状部は、前記中心軸の延伸方向に対して交差するように前記針状部の一端が固定され、前記針状部の他端は尖っており、前記回動軸部が回動することで、前記針状部の前記他端側が前記中心軸を円の中心とした円周上を移動する回動運動が可能であり、
    前記回動軸部および前記針状部で形成される平面が、前記穿孔部位の表面と対向した状態で、前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を、前記開口部から前記空間内に差し込んで穿孔待機状態で設置し、前記回動軸部が回動運動することで前記針状部の前記他端側が前記中空部内に侵入し穿孔することを特徴とする穿孔方法。
  2. 前記シール部材の少なくとも前記穿孔部位は、加硫ゴム、熱可塑性エラストマー、または熱可塑性樹脂のいずれかによって形成されており、
    前記穿孔は、前記成形材料が前記口金を出た後の、前記成形材料が塑性変形可能な状態で行なわれることを特徴とする請求項1に記載の穿孔方法。
  3. 前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を前記空間内に差し込んで設置する際、前記針状部の長手方向は前記成形材料の押出方向に対して平行であることを特徴とする請求項1または2に記載の穿孔方法。
  4. 前記回動軸部が回動運動して前記針状部の前記他端側が前記中空部内に侵入し、前記穿孔した後、前記回動軸部がさらに回動運動して前記他端側が前記中空部内から前記中空部の外部に出て、前記回動軸部および前記針状部で形成される前記平面が前記穿孔部位の表面と対向した状態になって再び前記穿孔待機状態になり、この工程を繰り返すことで、前記中空部への前記穿孔が間欠的に連続して行なわれることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の穿孔方法。
  5. 前記シール部材は、自動車用ドアウェザーストリップであり、
    前記穿孔障害体は、前記シール部材の一部を構成する、自動車用ドアへの取付部であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の穿孔方法。
  6. 前記穿孔障害体は、前記連続押出工法によって前記シール部材を製造する製造装置の一部を構成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の穿孔方法。
  7. 中空部を有するシール部材を連続押出工法で製造する際に、前記シール部材の成形材料が押出機の口金を出た後の押出品が搬送される経路上に設置される穿孔治具であって、
    前記経路上の少なくとも前記穿孔治具の設置範囲で、前記中空部の穿孔部位の前記中空部外側に前記穿孔部位から離間して、穿孔するための穿孔器具を長手方向へ直線往復運動させて穿孔する装置を仮想的に設置する場合の最小設置可能範囲内に、穿孔障害体が覆い被さっており、前記穿孔部位と前記穿孔障害体とで形成される空間には開口部があり、
    穿孔治具は、保持部、回動軸部および針状部を備えており、
    前記穿孔治具の全体は、前記保持部を介して前記経路上に設置され、
    前記回動軸部は、前記保持部上に保持されており、前記回動軸部の長手方向を回動の中心軸として、前記保持部上に保持された状態で回動運動が可能であり、
    前記針状部は、前記中心軸の延伸方向に対して交差するように前記針状部の一端が固定され、前記針状部の他端は尖っており、前記回動軸部が回動することで、前記針状部の前記他端側が前記中心軸を円の中心とした円周上を移動する回動運動が可能であり、
    前記回動軸部および前記針状部で形成される平面が、前記穿孔部位の表面と対向した状態で、前記回動軸部の少なくとも一部および前記針状部の全体を、前記開口部から前記空間内に差し込んで穿孔待機状態で設置し、前記回動軸部が回動運動することで前記針状部の前記他端側が中空部内に侵入し穿孔することを特徴とする穿孔治具。
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