JP6873776B2 - 電荷発生層用塗工液、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電荷発生層用塗工液、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDFInfo
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Description
該有機顔料が、フタロシアニン顔料、下記式(3)で示される構造を有するビスアゾ顔料、または、下記式(4)で示される構造を有するビスアゾ顔料である電荷発生層用塗工液および電子写真感光体が提供される。
本発明に係る電荷発生層用塗工液は、電子写真感光体における電荷発生層用塗工液であって、少なくとも電荷発生物質としての有機顔料と、下記式(1)で示される構造を有するトリアゾ化合物を含有する。
アルキル基は、置換基を有していてもよく、置換基としては、カルボキシ基、リン酸基あるいはその塩、スルホン酸基あるいはその塩、ニトロ基、アリール基などが挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアルキニル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチニル基、プロピニル基などの炭素数1以上5以下のアルキニル基が挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアルケニルオキシカルボニル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル基などが挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアリール基としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。アリール基は、置換基を有していてもよく、置換基としては、アルキル基、ハロゲン基、カルボキシ基、ニトロ基などが挙げられる。
R’R”がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのカルボン酸ジアルキルアミド基、
R’R”のいずれか一方がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのカルボン酸モノアルキルアミド基、又は
R’R”がHのアセトアミド基等が挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアルコキシ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基等が挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアミノ基としては、特に限定されるものではないが、例えば、無置換アミノ基、N−ブチルアミノ基、N−ベンジルアミノ基のようなモノ置換アミノ基、N,N−ジエチルアミノ基のようなジ置換アミノ基等が挙げられる。
式(1)中、R1〜R10におけるアシル基としては、特に限定されるものではないが、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、アクリル基等が挙げられる。
トリアゾ化合物の添加量が多いほど、分散性が向上してかぶりを抑制することができるが、多量添加によって半導体レーザーの発振波長域から変動する場合があり、電子感光体における所望の感度を損ねる場合がある。そのため、有機顔料に対してトリアゾ化合物を質量比にして、0.5%以上50%以下で含有させることが好ましい。さらに、ゴーストとかぶりの双方に優れることから1%以上20%以下含有させることがより好ましい。
電荷発生物質である有機顔料としては、特に限定されないが、例えば以下のものが挙げられる。金属フタロシアニン顔料又は無金属フタロシアニン顔料などのフタロシアニン顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリツク酸メチン顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、アゾ顔系料。
以下にアゾ系顔料の具体例を下記式(1)〜(5)に示すが、これらに限定されるものではない。
式(2)中、R11〜R26におけるアリール基としては特に限定されるものではないが、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°、28.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが7.4°±0.2°、16.6°±0.2°、25.5°±0.2°、28.3°±0.2°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン顔料、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが9.2°±0.2°、14.1°±0.2°、15.3°±0.2°、19.7°±0.2°、27.1°±0.2°に強いピークを有する結晶形のジヒドロキシシリコンフタロシアニン顔料、及び
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの27.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のチタニルフタロシアニン顔料。
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°、9.9°±0.2°、16.6°±0.2°、18.6°±0.2°、25.5°±0.2°、28.3°±0.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料。
本発明の電子写真感光体は、支持体および該支持体の上に形成された感光層を有する。感光層には、単層型感光層や積層型感光層がある。単層型感光層は、電荷発生物質である有機顔料および電荷輸送物質をともに含有する単一層からなる感光層である。積層型感光層は、有機顔料を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを積層してなる感光層である。中でも、電荷発生層と、電荷発生層の上に形成された電荷輸送層とを有する積層型感光層が好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
導電層は、導電性粒子と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などを更に含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上40μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
電子輸送物質としては、以下のものが挙げられる。キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物など。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上述の各材料及び溶剤を含有する下引き層用塗工液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗工液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層の結着樹脂としては、例えば、以下のものが挙げられる。ポリビニルブチラール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アガロース樹脂、セルロース樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの樹脂(絶縁性樹脂)。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーを用いることもできる。
電荷発生層が結着樹脂を含有する場合、電荷発生層用塗工液は溶剤に有機顔料を分散させたのち、樹脂を加えて調製を行う、もしくは溶剤、有機顔料、樹脂を共に分散させて調製を行う、いずれの方法でも良い。
電荷発生層における有機顔料の含有量は、電荷発生層の全質量に対して30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、50質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
電荷輸送層に含有される電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷輸送層用塗工液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗工液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
保護層は、導電性粒子及び/又は電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
保護層に含有される電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
円筒状(ドラム状)の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向(時計回り)に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
直径24mm、長さ257mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
次に、下記の材料をボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗工液を調製した。
酸化スズで被覆されている硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製) 60部
酸化チタン粒子(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15部
レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%) 43部
シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015部
シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製)
3.6部
2−メトキシ−1−プロパノール 50部
メタノール 50部
この導電層用塗工液を支持体の上に浸漬塗布し、得られた塗膜を温度140℃で1時間加熱し、塗膜を硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。
CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°、25.5°±0.2°および28.3°±0.2°に強いピークを有し、かつ28.3°±0.2°に最も強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料(電荷発生物質) 20部
上記の(1−1)で示されるトリアゾ化合物 0.2部
ポリビニルブチラール(商品名:BX−1、積水化学工業(株)製) 10部
シクロヘキサノン 519部
この電荷発生層用塗工液を下引き層の上に浸漬塗布し、得られた塗膜を温度100℃で10分間乾燥させることによって、膜厚が0.18μmの電荷発生層を形成した。
下記の化合物(1)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質) 80部
この電荷輸送層用塗工液を電荷発生層の上に浸漬塗布し、得られた塗膜を130℃で1時間乾燥させることによって、膜厚が19μmの電荷輸送層を形成した。
導電層、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層(正孔輸送層)の塗膜の乾燥は、各温度に設定されたオーブンを用いて行った。
以上のようにして、円筒状(ドラム状)の実施例1の電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(添加剤:1−1)を表6に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料を下記の顔料に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例15の電子写真感光体を製造した。
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの27.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のチタニルフタロシアニン顔料
実施例15において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(添加剤:1−1)を表6に示すように変更した以外は、実施例15と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料を下記の顔料に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例29の電子写真感光体を製造した。
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°、16.6°±0.2°、25.5°±0.2°、28.3°±0.2°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン顔料
実施例29において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を表6〜表7に示すように変更した以外は、実施例29と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料を下記の顔料に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例43の電子写真感光体を製造した。
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが9.2°±0.2°、14.1°±0.2°、15.3°±0.2°、19.7°±0.2°、27.1°±0.2°に強いピークを有する結晶形のジヒドロキシシリコンフタロシアニン顔料
実施例43において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を表7に示すように変更した以外は、実施例43と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料を下記の化合物(3)に示すようなビスアゾ顔料に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例67の電子写真感光体を製造した。
2,7−ジアミノフルオレノン−9−オンを出発原料とし、これを通常の方法でジアゾ化しテトラゾニウム塩として単離した。その後、適当な有機溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド)中で、ビスアゾ顔料(3)に対応するナフトール系カップラーとアルカリ存在下でカップリングすることにより製造した。同定結果を以下に示す。
[1]核磁気共鳴分光分析(1H−NMR(600MHz、(CD3)2SO、室温:25℃)
測定装置:ブルカー・バイオスピン社製 AVANCE III 600型デジタルNMR装置(磁場強度14.1T)
内部標準:テトラメチルシラン
化学シフトδ[ppm](積分値)=2.34(3H、s)、5.35(2H、s)、6.97(1H、d)、7.13(1H、dd)、7.29−7.65(9H、m)、8.03−8.10(9H、m)、8.49(2H、s)、8.61(2H、s)、9.15(2H、s)。
[2]マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析(MALDI−TOF−MS)
測定装置:ブルカー・バイオスピン社製 MALDI−TOF/MS ultraFleXtreme
m/z=806.20(M+H)+。
実施例67において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を表7〜表8に示すように変更した以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料を下記の化合物(4)に示すようなビスアゾ顔料(キシダ化学(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例81の電子写真感光体を製造した。
実施例81において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を表8に示すように変更した以外は、実施例81と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際にトリアゾ化合物(1−1)を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電子写真感光体を製造した。
実施例1において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を下記の化合物(5)で示される比較添加剤1(キシダ化学(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体を製造した。
実施例15において、電荷発生層用塗工液を調製する際にトリアゾ化合物(1−1)を使用しなかった以外は、実施例15と同様にして、比較例3の電子写真感光体を製造した。
実施例15において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を下記の化合物(6)で示される比較添加剤2(東京化成工業(株)製)に変更した以外は、実施例15と同様にして、比較例4の電子写真感光体を製造した。
実施例67において、電荷発生層用塗工液を調製する際にトリアゾ化合物(1−1)を使用しなかった以外は、実施例67と同様にして、比較例5の電子写真感光体を製造した。
実施例67において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を、下記の化合物に変更した以外は、実施例67と同様にして、比較例6の電子写真感光体を製造した。
先行特許(特開2002−116567号公報)に開示される比較添加剤3であるポリカルボン酸ポリマー(ビックケミー社製、商品名;BYK−P104)
実施例81において、電荷発生層用塗工液を調製する際にトリアゾ化合物(1−1)を使用しなかった以外は、実施例81と同様にして、比較例7の電子写真感光体を製造した。
実施例81において、電荷発生層用塗工液を調製する際に用いたトリアゾ化合物(1−1)を下記の化合物(7)で示される比較添加剤4に変更した以外は、実施例81と同様にして、比較例8の電子写真感光体を製造した。
比較添加剤4:モノステアリン酸ソルビタン(東京化成工業(株)製)
(感度評価)
実施例1〜94および比較例1〜8の電子写真感光体について、温度23℃/相対湿度50%の常温常湿環境下で感度の評価を行った。
上記で作製した電子写真感光体を評価装置のプロセスカートリッジ(シアン色)に装着し、温度23℃、相対湿度50%環境下で、A4サイズの普通紙に対し、印字比率4%のテストチャートによる画像出力を10,000枚連続して行った。このとき、帯電条件としては、電子写真感光体の帯電電位(暗部電位)が−500Vになるように、印加バイアスを調整した。露光条件としては、露光光量が0.3μJ/cm2となるように調整した。
電子写真感光体の明部電位から、電子写真感光体の感度を評価した。尚、電子写真感光体の明部電位が高い程、電子写真感光体の感度は高い。
電子写真感光体の明部電位をそれぞれ以下の方法で測定した。電子写真感光体の明部電位は、評価装置のプロセスカートリッジから現像器を取り外し、現像位置に電位測定プローブ(商品名:model6000B−8、トレック製)を配置し、表面電位計(model344、トレック製)を使用して測定した。電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、電子写真感光体の軸方向の中央とし、電子写真感光体の表面と電位測定プローブの測定面との距離は3mmとした。
A:明部電位が−160V以上であった(感度が非常に良い)
B:明部電位が−200V以上−160V未満であった(感度が良い)
C:明部電位が−200V未満であった(感度が悪い)
実施例1〜94および比較例1〜8の電子写真感光体について、温度23℃/相対湿度50%の常温常湿環境下でゴーストおよびかぶりの評価を行った。
評価用の電子写真装置として、実施例1〜94および比較例1〜8について、レーザービームプリンターCP−4525(ヒューレット・パッカード社製)の改造機を用いた。改造点としては、前露光光を照射せず、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。また、製造した電子写真感光体をシアン色用のプロセスカートリッジに装着して、シアン色用のプロセスカートリッジのステーションに取り付け、他の色用のプロセスカートリッジをレーザービームプリンター本体に装着しなくても作動するようにした。
まず、1枚目にベタ白画像を出力し、その後、ゴースト評価用画像を連続して5枚出力し、次に、ベタ黒画像を1枚出力した後、再度、ゴースト評価用画像を5枚出力する、という順番で画像出力を行い、合計10枚のゴースト評価用画像で評価した。
AA:濃度差が0.025未満であった
A:濃度差が0.025以上0.03未満であった
B:濃度差が0.03以上0.05未満であった
C:濃度差が0.05以上0.08未満であった
D:濃度差が0.08以上であった
続いて、かぶり評価方法について示す。
レーザービームプリンターCP−4525(ヒューレット・パッカード社製)を、電子写真感光体の帯電電位(暗部電位)を調整できるように改造し、帯電電位(暗部電位)を−600Vに設定して評価装置として用いた。
AA:かぶり値が1.0未満であった
A:かぶり値が1.0以上1.5未満であった
B:かぶり値が1.5以上2.0未満であった
C:かぶり値が2.0以上5.0未満であった
D:かぶり値が5.0以上であった
102 下引き層
103 電荷発生層
104 電荷輸送層
105 感光層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 像露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 像定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (8)
- 電荷発生物質である有機顔料と、下記式(1)で示される構造を有するトリアゾ化合物と、を含有し、
該有機顔料が、フタロシアニン顔料、下記式(3)で示される構造を有するビスアゾ顔料、または、下記式(4)で示される構造を有するビスアゾ顔料である
ことを特徴とする電子写真感光体における電荷発生層用塗工液。
[式(1)中、R1 〜R10は、それぞれ独立して、水素原子、無置換のアルキル基、カルボキシ基で置換されたアルキル基、スルホン酸基またはその塩で置換されたアルキル基、リン酸基またはその塩で置換されたアルキル基、ニトロ基で置換されたアルキル基、アリール基で置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、無置換のアリール基、カルボキシ基で置換されたアリール基、ニトロ基で置換されたアリール基、ハロゲン基で置換されたアリール基、アミド基、アシルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミノ基、アルキルチオ基、アシル基、カルボキシ基、ヒドロキシル基、スルホン酸基あるいはその塩、リン酸基あるいはその塩を表し、R1 〜R5あるいはR6 〜R10は、互いに結合して環を形成してもよく、環を形成する場合、環の形成に供されるR1 〜R10は、環を形成するのに必要な原子団を表し、形成された環は、置換基を有していてもよい。]
- 支持体および該支持体の上に形成された感光層を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、電荷発生物質である有機顔料と、下記式(1)で示される構造を有するトリアゾ化合物と、を含有し、
該有機顔料が、フタロシアニン顔料、下記式(3)で示される構造を有するビスアゾ顔料、または、下記式(4)で示される構造を有するビスアゾ顔料である
ことを特徴とする電子写真感光体。
[式(1)中、R1 〜R10は、それぞれ独立して、水素原子、無置換のアルキル基、カルボキシ基で置換されたアルキル基、スルホン酸基またはその塩で置換されたアルキル基、リン酸基またはその塩で置換されたアルキル基、ニトロ基で置換されたアルキル基、アリール基で置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、無置換のアリール基、カルボキシ基で置換されたアリール基、ニトロ基で置換されたアリール基、ハロゲン基で置換されたアリール基、アミド基、アシルアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミノ基、アルキルチオ基、アシル基、カルボキシ基、ヒドロキシル基、スルホン酸基あるいはその塩、リン酸基あるいはその塩を表し、R1 〜R5あるいはR6 〜R10は、互いに結合して環を形成してもよく、環を形成する場合、環の形成に供されるR1 〜R10は、環を形成するのに必要な原子団を表し、形成された環は、置換基を有していてもよい。]
- 前記有機顔料が、前記フタロシアニン顔料である請求項2に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、下記式(2)で示される構造を有するフタロシアニン顔料である請求項3に記載の電子写真感光体。
[式(2)中、中心金属(M)は、アルミニウム、マグネシウム、パラジウム、亜鉛、ニッケル、チタン、スズ、インジウム、ガリウム、シリコン、バナジウム、銅、ゲルマニウム、白金、マンガン、鉄、又はコバルトを示す。配位子(X)は、酸素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、アルキル基、又はアルコキシ基を示す。nは0〜2の整数を示す。R11〜R26はそれぞれ独立しており、水素原子、ハロゲン基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル基、ニトロ基、アミノ基、アリール基、カルボキシ基、アルカノイル基、又はハロアルカノイル基を示す。] - 前記フタロシアニン顔料が、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°、28.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが7.4°±0.2°、16.6°±0.2°、25.5°±0.2°、28.3°±0.2°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン顔料、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが9.2°±0.2°、14.1°±0.2°、15.3°±0.2°、19.7°±0.2°、27.1°±0.2°に強いピークを有する結晶形のジヒドロキシシリコンフタロシアニン顔料、および、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの27.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のチタニルフタロシアニン顔料
からなる群より選ばれるフタロシアニン顔料である
請求項3または4に記載の電子写真感光体。 - 前記R1〜R10の少なくとも1つの基が、ニトロ基である請求項2〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項2〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、
帯電手段、露光手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段と、
を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項2〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体、または、
請求項7に記載のプロセスカートリッジ
を有することを特徴とする電子写真装置。
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