JP6893733B2 - 冷凍菓子用ミックスおよびそれを使用した冷凍菓子 - Google Patents
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Description
(1)油脂を含有する冷凍菓子用ミックスであって、上記油脂中に、パーム系油脂およびラウリン系油脂の少なくとも一方と、オリーブ油とを有し、上記油脂中の上記オリーブ油の含有量が、10〜50質量%である、冷凍菓子用ミックス。
(2)上記油脂が、パーム系油脂およびラウリン系油脂の両方を含む、(1)の冷凍菓子用ミックス。
(3)上記油脂中の上記パーム系油脂の含有量が、40〜85質量%であり、前記油脂中の前記ラウリン系油脂の含有量が、5〜30質量%である、(2)の冷凍菓子用ミックス。
(4)上記パーム系油脂が、パーム油であり、上記ラウリン系油脂がヤシ油である、上記(1)〜(3)の何れか1つの冷凍菓子用ミックス。
(5)(1)〜(4)の何れか1つの冷凍菓子用ミックスが、フリージングされた状態にある、冷凍菓子。
本発明におけるパーム系油脂とは、パーム油や、その加工油脂(エステル交換油、分別油、水素添加油等)であり、より具体的には、パーム油、パーム油の1段分別油であるパームオレイン、パームステアリン、パームオレインの2段分別油であるパームオレイン(パームスーパーオレイン)及びパームミッドフラクション、パームステアリンの2段分別油であるパームオレイン(ソフトパーム)およびパームステアリン(ハードステアリン)などが挙げられる。原料油脂として、パーム系油脂以外の油脂を含む加工油脂は、原料油脂に占めるパーム系油脂の含有量が70質量%以上(好ましくは80質量%以上)である場合パーム系油脂として扱う。本発明の実施の形態においては、これらパーム系油脂から選ばれる1種又は2種以上を用いてもよい。パーム系油脂が含まれると、冷凍菓子用ミックスをフリージングしたときに、オーバーランが出やすい。本発明においては、パーム油が好適に使用できる。
本発明におけるラウリン系油脂とは、構成脂肪酸の全量に占めるラウリン酸の含有量が30質量%以上である油脂である。ラウリン系油脂として、例えば、ヤシ油、パーム核油、これらを分別して得られるパーム核オレイン及びパーム核ステアリンなどの分別油、これらを用いたエステル交換により得られる油脂、及び、これらの硬化油(例えば、パーム核極度硬化油、パーム核オレイン極度硬化油)が挙げられる。本発明の実施の形態においては、これらラウリン系油脂から選ばれる1種又は2種以上を用いてもよい。冷凍菓子用ミックスにラウリン系油脂が含まれると、冷凍菓子用ミックスをフリージングした冷凍菓子の口どけが良くなる。本発明においては、ヤシ油が好適に使用できる。
本発明におけるオリーブ油としては、オリーブの果肉を圧搾して得た油を通常の精製処理した精製オリーブ油でも構わないが、搾ったものを遠心分離や静置して滓を取り除いたのみのバージンオリーブオイルやバージンオリーブオイルと精製オリーブ油とを混合したピュアオリーブオイルが風味向上効果の点でより好ましい。特にバージンオリーブオイルの中でも官能検査や酸度の違いから更に細分化された高級品であるエキストラバージンオリーブオイル(酸度0.8%以下)が最も好ましい。
なお、本発明において冷凍菓子用ミックスに含まれる油脂の含有量は、ミックスに配合される含油成分中の油脂の含有量も含める。例えば、油脂の含有量が12質量%であるココアパウダーをミックス中に5質量%含む場合、ミックスに含まれる油脂に、ココアパウダー由来の油脂0.6質量%(=5×0.12)を含める。
以下に示す油脂の各脂肪酸含有量、各トリアシルグリセロール含有量およびヨウ素価は以下の方法により測定した。
油脂を構成する各脂肪酸の含有量は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96)に準拠した方法で測定した。
油脂を構成する各トリアシルグリセロールの含有量は、ガスクロマトグラフ法(JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993))に準拠した方法で測定した。
油脂のヨウ素価は、社団法人日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の「2.3.4.1−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定した。
冷凍菓子のオーバーラン(OR)は、以下の数式に従って測定した、
OR=(X−Y)/Y×100
(ここで、X:一定容積あたりの冷凍菓子用ミックスの重量(g)
Y:一定容積あたりのフリージング後の冷凍菓子の重量(g)である)
以下の食用油脂を準備した。
パーム油(PMO、ヨウ素価52、日清オイリオグループ株式会社製)
ヤシ油(CNO、日清オイリオグループ株式会社製)
オリーブ油1(エキストラバージンオリーブオイル、イタリア産、日清オイリオグループ株式会社製)
オリーブ油2(ピュアオリーブオイル、イタリア産、日清オイリオグループ株式会社製)
オリーブ油3(エキストラバージンオリーブオイル、スペイン産)
オリーブ油4(ピュアオリーブオイル、スペイン産)
菜種油(RSO、日清オイリオグループ株式会社製)
表1、2の油脂配合に従って、油脂1〜9を調製した。表3の冷凍菓子用ミックスの配合に従って、油脂1〜9をそれぞれ使用した実施例1〜6および比較例1〜3のミックスを、以下の手順に従って調製した。また、調製したミックスを使用して、以下の手順に従ってアイスクリーム類を調製した。さらに、比較例1のミックスを使用して調整したアイスクリーム類に、以下の手順に従ってオリーブ油1を添加して比較例4のアイスクリーム類を調整した。調製したアイスクリーム類について、風味、食感、および口どけについて、以下の基準に従って評価した。結果を表5、6に示す。
脱脂粉乳、水あめ、砂糖、水など、水相の成分を混合し、温度70℃まで撹拌昇温後、油相の成分を加え、さらに80℃まで昇温した。次いでホモゲナイザーを用いて微細均質化し、実施例1〜6および比較例1〜3のミックスを調製した。調製した各ミックスについて、アイスクリーマーを用いてフリージングを行い、オーバーランを80に調整した、実施例1〜6および比較例1〜3のアイスクリーム類を得た(オーバーランが80に到達しないものは、最大のオーバーランに調製した)。
比較例1のアイスクリーム類、約43gに、オリーブ油1を添加し、オリーブ油1がアイスクリーム類1の全体にいきわたるように、スプーンでよくかき混ぜた。その後、得られたアイスクリーム類を、−20℃で24時間保管して、比較例4のアイスクリーム類を得た。ここで、オリーブ油1は、アイスクリーム類中の油脂中のオリーブ油1の含有量が35質量%となるよう、1.29g添加した。
表4に、油脂1(実施例1)、油脂5(実施例5)、油脂6(実施例6)、油脂7(比較例1)、油脂8(比較例2)、油脂9(比較例3)のトリグリセリド組成を示した。
−20℃で72時間保管したアイスクリーム類の風味、食感、および口どけについて、5人の専門パネルにより食し、以下の評価基準に従って採点した。採点の合計値により、以下に示す基準に従って各項目を総合的に評価した。風味が「○」以上であり、その他の項目に「×」がないものを合格とした。
風味の評価基準
3・・・コク味が強く、爽やかさがある
2・・・コク味がある、爽やかさはあるがやや弱い
1・・・ふつう
0・・・苦味がある
食感の評価基準
3・・・滑らか
2・・・やや滑らか
1・・・ふつう
0・・・シャリシャリ感がある
口どけの評価基準
3・・・非常に口どけが良い
2・・・口どけが良い
1・・・ふつう
0・・・口どけが悪い
総合評価基準
採点合計 評価
13以上15以下 ◎(非常に良好)
9以上12以下 ○(良好)
5以上8以下 △(ふつう)
0以上4以下 ×(不良)
Claims (5)
- 3〜16質量%の油脂を含有する冷凍菓子用ミックスであって、
当該油脂中に、パーム系油脂およびラウリン系油脂の両方と、オリーブ油とを有し、当該油脂中の、当該パーム系油脂の含有量が40〜85質量%であり、当該ラウリン系油脂の含有量が5〜30質量%であり、当該オリーブ油の含有量が10〜50質量%である、冷凍菓子用ミックス。 - 前記オリーブ油が、ピュアオリーブオイルまたはバージンオリーブオイルである、請求項1に記載の冷凍菓子用ミックス。
- 前記パーム系油脂が、パーム油であり、前記ラウリン系油脂がヤシ油である、請求項1または2に記載の冷凍菓子用ミックス。
- 前記油脂が、3.0〜25.0質量%のUUUを含有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の冷凍菓子用ミックス
(ただし、Uは炭素数が16以上の不飽和脂肪酸、UUUは1分子のグリセリンに3分子のUがエステル結合したトリグリセリド、を意味する)。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の冷凍菓子用ミックスが、フリージングされた状態にある、冷凍菓子。
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| JP2017140782A JP6893733B2 (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 冷凍菓子用ミックスおよびそれを使用した冷凍菓子 |
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| JP2017140782A JP6893733B2 (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 冷凍菓子用ミックスおよびそれを使用した冷凍菓子 |
Publications (2)
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