JP6914231B2 - 出入り可能な省スペース型クローゼット - Google Patents

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Description

本発明は、内部に収容物が収容されるクローゼットに関するものであり、特に、省スペースでありながら、ウォークインクローゼットのように出入りすることができるクローゼットに関するものである。
下記特許文献1には、仕切壁の後方に位置する第1収容空間と、仕切壁の前方に位置する第2収容空間とに分割された収容空間が記載されている。このような構成であるので、第2収容空間に使用頻度の高い物を収容することで、これを容易に出し入れすることができ、これにより、収容空間としての使い勝手をよくすることができる。
特開2005−325594号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の収容空間は、第1収容空間の出入口に引戸が設けられているので、その引戸を開いた際の移動先が必要となる。ここでは、引戸は、第2収容空間の裏側に移動することができる。従って、第2収容空間が一つの場合、第1収容空間の出入口が第2収容空間の開口よりも大きいと、引戸を第2収容空間の裏側に収容することができない。すなわち、引戸が第2収容空間から突出した状態となり、第1収容空間の出入口を狭めてしまうことになる。
この問題を解消するためには、第1収容空間の出入口の幅と第2収容空間の開口の幅とを同一幅に形成するか、第1収容空間の出入口の幅を第2収容空間の開口の幅よりも小さく形成すればよい。しかしながら、これらの場合、第1収容空間への出入口が狭くなり、出入りし難くなってしまい、使い勝手が悪くなる。
また、そもそも特許文献1に記載の収容空間の場合、建物の右側半分が収容空間とされるので、収容空間の省スペース化を考慮したものではない。また、収容空間への収容の仕方について考慮したものでもない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、開いた扉の収容スペースが必要ではなく、二つの収容空間の一方に容易に出入りすることができるクローゼットであって、省スペース化を図ることができ、収容空間を無駄なく効果的に使用することができる出入り可能な省スペース型クローゼットを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットは、内部が第一収容空間と第二収容空間とに分割され、前記第一収容空間の第一開口部および前記第二収容空間の第二開口部を有するクローゼット本体と、前記第一開口部および前記第二開口部それぞれを開閉する開き戸形式の第一扉および第二扉とを備え、前記クローゼット本体は、背板および左右の側板を有し、前面に開口部が形成され、前記第一収容空間は、前記第二収容空間よりも大きな空間で出入り可能とされ、前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の開口部の左端部または右端部に、前記第二開口部が前面に開口して前記クローゼット本体の開口部の一部が前記第二開口部となるように配置され、前記第一開口部は、前記クローゼット本体の開口部の前記第二開口部を除いた残りの部分とされ、左右幅が日本人の腹部の厚みである腹部厚径の年齢および性別別の99%タイル値の内の最も大きい値よりも大きく形成され、前記第二開口部は、左右幅が前記第一開口部の左右幅よりも小さく形成され、前記第一収容空間には、前記第二収容空間の後側の前記側板および前記背板に沿って屈曲して形成された棚板が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットは、前記クローゼット本体は、底板を有しておらず、住宅内の床面に載せ置かれるものであり、前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の上端部から下端部にかけて連続して形成された空間とされ、前記第二扉の内面に収容物を引っ掛けるフックが設けられることを特徴とする。
さらに、本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットは、前記クローゼット本体は、底板を有しておらず、住宅内の土間コンクリートに載せ置かれるものであり、前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の下端部を残して、前記クローゼット本体に上下に連続して形成された空間とされ、前記第二収容空間が前記クローゼット本体の開口部の左端部に配置される場合には、前記右側板の内面に収容物が係合されるバーが設けられ、前記第二収容空間が前記クローゼット本体の開口部の右端部に配置される場合には、前記左側板の内面に収容物が係合されるバーが設けられることを特徴とする。
本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットによれば、第一収容空間の第一開口部および第二収容空間の第二開口部それぞれが開き戸形式の第一扉および第二扉により開閉可能とされるので、開かれた両扉の収容スペースを必要としない。また、出入り可能な第一収容空間の第一開口部の左右幅は、日本人の腹部の厚みの年齢および性別別の99%タイル値の内の最も大きい値よりも大きく形成されている。従って、第一開口部の左右幅を無駄に大きくすることなく、容易に第一開口部を通ることができる幅とすることができる。これに加えて、互いに隣接して配置される第一開口部と第二開口部において、第二収容空間の第二開口部の左右幅が第一収容空間の第一開口部の左右幅よりも小さく形成されるので、クローゼット全体をコンパクト化することができ、クローゼットの省スペース化を図ることができる。さらに、第一収容空間には、第二収容空間の後側に、側板および背板に沿って屈曲して形成された棚板が設けられるので、省スペース化が図られた第一収容空間に効果的に収容物を収容することができる。
また、本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットによれば、第二収容空間がクローゼット本体の上端部から下端部にかけて連続して形成されると共に、第二収容空間の底面が住宅の床面とされる。従って、長尺物を高く持ち上げずに第二収容空間に収容することができる。また、第二扉の内面にフックが設けられるので、収容物を引っ掛けて収容することができる。この場合、たとえば、スティックタイプの掃除機を第二収容空間に容易に収容することができ、掃除に用いられるはたきなどをフックに係合させて収容することができるので、第二収容空間を頻繁に使用する掃除道具の収容空間として使い勝手のよいものとすることができる。
さらに、本発明に係る出入り可能な省スペース型クローゼットによれば、第二収容空間がクローゼット本体の下端部を残して形成されるので、この部分の開口幅をクローゼット本体の開口部の幅とすることができる。従って、左右に細長い収容物を第一収容空間に容易に収容することができる。また、第一収容空間には収容物が係合されるバーが設けられるので、収容物を引っ掛けて吊り下げることができる。この場合、たとえば、玄関土間に好適にクローゼットを配置することができる。玄関土間に用いた場合、クローゼットの底面を玄関土間とすることができるので、靴などの屋外で用いられる収容物を汚れたままでも収容することができる。
本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットの実施例1の概略斜視図である。 図1のクローゼットの概略正面図であり、扉を開いた状態を示している。 図1のクローゼットの概略横断面図である。 図1のクローゼットが設置される住宅の間取り図である。 図1のクローゼットが住宅に設置された状態を示す概略正面図である。 本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットの実施例2の概略正面図であり、扉を開いた状態を示している。 図6のクローゼットの概略横断面図である。 図6のクローゼットの概略縦断面図である。
以下、本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットの具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図3は、本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットの実施例1を示す図であり、図1は概略斜視図、図2は扉を開いた状態を示す概略正面図、図3は概略横断面図である。本実施例の出入り可能な省スペース型クローゼット1は、内部が第一収容空間2と第二収容空間3とに分割されたクローゼット本体4と、第一収容空間2および第二収容空間3それぞれの開口である第一開口部5および第二開口部6を開閉する第一扉7および第二扉8とを備える。ここで、第一収容空間2は、第二収容空間3よりも大きな空間に形成されており、人が出入り可能とされる。
クローゼット本体4は、天板9、背板10および左右の側板11,12を有し、前面に開口部13が形成されている。左右の側板11,12はそれぞれ、上下方向を長手方向とする側面視略長方形の板状とされ、互いに左右方向へ間隔をあけて配置される。この際、左右の側板11,12は、互いに対面して配置される。天板9は、平面視略四角形状に形成されており、左右の側板11,12の上端部同士を接続するようにして、左右の側板11,12に固定される。背板10は、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の板状に形成されており、左右の側板11,12の後端部同士を接続するようにして、左右の側板11,12に固定される。このようにして、クローゼット本体4は、前面に開口する略矩形ボックス状に形成されている。なお、本実施例のクローゼット本体4は、底板を有しておらず、下方へも開口して形成されている。
クローゼット本体4内に設けられる第一収容空間2は、平面視略L字形状で前方へ開口して形成されており、クローゼット本体4の上端部から下端部にかけて、上下方向へ連続して形成された空間とされる。一方、第二収容空間3は、平面視略四角形状で前方へ開口して形成されており、クローゼット本体4の上端部から下端部にかけて、上下方向へ連続して形成された空間とされる。第二収容空間3は、クローゼット本体4の前面への開口部13の右端部に、第二開口部6が前面に開口してクローゼット本体4の前面への開口部13の一部が第二開口部6となるように配置される。図示例では、クローゼット本体4内に背パネル14および側パネル15が設けられることで、第二収容空間3が形成され、それ以外のクローゼット本体4内の空間が第一収容空間2とされる。
背パネル14は、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の板状で、左右長さが背板10の左右長さよりも短く形成されている。背パネル14は、背板10との間に間隔をあけた状態で、背板10と対面するようにして右端部がクローゼット本体4の右側板12に固定される。側パネル15は、上下方向を長手方向とする側面視略長方形の板状で、前後長さが左右の側板11,12の前後長さよりも短く形成されている。側パネル15は、左右の側板11,12と対面した状態で、背パネル14から前方へ延出するようにして、後端部が背パネル14の左端部に固定される。このようにしてクローゼット本体4内が背パネル14および側パネル15により区切られることで、背パネル14、側パネル15およびクローゼット本体4の右側板12により囲まれた空間である第二収容空間3と、それ以外の空間である第一収容空間2とを形成することができる。
前述したように、第二収容空間3は、背パネル14、側パネル15および右側板12により形成された空間であって、前面に上下方向を長手方向とする正面視略長方形の第二開口部6が形成されている。従って、クローゼット本体4の前面への開口部13の右端部が第二開口部6とされる。一方、第一収容空間2は、背板10、左側板11、右側板12、背パネル14および側パネル15により形成された平面視略L字形状の空間であって、前面に上下方向を長手方向とする正面視略長方形の第一開口部5が形成されている。第一開口部5は、クローゼット本体4の前面への開口部13の内、第二収容空間3の第二開口部6を除いた残りの部分とされる。このようにして、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の第一開口部5および第二開口部6が互いに隣接してクローゼット本体4の前面へ開口して形成される。
ここで、第一収容空間2の第一開口部5の左右幅Xは、日本人の腹部の厚みである腹部厚径の年齢および性別別の99%タイル値の内の最も大きい値よりも大きく形成されている。次に示す表1および表2は、日本人の腹部厚径の年齢および性別別のパーセンタイル値を示すものであり、表1が男性の場合、表2が女性の場合を示している。これは、日本人の人体寸法データブック2004−2006(一般社団法人人間生活工学研究センター)に基づくものである。なお、表1および表2においては、計測対象者が立位姿勢の状態で腹部の厚みが計測される。この際、腹部前突点の高さにおける矢状面に対し平行に測った腹部の最大水平直線距離が桿状計により計測される。
Figure 0006914231
Figure 0006914231
表1および表2からわかるように、腹部厚径の年齢および性別別の99%タイル値の内、最も大きい値は、男性の50〜59歳の値である316.7mmである。従って、第一開口部5の左右幅Xは、316.7mmよりも大きく形成され、本実施例では455mmとされる。一方、第二収容空間3の第二開口部6の左右幅Yは、第一開口部5の左右幅Xよりも小さく形成されており、本実施例では258mmとされる。
図2および図3に示されるように、第一収容空間2には、上下方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では五枚)の棚板16が設けられる。各棚板16は、平面視略L字形の板状とされ、第二収容空間3の後側の右側板12および背板10に沿うように屈曲して形成されている。本実施例では、各棚板16は、左右の側板11,12それぞれに形成されたダボ穴に着脱可能に挿入されるダボに載せ置かれる。ダボ穴は、左右の側板11,12それぞれに上下方向へ沿って互いに所定間隔をあけて形成されている。また、第二収容空間3の上部には、上下方向に互いに間隔をあけて、複数(図示例では三枚)の平面視略四角形の板状の棚板17が設けられる。各棚板17は、側パネル15および右側板12それぞれに形成されたダボ穴に着脱可能に挿入されるダボに載せ置かれる。ダボ穴は、第二収容空間3の上部において、側パネル15および右側板12それぞれに上下方向へ沿って互いに所定間隔をあけて形成されている。従って、第一収容空間2に配置される平面視略L字形状の各棚板16および第二収容空間3に配置される平面視略四角形状の各棚板17は、クローゼット本体4に取外可能に設けられ、上下位置および取り付ける枚数を適宜に変更することができる。
第一扉7は、第一収容空間2の第一開口部5を開閉する扉であり、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の板状に形成されている。第一扉7は、左側板11の前端部に、スライドヒンジ18を介して回動可能に取り付けられる。一方、第二扉8は、第二収容空間3の第二開口部6を開閉する扉であり、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の板状で、左右幅が第一扉7の左右幅よりも小さく形成されている。第二扉8は、右側板12の前端部に、スライドヒンジ18を介して回動可能に取り付けられる。スライドヒンジ18は、扉7,8に設けられるカップ部と側板11,12に設けられる座金部とがリンクを介して接続された従来公知のものである。
このようにして、第一扉7および第二扉8は、開き戸形式の扉とされ、外方へ開く外開き扉とされる。ここでは、側パネル15は、第一扉7および第二扉8が接触する戸当りとして機能する。本実施例では、第一扉7の右端部の中央よりもやや下方へ寄った位置、および第二扉8の左端部の中央よりもやや下方へ寄った位置に、扉を開閉する際に把持する取っ手19が設けられる。また、第二扉8の内面には、収容物を引っ掛けることができるフック20が複数設けられる。図示例では、第二扉8の内面の上下方向略中央部に、左右方向に互いに間隔をあけて三つのJ字形状のフック20が設けられる。
ところで、本実施例のクローゼット1には、内部を照らすことができる照明21が設けられる。照明21は、第一収容空間2に対応する天板9に設けられる。本実施例では、照明21の点灯および消灯は、第一扉7の開閉に連動してなされる。
図4および図5は、本実施例のクローゼットが住宅に設置された状態を示す図であり、図4は住宅の間取り図、図5は概略正面図である。なお、図4の紙面における上方向が北の方角を示し、下方向が南の方角を示している。本実施例のクローゼット1が設置される住宅22は、階数が特に限定されるわけではなく、たとえば、平屋建てとされる。
住宅22には、北側に玄関23が配置され、その玄関23の西側に隣接して子供室24が配置される。子供室24の南側には、トイレ25が隣接して配置され、そのトイレ25の南側に隣接して主寝室26が配置される。子供室24、トイレ25および主寝室26には、玄関23から南方向へ延出する廊下27から入室することができる。また、玄関23から続く廊下27から東方向へ分岐する廊下28の先に、南北方向へ沿ってリビングダイニングキッチン(LDK)29が配置される。LDK29の東側には、LDK29から入室することができるバスルーム30が配置される。なお、住宅22では、廊下を介さずに、玄関23から直接にLDK29に入室することもできる。また、住宅22には、畳みが敷かれた室31がLDK29の西側に連続して配置される。畳が敷かれた室31の北側には、その室へ開口する収納32が設けられ、その収納32の東側に隣接して、本実施例のクローゼット1が設けられる空間33が廊下28側に開口して配置される。
図5に示されるように、本実施例のクローゼット1は、底板を有していないので、背板10、左右の側板11,12、背パネル14および側パネル15の下端部が空間33の床板の上面である床面に載せ置かれて配置される。この際、クローゼット1は、第一扉7および第二扉8が空間33の開口に対応するようにして、空間33内に配置される。なお、本実施例の空間33は、その高さがクローゼット1の高さよりも高く形成されている。従って、空間33内にクローゼット1を配置した状態において、クローゼット1の天板9の上面と空間33の天井面との間に隙間34が形成される。
このようにして、本実施例のクローゼット1は、住宅22の略中央部に配置される。また、本実施例では、畳みが敷かれた室31の収納となる空間を二つに分割し、一方を畳みが敷かれた室31の収納32とし、他方を本実施例のクローゼット1が配置される空間33とする。なお、住宅22は、図4の間取りに限定されるものではなく、適宜に変更可能である。この際、クローゼット1は、住宅22の階層の略中央部において、間仕切り壁または内壁に凹んで形成された空間に配置されるのが好ましい。また、居室の収納の一部をクローゼット1の収納空間とし、その収納空間にクローゼット1が配置されるのが好ましい。すなわち、居室の収納が一方の空間と他方の空間とに分割され、一方の空間が居室の収納とされ、他方の空間がクローゼット1の収納空間とされるのが好ましい。
本実施例の出入り可能な省スペース型クローゼット1の場合、第一収容空間2の第一開口部5が日本人の腹部厚径の年齢および性別別の99%タイル値の内の最も大きい値よりも大きく形成されている。ここで、第一収容空間2に出入りしつつ収容物を出し入れできる最低限の状況として、人が横向きで第一収容空間2に出入りできることとした。人が横を向いた状態で最も厚みがでるのが腹部であるので、第一開口部5の左右幅Xが上記タイル値を超えるように設計した。すなわち、上記タイル値を基準として第一開口部5の左右幅Xを設定しているので、第一開口部5の左右幅Xを無駄に大きく設計することがない。また、第二収容空間3の第二開口部6の左右幅Yは、第一開口部5の左右幅Xよりも小さく形成されている。従って、クローゼット1全体の左右幅をコンパクトにして、人が出入り可能なクローゼット1でありながら、クローゼット1の省スペース化を図ることができる。この場合、たとえば、幅1m×奥行1mに形成された空間に、クローゼット1を配置することができる。すなわち、クローゼット1の左右幅および奥行が1m以下であって、人が出入り可能なクローゼット1とすることができる。
また、本実施例のクローゼット1の場合、第一収容空間2に通常のウォークインクローゼットのような通路が形成されない。収容物を置けない通路を設けた場合、収容空間がその分大きくなるが、本実施例のクローゼット1では、通路が設けられないので、収容空間をコンパクト化することができる。また、本実施例のクローゼット1の場合、第一収容空間2に平面視略L字形の棚板16が設けられるので、通常はデッドスペースになるコーナー部を収納スペースとすることができる。
また、本実施例のクローゼット1の場合、第一扉7および第二扉8が開き戸形式の扉とされる。従って、引戸形式の扉のように開いた扉の収容スペースを必要としないので、クローゼット1を小さな空間に設置することができる。また、本実施例のクローゼット1の場合、収容空間それぞれに扉が設けられるので、用途の異なる物や分離して収納したいものを分けて収納することができる。また、本実施例の場合、第二収容空間3が前方に配置されるので、良く使うものを第二収容空間3に収納し、あまり使わないものを第一収容空間2に収納することができる。
また、本実施例のクローゼット1の場合、第二収容空間3がクローゼット本体4の上端部から下端部にかけて連続して形成されている。従って、クローゼット1を住宅22の床面に設置した場合、第二収容空間3の底面が床面とされるので、掃除機を高く持ち上げずに第二収容空間3に容易に収納することができる。また、第二扉8にフック20が設けられるので、はたきなどの掃除用具を引っ掛けることができる。このようにして、本実施例では、出し入れし易い第二収容空間3を良く使う掃除道具の収納空間とすることができる。この際、第一収容空間2を食料品の収納部とすることができる。前述したようにそれぞれの収容空間に扉が設けられるので、掃除道具と食料品とを完全に分けて収納することができる。
また、本実施例のクローゼット1の場合、住宅22の階層の略中央部に配置されるので、どの部屋からもアクセスし易くなっている。また、本実施例のクローゼット1の場合、省スペースであるので、本来ならば一つの収納空間である空間を分割した一方に配置することができる。さらに、本実施例のクローゼット1の場合、天板9と天井面との間に隙間34が形成されるので、その隙間34に照明21の配線を配置することができる。
図6〜図8は、本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットの実施例2を示す図であり、図6は扉を開いた状態を示す概略正面図、図7は概略横断面図、図8は概略縦断面図である。本実施例2のクローゼット1は、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
前記実施例1では、第二収容空間3は、クローゼット本体4の上端部から下端部にかけて、上下方向へ連続して形成された空間とされたが、本実施例2では、クローゼット本体4の下端部を残して、クローゼット本体4に上下方向へ連続して形成された空間とされる。具体的には、クローゼット本体4内に、背パネル14、側パネル15および底パネル35が設けられることで、第二収容空間3が形成される。
背パネル14は、上下方向を長手方向とする正面視略長方形の板状で、左右長さが背板10の左右長さよりも短く形成されると共に、上下長さが背板10の上下長さよりも短く形成されている。背パネル14は、背板10との間に間隔をあけた状態で、背板10と対面するようにして右端部がクローゼット本体4の右側板12に固定される。この際、背パネル14は、下端が背板10の下端よりも上方に配置される。側パネル15は、上下方向を長手方向とする側面視略長方形の板状で、前後長さが左右の側板11,12の前後長さよりも短く形成されると共に、上下長さが左右の側板11,12の上下長さよりも短く形成されている。側パネル15は、左右の側板11,12と対面した状態で、背パネル14から前方へ延出するようにして、後端部が背パネル14の左端部に固定される。この際、側パネル15は、下端が左右の側板11,12の下端よりも上方に配置される。底パネル35は、平面視略四角形の板状で、第二収容空間3の下方への開口部を閉塞するよう設けられる。この際、底パネル35は、クローゼット本体4の下端よりも上方に配置される。
このようにして、背パネル14、側パネル15、右側板12および底パネル35により、前面への開口部である第二開口部6を有する平面視略四角形状の第二収容空間3が形成される。第二収容空間3は、上下長さがクローゼット本体4の上下長さよりも短く形成されており、下端がクローゼット本体4の下端よりも上方に配置される。すなわち、第二収容空間3の底パネル35よりも下側の空間は、第一収容空間2と連続した空間とされる。
また、前記実施例1では、第二扉8に複数のフック20が設けられたが、本実施例2では、フック20に代えて、収容物が係合されるバー36が第一収容空間2に設けられる。具体的には、バー36は、棒状のバー本体37と、このバー本体37を支持する一対の支持部38,38とを備えて構成される。バー本体37は、左側板11の内面に前後に離隔して固定される一対の支持部38,38間を架け渡すようにして設けられる。この際、バー本体37は、左側板11との間に隙間をあけて配置される。このようにして、バー36は、左側板11の前側であって、左側板11の上下方向中央部よりもやや下方位置に設けられる。
さらに、前記実施例1では、クローゼット1は、住宅22内の床面に載せ置かれて使用されたが、本実施例2では、住宅22内の土間コンクリートに載せ置かれて使用される。たとえば、本実施例2のクローゼット1は、玄関土間に設置される。この際、クローゼット1は、玄関土間に面した内壁に凹んで形成された空間に配置される。なお、本実施例では、玄関土間の表面と底板の下面との間の隙間は、300mmとされる。
本実施例2の出入り可能な省スペース型クローゼット1の場合、第二収容空間3がクローゼット本体4の下端部を残して形成されている。従って、第二収容空間3よりも下側の空間が第一収容空間2と連続した空間とされるので、クローゼット本体4の開口部13から左右に細長い収容物を第一収容空間2の奥側に収納することができる。また、本実施例2のクローゼット1の場合、玄関土間に設置することができるので、第一収容空間2の棚板16および第二収容空間3の棚板17に靴を載せ置いて収納することができ、シューズボックスとして使用することができる。この際、第一収容空間2にはバー36が設けられるので、傘を引っ掛けて収納することができ、玄関23に設置されるクローゼット1として好適に用いることができる。
本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットは、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記各実施例では、第二収容空間3は、クローゼット本体4の開口部13の右端部に配置されたが、クローゼット本体4の開口部13の左端部に設置してもよい。この場合、背パネル14がクローゼット本体4の左側板11に固定され、その背パネル14の右端部に側パネル15が固定される。この際、本実施例2では、右側板12の内面にバー36が設けられる。
本発明の出入り可能な省スペース型クローゼットは、住宅内に形成された小さなスペースに設置することができるクローゼットとして好適に適用される。
1 出入り可能な省スペース型クローゼット
2 第一収容空間
3 第二収容空間
4 クローゼット本体
5 第一開口部
6 第二開口部
7 第一扉
8 第二扉
10 背板
11 左側板
12 右側板
13 開口部
16 棚板
20 フック
36 バー

Claims (3)

  1. 内部が第一収容空間と第二収容空間とに分割され、前記第一収容空間の第一開口部および前記第二収容空間の第二開口部を有するクローゼット本体と、
    前記第一開口部および前記第二開口部それぞれを開閉する開き戸形式の第一扉および第二扉とを備え、
    前記クローゼット本体は、背板および左右の側板を有し、前面に開口部が形成され、
    前記第一収容空間は、前記第二収容空間よりも大きな空間で出入り可能とされ、
    前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の開口部の左端部または右端部に、前記第二開口部が前面に開口して前記クローゼット本体の開口部の一部が前記第二開口部となるように配置され、
    前記第一開口部は、前記クローゼット本体の開口部の前記第二開口部を除いた残りの部分とされ、左右幅が日本人の腹部の厚みである腹部厚径の年齢および性別別の99%タイル値の内の最も大きい値よりも大きく形成され、
    前記第二開口部は、左右幅が前記第一開口部の左右幅よりも小さく形成され、
    前記第一収容空間には、前記第二収容空間の後側の前記側板および前記背板に沿って屈曲して形成された棚板が設けられる
    ことを特徴とする出入り可能な省スペース型クローゼット。
  2. 前記クローゼット本体は、底板を有しておらず、住宅内の床面に載せ置かれるものであり、
    前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の上端部から下端部にかけて連続して形成された空間とされ、
    前記第二扉の内面に収容物を引っ掛けるフックが設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の出入り可能な省スペース型クローゼット。
  3. 前記クローゼット本体は、底板を有しておらず、住宅内の土間コンクリートに載せ置かれるものであり、
    前記第二収容空間は、前記クローゼット本体の下端部を残して、前記クローゼット本体に上下に連続して形成された空間とされ、
    前記第二収容空間が前記クローゼット本体の開口部の左端部に配置される場合には、前記右側板の内面に収容物が係合されるバーが設けられ、前記第二収容空間が前記クローゼット本体の開口部の右端部に配置される場合には、前記左側板の内面に収容物が係合されるバーが設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の出入り可能な省スペース型クローゼット。
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