JP6958097B2 - インタークーラの水抜き装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インタークーラの水抜き装置に関し、特に、過給機によって加圧された吸気をインタークーラで冷却する際に生成された凝縮水を排出するインタークーラの水抜き装置に関する。
過給機(ターボチャージャ等)を備えたエンジンは、過給機によって加圧された吸気を冷却するためのインタークーラを吸気通路内に配置している。
また、インタークーラによって吸気を冷却する際には、水分が凝縮されて凝縮水が生成される。この凝縮水がインタークーラの内部にそのまま溜まってしまうと、インタークーラが腐食してしまう虞がある。
そこで、エンジンの運転状態に応じた適切なタイミングでインタークーラで生成した凝縮水を吸気通路に良好に排出制御するインタークーラの水抜き装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−140868号公報
しかしながら、このような先行技術文献に開示のインタークーラの水抜き装置にあっては、エンジンの運転状態に応じた適切なタイミングで凝縮水を排出制御するため、通常の吸気系の制御に加えて凝縮水の排出制御をおこなわなければならず、制御系がより一層複雑になるという問題が生じていた。
本開示の技術は、上述のような課題を解決するために、専用の検出センサや制御装置を用いた複雑な凝縮水の排出制御を行うことなく、良好に凝縮水を排出することができるインタークーラの水抜き装置を提供することを目的とする。
本開示の技術は、上記目的を達成のため、内燃機関の吸気を過給する過給機よりも下流側の吸気通路に配置されたインタークーラと、インタークーラよりも下流側の吸気通路に配置された吸気調整弁と、一端がインタークーラに接続され、他端が吸気調整弁よりも下流側の吸気通路に接続されてインタークーラによって生成された凝縮水を含む空気を吸気通路に排出する凝縮水除去通路と、を備え、凝縮水除去通路は、吸気通路の吸気方向と直交する吸気通路断面積に対して凝縮水を含む空気の排出方向と直交する排出通路断面積が狭くされるとともに、通路終端部に排出通路断面積よりもさらに狭いオリフィスが設けられている。
また、凝縮水除去通路は、一端をインタークーラに接続した排水配管と、排水配管の他端と吸気調整弁よりも下流側の吸気通路とを接続するとともに、オリフィスを配置した接続部と、によって画成されている、のが好ましい。
また、吸気通路は、吸気調整弁と吸気マニホールドとの間に吸気通路よりも拡径したコモンチャンバを備え、凝縮水除去通路は、一端をインタークーラに接続した排水配管と、排水配管の他端とコモンチャンバとを接続するとともに、オリフィスを配置した接続部と、によって画成されている、のが好ましい。
また、排水配管は、少なくとも他端において接続部と水平方向で接続される接続流路を備え、接続部は、コモンチャンバの上面と垂直方向下向きで接続される排出流路を備え、オリフィスは、接続流路の終端部と水平方向で接続されているとともに、排出流路と水平方向で接続されている、のが好ましい。
本開示の技術によれば、専用の検出センサや制御装置を用いた複雑な凝縮水の排出制御を行うことなく、良好に凝縮水を排出することができる。
本実施形態に係るインタークーラの水抜き装置を適用したエンジン系の説明図である。 本実施形態に係るインタークーラの水抜き装置の要部の拡大断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るインタークーラの水抜き装置について説明する。なお、同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
また、以下の説明において、前後左右上下の各方向は、車両前進走行時における運転者から見た前後左右上下と同じとして説明する。したがって、左右方向は車幅方向と同義である。ただし、前後左右上下方向には、厳密な意味での前後左右上下方向を示すものとは限らない。例えば、前後左右方向は水平面内を基準とするとは限らず、上下方向は鉛直方向を基準とするとは限らず、機能的な意味で各方向を示す場合を含むものとする。
図1に示すように、エンジン(内燃機関)1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関としてのディーゼルエンジンである。なお、図1に示す例では直列4気筒エンジンとなっているが、エンジン1のシリンダ配置形式や気筒数等は任意である。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3及び排気通路4と、過給機5と、燃料噴射装置6と、を備える。エンジン本体2は、図示は省略するが、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、バルブ等の可動部品と、を含む。
燃料噴射装置6は、例えば、コモンレール式燃料噴射装置が用いられ、各気筒に設けられた燃料噴射弁としてのインジェクタ7と、インジェクタ7に接続されたコモンレール8と、を備える。インジェクタ7は、シリンダ9の内部である燃焼室内に燃料を直接噴射する。コモンレール8は、インジェクタ7から噴射される燃料を高圧状態で貯留する。
吸気通路3は、エンジン本体2(特に、シリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11と、によって主に吸気系が画成されている。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。
吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、過給機5のコンプレッサ5C、インタークーラ13、電子制御式の吸気調整弁14、コモンチャンバ15、が設けられている。
排気通路4は、エンジン本体2(特に、シリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に配置された排気管21と、によって主に排気系が画成されている。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合させる。
排気管21(若しくは排気マニホールド20と排気管21との間)には、過給機5のタービン5Tが設けられる。排気管21には、タービン5Tよりも下流側に各種触媒やセンサ等が設けられる。
一方、エンジン1はEGR装置30を備える。EGR装置30は、排気通路4、特に、排気マニホールド20の内部を流れる排気ガスの一部(以下、「EGRガス」とも称する。)を吸気通路3に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGR弁33と、を備える。
また、エンジン1は、図示は省略するが、制御ユニット若しくはコントローラをなす電子制御ユニット(以下、「ECU」と称する。)が設けられる。このECUは、中央処理装置(CPU)や半導体記憶素子(ROM、RAM)等の各種回路部品を含み、インジェクタ7、吸気調整弁14、EGR弁33、等を制御する。
なお、ECUは、例えば、図示を略す吸気系並びに排気系に配置した各種センサ及びエンジン回転速度センサやアクセル開度センサ等からの検出信号に基づいて、インジェクタ7の燃料噴射量や吸気調整弁14の開度等を含むエンジン駆動に関する各種制御を実行する。
ところで、上述したように、インタークーラ13によって吸気を冷却する際には、水分が凝縮されて凝縮水が生成される。この凝縮水がインタークーラ13の内部にそのまま溜まってしまうと、インタークーラ13が腐食してしまう虞がある。
特に、EGR装置30を配置したエンジン1では、排気再循環により吸気通路3に供給されるEGRガスは温度が比較的高いこともあり、水分が水蒸気として比較的多く含まれている。
そのため、EGR装置30のEGR通路31は、吸気調整弁14とコモンチャンバ15との間で吸気通路3と接続されている。これにより、EGR装置30で発生した水蒸気はコモンチャンバ15によって回収することが可能となっている。
コモンチャンバ15は、吸気通路3の吸気の流れの慣性を利用して吸気充填効率を高めることによって出力向上を図るうえ、内部に残存する空気によってエンジン1の始動時における回転数の立ち上がり量を増大させる。コモンチャンバ15は、内部で結露した水分(凝縮水)が下流側に流れ込まないように少なくとも下側に拡径している。なお、コモンチャンバ15は、その水分を大気に排水可能としてもよい。
また、本実施の形態におけるエンジン1は、上述したインタークーラ13により吸気を冷却した際に生成した凝縮水を排出する凝縮水除去通路40を備える。
凝縮水除去通路40は、一端をインタークーラ13に接続した排水配管41と、排水配管41の他端と吸気調整弁14よりも下流側の吸気通路3とを接続する接続部42と、によって画成されている。
図2に示すように、接続部42は、一端を開放して水平方向に延びる排水配管41の他端とインロー方式で接続されるジョイント部材43と、ジョイント部材43を貫通するボルト部材44と、ジョイント部材43の外周においてボルト部材44との間に位置するパッキン45と、を備える。
ボルト部材44は、ねじ部44aがコモンチャンバ15の上面から上向きに隆起する隆起部15aに形成された雌ねじ穴15bと螺合することにより排水配管41をコモンチャンバ15に固定する。これにより、パッキン45は、ボルト部材44の頭部44bと隆起部15aとに挟まれた状態でジョイント部材43とボルト部材44との間を密閉する。
ねじ部44aには、軸線方向に沿って先端に開放する排出流路44cと、頭部44bに近接する基部付近に軸線方向と直交するオリフィス44dと、が形成されている。
したがって、排水配管41の他端が水平方向でジョイント部材43と接続され、ボルト部材44のねじ部44aは、コモンチャンバ15の上面側で隆起する隆起部15aと垂直方向でジョイント部材43を貫通している。
これにより、排水配管41は、少なくとも他端において接続部42のジョイント部材43と水平方向で接続される接続流路41aを備え、接続部42は、コモンチャンバ15の上面と垂直方向下向きで貫通穴15cと接続される排出流路44cを備え、オリフィス44dは、接続流路41aの終端部と水平方向で接続されているとともに、排出流路44cとも水平方向で接続されていることとなる。
オリフィス44dは、排水配管41を吸気通路3へと接続する接続部42に水平方向に設けることにより、排水配管41を通して空気が過剰にエンジン1に供給されることを防いでいる。これにより、特に、天然ガスを燃料とするCNG車両等に有効である。すなわち、CNG車両では、エンジン1の出力を吸気調整弁14の開度(吸気量)で制御するため、吸気量のコントロールが重要となる。
具体的に、オリフィス44dの流路と直交する断面積は、例えば、吸気調整弁14が吸気通路3を設計上の全閉としたときに発生する吸気通路3との隙間によって吸気を許容する断面積を1とした場合に、0.08以下の割合に設定している。
これにより、吸気通路3を流れる吸気に伴ってコモンチャンバ15の貫通穴15cに発生する負圧によって、インタークーラ13から凝縮水を含む空気を、排水配管41、ジョイント部材43を含む水平方向に延びる接続流路41a、オリフィス44d、排出流路44c、貫通穴15c、をこの順に経由してコモンチャンバ15の内部の吸気通路3に排出することができる。
このように、本実施の形態に係るインタークーラ13の水抜き装置は、エンジン(内燃機関)1の吸気を過給する過給機5よりも下流側の吸気通路3に配置されたインタークーラ13と、インタークーラ13よりも下流側の吸気通路3に配置された吸気調整弁14と、一端がインタークーラ13に接続され、他端が吸気調整弁14よりも下流側の吸気通路3に接続されてインタークーラ13によって生成された凝縮水を含む空気を吸気通路3に排出する凝縮水除去通路40と、を備え、凝縮水除去通路40は、吸気通路3の吸気方向と直交する吸気通路断面積に対して凝縮水を含む空気の排出方向と直交する排出通路44cの断面積が狭くされるとともに、通路終端部に排出通路44cの断面積よりもさらに狭いオリフィス44dが設けられていることにより、専用の検出センサや制御装置を用いた複雑な凝縮水の排出制御を行うことなく、良好に凝縮水を排出することができる。
また、本実施の形態に係るインタークーラ13の水抜き装置は、凝縮水除去通路40は、一端をインタークーラ13に接続した排水配管41と、排水配管41の他端と吸気調整弁14よりも下流側の吸気通路3とを接続するとともに、オリフィス44dを配置した接続部42と、によって画成されている。具体的には、吸気通路3は、吸気調整弁14と吸気マニホールド10との間に吸気通路3よりも拡径したコモンチャンバ15を備え、凝縮水除去通路40は、一端をインタークーラ13に接続した排水配管41と、排水配管41の他端とコモンチャンバ15とを接続するとともに、オリフィス44dを配置した接続部42と、によって画成されていることにより、凝縮水をコモンチャンバ15に排水することができるとともに、吸気マニホールド10への凝縮水の過剰な混入を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るインタークーラの水抜き装置は、排水配管41は、少なくとも他端において接続部42と水平方向で接続される接続流路41aを備え、接続部42は、コモンチャンバ15の上面と垂直方向下向きで接続される排出流路44cを備え、オリフィス44dは、接続流路41aの終端部と水平方向で接続されているとともに、排出流路44cと水平方向で接続されていることにより、オリフィス44dにおけるエマルジョンや異物の詰まりを抑制することができる。
ところで、本発明のインタークーラの水抜き装置は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
例えば、インタークーラ13の水抜き装置は、排水配管41と接続部42とを備えた構成となっているが、これに限らず、例えば、排水配管41の他端をエルボ管構造としてコモンチャンバ15の上面に直接接続するとともに、排水配管41の中途部(水平部分)にオリフィス構造を有するように小孔を形成したブロック部材を配置した構成であってもよい。
なお、以上の説明において、「水平」「垂直」等の記載がある場合に、これらの各記載は厳密な意味ではない。すなわち、「水平」「垂直」とは、設計上や製造上等における公差や誤差が許容され、「実質的に水平」「実質的に垂直」という意味である。なお、ここでの公差や誤差とは、本発明の構成・作用・効果を逸脱しない範囲における単位のことを意味するものである。
1 エンジン
13 インタークーラ
40 凝縮水除去通路
41 排水配管
41a 接続流路
42 接続部
44 ボルト部材
44c 排出流路
44d オリフィス

Claims (2)

  1. 車両の内燃機関の吸気を過給する過給機よりも下流側の吸気通路に配置されたインタークーラと、
    前記インタークーラよりも下流側の前記吸気通路に配置された吸気調整弁と、
    一端が前記インタークーラに接続され、他端が前記吸気調整弁よりも下流側の前記吸気通路に接続されて前記インタークーラによって生成された凝縮水を含む空気を前記吸気通路に排出する凝縮水除去通路と、を備え、
    前記凝縮水除去通路は、
    前記吸気通路の吸気方向と直交する吸気通路断面積に対して凝縮水を含む空気の排出方向と直交する排出通路断面積が狭くされるとともに、通路終端部に前記排出通路断面積よりもさらに狭いオリフィスが設けられており、
    前記内燃機関は、内燃機関本体を有し、
    前記吸気通路は、
    前記内燃機関本体に接続されており、前記内燃機関本体に前記吸気通路内の吸気を供給する吸気マニホールドと、
    前記吸気通路における前記吸気調整弁と前記吸気マニホールドとの間に設けられており、前記吸気通路よりも前記車両の上下方向における少なくとも下側に拡径したコモンチャンバと、を備え、
    前記凝縮水除去通路は、
    一端が前記インタークーラに接続された排水配管と、
    前記排水配管の他端と前記コモンチャンバとを接続するボルトを含む接続部と、
    を有し、
    前記ボルトに、前記排水配管と連通する前記オリフィスが形成されている、
    ことを特徴とするインタークーラの水抜き装置。
  2. 前記排水配管は、
    少なくとも前記他端において前記接続部と水平方向で接続される接続流路を備え、
    前記接続部は、
    前記コモンチャンバの上面と垂直方向下向きで接続される排出流路を備え、
    前記オリフィスは、
    前記接続流路の終端部と水平方向で接続されているとともに、前記排出流路と水平方向で接続されている、
    請求項に記載のインタークーラの水抜き装置。
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