JP6971085B2 - グリシジルエーテル変性ポリブタジエンまたはグリシジルエーテル変性水素添加ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents
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特許文献1には、a)ラジカル重合を用いて製造された、ヒドロキシ基を有するポリブタジエンを用意する工程、b)工程a)からのヒドロキシ基を有するポリブタジエンを、モノエポキシ化合物と反応させて、反応混合物を得る工程、その際に、末端ヒドロキシ基対該モノエポキシ化合物のモル質量比が10:1〜1:10であり、温度が0〜150℃であり、かつ、反応時間が0.5〜24時間であり、c)アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ金属炭酸塩を工程b)からの反応混合物に添加する工程を含む、エポキシ基を有するポリブタジエンの製造方法が記載されている。
特許文献2段落0010には、1,2−ポリブタジエングリコールを苛性ソーダの存在下に通常、30〜70℃においてエピクロルヒドリンと反応させる1,2−ポリブタジエングリコ−ルのグリシジルエ−テルの合成方法が記載されている。
(1)ポリブタジエンポリオールまたは水素添加ポリブタジエンポリオールと、エピクロロヒドリンとを、塩基および相間移動触媒の存在下に反応させることを含む、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンまたはグリシジルエーテル変性水素添加ポリブタジエンの製造方法。
(2)相間移動触媒が、第4級アンモニウム塩である(1)に記載の製造方法。
(3)塩基がアルカリ金属水酸化物である(1)または(2)に記載の製造方法。
(4)反応を水と炭化水素系溶媒との混合溶媒または水とエーテル系溶媒との混合溶媒中で行う(1)〜(3)いずれかに記載の製造方法。
ポリブタジエンとは、ブタジエンを重合させて得られる高分子鎖を表す。前記高分子鎖は、式〔I〕で表される繰り返し単位と、式〔II〕として表される繰り返し単位を有する高分子鎖である。
水素添加ポリブタジエンとは、ブタジエンを重合させて得られる高分子鎖の一部あるいは全部が水素添加されている高分子鎖を意味する。前記高分子鎖は、式〔IV〕で表される繰り返し単位と、式〔V〕として表される繰り返し単位を有する高分子鎖である。前記高分子鎖は、上記式〔I〕で表される繰り返し単位および式〔II〕で表される繰り返し単位を有していてもよい。
式〔III〕で表される部分構造が結合している位置は、特に限定されないが、水素添加ポリブタジエンの高分子鎖の末端に結合しているのが好ましい。すなわち、末端グリシジルエーテル変性水素添加ポリブタジエンが好ましい。
ポリブタジエンポリオールとは、上記で説明したポリブタジエンに、水酸基が2個以上結合しているものを意味する。それらのうち、2個の水酸基が両末端に結合したポリブタジエンジオールが好ましい。
水素添加ポリブタジエンポリオールとは、上記で説明した水素添加ポリブタジエンに、水酸基が2個以上結合しているものを意味する。それらのうち、2個の水酸基が両末端に結合した水素添加ポリブタジエンジオールが好ましい。
本発明で用いるエピクロロヒドリンとは、式〔VI〕で表される化合物である。エピクロロヒドリンは市販品を用いることができる。
塩基としては、無機塩基または有機塩基を用いることができる。無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムなどのアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムter−ブトキシドなどの金属アルコキシド;炭酸水素ナトリウム;炭酸カリウム;炭酸セシウムなどを挙げることができる。有機塩基としては、ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジアザビシクロノネン(DBN)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、ホスファゼン塩基類などを挙げることができる。これらのうち、無機塩基が好ましく、アルカリ金属水酸化物がより好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。これらの塩基は、一種単独で若しくは二種以上を混合して使用することができる。
塩基の使用量は、ポリブタジエンポリオールまたは水素添加ポリブタジエンポリオール中の水酸基1モルに対して、2モル〜30モルとなる量が好ましい。さらに好ましくは、6モル〜16モルとなる
本発明に使用する相間移動触媒としては、第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩、第4級アルソニウム塩、スルホニウム塩、クラウンエーテルなどを挙げることができる。これらのうち第4級アンモニウム塩が好ましい。
第4級アンモニウム塩としては、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−プロピルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、メチル(トリ−n−オクチル)アンモニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、メチル(トリ−n−オクチル)アンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムヨージド、テトラエチルアンモニウムヨージド、テトラ−n−プロピルアンモニウムヨージド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド、メチル(トリ−n−オクチル)アンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリエチルアンモニウムヨージドなどを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
相間移動触媒の使用量は、0.001モル〜0.8モルとなる量が好ましい。さらに好ましくは0.01モル〜0.3モルである。
反応は、溶媒中で行うことができる。この反応で使用し得る溶媒としては、水;ヘキサン、シクロへキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン系溶媒などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。これらのうち水と炭化水素系溶媒との混合溶媒、水とエーテル系溶媒との混合溶媒であるのが好ましい。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)75g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液120g、シクロヘキサン370gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン37.11g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.62gを添加し、67℃にて4時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、シクロヘキサン450mLを加えた。この溶液を水1050mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は920g/eqであり、グリシジル化率は60%であった。なお、グリシジル化率とは、使用したポリブタジエンポリオール中の全水酸基のうち、グリシジルエーテル構造に変換された割合を示す。グリシジル化率は、1HNMRにより算出することができる。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)75g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液120g、シクロヘキサン370gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン37.11g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.62gを添加し、67℃にて8時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、シクロヘキサン450mLを加えた。この溶液を水1050mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は920g/eqであり、グリシジル化率は、60%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)75g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液120g、シクロヘキサン370gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン37.11g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.62gを添加し、79℃にて8時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、シクロヘキサン450mLを加えた。この溶液を水1050mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は920g/eqであり、グリシジル化率は、60%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)75g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液120g、シクロヘキサン370gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン74.22g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.62gを添加し、79℃にて8時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、シクロヘキサン450mLを加えた。この溶液を水1050mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は920g/eqであり、グリシジル化率は、60%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)50g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液64.15g、テトラヒドロフラン250gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン12.37gを添加し、67℃にて4時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、酢酸エチル300mLを加えた。この溶液を水700mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのグリシジル化率は、0%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)50g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液64.15g、テトラヒドロフラン250gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン12.37g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.08gを添加し、67℃にて4時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、酢酸エチル300mLを加えた。この溶液を水700mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は2000g/eqであり、グリシジル化率は、42%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)50g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液64.15g、テトラヒドロフラン250gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン24.74g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.08gを添加し、67℃にて21時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、酢酸エチル300mLを加えた。この溶液を水700mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は1500g/eqであり、グリシジル化率は、47%であった。
ガラスフラスコにポリブタジエンポリオール(NISSO−PB G−1000 日本曹達社製)50g、50重量%水酸化ナトリウム水溶液84.15g、テトラヒドロフラン250gを加えて室温で5分間激しく撹拌した。この溶液にエピクロロヒドリン24.74g、およびテトラブチルアンモニウムブロミド1.08gを添加し、67℃にて25時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液の有機相をわけとった後、酢酸エチル300mLを加えた。この溶液を水700mLで3回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。ろ液を減圧濃縮したのち、減圧乾燥機で乾燥することにより、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンを得た。得られたグリシジルエーテル変性ポリブタジエンのエポキシ当量は1500g/eqであり、グリシジル化率は、47%であった。
Claims (3)
- ポリブタジエンポリオールまたは水素添加ポリブタジエンポリオールと、エピクロロヒドリンとを、水とシクロヘキサンとの混合溶媒中で、塩基および相間移動触媒の存在下に反応させることを含む、グリシジルエーテル変性ポリブタジエンまたはグリシジルエーテル変性水素添加ポリブタジエンの製造方法。
- 相間移動触媒が、第4級アンモニウム塩である請求項1に記載の製造方法。
- 塩基がアルカリ金属水酸化物である請求項1または2に記載の製造方法。
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