JP6979923B2 - 筆記具用水性インク組成物 - Google Patents
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Description
また、本発明の筆記具は、上記構成の筆記具用水性インク組成物を含有することを特徴とする。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも、アルミニウム顔料と、チオサリチル酸0.1〜3質量%を含有することを特徴とするものである。
このアルミニウム顔料の含有量が0.1%未満であると、光輝感が得られず、一方、20%を越えると、筆記感が低下し、また、インクの安定性が損なわれる場合がある。
用いるチオサリチル酸は、筆記具の構成部材となるボールなどの金属部材の腐食を生じさせることなく、経時安定性の劣化促進の原因となるアルミニウム顔料からのガスの発生を抑止する成分となるものである。
このチオサリチル酸の含有量が0.1%未満であると、本発明の効果を発揮することができず、一方、3%を越えると、インクの安定性が損なわれる場合があり、好ましくない。
用いることができる色材としては、水に溶解もしくは分散する染料、酸化チタン等の従来公知の無機系および有機顔料系、シリカや雲母を基材とし表層に酸化鉄や酸化チタンなどを多層コーティングした顔料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜量使用することができる。
染料としては、例えば、エオシン、フオキシン、ウォーターイエロー#6−C、アシッドレッド、ウォーターブルー#105、ブリリアントブルーFCF、ニグロシンNB等の酸性染料;ダイレクトブラック154、ダイレクトスカイブルー5B、バイオレットB00B等の直接染料;ローダミン、メチルバイオレット等の塩基性染料などが挙げられる。
これらの色材は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの水溶性有機溶剤の含有量は、筆記具用水性インク組成物の用途毎に適宜調整され、インク組成物全量に対して、1%〜30%の範囲である。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、モルホリン、トリエチルアミン等のアミン化合物、アンモニア等が挙げられる。
ボールペンとしては、例えば、上記組成の筆記具用水性インク組成物をボールペン用インク収容体(リフィール)に収容すると共に、該インク収容体内に収容された水性インク組成物とは相溶性がなく、かつ、該水性インク組成物に対して比重が小さい物質、例えば、ポリブテン、シリコーンオイル、鉱油等の少なくとも1種がインク追従体として収容されるものが挙げられる。なお、ボールペン、マーキングペンの構造は、特に限定されず、例えば、軸筒自体をインク収容体として該軸筒内に上記構成の筆記具用水性インク組成物を充填したコレクター構造(インク保持機構)を備えた直液式のボールペン、マーキングペンであってもよいものである。
本発明の筆記具用水性インク組成物では、少なくとも、アルミニウム顔料と、チオサリチル酸0.1〜3質量%を含有することにより、推測ではあるが、アルミニウム顔料の表面に単分子膜(SAM膜)を形成することで、アルミニウム顔料からのガスの発生もなく、経時安定性及びその持続性に優れ、ボールペンに使用した場合であってもボールなどの金属部材を腐食させることもない筆記具用水性インク組成物、この筆記具用水性インク組成物を搭載した筆記具が得られることとなる。
下記表1に示す配合組成(全量100質量%)により常法により各筆記具用水性インク組成物を調製した。
得られた各筆記具用水性インク組成物(全量100質量%)について、下記評価方法により、経時安定性及びその持続性、金属腐食について評価した。
これらの結果を下記表1に示す。
ポリプロピレン製インク収容管(内径4mm、長さ113mm)、ステンレス製チップ(超硬合金ボール、ボール径0.38mm)及び該収容管と該チップを連結する継手からなるリフィールに実施例1〜5及び比較例1〜2の筆記具用水性インク組成物を充填した。次いで、インク後端に鉱油、ポリブテン、オレフィン系エラストマーからなるインク追従体を装填した。このリフィールを、ボールペン(UM−151、三菱鉛筆社)の軸に装填して、各水性ボールペンを作成した。
この各水性ボールペンをペン先下側にして50℃、65%RHの環境下で3ヶ月まで保管して、インクとインク追従体の界面に発生する気泡の有無を1ヶ月及び3ヶ月の時点で視認により官能評価した。
上記各ボールペンの3ヶ月保管後のボール表面の腐食の有無を光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡により評価した。
具体的に見ると、実施例1〜5のアルミニウム顔料と共に、チオサリチル酸(0.1〜3質量%の範囲で変動)を少なくとも含有した筆記具用水性インク組成物は、比較例1の基準組成(コントロール)、比較例2の従来におけるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)のアミン塩含有したものに較べ、経時安定性、その持続性(3ヶ月後もガスの発生無し)に優れると共に、金属腐食もないことが確認された。
Claims (2)
- 少なくとも、アルミニウム顔料と、チオサリチル酸0.1〜3質量%を含有することを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
- 請求項1に記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
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