以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。図1に示す実線矢印は、冷房運転時における冷媒の流れを示している。図1に示す破線矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを示している。本実施の形態では、冷凍サイクル装置100の一例として、室外機200と室内機300とが、ガス冷媒配管106aと液冷媒配管106bから成る冷媒配管106を介して接続された空気調和機を例に説明する。
室外機200は、圧縮機101、流路切換手段102、室外熱交換器103、膨張機構104を有している。室内機300は、室内熱交換器105を有している。冷凍サイクル装置100の冷媒回路は、圧縮機101、流路切換手段102、室外熱交換器103、膨張機構104及び室内熱交換器105を、ガス冷媒配管106aと液冷媒配管106bにより順次に接続して構成される。なお、冷凍サイクル装置100は、図示省略の制御部によって制御される。
圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の状態にして吐出するものである。圧縮機101は、一例として、運転容量を可変させることが可能とした構成であり、インバータにより制御されるモータによって駆動される容積式圧縮機である。
流路切換手段102は、一例として四方弁であり、冷媒の流路を切り換える機能を有するものである。流路切換手段102は、冷房運転時において、圧縮機101の冷媒吐出側と室外熱交換器103のガス側とを接続するとともに、圧縮機101の冷媒吸入側と室内熱交換器105のガス側とを接続するように冷媒流路を切り換える。一方、流路切換手段102は、暖房運転時において、圧縮機101の冷媒吐出側と室内熱交換器105のガス側とを接続するとともに、圧縮機101の冷媒吸入側と室外熱交換器103のガス側とを接続するように冷媒流路を切り換える。
室外熱交換器103は、冷房運転時には凝縮器として機能し、圧縮機101から吐出された冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。また、室外熱交換器103は、暖房運転時には蒸発器として機能し、膨張機構104から流出した冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。室外熱交換器103は、室外送風機によって室外空気を吸い込み、冷媒との間で熱交換した空気を室外に排出する。
膨張機構104は、冷媒回路内を流れる冷媒を減圧して膨張させるものであり、一例として開度が可変に制御される電子膨張弁で構成される。
室内熱交換器105は、冷房運転時には蒸発器として機能し、膨張機構104から流出した冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。また、室内熱交換器105は、暖房運転時には凝縮器として機能し、圧縮機101から吐出された冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。室内熱交換器105は、室内送風機によって室内空気を吸い込み、冷媒との間で熱交換した空気を室内に供給する。
次に、図2~図5に基づき、室内機300の構造を説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の室内機を示した外観斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の室内機であって、パネル部材を取り外した状態を示した外観斜視図である。図4は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の室内機を右側面側から見た内部構成図である。図5は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の室内機を下面側から見た内部構成図である。なお、図4に示した矢印は、空気の流れを示している。
本実施の形態における室内機300は、図2に示すように、吊りボルト7によって天井に吊り支持された天吊形の室内機である。この室内機300は、図3~図5に示すように、外郭を構成する筐体1の内部に、冷媒配管106と、冷媒配管106に接続された室内熱交換器105と、室内熱交換器105に空気を供給する送風機107と、冷媒漏洩検知手段2と、が設けられている。
筐体1は、図2~図4に示すように、箱体からなる本体ケース10と、本体ケース10に着脱自在に取り付けられ、本体ケース10の一部を覆うパネル部材11と、を有している。本体ケース10は、天板10aと、底板10bと、左側面板(図示省略)、右側面板10c及び背面板10dで横長の略直方体形状とした構成である。パネル部材11は、右側面板10cの外面を覆う化粧用の右側面パネル11aと、左側面板の外面を覆う化粧用の左側面パネル11bと、を有している。右側面パネル11aは、図3及び図5に示すように、右側面板10cに着脱自在に取り付けられている。また、左側面パネル11bは、左側面板に着脱自在に取り付けられている。
図2~図4に示すように、筐体1には、前面側に空気を吹き出す吹出口13が形成され、背面側の下面に室内空気を吸い込む吸込口12が形成されている。吹出口13には、風向きを調整する風向き板14が設けられている。吸込口12には、塵埃等を除去するフィルタ12aが設けられている。
図3に示すように、右側面板10cには、吊りボルト7を取り付けるための据付金具7aが取り付けられている。また、右側面板10cには、風向き板14を駆動させるためのモータ14aが取り付けられている。右側面板10cから露出した据付金具7a及びモータ14aは、外部から見えないように右側面パネル11aによって覆われている。なお、図示することは省略したが、左側面板にも、吊りボルト7の下端を取り付けるための据付金具7aと、風向き板14を駆動させるためのモータ14aと、が設けられている。
図4に示すように、筐体1の内部には、吸込口12側の空間Aと吹出口13側の空間Bとに風路9を設けて仕切る仕切部材15が設けられている。吸込口12から吸い込まれた一次空気と、吹出口13から吹き出される二次空気とがバイパスしないように仕切るためである。吸込口12側の空間Aには、送風機107が配置されている。吹出口13側の空間Bには、室内熱交換器105及び冷媒漏洩検知手段2が配置されている。
室内熱交換器105は、図4及び図5に示すように、一例として冷媒配管106を流れる冷媒とフィンを通過する空気との間で熱交換ができるようなプレートフィンアンドチューブ型熱交換器である。冷媒配管106は、冷媒を分配する分配管8を有している。室内熱交換器105は、熱交換効率を高めるために、仕切部材15の下部付近から筐体1の前面上部に向かって斜めに配置されている。なお、図示することは省略したが、室内熱交換器105の下方には、ドレン水を受け止めるドレンパンが設けられている。
送風機107は、吸込口12から吸い込んだ空気を室内熱交換器105に通過させて吹出口13から吹き出すように空気の流れを発生させるものである。送風機107は、吸込口12の上方に配置され、図示省略の電動機によって駆動される。送風機107は、一例としてシロッコファンを用いており、図5に示すように、筐体1の左右方向に4個並べて配置されている。
室内機300は、図4に示すように、制御部からの指令により電動機が駆動されると、送風機107が回転し、吸込口12から室内の空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、フィルタ12aを通過する過程で空気の塵埃等が濾過され、筐体1内に設けられた室内熱交換器105に向かって送風される。室内熱交換器105を通過する過程で所定の温度に調整された空気は、吹出口13から室内に吹き出される。吹出口13から室内に吹き出される空気の方向は、図2及び図3に示す風向き板14によって調整される。
次に、図6~図9に基づいて、冷媒漏洩検知手段2の構成を説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の冷媒漏洩検知手段を示した斜視図である。図7は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の室内機の要部拡大断面図である。図8は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置であって、冷媒漏洩検知手段を筐体に取り付ける要領を示した説明図である。図9は、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置であって、冷媒漏洩検知手段を筐体に取り付けた状態を右側面板の外面側から見た要部拡大図である。
冷媒漏洩検知手段2は、図6及び図7に示すように、冷媒配管106から漏洩した冷媒を検知する冷媒検知センサ3と、冷媒検知センサ3を収納するホルダ部材4と、を有している。冷媒漏洩検知手段2は、冷媒検知センサ3が冷媒配管106の分配管8に対向させて配置され、ホルダ部材4に取り付けられたホルダ保持部材5を介して筐体1に取り付けられている。具体的には、冷媒漏洩検知手段2は、図7及び図8に示すように、右側面板10cに形成された開口部16にホルダ部材4の一部が嵌め込まれ、筐体1の吹出口13側の空間Bと、右側面板10c及び右側面パネル11aによって囲まれた空間Cと、に跨がって配置されている。なお、室内機300は、運転時に冷媒配管106から冷媒が漏洩した場合、仕切部材15によって仕切られた吹出口13側の空間Bに冷媒が充満し、漏洩した冷媒が蓄積する。冷媒漏洩検知手段2は、漏洩した冷媒を迅速に検知するため、吸込口12側の空間Aではなく、吹出口13側の空間Bに配置している。また、冷媒漏洩検知手段2は、筐体1の内部に配設した冷媒配管106に冷媒検知センサ3を対向させて配置してもよい。
ホルダ部材4には、図6に示すように、ホルダ部材4の外部と内部とを連通させるスリット40が形成されている。ホルダ部材4は、図7に示すように、筐体1の吹出口13側の空間Bに、スリット40を有する外面が配置される。ホルダ部材4の内部に収納された冷媒検知センサ3は、スリット40を通じて冷媒配管106から漏洩した冷媒を検知する。また、ホルダ部材4は、スリット40とは反対側の外面から外方へ突き出す直方体形状の凸部41と、凸部41の上面及び下面に設けられた一対のツメ部42と、を有している。図6に示すように、ホルダ部材4の凸部41を形成した位置には、冷媒検知センサ3のリード線20を通すための孔部43が形成されている。
ホルダ保持部材5は、図8に示すように、右側面板10cに対向する側に開口面を有する箱形状ある。開口面は、右側面板10cに形成された開口部16とほぼ同じ大きさである。図8に示すホルダ保持部材5は、一例として鋼板を折り曲げて直方体形状とした構成であるが、これに限定されず、例えば鋼板又は合成樹脂材をU字状に成形した構成でもよいし、その他の形状又は材質でもよい。
ホルダ保持部材5には、図8及び図9に示すように、ホルダ部材4の凸部41が嵌め込まれる孔部5aが形成されている。ホルダ部材4は、右側面板10c及び右側面パネル11aによって囲まれた空間Cに配置される部分がホルダ保持部材5の内部に収納され、凸部41が孔部5aに嵌め込まれ、ツメ部42が孔部5aの縁部に掛け留められて、ホルダ保持部材5に取り付けられている。
ホルダ保持部材5は、開口面の縁部から外方へ突き出すフランジ部50が形成されている。フランジ部50は、図示例の場合、開口面の4つの縁辺のうち一の対向する縁辺に形成されている。各フランジ部50には、ネジ部材6の軸部を通す孔部50aが2つ形成されている。なお、右側面板10cにも、各フランジ部50の孔部50aと共通する位置に孔部17が形成されている。
冷媒漏洩検知手段2を筐体1の内部に設置するには、先ず、ホルダ部材4の凸部41をホルダ保持部材5の孔部5aに嵌め込み、ツメ部42を孔部5aの縁部に掛け留めて、ホルダ部材4をホルダ保持部材5に取り付ける。次に、図8に示すように、右側面板10cに形成された開口部16にホルダ部材4を嵌め込み、図9に示すように、ホルダ保持部材5のフランジ部50を右側面板10cに当接させる。そして、フランジ部50の孔部50aと右側面板10cの孔部17とにネジ部材6の軸部を共通に通して締結する。最後に、本体ケース10に右側面パネル11aを取り付けて右側面板10cの外面を右側面パネル11aで覆う。
冷媒漏洩検知手段2を筐体1から取り外す場合には、図5に示すように、右側面パネル11aを本体ケース10から取り外し、ネジ部材6の締結状態を解除してホルダ保持部材5を右側面板10cから取り外すことにより行われる。
以上のように、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100は、外郭を構成する筐体1と、筐体1の内部に設けられ、冷媒が流れる冷媒配管106を有する室内熱交換器105と、冷媒配管106に対向させて配置された冷媒漏洩検知手段2と、を備えている。つまり、冷凍サイクル装置100は、冷媒配管106に対向させて設けた冷媒漏洩検知手段2によって、冷媒配管106から漏洩した冷媒が僅かであっても迅速且つ確実に検知することができる。
また、冷媒配管106は、冷媒を分配する分配管8を含んでいる。冷媒漏洩検知手段2は、分配管8に対向させて配置されている。よって、冷凍サイクル装置100は、冷媒の漏洩源となりやすい分配管8の接続部分に対応して冷媒漏洩検知手段2を設けているので、漏洩した冷媒を検知する精度を高めることができる。
また、冷媒漏洩検知手段2は、冷媒を検知する冷媒検知センサ3と、冷媒検知センサ3を収納するホルダ部材4と、を有し、冷媒検知センサ3が冷媒配管106に対向させて配置され、ホルダ部材4に取り付けられたホルダ保持部材5を介して筐体1に取り付けられている。よって、冷凍サイクル装置100は、冷媒漏洩検知手段2の取り付け状態の安定性を高めることができるので、不用意に位置ずれを起こすことがなく、冷媒配管106から漏洩した冷媒を確実に検知することができる。
また、ホルダ部材4は、外方へ突き出す凸部41と、凸部41に設けられたツメ部42と、を有している。ホルダ保持部材5は、凸部41が嵌め込まれる孔部5aを有する構成である。ホルダ部材4は、凸部41が孔部5aに嵌め込まれ、ツメ部42が孔部5aの縁部に掛け留められて、ホルダ保持部材5に取り付けられている。つまり、冷凍サイクル装置100は、冷媒漏洩検知手段2がホルダ保持部材5にしっかりと固定されて筐体1に取り付けられているので、冷媒漏洩検知手段2の取り付け状態の安定性を高めることができる。よって、冷凍サイクル装置100は、冷媒漏洩検知手段2が不用意に位置ずれを起こすことがないので、冷媒配管106から漏洩した冷媒を検知する精度を高めることができる。
筐体1は、箱体からなる本体ケース10と、本体ケース10に着脱自在に取り付けられ、本体ケース10の一部を覆うパネル部材11と、を有している。ホルダ保持部材5は、本体ケース10とパネル部材11によって囲まれた空間Cに配置されて、本体ケース10に取り付けられている。よって、冷凍サイクル装置100は、パネル部材11を本体ケース10から取り外し、露出したホルダ保持部材5を本体ケース10から取り外すだけで、冷媒漏洩検知手段2を容易に交換することができるので、メンテナンス等における作業性を向上させることができる。
また、冷凍サイクル装置100は、室内熱交換器105に空気を供給する送風機107を更に備えている。筐体1には、前面側に空気を吹き出す吹出口13が形成され、背面側に空気を吸い込む吸込口12が形成されており、内部を吹出口13側の空間Bと吸込口12側の空間Aとに風路9を設けて仕切る仕切部材15が設けられ、吹出口13側の空間Bに室内熱交換器105及び冷媒漏洩検知手段2が配置され、吸込口12側の空間Aに送風機107が配置されている。よって、冷凍サイクル装置100は、吸込口12から吸い込まれた一次空気と、吹出口13から吹き出される二次空気とがバイパスする事態を抑制することができる。また、冷凍サイクル装置100は、吹出口13側の空間Bに充満し、蓄積した冷媒を迅速に検知できる。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。冷凍サイクル装置100は、空気調和機を例に説明したが、これに限定するものではなく、例えば冷蔵装置、冷凍装置、換気装置等、筐体1の内部に冷媒配管106が設けられた構造であれば適用することができる。また、室内機300は、図示した天吊形に限定されず、例えば壁掛け型でもよい。また、ホルダ部材4に形成した凸部41は、図示した直方体形状に限定されず、他の形状でもよい。更に、ツメ部42も、図示した構成に限定されない。要するに、本発明は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。