JP7007217B2 - ボイラ設備及び発電設備、並びに固着物の生成量予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭素系燃料を用いたボイラ設備及び発電設備、並びにこれらの設備において排ガスの差圧予測に利用できる固着物の生成量予測方法に関する。
従来、石炭に代表される炭素系燃料を用いたボイラ設備は、炭素系燃料の燃焼により発電の駆動力となる蒸気を生成するボイラと、ボイラから排出される窒素酸化物(NO)をアンモニア(NH)の存在下で脱硝する脱硝装置と、等を備えている。この種のボイラ設備では、仮に脱硝装置の下流側に未反応のNHがリークすると、そのNHを要素として硫酸アルミニウムアンモニウム(NHAl(SO))等の硫安化合物が生成され、脱硝装置の下流側で低温になると凝縮する可能性がある。さらにこのような凝縮物に灰分が付着して固着物となり、排ガスの圧力損失(差圧)が上昇する原因になる。
差圧が過度に上昇すると設備に負荷がかかるおそれが高まる一方、流路を洗浄して固着物を除去するには設備の稼働停止を伴うので、必要以上に頻繁に洗浄を行うことはできない。かかる背景から、流路の洗浄を適切なタイミングで行うことができるよう、固着物の生成状況を予測し、ひいては差圧を予測することが望まれていた。この点、特許文献1では、脱硝装置の下流側に配され、排ガスの余熱を利用してボイラでの燃焼用空気を予熱する空気予熱器の差圧を測定し、漏洩したNH濃度等の補正も加えて、差圧の上昇傾向を予測する方法が提案されている。
特許第2710985号公報
しかしながら、特許文献1を含めた従来技術では、ボイラ設備を稼動させた上で差圧を予測する手法しか確立されておらず、使用実績のある燃料を用いた場合しか、差圧を予測することができなかった。従って、ボイラ設備での稼動実績のない燃料を用いる場合にも対応できるよう、ボイラ設備を稼動しなくても固着物の生成量を予測でき、ひいては差圧を予測できる手法が望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ボイラ設備での稼動実績がない燃料であっても固着物の生成量を予測でき、また差圧の予測にも利用できるボイラ設備及び発電設備、並びに固着物の生成量予測方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の態様は、炭素系燃料を燃焼して窒素酸化物(NO)及び硫黄酸化物(SO)を含んだ排ガスを排出させるボイラと、前記ボイラの下流側に設けられ、アンモニア(NH)の存在下で前記排ガス中の窒素酸化物(NO)を脱硝する脱硝装置と、を具備するボイラ設備であって、使用を予定する前記炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分の量、S成分の量及び灰分の量を予め取得するとともに、予め取得された前記N成分の量、前記S成分の量及び前記灰分の量、前記脱硝装置の下流側にリークしたアンモニア(NH )の量に基づき、前記炭素系燃料を前記ボイラで燃焼させたときの、前記脱硝装置の下流側での固着物の生成量を予測する予測システムを具備することを特徴とするボイラ設備にある。
かかる態様によれば、上記の予測システムを具備するので、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、予め取得されたN成分の量(N成分量)、S成分の量(S成分量)及び灰分の量(灰分量)に基づき、固着物の生成量を予測できる。かかる予測結果は、差圧の予測にも利用できる。
ここで、前記灰分はアルミニウム(Al)成分を含んでおり、前記固着物は、前記Al成分を含んで生成される硫安化合物に前記灰分が付着したものであることが好ましい。かかる態様において、Al成分を含んで生成される硫安化合物は、固着物の原因となる化合物として代表的なものである。そのため、かかる態様によれば、固着物の原因となる代表的な組成の硫安化合物(NHAl(SO)等)を対象として、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、固着物の生成量を正確に予測できる。
また、前記灰分はカルシウム(Ca)成分を含んでおり、前記予測システムは、前記Ca成分による前記硫安化合物の分解率を考慮して、前記固着物の生成量を予測することが好ましい。これによれば、Ca成分による硫安化合物の分解率を考慮するので、固着物の生成量をより正確に予測できるようになる。
また、前記予測システムは、前記排ガス中における前記Ca成分による前記S成分の消費率を考慮して、前記固着物の生成量を予測することが好ましい。これによれば、Ca成分によるS成分の消費率を考慮するので、固着物の生成量をより正確に予測できるようになる。
また、前記予測システムは、前記脱硝装置による二酸化硫黄(SO)の酸化率を考慮して、前記固着物の生成量を予測することが好ましい。これによれば、脱硝装置によるSOの酸化率を考慮するので、固着物の生成量をより正確に予測できるようになる。
また、前記ボイラ設備は、前記脱硝装置の下流側に、前記排ガスの余熱を利用して前記ボイラでの燃焼用空気を予熱する空気予熱器を具備しており、前記予測システムは、前記空気予熱器での前記固着物の生成量を予測することが好ましい。これによれば、固着物が生成しやすい空気予熱器の中温部および低温部を対象に、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、固着物の生成量を正確に予測できる。
また、前記予測システムは、予測した前記固着物の生成量に基づき前記排ガスが通過可能な流路の有効径を求め、演算された前記流路の有効径と、前記排ガスの流量と、に基づき、前記流路の上流側及び下流側の差圧を予測することが好ましい。これによれば、固着物の生成量の予測結果を利用するので、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、予め取得されたN成分量、S成分量及び灰分量に基づき、上記の差圧を予測することができる。
上記の課題を解決する本発明の他の態様は、請求項1~7の何れか一項に記載のボイラ設備と、前記ボイラで発生した蒸気が導入されて駆動力を得る蒸気タービンと、前記蒸気タービンの駆動により電力を得る発電機と、を具備することを特徴とする発電設備にある。
かかる態様によれば、上記のボイラ設備を具備するので、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、固着物の原因となる化合物の生成量を予測可能な発電設備を提供できる。かかる予測結果は、差圧の予測にも利用できる。
上記の課題を解決する本発明の更に他の態様は、炭素系燃料を燃焼して窒素酸化物(NO)及び硫黄酸化物(SO)を含んだ排ガスを排出させるボイラと、前記ボイラの下流側に設けられ、アンモニア(NH)の存在下で前記排ガス中の窒素酸化物(NO)を脱硝する脱硝装置と、を具備するボイラ設備で用いられ、使用を予定する炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分の量、S成分の量及び灰分の量を予め取得するとともに、予め取得された前記N成分の量、前記S成分の量及び前記灰分の量、前記脱硝装置の下流側にリークしたアンモニア(NH )の量に基づき、前記炭素系燃料を前記ボイラで燃焼させたときの、前記脱硝装置の下流側での固着物の生成量を予測することを特徴とする固着物の生成量予測方法にある。
かかる態様によれば、上記の予測システムを具備するので、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、予め取得されたN成分の量(N成分量)、S成分の量(S成分量)及び灰分の量(灰分量)に基づき、固着物の生成量を予測できる。かかる予測結果は、差圧の予測にも利用できる。
ここで、前記灰分量として、アルミニウム(Al)成分を含んだデータを用いることが好ましい。かかる態様において、Al成分を含んで生成される硫安化合物は、固着物の原因となる化合物として代表的なものである。従って、かかる態様によれば、固着物の原因となる代表的な組成の硫安化合物を対象として、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、固着物の生成量を正確に予測できる。
また、予測した前記固着物の生成量に基づき前記排ガスが通過可能な流路の有効径を求め、演算された前記有効径と、前記排ガスの流量と、に基づき、前記流路の上流側及び下流側の差圧を予測することが好ましい。これによれば、固着物の生成量の予測結果を利用するので、実際にその燃料でボイラ設備を稼動しなくても、予め取得されたN成分量、S成分量及び灰分量に基づき上記の差圧を予測することができる。
実施形態1に係るボイラ設備の構成例を示す概略図。 実施形態1に係るボイラ設備における空気予熱器の構成例を示す概略図。 実施形態1に係るボイラ設備での差圧の推移の一例を説明する概念図。 実施形態1に係る予測システムの構成例を示す図。 実施形態1における固着物の生成の流れについて説明する図。 実施形態1に係る予測システムを用いた応用例を示すタイムチャート図。 実施形態3に係る複合発電設備の概略図。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態は、本発明の一態様であり、本発明の範囲内で任意に変更可能である。各図や説明中、同一の部材は同じ符号が付され、適宜説明が省略されている。各図において、各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されている場合がある。
(実施形態1)
図1に示すように、ボイラ設備20は、ボイラ1と、ボイラ1に排気通路2で接続された脱硝装置3と、脱硝装置3に排気通路4で接続された空気予熱器5と、空気予熱器5の排気上流側及び排気下流側の差圧(以下、単に「差圧」と称する場合がある)を予測可能な予測システム30(図4参照)と、を具備している。図中、実線矢印は、排ガスや空気の流れを表している。
ボイラ1は、石炭に代表される炭素系燃料(図中、「Fuel」)を燃焼させて発電の駆動力となる蒸気を生成する。炭素系燃料は、本発明の範囲で炭素を含んだ燃料であればよく、木材やバイオマス等の炭化水素系材料、また天然ガスや都市ガス等の炭化水素系ガスなども使用できる。脱硝装置3は、ボイラ1から排出された排ガスGs0中のNOを、アンモニア還元法(選択触媒還元法)によりNHの存在下で脱硝する。空気予熱器5は、脱硝装置3を経た排ガスGs1の余熱を利用して、ボイラ1での燃焼用空気(空気Air1)を予熱する。
ボイラ設備20における排ガスや空気の流れは以下の通りである。すなわち、粉砕機6により粉砕された石炭が、ボイラ1内に臨むように配されたバーナー群7を通じて、空気とともにボイラ1内に供給される。石炭の燃焼によって生じた高温の排ガスGs0がボイラ1から排出され、排気通路2に導かれる。排気通路2では、NH供給部8から排ガスGs0中にNHが供給され、脱硝装置3でNOがHOとNに分解される。脱硝装置3を経た排ガスGs1は、高温のまま排気通路4に導かれ、空気予熱器5に流入する。
空気予熱器5では、高温の排ガスGs1と、排ガスGs1に対向して流入する空気と、の熱交換が行われる。押込通風機9から押し込まれた空気Air1は、空気予熱器5で予熱された上で、バーナー群7を通じてボイラ1内に供給される(ボイラ1での燃焼用空気Air2)。また、一次通風機10から押し込まれた空気Air1´は、一部は空気予熱器5で予熱された上で(空気Air2´)、残りはそのまま、粉砕機6に供給される。
空気予熱器5を経た排ガスGs2は排気通路11に導かれる。排ガスGs2は、排気通路11の途中に配された誘引通風機12により引き込まれ、誘引通風機12の排気上流側又は排気下流側に配された図示しない除塵装置や脱硫装置等で規定のレベル未満まで浄化された上で、最終的に煙突13から大気中に放出される。誘引通風機12は、除塵装置や脱硫装置等の途中やそれらの排気下流側に配されてもよい。
ここで、空気予熱器5は、図2(a)~(b)に示すように、円筒形状のローター5aと、ローター5aの各放射状の隔壁内に充填された伝熱エレメント5bと、ローター5aを軸支する回転軸5cと、を具備している。ローター5aは、例えば、所定の密度で伝熱エレメント5bが充填された第1密度部5d、第2密度部5e及び第3密度部5fが、回転軸5cに沿って順番に設けられた三段構造を有している。
第3密度部5fは、第1密度部5d及び第2密度部5eよりも、伝熱エレメント5bの充填密度が小さくされている。第1密度部5d及び第2密度部5eの伝熱エレメント5bの充填密度は同一とされているが、異ならせても構わない。ローター5aは、図示しないケーシングで囲われていて、排ガスや空気の流束に沿うように回転軸5cが配され、図示しないモーター等の駆動力により、ローター5aが回転軸5cを中心に回転可能となっている。
ローター5aの一方面(第1密度部5d側)から排ガスGs1が流入し、排ガスGs1に対向するローター5aの他方面(第3密度部5f側)から空気Air1及び空気Air1´が流入する。回転軸5cを中心にローター5aを回転させながら、排ガスGs1により加熱された伝熱エレメント5bの熱を利用し、空気Air1及び空気Air1´を予熱させる。高温の排ガスGs1が流入する第1密度部5d側は高温となり(高温部)、空気Air1及び空気Air1´が流入する第3密度部5f側は、第1密度部5dや第2密度部5eと比べて低温となる(低温部)。
以上のようなボイラ設備20では、仮に脱硝装置3の排気下流側に未反応のNHがリークすると、そのNHを要素として硫酸アルミニウムアンモニウム(NHAl(SO))等の硫安化合物が生成され、空気予熱器5の上記の中温部(空気予熱器5のローター5aの第2密度部5e)および低温部(空気予熱器5のローター5aの第3密度部5f)で凝縮する可能性がある。これに灰分が付着して固着物となり、排ガスの流路を狭めて圧力損失(差圧)を高める原因になって、図3に示すように、稼働時間tの経過とともに、空気予熱器5の排気上流側及び排気下流側の差圧ΔPが上昇していく(時点t2の差圧ΔP2>時点t1の差圧ΔP1)。
一方、炭種に応じて差圧ΔPの推移が異なるため、時点t2で炭種を変更する場合、設備の稼動条件が基本的に同様としても、変更後の炭種に応じて、差圧ΔPが大きく上昇するのか(図3中、点線:Case1)小さな上昇に留まるのか(図3中、一点鎖線:Case2)、又は差圧ΔPが大きく下降するのか(図3中、破線:Case3)小さな下降に留まるのか(図3中、二点鎖線:Case4)、が異なる。
従前、このような差圧ΔPの予測については、ボイラ設備を稼動させた上で行う手法しか確立されていなかった。これに対し、本実施形態は、ボイラ設備20での稼動実績がない炭種であっても、排ガスの流路を狭める原因となる固着物の生成量を予測でき、その予測結果を差圧ΔPの予測に利用できるものである。勿論、本実施形態によれば、ボイラ設備20での稼動実績がある炭種について固着物の生成量を予測し、また差圧ΔPを予測することもできる。
図4は、本実施形態に係る予測システム30の構成例を機能的なブロックで示している。予測システム30は、公知の構成からなるマイクロコンピュータを含んでおり、各手段はマイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現されている。予測システム30には、図示しない記憶手段等が備えられており、各手段での演算結果や検出結果が記憶される。
予測システム30は、データ読込手段31と、リークNH量推定手段32と、SO生成量推定手段33と、硫安化合物生成量予測手段34と、固着物生成量予測手段35と、差圧予測手段36と、を具備している。固着物の原因となる硫安化合物は、石炭を燃焼したときの排ガスに含まれるNH及びSOを要素とした反応により生成されるため、本実施形態では、固着物の生成量Aや差圧ΔPを予測するのに、硫安化合物の生成総量ANS3の予測結果を用いる。そして、その硫安化合物の生成総量ANS3を予測すべく、まずはNH生成総量A及びSO生成総量AS5を推定する。
データ読込手段31は、設備稼働者によって入力部37に入力される燃料性状データ31a、設備稼働データ31b及び固着物性状データ31cを読み込んで、これを各手段に送信する。これらのデータは、ボイラ設備20を稼動せずとも、使用を予定する石炭を分析したり、過去の他の石炭の例に基づいたり、設備条件を参照したりすることで予め取得できる。なお、入力部37は、例えば、予測システム30に有線又は無線で接続された、設備稼働者により使用されるパーソナルコンピュータ等である。
上記の燃料性状データ31aは、使用する石炭について予め分析実験等をしたときに得られる、N成分量R1、S成分量R2及び灰分量R3である。本実施形態では、灰分にアルミニウム(Al)成分が含まれるとして、そのAl成分の量に対応するAl成分量R4も入力部37に入力可能とされている。Al成分は、硫安化合物を構成する金属成分として代表的なものであるため、このようなAl成分を考慮に入れることで、固着物の原因となる代表的な組成の硫安化合物(NHAl(SO等)を対象として、固着物の生成量を予測できるようになる。
Al成分が不足して硫安化合物の生成が阻害されるケースが稀である場合等には、灰分に十分量のAl成分が含まれるのが通常として、Al成分量R4の入力を不要としてもよい。硫安化合物を構成する金属成分としてAl成分は一例であり、Al成分に代替するような金属成分があれば、該金属成分が硫安化合物を構成する成分になり得る。
また、本実施形態では、灰分にカルシウム(Ca)成分が含まれるとして、そのCa成分の量に対応するCa成分量R5も入力部37に入力可能とされている。Ca成分を考慮することで、後述するような、Ca成分によるS成分の消費率や、Ca成分による硫安化合物の分解率を考慮することができるようになるため、固着物の生成量をより正確に予測できるようになる。
また、上記の設備稼働データ31bは、脱硝装置3によるSOの酸化率R6(脱硝装置3によりSOが酸化されてSOとなる割合)、Ca成分によるS成分の消費率R7(Ca成分との反応により排ガス中のSOが消費される割合)及びCa成分による硫安化合物の分解率R8(Ca成分との反応により一度生成した硫安化合物が分解される割合)である。設備稼働データ31bの一部又は全部は入力を省略できるが、これらを入力することで、硫安化合物の生成に影響を与える要素を考慮に入れることができるようになる。
更に、上記の固着物性状データ31cは、灰分の付着比R9(硫安化合物の単位量当たりに付着する灰分量の割合)、固着物の密度R10(硫安化合物に灰分が付着して生成される固着物の密度)である。灰分の付着比R9が大きく、固着物に占める硫安化合物の割合が無視できる場合には、固着物の密度R10を実質的に灰分の密度に近似でき、固着物の密度R10を灰分の密度として扱うことができる。固着物性状データ31cは、予め記憶された固定値を用いてもよく、この場合、その入力を不要とすることができる。
リークNH量推定手段32は、NH供給部8からNHを供給する制御において、脱硝装置3の排気下流側に未反応のままNHがリークする場合のリークNH量(NH生成総量A)を推定する。リークNHは、脱硝装置の運転条件(排ガスGs0中のNO量、NOxに対するNHの比率等)や脱硝触媒の劣化状況に応じて変動するため、データ読込手段31から読み込んだN成分量R1等に基づき、リークNH量を推定できる。
石炭の燃焼によりS成分の大部分はSOとなるが、燃焼時に酸素過剰である場合等、その一部がSOとなる。そこで、SO生成量推定手段33は、そのような燃焼条件等に基づき、SO生成率(石炭のS成分のうちSOとして生成される割合)を推定する。そして、SO生成量推定手段33は、推定したSO生成率と、データ読込手段31から読み込んだS成分量R2と、に基づき、ボイラ1でのSO生成量AS1を推定する。SO以外のS成分は全てSOになるとすれば、上記のSO生成率からSO生成率を推定し、これに基づいてSO生成量も推定できる。
なお、上記のリークNH量推定手段32で推定するNH生成総量Aや、SO生成量推定手段33で推定するSO生成率は、各種条件の変動に応じた変動量が無視できる場合には、固定値を用いても構わない。
SOは、ボイラ1で生成されるだけでなく、脱硝装置3によるSOの酸化によっても生成される。SOが増加すると、硫安化合物の生成量の増加につながる。一方、SOは、灰分に含まれるCaと反応して硫酸カルシウム(CaSO)を生成し、これによりその一部が消費される。SOが消費されると、硫安化合物の生成量の低下につながる。そこで、SO生成量推定手段33は、上記のSO生成量と、データ読込手段31から読み込んだSOの酸化率R6と、に基づきSO酸化量AS2(脱硝装置3によるSOの酸化により新たに生成されるSOの量)を推定する。このSO酸化量AS2と、上記のSO生成量AS1と、を合計し、SO合計量AS3を推定する(下記式(1))。
SO合計量AS3=(SO生成量AS1)+(SO酸化量AS2)・・(1)
そして、SO生成量推定手段33は、上記のSO合計量AS3と、データ読込手段31から読み込んだS成分の消費率R7と、に基づき、SO消費量AS4(Ca成分がSOと反応しCaSOが生成されることで該SOが消費される量)を推定する。これらを踏まえ、SO生成量推定手段33は、SO合計量AS3からSO消費量AS4を減算し、最終的なSO生成総量AS5を推定する(下記式(2)参照)。
SO生成総量AS5=(SO合計量AS3)-(SO消費量AS4)・・(2)
硫安化合物生成量予測手段34は、リークNH量推定手段32で推定されたNH生成総量Aと、SO生成量推定手段33で推定されたSO生成総量AS5と、に基づき、硫安化合物の生成量ANS1を推定する。そして、上記の硫安化合物の生成量ANS1と、データ読込手段31から読み込んだ硫安化合物の分解率R8と、に基づき、硫安化合物の分解量ANS2(Ca成分が硫安化合物と反応してCaSOが生成されることで該硫安化合物が分解される量)を推定する。更に、硫安化合物の生成量ANS1から硫安化合物の分解量ANS2を減算し、最終的な硫安化合物の生成総量ANS3を推定する(下記式(3)参照)。
硫安化合物の生成総量ANS3=(硫安化合物の生成量ANS1)-(硫安化合物の分解量ANS2)・・(3)
以上までの流れを整理すると、図5(a)の通りである。石炭の燃焼により、N成分がNOとなる。NOに対してNHが供給され、脱硝装置3によりNとHOに分解される。一方、供給されたNHの一部が、未反応のまま脱硝装置3の排気下流側にリークする場合がある(NH生成総量A)。
また、石炭の燃焼により、S成分がSOとなる。SOの大部分はSOであるが、燃焼時に酸素過剰である場合等、僅かにSOとなる(SO生成量AS1)。SOの一部も、その後の脱硝装置3により酸化されてSOとなる(SO酸化量AS2)。一方、灰分中のCa成分がSOと反応するとCaSOを生成し、これによりSOが消費される(SO消費量AS4)。従って、SO生成量AS1とSO酸化量AS2の合計量(SO合計量AS3)から、SO消費量AS4を減算した量のSOが、空気予熱器5に流れ込む(SO生成総量AS5)。
NH、SO及びAl成分等の反応により、硫安化合物(NHAl(SO)が生成する(硫安化合物の生成量ANS1)。一方、灰分のCa成分が硫安化合物と反応してCaSOを生成し、これにより硫安化合物が分解される(硫安化合物の分解量ANS2)。その後の硫安化合物の量が、最終的な硫安化合物の生成総量ANS3となる。
本実施形態の予測システム30は、上記のような硫安化合物の生成総量ANS3の予測結果を利用して、固着物の生成量Aを予測し、更には差圧ΔPを予測する。すなわち、固着物生成量予測手段35は、上記で予測した硫安化合物の生成総量ANS3に、固着物性状データ31cから読み込んだ灰分の付着比R9を乗じて、固着物の生成量Aを推定する。そして、差圧予測手段36は、上記で予測した固着物の生成量Aと、固着物性状データ31cから読み込んだ固着物の密度R10と、に基づき、固着物の体積Vを推定する。
例えば、硫安化合物(NHAl(SO)が凝縮して灰分が付着し、固着物となるのが空気予熱器5の中温部とすると、その中温部における排ガスの流路径Dや流路長Lは設計時点で既知である。その流路径Dにおいて流路長Lに渡って体積Vの固着物が生成すると仮定すれば、低温部における固着物の厚さdを大まかに算出でき、そして、流路径Dから固着物の厚さdを減算することで、中温部を通過可能な流路の有効径(有効流路径D)を大まかに演算できる(図5(b)参照)。
そして、差圧予測手段36は、上記で求めた有効流路径Dと、稼動時に予定される排ガスの流量Qと、に基づき、差圧ΔPを予測する。稼動時に予定される排ガスの流量Qは、ボイラ1の過去の稼働条件等を参照することで、ボイラ設備20を稼働せずとも予め取得可能である。
この点、差圧予測手段36は、差圧ΔPを、有効流路径Dと、排ガスの流量Qと、の関数に簡略化して求めている(下記式(4)参照)。差圧ΔPを予測するのに、有効流路径Dや排ガスの流量Q以外の他のパラメータを考慮してもよいが、下記式(4)に基づいた関数に従えば、差圧ΔPを容易に予測できる。
差圧ΔP=f(Q(排ガスの流量),D(有効流路径))・・(4)
上記の硫安化合物の生成総量ANS3や固着物の生成量Aは、マイナス(減少や分解)の概念も含む。上記式(3)で硫安化合物の生成総量ANS3がプラスであれば、硫安化合物が増加し、固着物の生成量Aもプラスとなって、固着物の体積Vもプラスとなる。そのプラスの値の程度によって有効流路径Dが縮小する程度が推定でき、それに応じて差圧ΔPの上昇の程度が予測できる。
一方、上記式(3)で硫安化合物の生成総量ANS3がマイナスであれば、硫安化合物が減少・分解し、固着物の生成量Aもマイナスとなって、固着物の体積Vもマイナスとなる。そのマイナスの値の程度によって有効流路径Dが回復(拡大)する程度が推定でき、それに応じて差圧ΔPの下降の程度が予測できる。また、排ガスの流量Qの増減に応じて、差圧ΔPの上昇又は下降の程度が予測できる。
以上説明したボイラ設備20及び固着物の生成量予測方法によれば、使用を予定する炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分量R1、S成分量R2及び灰分量R3を予め取得する。そのため、実際にその燃料でボイラ設備20を稼動しなくても、予め取得されたN成分量R1、S成分量R2及び灰分量R3に基づき、固着物の生成量Aを予測できる。そして、予測した固着物の生成量Aに基づき排ガスが通過可能な有効流路径Dを求め、有効流路径Dと、排ガスの流量Qと、に基づき、差圧ΔPを予測できる。
加えて、本実施形態では、空気予熱器5での固着物の生成量Aを予測している。これによれば、固着物が生成しやすい空気予熱器5の中温部および低温部を対象に、実際にその燃料でボイラ設備20を稼動しなくても、固着物の生成量Aを予測できる。勿論、固着物の生成量を予測する箇所は空気予熱器5に限定されず、脱硝装置3の排気下流側で硫安化合物が生成・凝縮するような箇所があれば、その箇所を対象として固着物の生成量を予測でき、ひいては差圧ΔPを予測できる。
(実施形態2)
図6は、上記の予測手法を利用した応用例を説明するためのタイムチャート図である。図6(a)は、予測システム30に入力される、燃料の使用計画データDATAの一例である。使用計画データDATAは、将来的な期間と、その期間に応じた燃料と、を含んでいる。ここでは、将来的な期間Taで石炭aを使用し、その次の期間Tbで石炭bを使用し、更にその次の期間Tcで石炭cを使用し、また更にその次の期間Tdで石炭dを使用する使用計画が表されている。図示は省略しているが、使用計画データDATAは期間Td以降の使用計画も含んでいる。
使用計画データDATAにおいて、将来的な複数の期間は、連続していてもよいし連続していなくてもよい。ただ、連続していたほうが、途切れなく差圧を予測できるので好ましい。ここでは、期間に応じて異なる石炭での使用が計画されているが、期間をあけて同じ石炭を繰り返し使用する場合もある。
石炭a~石炭dのうち、例えば、石炭b及び石炭cが、ボイラ設備20の稼動実績のない石炭である。ただ、実施形態1で説明した予測手法は、稼動実績のある石炭a及び石炭dだけでなく、稼動実績のない石炭b及び石炭cについても適用できる。石炭a~石炭dのそれぞれや、稼動を予定するボイラ設備20について、入力部37に燃料性状データ31a、設備稼働データ31b及び固着物性状データ31cを入力することで、図6(b)に示すとおり、実際にその石炭でボイラ設備20を稼動しなくても、将来の差圧ΔPを予測できる(図中、期間Ta~期間Tdの点線)。
特に本例では、石炭bを使用する期間Tbに差圧ΔPが上昇していくことが予測できるので、期間Tbにおいては、差圧ΔPが大きくなり過ぎないような慎重な稼働を実施でき、これにより、設備に過大な負荷がかかることを確実に防止できる。また、石炭cを使用する期間Tcに差圧ΔPが下降していくことが予測できるので、期間Tb以降、稼働を許容できる機会がさらに増えることが期待され、ボイラ設備20の稼働時間tをより確保しやすくなる。
図6(c)に示すとおり、所定の開始条件(start)が満たされると、そのときの差圧予測時点の初期差圧ΔPstartと、石炭aに応じた差圧変化速度と、に基づき、期間Taにおける将来の差圧が実測される(図中、期間Taの実線)。そして、期間Ta終了時の予測差圧が、連続する次の期間Tb開始時の初期差圧ΔPstartとなる。該初期差圧ΔPstartと、石炭bに応じた差圧変化速度と、に基づき、期間Tbにおける将来の差圧が実測される(図中、期間Tbの実線)。
ここで、実差圧と、予測された差圧と、に僅かなズレが生じていると、そのズレが積み重なっていく。期間Taの終了時(期間Tbの開始時)には、ズレΔD1(実差圧>予測された差圧)が生じ、期間Tbの終了時(期間Tcの開始時)には、ズレΔD2が生じている(ΔD2>ΔD1)。
例えば、期間Taの終了時(期間Tbの開始時)において、ズレΔD1は所定の許容値ΔDlimを越えないが、期間Tbの終了時(期間Tcの開始時)において、ズレΔD2が許容値ΔDlimを越える場合がある。このとき、予測システム30は、ズレΔD1が許容値ΔDlimを超えたことを検知して、期間Tc開始時の初期差圧ΔPstartを始点とした上で、再び差圧ΔPを予測する。つまり、期間Tbの終了時(期間Tcの開始時)に、予測していた差圧の推移が更新されることになる。以降の期間でも、差圧の予測の更新が反映される(図6(d))。
使用計画データDATAにおける期間の長さの関係や、予測される差圧の推移は、図6に示した例に制限されない。また、使用計画データDATAは、図4に示した予測システム30における記憶手段(図示せず)等に格納できるが、それ以外の場所に格納されてもよい。
(実施形態3)
図7は、本実施形態に係る発電設備50の全体の構成例を示す概略系統図である。発電設備50は、実施形態1で説明したボイラ設備20と、ボイラ1で発生した蒸気が導入されて駆動力を得る蒸気タービン51と、蒸気タービン51の駆動により電力を得る発電機52と、を具備している。
発電設備50では、ボイラ1での炭素系燃料の燃焼により蒸気が生成される。かかる蒸気が蒸気タービン51に導入されて発電機52の駆動力が得られる。発電機52が駆動されることで、電力が得られる。蒸気タービン51の排気蒸気は復水器53で凝縮されて復水され、復水器53からの復水は給水ポンプ54の駆動によりボイラ1に給水される。
本実施形態に係る発電設備50によれば、実施形態1のボイラ設備20を具備するので、実際にその燃料でボイラ設備20を稼動しなくても、使用を予定する炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分量R1、S成分量R2及び灰分量R3を予め取得するとともに、予め取得されたN成分量R1、S成分量R2及び灰分量R3に基づき、固着物の生成量Aを予測できる。かかる予測結果は、差圧ΔPの予測にも利用できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。例えば、図4では、予測システム30の各手段を機能的なブロックに分けて説明したが、これらの手段は、その一部又は全てが一体として構成されていてもよい。また、予測システム30も、その一部又は全てがボイラ設備20と一体に構成されていてもよい。また、燃料には、本発明の範囲内で石炭以外の炭素系燃料が含まれていてもよい。更には、本発明の範囲内で炭素系燃料以外の燃料が含まれていてもよい。
1…ボイラ、2…排気通路、3…脱硝装置、4…排気通路、5…空気予熱器、5a…ローター、5b…伝熱エレメント、5c…回転軸、5d…第1密度部(高温部)、5e…第2密度部、5f…第3密度部(低温部)、6…粉砕機、7…バーナー群、8…NH供給部、9…押込通風機、10…一次通風機、11…排気通路、12…誘引通風機、13…煙突、20…ボイラ設備、30…予測システム、31…データ読込手段、31a…燃料性状データ、31b…設備稼働データ、31c…固着物性状データ、32…リークNH量推定手段、33…SO生成量推定手段、34…硫安化合物生成量予測手段、35…固着物生成量予測手段、36…差圧予測手段、37…入力部、50…発電設備、51…蒸気タービン、52…発電機、53…復水器、54…給水ポンプ、Air1…燃焼用空気(空気)、Air1´…空気、AiR2…燃焼用空気(空気)、AiR2´…空気、Fuel…炭素系燃料、Gs0,Gs1,Gs2…排ガス

Claims (11)

  1. 炭素系燃料を燃焼して窒素酸化物(NO)及び硫黄酸化物(SO)を含んだ排ガスを排出させるボイラと、
    前記ボイラの下流側に設けられ、アンモニア(NH)の存在下で前記排ガス中の窒素酸化物(NO)を脱硝する脱硝装置と、を具備するボイラ設備であって、
    使用を予定する前記炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分の量、S成分の量及び灰分の量を予め取得するとともに、予め取得された前記N成分の量、前記S成分の量及び前記灰分の量、前記脱硝装置の下流側にリークしたアンモニア(NH )の量に基づき、前記炭素系燃料を前記ボイラで燃焼させたときの、前記脱硝装置の下流側での固着物の生成量を予測する予測システムを具備する
    ことを特徴とするボイラ設備。
  2. 前記灰分はアルミニウム(Al)成分を含んでおり、
    前記固着物は、前記Al成分を含んで生成される硫安化合物に前記灰分が付着したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のボイラ設備。
  3. 前記灰分はカルシウム(Ca)成分を含んでおり、
    前記予測システムは、前記Ca成分による前記硫安化合物の分解率を考慮して、前記固着物の生成量を予測する
    ことを特徴とする請求項2に記載のボイラ設備。
  4. 前記予測システムは、前記排ガス中における前記Ca成分による前記S成分の消費率を考慮して、前記固着物の生成量を予測する
    ことを特徴とする請求項3に記載のボイラ設備。
  5. 前記予測システムは、前記脱硝装置による二酸化硫黄(SO)の酸化率を考慮して、前記固着物の生成量を予測する
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のボイラ設備。
  6. 前記ボイラ設備は、前記脱硝装置の下流側に、前記排ガスの余熱を利用して前記ボイラでの燃焼用空気を予熱する空気予熱器を具備しており、
    前記予測システムは、前記空気予熱器での前記固着物の生成量を予測する
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のボイラ設備。
  7. 前記予測システムは、
    予測した前記固着物の生成量に基づき前記排ガスが通過可能な流路の有効径を求め、演算された前記流路の有効径と、前記排ガスの流量と、に基づき、前記流路の上流側及び下流側の差圧を予測する
    ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のボイラ設備。
  8. 請求項1~7の何れか一項に記載のボイラ設備と、
    前記ボイラで発生した蒸気が導入されて駆動力を得る蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの駆動により電力を得る発電機と、
    を具備することを特徴とする発電設備。
  9. 炭素系燃料を燃焼して窒素酸化物(NO)及び硫黄酸化物(SO)を含んだ排ガスを排出させるボイラと、
    前記ボイラの下流側に設けられ、アンモニア(NH)の存在下で前記排ガス中の窒素酸化物(NO)を脱硝する脱硝装置と、を具備するボイラ設備で用いられ、
    使用を予定する炭素系燃料を分析して得られた該炭素系燃料由来のN成分の量、S成分の量及び灰分の量を予め取得するとともに、予め取得された前記N成分の量、前記S成分の量及び前記灰分の量、前記脱硝装置の下流側にリークしたアンモニア(NH )の量に基づき、前記炭素系燃料を前記ボイラで燃焼させたときの、前記脱硝装置の下流側での固着物の生成量を予測する
    ことを特徴とする固着物の生成量予測方法。
  10. 前記灰分として、アルミニウム(Al)成分を含んだものを用いる
    ことを特徴とする請求項9に記載の固着物の生成量予測方法。
  11. 予測した前記固着物の生成量に基づき前記排ガスが通過可能な流路の有効径を求め、演算された前記有効径と、前記排ガスの流量と、に基づき、前記流路の上流側及び下流側の差圧を予測する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の固着物の生成量予測方法。
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