JP7009932B2 - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents
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Description
カールは、定着装置が用紙にトナー画像を定着する際、用紙に加わる定着熱によって用紙の水分が吸い取られ、用紙が収縮するという現象により発生する。通常、印字率が低い画像が第一面に定着されると第二面側に用紙がカールし、印字率が高い画像が第一面に定着されると第一面側に用紙がカールする傾向がある。印字率の他に、用紙の種類、坪量、紙の目方向、定着条件及び環境等によっても用紙のカール形状及びカール量は変化する。
このため、第二面にトナー画像が形成された用紙を定着ニップへ進入させる際、用紙のカールが原因となって定着ニップに正しく用紙が進入せず、用紙にシワが発生したり、画像に滲みが発生する問題が生じていた。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図1は、画像形成装置4を示す概略構成図である。このブロック図では、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素のみを記載しており、画像形成装置はこの例に限られない。
画像形成部40は、用紙Pに画像を形成する画像形成手段であり、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部40Y、マゼンタ(M)の画像を形成する画像形成部40M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部40C及びブラック(K)の画像を形成する画像形成部40Kを備える。
図2は、定着進入ガイド66の配置例を示す拡大図である。
図3は、画像形成装置4の主要部の構成例を示すハードウェア構成図である。
ROM11bは、不揮発性メモリであり、ROM11bには、CPU11aが動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶されている。
RAM11cは、揮発性メモリであり、RAM11cには、CPU11aが行う各処理に必要な情報(データ)が一時的に記憶される。
通信I/F13は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、不図示のPC端末、コントローラーとの間で接続を確立し、各種データの送受信を実行する。
図4は、用紙Pのカール形状の例を示す説明図である。図4において、用紙Pに付加した矢印は、用紙Pの搬送方向を表す。
また、図4の下段に示すように用紙Pの主走査方向のカール量が異なる場合、及び用紙Pの副走査方向のカール量が異なる場合を「左右非対称」と呼ぶ。ここで、用紙Pの同一箇所にCDカールとFDカールが同時に発生することはないものとする。
図5は、定着進入ガイド66の構成例、及び定着進入ガイド66の設置位置の例を示す概略図である。以下の説明において、図1に示した定着ベルト68は図示を省略する。そして、以下の説明で、用紙Pに形成されたトナー画像が定着される面を「上側」と呼び、その裏面を「下側」と呼ぶ。
また、図5Bは、図2のA2方向に定着進入ガイド66と下加圧ローラ62を正面視した例を示す。
定着進入ガイド66は、細長い板状の基部140と、定着進入ガイド66の主走査方向に設けられた揺動可能な揺動部142a、142b(端部の一例)とを有する。基部140の主走査方向両端には、2つの揺動支持部141a,141bが設けられている。基部140の左側に設けられた揺動支持部141aは、揺動部142aを揺動可能に軸支する。同様に、基部140の右側に設けられた揺動支持部141bは、揺動部142bを揺動可能に軸支する。このため、揺動部142a、142bは、それぞれ基部140の動作とは独立して揺動し、基部140に対して傾斜可能である。このため、揺動部142a、142bは、揺動部142a、142bの面方向が基部140の面方向と同一である通常位置と、基部140の面方向とは異なる揺動位置とのいずれかに揺動される。そして、制御部11は、用紙Pの主走査方向の端部のカール量に合わせて、揺動部142a、142b毎に揺動部142a、142bを揺動する制御を行う。
図6は、検知器67が用紙Pまでの距離を検知する例、及びカール量の時間推移の例を示す説明図である。
図6Aは、図5Cの検知器67aと、用紙Pの左側を側面視した例である。
制御部11により行われるカール量の算出方法は、以下の手順で行われる。制御部11は、例えば、始めに図5Aの破線で表す搬送路面までの距離Lを基準値として求める。次に、制御部11は、検知器67aの検知結果に基づいて、搬送される用紙P毎に検知器67aから用紙Pまでの距離Mを求める。そして、制御部11は、基準となる距離Lから、用紙Pまでの距離Mを差し引いた値を用紙Pのカール量として求める。
そして、図6Bからは、用紙Pの下流端部でカール量が大きくなり、すぐにカール量が下がる傾向が示される。このことから、制御部11は、用紙Pのカール形状が、左側の下流端部だけが上側にカールしていると判断する。同様に、制御部11は、用紙Pの上流端部についても用紙Pのカール形状を判断することができる。
制御部11は、検知器67a、67bの検知結果に基づいて算出した左右両側のカール量が一定距離続くようであれば用紙Pのカール形状がCDカールであると判断する。一方、制御部11は、検知器67a、67bの検知結果に基づいて算出した左右両側に発生したカール量がすぐに減少するようであれば用紙Pのカール形状がFDカールであると判断する。また、制御部11は、用紙Pの左右両端におけるカール量に基づいて、CDカール及びFDカールが左右対称であるか、又は、左右非対称であるかを判断することもできる。
図7は、定着進入ガイド66の動作により変化した用紙Pの形状の例を示す説明図である。図7では、上加圧ローラ61の図示を省略している。
図7Aには、定着進入ガイド66が備える揺動部142a、142bの面方向が基部140の面方向と同一である通常位置の例が示される。定着進入ガイド66の上にある用紙Pの主走査方向の両端部Peは上側にカールしており、揺動部142a、142bに接していない。なお、用紙Pの中央部Pcはカールしておらず、基部140に接している。
図7A、図7Bには、左右対称にカールした用紙Pが定着進入ガイド66を通過する際に、両端部Peの同じカール量に合わせて揺動部142a、142bの揺動量を等しくする例を示した。ここで、左右非対称にカールした用紙Pが定着進入ガイド66を通過する際には、両端部Peの異なるカール量に合わせて揺動部142a、142bの左右の揺動量を異ならせてもよい。この場合であっても、左右非対称にカールした用紙Pの進入性を向上することができる。
図8は、支持部15a~15eの構成例及び動作例を示す説明図である。図8に示す支持部15a~15eは制御部11の制御により、それぞれ独立して駆動されるものであり、支持部15a~15eの位置関係は図5Cに示した通りである。
なお、揺動部142a、142bを傾けさせる手段としては上記構成の他、ソレノイドなど従来公知の支持部を用いることができる。
次に、第一面のトナー画像の定着後に用紙Pに発生したカール量に応じて、第二面を定着ニップNに進入させる場合における定着進入ガイド66の動かし方の例を説明する。
図9は、CDカールの種類と定着進入ガイド66の動作例を示す説明図である。図9の左列には、上加圧ローラ61、下加圧ローラ62、及び定着進入ガイド66を斜視した例が示され、図9の右列には、上加圧ローラ61、下加圧ローラ62、及び定着進入ガイド66を搬送方向から視認した例が示される。
図9の上段には、CDカールがない通常の用紙Pが搬送される場合の定着進入ガイド66の動作例が示される。この場合、定着進入ガイド66の下流端部の面方向は、上加圧ローラ61及び下加圧ローラ62の定着ニップNの形成面の面方向と平行である。また、定着進入ガイド66の基部140、揺動部142a、142bは通常位置である。
このように左右のカール量が異なる左右非対称のCDカールの場合、カールが大きい方の揺動部142a、142bのいずれか一方をより多く下に傾ける。
図10の中段には、左右対称のFDカールが発生した用紙Pが搬送される場合の定着進入ガイド66の2種類の動作例が示される。この場合、用紙Pの左側及び右側のカール量が同じであり、用紙Pの上流端部及び下流端部がカールするため、定着進入ガイド66の全体を傾ける必要がある。
また、図10の中段(2)に示すように、定着進入ガイド66の下流端部が、上流端部を軸として下側に回動される場合もある。
また、左右非対称のカールにおいては、制御部11は、定着進入ガイド66、揺動部142a、142bの片方を下げ、他方を上げる動作をしてもよい。
図11は、定着進入ガイド66の動作によりスキューした用紙Pの変化を示す説明図である。図11の左列には用紙Pの搬送方向から上加圧ローラ61、下加圧ローラ62、及び定着進入ガイド66を視認した例が示され、図11の右列には、図11(1)の左列に示したB方向から上加圧ローラ61、下加圧ローラ62、及び定着進入ガイド66を視認した例が示される。
定着進入ガイド66が多様な動きをすることで、用紙Pのカールによる定着ニップNへの進入性の課題だけでなく、用紙Pがスキューしたことによる定着ニップNへの進入性の課題も同時に解決することができる。
図11(1)に示すように、例えば、用紙Pの左側が右側よりも先行して搬送されると、用紙Pの左側が右側よりも先に定着ニップNに進入する。この時、用紙Pの主走査方向の両端部で定着ニップNへの進入タイミングがずれて進入性が低下する。このため、用紙Pにシワが発生し、画像に滲みが発生してしまう。
この補正に際して、制御部11は、先行して搬送された側の用紙端部の定着ニップNまでの道のりを増やすように、定着進入ガイド66を動かす制御を行う。なお、制御部11は、用紙Pが遅れて搬送された他方の用紙端部の定着ニップNまでの道のりを減らすように定着進入ガイド66を動かす制御を行ってもよい。
このため、図11(3)に示すように、先行している用紙端部が搬送される間に、遅れて搬送された他方の用紙端部が追いつく。
そして、図11(5)に示すように、定着ニップNに進入させた用紙Pを安定して通紙させることができる。
また、スキューによる定着ニップNへの進入性の制御は、第二面の進入時に限らず、第一面の進入時や、片面印刷の場合においても行ってよい。
もちろん、制御部11は、用紙Pに発生したカールとスキューの両方を同時に補正することが可能である。
図12は、検知器67が定着進入ガイド66の上流側に設置された場合の画像形成装置4の制御例を示すフローチャートである。この処理では、検知器67が定着進入ガイド66の上流位置に設置されているため、制御部11は、用紙Pを定着ニップNに進入させている途中で、用紙Pのカール量及びカール形状に合わせて定着進入ガイド66を随時変形することが可能である。図中では、定着進入ガイド66を「ガイド」と略記する。
以降、上述したステップS6の処理が行われる。
図13は、図12のステップS4のカール判定処理の例を示したフローチャートである。
また、用紙Pにスキューが生じた場合であっても、定着進入ガイド66を傾けることで、スキューを解消し、用紙Pの定着ニップNへの進入性を向上することができる。
上述した実施の形態では、用紙Pの第二面が定着ニップNに進入する前に定着進入ガイド66を動作させておくことで、第二面の定着ニップNへの進入性を向上させることができる。これに加えて、用紙Pの第二面が定着ニップNに進入後、通紙中に更に定着進入ガイド66を動作させてもよい。この場合、検知器67により、用紙Pの搬送方向を複数箇所に関してカール量を検知することで、用紙Pの搬送方向のカール量の時系列変化を検知する。
また、定着進入ガイド66は、下流端部だけを移動可能としてもよい。
図14は、用紙Pのカール形状に応じて揺動される揺動部142c、142dの動作例を示す説明図である。
図14Aには、矩形状に形成された定着進入ガイド66の例が示される。定着進入ガイド66は、用紙の搬送方向の上流端部の全体及び下流端部の中心付近を含む基部140と、基部140の下流側に設けられ、基部140に対して傾斜するように揺動する揺動部142c、142dとを含む。揺動部142c、142dは、それぞれ定着進入ガイド66の下流端部の辺にある一点と、定着進入ガイド66の上流端部より下流側の側端部の辺の一点とを結ぶ折れ線を支点として揺動する。揺動部142c、142dは、それぞれ揺動支持部141c、141dを支点として揺動するため、以下の説明では、定着進入ガイド66に揺動支持部141c、141dが設置される位置を「折れ線」と呼ぶ。図14Aには、定着進入ガイド66に一対の折れ線1a、1bが形成された例が示される。揺動部142a、142bは、それぞれ下流側の揺動量が上流側の揺動量よりも多く揺動する。ここで、揺動量とは、揺動部142a、142bの側端部の上流側及び下流側が基部140の通常位置に対して傾く大きさを表す。
図14Cには、上加圧ローラ61、下加圧ローラ62、及び定着進入ガイド66を搬送方向から視認した例が示される。
図14Bに示すようにカールした用紙Pの進入性を向上させるためには、図14Cに示すように基部140に対して、揺動部142c、142dを同じ角度で下に傾ける必要がある。そこで、折れ線1a、1bを支点として揺動部142c、142dを下に傾ける。これにより、用紙Pの左右の下流端部の高さを定着ニップNの形成面の高さに合わせ、用紙Pの進入性を向上することができる。このとき、定着進入ガイド66の上流端部を固定して、下流端部を回動可能としてもよいし、定着進入ガイド66全体を移動可能としてもよい。
図14Dには、定着進入ガイド66に複数対の折れ線が形成された例が示される。折れ線1a、1bを支点として揺動部142c、142dを揺動させる場合、折れ線1a、1bを支点として揺動される揺動部142c、142dの面積は非常に大きいため、FDカールした用紙Pの定着ニップNへの進入性を向上させることができる。また、折れ線2a、2bを支点として揺動部142c、142dを揺動させる場合、定着進入ガイド66の両側に近い位置が揺動されるため、CDカールした用紙Pの定着ニップNへの進入性を向上させることができる。
上述した実施の形態は、本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (8)
- 用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により形成された前記画像を前記用紙に定着する定着部と、
前記用紙の前記定着部への進入を支援する進入支援部と、
前記定着部により第一面に前記画像が定着された前記用紙を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づいて算出した前記用紙のカール量、及び前記用紙の搬送方向に基づいて前記用紙のカール形状を求め、前記用紙の前記カール量及び前記カール形状に応じて前記進入支援部の位置及び形状を変える制御を行い、第二面に画像が形成された前記用紙を前記定着部に進入させる制御を行う制御部と、を備え、
前記進入支援部は、前記用紙の搬送方向の上流端部の全体及び下流端部の中心付近を含む基部と、前記基部に対して下流側の揺動量が上流側の揺動量よりも多く揺動する揺動部とを含み、
前記揺動部は、前記進入支援部の側端部から下流端部に形成される折れ線を支点として前記基部に対して揺動可能である
画像形成装置。 - 前記制御部は、副走査方向に湾曲した第一カール形状である前記用紙を前記定着部に進入させる前に、前記進入支援部の全体を略平行移動させる動作、主走査方向に平行な軸を支点として前記進入支援部を回動させる動作、又は、副走査方向に平行な軸を支点として前記進入支援部を回動させる動作のいずれか、又は、組み合わせた制御を行う
請求項1に記載の画像形成装置。 - 揺動部は、前記進入支援部の基部に対して傾斜可能であり、
前記制御部は、副走査方向に交差する主走査方向に湾曲した第二カール形状である前記用紙を前記定着部に進入させる前に、前記進入支援部の主走査方向の両端に配置される前記揺動部の少なくともいずれか一方を傾ける制御を行う
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記用紙の主走査方向の端部の前記カール量に合わせて、前記揺動部毎に前記揺動部を揺動する制御を行う
請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記検知部は、前記定着部により前記第一面に前記画像が定着された前記用紙が、前記第二面に前記画像を定着するために、前記定着部へ進入するまでの経路に配置され、前記用紙の主走査方向の端部を検知する
請求項1~4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記検知結果に基づいて、搬送中の前記用紙の前記カール量を算出し、前記検知部の検知範囲を通過する前記用紙のカール形状、及び、前記カール量の時系列変化に合わせて、前記用紙の搬送中に前記進入支援部を動かす制御を行う
請求項5に記載の画像形成装置。 - さらに、前記制御部は、前記検知結果に基づいて判断した前記用紙のスキューに応じて、前記進入支援部を副走査方向に並行な軸を支点として前記進入支援部を回動させる動作、又は、主走査方向の両端部の少なくともいずれか一方を傾ける制御を行う
請求項1に記載の画像形成装置。 - 用紙に形成された画像を前記用紙に定着する定着部と、
前記用紙の前記定着部への進入を支援する進入支援部と、
前記定着部により第一面に前記画像が定着された前記用紙を検知する検知部の検知結果に基づいて算出した前記用紙のカール量、及び前記用紙の搬送方向に基づいて前記用紙のカール形状を求め、前記用紙の前記カール量及び前記カール形状に応じて前記進入支援部の位置及び形状を変える制御を行い、第二面に画像が形成された前記用紙を前記定着部に進入させる制御を行う制御部と、を備え、
前記進入支援部は、前記用紙の搬送方向の上流端部の全体及び下流端部の中心付近を含む基部と、前記基部に対して下流側の揺動量が上流側の揺動量よりも多く揺動する揺動部とを含み、
前記揺動部は、前記進入支援部の側端部から下流端部に形成される折れ線を支点として前記基部に対して揺動可能である
定着装置。
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