以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施形態1)
図1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機全体の斜視図を示す。キャニスタ型電気掃除機100は、風路形成体である管部12と、管部12が着脱可能に接続される掃除機本体13を備えている。
管部12は、接続管部15、ホース体16、手元操作部17、延長管18、床ブラシ19を備えている。
接続管部15は、掃除機本体13に接続されている。ホース体16は、可撓性を有し、接続管部15の先端側に連通されている。手元操作部17は、ホース体16の先端側に設けられている。延長管18は、手元操作部17の先端側に着脱可能に接続されている。床ブラシ19は、延長管18の先端側などに、吸込口体として着脱可能に接続されている。
手元操作部17には、ループ状の手元把持部21がホース体16側へ突出して形成されている。手元把持部21の上部には、操作用の設定ボタン22が複数設けられている。
掃除機本体13は、大径の車輪である走行輪23を両側に有し旋回輪24などを下部に有する本体ケース26を備えている。本体ケース26の外部である上部前側には、集塵部としての集塵カップである集塵装置27が着脱可能に取着されている。
掃除機本体13は、走行輪23および旋回輪24によって被掃除面としての床面上を少なくとも前後方向に沿って走行(移動)可能に構成されている。なお、以下、前後方向および左右方向は、掃除機本体13の走行(移動)方向を基準とする。
図2は、本体ケース26の斜視図を示す。本体ケース26は、例えば合成樹脂などにより形成されている。本体ケース26は、本体部31と突出受部32が一体的に構成されている。本体部31は、集塵装置27の後方に位置している。突出受部32は、本体部31の前部下側に突設されて集塵装置27の下部を支持する載置部としての集塵装置支持部である。
図3は、本体ケース26に集塵装置27を装着した状態の断面斜視図を示す。
掃除機本体13は、大径の車輪である走行輪23(図1)を両側に有し、旋回輪24などを下部に有する本体ケース26を備えている。本体ケース26の外部である上部には、集塵部としての集塵カップである集塵装置27が着脱に取着されている。掃除機本体13は、走行輪23および旋回輪24によって被掃除面としての床面上を少なくとも前後方向に沿って走行(移動)可能に構成されている。
本体ケース26は、例えば合成樹脂などにより一体形成されている。本体ケース26は、集塵装置27の後方に位置する本体部31と、この本体部31の前部下側に突設されて集塵装置27の下部を支持する載置部としての集塵装置支持部である突出受部32とから構成される。
本体部31の両側には、走行輪23がそれぞれ回転自在に軸支されている。本体部31の前部の上側には、本体ケース26を持ち運ぶためのハンドル34が突設されている。本体部31の内部には、電動送風機36、この電動送風機36の動作を制御する制御手段としての制御回路部37、および、外部電源から電動送風機36などに給電可能な電源コード38(図1)を巻回した電源部としての図示しないコードリール装置などが収容されている。
また、本体部31の前部には、吸気開口部41が上方に偏って形成されている。吸気開口部41は、電動送風機36の吸込側に連通し、本体ケース26に装着された集塵装置27の下流側に気密に接続される開口部としての役割を果たしている。本体部31の上部には、吸気開口部41の上方の上面部に、集塵装置27を係止保持するための係止クランプ42が配置されている。吸気開口部41の下方の左右方向の中央部には、集塵装置27を位置決めおよびガイドするための本体側ガイド部としての位置決め凹部43が設けられている。
本体部31の後部には、電動送風機36の排気側と本体ケース26の外部とを連通する複数の排気孔44が形成されている。さらに本体部31の後部には、排気孔44の側方に、電源室と本体ケース26の外部とを連通し電源コード38を出し入れするためのコード導出口45が形成されている。
吸気開口部41は、左右方向に長尺に形成されており、ハンドル34の下方に位置している。吸気開口部41には、補強用のリブ47が格子状に配置されている。吸気開口部41の外縁部には、弾性を有する環状の後部シール部材48が配置されている。後部シール部材48は、集塵装置27の下流側と気密に接続するためのパッキンなどで形成されている。さらに、吸気開口部41は、吸気フィルタ49により覆われている。吸気開口部41は、本体部31内に配置されたダクト部50を介して、電動送風機36の吸込側と連通している。
係止クランプ42は、集塵装置27の係合受部148と係合して保持するものである。係止クランプ42は、上下方向に回動可能に支持されている。係止クランプ42は、係止部付勢手段としての図示しないばねなどにより、集塵装置27を係止する下方に向けて付勢されている。係止クランプ42は、ハンドル34の直下に位置している。ハンドル34は、本体部31の前部の上面部に例えばループ状に形成されている。
突出受部32は、後方に向けて下方に傾斜している。突出受部32の下部には、本体部31の下部近傍に亘って旋回輪24が配置されている。突出受部32の内部には、前後方向に沿って長尺で屈曲しない直線状の本体側風路部53が配置されている。
本体側風路部53の上流端には、管部12の接続管部15が接続される本体吸込口54が突出受部32の前面に形成されている(図1)。本体側風路部53の下流端には、例えば四角形状の接続口55が突出受部32の上部の最後部にて本体部31の前方に形成されている。つまり、本体側風路部53は本体吸込口54と接続口55とを連通している。したがって、本体吸込口54は、本体側風路部53および接続口55を介して集塵装置27の上流側と連通可能となっており、接続口55は、突出受部32において最も高い位置に配置されている。接続口55の外縁部には、集塵装置27の上流側と気密接続するためのパッキンなどの弾性を有する環状の下部シール部材56が配置されている。
電動送風機36は、図1に示す設定ボタン22の操作に応じて、制御回路部37により動作が制御されるものである。電動送風機36は、例えば吸込側を上側として配置されている。
制御回路部37は、設定ボタン22と電気的に接続されており、この設定ボタン22の操作により、例えば強、中、弱、自動、停止などの動作モードに電動送風機36の動作を設定するように構成されている。
集塵装置27は図3および図4に示すように、カップ部61と、内筒部62と、フィルタ体63と、蓋部64と、クランプ65とを備えている。カップ部61は、収容部としての集塵部である。内筒部62は、カップ部61に着脱可能に取り付けられる分離体部としての構造体である。フィルタ体63は、分離本体部として内筒部62に着脱可能に構成されている。蓋部64は、内筒部62に対して回動により着脱可能に構成されている。クランプ65は、カップ部61と内筒部62とを着脱可能に係止する。
集塵装置27は、本体ケース26に対して装着した状態で後側が本体部31の前部に嵌合して固定される。なお、以下、集塵装置27において、上下方向とは、集塵装置27の軸方向における一端側と他端側とをいうものとする。
なお、一端側は図3中の破線Lの上側を示し、他端側は一点鎖線Lの下側を示す。集塵装置27における上下方向は、集塵装置27単体の状態での上下方向を基準とする。集塵装置27の上下方向は、本体ケース26に対して装着した状態では必ずしも一致しない場合もある。
図5は、集塵装置27を分解した状態の斜視図を示す。カップ部61は、カップ部本体67と、吸込部68と、取手69とを備えている。カップ部本体67は、有底円筒状に形成された収容体本体となる。吸込部68は、カップ部本体67に一体に設けられた集塵装置側風路部となる。取手69は、カップ部本体67に突設された集塵装置27の持ち運びためのものである。
カップ部本体67は、例えば透光性を有する合成樹脂などにより形成されている。カップ部本体67は、内部の下部に塵埃(粗塵)を溜めるようになっている。カップ部本体67の上端部は、内筒部62などの取付用で塵埃の排出用の塵埃排出口71となっている。カップ部本体67の後部には、吸込部68の下流端と連通する吸込口72が接線方向に沿って開口されている。なお、カップ部本体67は、例えば下端部を開閉可能として塵埃排出口としてもよい。
図3に示すように、カップ部本体67の上端部には、内筒部62が載置されて係止されている。カップ部本体67の上端部の内周側には、図5に示すように、内筒部62を周方向に位置決めするための位置決め部75が径方向に互いに対向する位置に凹状に形成されている。カップ部本体67の上縁部の外周側には、蓋部64の下端を受けるための蓋部受部としての段差状の受け段部76が例えば全周に亘って連続して形成されている。
カップ部本体67の上端近傍の後部には、左右方向の中央部に、集塵装置側ガイド部としての舌片状の係止突部77が後方に向けて下方へと傾斜するように突設されている。係止突部77は、集塵装置27を本体ケース26に装着した状態で位置決め凹部43に挿入されて集塵装置27を本体ケース26に対して前後左右に位置決めするものである。係止突部77は、本体ケース26に対する集塵装置27の着脱方向をガイドするものである。集塵装置27は、本体ケース26に対して前後方向に回動させることで着脱されるようになっている。
吸込部68は、管部12を介して本体吸込口54から吸い込まれた含塵空気を、本体側風路部53および接続口55を介して集塵装置27のカップ部61内へと吸込口72から吸い込むものである。吸込部68は、カップ部本体67の後部に沿って上下方向に沿って配置されている。吸込部68は、集塵装置27を本体ケース26の突出受部32に装着した状態で、本体部31の前部に対向するようになっている。吸込部68の上端部は、吸込口72と連通するようにL字状に屈曲して形成されている。吸込部68の下端部は、下方に向けて直線状に延びてカップ部本体67の下端部と略等しい位置に開口されている。吸込部68の下端部は、カップ部本体67の軸直方向に対して傾斜した連通口81となっている。連通口81は、後方に向けて徐々に上方へと傾斜している。連通口81の周縁部には、接続口55の周縁部の下部シール部材56に圧接される平面フランジ状の圧接部82が突設されている。
図4、図5に示すように、取手69は、塵埃排出口71から塵埃を廃棄する際などにカップ部61を持つためのものである。取手69は、カップ部61の側部に上下方向に沿ってループ状に配置されている。取手69は、集塵装置27を本体ケース26に装着した状態で本体部31の側部の前部に接近して位置している。取手69は、集塵装置27を装着した状態では把持できないようになっている。取手69の上端部には、クランプ65を取り付けるためのクランプ取付部84が凹設されている。
図6は、図5に示す蓋部64とカップ部61を除いた部分を拡大した状態の斜視図を示す。
内筒部62は、図3、図6に示すように、受け部87と、内筒部本体88と、シェード部89とを備えている。受け部87は上側が開口し、フィルタ体63を支持する支持部としての有底円筒状に形成されている。内筒部本体88は、円筒状に形成されている。シェード部89は、内筒部本体88よりも径大の有蓋円筒状の拡大部が形成されている。
内筒部62は、カップ部61に装着された状態で、カップ部61の中央部に、カップ部61と同軸状に収納配置される。内筒部本体88とカップ部61の内周との間には、塵埃を遠心分離するための分離部91が構成されている。分離部91の下方の位置でかつシェード部89の下方の位置には、分離部91で遠心分離した塵埃を溜める塵埃溜め部92が構成される。
受け部87は、図5、図6に示すように、カップ部本体67の内径寸法よりも若干小さい寸法を有している。受け部87は、下端部の外縁部を円環状に囲んで、支持部シール部材としての受け部シール部材95が取り付けられている。受け部87の中央部には、内筒部本体88内と連通する円形状の連通開口部96(図3)が同心状に開口されている。
図7は要部の切欠斜視図を示し、図8は図6のA-B線断面図を示す。
さらに、図6乃至図8に示すように、内筒部本体88の外周縦方向には、縦方向に溝881が形成されている。内筒部本体88の外周には、髪の毛や糸屑、綿などの繊維状をなす塵埃Dが絡みつく。溝881は、取れにくい繊維状をなす塵埃などに対してハサミやカッターナイフなどの切取具Sの刃先を入りやすくして、繊維状塵埃Dの除去を容易にする塵埃除去部となる。
図9A乃至図9Cは、切取具Sの刃先を入りやすくための塵埃除去部の変形例1乃至3を示す。
図9Aの変形例1は、溝881にかえて内筒部本体88の外側表面縦方向に突起882を形成したものである。切取具Sは、突起882と内筒部本体88の付け根付近のコーナー部分の隙間に当てることで、繊維状塵埃Dを除去することができる。
図9Bの変形例2は、内筒部本体88の外側表面縦方向に平行する第1突起883aおよび第2突起883bを形成し、第1突起883aと第2突起883b間には溝884が形成されている。切取具Sは、溝884上をスライドさせることで、繊維状塵埃Dを除去することができる。
なお、風上にあたる側の第1突起883aの高さを、風下側の第2突起883bの高さより低く形成してもよい。この場合の塵埃を含む空気の送風は、まず低い第1突起883aにあたった後に、高い第2突起883bにあたる。このため、いきなり高い突起がある場合に比して風切り音の低減を図ることができる。
図9Cの変形例3は、内筒部本体88の外周縦方向に突起885が形成されている。突起885は、塵埃が送風される風上側から漸次高くなる傾斜面885aが形成されている。突起885と内筒部本体88の風下側の付け根付近のコーナー部分の隙間に当てることで、繊維状塵埃Dを除去することができる。変形例3の突起885は、風上側から漸次高くなる傾斜面885a形成されている。つまり、突起885の傾斜面885aは、白抜きの矢印に示す送風に対して風圧を受けにくい構造にしていることから、風圧で発生する風切り音の低減に寄与する。
変形例1乃至3の図9A乃至図9Cは、内筒部本体88の一部に溝や隙間を作り切取具Sを溝や隙間でスライドさせることで、繊維状塵埃Dを除去することができる。
図10は集塵装置27の収容部側の斜視図を示す。
受け部87の周壁部の内周側には、フィルタ体63を着脱可能に係止する係止受部97が径方向に互いに対向する位置に形成されている。受け部87の周壁部の外周側には、カップ部本体67の位置決め部75にそれぞれに挿入されて周方向に位置決めする凸部98が径方向に互いに対向する位置に形成されている。
受け部シール部材95は、カップ部本体67の内周面に圧接されて隙間を閉塞しており、カップ部本体67内の塵埃がフィルタ体63側に上がってくることを防止するものである。
係止受部97は、受け部87の内周面から内筒部62の中央側に突出する側壁部97a,97aと、側壁部97a,97aを連結する内壁部97bを一体的に備える、平面視でコ字状に形成されている。したがって、係止受部97と受け部87の内周面との間には、挿入空間部99が形成されている。これら係止受部97の内壁部97bには、フィルタ体63を係止する係止開口部97cが開口されている。
内筒部本体88は、受け部87と同軸に配置され、受け部87の中央部の連通開口部96の外縁部から下方に突出して受け部87と同軸状となっている。内筒部本体88の周囲には、複数の開口101が径方向に貫通するように形成されており、開口101全体が分離フィルタ102によって覆われている。内筒部本体88の下端部は、底面部103により閉塞されている。
図6に示すように、シェード部89は、電動送風機36の駆動により生じる負圧を利用して塵埃を圧縮するものである。シェード部89は、内筒部本体88の下端部の周縁から拡径されて下方へと突出し、下方に向けて開口して内筒部62(図3)の下端に位置している。したがって、シェード部89は、内筒部本体88よりも径寸法が大きく、内筒部本体88に対して径方向に突出している。シェード部89の上部は、複数の圧縮用開口108が周方向に略等間隔に離間されて開口されている。圧縮用開口108は、圧縮フィルタ109によって覆われている。そして、シェード部89は、カップ部61の底部に対して上方に離間されている。
フィルタ体63は、フィルタであるプリーツフィルタ111と、プリーツフィルタ111を保持する保持部としての保持枠部112と、保持枠部112に設けられた除塵機構113とを備えている。フィルタ体63は、全体として平坦な円盤状であり、内筒部62の受け部87上に着脱可能となっている。
プリーツフィルタ111は、分離部91(図3)で分離できなかった塵埃、すなわち分離部91で分離する塵埃よりも小さい塵埃(細塵)を捕集するものである。プリーツフィルタ111は、例えば不織布などをプリーツ状(襞状)に折り曲げて形成されている。プリーツフィルタ111は、折り目すなわち稜線111aが所定方向に沿って直線状に多数形成され、互いに平行となっている。プリーツフィルタ111は、稜線111aがプリーツフィルタ111を通過する風の上流下流方向である上下方向に交互に位置するように折り曲げられている。
保持枠部112は、例えば合成樹脂などにより一体成形されている。保持枠部112は、受け部87の内周に嵌合可能な円環状の保持部本体としての保持枠部本体115と、プリーツフィルタ111の形状を保持する形状保持部116とを備えている。
図6に示すように、保持枠部本体115には、内周の径方向に互いに対向する位置に、設置部118がそれぞれ設置されている。設置部118は、除塵機構113を設置するためのもので、プリーツフィルタ111の稜線111aに沿う方向にそれぞれ一体成形されている。設置部118のそれぞれの両端部には、蓋部64を周方向に回動可能にガイドするとともに軸方向に沿って抜け止めする蓋部ガイド部119,119が突設されている。保持枠部本体115の外周縁部には、シール部材121が一体的にインサート成形されるシール取付部115aが径方向に沿って突設されている。
シール部材121は、可撓性および弾性を有する例えばゴム、あるいはエラストマなどの合成樹脂により形成されている。シール部材121は、保持枠部112の外方を囲んで、保持枠部112の外周に沿って、保持枠部本体115のシール取付部115aを上下及び外周に亘ってコ字状に覆う円環帯状に形成されている。シール部材121は、薄板状の変形容易なリップ部121a,121aが上下両端に延設されている。
図5、図6に示すように、シール部材121は、カップ部61および蓋部64に対向する部分を面状に少なくとも覆っていれば、シール取付部115aの外周の一部がシール部材121の外周面から露出していてもよい。シール部材121の下側に位置するリップ部121aは、カップ部61側、カップ部61および内筒部62の上端部に直接重ねられている。シール部材121は、電動送風機36の駆動により生じた負圧によって上方から吸着されて隙間を閉塞するようになっている。シール部材121は、カップ部61内に圧入されないようになっている。シール部材121の外径は、カップ部61および内筒部62の受け部87の外径よりも大きい所定値に設定されている。なお、カップ部61側とは、カップ部61に固定された内筒部62などの部材を含むものとするが、例えばカップ部61自体でもよい。
形状保持部116は、例えば硬質の合成樹脂などの部材により、保持枠部本体115の設置部118,118間で保持枠部本体115の内周縁部の位置に一体成形されている。これら形状保持部116は、プリーツフィルタ111の各稜線111aを覆って形成されている。
除塵機構113は、プリーツフィルタ111に捕集された塵埃を除去するものである。除塵機構113は、固定部125,125と、レール126と、除塵体127とを備えている。
固定部125,125は、保持枠部本体115の設置部118,118上に対向配置して固定されている。レール126は、固定部125,125の間に配置され、直線状に連続した形状に形成されている。除塵体127は、レール126に沿ってスライド可能に配置されている。除塵機構113は、フィルタ体63の中心線に対して対称、本実施形態ではフィルタ体63の直径に沿ってこのフィルタ体63の中央部に配置されている。
各固定部125は、設置部118,118に対して上方に突出する壁状となっている。各固定部125の外側面である反プリーツフィルタ111側には、凹部131が設けられている。凹部131には、フィルタ体63を内筒部62に対して着脱可能に係止するための着脱機構132が取り付けられている。
各着脱機構132は、着脱機構本体135と、着脱付勢手段とを備えている。着脱機構本体135は、各固定部125に対して、フィルタ体63の径方向に沿って回動可能に軸支されている。着脱付勢手段は、図示しないが着脱機構本体135を回動方向に付勢するトーションばねなどを使用している。各着脱機構本体135は、下端側が設置部118に挿通されてシール部材121よりも下方に突出している。
図10に示すように、各着脱機構本体135は、係止爪部139と取手部140とを一体的に備えている。係止爪部139は、着脱機構本体135の下端部に位置して内筒部62の各挿入空間部99に挿入されて各係止受部97の係止開口部97cに対して係止される。取手部140は、着脱機構本体135の上端部に位置する操作部としての解除部である。
図5、図6、図11に示すように、各着脱機構132は、取手部140,140を両側から摘むことで着脱付勢手段の付勢に抗してそれぞれ係止爪部139,139が挿入空間部99,99内に退避させ、係止受部97,97の係止開口部97c,97cから離反するように回動可能となっている。
固定部125,125間に直線状に連続形成されたレール126は、プリーツフィルタ111の稜線111aに対して交差する方向に沿って形成されている。
除塵体127は、例えば合成樹脂などにより一体成形され、レール126を挟んで位置する除塵体本体127aと、除塵体本体127aの上部に形成された摘み部127bと、除塵体本体127aの下部から突出してプリーツフィルタ111を弾く除塵部127cとを備えている。
除塵部127cは、除塵体本体127aの下部から突出してプリーツフィルタ111を弾き、プリーツフィルタ111に付着した塵埃を落とす役割を果たすものである。除塵部127cは、例えば樹脂性の成形品であり、レール126を跨いだ例えば2か所に除塵体本体127aと一体形成されている。除塵部127cは、プリーツフィルタ111に弾性的に接触するL字型の形状をしている。除塵部127cは、L字型の他にS字型などが考えられ、プリーツフィルタ111に対して弾性的な接触が可能な構造であればよい。
除塵部127cは、稜線111aの位置で形状保持部116とともにプリーツフィルタ111を弾くことで振動(衝撃)を付与して、プリーツフィルタ111に付着した塵埃を落下除去させるようになっている。
蓋部64は、有蓋円筒状の蓋部本体143と、この蓋部本体143の下端部に段差状に形成された拡開部144と、蓋部本体143の上部に形成された把持部145と、蓋部本体143の外周縁部の後部に開口される排気口146とを備えている。
拡開部144は、蓋部本体143に対して拡開状に形成されている。拡開部144の内部には、シール部材121の上側のリップ部121aに対して上方から直接圧接されるシール部材圧接部151が下方に向けて形成されている。シール部材圧接部151とカップ部61側である内筒部62の受け部87の上端部とにより、シール部材121が上下に挟み込まれるようになっている。
把持部145は、基本的に集塵装置27を本体ケース26から取り外すためのものであり、集塵装置27を持ち運ぶ際にも用いることができるものである。把持部145は、除塵機構113のレール126に沿って形成され、除塵体127との干渉を避けるように上方に突出している。
図4に示すように、排気口146は、風路149を通過した空気が集塵装置27の外部へと排出されるもので、例えば左右方向に長手状、すなわち横長に形成されている。排気口146の周縁部には、集塵装置27を本体ケース26に装着した状態で後部シール部材48に対して圧接されている。排気口146の周縁部には、排気口146と吸気開口部41とを気密に接続するための後部圧接部164が形成されている。さらに、排気口146には、補強用のリブ165が上下方向に沿って形成され、これらリブ165が左右方向に互いに離間されて配置されている。
図4、図5に示すように、クランプ65は、取手69の上端部のクランプ取付部84に取り付けられている。クランプ65は、フィルタ体63をカップ部61に対して着脱可能に係止している。クランプ65は、蓋部64をフィルタ体63およびカップ部61に対して周方向に回り止めしており、例えば取手69を把持した手の親指により上方から押動操作可能となっている。
次に、掃除動作を説明する。
掃除を開始する際には、まず、カップ部61に対して内筒部62、フィルタ体63および蓋部64をそれぞれ取り付けて一体的に組み立てる。
このとき、カップ部61に内挿した内筒部62の凸部98をカップ部本体67の位置決め部75に係合させてカップ部61に対して周方向に回り止めした状態で位置決め固定する。受け部シール部材95の外周側をカップ部本体67の内周面に圧接する。次いでフィルタ体63を、着脱機構132,132の取手部140,140を手で両側から摘みながら内筒部62の受け部87に挿入する。係止爪部139,139を挿入空間部99,99内に挿入する。取手部140,140を離すことで復帰回動した係止爪部139,139を係止受部97,97の係止開口部97c,97cに係合する。内筒部62に係止した後、フィルタ体63を覆って蓋部64を被せ、蓋部64を周方向に回動する。この結果、フィルタ体63のシール部材121が蓋部64のシール部材圧接部151とカップ部61および内筒部62の受け部87との間に挟持する。
次いで、集塵装置27を本体ケース26に装着する。集塵装置27の前側下部を突出受部32の前端部に当接させながら、係止突部77を本体ケース26側の位置決め凹部43に位置合わせしつつ挿入する。集塵装置27の上側を後方に回動させると、係止クランプ42が集塵装置27の係合受部148に上方から係合され、集塵装置27が本体ケース26に固定する。この結果、吸込部68の連通口81の周縁の圧接部82が接続口55の周縁の下部シール部材56に上方から圧接されて吸込部68の連通口81と接続口55とを気密に接続する。排気口146の周縁の後部圧接部164が吸気開口部41の周縁の後部シール部材48に前方から圧接されて排気口146と吸気開口部41とを気密に接続する。なお、集塵装置27が本体ケース26に既に装着された状態である場合には、これらの操作は不要である。
この状態で、本体ケース26の本体吸込口54に管部12を接続する。具体的に、管部12は、接続管部15を本体吸込口54に挿入接続する。必要に応じて、手元操作部17の先端側に延長管18および床ブラシ19を順次接続する。この状態で、手元操作部17の設定ボタン22が本体ケース26内の制御回路部37などと電気的に接続する。なお、管部12が掃除機本体13に既に接続された状態である場合には、これらの操作は不要である。
そして、使用者は、コード導出口45から電源コード38を引き出して壁面などのコンセントに接続する。この後、手元把持部21を把持し、所望の設定ボタン22を操作することにより、電動送風機36の動作モードを設定する。制御回路部37は、この設定された動作モードに対応して電動送風機36の入力を制御し、電動送風機36を設定された動作モードで起動する。
この電動送風機36の起動により生じた負圧は、吸気開口部41、排気口146、プリーツフィルタ111、分離部91、吸込口72、吸込部68、連通口81、本体側風路部53および本体吸込口54を介して、管部12へと作用する。
集塵装置27内では、分離部91内が集塵装置27の外気に対して負圧になる。シール部材121のリップ部121aが分離部91側へと吸い付けられて弾性的に変形しつつ密着する。このカップ部61および内筒部62の上端部の隙間は、上方からシールする。シール部材121は、カップ部61と内筒部62との間の隙間だけでなく、フィルタ体63と内筒部62との隙間も閉塞する。
使用者は、この負圧の作用により、床ブラシ19、延長管18、あるいは手元操作部17の先端側から空気とともに塵埃を吸い込む。
この塵埃を含む空気は、管部12から本体吸込口54、本体側風路部53および連通口81を経由して吸込部68から吸込口72へと導く。さらに含塵空気は、吸込口72からカップ部61内へと吸い込む。
カップ部61内の分離部91の含塵空気は、カップ部61の内周面に沿って内筒部本体88の外周を旋回する。含塵空気中の特に粗塵は遠心分離する。分離された粗塵は、カップ部61の内周面に沿って落下して塵埃溜め部92に溜める。塵埃溜め部92に溜められた粗塵は、シェード部89へと含塵空気の流れの一部によって運ぶ。含塵空気は、シェード部89の圧縮用開口108を通過させることにより圧縮フィルタ109によってシェード部89内で圧縮する。
粗塵が分離された含塵空気は、内筒部本体88の開口101を通過する際に分離フィルタ102により濾過する。分離フィルタ102を通過した含塵空気は、底面部103に沿って下流側である上側へと整流されつつフィルタ体63へと運ぶ。この含塵空気は、フィルタ体63のプリーツフィルタ111を通過する。プリーツフィルタ111を通過した含塵空気は、分離部91で分離した塵埃(粗塵)よりも小さい塵埃(細塵)を表面集塵する。
プリーツフィルタ111を通過した空気は、プリーツフィルタ111の稜線111a,111a間、プリーツフィルタ111の上部と蓋部64との間の風路149を通過する。空気はさらに、排気口146から集塵装置27の外部に流出して、排気口146と気密に接続された吸気開口部41へと吸い込まれる。
そして、吸気開口部41を通過した空気は、ダクト部50を介して電動送風機36へと吸い込まれる。吸い込んだ空気は、電動送風機36の内部を冷却しつつ排気風となり、電動送風機36から排気孔44を介して本体ケース26の外部に排気する。
掃除が終了すると、使用者は所定の設定ボタン22を操作し、制御回路部37が電動送風機36の入力を低下させて電動送風機36を停止する。
次に、プリーツフィルタ111に付着した塵埃を廃棄するプリーツフィルタ111のメンテナンスについて説明する。
プリーツフィルタ111をメンテナンスする場合には、係止クランプ42を操作して本体ケース26から集塵装置27を取り外す。蓋部64を周方向に回動させて集塵装置27から取り外す。除塵機構113の摘み部127bを摘んで除塵体127をレール126に沿って左右にスライドする。除塵部127cが各稜線111aの位置で形状保持部116とともにプリーツフィルタ111を弾くことで断続的に振動(衝撃)を付与する。振動はプリーツフィルタ111に付着した塵埃(細塵)を落下除去する。そして、フィルタ体63を内筒部62から取り外して、カップ部61をごみ箱などの廃棄位置へ持って行き、塵埃を廃棄する。
フィルタ体63の取り外し時には、着脱機構132の取手部140,140を両側から手Hで挟むように摘むと、各係止爪部139が各挿入空間部99内に退避するように着脱機構本体135が回動する。この回動により各係止爪部139と各係止開口部97cとの係合が外れ、フィルタ体63を上方に引き抜くことが可能になる。
すなわち、フィルタ体63を取手部140,140で持つ作業によって、意図的な操作を伴うことなく着脱機構132による内筒部62への係止が容易に解除される。なお、フィルタ体63の取り外しにより露出した内筒部62については、受け部87の中央部に位置する連通開口部96から分離フィルタ102の内側などに付着した塵埃を除去したり、受け部87上に付着した塵埃を除去したりすることが可能である。
集塵装置27内に一定量の塵埃が溜まった場合には、使用者は、クランプ65を操作してフィルタ体63および内筒部62の係止を解除し、カップ部61からこれらフィルタ体63および内筒部62を蓋部64と一体的に取り外す。そして、取手69を把持したカップ部61をごみ箱などの廃棄位置へと運んだ後、上側を下方へと傾けるようにひっくり返すことで、塵埃溜め部92に圧縮された状態で溜まった塵埃(粗塵)が塵埃排出口71から廃棄される。
次に、含塵空気が内筒部本体88の外周を旋回するときに、内筒部本体88の外周に絡み合った繊維性塵埃の除去について説明する。
上記したように、カップ部61内の分離部91の含塵空気は、カップ部61の内周面に沿って内筒部本体88の外周を旋回する。含塵空気中の特に粗塵は遠心分離する。分離された粗塵は、カップ部61の内周面に沿って落下して塵埃溜め部92に溜められるが、繊維性の塵埃は、内筒部本体88に絡みついてしまう。絡みついた繊維は、掃除機では除去できないために使用者が手動で除去してやる必要がある。
含塵空気は、内筒部本体88に対して、例えば左旋回で送風される。このときに図7に示すように、繊維状塵埃Dが内筒部本体88の外周に絡んでしまい塵埃溜め部92には回収できない。
そこで、切取具Sの刃先を内筒部本体88の縦方向に形成された溝881に当てる。切取具Sがカッターの場合は、カッターを溝881上で滑らすことで繊維状塵埃Dを切り取り除去することができる。切取具Sがハサミの場合は、片方の刃先を溝881に当て、滑らせながら片方の刃先と他方の刃先とにより繊維状塵埃Dを切り取り除去することができる。
このようして、内筒部本体88に絡まった繊維状塵埃Dを除去する場合に、分離フィルタ102を傷つけることなく簡単な作業により除去することができる。
なお、内筒部本体88に絡まった繊維状塵埃Dを除去については、塵埃除去部の変形例1乃至3である図9A乃至図9Cについても同様にして除去することができる。図9Aについては、突起882と内筒部本体88の付け根付近のコーナー部分に切取具Sの刃先を当てながら繊維状塵埃Dを除去する。図9Bについては、溝884に切取具Sの刃先を当てながら繊維状塵埃Dを除去する。図9Cについては、突起885と内筒部本体88の付け根付近のコーナー部分に切取具Sの刃先を当てながら繊維状塵埃Dを除去する。
この実施形態は、内筒部本体に絡まった繊維状塵埃除去時に塵埃除去部に切取具を当てながら除去することができることから、塵埃除去にかかる作業時間の短縮化を図ることができる。また、塵埃除去部は、塵埃除去作業時に内筒部本体の近傍に配置される分離フィルタへの損傷防止にも寄与する。
(実施形態2)
図11は、実施形態2の電気掃除機の集塵装置の図6に相当する部分この分解斜視図である。
この実施形態のシェード部89の上部に周方向に略等間隔に離間されて開口された複数の圧縮用開口108は、外周側に漸次下がるように傾斜させ形成されている。図5に示す圧縮用開口108と内筒部本体88との角度θ1は、90度程度に形成されている。これに対し、図11に示す圧縮用開口108と内筒部本体88との角度θ2は、90度以上に形成されている。角度θ2は、例えば110度である。
内筒部本体88には、縦方向に内筒部本体88に絡んだ繊維状塵埃Dを除去するための塵埃除去部が形成されている。塵埃除去部の具体例としては、溝881や変形例1乃至3に示した形状とする。
圧縮用開口108と内筒部本体88との角度をθ1からθ2に広げた。この広がりは、内筒部本体88に絡まった繊維状塵埃Dを除去するための作業空間を広く確保することができることになる。図11に示すように、溝881に対するθ1の場合は、破線の水平の切取具Sに対し、θ2の場合は、実線の傾斜した切取具Sとなる。θ2の場合は、θ1に比して作業空間が広がり、繊維状塵埃の除去作業がしやすいものとなる。
この実施形態では、繊維状塵埃除去ための作業空間を広げたことにより、繊維状塵埃除去の作業時間の短縮化を図ることができる。作業空間の広がりは、繊維状塵埃除去の作業時における近傍に設置される分離フィルタへの損傷防止にも寄与する。
上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、円周方向に異なる内筒部本体88に対し、異なる高さに塵埃除去部を形成してもよい。この場合は、複数の塵埃除去部により内筒部本体88の全高さをカバーすることができる。
また、塵埃除去部の上面に、例えばゴムなどの軟性部材を取着してよい。この場合は、軟性部材による弾性の作用が繊維状塵埃と塵埃除去部との間に切取具を入れやすくなり、作業向上に寄与する。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。