JP7018302B2 - レール走行機器用掃除治具の清掃装置 - Google Patents

レール走行機器用掃除治具の清掃装置 Download PDF

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Description

本発明は、工場や配送センターなどの様々な場所で使用されるレール走行機器に取り付けられている掃除治具を清掃する、レール走行機器用掃除治具の清掃装置に関する。
様々な事業分野や商品分野において、工場や配送センターなどで、部品、製品、部材、器具、工具といった様々なものが運搬される。これらは、製造や配送などの必要に応じて、工場や配送センター内部で、ある場所から別の場所へ運搬される。
このとき、工場や配送センター内においては、運搬経路に沿ってレール(凸状のレールや凹状(溝形状)のレールなど)が敷設されている。この敷設されているレール上を、運搬用の走行機器が走行して、必要となる部品や製品などを運搬する。レールが、A地点からB地点まで敷設されている場合には、走行機器がA地点からB地点までレール上を走行して、部品や製品を運搬する。
走行機器としては、搬送装置、クレーン、電動台車、トラバーサー、軌道台車などの様々なものがある。これらが、敷設されたレールにおいて走行し、必要となる部品や製品を運搬する。このようなレール走行機器が、工場や配送センター内において、様々に活動している。もちろん、建物内部だけでなく、外部においても同様である。
このようなレール走行機器がレールに沿って走行する際に、レール上あるいはレール内部にゴミが堆積することがある。工場や配送センター内で、その性質上どうしても粉体が生じる場合には、この粉体がレールに付着してこれがごみとして堆積することがある。あるいは、レールに沿ってレール走行機器が走行する際に、走行機器の車輪やレールが削れてしまうことがある。この削られた粉体などが、ゴミとして堆積することも生じる。
レールにゴミが堆積すると、レール走行機器の走行に悪影響が生じる。例えば、レール走行機器がスリップしたり、発進時や加速時の遅れに繋がったりする。あるいは、減速時や停止時の空滑りが生じることもある。このような問題が生じると、レール走行機器による部品や製品の運搬能力に支障をきたしてしまう。運搬精度への悪影響もある。
あるいは、レール走行機器そのものの故障や不具合を生じさせることにもつながってしまう。また、レールや車輪の摩耗を進めて、寿命や耐久性を損なう問題も生じうる。
また、レールにゴミが堆積することで、レールが敷設されている工場や配送センターなどにおける衛生度を低下させる問題がある。例えば、内部の衛生度が求められる工場などでは(例えばクリーンルームや食品工場)、レールにゴミが堆積していることは好ましくない。レールに堆積しているゴミが、レール走行機器の走行に伴って、あるいは別の要因で工場内部に散乱することが有り得るからである。
このように、部品や製品などを運搬するためのレール走行機器が使用されている工場や配送センターなどにおいて、レールにゴミが堆積する(付着なども含めて)ことによる問題が懸念されている。
このような状況で、レールに沿って物品を運搬する機器において、走行中にレールを掃除するブラシなどを取り付ける技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
特開平5-162990号公報 特開平5-7851号公報 特開2015-205759号公報 特開2003-118826号公報
特許文献1は、支柱3に形成した凹溝レール部16内に嵌合するガイドローラ18を介して昇降キャレッジ5を支柱3に沿って案内するようにした昇降搬送装置において、前記昇降キャレッジ5に、前記支柱3の凹溝レール部16内を清掃する清掃具25を取付けた点に特徴を有する昇降搬送装置を、開示する。
特許文献2は、長尺な複数本のガイドレール4を搬送する搬送装置10と、この搬送装置10により搬送される各ガイドレール4の清掃面に縦ブラシ22、横ブラシ23を圧接して当該ガイドレール4の切屑ごみを落とすワーク清掃装置20と、このワーク清掃装置20により落とされた切屑ごみを回収するごみ回収装置30とを備えたことを特徴とする長尺物の清掃設備を、開示する。
特許文献3は、ケーシング21内に敷設された搬送方向へ延びる案内レール31、32と、案内レール31、32に沿って移動する台車41と、台車41を移動させる台車移動手段と、台車41に搭載され、搬送路1と案内レール31、32にエアを吹き付けるクリーニングヘッド51、51aと、クリーニングヘッド51、51aにエアをケーシング21の外部から供給するホース36とを設けることにより、往復振動する搬送路に付着する粉粒体を搬送中に速やかに清掃でき、かつ、清掃手段の耐久寿命も長く確保できるようにした振動搬送装置を、開示する。
特許文献4は、走行レール1a、1b上を走行するトロリー5と、トロリー5に吊支された搬送物支持用キャリヤとからなる吊り下げ搬送装置において、トロリー5に、走行レール1a、1bの上面を清掃するブラシ19を取り付けるとともに、走行レール1a、1bの下方においてブラシ19と対応する位置に清掃落下物用の受け部材20を配設する吊り下げ搬送装置を、開示する。
特許文献1~4のそれぞれは、凸状のレール、溝状のレールを走行する走行機器に、ブラシや除去具などの掃除治具を備える技術を開示する。この掃除治具を備えることで、運搬のための走行機器がレールに沿って走行する際に(平面方向、垂直方向など)、これらの掃除治具がレールを自動的に掃除する。これにより、レールにゴミがたまるのを防止している。
しかしながら、ブラシや除去具などの掃除治具は、走行に沿って掃除しながら、自身が汚れてしまうことが生じる。粉体、埃、塵などのごみが、ブラシや除去具に付着するからである。特にブラシの場合には、ブラシの毛のそれぞれに入り込んで付着してしまう。ゴミを除去する掃除治具が、レールのごみを取り除きながら掃除をする構成である以上、掃除治具そのものにゴミが付着して汚れていくことは避けようがない。
掃除治具そのものにゴミが付着して汚れていくと、掃除治具からレールやレール周辺に付着しているゴミが落ちてしまう問題につながる。この結果、上述したように、レールの汚れやごみの体積により、走行機器の走行性能への悪影響や、工場などの内部の衛生環境劣化などに繋がってしまう。
これを防止するためには、掃除治具を定期的に清掃する必要があるが、手間やコストが増加する問題がある。あるいは、定期的な清掃時に、運搬用の走行機器が使用停止になり、工場や配送センターでの稼働率低下や作業効率の低下の問題にもつながる。清掃を怠れば、レールにゴミが堆積する問題に戻ってしまう。
特許文献1~4は、いずれもこの掃除治具にゴミが付着して汚れていくことを防止する構成や検討を一切開示していない。すなわち、特許文献1~4を始めとする従来技術は、掃除治具の汚れによる問題を有している。
本発明は、これらの課題に鑑み、レール走行機器の掃除治具に付着するゴミを、レール走行機器の走行時に取り除くレール走行機器用掃除治具の清掃装置を、提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明のレール走行機器用掃除治具の清掃装置は、レールを走行するレール走行機器に装着された掃除治具を清掃する清掃装置であって、
掃除治具に、特別振動を付与する振動付与機構を備え、
振動付与機構は、レールの一部の所定区間に備わると共に、レール走行機器がレールを走行する区間の一部において機能を発揮し、
特別振動は、レール走行機器がレールを通常に走行する際に、掃除治具に生じる振動よりも、大きく、振動付与機構は、所定区間において、レール表面に設けられる単数または複数の凸部を有する。

本発明のレール走行機器用掃除治具の清掃装置は、レール走行機器が、レールに沿って走行する際に掃除治具に付着するゴミなどを取り除くことができる。結果として、レール走行機器が走行しながら、レールのごみを除去できる(レールを掃除しながら)。加えて、このレールのごみを除去した掃除治具に付着するゴミなども落とすことができる。
すなわち、レール走行機器のレールに沿った走行で、レールも掃除治具も清掃できる。
結果として、掃除治具に付着するゴミに起因する、上述した問題を解決できる。
従来技術のレールを走行するレール走行機器の模式図である。 本発明の実施の形態1におけるレールを走行するレール走行機器の模式図である。 本発明の実施の形態1における振動付与機構の模式図である。 本発明の実施の形態1における切欠きを備える振動付与機構の側面図である。 本発明の実施の形態1における斜めの凹部の模式図である。 本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。 本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。 本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。 本発明の実施の形態2におけるレールの側面図である。 本発明の実施の形態2における振動付与機構を示す側面図である。
本発明の第1の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置は、レールを走行するレール走行機器に装着された掃除治具を清掃する清掃装置であって、
掃除治具に、特別振動を付与する振動付与機構を備え、
振動付与機構は、レールの一部の所定区間に備わると共に、レール走行機器がレールを走行する区間の一部において機能を発揮し、
特別振動は、レール走行機器がレールを通常に走行する際に、掃除治具に生じる振動よりも、大きい。
この構成により、レール走行機器の走行と合わせてレール表面を掃除する掃除治具そのものも清掃される。この結果、掃除治具の清掃の手間が減少でき、レール走行機器の走行性能の劣化も抑制できる。
本発明の第2の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1の発明に加えて、振動付与機構は、掃除治具をレールの表面から離隔させる。
この構成により、掃除治具に付着しているゴミが落ちやすくなる。
本発明の第3の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1または第2の発明に加えて、振動付与機構は、所定区間において、レール表面に設けられる単数または複数の凹部を有する。
この構成により、特別振動が付与されて、掃除治具の清掃が容易に行われる。
本発明の第4の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第3の発明に加えて、凹部は、レールの幅方向に対して斜めである。
この構成により、特別振動の不均一性が高まり、掃除治具に付着したゴミがより落ちやすくなる。
本発明の第5の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第3の発明に加えて、凹部は、レールの幅方向の一部のみに設けられる。
この構成により、車輪の走行を可能としつつも、掃除治具への振動や変形の付与をより複雑にできる。結果として、掃除治具のごみを落としやすくできる。
本発明の第6の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第3から第5のいずれかの発明に加えて、凹部が複数である場合において、複数の凹部のそれぞれの幅が異なる。
この構成により、掃除治具への振動や変形の付与をより複雑にできる。結果として、掃除治具のごみを落としやすくできる。
本発明の第7の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第3の発明に加えて、凹部の底面は、レール幅方向において接地面に対して斜めである。
この構成により、掃除治具から落下したゴミが凹部に溜まりにくくなる。
本発明の第8の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第3の発明に加えて、凹部が、レールの走行方向において互い違いに設けられる。
この構成により、掃除治具への振動や変形の付与をより複雑にできる。結果として、掃除治具のごみを落としやすくできる。
本発明の第9の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、振動付与機構は、所定区間において、レール表面に設けられる単数または複数の凸部を有する。
この構成により、掃除治具への振動や変形をより大きくできる。
本発明の第10の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1または第2の発明に加えて、振動付与機構は、所定区間において、レール表面に設けられる櫛の歯状の突出部材を有する。
この構成により、掃除治具への振動や変形をより大きくできる。
本発明の第11の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1から第10のいずれかの発明に加えて、掃除治具は、ブラシ形態もしくは板状形態を有して、レール走行機器がレール上を走行する際に、レール表面に柔軟性をもって接触可能である。
この構成により、掃除治具はレール走行機器の走行の間に、レールを掃除できる。
本発明の第12の発明に係るレール走行機器用掃除治具の清掃装置では、第1から第11のいずれかの発明に加えて、所定区間は、レール上において、前記レール走行機器の車輪が走行しない範囲である。
この構成により、レール走行機器への影響を抑制できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
(従来技術の分析)
図1は、従来技術のレールを走行するレール走行機器の模式図である。レール100の上をレール走行機器200が走行して、レール走行機器200は、レール100の上を走行して、荷物や物品を運搬する。工場や配送センターなど、多くの荷物や物品をある位置から別の位置まで大量に運搬する場合に、レール走行機器200が使用される。
従来技術で説明したように、レール走行機器200がレール100の上を走行すると、レール100のゴミが付着することがある。レール走行機器200が走行する施設の特性によって、粉体や塵などが付着しやすかったり、レール走行機器200がレール100を走行する際に、削れた粉体や塵が発生したりすることがあるからである。
このようなゴミの付着に対応するために、従来技術のレール走行機器200には、ブラシ210が備わっていることがある。これは、従来技術における特許文献において開示されている構成である。レール100をレール走行機器200が走行する際に、ブラシ210がレール100の表面に接触する。レール走行機器200の走行に合わせて、ブラシ210がレール100の表面に接触しながら移動する。この結果、ブラシ210は、レール100上のごみを取り除いていく。
しかしながら、レール100の表面に接触しながらブラシ210がレール100上のごみを取り除いていく構成では、ブラシ210にゴミが付着したままとなってしまう。ゴミが付着したままとなると、その後の掃除能力が下がってしまう。これを防止するために、ブラシ210を交換したり掃除したりすることが増えると、手間、コスト、人件費などの増加を招いてしまう。
(全体概要)
図2は、本発明の実施の形態1におけるレールを走行するレール走行機器の模式図である。工場や配送センターなどの、荷物や物品をある位置から別の位置まで運搬するレール100が設置されている。レール走行機器10は、レール100の上を走行する。
レール走行機器10は、掃除治具11を備えている。掃除治具11は、レール走行機器10に備わった状態で、レール走行機器10の移動に伴って移動する。このとき、掃除治具11は、レール100に接触していると共にレール100の表面に圧力を付与できる。
レール走行機器10が、レール100を走行する状態で、掃除治具11は、レール100の表面に圧力を付与しながら表面に接触して移動する。この結果、掃除治具11は、レール100表面のごみを掃除できる。このとき、掃除治具11は、レール100表面に圧力を付与するので、掃除治具11にもレール100の表面から圧力が返ってくる。
レール走行機器用掃除治具の清掃装置1は、このレール100の一部に備わる。レール100においては、レール走行機器10が走行する走行区間101(レール走行機器10の車輪12が走行する区間)が含まれる。更には、レール100においては、レール走行機器10が走行しない所定区間102(レール走行機器10の車輪12が走行しない区間)が含まれる。
レール走行機器用掃除治具の清掃装置1(以下、必要に応じて「清掃装置1」と略す)は、振動付与機構2を備える。この振動付与機構2は、所定区間102に備わる。更には、振動付与機構2は、レール走行機器10がレール100を走行する区間の一部の区間において、その機能を発揮する。
振動付与機構2は、掃除治具11に特別振動を付与する。振動付与機構2は、レール100の所定区間102において、掃除治具11に特別振動を付与する。図2では、この状態が示されている。ここで、特別振動は、レール走行機器10がレール100を通常に走行する際に(走行区間101を走行する際に)掃除治具11に生じる振動よりも大きい。すなわち、振動付与機構2は、レール100の走行区間101をレール走行機器10が走行する際に掃除治具11に生じる振動よりも、大きな振動である特別振動を、掃除治具11に付与する。
掃除治具11にこの大きな特別振動が付与されることで、掃除治具11に付着しているゴミが取り除かれる。振動によって振り落されるからである。振動付与機構2は、所定区間102に備わっており、レール走行機器10がレール100を走行すると、掃除治具11は、必ず所定区間102を移動する。このため、レール走行機器10がレール100を走行することを繰り返す際に、必ず、振動付与機構2によって、掃除治具11には特別振動が付与される。
結果として、レール走行機器10がレール100を走行すると、走行区間101においては、掃除治具11は、レール100の表面のごみを掃除する。この掃除によって掃除治具11には、ゴミが付着する。一方、所定区間102においては、掃除治具11に特別振動が付与される。この特別振動によって、付着していたゴミが取り除かれる。
車輪12が所定区間102に到達しない場合でも、掃除治具11が所定区間102に到達できる構成であれば、必ず掃除治具11には特別振動が付与される。これは、レール100、走行区間101、所定区間102、振動付与機構2、車輪12、掃除治具11の位置関係を調整するだけでよいので、レール走行機器10が、レール100を走行する場合には、必ず掃除治具11に特別振動が付与される区間がある。
このようにして、レール走行機器10がレール上を走行する際に、掃除治具11に特別振動が付与される。この結果、走行区間101において掃除治具11に付着したゴミは、特別振動によって、取り除かれるようになる(全部もしくは一部)。結果として、レール走行機器10が走行する間に、レール100のゴミも掃除されつつ、掃除治具11に付着するゴミも除去できる。
走行中に掃除治具11に付着したゴミも除去できるので、掃除治具11が汚れすぎることによる問題が解決する。
次に、各部の詳細やバリエーションについて説明する。
(振動付与機構:離隔)
振動付与機構2は、掃除治具11をレール100の表面から離隔させる構成を有することも好適である。図2では、振動付与機構2は、レール100に設けられた切欠きである。この切欠きの区間においては、掃除治具11は、レール100の表面から離隔する。
掃除治具11が、レール100表面と離隔すると、掃除治具11がレール100表面に与えていた圧力が開放される。この圧力の開放(変化)によって、掃除治具11には大きな振動が付与される。この大きな振動が特別振動である。この特別振動によって、掃除治具11に付着したゴミが取り除かれる。
また、掃除治具11がレール100表面から離隔することで、掃除治具11が宙づり状態となる。宙づり状態により、付着したゴミが落ちやすくなる。この点も加わって、掃除治具11に付着したゴミが取り除かれる。
(振動付与機構:凹部)
振動付与機構2は、レール100の所定区間102においてレール100表面に設けられる単数または複数の凹部を有することも好適である。図3は、本発明の実施の形態1における振動付与機構の模式図である。
レール100の所定区間102において、凹部21が設けられている状態が、図3において示されている。凹部21が設けられることで、(1)掃除治具11に大きな特別振動が付与され、(2)掃除治具11がレール100表面から離隔する、との2つの作用が生じる。
この2つの作用によって、掃除治具11に付着したゴミが取り除かれる。振動による振り落しと離隔による落下とが組み合わされるからである。図3では、凹部21が複数設けられているが、単数の凹部でもよい
また、図4のように凹部21は、完全な切欠き22であってもよい。図4は、本発明の実施の形態1における切欠きを備える振動付与機構の側面図である。レール100の一部を側面から見た状態を示している。
所定区間102に振動付与機構2が備わる。振動付与機構2は、切欠き22を有している。この切欠き22により、(1)掃除治具11に大きな特別振動が付与され、(2)掃除治具11がレール100表面から離隔する、との2つの作用が生じる。この2つの作用によって、掃除治具11に付着したゴミが取り除かれる。
凹部21と異なり、切欠き22は、レール100において設けることが容易であるとのメリットがある。
(振動付与機構:斜めの凹部)
図5は、本発明の実施の形態1における斜めの凹部の模式図である。図5は、レール100を延伸方向に見た状態を示しており、図5の横方向は、レール100の幅方向である。また、レール100の一部を切り出して示している。凹部21は、レール100の幅方向に対して、斜めであることも好適である。図5は、この凹部21が斜めである状態を示している。
凹部21の底面210は、レール100の幅方向に対して斜めである。底面210が斜めであることで、凹部21によって掃除治具11から振り落とされたゴミが、凹部21に溜まりにくくなる。
また、凹部21の底面210がレール100の幅方向にそって斜めであることで、凹部21に落ちたゴミが、レール100の外に落ちやすくなる。この結果、凹部21の内部の掃除の手間が減るメリットがある。
(振動付与機構:凹部の領域)
振動付与機構2が備える凹部21は、レール100の幅方向の一部のみに設けられることでもよい。図6は、本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。図6は、レール100を上から見た状態を示している。
レール100には、振動付与機構2が備わっている。振動付与機構2は、レール100に設けられる凹部21を備える。ここで、凹部21は、レール100の幅方向の一部の範囲のみに設けられている。言い換えれば、レール100の幅の全体に及んでいない。
図6では、複数の凹部21が設けられているが、複数の凹部21のそれぞれが、レール100の幅方向の一部の範囲のみになっている。また、図6では、複数の凹部21が、互い違いに備わっている。
互い違いになっていることで、掃除治具11の幅方向を互い違いに清掃でき、掃除治具11の清掃能力が高まる。
このように、レール100の幅方向の一部のみに凹部21が設けられることで、凹部21を有する振動付与機構2の上を、レール走行機器10が走行することもできる。この場合には、所定区間102の一部が、レール走行機器10の走行する区間となってもよい。
また、幅方向の一部のみとなっていることで、掃除治具11に加わる特別振動が不均一な振動となる。不均一な振動により、掃除治具11に付着したゴミがより落ちやすくなる。
(振動付与機構:凹部の幅が異なる)
図7は、本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。図6と同じく、図7は、レール100を上方から見た状態を示している。
振動付与機構2は、複数の凹部21を有する。この複数の凹部21の幅が異なることも好適である。図7では、レール100の方向に沿った長さでの幅が異なる。あるいは、レール100の幅に沿った長さでの幅が異なってもよい。
このように、複数の凹部21のそれぞれの幅が異なることで、掃除治具11に付与される特別振動が、不均一になりやすい。この結果、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。また、特別振動の不均一に加えて、振動の幅も変化するので、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。
なお、凹部21は、レール100の高さ方向の全体及んでもよいし、一部のみに及んでもよい。すなわち、凹部21の深さも不均一であってもよい。
(振動付与機構:斜めの凹部)
図8は、本発明の実施の形態1におけるレールの正面図である。図6、7と同じく、レール100を上から見た状態を示している。図8においても、レール100の一部に振動付与機構2が備わっている。振動付与機構2は、凹部21を備えている。ここで、凹部21は、レール100の幅方向に対して斜めである。
図8では、凹部21が斜めとなっている状態が示されている。
凹部21が斜めであることで、特別振動の不均一性が高まる。また、レール100における所定区間102の長さに比して、特別振動が付与される時間が長くなるメリットもある。これらによって、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。なお、凹部21が斜めであっても、その斜めとなっている角度を適切にすれば、レール100上をレール走行機器10は、走行できる。
また、特別振動が付与される時間が長くなることで、掃除治具11に付着したゴミの清掃時間も長くなり、それだけ、ごみを確実に取り除ける。
(掃除治具)
掃除治具11は、ブラシ形態あるいは板状形態を有していることが好適である。このような形態を有していることで、レール走行機器10がレール100を走行する際に、レール100の表面に柔軟性をもって接触可能である。柔軟性をもって接触することで、掃除治具11は、レール100の表面に適度な圧力を付与できる。
この適度な圧力の付与により、掃除治具11は、レール100表面のごみを取り除くことができる。
また、柔軟性をもっていることで、レール100に備わる振動付与機構2において、掃除治具11は、振動や変形を行いやすい。振動や変形を行いやすいことで、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。
(所定区間)
所定区間102は、基本的にはレール走行機器10の車輪12が走行しない区間である。車輪12が走行しないことで、凹部21などによる(あるいは後述する凸部)走行への悪影響が防止されるからである。
このとき、所定区間102において車輪12が走行しなくても、掃除治具11は、車輪12の位置よりも外側であれば、掃除治具11は、所定区間102に到達できる。掃除治具11が所定区間102に到達できれば、振動付与機構2によって、掃除治具11の清掃が実現できる。
(レール)
レール100は、凸状あるいは凹状である。いずれかの形態であることで、レール走行機器10は、レール100を走行できる。レール100が凸状であることで、レール走行機器10は、このレール100の上を走ることができる。レール100が凹状であることで、レール走行機器10は、このレール100に車輪12を嵌めた状態で走行できる。
また、レール100は、平面方向であっても上下方向であってもよい。平面方向に敷設されていることで、レール走行機器10は、平面方向に沿って移動して、荷物や物品を運搬できる。あるいは、レール100が上下方向に設置されていることで、レール走行機器10は、上下方向に沿って移動して、荷物や物品を運搬できる。
以上のように実施の形態1における清掃装置1は、レール走行機器10に備わる掃除治具11の清掃もできる。結果として、清掃された掃除治具11がレール100の掃除を繰り返すことができるようになる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2におけるレールの側面図である。実施の形態1で説明した清掃装置1が備わっているレール100の側面の状態を示している。実施の形態2における振動付与機構2は、レール100表面に設けられる単数または複数の凸部25を備える。
振動付与機構2が凸部25を備えることで、掃除治具11に特別振動を付与できる。この特別振動は、走行区間101を走行して掃除治具11がレール100表面を掃除している場合の振動よりも大きい。また、振動も不均一になり、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。
凸部25の場合には、掃除治具11が前後などに揺れやすくなり、付着しているゴミが容易に落ちやすくなる。また、凹部21に比べて、レール上に構成することが容易となるメリットもある。
掃除治具11が凸部25に接触して振動や揺れなどが生じる。また、変形も生じる。これらによって、掃除治具11に付着しているゴミが取り除かれて、掃除治具11が繰り返し使用できるようになる。
また振動付与機構2は、レール100の表面に設けられる櫛の歯状の突出部材を有してもよい。図10は、本発明の実施の形態2における振動付与機構を示す側面図である。図10では、振動付与機構2が、櫛の歯状の突出部材26を備える状態が示されている。櫛の歯状の突出部材26は、掃除治具11に振動や細かな変形を与えることができる。この結果、掃除治具11に付着したゴミが落ちやすくなる。
特に、細かな振動や変形が繰り返されるので、ブラシ形態の掃除治具11のごみを振り落すことに向いている。結果として、掃除治具11は、レール走行機器10が走行している間に、清掃される。
このように、実施の形態1と異なり、振動付与機構2は、凸部25や櫛の歯状の突出部材26を有していてもよい。これらによって、振動付与機構2が、掃除治具11の清掃を実現できる。
以上のように、実施の形態2の清掃装置1は、掃除治具11に付着したゴミを容易に取り除くことができる。結果として、掃除治具11は、繰り返し使用ができ、手間やコストを低減できる。
なお、実施の形態1~2で説明されたレール走行機器用掃除治具の清掃装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 レール走行機器用掃除治具の清掃装置
2 振動付与機構
21 凹部
25 凸部
26 櫛の歯状の突出部材
10 レール走行機器
11 掃除治具
12 車輪
100 レール
101 走行区間
102 所定区間

Claims (12)

  1. レールを走行するレール走行機器に装着された掃除治具を清掃する清掃装置であって、
    前記掃除治具に、特別振動を付与する振動付与機構を備え、
    前記振動付与機構は、前記レールの一部の所定区間に備わると共に、前記レール走行機器が前記レールを走行する区間の一部において機能を発揮し、
    前記特別振動は、前記レール走行機器が前記レールを通常に走行する際に、前記掃除治具に生じる振動よりも、大きく、
    前記振動付与機構は、前記所定区間において、前記レール表面に設けられる単数または複数の凸部を有する、レール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  2. 前記振動付与機構は、前記掃除治具を前記レールの表面から離隔させる、請求項1記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  3. 前記振動付与機構は、前記所定区間において、前記レール表面に設けられる単数または複数の凹部を有する、請求項1または2記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  4. 前記凹部は、前記レールの幅方向に対して斜めである、請求項3記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  5. 前記凹部は、前記レールの幅方向の一部のみに設けられる、請求項3記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  6. 前記凹部が複数である場合において、前記複数の前記凹部のそれぞれの幅が異なる、請求項3から5のいずれか記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  7. 前記凹部の底面は、前記レール幅方向において接地面に対して斜めである、請求項3から6のいずれか記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  8. 前記凹部が、前記レールの走行方向において互い違いに設けられる、請求項3記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  9. 前記振動付与機構は、前記所定区間において、前記レール表面に設けられる櫛の歯状の突出部材を有する、請求項1または2記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  10. 前記掃除治具は、ブラシ形態もしくは板状形態を有して、前記レール走行機器が前記レール上を走行する際に、前記レール表面に柔軟性をもって接触可能である、請求項1から9のいずれか記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  11. 前記所定区間は、前記レール上において、前記レール走行機器の車輪が走行しない範囲である、請求項1から10のいずれか記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
  12. 前記レールは、凸状で前記レール走行機器の車輪が走行する形態、もしくは凹状で前記レール走行機器の車輪が走行する形態のいずれかであり、前記レールは平面方向もしくは上下方向のいずれかに敷設されている、請求項1から11のいずれか記載のレール走行機器用掃除治具の清掃装置。
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