JP7018304B2 - 遠心成形コンクリート用混和剤及びこれを含む遠心成形コンクリート - Google Patents
遠心成形コンクリート用混和剤及びこれを含む遠心成形コンクリート Download PDFInfo
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Description
[1]少なくとも1つの構造単位(I)と、少なくとも1つの構造単位(II)と、少なくとも1つの構造単位(III)とを有する重縮合物を含み、
前記構造単位(I)が、アルキレングリコール単位を有するポリエーテル側鎖を有する芳香族部分であり、ただし、前記側鎖におけるエチレングリコール単位の数は、9~41であり、かつエチレングリコール単位の含分は、前記ポリエーテル側鎖中の全てのアルキレングリコール単位に対して80mol%超であり、
前記構造単位(II)が、少なくとも1個のリン酸エステル基及び/又はその塩を有する芳香族部分であり、ただし、構造単位(II)に対する構造単位(I)のモル比の値は、0.3~4であり、
前記構造単位(III)が、少なくとも1個のメチレン単位(-CH2-)であり、該メチレン単位は、前記構造単位(I)と前記構造単位(II)の2つの芳香族構造単位に結合しており、ここで該芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、かつ、
前記構造単位(I)、(II)及び(III)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwが、3,000~50,000の範囲である、遠心成形コンクリート用混和剤。
[2]前記重縮合物が、少なくとも1つの構造単位(IV)をさらに有し、
前記構造単位(IV)が、前記構造単位(I)及び前記構造単位(II)とは異なる芳香族構造単位によって表され、
前記メチレン単位は、前記構造単位(I)と前記構造単位(II)と前記構造単位(IV)の3つの芳香族構造単位に結合しており、ここで該芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、かつ、
前記構造単位(I)、(II)、(III)及び(IV)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwが、3,000~50,000の範囲である、[1]に記載の混和剤。
[3]さらに、増粘剤を含む、[1]又は[2]に記載の混和剤。
[4]前記増粘剤が、下記一般式(1)
(式中、R9は水素又はメチル基、R10、R11、R12は、水素、炭素数1~6の脂肪族炭化水素基又はメチル基で置換されていてもよいフェニル基であり、Nは、水素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム又は有機基で置換されたアンモニウムであり、aは、1/2又は1である。)で表される、スルホ基含有(メタ)アクリル酸誘導体であるモノマー由来の構成単位を有する水溶性高分子を含む、[3]に記載の混和剤。
[5][1]乃至[4]のいずれか1つに記載の混和剤と、硬化促進剤としてC-S-H系微粒子を含む、遠心成形コンクリート用混和剤含有組成物。
[6][1]乃至[4]のいずれか1つに記載の混和剤を含むセメント組成物。
本発明に係る混和剤は、遠心成形コンクリート用混和剤であり、少なくとも1つの構造単位(I)と、少なくとも1つの構造単位(II)と、少なくとも1つの構造単位(III)とを有する重縮合物を含んでいる。
構造単位(I)は、アルキレングリコール単位を有するポリエーテル側鎖を有する芳香族部分であり、ただし、ポリエーテル側鎖におけるエチレングリコール単位の数は、9~41であり、かつ前記エチレングリコール単位の含分は、ポリエーテル側鎖中の全てのアルキレングリコール単位に対して80mol%超であり、
構造単位(II)は、少なくとも1個のリン酸エステル基及び/又はその塩を有する芳香族部分であり、ただし、構造単位(II)に対する構造単位(I)のモル比の値は、0.3~4であり、
構造単位(III)は、少なくとも1個のメチレン単位(-CH2-)であり、該メチレン単位は、前記構造単位(I)と前記構造単位(II)の2つの芳香族構造単位Yに結合しており、ここで該芳香族構造単位Yは、相互に独立して、同一であるか又は異なり、かつ、
構造単位(I)、(II)及び(III)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwが、3,000~50,000の範囲である。
このような混和剤を、遠心力で成形されるコンクリートに使用することにより、ノロ中のセメント分を低減させてノロ中に含まれる有効成分を減容でき、コンクリートの内側部分にセメント分を残存させてコンクリート成形品の内側部分の強度低下を抑制でき、また、遠心成形に要する時間を低減し、さらにコンクリートの一体変形性が得られる。
構造単位(I)は、セメント結合材系、特に遠心成形コンクリートにおいて妥当な分散作用を得るためには、最小のポリエーテル側鎖長を有することが有利であると実証されている。非常に短い鎖は、経済的には好ましくない。なぜならば、混和剤の分散性が低く、また分散作用を得るために必要な供給量が多くなるからであり、その一方で、重縮合物のポリエーテル側鎖が長すぎると、粘度が増大して、このような混和剤で作製したコンクリートのレオロジー特性が悪くなる。ポリエーテル側鎖中におけるエチレングリコール単位の含分は、重縮合物生成物を充分に可溶性にするため、ポリエーテル側鎖中の全てのアルキレングリコール単位に対して80mol%超であることが好ましく、85mol%超であることがより好ましく、90mol%超であることがさらに好ましく、95mol%超であることが特に好ましい。
Aは、同一であるか、又は異なり、炭素原子を5~10個有する、置換若しくは非置換の芳香族又は複素環式芳香族化合物によって表され、
Bは、同一であるか、又は異なり、N、NH、又はOであり、その際、BがNであれば、nは2であり、BがNH又はOであれば、nは1であり、
R1及びR2は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、分枝鎖状若しくは直鎖状のC1~C10アルキル基、C5~C8シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基又はHであり、ただし、ポリエーテル側鎖におけるエチレングリコール単位(R1及びR2がHである)の数は、9~41であり、エチレングリコール単位の含分は、ポリエーテル側鎖中の全てのアルキレングリコールに対して80mol%超であり、
aは、同一であるか、又は異なり、12~50の整数であり、かつ
Xは、同一であるか、又は異なり、直鎖状若しくは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、C5~C8シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、又はHである。)によって表される。上記式(Ia)において、基「A」が後述する構造単位(III)のメチレン単位と結合することより、本発明における遠心成形コンクリート用混和剤の主成分となる重縮合物が形成される。
-[C6H3-O-(Z1O)p-H]- (V)
構造単位(II)は、重縮合物にアニオン基をもたらし(リン酸エステルから、その酸若しくは塩の形態へ)、このアニオン基は、水性セメント分散液中のセメント粒子の表面に存在する正電荷と干渉し、強アルカリ性である。静電引力が原因で、重縮合物はセメント粒子の表面に吸着し、セメント粒子が分散される。ここで、「リン酸エステル」という用語には、好ましくは、リン酸モノエステル(PO(OH)2(OR)1)、リン酸ジエステル(PO(OH)(OR)2)、及び/又はリン酸トリエステル(PO(OR)3)の混合物が含まれる。リン酸エステルにおける基Rは、エステル反応後においてOH基を有さないアルコール類であり、これが反応して、リン酸とのエステルになる。基Rは、好ましくは芳香族部分を有する。リン酸モノエステルは、通常、リン酸化反応の主生成物である。
Dは、同一であるか、又は異なり、炭素原子を5~10個有する、置換若しくは非置換の芳香族又は複素環式芳香族化合物によって表され、
Eは、同一であるか、又は異なり、N、NH、又はOであり、EがNであれば、mは2であり、EがNH又はOであれば、mは1であり、
R3及びR4は、相互に独立して、同一であるか、又は異なり、直鎖状若しくは分枝鎖状のC1~C10アルキル基、C5~C8シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基又はHであり、
bは、同一であるか、又は異なり、0~10の整数であり、かつ
Maは、相互に独立して、同一であるか、又は異なり、H又はカチオン等価物である)で表される。上記式(IIa)において、基「D」が後述する構造単位(III)のメチレン単位と結合することより、本発明における混和剤の主成分となる重縮合物が形成される。
-[C6H3-O-(Z2O)q-PO3M2]-(VI)
-[[M2O3P-(Z3O)r]-O-C6H2-O-[(Z4O)s-PO3M2]]-(VII)
構造単位(III)は、少なくとも1個のメチレン単位(-CH2-)であり、該メチレン単位は、構造単位(I)と構造単位(II)の2つの芳香族構造単位に結合しており、芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、構造単位(I)及び構造単位(II)における上記の芳香族部分に相当する。メチレン単位は、重縮合の間に水を形成しながら、ホルムアルデヒドの反応によって導入され、好ましくは1個超のメチレン単位が重縮合物中に含有される。
重縮合物は、少なくとも1つの構造単位(IV)をさらに有していてもよい。構造単位(IV)は、構造単位(I)及び構造単位(II)とは異なる、重縮合物の芳香族構造単位であり、あらゆる芳香族構造単位であり得る。また、構造単位(IV)が含まれる場合、構造単位(III)におけるメチレン単位は、構造単位(I)と構造単位(II)と構造単位(IV)の3つの芳香族構造単位に結合しており、構造単位(IV)における該芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか、又は異なる。これはつまり、構造単位(IV)の1種又は複数種が、重縮合物中に存在し得るということである。
本発明の遠心成形コンクリート用混和剤に含まれる上記重縮合物は、遠心成形コンクリート用混和剤の主成分であり、構造単位(I)、(II)及び(III)を含有する重縮合物、並びに、構造単位(I)、(II)、(III)、及び(IV)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwは、3,000~50,000の範囲である。
本発明の遠心成形コンクリート用混和剤は、上記の重縮合物の他に、増粘成分として、さらに増粘剤を含んでいてもよい。増粘剤は、遠心成形コンクリートの流動性、粘性、材料分離抵抗性、間隙通過性を調整でき、これらの特性を経時変化させないことに寄与する。増粘剤としては、(コ)ポリマー、天然多糖類、多糖類誘導体等の増粘効果を有する化合物を挙げることができる。(コ)ポリマーの質量平均分子量Mwは500,000超であることが好ましく、1,000,000超であることがより好ましい。
(式中、R9は水素又はメチル基を表し、R10、R11、及びR12はそれぞれ独立して水素、炭素数1~6の炭化水素基、又は、メチル基で置換されていてもよいフェニル基であり、Nは、水素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム又は有機基で置換されたアンモニウムであり、aは、1/2又は1である。)
構成単位(2):アクリルアミド、メタクリルアミド、N-メチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N-シクロヘキシルアクリルアミド、N-ベンジルアクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミドに由来する構成単位、
構成単位(3):トリスチリルフェノール-ポリエチレングリコール-1100-メタクリレート、ベヘニルポリエチレングリコール-1100-メタクリレート、ステアリルポリエチレングリコール-1100-メタクリレート、トリスチリルフェノール-ポリエチレングリコール-1100-アクリレート、トリスチリルフェノール-ポリエチレングリコール-1100-モノビニルエーテル、ベヘニルポリエチレングリコール-1100-モノビニルエーテル、ステアリルポリエチレングリコール-1100-モノビニルエーテル、トリスチリルフェノール-ポリエチレングリコール-1100-ビニルオキシ-ブチルエーテル、ベヘニルポリエチレングリコール-1100-ビニルオキシ-ブチルエーテル、トリスチリルフェノール-ポリエチレングリコール-ブロック-プロピレングリコールアリルエーテル、ベヘニルポリエチレングリコール-ブロック-プロピレングリコールアリルエーテル、ステアリルポリエチレングリコール-ブロック-プロピレングリコールアリルエーテルに由来する構成単位、
構成単位(4):アリルポリエチレングリコール-(350~2000)、メチルポリエチレングリコール-(350~2000)-モノビニルエーテル、ポリエチレングリコール-(500~5000)-ビニルオキシ-ブチルエーテル、ポリエチレングリコール-ブロック-プロピレングリコール-(500~5000)-ビニルオキシ-ブチルエーテル、メチルポリエチレングリコール-ブロック-プロピレングリコールアリルエーテルに由来する構成単位。
本発明の遠心成形コンクリート用混和剤含有組成物は、上記遠心成形コンクリート用混和剤と硬化促進剤とを含んでいる。すなわち、混和剤含有組成物とは、硬化促進剤が上述の混和剤の成分の一部として含有されている一液型の状態のみを意図するものではなく、硬化促進剤が上述の混和剤とは別に添加された二液型(別添型)の状態でもよい。このうち、硬化促進剤は上述の混和剤とは別にコンクリートに添加することが好ましい。このような硬化促進剤としては、C-S-H系微粒子としてC-S-H系ナノ粒子を分散させた硬化促進剤であることが好ましい。C-S-H系ナノ粒子を分散させた硬化促進剤は、主成分が、セメント水和物と同じであるため好ましい。C-S-H系ナノ粒子を分散させるための分散剤は、特に限定されず、例えば、末端に官能基を有するポリアルキレングリコール、水溶性櫛形ポリマー、及びポリアリールエーテル化合物から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
dCaO・SiO2・eH2O (A)
で表される(式中、0.1≦d≦2であることが好ましく、より好ましくは0.66≦d≦1.8であり、0.6≦e≦6であることが好ましく、より好ましくは1.2≦e≦5.5である。)。
本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物は、セメントとして、市販のセメントを使用することができる。このようなセメントの中でも、汎用性及び/又は早強性の観点から、普通ポルトランドセメント及び/又は早強ポルトランドセメントを使用することが好ましい。
本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物に含まれるセメントの一部代用又は追加される粉体として、石灰石粉、炭酸カルシウム、シリカフュ-ム、高炉スラグ微粉末、フライアッシュなどの微粉末混和材料を添加することができる。これらの粉体は、材料分離を抑制し、適度な粘性と高い流動性を保つために、また、本発明の効果を妨げない範囲で、セメント組成物1m3中の配合量が、0~100kg/m3であることが好ましい。
本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物に、膨張材を添加することができる。膨張材の効果により、収縮補償やひび割れ防止や曲げ耐力向上の効果が付与される。膨張材としては、例えば、水和反応によって膨張性の水酸化カルシウムやエトリンガイトなどを生成する、石灰系の膨張材やカルシウムスルホアルミニウム系の膨張材が挙げられ、また、反応によりガスを発生する、アルミニウム粉末やメチルエチルケトン過酸化物、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸ナトリウム、p-トルエンスルホニルヒドラジド、スルホニルヒドラジド化合物、アゾ化合物及びニトロソ化合が挙げられる。遠心成形用コンクリートには、強力な遠心力が作用されるため、石灰系の膨張材、カルシウムスルホアルミニウム系の膨張材、これらを混合した膨張材が好ましい。上市されている膨張材としては、具体的な商品名として、例えば、デンカ社の「デンカCSA#20」、太平洋セメント社の「太平洋エクスパン」、住友大阪セメント社の「サクス」等が挙げられる。
本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物では、天然の骨材を使用することが好ましい。細骨材として、海砂、陸砂、山砂、砕砂等を使用することが好ましく、粗骨材として、山砂利、川砂利、海砂利、砕石を使用することが好ましい。これらの骨材を使用した遠心成形コンクリートは本添加剤の効果を得られやすい。また、骨材の粒度は、流動性の確保の観点から、適度な粒度分布を持った骨材が好ましく、JIS A 5308 付属書A レディーミクストコンクリート用骨材に規定される骨材の粒度分布を有していることが好ましい。
本発明の遠心成形コンクリート用混和剤は、遠心力で成形されるコンクリートであれば、いずれにも使用できる。その用途は、コンクリート製の杭、電柱、ヒューム管等、中空のコンクリート成形品が挙げられる。
本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物は、従来より公知の方法により製造することができ、例えば、日本土木学会制定のコンクリート標準示方書や建築学会制定の日本建築学会が作成した建築工事標準仕様書に準じた公知の設備及び公知の手法で作製することができる。具体的には、予め、混練水に本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を混和した後、セメント、骨材等、他の原材料をミキサに投入して製造する方法や、本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物の全ての原料をまとめて、ミキサに投入して製造する方法が好ましい。また、本発明に係る遠心成形コンクリート用混和剤を含むセメント組成物は、JIS A 5308に準じた生コンプラントで製造することが好ましい。
増粘剤の製法:特表2008-505234号公報を参照
上記使用材料のうち、セメント及び骨材を、太平洋機工社の「二軸強制練りミキサSD-55型」に投入して60秒間空練りし、一旦混合を止めてから水及び混和剤を投入し、さらに60秒混練し、コンクリートを得た。なお、混和剤及び増粘剤の添加量を、下記表4及び下記表5に示す配合量で調整し、目標のスランプに調整した。
実験2において、製造したコンクリートのスランプを測定した後、ベルトコンベアで運搬しこれを、内径800mm、管厚80mm、長さ1200mmの遠心成形機に0.60m3のコンクリートを投入した。その後、成形機の回胴を加速度5Gで2分間、11Gで3分間、37Gを6分間、回転させ、コンクリートに遠心力を作用させた。
スランプ値は、JIS A 1101に準拠して測定した。
スランプ試験におけるスランプの変形挙動を、測定者の目視により、下記の3段階にて評価した。
◎優れる :一体となって変形した
○良好 :スランプがやや崩れたが、概ね一体となって変形した
×分離 :スランプが崩れて変形した
所定時間の遠心締固め完了後、試験体内部に発生したノロを全量掻き出し、バケツに採取し、その重量を測定した。その重量をコンクリート1m3あたりに換算したものを、ノロ発生量とした。
上記のようにして得られたノロの一部を500g採集し、これを105℃で乾燥させ、残分からノロ中の固形分率を求めた。なお、ノロには5mmを超える細骨材と認められるものは観察されなかったため、固形分の主成分はセメント分であると推定された。
上記のようにして測定したノロの発生量とノロ中の固形分率の積から、ノロ中の固形分量を算出した。なお、本実施例において、ノロ中の固形分量とは、コンクリート1m3中に発生するノロの固形分量を意味し、下記の2段階にて評価した。
○良好 :10kg/m3以下
×不良 :10kg/m3超
JIS A 1108に基づき、材齢28日における圧縮強度を測定した。
実験2において、上記コンクリートの製造条件及び遠心成形機への投入条件を同じとして、成形までに要する時間を遠心時間として測定した。遠心時間は、遠心成形コンクリートに熟達した者の目視による判断により、遠心成形完了時間を決定した。
Claims (6)
- 少なくとも1つの構造単位(I)と、少なくとも1つの構造単位(II)と、少なくとも1つの構造単位(III)とを有する重縮合物を含み、
前記構造単位(I)が、アルキレングリコール単位を有するポリエーテル側鎖を有する芳香族部分であり、ただし、前記側鎖におけるエチレングリコール単位の数は、9~41であり、かつエチレングリコール単位の含分は、前記ポリエーテル側鎖中の全てのアルキレングリコール単位に対して80mol%超であり、
前記構造単位(II)が、少なくとも1個のリン酸エステル基及び/又はその塩を有する芳香族部分であり、ただし、構造単位(II)に対する構造単位(I)のモル比の値は、0.3~4であり、
前記構造単位(III)が、少なくとも1個のメチレン単位(-CH2-)であり、該
メチレン単位は、前記構造単位(I)と前記構造単位(II)の2つの芳香族構造単位に結合しており、ここで該芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、かつ、
前記構造単位(I)、(II)及び(III)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwは、3,000~50,000の範囲である、遠心成形コンクリート用混和剤。 - 前記重縮合物が、少なくとも1つの構造単位(IV)をさらに有し、
前記構造単位(IV)が、前記構造単位(I)及び前記構造単位(II)とは異なる芳香族構造単位によって表され、
前記メチレン単位は、前記構造単位(I)と前記構造単位(II)と前記構造単位(IV)の3つの芳香族構造単位に結合しており、ここで該芳香族構造単位は、相互に独立して、同一であるか又は異なり、かつ、
前記構造単位(I)、(II)、(III)及び(IV)を含有する重縮合物の質量平均分子量Mwは、3,000~50,000の範囲である、請求項1に記載の混和剤。 - さらに、増粘剤を含む、請求項1又は2に記載の混和剤。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の混和剤と、硬化促進剤としてC-S-H系微粒子を含む、遠心成形コンクリート用混和剤含有組成物。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の混和剤を含む遠心成形コンクリート。
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