JP7040932B2 - 溶接位置検出装置、溶接位置検出方法及び溶接ロボットシステム - Google Patents

溶接位置検出装置、溶接位置検出方法及び溶接ロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、溶接位置検出装置、溶接位置検出方法及び溶接ロボットシステムに関する。
アーク溶接を行う溶接ロボットは、一般に、ティーチングにより事前に設定された溶接線位置に沿って溶接トーチを移動させ、接合対象となるワークを溶接する。溶接ロボットにより溶接を行う場合、例えば溶接するワークの組み立て誤差や溶接時の熱によるワークの変形等により、溶接ロボットに設定された溶接線位置とこれから溶接するワークの溶接位置との間にずれが生じることがある。このような位置ずれを補正するために、下記特許文献1には、溶接ロボットによる溶接時に、レーザセンサを用いて所要箇所の溶接位置を検出し、溶接線位置を補正する装置が開示されている。
特許文献1では、レーザセンサを用いて溶接位置を検出する際に、継手を形成する2つの部材の断面形状パターンを取得し、2つの断面形状パターンにより特定される2つの直線の交点を溶接位置として検出している。
特開2001-62566号公報
ところで、特許文献1において、所要箇所の溶接位置を検出する場合、2つのワークの断面形状パターンにより特定される2つの直線が交差する必要がある。しかしながら、例えば、図5に示すように、重ね継手に隅肉で仮付け溶接した箇所FWでは、2つのワークWa、Wbの断面形状パターンにより特定される2つの直線La、Lbが略平行となり、交差しない場合がある。このような場合には、接合対象に適した溶接位置を検出することができず、誤差のある溶接線位置に従って溶接が行われるおそれがある。
そこで、本発明は、溶接位置の検出精度を向上させることができる溶接位置検出装置、溶接位置検出方法及び溶接ロボットシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る溶接位置検出装置は、接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出部と、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出部と、算出された一方の部材の端部と2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出部と、算出された仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出部と、を備える。
この態様によれば、接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出し、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出し、算出した端部と他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出し、算出した仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができる。これにより、2つの近似直線が交差しない場合であっても、一方の部材の端部から延びる仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができるため、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
上記態様において、一方の部材の端部から他方の部材側に向け、一方の部材の近似直線に対して特定の角度をなす方向にレーザ光を照射させ、一方の部材における第2の近似直線を算出する第4の算出部をさらに備え、第3の算出部は、第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満である場合に、仮想直線を算出することとしてもよい。これにより、例えば、隅肉溶接により仮付けされている部位では、第2の近似直線が規定の長さ未満となり得るが、このような部位において、長さが短い第2の近似直線に基づいて交点を算出するよりも、一方の部材の端部と他方の部材の近似直線とを、一方の部材の形状に合わせて設定可能な特定の角度で結ぶ仮想直線を用いて交点を算出した方が、交点の検出精度を高めることが可能となる。
上記態様において、規定の長さは、一方の部材の厚み以下の長さであることとしてもよい。これにより、仮想直線を用いて交点を算出する部位を、第2の近似直線の長さが一方の部材の厚みよりも短くなる仮付部位等に特定することが可能となる。
上記態様において、検出部は、第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満ではない場合に、第2の近似直線と、他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することとしてもよい。これにより、第2の近似直線が規定の長さ以上である場合には、レーザセンサを用いて算出された精度の高い第2の近似直線により交点を検出することが可能となる。
上記態様において、第2の算出部により一方の部材の端部が所定の端部検出範囲内で算出されない場合に、検出部による交点の検出に替えて、前回以前に検出部により検出された複数の交点に基づいて、今回の交点を算出することで溶接位置を推定する推定部、をさらに備えることとしてもよい。これにより、例えば、仮付けにより端部が埋まっている場合や、端部が溶けている場合等に算出される端部の位置ずれに起因する交点の誤差が溶接位置に反映されてしまうことを防止することができる。
上記態様において、2つの部材は、重ね継手により溶接されることとしてもよい。これにより、2つの部材の近似直線が交差しない重ね継手による溶接を行う場合であっても、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
上記態様において、重ね継手の一部が隅肉溶接により仮付けされていることとしてもよい。これにより、隅肉溶接により仮付けされていて、2つの部材の近似直線が交差しない場合であっても、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
上記態様において、特定の角度は、略直角であることとしてもよい。これにより、例えば重ね継手により溶接され、かつ隅肉溶接により仮付けされている部位であっても、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
本発明の他の態様に係る溶接位置検出方法は、プロセッサにより制御される方法であって、接合する2つの部材にレーザ光を照射させ、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出ステップと、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出ステップと、算出された一方の部材の端部と2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出ステップと、算出された仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出ステップと、を含む。
この態様によれば、接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出し、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出し、算出した端部と他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出し、算出した仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができる。これにより、2つの近似直線が交差しない場合であっても、一方の部材の端部から延びる仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができるため、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
本発明の他の態様に係る溶接ロボットシステムは、溶接を行う溶接ロボットと、接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出部、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出部、算出された一方の部材の端部と2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出部、及び算出された仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出部を有する溶接位置検出装置と、を備える。
この態様によれば、溶接ロボットを有する溶接ロボットシステムにおいて、接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出し、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出し、算出した端部と他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出し、算出した仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができる。これにより、2つの近似直線が交差しない場合であっても、一方の部材の端部から延びる仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出することができるため、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
本発明によれば、溶接位置の検出精度を向上させることができる溶接位置検出装置、溶接位置検出方法及び溶接ロボットシステムを提供することができる。
本発明に係る溶接位置検出装置を含む溶接ロボットシステムの概略構成を例示するブロック図である。 (A)乃至(D)は、図1の溶接ロボットシステムで溶接位置を検出する際の手順を説明するための模式図である。 (A)乃至(D)は、図1の溶接ロボットシステムで溶接位置を検出する際の手順を説明するための模式図である。 図1の溶接ロボットシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 溶接位置を検出する従来の手法について説明するための模式図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本発明に係る溶接位置検出装置を含む溶接ロボットシステムの概略構成を例示するブロック図である。溶接ロボットシステム100は、例えば、ロボット制御装置1、溶接ロボット2、レーザセンサ3及び溶接電源装置4を備える。これらの構成のうち、ロボット制御装置1が、本発明に係る溶接位置検出装置を含むこととなるが、その詳細については後述する。
溶接ロボット2は、ロボット制御装置1において保持される溶接の施工条件に従ってアーク溶接を行うロボットであり、マニピュレータとも呼ばれる。
具体的に、溶接ロボット2は、工場の床面等に固定されるベース部材上に設けられる多関節アームと、多関節アームの先端に連結される溶接トーチと、多関節アームに固定されるワイヤ送給装置と、ワークを設置する作業台とを有する。溶接の施工条件には、例えば、溶接線位置、溶接条件、溶接開始位置、溶接終了位置、アーク放電の時間、溶接距離及び溶接トーチの姿勢等が含まれる。
溶接電源装置4は、ロボット制御装置1が保持する溶接の施工条件に従って、溶接電流、溶接電圧及びワイヤ送給速度等を制御する。溶接電源装置4は、電源ケーブルCdを介して溶接ロボット2の溶接トーチに電力を供給し、溶接ワイヤの先端とワークとの間にアークを発生させる。
ロボット制御装置1は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ、記憶装置、通信装置、入力装置及び表示装置等を含む制御ユニットにより構成される。記憶装置は、例えばメモリであり、ロボット制御装置1における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報を記憶する。通信装置は、例えば通信インターフェースであり、通信ケーブルCaを介して接続される溶接ロボット2との通信、通信ケーブルCbを介して接続されるレーザセンサ3との通信及び通信ケーブルCcを介して接続される溶接電源装置4との通信を制御する。入力装置は、例えば入力キーを有する装置であり、作業者から教示データ等の入力を受け付ける。表示装置は、例えば、ディスプレイ装置であり、文字や映像等を表示する。
ロボット制御装置1は、単一の制御ユニットにより構成されることとしてもよいし、複数の制御ユニットにより構成されることとしてもよい。複数の制御ユニットにより構成される場合の一例として、制御装置本体と、ティーチペンダントと、レーザセンサ制御装置とにより構成されるものがある。
ティーチペンダントは、作業者が溶接ロボット2の動作を教示する制御ユニットである。制御装置本体は、ティーチペンダントからの指示に従い、溶接ロボット2及び溶接電源装置4を制御する制御ユニットである。レーザセンサ制御装置は、制御装置本体からのセンシング指示に従い、レーザセンサ3によるレーザ光の照射等を制御する制御ユニットであり、後述するレーザセンサ制御部13としての機能を有する。
ロボット制御装置1は、記憶装置に格納された所定のプログラムをプロセッサが実行することにより、各種機能を実現する。各種機能には、例えば、算出部11、検出部12及びレーザセンサ制御部13としての機能が含まれる。これら各種機能のうち、算出部11及び検出部12としての機能が、本発明に係る溶接位置検出装置が備える機能となる。なお、算出部11及び検出部12は、ロボット制御装置1が備えることに限定されず、前述したレーザセンサ制御装置が備えることとしてもよいし、その他の装置が備えることとしてもよい。また、ロボット制御装置1の機能は、前述した各種機能に限定されることなく、必要に応じて任意の機能を適宜追加することができる。
算出部11は、これから接合する2つの部材について、それぞれ近似直線を算出する。近似直線は、例えば、以下の手順により算出する。
最初に、算出部11は、レーザセンンサ制御部13にセンシング指示を送信し、それぞれの部材の表面に、レーザセンサ3のレーザ光を移動させながら照射させ、その反射光を検出する。これにより、それぞれの部材の表面から、離散的な直線形状データを取得することができる。続いて、算出部11は、取得した直線形状データに基づいて、例えば最小二乗法により近似直線を算出する。
図2を参照して、具体的に説明する。図2は、下方の部材LMと上方の部材UMとを重ね継手により溶接する際に、ティーチングにより事前に設定された溶接線位置に、隅肉溶接により仮付けされている部位FWが存在することを例示する模式図である。ここで、下方及び上方は、部材を載置する作業台を基準にして定める。例えば、接合する2つの部材のうち、作業台に直接載置されている部材が下方の部材となり、その下方の部材上に載置されている部材が上方の部材となる。
図2(A)は、下方の部材LMの表面から得られる直線形状データに基づいて、近似直線LLが算出され、上方の部材UMの表面から得られる直線形状データに基づいて、近似直線ULが算出されることを示す。
図1の算出部11は、2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する。一方の部材が、2つの部材のいずれに該当するのかは、2つの部材の位置関係や継手の位置等を考慮して適宜設定することができる。例えば、溶接継手が重ね継手である場合には、上方にある部材が一方の部材に該当し、下方にある部材が他方の部材に該当する。この場合、算出部11は、2つの部材のうち上方の部材の近似直線に基づいて、上方の部材の端部を算出する。
図2(B)を参照して、具体的に説明する。図2(B)は、上方の部材UMの近似直線ULに基づいて、上方の部材UMの端部EPが算出されることを示す。上方の部材UMの端部EPの位置は、例えば、上方の部材UMの表面から得られる直線形状データが途切れる位置や、直線形状以外に変形する位置等に基づいて、特定することができる。
図1の算出部11は、レーザセンンサ制御部13にセンシング指示を送信し、一方の部材の端部から他方の部材側に向け、一方の部材の近似直線に対して特定の角度をなす方向にレーザセンサ3のレーザ光を移動させながら照射させ、その反射光を検出する。これにより、一方の部材から他方の部材側に向け、離散的な直線形状データを取得することができる。上記特定の角度は、一方の部材の形状に合わせて設定する角度である。具体的に、特定の角度には、一方の部材の端部において形成される部材の内角を設定する。例えば、溶接継手が重ね継手である場合には、特定の角度は、一般に略直角となる。
続いて、算出部11は、取得した直線形状データに基づいて、例えば最小二乗法により近似直線を算出する。ここで算出する近似直線を、上述した近似直線ULと区別するために、以下において「第2の近似直線」ともいう。
図2(C)を参照して、具体的に説明する。図2(C)は、上方の部材UMの端部EPから下方の部材LM側に向かう第2の近似直線ULvが算出されることを示す。第2の近似直線ULvの終端は、例えば、上方の部材UMの側面から得られる直線形状データが直線形状以外に変形する位置等に基づいて、特定することができる。
図1の算出部11は、第2の近似直線が、予め定めた規定の長さ未満であるか否かを判定する。規定の長さは、一方の部材の厚み以下の長さとなるように、任意に設定することができる。算出部11は、第2の近似直線が規定の長さ未満である場合に、一方の部材の端部と他方の部材の近似直線とを結ぶ仮想直線を算出する。
仮想直線は、一方の部材の端部と他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ一方の部材の近似直線に対して上記特定の角度を有する直線である。例えば、上記特定の角度が略直角である場合、算出部11は、算出した上方の部材の端部と下方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ上方の部材の近似直線に対して略90度の角度を有する直線である仮想直線を算出することとなる。
図2(D)を参照して、具体的に説明する。図2(D)は、上方の部材UMの端部EPと下方の部材LMの近似直線LLとを結ぶ直線であり、かつ上方の部材UMの近似直線ULに対して90度の角度を有する直線である仮想直線VLが算出されることを示す。
図1の検出部12は、仮想直線と他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出し、メモリに記憶する。図2(D)は、仮想直線VLと下方の部材LMの近似直線LLとの交点WPが、溶接位置として検出されていることを示す。
検出部12は、第2の近似直線が規定の長さ未満ではないと判定された場合に、第2の近似直線と、他方の部材の近似直線との交点を、溶接位置として検出し、メモリに記憶する。ここで、第2の近似直線が規定の長さ未満ではないと判定される場合の具体的な手順について、図3を参照して説明する。
図3(A)は、下方の部材LMの表面から得られる直線形状データに基づいて、近似直線LLが算出され、上方の部材UMの表面から得られる直線形状データに基づいて、近似直線ULが算出されることを示す。図3(B)は、上方の部材UMの近似直線ULに基づいて、上方の部材UMの端部EPが算出されることを示す。
図3(C)は、上方の部材UMの端部EPから下方の部材LM側に向かう第2の近似直線ULvが算出されることを示す。同図に示す第2の近似直線ULvは、上方の部材UMの厚みと同等になるため、上方の部材UMの厚み以下の長さに設定されている規定の長さ未満には該当しない。したがって、第2の近似直線ULvと、下方の部材LMの近似直線LLとの交点が、溶接位置として検出されることとなる。図3(D)は、第2の近似直線ULvと下方の部材LMの近似直線LLとの交点WPが、溶接位置として検出されていることを示す。
ここで、検出部12により検出された溶接位置WPが、ティーチングにより事前に設定された溶接線位置と異なる場合には、ティーチングにより事前に設定された溶接線位置を、検出された溶接位置WPに置き換える補正を行う。これにより、接合対象に適した溶接位置WPに基づいて溶接を行うことが可能となる。
次に、図4を参照して、実施形態におけるロボット制御装置1の動作について説明する。
最初に、算出部11は、レーザセンンサ制御部13にセンシング指示を送信し、これから接合する2つの部材LM、UMにレーザ光を照射させ、それぞれの部材LM、UMの近似直線LL、ULを算出する(ステップS101)。
続いて、算出部11は、上記ステップS101で算出した上方の部材UMの近似直線ULに基づいて、上方の部材UMの端部EPを算出する(ステップS102)。
続いて、算出部11は、レーザセンンサ制御部13にセンシング指示を送信し、上方の部材UMの端部EPから下方の部材LM側に向け、近似直線ULに対して略90度の角度をなす方向にレーザ光を照射させ、第2の近似直線ULvを算出する(ステップS103)。
続いて、算出部11は、上記ステップS103で算出した第2の近似直線ULvが予め定めた規定の長さ未満であるか否かを判定する(ステップS104)。
上記ステップS104の判定がYESである場合(ステップS104;YES)、算出部11は、上方の部材UMの端部EPと下方の部材LMの近似直線LLとを結ぶ仮想直線VLを算出する(ステップS105)。
続いて、検出部12は、仮想直線VLと下方の部材LMの近似直線LLとの交点WPを、溶接位置として検出し、メモリに記憶する(ステップS106)。そして本動作を終了する。
一方、上記ステップS104の判定で第2の近似直線ULvが予め定めた規定の長さ未満ではないと判定された場合(ステップS104;NO)、算出部11は、上記ステップS103で算出した第2の近似直線ULvと、上記ステップS101で算出した下方の部材LMの近似直線LLとの交点WPを、溶接位置として検出し、メモリに記憶する(ステップS107)。そして本動作を終了する。
上述したように、実施形態におけるロボット制御装置1によれば、第2の近似直線ULvが規定の長さ未満である場合に、仮想直線VLを算出する一方、第2の近似直線ULvが規定の長さ以上である場合には、仮想直線VLを算出することなく、第2の近似直線ULvを用いて溶接位置を検出することができる。これにより、第2の近似直線が規定の長さ未満となり得る仮付け部位では、算出した仮想直線VLにより交点を検出することができ、第2の近似直線が規定の長さ以上となり得る仮付け部位以外では、レーザセンサを用いて算出された精度の高い第2の近似直線により交点を検出することが可能となる。
それゆえ、実施形態におけるロボット制御装置1によれば、溶接位置の検出精度を向上させることが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態におけるロボット制御装置1が、前回までに検出部12により検出された複数の交点に基づいて、今回の交点を算出することで溶接位置を推定する推定部を、さらに備えることとしてもよい。推定部は、例えば、複数の交点を用いることで算出される直線上に、今回の交点を設定する。ここで、隅肉溶接による仮付けにより一方の部材の端部が埋まっている場合や、端部が熱により溶けている場合等には、レーザセンサの端部を検出する範囲内に端部が存在せずに、端部を算出できないことも想定される。このような場合、検出部12が交点を正しく算出できないこととなる。
しかしながら、推定部を備えることで、一方の部材の端部が、例えばレーザセンサの端部を検出する範囲内等の所定の端部検出範囲内で算出されない場合には、過去に検出された交点に基づいて今回の交点を算出し、溶接位置を推定することが可能となる。これにより、例えば、仮付けにより端部が埋まっている場合や、端部が溶けている場合等に算出される端部の位置ずれに起因する交点の誤差が溶接位置に反映されてしまうことを防止することができる。
また、上述した実施形態におけるロボット制御装置1では、第2の近似直線ULvを算出し、第2の近似直線ULvが規定の長さ未満である場合に、仮想直線VLを算出しているが、これに限定されない。例えば、第2の近似直線ULvを算出せずに、毎回仮想直線VLを算出し、その仮想直線VLにより溶接位置を検出することとしてもよい。これにより、2つの近似直線が交差しない場合があっても、上方の部材UMの端部EPから延びる仮想直線VLと下方の部材LMの近似直線LLとの交点WPを溶接位置として検出することができるため、接合対象に適した溶接位置を検出することが可能となる。
1…ロボット制御装置、2…溶接ロボット、3…レーザセンサ、4…溶接電源装置、11…算出部、12…検出部、13…レーザセンサ制御部、100…溶接ロボットシステム。

Claims (9)

  1. 接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出部と、
    前記2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出部と、
    前記算出された前記一方の部材の端部と前記2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ前記一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出部と、
    前記算出された前記仮想直線と前記他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出部と、
    前記一方の部材の端部から前記他方の部材側に向け、前記一方の部材の近似直線に対して前記特定の角度をなす方向にレーザ光を照射させ、前記一方の部材における第2の近似直線を算出する第4の算出部と、
    を備え
    前記第3の算出部は、前記第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満である場合に、前記仮想直線を算出する、
    溶接位置検出装置。
  2. 前記規定の長さは、前記一方の部材の厚み以下の長さである、
    請求項記載の溶接位置検出装置。
  3. 前記検出部は、前記第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満ではない場合に、前記第2の近似直線と、前記他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する、
    請求項又は記載の溶接位置検出装置。
  4. 前記第2の算出部により前記一方の部材の端部が所定の端部検出範囲内で算出されない場合に、前記検出部による交点の検出に替えて、前回以前に前記検出部により検出された複数の交点に基づいて、今回の交点を算出することで溶接位置を推定する推定部、をさらに備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の溶接位置検出装置。
  5. 前記2つの部材は、重ね継手により溶接される、
    請求項1からのいずれか一項に記載の溶接位置検出装置。
  6. 前記重ね継手の一部が隅肉溶接により仮付けされている、
    請求項記載の溶接位置検出装置。
  7. 前記特定の角度は、略直角である、
    請求項1からのいずれか一項に記載の溶接位置検出装置。
  8. プロセッサにより制御される方法であって、
    接合する2つの部材にレーザ光を照射させ、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出ステップと、
    前記2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出ステップと、
    前記算出された前記一方の部材の端部と前記2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ前記一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出ステップと、
    前記算出された前記仮想直線と前記他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出ステップと、
    前記一方の部材の端部から前記他方の部材側に向け、前記一方の部材の近似直線に対して前記特定の角度をなす方向にレーザ光を照射させ、前記一方の部材における第2の近似直線を算出する第4の算出ステップと、
    を含み、
    前記第3の算出ステップは、前記第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満である場合に、前記仮想直線を算出する、
    溶接位置検出方法。
  9. 溶接を行う溶接ロボットと、
    接合する2つの部材にレーザ光を照射させて、それぞれの部材の近似直線を算出する第1の算出部、前記2つの部材のうち一方の部材の近似直線に基づいて、当該一方の部材の端部を算出する第2の算出部、前記算出された前記一方の部材の端部と前記2つの部材のうち他方の部材の近似直線とを結ぶ直線であり、かつ前記一方の部材の近似直線に対して特定の角度を有する直線である仮想直線を算出する第3の算出部、前記算出された前記仮想直線と前記他方の部材の近似直線との交点を溶接位置として検出する検出部、及び前記一方の部材の端部から前記他方の部材側に向け、前記一方の部材の近似直線に対して前記特定の角度をなす方向にレーザ光を照射させ、前記一方の部材における第2の近似直線を算出する第4の算出部を有し、前記第3の算出部は、前記第2の近似直線が予め定めた規定の長さ未満である場合に、前記仮想直線を算出する、溶接位置検出装置と、
    を備える溶接ロボットシステム。
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