JP7066207B2 - アキレス腱保護具 - Google Patents

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Description

本発明は、アキレス腱保護具に関する。
従来、物流配送業界において、足のアキレス腱の高さにある台車やその他の物に、作業者のアキレス腱が不意に当たって傷を負うことがあり、有効な安全対策が要望されていた。また、金属加工工場等において、アキレス腱の高さ近くに針金や金属板が突出した場所において、作業中に作業者がアキレス腱の部位に傷を負うことがあり、有効な対策が求められていた。そこで、アキレス腱保護具が提案されている(特許文献1参照)。
登録実用新案第3070198号
しかしながら、特許文献1記載の従来のアキレス腱保護具は、1本のバンドにより着用者の足首部分に装着するもので、左右方向に位置ずれし易く、装着時の安定性が低いものであった。また、足首部分が動くことにより位置ずれし易く、作業中に頻繁に装着しなおす必要があり、効果的に安定してアキレス腱を保護することができなかった。
そこで、本発明は、下腿に簡単にかつ確実に装着できて、効果的に安定してアキレス腱を保護することができ、使用感がよく、着用者が動き易いアキレス腱保護具を提供することを目的とする。
本発明に係るアキレス腱保護具は、使用者の脚のアキレス腱を被覆状として取着される横断面湾曲状の保護具本体を備え、該保護具本体は、内面側に発泡樹脂製の柔軟当接層を有し、外面に硬質樹脂層を有するものである。
また、使用者の脚のふくらはぎ下部に巻付ける上ベルトと下ベルトを、上記保護具本体
に取着して、保護具本体を脚に固定するようにしたものである。
また、上記硬質樹脂層の上端縁よりも上記柔軟当接層を直接または間接に上方に延伸し
た当接舌片部を形成し、上記上ベルトを上記当接舌片部に取着すると共に、上記下ベルト
を上記硬質樹脂層の上端縁の近傍に取着したものである。
また、上記保護具本体の下端部の側部に、足首に巻付けて該下端部の内面がアキレス腱から分離するのを防ぐための補助ベルトを取付けたものである。
また、補助ベルトは、面状ファスナ雄部と面状ファスナ雌部とを有し、補助ベルトが付設された側と反対の側に、補助ベルトを通すための角環が付設され、角環に通した補助ベルトを折り返し、面状ファスナ雄部を面状ファスナ雌部に係合させて、保護具本体の下端部をアキレス腱に密着させるように構成したものである。
また、U字型縁取りが、柔軟当接層の全周、及び、硬質樹脂層の全周から上記上端縁を除いた残部全体、に渡って、縫製被覆されるものである。
また、上記保護具本体の下端部の中央部位に、着用者の足と靴との隙間に挿入して装着
を安定させるための下方挿入舌片部を付設したものである。
また、上記硬質樹脂層として、ポリプロピレンのフラットヤーンを織った織布を積層、
加熱して圧縮した素材を使用したものである。
本発明のアキレス腱保護具によれば、作業者が違和感なく装着して使用できて、使用感
に優れ、アキレス腱が保護される。物流業界や、針金や金属板の存在する工場や倉庫内で
、作業者のアキレス腱を護ることができる。
本発明の実施の一形態を示す図であり、(A)は保護具全体を示す正面図であり、(B)は足首付近の着用状態を示す断面説明図である。 着用状態を示す側面図である。 本発明のアキレス腱保護具の縦断面図であり、(A)は一の実施形態を示す縦断面図、(B)は他の実施形態を示す縦断面図である。 本発明のアキレス腱保護具が着用される下腿(及び足)の各部位を説明するための図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1(A)に示すように、本発明に係るアキレス腱保護具Sは、図4に示した使用者(
着用者)の脚のアキレス腱Kを被覆状として取着される横断面湾曲状(円弧状)の保護具本体1を、備えている。
つまり、図4に於て、下腿30のアキレス腱Kを、少なくとも含む(2点鎖線で囲った)領域Zを、保護具本体1が被覆して、保護する。
図1(B)と図3に示すように、この保護具本体1は、内面側に発泡樹脂製の柔軟当接層7を有し、外面に硬質樹脂層6を有する。
なお、内面側の上記発泡樹脂製の柔軟当接層7は、少なくとも内表面7Bには、生地(織布)が被覆されている。
そして、保護具本体1は、上ベルト3と下ベルト4を有する。さらに、保護具本体1は、下端部1aの側部に取り付けられる補助ベルト11を有する。
補助ベルト11は、例えば帯状ゴムベルトであり、面状ファスナ雄部11aと面状ファ
スナ雌部11bとを有する。補助ベルト11が付設された側と反対の側に、補助ベルト1
1を通すための角環12が付設されている。角環12の内寸は、補助ベルト11の幅と同
一寸法とされ、図1(B)に示すように、角環12に通した補助ベルト11を折り返し、
面状ファスナ雄部11aを面状ファスナ雌部11bに係合させて、保護具本体1の下端部をアキレス腱Kに密着させる。補助ベルト11で保護具本体1の下端部をアキレス腱Kに密着させることにより、保護具本体1の下端がアキレス腱Kから離れる方向に動くことを防止できる。
また、図1(A)と図3に示すように、上記保護具本体1の下端部1aの中央部分に、着用者の足と靴との隙間に挿入して装着姿勢を安定させるための下方挿入舌片部20を付設している。この下方挿入舌片部20により、補助ベルト11と協働して、保護具本体1の下端部1aがアキレス腱Kから離れることを一層確実に防止できる。
ところで、図1(A)及び図3(A)に示す実施形態にあっては、硬質樹脂層6の上端縁6aよりも、柔軟当接層7を、直接に上方へ延伸して当接舌片部7aを形成する。つまり、柔軟当接層7は、硬質樹脂層6の内面に当てられた下方部位と、上端縁6aよりも上方に延設された上方部位とを、一体(連続状)に有する。しかも、図1(A)及び図3(A)に示す如く、U字型縁取り9は、上記一体(連続状)の柔軟当接層7の全周、及び、硬質樹脂層6の(上端縁6aを除く)略全周に渡って、縫製被覆される。これによって、製作も容易、かつ、構造も簡素化でき、しかも、被覆される領域Zへのフィット感も良好であり、強度、耐久性も優れる。
使用者の脚(下腿30)のふくらはぎ下部X2 に巻付ける上ベルト3と下ベルト4は、
図1(A)に示すように、保護具本体1に取着されるのであるが、上記上ベルト3は、硬質樹脂層6から「直接に」上方に延伸状の当接舌片部7aに取着する(図1(A)と図3
(A)参照)。
また、下ベルト4は、硬質樹脂層6の上端縁6aの近傍に、取着する(図1(A)と図
図3参照)。
なお、図3(B)は他の実施形態を示す。つまり、硬質樹脂層6の上端縁6aよりも上
方に延伸した当接舌片部7aを、別ものとして作製し、これを縫着14によって、硬質樹
脂層6の上端縁6aに、取着する。言い換えれば、「間接に」上方延伸状の当接舌片部7
aを形成しても、自由であることを、示している。
ところで、図1(A)に示すように、上ベルト3は、面状ファスナ雄部3aを端部に有
し、面状ファスナ雌部3bを表面全体に有する。下ベルト4は、面状ファスナ雄部4aを
端部に有し、面状ファスナ雌部4bを表面全体に有する。
また、図3(A),図3(B)のいずれにしても、上ベルト3は軟質の当接舌片部7a
を、ふくらはぎ下部X2 (図4参照)に巻付けるので、柔かく密に圧接保持でき、上ベル
ト3は十分に締付けて取着できる。従って、アキレス腱保護具Sが下方へずれてこない。
保護具本体1の外面の硬質樹脂層6は、ポリプロピレンのフラットヤーンを織った複数
枚の織布を積層、加熱した後、圧縮、冷却した素材(自己強化樹脂)を使用したものであ
る。具体的には、例えばダイヤテックス株式会社のKaRVO(登録商標)を使用する。
これは、超軽量素材であり、反発性に優れ、破損しにくく、しかもプレス成型や縫製等に
よる加工が容易であり、また、ガラスやカーボンを含まないため、廃棄も容易である。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の必須の特徴事項から逸脱しない限り、
設計変更可能である。例えば、硬質樹脂層6は、上述の実施例では自己強化樹脂としたものを例示したが、有効にかかとを保護できる限り、他の種類の一般的な樹脂(FRPを含む)を使用するも可能である。
本発明は、以上詳述したように、使用者の脚のアキレス腱Kを被覆状として取着される
横断面湾曲状の保護具本体1を備え、該保護具本体1は、内面側に発泡樹脂製の柔軟当接
層7を有し、外面側に硬質樹脂層6を有する構成であるので、下腿への装着使用状態での
感触に優れ、足の疲れもなく動き易い。これによって、作業者(着用者)のアキレス腱Kを確実に保護できる。特に、物流配送業界や金属加工工場等に於て、作業中の作業者の負
傷を防止可能となった。
また、使用者の脚のふくらはぎ下部X2 に巻付ける上ベルト3と下ベルト4を、上記保
護具本体1に取着して、保護具本体1を脚に固定するようにしたので、安定して正規装着
姿勢を維持でき、下方へのずれも生じにくい。
また、上記硬質樹脂層6の上端縁6aよりも上記柔軟当接層7を直接または間接に上方
に延伸した当接舌片部7aを形成し、上記上ベルト3を上記当接舌片部7aに取着すると
共に、上記下ベルト4を上記硬質樹脂層6の上端縁6aの近傍に取着したので、柔軟な当
接舌片部7aを上ベルト3にて安定して保持し、かつ、硬質樹脂層6は下ベルト4にて、
ラジアル内方向に湾曲変形しつつ、ふくらはぎ下部X2 に固定でき、一層安定して正規装
着姿勢を保ち、下方へ位置ずれしない。
また、上記保護具本体1の下端部1aに、足首に巻付けて該下端部1aの内面がかかと
から分離するのを防ぐための補助ベルト11を取付けたので、装着状態が大きくずれたり
、変形損傷してしまうことを、防止できる。
また、上記保護具本体1の下端部1aの中央部位に、着用者の足と靴との隙間に挿入し
て装着を安定させるための下方挿入舌片部20を付設したので、補助ベルト11と協働し
て、保護具本体1の下端部1aがアキレス腱Kから離れることを一層確実に防止できる。
また、上記硬質樹脂層6として、ポリプロピレンのフラットヤーンを織った織布を積層
、加熱して圧縮した素材を使用したので、軽量化を図り得て、長期間の装着でも疲れずに
作業でき、さらに、耐久性にも優れている。
1 保護具本体
1a 下端部
3 上ベルト
4 下ベルト
6 硬質樹脂層
6a 上端縁
7 発泡樹脂製柔軟当接層
7a 当接舌片部
11 補助ベルト
20 下方挿入舌片部
30 下腿
K アキレス腱
2 ふくらはぎ下部

Claims (3)

  1. 使用者の脚のアキレス腱(K)を被覆状として取着される横断面湾曲状の保護具本体
    (1)を備え、該保護具本体(1)は、内面側に発泡樹脂製の柔軟当接層(7)を有し、外面側に硬質樹脂層(6)を有し、
    使用者の脚のふくらはぎ下部(X2 )に巻付ける上ベルト(3)と下ベルト(4)を、上記保護具本体(1)に取着して、保護具本体(1)を脚に固定するようにし、
    上記硬質樹脂層(6)の上端縁(6a)よりも上記柔軟当接層(7)を直接または間接に上方に延伸した当接舌片部(7a)を形成し、上記上ベルト(3)を上記当接舌片部(7a)に取着すると共に、上記下ベルト(4)を上記硬質樹脂層(6)の上端縁(6a)の近傍に取着し、
    上記保護具本体(1)の下端部(1a)の側部に、足首に巻付けて該下端部(1a)の内面がアキレス腱(K)から分離するのを防ぐための補助ベルト(11)を取付け、
    補助ベルト(11)は、面状ファスナ雄部(11a)と面状ファスナ雌部(11b)とを有し、補助ベルト(11)が付設された側と反対の側に、補助ベルト(11)を通すための角環(12)が付設され、角環(12)に通した補助ベルト(11)を折り返し、面状ファスナ雄部(11a)を面状ファスナ雌部(11b)に係合させて、保護具本体(1)の下端部をアキレス腱(K)に密着させるように構成し、
    U字型縁取り(9)が、柔軟当接層(7)の全周、及び、硬質樹脂層(6)の全周から上記上端縁(6a)を除いた残部全体、に渡って、縫製被覆されることを特徴とするアキレス腱保護具。
  2. 上記保護具本体(1)の下端部(1a)の中央部位に、着用者の足と靴との隙間に挿入して装着を安定させるための下方挿入舌片部(20)を付設した請求項1記載のアキレス腱保護具。
  3. 上記硬質樹脂層(6)として、ポリプロピレンのフラットヤーンを織った織布を積層、加熱して圧縮した素材を使用した請求項1又は2記載のアキレス腱保護具。
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