JP7070880B2 - 発泡性皮膚外用剤用キット - Google Patents
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Description
その結果、2種以上の増粘剤を組み合わせて配合することにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)酸性物質を含む固形組成物(A)と、水、増粘剤、及び炭酸ガス発生物質を含む組成物(B)
(2)酸性物質、及び炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(C)と、水、及び増粘剤を含む組成物(D)
(3)炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(E)と、水、増粘剤、及び酸性物質を含む組成物(F)
(但し、(B)、(D)、及び(F)の増粘剤が以下の組合せであるものを除くく。アルギン酸ナトリウムと、キサンタンガム、セルロースガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボマー、ポリビニルアルコール、若しくはベントナイトの組合せ、キサンタンガムと、セルロースガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはベントナイトの組合せ、又はセルロースガムと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはカルボマーの組合せ)
(1)酸性物質を含む固形組成物(A)と、水、増粘剤、及び炭酸ガス発生物質を含む組成物(B)
(2)酸性物質、及び炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(C)と、水、及び増粘剤を含む組成物(D)
(3)炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(E)と、水、増粘剤、及び酸性物質を含む組成物(F)
なお、本明細書においては、(1)の固形組成物を(A)、(1)の含水組成物を(B)、(2)の固形組成物を(C)、(2)の含水組成物を(D)、(3)の固形組成物を(E)、(3)の含水組生物を(F)とも言う。
本発明に用いる酸性物質としては、通常外用剤として使用できる無機酸、有機酸であればいずれでもよく、これらの1種又は2種以上が用いられる。
本発明の(C)中の酸性物質の含有量は、0.01質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
更に、本発明の(F)中の酸性物質の含有量は、0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上20質量%以下であることが更に好ましい。
本発明に用いる炭酸ガス発生物質としては、前記酸性物質と反応して二酸化炭素を発生する物質であればよい。
本発明の(C)中の炭酸ガス発生物質の含有量は、0.01質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
本発明の(E)中の炭酸ガス発生物質の含有量は、0.1質量%以上90質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上80質量%以下であることが更に好ましい。
本発明の発泡性皮膚外用剤を得るためのキットは、2種以上の増粘剤を組み合わせて配合することを特徴の一つとする。そのような増粘剤について以下に詳述する。
本発明に使用される増粘剤の例としては、化粧料、医薬品分野において用いられ得る各種のものが挙げられる。例えば、天然多糖、セルロース系高分子、合成高分子、粘土鉱物などが使用できる。
具体的には、ラポナイト、ベントナイト、スメクタイトカオリナイト、モンモリロナイトなどが挙げられる。
本発明で使用できる水は、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等で使用できる水を使用することができるが、精製水、蒸留水、膜濾過水、イオン交換水が好ましい。
本発明では皮膚外用剤に多価アルコールを含有することが、高い保湿効果を発揮するとともに、使用感を改善する点から好ましい。多価アルコールとしては、通常外用剤に使用できるものであれば得に限定されないが、例えばグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、ソルビトール、ポリグリセリン誘導体、グルコース、フルクトース、グリセルアルデヒド、ラクトース、アラビノース、マルトース等の還元糖、エリスリトール、マルチトール、ソルビトール、キシリトール等の糖アルコールなどがあげられ、これら1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の発泡性皮膚外用剤キットは有効成分、防腐剤、pH調整剤、油脂、香料、着色剤、酸化防止剤、防菌防かび剤、アルコール、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤、無機塩、滑沢剤、溶剤等の、通常皮膚外用剤に使用される成分の一種以上を使用することができる。また本発明のキットにおいては、添加する成分は固形組成物、含水組成物いずれか一方の剤に使用することができるし、どちらの剤にも使用しても良い。
(1)~(3)のキットについて更に詳述する。(1)~(3)のキットにおいて、各キットの固形組成物の剤形としては、錠剤、ペレット状、顆粒状、細粒状、粉末状の形態が挙げられるが、他方の剤との混合のしやすさや、製造時のコストの観点から顆粒状、細粒状、粉末状が好ましい。
液状の剤は、25℃における粘度が、好ましくは3000mPa・s未満であり、より好ましくは4000mPa・s未満である。ジェル状の剤は、25℃における粘度が好ましくは5000Pa・s以上である。この粘度は、例えば粘度計(ブルックフィールド社製 RVT型)により測定される。また液状の剤中における増粘剤の量は好ましくは0.05質量%未満であり、より好ましくは0.01質量%未満であり、特に好ましくは0.005質量%未満である。一方、ジェル状の剤中の増粘剤の量は好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上である。
(1)~(3)のキットの固形組成物における酸及び炭酸ガス発生物質の好ましい量としては上述した通りである。これら組成物の増粘剤の量及びその含有量は、他方の剤がジェル状である場合は、これら組成物中0.01質量%以上20質量%以下、特に0.05質量%以上15質量%以下であることが発泡の良好性や炭酸ガス保留性の観点から好ましく、他方の剤が液状である場合は、これら組成物中に0.01質量%以上30質量%以下、特に0.05質量%以上25質量%以下であることが、液剤との混合容易性や発泡性、炭酸ガス保留性の発揮の観点から好ましい。
上記粉末あるいは顆粒の製造方法は、本実施例に限定されることはなく、乾式破砕造粒法や湿式破砕造粒法、流動層造粒法、高速撹拌造粒法、押し出し造粒法等の常法に従い製造できる。
(1)~(3)のキットの前記含水組成物((B)、(D)、(F))における炭酸ガス発生物質、及び酸性物質の好ましい量は上述した通りである。また(1)~(3)のキットの前記含水組成物における水分の割合は20質量%以上、特に30質量%以上であることが各キットの他方の剤((A)、(C)、(E))との混合性及び発泡性等の観点から好ましく、95質量%以下、特に90質量%以下であることが、使用感を向上させるとともに、肌状態を改善を改善するという観点から好ましい。
本発明に係る皮膚外用剤は、炭酸ガスの作用に起因して皮膚血流量の増加を促すものである。本発明の皮膚外用剤は、肌の水分量を増加させる、水分蒸散量を低減させる、肌弾力を向上させるという、肌状態の改善効果に優れている。また、本発明に係る皮膚外用剤は、使用時の使用感(混ぜやすさ、泡のなめらかさ、泡の細かさ、泡の均一感、塗りやすさ、垂れにくさ、泡の弾力、炭酸感及びその持続の程度等)に優れるとともに、使用後の使用感(肌のしっとり感、弾力、明るさ、赤み、なめらかさ、すべすべ感、ひきしめ感等)に優れている。更に本発明に係る皮膚外用剤は、肌質改善、肌の若返り、肌の引き締め、部分痩せ、皮膚を清浄にする、肌を整える、肌のキメを整える、皮膚をすこやかに保つ、肌荒れを防ぐ、肌をひきしめる、皮膚にうるおいを与える、皮膚の水分,油分を補い保つ、皮膚の柔軟性を保つ、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ、肌を柔らげる、肌にはりを与える、肌にツヤを与える、肌を滑らかにする、乾燥による小ジワを目立たなくすることを目的とした化粧品だけでなく、肌あれ、あれ性、あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびの予防、油症肌、かみそりまけの予防、日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ、肌をひきしめる、肌を清浄にする、肌を整える、皮膚をすこやかに保つ、皮膚にうるおいを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ等を目的とした、医薬部外品、薬品等の医薬品のいずれにも好適に使用することができる。また、頭皮、頭髪に用いた場合は、毛髪のツヤ感、滑らかさ、頭皮への弾力感や保湿感の付与効果が高められる。また、血流改善作用により、毛乳頭細胞の増殖作用や育毛を促進する作用も期待できる。本発明に係る皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品としての使用が好ましく、乳液、クリーム、パック剤、ピーリング剤等の化粧品、薬用化粧品としての使用が好ましい。特にその中でもパック剤として使用すると、使用感がよく高い肌状態改善効果が得やすいため好ましい。
表1~表3に記載の各成分を同表に示した組成で配合、混合し、各実施例及び比較例の皮膚外用剤キットを製造した。表1~3において、酸性物質は単に「酸」とも言い、炭酸ガス発生物質は単に「炭酸塩」とも言う。
〔評価1〕
被験者として、20代~30代の健常な女性2名を無作為に選出した。各被験者の前腕内側を洗顔料で洗浄し測定室で15分間安静に過ごさせた。次に、発泡性皮膚外用剤塗布予定箇所4cm×4cmの測定部分について下記の方法にて水分蒸散量、角層水分量、弾力の測定を行った。次に、前記の測定部位に上記発泡性皮膚外用剤を塗布し、10分間静置した。その後、発泡性皮膚外用剤を除去し、水で洗浄した。洗浄後15分経過してから発泡性皮膚外用剤使用後における同様の測定を行った。尚、被験者は測定中、測定室にて安静に過ごした。
使用後の肌状態測定結果を図1~図3に示す。尚、図1~図3における値は、発泡性皮膚外用剤塗布前の測定値を1としたときの相対値(変化率)である。水分蒸散量は数値が小さいほどバリア機能が整っていて良い結果であることを示し、角層水分量は数値が大きいほど良いことを示し、弾力は数値が大きいほど良いことを示す。
・水分蒸散量:テヴァメーター(登録商標)TM300(CK社)を用いて測定した。
・角層水分量:皮表角層水分量測定装置SKICON-200EX(アイ・ビイ・エス社製)で測定した。この皮表角層水分量測定装置は、皮膚のコンダクタンス(電気伝導度、単位:μS)を角層の水分量として評価したものである。
・弾力:皮膚粘弾力測定装置Cutometer MPA580(Courage+Khazaka社製)で測定した。
〔評価2〕
被験者として、20代~30代の健常な女性2名を無作為に選出した。各被験者の前腕内側を洗顔料で洗浄し測定室で15分間安静に過ごさせた。次に、測定部位に上記発泡性皮膚外用剤を塗布し、10分間静置した。次に、発泡性皮膚外用剤を除去し、水で洗浄した。使用時及び使用後の評価項目(16項目)について、7段階の評価基準に基づいて評価を行った。評価基準を以下の表Aに、結果を以下の表B~表Dに示す。なお、下記の結果は、2名の評価点の平均値である。
Claims (3)
- 酸性物質、該酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する炭酸ガス発生物質、2種以上の増粘剤、及び水を混合して得られる発泡性皮膚外用剤を得るためのキットであって、前記増粘剤が、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸Na、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー及び(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーから選ばれる2種以上の組合せ、ポリアクリル酸Na、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー及び(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーから選ばれる1種と、タマリンドガム、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース及びカルボマーから選ばれる1種以上の組合せ、若しくは、アルギン酸ナトリウムと、タマリンドガム、カラギーナン及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上の組合せであり、更に下記(1)~(3)のいずれかの構成であるキット(1)酸性物質を含む固形組成物(A)と、水、増粘剤、及び炭酸ガス発生物質を含む組成物(B)(2)酸性物質、及び炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(C)と、水、増粘剤を含む組成物(D)(3)炭酸ガス発生物質を含む固形組成物(E)と、水、増粘剤、及び酸性物質を含む組成物(F)(但し、(B)、(D)、及び(F)の増粘剤が以下の組合せであるものを除く。アルギン酸ナトリウムと、キサンタンガム、セルロースガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボマー、ポリビニルアルコール、若しくはベントナイトの組合せ、キサンタンガムと、セルロースガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはベントナイトの組合せ、又はセルロースガムと、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはカルボマーの組合せ)。
- 前記キットを構成する組成物の一方又は両方がさらに多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載のキット。
- 前記固形組成物((A)、(C)、(E))が粉末状であり、水、及び増粘剤を含む組成物((B)、(D)、(F))がジェル状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性皮膚外用剤を得るためのキット。
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