JP7086588B2 - 硬化物、光学素子、光学機器及び光学素子の製造方法 - Google Patents
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Description
*は結合手を表す。一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素、炭素、酸素、硫黄、窒素又はハロゲンを結合原子とする分子量1以上200未満の置換基であって、それぞれ同じであっても異なっていても良い。aは1又は2であり、aが2の場合はZ1、Z3、Z4は同じであっても異なっていても良い。bは1乃至3から選ばれるいずれかの整数であり、bが2又は3の場合、Z2は同じであっても異なっていても良い。)
まず本発明の光学用組成物について説明する。本明細書において、光学用組成物とは、未硬化の樹脂を硬化して硬化物にする前における、未硬化の化合物と添加物とを含む組成物を言う。本実施形態の光学用組成物は、少なくとも下記の一般式(1)で表わされる化合物を含むことを特徴とする。
次に本実施形態の硬化物について説明する。
(A)一般式(1)で表わされる化合物が重合している硬化物。
(B)一般式(1)で表わされる化合物と他の共重合可能な重合性材料とが共重合している硬化物。
(C)一般式(1)で表わされる化合物を他の共重合可能重合性材料に分散させ、これらが共重合している硬化物。
(D)一般式(1)で表わされる化合物が他のマトリックスポリマーに分散している硬化物。
また、本発明の硬化物の製造方法は、少なくとも一般式(1)で表わされる化合物を含有する光学用組成物を用意する工程と、前記光学用組成物を重合して硬化させる工程と、を有することを特徴とする硬化物の製造方法である。
次に、本実施形態の光学素子及びその製造方法について図を参照しながら説明する。
本実施形態の光学機器は、例えば光学レンズを有するカメラ、双眼鏡、望遠鏡などに使用できる。
下記化合物A乃至化合物Eは特開2014-43565号公報及び特開2012-167019号公報を参考にして合成した。
1H-NMR(CDCl3;TMS):δ 1.92(s、6H)、3.21(t、4H)、4.34(t、4H)、4.58(s、4H)、5.61(s、2H)、6.11(s、2H)、6.70(d、2H)、7.07(d、2H)、7.76-7.78(m、4H)、7.91-7.98(m、4H)
(1)光学用組成物の調製
一般式(1)で表わされる化合物の含有量が、各実施例または各比較例に示される含有量となるように、それぞれの材料を秤量し混合した。その混合物に対し、0.1質量%の重合禁止剤としての4-メトキシフェノール、1.0質量%の重合開始剤としての1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン(IRGACURE 184/BASF社(旧チバ社)製)を秤量した。上記混合物と秤量した化合物とを、一般式(1)の3倍量のアセトンに全ての材料を溶解させて混合した後、アセトンを留去することで光学用組成物を調製した。残留溶剤量を少なくするため溶媒留去の最終工程は5%の酸素を含んだ気体を液中に通しながら80℃で15分間減圧留去した。
(2a)屈折率測定用サンプル
直径30mmの円板型のガラス基板を2枚用意して、測定対象となる重合禁止剤、重合開始剤等を含む前記光学用組成物を、厚さが500μmで均一になるように、スペーサーを設置したガラス基板で挟んだ。サンプルに紫外光を照射することで2枚のガラス基板に挟まっている前記光学用組成物を硬化させ、屈折率測定用サンプルを製造した。
直径30mmの円板型のガラス基板を4枚用意して、測定対象となる重合禁止剤、重合開始剤等を含む前記光学用組成物を、厚さが500μm及び200μmで均一になるように、スペーサーを設置したガラス基板で挟んだ。それぞれのサンプルに紫外光を照射することで2枚のガラス基板に挟まっている前記光学用組成物を硬化させ、透過率測定用サンプルを製造した。
直径30mm、厚さ1mmの円板型のガラス基板、直径15mm、厚さ5mmの円板型のガラス基板を用意して、測定対象となる重合禁止剤、重合開始剤等を含む前記光学用組成物を、厚さ50μmになるようにスペーサーを設置して前記ガラス基板で挟んだ。そこに紫外光を照射することで2枚のガラス基板に挟まっている前記光学用組成物を硬化させ、密着力測定用サンプルを製造した。
(2)測定及び評価
(2a)屈折率、分散特性(アッベ数)、2次分散特性(θg,F)
アッベ屈折計(カルニュー光学工業)を用いて測定し、表には波長587.6nmでの屈折率並びに下記式より算出した分散特性及び2次分散特性を示す。
アッベ数(分散特性) :[νd]=(nd-1)/(nF-nC)
2次分散特性 :[θg,F]=(ng-nF)/(nF-nC)
A:0.75以上(色収差補正効果が非常に高く、また薄膜にしてもその効果を発揮することができるため耐久性の観点においても非常に有用である。)
B:0.68以上0.75未満(色収差補正効果は高いが効果を十分に発揮させるためにはレンズの膜厚を厚くする必要があるため耐久性に注意する必要がある。)
C:0.68未満(膜厚を厚くしても色収差補正効果が低い。)
日立ハイテクノロジー社製分光光度計U-4000(製品名)を用いて、500μm、200μmのサンプルをそれぞれ測定した。それぞれのデータから500μmの内部透過率を算出し、波長430nmでの透過率を計算した。透過率は、下記の基準で評価した。
A:透過率が98%以上(硝材と組み合わせて使用する光学系において、数多くの機種の光学系に組み込むことが可能である。)
B:透過率が93%以上98%未満(透過率の高い硝材を使用した特定の光学系においてのみ使用可能である。)
C:透過率が93%未満(薄膜化することで特定の光学系においてのみ使用すること可能である。)
治具を使用して直径30mmの基板、直径15mmの基板を固定し、インストロンジャパン製の引張試験機5581を用い、0.1mm/minで引張試験を行うことで樹脂層の密着力を測定し、破断時の最大荷重を求めた。密着性は下記の基準で評価した。
A:最大荷重が140N以上(離型力が高い時でもはがれることなく成形することが可能であり、さらに信頼性試験時でもはがれることがほとんどない。)
B:最大荷重が100N以上140N未満(離型力が高い時に稀にはがれることがあるが信頼性試験時でははがれることがほとんどない。)
C:最大荷重が100N未満(離型時にはがれやすく離型剤を使用することが好ましく、信頼性試験でもはがれることがある。)
表1に記載の添加割合でそれぞれの材料を秤量し、重合開始剤及び重合禁止剤を更に秤量し、上記の方法で調製及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
表1に記載の添加割合でそれぞれの材料を秤量し、重合開始剤及び重合禁止剤を更に秤量し、前記の方法で調製及び評価を行った。評価結果を表1に示す。
20、30、40 基板
Claims (12)
- 下記の一般式(1)で表わされる化合物が重合若しくは共重合している、又は下記の一般式(1)で表される化合物が高分子材料に分散していることを特徴とする硬化物。
(一般式(1)中、R1及びR2は、下記の一般式(2)乃至(5)から選ばれる一つであり、それぞれ同じであっても異なっていても良い。
*は結合手を表す。一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素、炭素、酸素、硫黄、窒素又はハロゲンを結合原子とする分子量1以上200未満の置換基であって、それぞれ同じであっても異なっていても良い。aは1又は2であり、aが2の場合はZ1、Z3、Z4は同じであっても異なっていても良い。bは1乃至3から選ばれるいずれかの整数であり、bが2又は3の場合、Z2は同じであっても異なっていても良い。) - 前記一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、(メタ)アクリロイルオキシメチル基、2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2、2-ジメチルプロポキシメチル基、4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシメチル基、1-(メタ)アクリロイルオキシエチル基、1-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシ)エチル基、1-(4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシ)エチル基より選ばれる一つであることを特徴とする請求項1に記載の硬化物。
- 前記一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素原子、メチル基、メトキシ基、メチルチオ基、ジメチルアミノ基、(メタ)アクリロイルオキシメチル基、2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2、2-ジメチルプロポキシメチル基、4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシメチル基、1-(メタ)アクリロイルオキシエチル基、1-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシ)エチル基、1-(4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシ)エチル基より選ばれる一つであることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬化物。
- 前記一般式(1)で表される化合物を50.0質量%以上99.9質量%以下含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬化物。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬化物が成形されていることを特徴とする光学素子。
- 前記光学素子がレンズであることを特徴とする請求項5に記載の光学素子。
- 前記光学素子は、基材の上に前記硬化物が設けられたレンズであることを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
- 前記光学素子は、2つの基材の間に前記硬化物が設けられたレンズであることを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
- 請求項5乃至8のいずれか一項に記載の光学素子を有することを特徴とする光学機器。
- 下記の一般式(1)で表わされることを特徴とする化合物。
(一般式(1)中、R1、R2は、下記の一般式(2)乃至(5)から選ばれるいずれか一つであり、それぞれ同じであっても異なっていても良い。
*は結合手を表す。前記一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、(メタ)アクリロイルオキシメチル基、2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2、2-ジメチルプロポキシメチル基、4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシメチル基、1-(メタ)アクリロイルオキシエチル基、1-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシ)エチル基、1-(4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシ)エチル基より選ばれるいずれか一つであって、それぞれ同じであっても異なっていても良い。aは1又は2であり、aが2の場合はZ1、Z3、Z4は同じであっても異なっていても良い。bは1乃至3から選ばれる一つであり、bが2又は3の場合、Z2は同じであっても異なっていても良い。) - 前記一般式(2)乃至(5)中、Z1乃至Z4は、水素原子、メチル基、メトキシ基、メチルチオ基、ジメチルアミノ基、(メタ)アクリロイルオキシメチル基、2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシメチル基、3-(メタ)アクリロイルオキシ-2、2-ジメチルプロポキシメチル基、4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシメチル基、1-(メタ)アクリロイルオキシエチル基、1-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)エチル基、1-(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-メチルプロポキシ)エチル基、1-(4-(メタ)アクリロイルオキシブトキシ)エチル基より選ばれる一つであることを特徴とする請求項10に記載の化合物。
- 基材上又は2つの基材の間に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬化物を設ける工程と、
前記硬化物を成形する工程と、を有することを特徴とすることを特徴とする光学素子の製造方法。
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| JEON, Soon Ok et al.,New sulfone-based electron-transport materials with high triplet energy for highly efficient blue phosphorescent organic light-emitting diodes ,Journal of Materials Chemistry C: Materials for Optical and Electronic Devices,2014年,2,10129-10137,DOI:10.1039/C4TC01474J |
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