JP7134657B2 - 光音響計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光音響計測装置関する。
生体イメージングの一手法として、光音響効果を利用するものがある。光音響効果とは、生体にレーザ光を照射することにより、生体組織内において光エネルギーを吸収した分子が熱を放出し、その熱による体積膨張で音響波が発生する現象である。このように発生した音響波を、圧電材料などを用いた超音波検出素子で検出する。例えば、小動物を対象として光音響イメージングを適用する例が特許文献1に開示されている。
また、この光音響効果を利用して血液中に存在するグルコース、アルブミンなどの成分の濃度を非侵襲で測定する研究も進められている。この例が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示される成分濃度測定方法においては、2波長のレーザ光を交互に入力すると、測定物が光吸収量の差に応じて音波を生じ、光吸収量が等しいとき(吸収量差がないとき)は音波が生じないことから、2波長のレーザ光の光強度差が濃度によって変化する様子から被測定物の濃度変化を測定するものである。
特表2013-500091号公報 特開2016-154584号公報
光音響効果によって生じる音響波は微弱であるため、音響波の測定を安定して行うことが難しい。このため定量的な分析を行うために必要な精度で測定することが困難である。特許文献2においては微弱な音響波を検出するためにロックインアンプを用いている。このような信号処理によって微弱な信号を精度よく測定することは可能であるが、計測装置の大型化、コスト高につながる。例えば、非侵襲でグルコースの測定が日常的に行えるような計測装置として普及するためには、できるだけ安価、小型の装置で、微弱な信号を精度よく測定することが望まれる。
一実施の形態である光音響計測装置においては、被検体に光を照射する光源と、光の焦点から発生する音響波を検知する音センサと、音センサの曲率中心が光の焦点と一致またはその近傍に位置するように調整する音路長可変機構とを有する。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかにされる。
光音響効果によって生じる微弱な音響波の測定を安定して行うことを可能にする。
実施例1の音響波受信部の概略構成図である。 音センサの配置の変形例を示す図である。 複数の音センサを有する音波受信部の概略構成図である。 非球面音センサを有する音波受信部の概略構成図である。 音路長可変機構の調整方法について説明する図である。 本実施の形態における光音響計測フローチャートである。 実施例1の音響波受信部を有する光音響計測装置のブロック図である。 実施例2の音響波受信部の概略構成図である。 実施例2の音響波受信部を有する光音響計測装置のブロック図である。 音路長調整部の制御テーブルの例である。 光源に導光路を設けた音センサの概略構成図である。
発明者らは光音響効果によって生じる音響波を検知する音響波受信部に集音構造をもたせることにより、微弱な音響波を安定的に検出することができることを見出した。
図1に実施例1における集音構造を有する音響波受信部の概略構成例を示す。被検体100をはさんで対向するように、光源300と音センサ200とが設けられている。被検体100は例えば、指や耳たぶなどといった軟部組織である。音センサ200はピエゾ素子(PZT)のような圧電セラミック素子であり、球面形状をしている。音センサ200を耳たぶに装着する場合には、耳たぶの裏側に装着することで目立たなくできる。音センサ200には音響整合層201が設けられ、音響整合層201を介して被検体100と接する。音響整合層201は被検体100を通ってきた音響波ができるだけ反射することなく音センサ200に入力されるよう、音響インピーダンスの整合をとるために設けられている。さらに音響整合層201と被検体100との間にゼリーを塗布して使用することで、被検体100と音響整合層201との間での音響波の反射を抑制することができる。音センサ200には音路長可変機構400が設けられ、音センサ200の位置を方向410に沿って移動させることができる。
光源300の光の焦点Fから音響波101が発生する(図では簡略化して焦点Fから球面状の音響波101が広がっているように記載しているが、被検体100内の血管等の内部構造の存在、密度の異なる組織の存在により、実際には図に示すような同心円状に広がるわけではない)。本実施の形態の音響波受信部においては、音センサ200の曲率中心Cが光源300の光の焦点Fと一致またはその近傍に位置するように音路長可変機構400により音センサ200の位置を調整することにより、発生する音響波101を効率的に捕捉することが可能になる。なお、上記したように音響波の広がりは被検体の内部構造に依存して様々な変化が生じる。このため、理論的な光の焦点位置そのものではなく、光の焦点位置の近傍が最適点になる場合がある。「一致またはその近傍」とはこのような音響波の変化にかかわらず、光音響計測装置が音響波を計測可能なレベルで捕捉できる位置に音センサを配置することを意味している。
図2に音センサ200の配置に関する変形例を示す。図1に示したように音響波101は光の焦点Fを中心として被検体100の内部に広がっていく。したがって、光源300と音センサ200とを対向させなくてもよい。図2において、音センサ200aは音センサを被検体100の光源300に接する面110に配置した例であり、音センサ200bは音センサを被検体100のさらに別の面111に配置する例である。図では省略したが、音センサ200a、200bはそれぞれ曲率中心Cの位置を調整するための音路長可変機構が設けられ、音センサ200aは方向411に沿って、音センサ200aは方向412に沿って移動可能に構成される。なお、図では音センサ200a、200bの曲率を同じに描いているが、例えば光源300に対する音センサ200bのように、光の焦点Fと音センサとの距離が長くなる場合には、音センサ200bの曲率半径を音センサ200aの曲率半径よりも長くするよう設計することが音響波を集音する観点から望ましい。
図3はさらに別の変形例であり、複数の音センサを有する音波受信部の概略構成例である。第1の音センサ200と対向する位置に第2の音センサ200aとを設け、第1の音センサ200及び第2の音センサ200aはそれぞれ音路長可変機構401により方向410に沿って曲率中心C1、曲率中心C2を移動可能に構成されている。このように2つの音センサを用いることにより、より多くの微弱な信号をとらえることが可能になる。なお、この例では2つの音センサを対向する位置関係に設けた例を示したが、これに限られない。例えば、第2の音センサとして図2に示した音センサ200bを用いてもよい。また、被検体100の大きさによっては3つ以上の音センサを用いてもよい。
図4はさらに別の変形例であり、音センサ210はピエゾ素子(PZT)のような圧電セラミック素子であり、非球面形状、この例では楕円球面形状を有している。第1の音センサ210と対向する位置に第2の音センサ210aが設けられ、第1の音センサ210と第2の音センサ210aとは楕円球面260の一部を成す形状を有している。第1の音センサ210及び第2の音センサ210aはそれぞれ音路長可変機構402により方向410に沿って楕円球面260の楕円曲率中心R1、楕円曲率中心R2を移動可能に構成されている。また、第1の音センサ210及び第2の音センサ210aはそれぞれ曲率可変機構403により音センサの曲率を変更し(方向420に沿って広げられる、またはすぼめられる)、楕円球面260の楕円曲率中心R1、楕円曲率中心R2を移動可能に構成されている。図では音路長可変機構402と曲率可変機構403の双方を有する例を示しているが、いずれか一方のみを備えるような構成であってもよい。
図1~図3においては音響波101が光の焦点を点近似して、光の焦点Fを中心として球面上に伝搬するように示したが、音響波が発生する領域は厳密には1点ではなく、音響波が発生する光の焦点は、光源300の光軸方向を長軸とする楕円体状の領域(ここでは、この領域を「焦点領域」と称する)となる。焦点領域F’の光軸上の広がりが比較的大きい場合は、音響波101の伝搬を球面状よりもむしろ、楕円球面状として近似することが有効である。また、音響波が球面状に伝搬していても、生体内の組織の不均一により楕円球面状に音波面が歪むこともある。このような場合には、楕円球面形状の音センサを用いることにより、球面形状の音センサよりも効果的に音響波を集音することが可能になる。音路長可変機構402及び曲率可変機構403の少なくともいずれかを用いて、楕円曲率中心R1、楕円曲率中心R2の双方が光源300の焦点領域F’に含まれる、またはその近傍に位置するように調整する。これにより、光の焦点領域F’にて発生した音響波101を第1の音センサ210及び第2の音センサ210aにより効率的に捕捉することが可能になる。
図11に光源からの光を最適に被検体100に入射するための光源300の変形例について説明する。図11は、音センサ200cの音響整合層201に光源300の周囲を取り込むように導光路301が設けられ、導光路の先端は音センサ200cの装着時には被検体100に少しめり込むような状態で装着される。耳たぶに装着する場合には、導光路301がピアス用の穴にフィットする形状、サイズとすることが好ましい。なお、図11は光源が音センサと組み合わせられた例であるが、光源単体の場合も、同様に導光路を設けることで同じ効果が得られる。
以上説明した音響波受信部では音センサの位置を移動させる、または音センサの曲率を変更させることにより、音センサの曲率中心の位置と光源の光の焦点の位置とを調整することで、発生する音響波を集音する。音路長可変機構は移動方向に延在する第1部材と音センサに結合され、かつ第1部材の任意の位置に固定可能な第2部材により構成する。例えば、第1部材としてボルト(ねじ)、第2部材としてナットを使用してもよく、第1部材としてシャフト、第2部材としてラッチを使用してもよい。第2部材を第1部材に沿って移動させ、音センサの曲率中心Cを光の焦点Fに近づけ、固定できればよい。
この場合、音路長可変機構により、音響波の受信強度が最も大きくなる位置に音センサの位置を調整する。図5を用いて音センサの位置を粗調整する手法につき、説明する。光の焦点Fと音センサ200までの距離をLとすると、光源300により光を発生させる光信号トリガ501と音センサ200にて受信した受信信号502との時間差TがL/cとなるようにLを定めればよい。ただし、これが最適であるといえるのは、厳密には、被検体100が均質な組織であり、光の焦点Fから発生する音響波101が同心円状に広がっていくという仮定が成立する場合である。このため、簡易的に図5の方法によりLの大きさを求め、必要に応じて音センサの位置を前後に微調整することで位置を調節することが望ましい。あるいは、図4に示した曲率可変機構を有する場合には、曲率可変機構を調節してもよい。曲率可変機構は例えば、PZTを固定する楕円球面形状の支持機構を備え、当該支持機構の開きが任意の位置に固定可能にすることで実現できる。
図6に本実施例における光音響計測方法を示す。計測開始(ステップS01)後、音路長を調整する(ステップS02)。図5にて説明したように、光信号トリガ501と受信信号502との時間差から音路長を求め、必要に応じてさらに微調整を行う。調整の完了は、調整した音路長での音響波の受信強度が最大となることで判断する(ステップS03)。調整した音路長で光音響計測を行い(ステップS04)、アプリケーションに応じた処理を行う。アプリケーションとしては光音響計測結果から被検体のグルコース濃度を計測するといったものが挙げられる。
図7に、図6のフローを実行する、実施例1の音響波受信部を有する光音響計測装置のブロック図を示す。光音響計測装置は、光源300、音センサ200(210)に接続される信号処理部700と、信号処理部700による解析結果を表示したり、信号処理部700への指示を入力したりする表示部・操作部750とを有する。なお、表示部・操作部750はディスプレイによる表示のみならず、音声によるアラームやバイブレータによる振動を用いてユーザに知覚させるものであってもよい。信号処理部700は1または複数のICチップやFPGAにより実装することができ、光送信部701、音波受信部702、アナログ/デジタル変換器(ADC)703、計測処理部704、音路長計測部705、外部I/F(Interface)706を含む。
計測処理部704は図6に示す光音響計測全体を制御し、ユーザによる操作部750からの指示を外部I/F706を介して受けて、計測を実行する。計測処理部704は光信号トリガを光送信部701に発行し、光送信部701は光信号トリガを受けて光源300を発光させる。音センサ200で受信された音響波は音波受信部702で増幅され、ADC703でデジタル信号に変換される。受信信号は計測処理部704にて解析され、例えばグルコース濃度を計測し、外部I/F706を介して表示部750に表示する。
また、音路長計測部705は、光信号トリガの発行タイミング情報と音センサ200における音響波受信タイミング情報が入力され、図5にて説明した音路長可変機構の音センサ位置調整情報を生成する。生成した音センサ位置調整情報は外部I/F706を介して表示部750を介して、ユーザに通知される。微調整を行う場合には、ユーザが調整を容易に行えるように、音響波の受信強度をモニタに表したり、アラーム音の大きさや高さにより表したりするとよい。
図8に第2の実施の形態における集音構造を有する音響波受信部の概略構成例を示す。なお、同一の機能を有する構成要素については、同じ符号を付して重複する説明については省略する。被検体100をはさんで対向するように、光源300と音センサアレイ800とが設けられている。音センサアレイ800はピエゾ素子(PZT)のような圧電セラミック素子801-1~6を柔軟な樹脂基板に1次元または2次元に配列したものである。なお、音センサアレイを構成する素子の数は特に限定されない。これにより、被検体100の形状に沿わせた音センサアレイを実現できる。音センサアレイ800を耳たぶに装着する場合には、耳たぶの裏側に貼り付けることで目立たなくできる。実施例1と同様に音響波の反射を抑制するため、音センサアレイ800には音響整合層810が設けられ、音響整合層810を介して被検体100と接する。さらに音響整合層810と被検体100との間にゼリーを塗布して使用することで、被検体100と音響整合層810との間での音響波の反射を抑制することができる。また、図11により説明したように、光源の周囲を取り込むように導光路を設けることも望ましい。
このように音センサアレイ800の形状を被検体100の形状に沿わせると、通常、曲率半径は大きくなる。音センサアレイ800の曲率中心Cが光源300の光の焦点Fと大きく離れてしまうと、実施例1において説明したように、音響波を効果的に集音することはできない。このため、実施例2では各音センサ素子801-1~6からの信号をそれぞれ遅延させる音路長可変機構820を設け、音センサアレイ800の曲率中心を移動させる。図8に示すように、音路長可変機構820では各音センサ素子801-1~6からの音響波の受信信号をそれぞれτ~τだけ遅延させて、遅延させた各受信信号を合成する。これにより得られる音センサアレイ800の曲率中心C’を光の焦点Fと一致またはその近傍に位置させることが可能になる。
なお、音センサアレイ800の音センサ素子として、圧電セラミック素子に代えて、圧電フィルムを用いてもよい。このような圧電フィルムとしては、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)フィルムなどが知られている。圧電フィルムを用いることで、より柔軟に音センサアレイ800を構成でき、音センサアレイを被検体100に密着させることが可能になる。
なお、図8では光源300と音センサアレイ800とを被検体100をはさんで対向するように配置した例を示したが、これに限られない。実施例1に対して、図2~図4に示したと同様の変形例が可能である。実施例1の音センサを実施例2の音センサアレイに置き換え、実施例1の機械的な音路長可変機構を実施例2の電気的な音路長可変機構に置き換えればよい。
本実施例における光音響計測方法も図6に示した通りである。ただし、後述するように音路長の調整方法(ステップS02)が実施例1とは異なる。
図9に図6のフローを実行する、実施例2の音響波受信部を有する光音響計測装置のブロック図を示す。光音響計測装置は、光源300、音センサアレイ800に接続される信号処理部900と、信号処理部900による解析結果を表示したり、信号処理部900への指示を入力したりする表示部・操作部750とを有する。信号処理部900は1または複数のICチップやFPGAにより実装することができ、光送信部901、音波受信部902、アナログ/デジタル変換器(ADC)903、計測処理部904、音路長調整部905、音路長可変機構820、外部I/F906を含む。
計測処理部904は図6に示す計測全体を制御し、ユーザによる操作部750からの指示を外部I/F906を介して受けて、計測を実行する。計測処理部904は光信号トリガを光送信部901に発行し、光送信部901は光信号トリガを受けて光源300を発光させる。複数の音センサ素子801で受信された音響波は音波受信部902で増幅され、ADC903でデジタル信号に変換される。受信信号は計測処理部904にて解析され、例えばグルコース濃度を計測し、外部I/F906を介して表示部750に表示する。
なお、音路長調整部905は、図10に示す制御テーブル1001を保持している。制御テーブル1001は、例えば、音センサアレイ800の複数の曲率半径(音路長)Lと、Lに対応する音センサ素子801-1~6からの音響波の受信信号の遅延量τ~τが格納されている。音路長調整部905では、制御テーブル1001に従って音センサ素子801-1~6からの信号を遅延させて合成した音響波の受信強度が最大となる組み合わせを見つけ、音路長可変機構820に設定する。光音響計測時には、音センサ素子801-1~6からの受信信号は音路長調整部905で設定された遅延量で遅延された信号が合成されて計測処理部904に受信信号として入力される。なお、この例では音路長の調整をデジタル化した受信信号で行っているが、音波受信部902で増幅されたアナログ受信信号を用いて行ってもよい。
以下、実施例1及び実施例2にかかる光音響計測装置または光音響計測方法に関する共通事項について説明する。
光源が照射する光の波長は、紫外光から赤外光まで、計測する用途によって選択することができる。ただし、被検体の光の吸収率や、計測する対象となる生体内物性値、たとえば血液中のヘモグロビン、酸素、グルコースなどの濃度、によって好ましい光の波長が存在する。グルコース計測の場合は、吸収率の大きさから1000nm~2000nmの赤外領域が好ましい周波数領域になる。また、光照射に短パルス光を用いる場合は光集束のエネルギー効率の良い紫外領域を用いることが好ましい場合もある。またヘモグロビンなどの吸収率を考えて可視光領域の波長を用いることが好ましい場合もある。
また、光照射にはパルス光、連続光のどちらを用いても良い。パルス光を用いる場合、光吸収の時定数を考えると、光吸収による体積膨張は十分短い時間で発生していると考えられ、応力閉じ込め条件はおよそ1μ秒である。よって、光パルスの持続時間は1μ秒以下が好ましい。この光パルスをたとえば数kHzから数100kHzのパルス繰り返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)で照射することは一つの好ましい光照射パルス照射方法である。
一方、連続波を用いる場合は、DC的な印加では音が発生しないため、光の照射強度を時間方向に変化させることで音を発生させる。たとえば光の照射強度を時間方向に正弦波で振動させることでその正弦波の周波数に対応した音響波を得ることができる。たとえば光の照射強度の変調周波数としては、数10kHz以上10MHz以下の周波数が好ましい。
光音響効果によって生じる光音響波の周波数は、照射する光のパルス形状や波長などに依存するため、系としての最適周波数は異なる。しかしながら、生体内の音波伝搬の減衰率や音センサの大きさの制約などを考慮すると、数10kHz以上10MHz以下の周波数が好ましい。これは前述した光の照射強度の変調周波数とおおむね一致する。耳たぶなどの軟部組織のグルコース計測などを行う場合には、比較的低い周波数帯域である数10kHz以上1.0MHz以下の周波数が好ましい。
なお、耳たぶのような軟部組織を被検体として、グルコース濃度などの生体内物性値の計測を行う場合、被検体の厚さは数mm程度である。図3、図4のような音センサを対向させる構造の場合は音センサ間の距離は0.5mm~20mm程度が好ましい。また、単一の音センサ(音センサアレイ)を用いる場合、光照射の深さがおよそ10mm程度以下となるように配置する。10mm以上の深さにはほとんど光のエネルギーが到達しない。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能なものである。
例えば、被検体の肌の色や環境の変化によって光の吸収率は異なる。このため、光の吸収率に応じたキャリブレーションを行うことが考えられる。この場合、被検体に音響波受信部を装着して受信した音響波の音圧値と水などの基準物質であらかじめ計測した音圧値との比を計算することにより、被検体の吸収係数が概算できる。吸収係数は光の波長と一対一対応しているため、これにより、外乱や被検体を考慮した最適な光の波長を推定することができる。この値を用いて光源が照射する光の波長を微修正すればよい。このとき、光の波長を変えることができない光源である場合は、図6に示した音路長調整において、光の波長と音路長演算との対応関係をあらかじめ計算しておいた補正テーブルや、内部の演算回路などをもちいてキャリブレーションすることで、外乱に応じて最適な音路長を演算したり、各音センサ素子の遅延量を設定する制御テーブル(図10参照)への修正を加えたりすればよい。
また、本実施例の光音響計測装置は、信号処理部のアナログ信号処理、アナログデジタル変換処理を残し、それ以外の処理をPC(Personal Computer)により実装してもよい。また、信号処理部と表示部・操作部とを一体の筐体に内蔵した装置として実装してもよく、表示部・操作部を携帯電話やタブレットなどの携帯機器の機能を活用して実装してもよい。これにより、インターネット、Web、クラウドを介して遠隔地でもワイヤレスでのリモートコントロールできるIoTデバイスとしても成立する。
100:被検体、101:音響波、200,210:音センサ、201,810:音響整合層、300:光源、301:導光路、400,401,402:音路長可変機構、403:曲率可変機構、700,900:信号処理部、701,901:光送信部、702,902:音波受信部、703,903:ADC、704,904:計測処理部、705:音路長計測部、706,906:外部I/F、750:表示部・操作部、800:音センサアレイ、801:音センサ素子、820:音路長可変機構、905:音路長調整部、1001:制御テーブル。

Claims (4)

  1. 被検体に光を照射する光源と、
    前記光の焦点から発生する音響波を検知する音センサと、
    前記音センサの曲率中心が前記光の焦点と一致またはその近傍に位置するように調整する音路長可変機構とを有し、
    前記音センサを複数有し、
    前記音路長可変機構は、複数の前記音センサのそれぞれに対し、前記音センサの曲率中心が前記光の焦点と一致またはその近傍に位置するように調整する光音響計測装置。
  2. 被検体に光を照射する光源と、
    前記光の焦点から発生する音響波を検知する音センサと、
    前記音センサの曲率中心が前記光の焦点と一致またはその近傍に位置するように調整する音路長可変機構と、
    前記音センサと前記被検体をはさんで対向するように配置される別の前記音センサを有し、
    前記音センサ及び前記別の前記音センサとはそれぞれ、前記音センサ及び前記別の前記音センサが対向して配置されたときに楕円球面の一部を成す形状を有し、
    前記音響波は、前記光源の光軸方向を長軸方向とする領域から発生され、
    前記音路長可変機構は、前記楕円球面の2つの楕円曲率中心が前記領域に含まれる、またはその近傍に位置するように調整する光音響計測装置。
  3. 請求項において、
    前記音センサ及び前記別の前記音センサの曲率を変更する曲率可変機構を有し、
    前記曲率可変機構は、前記楕円球面の2つの楕円曲率中心が前記領域に含まれる、またはその近傍に位置するように調整する光音響計測装置。
  4. 請求項1~のいずれか1項において、
    前記光源及び前記音センサに接続される信号処理部を有し、
    前記信号処理部は、
    光音響計測を制御する計測処理部と、
    前記計測処理部からの光信号トリガを受け、前記光源を発光させる光送信部と、
    前記音センサで受信した前記音響波の受信信号を増幅する音波受信部と、
    音路長計測部とを有し、
    前記音路長計測部は、前記光信号トリガの発行タイミングと前記音センサで受信した前記音響波の受信信号の受信タイミングに基づき、前記音響波の受信強度を最大とする前記光の焦点と前記音センサまでの距離を求める光音響計測装置。
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