JP7136397B1 - 積層フィルム及び包装材 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の積層フィルムの表面層(A)は、エチレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有する層である。エチレン系樹脂の含有量は、好適な耐衝撃性を得やすいことから、表面層(A)に含まれる樹脂成分中の50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、65質量%以上であることがさらに好ましい。また、表面層(A)に含まれる樹脂成分が実質的にエチレン系樹脂のみであってもよいが、他の樹脂を併用する場合には、エチレン系樹脂の含有量を95質量%以下とすることが好ましく、90質量%以下とすることがより好ましく、80質量%以下とすることがさらに好ましい。
本発明に使用する中間層(B)は、上記表面層(A)と同様にエチレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有する層である。中間層(B)の樹脂成分は表面層(A)と同様であっても異なっていてもいい。中間層(B)中のエチレン系樹脂の含有量は、好適な耐衝撃性を得やすいことから、中間層(B)に含まれる樹脂成分中の50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、65質量%以上であることがさらに好ましい。また、中間層(B)に含まれる樹脂成分が実質的にエチレン系樹脂のみであってもよいが、他の樹脂を併用する場合には、エチレン系樹脂の含有量を95質量%以下とすることが好ましく、90質量%以下とすることがより好ましく、80質量%以下とすることがさらに好ましい。
本発明の積層フィルムに使用するヒートシール層(C)は、エチレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有し、ヒートシール層(C)に含まれる樹脂成分の平均密度が0.933g/cm3以上の層である。当該ヒートシール層を使用することで、好適な耐衝撃性と耐熱性とを兼備できる。
本発明の積層フィルムは、上記のとおり、エチレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有し、平均密度が0.933g/cm3以上の表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)を有し、かつ、表面層(A)及び中間層(B)の少なくとも一層に、オレフィン系熱可塑性エラストマーを含有し、オレフィン系熱可塑性エラストマーを積層フィルム全体の樹脂成分の総量中の15質量%以上とすることで、低温下での優れた耐衝撃性と、高温域での好適な耐レトルト性とを高い水準で実現できる。
表面層(A)、中間層(B)、及びヒートシール層(C)の各層を形成する樹脂成分として、各々下記の樹脂を使用して、各層を形成する樹脂混合物を調整した。各層を形成する樹脂混合物を3台の押出機に各々供給し、表面層(A)/中間層(B)/ヒートシール層(C)にて形成される積層フィルムの各層の平均厚さが10μm/30μm/10μmとなるように、押出温度250℃でTダイから共押出して、40℃の水冷金属冷却ロールで冷却し、総厚みが50μmの積層フィルムを成形した。
表面層(A):高密度ポリエチレン(密度0.956g/cm3、MFR1.1g/10min)(以下、HDPE(1)と称する。)70質量部と、エチレン-1-ヘキセン共重合体ゴム(密度0.890g/cm3、MFR3.2g/10min)30質量部(以下、EHR)との混合物。
中間層(B):HDPE(1)50質量部と、高密度ポリエチレン(密度0.960g/cm3、MFR8.0g/10min)(以下、HDPE(2)と称する。)10質量部と、直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.931g/cm3、MFR4.0g/10min)(以下、LLDPE(1)と称する。)10質量部と、EHR30質量部との混合物。
ヒートシール層(C):直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.942g/cm3、MFR2.8g/10min)(以下、LLDPE(2)と称する。)50質量部と、HDPE(2)50質量部との混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)60質量部と、LLDPE(1)10質量部と、EHR30質量部との混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)65質量部と、LLDPE(1)5質量部と、EHR30質量部との混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)70質量部と、EHR30質量部の混合物。
表面層(A)及び中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
表面層(A):HDPE(1)70質量部と、エチレン-1-ブテン共重合体ゴム(密度0.885g/cm3、MFR1.2g/10min)(以下、EBR)30質量部の混合物。
中間層(B):HDPE(1)70質量部と、EBR30質量部の混合物。
表面層(A)及び中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
表面層(A):HDPE(1)35質量部と、LLDPE(1)60質量部と、EBR5質量部の混合物。
中間層(B):HDPE(1)65質量部と、LLDPE(1)5質量部と、EBR30質量部の混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)50質量部と、LLDPE(1)20質量部と、EHR30質量部の混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)38質量部と、LLDPE(1)47質量部、EBR15質量部の混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)33質量部と、LLDPE(1)47質量部と、EBR20質量部の混合物。
中間層(B)に使用する樹脂を下記成分とした以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。
中間層(B):HDPE(1)23質量部と、LLDPE(1)47質量部と、EBR30質量部の混合物。
実施例及び比較例にて得られたフィルムを0℃下に調整した恒温室内で4時間静置した試験片、0℃下に調整した恒温室内で4時間静置した試験片を準備した。各試験片にて、テスター産業製BU-302型フィルムインパクトテスターを用いて、振り子の先端に1.0インチのヘッドを取り付け、フィルムインパクト法による衝撃強度を測定した。
○:衝撃強度が0.75(J)以上
×:衝撃強度が0.75(J)未満
上記実施例及び比較例で得られた積層フィルムの表面層(A)の表面に、二軸延伸ポリアミド(ONy)フィルム(厚さ25μm)をドライラミネーションで貼り合わせて、40℃で72時間エージングし、評価用のラミネートフィルムを得た。この際、ドライラミネーション用接着剤としては、DIC株式会社製の2液硬化型接着剤(ポリエステル系接着剤「ディックドライ LX500」及び硬化剤「ディックドライ KO-55」)を使用した。
得られたラミネートフィルムから、縦22cm×横18cmのフィルムを切り出し、当該フィルムのヒートシール層(C)面同士が重なるように二つ折にした後、縦2辺、横1辺を、160℃、0.2MPa、1秒の条件で、端部から1cmのヒートシールを行い、3方袋を作成した。得られた3方袋に、水240mlを入れ、開放部を上記ヒートシール条件で、密封シールした。高温高圧調理殺菌装置を用いて、125℃、30分の加熱処理を施した。加熱殺菌処理後の3方袋の曇り度をJIS K7105に基づきヘーズメーター(日本電飾工業株式会社製)を用いて測定した(単位:%)。加熱殺菌処理後の曇り度の数値を、加熱殺菌前の曇り度で除算した値を変化度と表し、加熱殺菌処理前後のフィルム外観を評価した。
変化度 = 加熱殺菌処理後の曇り度(単位:%)/加熱殺菌処理前の曇り度(単位:%)
〇:3.5以下
×:3.6以上
上記レトルト性評価と同様にして3方袋を作成し、当該3方袋に、3%食塩水240mlを入れ、開放部を上記ヒートシール条件と同じ条件で、密封シールした。高温高圧調理殺菌装置を用いて、121℃、30分の加熱処理を施した。このような袋を20袋準備し、0℃の雰囲気下で4時間静置した後、1つの袋に対して、高さ150cmから袋の平らな面が落下面に当たる落下を1セットとし、裏側の袋の平らな面を交互に30セットの落下を繰り返して、破袋までの回数を評価した。30セット落下した後、20袋のうち破袋しなかった3方袋を数え、その袋数を20袋で除算した値を残存率として評価した。
残存率[%] = [破袋しなかった袋数/20袋]×100
◎:残存率 = 100~80%
〇:残存率 = 79~50%
△:残存率 = 50%未満
Claims (11)
- 表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)が積層された積層フィルムであって、前記表面層(A)、中間層(B)及びヒートシール層(C)がエチレン系樹脂を主たる樹脂成分として含有し、各層中の樹脂成分の平均密度が0.933g/cm3以上であり、前記表面層(A)及び中間層(B)の少なくとも一層に、オレフィン系熱可塑性エラストマーを含有し、前記オレフィン系熱可塑性エラストマーの含有量が、積層フィルム全体の樹脂成分の総量中の15質量%以上であり、前記オレフィン系熱可塑性エラストマーが、エチレン 1 ブテン共重合体ゴム(EBR)又はエチレン 1 ペンテン共重合体ゴム、エチレン 1 ヘキセン共重合体ゴム(EHR)であることを特徴とする積層フィルム。
- 前記表面層(A)及び中間層(B)が、メルトフローレート(MFR)が3g/10min以下(190℃、21.18N)の高密度ポリエチレンを含有する請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記表面層(A)に含まれる樹脂成分中のメルトフローレート(MFR)が3g/10min以下(190℃、21.18N)の高密度ポリエチレンの含有量が30質量%以上である請求項2に記載の積層フィルム。
- 前記中間層(B)に含まれる樹脂成分中のメルトフローレート(MFR)が3g/10min以下(190℃、21.18N)の高密度ポリエチレンの含有量が40質量%以上である請求項1~3に記載の積層フィルム。
- 前記オレフィン系熱可塑性エラストマーのメルトフローレート(MFR)が3.5g/10min以下(190℃、21.18N)である請求項1~4のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記ヒートシール層(C)が、高密度ポリエチレンを含有する請求項1~5いずれかに記載の積層フィルム。
- 前記総厚みが30~100μmである請求項1~6のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記積層フィルムの0℃における衝撃強度が0.75J以上である請求項1~7のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記積層フィルムの下記測定条件でのヘイズ値の変化度(加熱処理後のヘイズ値/加熱処理前のヘイズ値)が3.5以下である請求項1~8のいずれかに記載の積層フィルム。
(測定条件)
積層フィルムの表面層(A)に厚さ25μmの二軸延伸ポリアミド(ONy)フィルムをラミネートした縦22cm×横18cmのラミネートフィルムを二つ折りにし、縦2辺及び横1辺を、160℃、0.2MPa、1秒の条件でヒートシールして作成した3方袋に水240mlを入れ、開放部を同条件にてヒートシールした袋を作成し、得られた袋を、高温高圧調理殺菌装置で125℃、30分の加熱処理を行い、加熱処理前後のヘイズ値を測定する。 - 請求項1~9のいずれかに記載の積層フィルムの表面層(A)上に基材をラミネートしたことを特徴とする積層フィルム。
- 請求項1~10のいずれかに記載の積層フィルムを用いた包装材。
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