JP7170408B2 - 自動調心ころ軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータ巻き上げ機の回転支持部に用いるのに好適な自動調心ころ軸受に関する。
エレベータ巻き上げ機の回転支持部には、エレベータのかごの自重やかごに搭載される運搬物の重量等が負荷されて、軸やハウジングがたわみやすいことから、そのような軸やハウジングのたわみを吸収可能な自動調心ころ軸受が使用されることが多い。
一般的な自動調心ころ軸受は、内径面に球面状に窪んだ軌道面を有する外輪と、外径面にそれぞれ前記外輪の軌道面と対向する球面状に窪んだ軌道面を有する内輪と、外輪と内輪の対向する軌道面間に配置され、転動面が球面状に膨らんだ複数のころと、ころを転動可能に保持する保持器と、を備える。
内外輪の軌道面が球面状に窪み、これと補完形状をなすようにころが球面状に膨らんでいるため、軸やハウジングがたわんだときには、内輪と外輪が相対的に傾くことで調心し、たわみを吸収する仕組みとなっている。
従来のこの種の自動調心ころ軸受において、特許文献1および2のように、保持器としていわゆるくし型保持器を用いたものやプレス式のかご型保持器が知られている。
特開2015ー132320号公報 特開2015ー218781号公報
しかしながら、従来のこの種の自動調心ころ軸受は、保持器と他の部品、すなわち、ころ、軌道輪、案内輪との衝突や摺動あるいは保持器同士の衝突や摺動による接触音が問題になることがある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、自動調心ころ軸受について、保持器がころや軌道輪に接触することに伴う接触音の低減を図ることである。
上記した課題を解決するため、発明にかかる自動調心ころ軸受を、内径面に球面状に窪んだ軌道面を有する外輪と、外径面にそれぞれ前記外輪の軌道面と対向する球面状に窪んだ軌道面を幅方向に二列に有する内輪と、前記外輪の軌道面と対向する前記内輪の各軌道面間に二列に配置され、転動面が球面状に膨らんだ複数のころと、前記外輪の内径面と内輪の外径面の間に組み込まれ、前記二列をなすころの列と列の間に位置する単一の環状部と、前記ころの各列に向けて前記環状部から延びかつ前記環状部の周方向に並列する複数の柱部とを有し、周方向に隣接する柱部間に前記ころを転動体案内にて転動可能に保持する保持器を備える構成としたのである。
ここで保持器が転動体案内されるとは、保持器がころにのみ接触し、ころに回転案内されることを意味する。
保持器を軌道輪案内ではなく、転動体案内としたことで、保持器がころ以外の部品と接触することがなく、従来の自動調心ころ軸受に見られる保持器と軌道輪や案内輪との接触音が発生しない。また、転動体案内の保持器は、非負荷域のころの挙動を抑制できるため、接触音をさらに低減することができる。
また、くし型保持器は、プレス式のかご型保持器に比べて、ポケットの内面形状を広く設計することができるため、ころの挙動、ひいては、転動体案内の保持器自体の挙動を抑制することができる。これは、くし型保持器は、ころをポケットに軸方向に差し込んで組み立てることができるため、ころをポケットの外径側から圧入する必要のあるかご型保持器とは異なり、ポケットの外径側を大きく開口する必要がなく、ポケットの内面形状を広く設計することができるためである。また、ポケットの内面形状を広くすることで、ころとポケットの間に介在する潤滑剤の量が増え、潤滑剤によるダンパー効果が向上する利点もある。
単一の保持器で二列のころを保持する構成を採用したため、各列のころをそれぞれ保持する二つの保持器を用いる場合に比べて保持器同士が接触することがなくなるため、接触音をさらに低減することができる。
すなわち、ポケットの内面形状を広くできるくし型保持器と、単一の保持器で二列のころを保持する構成と、転動体案内の保持器とを組み合わせることで、保持器とその他の部品の接触音を極力低減した自動調心ころ軸受を提供することができる。
発明にかかる自動調心ころ軸受において、前記保持器のポケットの内面形状は、前記ころの外径面に沿ったころピッチ円直径を跨ぐ凹面形状であり、そのポケットと前記ころの最大直径Dwとの最小すきまCにつき、0.01×Dw≦C≦0.02×Dwが成立する構成を採用するのが好ましい。
前記最小すきまCと、自動調心ころ軸受(22218形)の回転音の関係を台上試験で確認したところ、回転音は最小すきまCが小さいほど小さく、C=0.014×Dwの回転音は、C=0.024×Dwに対し10%、C=0.040×Dwに対し26%の改善が見られた。すなわち、前記最小すきまCが小さいほど、自動調心ころ軸受の回転音は小さくなる一方で、過小すきまはころの円滑な回転を妨げるため、最小すきまCを0.01×Dw≦C≦0.02×Dwの範囲とすることで、軸受の円滑な回転と回転音の低減を高次元で両立することができる。
発明にかかる自動調心ころ軸受において、前記保持器は、荷重負荷域が重力方向下側の場合には、その外径側で前記ころを拘束し、荷重負荷域が重力と逆方向上側の場合には、その内径側で前記ころを拘束するのが好ましい。
このようにすると、保持器が非負荷域のころの挙動をさらに抑制するため、接触音を一層低減させることができる。
発明にかかる自動調心ころ軸受において、内輪および外輪の間に形成される軸受空間を密封するシール部材をさらに備える構成を採用するのが好ましい。
このようにすると、軸受内部で発生した接触音は、シール部材によって軸受外部へと漏れ出すのが妨げられるため、接触音の拡散が抑制される。
発明にかかる自動調心ころ軸受において、シール部材は、芯金と、芯金に装着される防音シートを有する構成を採用するのが好ましい。
このようにすると、防音シートが接触音を遮断ないし吸収するため、接触音の拡散がさらに抑制される。
発明にかかる自動調心ころ軸受において、軸受空間に封入されるグリースをさらに備え、このグリースは、軸受空間における静止空間体積の60~80%(体積比率)を占める構成を採用するのが好ましい。
グリースの封入量が軸受空間における静止空間体積の60%以上であると、グリースがダンパー効果を良好に奏することで接触音をさらに低減することができる。グリースの封入量が軸受空間における静止空間体積の80%以下であると、グリースの撹拌音を低減することができる。
発明にかかる自動調心ころ軸受は、前記二列をなすころの列と列の間に保持器以外の部品を有していない構成を採用するのが好ましい。
このようにすると、保持器が内輪の中鍔や案内輪と接触して接触音が発生することが確実に防止される。
発明にかかる自動調心ころ軸受は、前記保持器を樹脂製とする構成を採用することができる。
このようにすると、保持器が金属製である場合と比べてころや軌道輪に接触した場合の接触音がより低減される。
発明にかかる自動調心ころ軸受は、耳障りな衝突音の低減が要請されるエレベータ巻き上げ機の回転支持部に好適に用いられる。
発明にかかる自動調心ころ軸受を以上のように構成したので、保持器がころや軌道輪に接触することに伴う接触音を低減することが可能となった。
第1実施形態の自動調心ころ軸受の断面図 第1実施形態の自動調心ころ軸受の保持器の(a)は平面図、(b)は(a)の矢印断面図 第2実施形態の自動調心ころ軸受の一部拡大断面図
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1に示す、第1実施形態にかかる自動調心ころ軸受10は、外輪11と、内輪12と、複数のころ13と、保持器14とを備え、エレベータ巻き上げ機用に好適に用いられるものであり、回転時における接触音が低減されている。
図1のように、外輪11は全体が略円筒形をなしており、その内径面には単一の軌道面11aが形成されている。軌道面11aは、全体が球面状に窪んでいる。
外輪11の幅方向の中央部には、径方向に貫通する油孔11bが形成されており、この油孔11bを通じて自動調心ころ軸受10の内部に潤滑油が供給可能となっている。
外輪11には、鍔は設けられていない。
外輪11は、たとえばエレベータ巻き上げ機のハウジングに取り付けられる。
外輪11の材質は特に限定されないが、金属製であることが例示できる。
図1のように、内輪12は全体が略円筒形をなしており、その径は外輪11よりも小径であって、外輪11と同軸に配置されている。
内輪12の外径面には軌道面12aが形成されている。軌道面12aは内輪12の幅方向に二列に形成されており、それぞれ全体が球面状に窪んでいる。
内輪12の外径面の幅方向両端部には、外径方向に突出する一対の鍔12bが設けられており、ころ13の脱落が防止されている。鍔12bの根元部であって軌道面12aとの境界には、ころ13との干渉を防ぐためにぬすみが設けられている。内輪12の外径面において、二列の軌道面12aの境界には、中鍔は設けられていない。
内輪12は、たとえばエレベータ巻き上げ機の綱車を支持する軸に取り付けられる。
内輪12の材質は特に限定されないが、金属製であることが例示できる。
図1のように、各ころ13は全体が樽形をなしており、その転動面は球面状に膨らんでいる。
ころ13は、外輪11の軌道面11aと内輪12の軌道面12aの間に位置しており、内輪12の二列の軌道面12aに対応して自動調心ころ軸受10の幅方向に二列に配置されている。また、ころ13は自動調心ころ軸受10の周方向に等間隔をおいて並列している。
ころ13の材質は特に限定されないが、金属製であることが例示できる。
図1および図2のように、保持器14は、単一の環状部14aと、複数の柱部14bを有し、外輪11の内径面と内輪12の外径面の間に組み込まれている。
略円環形の環状部14aは、二列をなすころ13の列と列の間に配置され、内輪12の二列の軌道面12aの境界上に臨んでいる。
略角柱形の各柱部14bは、環状部14aから自動調心ころ軸受10の幅方向の両方向に向けて延び、二列をなすころ13の各列上へと至っている。
柱部14bは、自動調心ころ軸受10の周方向に等間隔をおいて並列している。また、図2のように、二列をなすころ13の、一方の列上に位置する柱部14bと、他方の列上に位置する柱部14bとは、環状部14aの周方向に位相がずれた状態に配列されている。すなわち、環状部14aからみて、自動調心ころ軸受10の幅方向の一方の側の柱部14bと他方の側の柱部14bとは互い違いに配列されている。
保持器14の柱部14bの先端、すなわち環状部14aと連結された端部とは逆側の端部は、他の部材等と連結されていない自由端となっている。この自由端は、内輪12の軌道面12a上において終端しており、内輪12の鍔12b上にまでは至っていない。
自動調心ころ軸受10の周方向に隣接する柱部14bの間には、ポケットとなる空間が形成されており、この各ポケットPに各ころ13が転動可能に保持されている。
ポケットPの内面形状(柱部14bの保持器14周方向に対向する対向面の形状)は、ポケットPに保持されるころ13の外径面に沿ったころピッチ円直径を跨ぐ凹面形状となっている。図2(b)のように、本実施形態における前記凹面形状は、ころ13の小径側を受け入れる部分円すい面14dと、ころ13の最大直径を受け入れる部分円筒面14cで構成され、同部分円筒面14cがころ13の最大直径との間に最小すきまを形成している。
上述のように、自動調心ころ軸受10の幅方向の一方の側の柱部14bと他方の側の柱部14bとは環状部14aからみて互い違いに配列されていることから、一方の列のころ13から環状部14aにかかる負荷と、他方の列のころ13から環状部14aにかかる負荷とが、環状部14aの周方向に分散されており、負荷の集中が防止されている。
ここで、保持器14のポケットPの径は、従来の一般的なくし型保持器のポケットPの径よりも小さく、すなわちころ13とのすきまが小さく設定されている。具体的には、ころ13の最大直径をDw、前記最小すきまをCとした場合、0.01×Dw≦C≦0.02×Dwが成立する大きさとなっている。
また、保持器14の環状部14aおよび柱部14bは、いずれも静止状態においてころ13にのみ接触し、外輪11および内輪12には接触していない。これにより保持器14は、外輪11および内輪12に回転案内(軌道輪案内)されることはなく、ころ13に回転案内(転動体案内)されることになる。なお、内輪12には中鍔が存在しないため、保持器14と中鍔とが接触することはないが、中鍔や案内輪を設けたうえで、保持器との距離(すきま)を大きく設定することで、転動体案内を実現してもよい。
保持器14は、その全体が高力黄銅製となっている。
保持器14の製法は特に限定されないが、削り出し(もみ抜き)が例示できる。
実施形態の自動調心ころ軸受10の構成は以上のようであり、保持器14がころ13に回転案内されており、外輪11や内輪12に接触していないため、外輪11や内輪12との接触に伴う接触音の発生が防止されている。内輪12には中鍔が存在しないため、保持器14の中鍔との接触に伴う接触音の発生が防止されている。保持器14が外輪11や内輪12に案内される場合と比べて、すべり接触面積が減少しているため、全体としての接触音が低減されている。
単一の保持器14で二列のころ13を保持しているため、各列のころ13を保持するために2つの保持器を自動調心ころ軸受に組み込んだ場合と比べて、保持器同士の接触音が生じない分だけ、接触音が低減されている。
ころ13の列間のスペースに制約がある下で、環状部14aと環状部14aの両側に延びる柱部14bとからなる単一の保持器14を用いているため、各列のころをそれぞれ保持する環状部と環状部の片側にのみ延びる柱部とからなる一対の保持器を、その環状部をころの列間に背中合わせにして二つ組み込む場合に比べて、環状部14aの厚みを大きくすることができる。これにより、保持器14の材質を強度の劣るものとした場合でも、環状部14aの強度として、エレベータ巻き上げ機の回転支持部用で通常想定される使用状態においては破損等が生じにくい強度を担保することができる。
保持器14のポケット径を従来よりも小さく設定し、ポケットPところ13とのすきまを極力小さくしているうえに、ポケットPの内面形状をころ外径面に沿った凹面形状にしているため、ころ13の姿勢、ひいては、保持器14の姿勢が安定し、異常接触が発生することがなく、接触音がより低減されている。
図3に、第2実施形態にかかる自動調心ころ軸受10を示す。
第2実施形態の自動調心ころ軸受10は、その外輪11、内輪12、ころ13および保持器14については、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、両幅面に一対のシール部材15を備えている点で、第1実施形態と構成を異にする。
図3のように、各シール部材15は、円環状の芯金15aと、芯金15aの外面を被覆する円環状の弾性部15bと、芯金15aの内面に装着された防音シート15cを有する。
シール部材15の径方向の外端には、嵌合部が設けられており、この嵌合部は外輪11の内径面の幅方向両端部に形成されたシール溝11cにはめ込まれている。
また、シール部材15の径方向の内端には、弾性部15bからなるリップが設けられており、このリップは内輪12の外径面の幅方向両端部において、鍔12b上に接触している。
これにより、外輪11と内輪12の間に形成される自動調心ころ軸受10の軸受空間は密封されている。
自動調心ころ軸受10の軸受空間がシール部材15で密封されているため、保持器14ところ13の接触等により発生した接触音が、自動調心ころ軸受10の外部へと拡散することが抑制されている。したがって、たとえばエレベータの乗客等に接触音が聞こえにくくなっている。
図3のように、芯金15aの内面は、弾性部15bにより被覆されておらず、防音シート15cが貼り付け等の適宜手段により装着されている。
また、芯金15aの厚みは、一般的なシール部材における芯金の厚みよりも大きく形成されている。
防音シート15cの防音ないし吸音効果、および厚みの大きな芯金15aの防音効果により、接触音が自動調心ころ軸受10の外部へと拡散することが一層抑制されている。
なお、防音シート15cの材質、種類等は特に限定されないが、ニトリルゴム、ポリエステル繊維やポリエチレン繊維の織布や不織布、これらの複数の積層体、ないしこれらの両面または片面に無機物層を積層したものが例示できる。有意な防音ないし吸音効果が奏されるものとしては、面密度や厚みが大きなものが好ましい。防音、遮音効果を有するシートと吸音効果を有するシートを積層することで、防音効果と遮音効果の双方を有する防音シート15cとすることもできる。
芯金15aおよび弾性部15bの材質については特に限定されず、一般的なシール部材と同様の材質が用いられる。
さらに、第2実施形態の自動調心ころ軸受10は、その軸受空間に図示省略のグリースが封入され、潤滑性が高められている。
グリースの封入量は、軸受空間における静止空間体積(グリースが静止可能な空間の体積)の60~80%(体積比率)となっており、そのグリースのダンパー効果により、接触音がさらに低減されている。
グリースの封入量が、軸受空間における静止空間体積の60%を下回ると有意なダンパー効果が得られず、静止空間体積の80%を上回ると自動調心ころ軸受10の回転時におけるグリースの撹拌音が大きくなってしまう。
また、かご型等の軸受両端面近傍に側板を持つ保持器と比べて、くし型保持器は保持器の内径側へのグリース封入と保持が容易となり、グリースのダンパー効果を向上させることができる。
グリースに含まれる基油、増ちょう剤、添加剤等の種類は特に限定されない。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲内およびこれと均等の意味でのすべての修正と変形を含む。
第2実施形態では、シール部材15において防音シート15cを芯金15aの内面に装着しているが、装着の態様はこれに限定されず、たとえば芯金15aの内外両面に装着してもよい。また、芯金15aに防音シート15cを装着し、その上から弾性部15bにより被覆してもよいし、芯金15aと防音シート15cの間に弾性部15bを介在させてもよい。
保持器14は、その外径側でころ13を拘束する構成であっても、その内径側でころ13を拘束する構成であってもいずれでもよいが、荷重負荷域が重力方向下側の場合には、外径側でころ13を拘束し、荷重負荷域が重力と逆方向上側の場合には、内径側でころ13を拘束するのが好ましい。
このようにすると、保持器が非負荷域のころの挙動をさらに抑制するため、接触音が一層低減する。なお、かかる拘束は、ポケットの内面に爪やテーパ面を形成することでおこなってもよい。
第1および第2実施形態では、保持器14を高力黄銅製としたが、保持器の材質はこれに限定されず、高力黄銅以外の金属製や樹脂製とすることもできる。
保持器を樹脂製とした場合、ころが軌道輪に接触した際の接触音は小さくなるため、接触音をさらに低減することが可能である。また、樹脂は一般に金属よりも軽量であるため、保持器を樹脂製とすることで自動調心ころ軸受全体の軽量化を図ることができる。
樹脂の種類は特に限定されないが、耐久性に優れたものとして、ポリアミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂が例示できる。
保持器14の形状も実施形態に限定されない。
10 実施形態の自動調心ころ軸受
11 外輪
11a 軌道面
11b 油孔
11c シール溝
12 内輪
12a 軌道面
12b 鍔
13 ころ
14 保持器
14a 環状部
14b 柱部
14c 部分円筒面
14d 部分円すい面
15 シール部材
15a 芯金
15b 弾性部
15c 防音シート
P ポケット

Claims (8)

  1. 内径面に球面状に窪んだ軌道面を有する外輪と、
    外径面にそれぞれ前記外輪の軌道面と対向する球面状に窪んだ軌道面を幅方向に二列に
    有する内輪と、
    前記外輪の軌道面と対向する前記内輪の各軌道面間に二列に配置され、転動面が球面状
    に膨らんだ複数のころと、
    前記外輪の内径面と内輪の外径面の間に組み込まれ、前記二列をなすころの列と列の間
    に位置する単一の環状部と、前記ころの各列に向けて前記環状部から延びかつ前記環状部
    の周方向に並列する複数の柱部とを有し、周方向に隣接する柱部間に前記ころを転動体案
    内にて転動可能に保持する保持器を備える自動調心ころ軸受であって、
    前記保持器のポケットの内面形状が、このポケットに支持される前記ころの外径面に沿ったころピッチ円直径を跨ぐ凹面形状となっており、且つ、前記ころの最大径を受け入れる部分円筒面を有し、前記ころの最大直径Dwと、前記部分円筒面と前記ころの最大直径Dwとの間の最小すきまCに、0.01×Dw≦C≦0.02×Dwが成立するようになっており、
    前記自動調心ころ軸受に対するラジアル荷重の荷重負荷域が重力方向下側となる場合に
    用いられ、前記保持器は、その外径側で前記ころを拘束して前記ころの挙動を抑制するよ
    うに形成されている自動調心ころ軸受。
  2. 内径面に球面状に窪んだ軌道面を有する外輪と、
    外径面にそれぞれ前記外輪の軌道面と対向する球面状に窪んだ軌道面を幅方向に二列に
    有する内輪と、
    前記外輪の軌道面と対向する前記内輪の各軌道面間に二列に配置され、転動面が球面状
    に膨らんだ複数のころと、
    前記外輪の内径面と内輪の外径面の間に組み込まれ、前記二列をなすころの列と列の間
    に位置する単一の環状部と、前記ころの各列に向けて前記環状部から延びかつ前記環状部
    の周方向に並列する複数の柱部とを有し、周方向に隣接する柱部間に前記ころを転動体案
    内にて転動可能に保持する保持器を備える自動調心ころ軸受であって、
    前記保持器のポケットの内面形状が、このポケットに支持される前記ころの外径面に沿ったころピッチ円直径を跨ぐ凹面形状となっており、且つ、前記ころの最大径を受け入れる部分円筒面を有し、前記ころの最大直径Dwと、前記部分円筒面と前記ころの最大直径Dwとの間の最小すきまCに、0.01×Dw≦C≦0.02×Dwが成立するようになっており、
    前記自動調心ころ軸受に対するラジアル荷重の荷重負荷域が重力と逆方向上側となる場
    合に用いられ、前記保持器は、その内径側で前記ころを拘束して前記ころの挙動を抑制す
    るように形成されている自動調心ころ軸受。
  3. 前記内輪および外輪の間に形成される軸受空間を密封するシール部材をさらに備える
    求項1または2に記載の自動調心ころ軸受。
  4. 前記シール部材は、芯金と、芯金に装着される防音シートを有する請求項3に記載の自
    動調心ころ軸受。
  5. 前記軸受空間に封入されるグリースをさらに備え、
    このグリースは、軸受空間における静止空間体積の60~80%(体積比率)を占める
    請求項3または4に記載の自動調心ころ軸受。
  6. 前記二列をなすころの列と列の間に保持器以外の部品を有していない請求項1から5の
    いずれかに記載の自動調心ころ軸受。
  7. 前記保持器は、樹脂製である請求項1から6のいずれかに記載の自動調心ころ軸受。
  8. エレベータ巻き上げ機の回転支持部用である請求項1から7のいずれかに記載の自動調
    心ころ軸受。
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