JP7200558B2 - 重合性組成物、位相差フィルム及びその製造方法、転写用積層体、光学部材及びその製造方法、並びに表示装置 - Google Patents
重合性組成物、位相差フィルム及びその製造方法、転写用積層体、光学部材及びその製造方法、並びに表示装置 Download PDFInfo
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Description
例えば有機発光表示装置等の発光表示装置においては、発光層の光を効率よく利用するため、反射性に優れた金属電極が設けられている。一方、当該金属電極を用いることにより、外光反射が大きくなる。そのため、発光表示装置においては、当該外光反射を抑制することを目的として、視認側に、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板と偏光子からなる円偏光板を用いることが知られている。
逆波長分散性を有する位相差フィルムとしては、例えば、2枚の位相差層を配向軸の方向にそれぞれ角度を付けて積層する方法が提案されている(特許文献1及び2)。しかし、このような積層体では、2枚の位相差層が必要であり、且つ2枚の位相差層を積層する際の製造上の煩雑さや位相差フィルムの膜厚が厚くなるなどの課題があった。
そのため、1層で逆波長分散性を有する位相差層を構成することができるように、複屈折率(△n)の波長分散性を小さく若しくは逆にする特性を実現する、逆波長分散性の液晶化合物の開発が行われてきている(例えば特許文献3~4)。なお、位相差フィルムに対する入射光の波長λを横軸に取り、その複屈折率(△n=異常光に対する屈折率ne-常光に対する屈折率n0)を縦軸にプロットして得たグラフの傾きが正(右肩上がり)である場合、その複屈折率の波長分散は逆である、又はその位相差フィルムを構成する材料の液晶化合物は逆波長分散性である、と一般的に言われている。
また、例えば1/4波長板において、理想的な逆波長分散性が得られれば、可視光域全ての波長で円偏光に変換できるため、完全な外光の反射防止が可能になる。しかしながら、従来の逆波長分散性を有する液晶化合物は、逆波長分散性が不十分であり、理想的な逆波長分散性に近付けることが望まれている。
特許文献6には、重合性組成物に添加した際に結晶の析出が起こらず高い保存安定性を有するような重合性化合物として、化合物の主鎖の1個の3価のベンゼン環基Mに1つの側鎖を有し、3価のベンゼン環基Mの主鎖方向の2つの置換基のうち、一方の置換基には1つの環構造を有し、もう一方の置換基には2つの環構造を有することを特徴とした重合性化合物が開示されている。
特許文献7には、重合性組成物に添加した際に結晶の析出が起こらず高い保存安定性を有するような重合性化合物として、特許文献6と同様の化合物、及び特許文献5と同様の化合物の主鎖の1個の4価のベンゼン環基に、2つの側鎖を有する構造が開示されている。
本開示の実施形態は、前述のような実情を鑑み、複屈折率(△n)が大きく、逆波長分散性を有し、配向性が向上した位相差層を形成可能であり、保存安定性が向上した重合性組成物、当該重合性組成物の硬化物を含む位相差層を有する位相差フィルム及びその製造方法、前記位相差層を転写可能な転写用積層体、前記位相差フィルムを有する光学部材及びその製造方法、並びに、表示装置を提供することを目的とする。
A1及びA2はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
A3及びA4はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、ベンゼン-1,4-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、ナフタレン-2,7-ジイル基、ナフタレン-1,4-ジイル基、テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
R1及びR2はそれぞれ独立して、下記一般式(R-1)から選ばれる基を表し、
一般式(R-1): -L5-Rsp1-Z1
一般式(R-1)中、L5は、-O-、-S-、-OCH2-、-CH2O-、-CH2CH2-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-OCO-NH-、-NH-COO-、-NH-CO-NH-、-NH-O-、-O-NH-、-SCH2-、-CH2S-、-CF2O-、-OCF2-、-CF2S-、-SCF2-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-COO-CH2CH2-、-OCO-CH2CH2-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-COO-CH2-、-OCO-CH2-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-CH=CH-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-CH=N-N=CH-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合を表し、Rsp1は、炭素原子数1~20のアルキレン基又は単結合を表し、当該アルキレン基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、Z1は重合性官能基を表す。
D1及びD2はそれぞれ独立して、下記一般式(D-1)から選ばれる基を表し、一般式(2)内に複数存在するD1及びD2は各々同一であり、一般式(1)と一般式(2)とで、D1及びD2は各々同一であり、
置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、炭素原子数1~20のアルキル基を表し、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子によって置換されていても良く、或いは、置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、-LE-RspE-ZEで表される基を表しても良く、ここでLE、RspE、及びZEは、それぞれ、前記L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、化合物内に置換基E、E1及びE2がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、
L11及びL12はそれぞれ独立して、前記L1~L4で定義されるものと同一のものを表すが、各々前記L1~L4と同一であっても異なっていても良く、
A11は、前記A1~A2で定義されるものと同一のものを表すが、前記A1~A2と同一であっても異なっていても良く、
一般式(1)内及び一般式(2)内の各々において、L3、L4、L11、L12、A3、A4及びA11がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、L1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2は、各々同一であっても異なっていても良い。
m1及びm2はそれぞれ独立して1~4の整数を表し、n1及びn2はそれぞれ独立して0~3の整数を表し、nは1以上の整数を表し、一般式(2)内に複数存在するn1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、m1、m2、n1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良い。)
Q1は、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基を表すが、当該芳香環は無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、
J1は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-NQ2-、-N=CQ2-、-CO-NQ2-、-OCO-NQ2-又は-O-NQ2-を表し、Q2は水素原子、炭素原子数1~20のアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルケニル基、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基、又は-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2を表し、当該アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、及び芳香環はそれぞれ、無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、当該アルキル基は当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基によって置換されていても良く、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-SO2-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、又は-O-CO-O-に置き換えられていても良く、L6、A5、L7、Rsp2、及びZ2は、それぞれ、前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、qは0~4の整数を表し、L6及びA5がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良い。また、Q1とQ2は結合して環を構成していても良い。)
前記成膜された前記重合性組成物中の前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも配向させる工程と、
前記配向させる工程の後に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも重合する工程とを有することにより、位相差層を形成する工程を有する、位相差フィルムの製造方法を提供する。
前記位相差層が、前記本開示の1実施形態の重合性組成物の硬化物を含有する、
位相差層の転写に供する転写用積層体を提供する。
少なくとも偏光板を含む被転写体と、前記転写用積層体の前記位相差層とを対向させ、前記被転写体上に前記転写用積層体を転写する転写工程と、
前記被転写体上に転写された前記転写用積層体から、前記支持体を剥離する剥離工程と、
を有する、光学部材の製造方法を提供する。
「本明細書において、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の構成の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の構成の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
また、本明細書において「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではなく、「フィルム面(板面、シート面)」とは、対象となるフィルム状(板状、シート状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるフィルム状部材(板状部材、シート状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
本開示の重合性組成物は、下記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と、下記一般式(2)で表される重合性化合物とを含有する。
A1及びA2はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
A3及びA4はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、ベンゼン-1,4-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、ナフタレン-2,7-ジイル基、ナフタレン-1,4-ジイル基、テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
R1及びR2はそれぞれ独立して、下記一般式(R-1)から選ばれる基を表し、
一般式(R-1): -L5-Rsp1-Z1
一般式(R-1)中、L5は、-O-、-S-、-OCH2-、-CH2O-、-CH2CH2-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-OCO-NH-、-NH-COO-、-NH-CO-NH-、-NH-O-、-O-NH-、-SCH2-、-CH2S-、-CF2O-、-OCF2-、-CF2S-、-SCF2-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-COO-CH2CH2-、-OCO-CH2CH2-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-COO-CH2-、-OCO-CH2-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-CH=CH-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-CH=N-N=CH-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合を表し、Rsp1は、炭素原子数1~20のアルキレン基又は単結合を表し、当該アルキレン基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、Z1は重合性官能基を表す。
D1及びD2はそれぞれ独立して、下記一般式(D-1)から選ばれる基を表し、一般式(2)内に複数存在するD1及びD2は各々同一であり、一般式(1)と一般式(2)とで、D1及びD2は各々同一であり、
置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、炭素原子数1~20のアルキル基を表し、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子によって置換されていても良く、或いは、置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、-LE-RspE-ZEで表される基を表しても良く、ここでLE、RspE、及びZEは、それぞれ、前記L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、化合物内に置換基E、E1及びE2がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、
L11及びL12はそれぞれ独立して、前記L1~L4で定義されるものと同一のものを表すが、各々前記L1~L4と同一であっても異なっていても良く、
A11は、前記A1~A2で定義されるものと同一のものを表すが、前記A1~A2と同一であっても異なっていても良く、
一般式(1)内及び一般式(2)内の各々において、L3、L4、L11、L12、A3、A4及びA11がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、L1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2は、各々同一であっても異なっていても良い。
m1及びm2はそれぞれ独立して1~4の整数を表し、n1及びn2はそれぞれ独立して0~3の整数を表し、nは1以上の整数を表し、一般式(2)内に複数存在するn1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、m1、m2、n1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良い。)
Q1は、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基を表すが、当該芳香環は無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、
J1は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-NQ2-、-N=CQ2-、-CO-NQ2-、-OCO-NQ2-又は-O-NQ2-を表し、Q2は水素原子、炭素原子数1~20のアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルケニル基、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基、又は-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2を表し、当該アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、及び芳香環はそれぞれ、無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、当該アルキル基は当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基によって置換されていても良く、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-SO2-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、又は-O-CO-O-に置き換えられていても良く、L6、A5、L7、Rsp2、及びZ2は、それぞれ、前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、qは0~4の整数を表し、L6及びA5がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良い。また、Q1とQ2は結合して環を構成していても良い。)
また、本開示の重合性組成物は、保存安定性が向上したものであるため、溶剤を更に含有させた溶液とした場合において、長期間保存しても、沈殿物の析出が抑制される。本開示の重合性組成物においては、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物が、ビフェニレン基に近接するA1及びA2に、前記特定の脂環式炭化水素基が導入されていることにより、溶剤溶解性の低下が抑制されており、更に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物に、前記一般式(2)で表される重合性化合物を組み合わせて含有することにより、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の凝集が抑制される。前記一般式(2)で表される重合性化合物は、前記一般式(1)で表される構造の主鎖部分に、側鎖を有するビフェニレン基を特定の連結基を介して2つ以上導入した以外は、前記一般式(1)と同様の構造を有する化合物である。前記一般式(2)で表される重合性化合物は、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物に対し、ビフェニレン基が有する側鎖の数が2倍以上であることにより、溶剤溶解性が向上している。前記一般式(2)で表される重合性化合物を前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と組み合わせて用いると、溶剤中において、より溶剤溶解性の高い前記一般式(2)で表される重合性化合物が、構造の類似した前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の溶解を補助し、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の凝集を抑制して、沈殿物の析出を抑制すると推定される。
更に、本開示の重合性組成物は、配向性が向上した位相差層を形成することができるものである。本開示の重合性組成物中では、上述したように、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の凝集が抑制されるため、本開示の重合性組成物を成膜した際に塗膜が均一になり易く、塗膜が均一であると、塗膜中の液晶性成分の配向も均一になり易いことから、位相差層としたときの配向性が向上すると推定される。
また、本開示の重合性組成物においては、更に他の液晶化合物を組み合わせて用いることにより、位相差を調整することが可能である。
前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物は、前記特定のR1からR2に至る主鎖構造に特定の構造を有することから、分子同士の配向性が向上し、単独で液晶性を示すことができ、また、末端に重合性基を有することから、他の重合性基を有する化合物と重合することができる重合性液晶化合物である。
なお、一般式(1)中、A3及びA4がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良い。
また、A3及びA4に置換されていても良い置換基E、中でも、R1及びR2がそれぞれ結合しているA3及びA4に置換されていても良い置換基Eとしては、-LE-RspE-ZEで表される基も好ましい。
一般式(R-1): -L5-Rsp1-Z1
一般式(R-1)中、L5は、-O-、-S-、-OCH2-、-CH2O-、-CH2CH2-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-OCO-NH-、-NH-COO-、-NH-CO-NH-、-NH-O-、-O-NH-、-SCH2-、-CH2S-、-CF2O-、-OCF2-、-CF2S-、-SCF2-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-COO-CH2CH2-、-OCO-CH2CH2-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-COO-CH2-、-OCO-CH2-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-CH=CH-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-CH=N-N=CH-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合を表す。
当該重合性官能基は、それぞれ独立して下記式(Z-1)から式(Z-8)から選ばれる基を表すことが好ましい。なお、下記式(Z-1)から式(Z-8)において、*(アスタリスク)はRsp1との結合位置を示す。
また、Z1において、式(Z-1)中のRzとしては、それぞれ独立して、中でも水素原子、又はメチル基であることが好ましく、更に水素原子であることが好ましい。
Q1が、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基を表す場合、前記芳香環は、芳香族炭化水素環、及び芳香族複素環のいずれであっても良い。この場合、Q1は、芳香族炭化水素環及び芳香族複素環からなる群から選ばれる少なくとも一つの芳香環を有する、炭素原子数2~30の有機基を表す。前記芳香環としては、下記の式(Q-1)から式(Q-22)から選ばれる基が好ましい。
Q1は、波長分散性が良好になる点から、炭素原子の1つ以上がヘテロ原子に置換されている、芳香族複素環を有する有機基であることが好ましく、波長分散性が良好で、高い複屈折を示すようになる点から、5員環と6員環の縮合環である芳香族複素環を有する有機基であることが更に好ましい。5員環と6員環の縮合環である芳香族複素環としては、例えば下記の式(Q-10)、式(Q-11)、式(Q-21)及び式(Q-22)から選ばれる基の炭素原子の1つ以上がヘテロ原子に置換されている芳香族複素環が好ましい。
式(Q-22)で表される基としては、無置換又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されても良い下記の式(Q-22-1)から式(Q-22-3)から選ばれる基を表すことが好ましい。
ここでQ2は、好ましくは、炭素原子数1~20のアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルケニル基、芳香環(芳香族炭化水素環及び芳香族複素環のいずれであっても良い)を有する炭素原子数2~30の有機基、又は-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2を表し、当該アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、及び芳香環はそれぞれ、無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、当該アルキル基は当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基によって置換されていても良く、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-O-CO-O-又は-CH=CH-に置き換えられても良く、当該シクロアルキル基及びシクロアルケニル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-又は-O-CO-O-に置き換えられても良い。
Q2は、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、Q2が、ヘテロ原子を含まない構造であることが、複屈折の点から好ましい。また、Q2が、ヘテロ原子をより多く含む構造であること、中でも、1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、又は-O-CO-O-によって置換されている構造を有する場合には、化合物の溶剤溶解性が向上し、組み合わせる基材の選択肢も増える点から好ましい。また、Q2が、-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2であることが、膜の硬化度が向上することにより耐久性が向上する点から好ましい。
無置換の炭素原子数1~20のアルキル基若しくは当該のアルキル基中の1個の-CH2-が-CH=CH-に置き換えられたアルケニル基若しくは当該アルキル基中の1個の-CH2-が-C≡C-に置き換えられたアルキニル基、炭素原子数3~12のシクロアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルケニル基、当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基によって置換されていても良い前記アルキル基、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-へキシル基、1-メチルペンチル基、n-ヘプチル基、1-エチルペンチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基、3,7-ジメチルオクチル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブチニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロオクテニル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、ベンジル基等が挙げられる。
また、-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2の好ましい構造は、各々前記L1~L4、A1~A4、L5、Rsp1、及びZ1で定義される好ましい構造と同様であることが望ましい。qは0~4の整数を表すが、0~2の整数を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、0を表すことが特に好ましい。
Q2における炭素原子数は、4以上であることが好ましく、12以下であることが更に好ましい。
ビフェニレン基のベンゼン環に置換されていても良いE1及びE2としては、中でも、複屈折が良好で合成が容易な点から、フッ素原子、塩素原子、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、又は、1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-によって置換されても良い炭素原子数1~6の直鎖状又は分岐状アルキル基であることが好ましい。
また、E1及びE2がそれぞれ独立して、ビフェニレン基に置換されている場合、置換位置は、ビフェニレン基の6位、6’位であることが、複屈折が良好となる点から、好ましい。このような場合、ビフェニレン基における2つのベンゼン環のねじれ角が大きくなり、π電子共役構造を切断しやすくなる。
位相差値の試験法としては、以下の測定法が挙げられる。
[試験法]
前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物100質量部と2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン4質量部をシクロペンタノン900質量部に溶解させた重合性組成物を、ラビング処理後ポリイミド配向膜付ガラスの配向膜上に、硬化後の膜厚が1μmになるように塗布して成膜し、乾燥させた後に、紫外線を照射量400mJ/cm2で照射することにより位相差層を形成し、位相差測定装置(例えば、製品名:KOBRA-WR、王子計測機器(株)製)により波長450nmに対する面内位相差Re(450)と波長550nmに対する面内位相差Re(550)を測定する。
ここで、前記ラビング処理後ポリイミド配向膜付ガラスとしては、市販品を用いてもよく、例えば、株式会社イーエッチシー製の製品名「配向処理ガラス基板」を用いることができる。当該配向処理ガラス基板は、日立化成株式会社製ポリイミドLX-1400が塗布されラビング処理されている。
なお、後述の比較例1に示す方法で位相差層を形成して位相差値を測定しても、同様の結果を得ることができる。
ここで、固体-液晶相転移温度とは、液晶化合物が固体から液晶に変化する温度を意味する。本開示において固体-液晶相転移温度は、温度調節ステージを備えた偏光顕微鏡によるテクスチャー観察によって昇温時において確認する。すなわち、偏光顕微鏡観察において、昇温時、固体が融解して液状になり、かつ偏光顕微鏡のクロスニコル観察(偏光板が直交状態)において明視野となった点を固体-液晶相転移温度と特定することができる。
本開示の重合性組成物に含まれる前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の含有量は、複屈折率(△n)が大きく、逆波長分散性を有する重合性組成物が得られる点から、重合性組成物の固形分100質量部に対して50質量部以上99.9質量部以下であることが好ましく、54質量部以上99質量部以下であることがより好ましく、57質量部以上98質量部以下であることがより更に好ましい。
なお、本開示において固形分とは溶剤を除く全ての成分をいい、例えば、後述する、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物とは異なるその他の重合性液晶化合物が液状であっても固形分に含まれるものとする。
前記一般式(2)で表される重合性化合物は、末端に重合性基を有することから、他の重合性基を有する化合物と重合することができる重合性化合物である。
なお、一般式(2)内に複数存在するD1及びD2は各々同一である。すなわち、一般式(2)内に複数存在するD1は同一であり、一般式(2)内に複数存在するD2は同一である。一般式(2)内のD1とD2とは、互いに同一であっても異なっていても良い。
また、一般式(2)内に複数存在するビフェニレン基において、各々D1及びD2の置換位置は同一でも異なっていても良いが、保存安定性及び配向性の点から、同一であることが好ましい。
また、一般式(1)と一般式(2)とで、D1及びD2は各々同一である。すなわち、一般式(2)中のD1は、一般式(1)中のD1と同一であり、一般式(2)中のD2は、一般式(1)中のD2と同一である。
一般式(2)中のL3、L4、A3及びA4はそれぞれ独立に、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良い。
一般式(2)内に複数存在するE1、E2、n1及びn2はそれぞれ独立に、各々同一であっても異なっていても良い。一般式(2)内に複数存在するビフェニレン基において、各々E1及びE2の置換位置は同一でも異なっていても良いが、保存安定性及び配向性の点から、同一であることが好ましい。
また、一般式(1)と一般式(2)とで、L1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2、並びにm1、m2、n1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良い。すなわち、一般式(2)中のL1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2、並びにm1、m2、n1及びn2は、それぞれ独立に、一般式(1)中のL1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2、並びにm1、m2、n1及びn2と、同一であっても異なっていても良い。
また、一般式(2)において、D1及びD2の具体例としては、前記一般式(1)における前記D1及びD2の具体例と同様のものが挙げられる。
また、一般式(2)において、主鎖部分に有するビフェニレン基における好ましい構造としては、前記一般式(1)における前記主鎖部分に有するビフェニレン基における好ましい構造と同様のものが挙げられる。
なお、一般式(2)中のL11及びL12はそれぞれ独立して、前記一般式(1)中の前記L1~L4と同一であっても異なっていても良い。
なお、一般式(2)中のA11は、前記一般式(1)中の前記A1~A2と同一であっても異なっていても良い。
本開示の重合性組成物に含まれる前記一般式(2)で表される重合性化合物の含有量は、保存安定性及び配向性を向上する点から、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と前記一般式(2)で表される重合性化合物との合計100質量%中、前記一般式(2)で表される重合性化合物の割合が、0.1質量%以上33質量%以下であることが好ましい。
まず、4,4’-ジヒドロキシビフェニル又は更に置換基Eが導入された式(ip-1)で表される化合物を準備し、ダフ反応等によって所望の位置にアルデヒド基を導入した式(ip-2)で表される中間体Aを製造する。
本開示の重合性組成物は、典型的には塗工性の点から更に溶剤を含有する。溶剤としては、重合性組成物に含まれる各成分を溶解乃至分散し得る従来公知の溶剤の中から適宜選択すればよい。具体的には、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソラン、プロピレングリコールモノエチルエーテル(PGME)等のエーテル系溶剤、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化アルキル系溶剤、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン等のアミド系溶剤、およびジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤、メタノール、エタノール、およびプロパノール等のアルコール系溶剤等が挙げられる。本実施形態において溶剤は1種単独で、又は2種以上を組み合わせて混合溶剤として用いることができる。
本開示の重合性組成物は、更に、光重合開始剤を含有することが好ましい。
本実施形態において光重合開始剤は、従来公知の物の中から適宜選択して用いることができる。このような光重合開始剤の具体例としては、例えば、チオキサントン等を含む芳香族ケトン類、α-アミノアルキルフェノン類、α-ヒドロキシケトン類、アシルフォスフィンオキサイド類、オキシムエステル類、芳香族オニウム塩類、有機過酸化物、チオ化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物等が好適に挙げられ、中でも、塗膜の内部まで硬化し耐久性が向上するため、アシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤、α-アミノアルキルフェノン系重合開始剤、α-ヒドロキシケトン系重合開始剤、及びオキシムエステル系重合開始剤よりなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
本実施形態において光重合開始剤の含有割合は、前記重合性化合物の硬化を促進する点から、重合性組成物の固形分100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であることが好ましく、1質量部以上8質量部以下であることがより好ましい。
本開示の重合性組成物は、位相差や逆波長分散性を調整する点や、配向性、溶解性、相転移温度を調整する点から、更に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物とは異なるその他の重合性液晶化合物を含有していても良い。
前記その他の重合性液晶化合物は、従来公知のものの中から適宜選択して用いることができる。位相差フィルムに対する入射光の波長λを横軸に取り、その複屈折率を縦軸にプロットして得たグラフの傾きが負(右肩下がり)である一般的な正常分散(正分散)の重合性液晶化合物であってもよいし、逆波長分散性の重合性液晶化合物であっても良いし、波長分散性を実質的に示さない(フラット分散又は低波長分散)重合性液晶化合物であっても良い。前記その他の重合性液晶化合物として、例えば、逆波長分散性を示す化合物の例としては特許第5463666号、特許第4186981号、特許第5962760号、及び特許第5826759号に記載の重合性液晶化合物が挙げられる。フラット分散性を示す化合物の例としてはRecueil des Travaux Chimiques des Pays-Bas(1996),115(6),321-328に記載の化合物などが挙げられる。
本開示に用いられる重合性液晶化合物としては、例えば、前記重合性化合物の主鎖部分と同様の構造を有する、下記一般式(II-1)で表される重合性液晶化合物、及び下記一般式(II-2)で表される重合性液晶化合物が挙げられる。
また、Ar3及びAr4はそれぞれ、ベンゼン-1,4-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、ナフタレン-1,4-ジイル基、テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表すが、中でもベンゼン-1,4-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、又はシクロヘキサン-1,4-ジイル基がより好ましい。Ar3及びAr4が有してもよい置換基としては、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基が挙げられるが、より好ましくは炭素原子数1以上5以下のアルキル基、ハロゲン原子等が挙げられる。
また、一般式(III)におけるR24及びR25における炭素原子数1以上6以下のアルキル基は、直鎖、分岐、若しくは環状のいずれであってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基及びn-ヘキシル基等の直鎖アルキル基、i-プロピル基、i-ブチル基、t-ブチル基、2-メチルブチル基等の分岐アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等のシクロアルキル基等が挙げられる。R24は、中でも、水素原子又は炭素原子数1以上5以下のアルキル基であることが好ましく、更に、水素原子又は炭素原子数1以上3以下のアルキル基であることが好ましい。R25は、中でも、炭素原子数1以上5以下のアルキル基であることが好ましく、更に、炭素原子数1以上3以下のアルキル基であることが好ましい。
R23は、中でも配向性の点から、-Cl、-CN、-OCF3、-OCF2H、-NCO、-NCS、-NO2、-NHC(=O)-R25、-C(=O)-OR24、-OH、-SH、-CHO、-SO3H、-NR24 2、-R25、又は-OR25であることが好ましく、-Cl、-CN、-OCF3又は-C(=O)-OR24、-R25、又は-OR25であることがより好ましい。
そのため、前記その他の重合性液晶化合物としては、下記試験法における波長450nmに対する面内位相差(Re(450))と波長550nmに対する面内位相差(Re(550))との比の値(Re(450)/Re(550))が、含まれる前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物のRe(450)/Re(550)よりも大きい重合性液晶化合物を更に含有することが、理想的な波長分散性に調整する点から好ましい。前記その他の重合性液晶化合物としては、Re(450)/Re(550)が、0.6以上1.2未満であるものから選択することができるが、0.8以上1.2未満であるものから選択することが好ましく、0.9以上1.2未満であるものから選択することがより更に好ましい。
[試験法]
重合性液晶化合物100質量部と2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン4質量部をシクロペンタノン900質量部に溶解させた重合性組成物を、ラビング処理後ポリイミド配向膜付ガラスの配向膜上に、硬化後の膜厚が1μmになるように塗布して成膜し、乾燥させた後に、紫外線を照射量400mJ/cm2で照射することにより位相差層を形成し、位相差測定装置(例えば、製品名:KOBRA-WR、王子計測機器(株)製)により波長450nmに対する面内位相差Re(450)と波長550nmに対する面内位相差Re(550)を測定する。
なお、前記ラビング処理後ポリイミド配向膜付ガラスとしては、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物について行う前記試験法で用いるものと同様のものを用いることができる。
本実施形態において、前記その他の重合性液晶化合物の含有割合は、所望の位相差等を調整するために適宜調整されれば良く、限定されるものではないが、重合性組成物の固形分100質量部に対して、7質量部以上49.9質量部以下であることが好ましく、10質量部以上45質量部以下であることがより好ましく、10質量部以上42質量部以下であることがより更に好ましい。
また、前記その他の重合性液晶化合物の含有割合は、所望の位相差等を調整するために適宜調整されれば良いが、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と、前記その他の重合性液晶化合物との合計量100質量部に対して50質量部以下であることが好ましく、更に45質量部以下であることが好ましい。
本実施形態の重合性組成物は、効果を損なわない範囲で更に他の成分を含有してもよい。具体的には、他の成分としてレベリング剤、酸化防止剤、光安定化剤や、塗工性の観点から溶剤等を含有してもよい。また、単独では液晶性を示さないが前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と共に用いることで位相差や逆波長分散性、相転移温度、硬度、耐久性を調整可能であり、前記一般式(2)で表される重合性化合物とは異なるその他の重合性化合物を含有してもよい。これらは従来公知の材料を適宜選択して用いればよい。
本実施形態において前記その他の重合性化合物を用いる場合、その含有割合は、重合性組成物の固形分100質量部に対して40質量部以下とすることが好ましく、30質量部以下とすることがより好ましく、20質量部以下とすることがより更に好ましい。
本実施形態において、前記その他の重合性化合物としては、N-メチルピロリドン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、及びシクロヘキサノンからなる群から選択される少なくとも1種の溶剤に20質量%以上溶解することが、重合性組成物の溶剤溶解性及び保存安定性が向上し、当該重合性組成物を用いて塗膜を形成する際に、均一な塗膜を形成しやすく、溶剤を乾燥させるための製造工程や製造装置の負荷が軽減される点、使用可能な基材の選択肢が広がる点から好ましい。
本開示の重合性組成物の製造方法は、前述した本開示の重合性組成物を得ることができる方法であれば、特に限定はされない。例えば、前述した製造方法により製造した前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と前記一般式(2)で表される重合性化合物との混合物と、必要に応じて更に含有される他の成分とを、公知の方法により混合することで、本開示の重合性組成物を得ることができる。
前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と前記一般式(2)で表される重合性化合物との混合物を、溶剤に溶解させる際には、溶液の温度を20℃以上60℃以下の範囲内で加温しても良い。溶液の温度が80℃を超えると、重合性液晶化合物の重合や分解の恐れがある。
本開示の重合性組成物は、配向性が良好であることから種々の用途に好適に用いられる。本実施形態の重合性組成物は、液晶組成物として、例えば、後述する位相差フィルムや各種光学部材用途に好適に用いられる。
本開示の位相差フィルムは、位相差層を有する位相差フィルムであって、前記位相差層が、前記本開示の重合性組成物の硬化物を含有する。
上記本実施形態の位相差フィルムは、位相差層が前記本開示の重合性組成物の硬化物を含有するため、前述したように、配向性が良好であり、複屈折率(△n)が大きく、逆波長分散性を有するものである。
本開示の実施形態の位相差層1は、前記本開示の重合性組成物の硬化物を含有するものであり、複屈折率(△n)の点、及び配向性及び逆波長分散性の点から、本開示の実施形態の位相差層1は、前記本開示の重合性組成物の硬化物からなるものであることが好ましい。
ここで、前記本開示の重合性組成物は、前記本開示の実施形態の重合性組成物において説明したものと同様であって良いので、ここでの説明は省略する。
本開示の位相差フィルムを、例えば、広帯域1/4波長板とする場合には、得られる位相差フィルムのRe(550)を113nm以上163nm以下、好ましくは135nm以上140nm以下、特に好ましくは約137.5nm程度に膜厚を調整すればよく、1/2波長板とする場合には、得られる光学フィルムのRe(550)を250nm以上300nm以下、好ましくは273nm以上277nm以下、特に好ましくは約275nm程度となるように、膜厚を調整すればよい。
Re(λ)=d×△n(λ)
(式中、Re(λ)は、波長λnmにおける位相差値を表し、dは膜厚を表し、△n(λ)は波長λnmにおける複屈折率を表す。)
位相差層の厚みは、中でも、0.1μm以上5μm以下であることが好ましく、0.5μm以上3μm以下であることがより好ましい。
前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の複屈折率(△n)が大きいため、従来よりも薄膜で位相差を実現することが可能である。
本明細書において配向膜とは、位相差層に含まれる液晶性成分を一定方向に配列させるための層をいう。
本開示の実施形態に用いられる配向膜としては、前記本開示の実施形態の重合性組成物が水平配向しやすいことから、水平配向膜を用いることが好ましい。
水平配向膜は、塗膜として設けることで、位相差層に含まれる液晶性成分のメソゲンの長軸を該水平配向膜面(フィルム面)に対して実質的に水平に配向させる膜であればよい。
水平配向膜としては、従来公知のもの適宜選択して用いることができ、例えば、ラビング法、光配向法、賦形法等により配向規制力を付与した配向膜等を挙げることができ、中でも、ラビング法、光配向法又は賦形法により配向規制力を付与した水平配向膜が好ましい。
本実施形態において基材は、ガラス基材、金属箔、樹脂基材等が挙げられる。中でも、基材は透明性を有することが好ましく、従来公知の透明基材の中から適宜選択することができる。透明基材としては、ガラス基材の他、トリアセチルセルロース等のアセチルセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホンやポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、アクロニトリル、メタクリロニトリル、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー等の樹脂を用いて形成された透明樹脂基材が挙げられる。
このようなフレキシブル材としては、セルロース誘導体、ノルボルネン系ポリマー、シクロオレフィン系ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アモルファスポリオレフィン、変性アクリル系ポリマー、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル類などを例示することができる。なかでも本実施形態においてはセルロース誘導体やポリエチレンテレフタレートを用いることが好ましい。セルロース誘導体は特に光学的等方性に優れるため、光学的特性に優れたものとすることができるからである。また、ポリエチレンテレフタレートは、透明性が高く、機械的特性に優れる点から好ましい。
中でも、基材の厚みは、25μm以上125μm以下の範囲内が好ましく、中でも30μm以上100μm以下の範囲内が好ましい。厚みが上記の範囲よりも厚いと、例えば、長尺状の位相差フィルムを形成した後、裁断加工し、枚葉の位相差フィルムとする際に、加工屑が増加したり、裁断刃の磨耗が早くなってしまう場合があるからである。
例えば、本実施形態に用いられる配向膜が紫外性硬化性樹脂を含有するものである場合、透明基材と当該紫外線硬化性樹脂の接着性を向上させるためのプライマー層を基材上に形成してもよい。このプライマー層は、基材および紫外線硬化性樹脂との双方に接着性を有し、可視光学的に透明であり、紫外線を通過させるものであればよく、例えば、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系、ウレタン系のもの等を適宜選択して使用することができる。
前記基材がアンカーコート層を有する場合には、基材とアンカーコート層の間に更にバインダー層を積層したり、アンカーコート層に基板との密着性を強化する材料を含有させることにより、基材とアンカーコート層の密着性を向上させてもよい。前記バインダー層の形成に用いるバインダー材料は、基材とアンカーコート層との密着性を向上できるものを特に制限なく使用することができる。バインダー材料としては、たとえば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤等を例示できる。
本開示の実施形態の位相差フィルムの製造方法は、
前記本開示の実施形態の重合性組成物を成膜する工程(成膜工程)と、
前記成膜された前記重合性組成物中の前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも配向させる工程(配向工程)と、
前記配向させる工程の後に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも重合する工程(重合工程)とを有することにより、位相差層を形成する工程を有する。
当該重合性組成物としては、前記「A.重合性組成物」と同様のものを用いることができるので、ここでの説明を省略する。
支持体上に、重合性組成物を均一に塗布して成膜を形成する。
前述のように、重合性組成物の塗布量や重合性液晶化合物の濃度を適宜調整することにより、所望の位相差を与えるように膜厚を調整する
ここでの支持体上としては、前記基材上であっても良いし、前記配向膜を備えた基材の配向膜上であってもよい。
次いで、前記成膜された前記重合性組成物中の前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも配向させる。成膜された重合性組成物中の前記重合性液晶化合物が、配向可能な温度に調整し、加熱する。当該加熱処理により、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物の配向性を有する主鎖部分と、必要に応じて更に含まれる前記その他の重合性液晶化合物とを配向させて乾燥することができ、前記配向状態を維持した状態で固定化することができる。
配向可能な温度は、重合性組成物中の各物質に応じて異なるため、適宜調整する必要がある。例えば、60℃以上200℃以下の範囲内で行うことが好ましく、更に60℃以上100℃以下の範囲内で行うことが好ましい。
加熱手段としては、公知の加熱、乾燥手段を適宜選択して用いることができる。
また、加熱時間は、適宜選択されれば良いが、例えば、10秒以上2時間以内、好ましくは20秒以上30分以内の範囲内で選択される。
前記配向工程の後に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも重合する。前記配向工程において、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物及び更に含まれていても良い重合性液晶化合物の配向状態を維持した状態で固定化された塗膜に、例えば光照射することにより、塗膜中の重合性液晶化合物及び重合性化合物を重合することができ、前記重合性組成物の硬化物からなる位相差層を得ることができる。
光照射としては、紫外線照射が好適に用いられる。紫外線照射は、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線を使用することができる。エネルギー線源の照射量は、適宜選択されれば良く、紫外線波長365nmでの積算露光量として、例えば10mJ/cm2以上10000mJ/cm2以下の範囲内であることが好ましい。
本開示の位相差フィルムは、例えば反射防止用1/4波長板して好適に用いられ、後述するような各種表示装置用の光学部材に好適に用いられる。
本開示の転写用積層体は、位相差層と、前記位相差層を剥離可能に支持した支持体とを備え、
前記位相差層が、前記本開示の重合性組成物の硬化物を含有する、
位相差層の転写に供する転写用積層体である。
本実施形態の転写用積層体によれば、例えば、図2の例に示される位相差層1のみからなる位相差フィルム10’や、図5の例に示されるような、基材は含まず配向膜23と位相差層21とが積層された積層体26からなる位相差フィルムを、提供することができる。すなわち、前記位相差層を少なくとも剥離可能であれば、転写用積層体の転写に供する位相差層には、配向膜等が積層されていても良い。
以下、このような転写用積層体の構成について説明するが、前記本開示の実施形態の重合性組成物については前述のとおりであるため、ここでの説明は省略する。
図4の例に示される転写用積層体20の1実施形態は、位相差層11と、前記位相差層を剥離可能に支持した支持体15として第二の基材12上に配向膜13が積層された積層体を備えている。図4の例に示される転写用積層体20においては、第二の基材12と配向膜13との界面の剥離強度が、配向膜13と位相差層11との界面の剥離強度よりも大きくなっていることにより、配向膜13と位相差層11との界面17で剥離されやすい。そのため、被転写体上に転写された転写用積層体20から、第二の基材12上に配向膜13が積層された積層体を、剥離可能な支持体15として剥離することができ、位相差層11のみを位相差層を含む転写層16として転写することができる。
図5の例に示される転写用積層体30の1実施形態は、位相差層21と、前記位相差層を剥離可能に支持した支持体25として第二の基材22を備え、位相差層21と第二の基材22との間に更に配向膜23を備えている。図5の例に示される転写用積層体30においては、第二の基材22と配向膜23との界面の剥離強度が、配向膜23と位相差層21との界面の剥離強度よりも小さくなっていることにより、第二の基材22と配向膜23との界面27で剥離されやすい。そのため、被転写体上に転写された転写用積層体30から、第二の基材22を、剥離可能な支持体25として剥離することができ、位相差層21と配向膜23との積層体を、位相差層を含む転写層26として転写することができる。
また、配向膜及び基材も前記「B.位相差フィルム」で述べた配向膜及び基材と同様のものを用いることができるが、剥離強度を調整する方法としては、例えば下記の方法を挙げることができる。
また、基材と配向膜との剥離強度が配向膜と位相差層との剥離強度よりも大きくなるよう、配向膜と位相差層との剥離強度を小さくするために、配向膜の耐溶剤性を比較的高くすることも好ましい。配向膜の耐溶剤性が比較的高い場合には、配向膜上に重合性組成物を塗布して位相差層を形成する際に、重合性組成物中の溶剤に配向膜が溶解しにくくなるため、配向膜および位相差層の密着性を低くすることができる。
離型処理としては、例えばフッ素処理、シリコーン処理等の表面処理が挙げられる。
離型層の材料としては、例えばフッ素系離型剤、シリコーン系離型剤、ワックス系離型剤等が挙げられる。離型層の形成方法としては、例えば離型剤をディップコート、スプレーコート、ロールコート等の塗布法により塗布する方法が挙げられる。
また、図6の例に示される転写用積層体40を得るためにも、必要に応じて、基材の表面に離型処理が施されていてもよく、あるいは離型層が形成されていてもよい。
転写用積層体に用いられる基材の厚みは、充分な自己支持強度と、本実施形態の転写用積層体の製造および転写工程に適応出来るだけの可撓性との兼合いから、通常、上記材料のシートの場合、20μm以上200μm以下の範囲内であることが好ましい。
本開示の光学部材は、前記本開示の位相差フィルム上に、偏光板を備えるものである。
図7の光学部材60の例では、前記本開示の位相差フィルム10上に、偏光板50が配置されている。位相差フィルム10と偏光板50との間には、必要に応じて粘着層(接着層)を有していてもよい(図示せず)。
また、本実施形態において粘着層(接着層)用の粘着剤又は接着剤としては、従来公知のものの中から適宜選択すればよく、感圧接着剤(粘着剤)、2液硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、熱溶融型接着剤等、いずれの接着形態のもの好適に用いることができる。
前記本開示の転写用積層体を準備する転写用積層体準備工程と、
少なくとも偏光板を含む被転写体と、前記転写用積層体の前記位相差層とを対向させ、前記被転写体上に前記転写用積層体を転写する転写工程と、
前記被転写体上に転写された前記転写用積層体から、前記支持体を剥離する剥離工程とを有する、光学部材の製造方法が挙げられる。
本開示の1実施形態の光学部材の製造方法に用いる転写用積層体は、前記「C.転写用積層体」で説明したものと同様のものとすることができるので、ここでの説明を省略する。
また、本開示の1実施形態の光学部材の製造方法に用いる被転写体は、典型的には、接着層と偏光板とを有する被転写体が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、前述した本開示の1実施形態における光学部材が有していても良い他の層と同様の層を、更に有していても良い。
本開示に係る表示装置は、前記本実施形態の位相差フィルム、又は前記本実施形態の光学部材を備えることを特徴とする。
表示装置としては、例えば、発光表示装置、液晶表示装置等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
図8の有機発光表示装置100の例では、前記位相差フィルム10の出光面側に、偏光板50が配置され、反対側の面には、透明電極層71と、発光層72と、電極層73とをこの順に有している。
発光層72としては、例えば、透明電極層71側から順に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子注入層の順に積層する構成等が挙げられる。本実施形態において、透明電極層、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子注入層、電極層、及びその他の構成は、公知のものを適宜用いることができる。このようにして作製された発光表示装置は、例えば、パッシブ駆動方式の有機ELディスプレイにもアクティブ駆動方式の有機ELディスプレイにも適用可能である。
なお、本実施形態の表示装置は、上記構成に限定されるものではなく、適宜選択した公知の構成とすることができる。
また、製造した各液晶性化合物の相転移温度は、温度調節ステージを備えた偏光顕微鏡(オリンパス製、BX51)によるテクスチャー観察によって昇温時において確認した。Cは結晶、Nはネマチック相、Iは等方性液体を表す。例えば「C 130 N 180 I」は、130℃で結晶からネマチック相に転移し、180℃でネマチック相から等方性液体へ転移したことを示す。
まず、500mLナスフラスコ中、式(1-1-1)で表される4,4’-ジヒドロキシビフェニル 27g(150mmol)、ヘキサメチレンテトラミン46g(330mmol)をトリフルオロ酢酸320mlに溶解し、110℃で3時間反応を行った。反応終了後、氷浴下で4規定塩酸3Lを添加し終夜で撹拌した。撹拌終了後、沈殿物をろ過した。得られた粗体に水(1L)を加え、1時間撹拌し懸濁精製した。沈殿物をろ過し、得られた結晶を乾燥させることにより、式(1-1-2)で表される中間体1を7.5g(21mmol、収率21%)得た。
相転移温度(昇温時):C 130 N 180 I
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,2H),7.80(s,2H),7.70-7.60(m,4H),7.35-7.20(m,6H),7.05-6.85(m,10H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,4H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),2.70-2.55(m,4H),2.45-2.35(m,8H),1.95-1.65(m,20H),1.55-1.30(m,20H),0.88(t,6H).
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,4H),7.80(s,4H),7.70-7.60(m,8H),7.35-7.20(m,12H),7.05-6.85(m,12H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,8H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),2.70-2.55(m,6H),2.45-2.35(m,12H),1.95-1.65(m,28H),1.55-1.30(m,32H),0.88(t,12H).
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加量を0.14g(0.8mmol)に変えて、中間体2A 22.0g(21.1mmol)と、中間体2B 0.84g(0.59mmol)との混合物を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、得られた中間体2A 22.0g(21.1mmol)と、中間体2B 0.84g(0.59mmol)との混合物を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-1)で表される化合物1-1 28.6g(19.0mmol)と、式(2-1)で表される化合物2-1 1.25g(0.53mmol)との混合物2を得た。
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加量を0.74g(4.3mmol)に変えて、中間体2A 18.3g(17.5mmol)と、中間体2B 4.30g(3.02mmol)との混合物を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、得られた中間体2A 18.3g(17.5mmol)と、中間体2B 4.30g(3.02mmol)との混合物を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-1)で表される化合物1-1 23.7g(15.8mmol)と、式(2-1)で表される化合物2-1 6.38g(2.72mmol)との混合物3を得た。
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加量を1.15g(6.7mmol)に変えて、中間体2A 15.6g(15.0mmol)と、中間体2B 6.64g(4.67mmol)との混合物を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、得られた中間体2A 15.6g(15.0mmol)と、中間体2B 6.64g(4.67mmol)との混合物を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-1)で表される化合物1-1 20.3g(13.5mmol)と、式(2-1)で表される化合物2-1 9.86g(4.20mmol)との混合物4を得た。
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加量を0.14g(0.8mmol)に変えて、中間体2A 22.0g(21.1mmol)と、中間体2B 0.84g(0.59mmol)との混合物を得て、中間体3を得る工程にて、p-トルエンスルホン酸ヘキシルの代わりに1-(2-ブロモエトキシ)ブタンを等モル量用いて、式(1-2-5)で表される中間体4を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、得られた中間体2A 22.0g(21.1mmol)と、中間体2B 0.84g(0.59mmol)との混合物を用い、中間体3に代えて前記中間体4を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-2)で表される化合物1-2 29.5g(19.2mmol)と、式(2-2)で表される化合物2-2 1.55g(0.64mmol)との混合物5を得た。
相転移温度(昇温時):C 122 N 167 I
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,2H),7.80(s,2H),7.70-7.60(m,4H),7.35-7.20(m,6H),7.05-6.85(m,10H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,4H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),3.65-3.50(m,8H)2.70-2.55(m,4H),2.45-2.35(m,8H),1.95-1.65(m,20H),1.55-1.30(m,12H),0.88(t,6H).
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,4H),7.80(s,4H),7.70-7.60(m,8H),7.35-7.20(m,12H),7.05-6.85(m,12H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,8H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),3.65-3.50(m,16H)2.70-2.55(m,6H),2.45-2.35(m,12H),1.95-1.65(m,28H),1.55-1.30(m,16H),0.88(t,12H).
エチレングリコール 180mlに2-アミノ-6-エトキシベンゾチアゾール42.7g(220mmol)を添加した。氷浴下で、ヒドラジン・1水和物 33.0g(650mmol)、12規定塩酸17.4g(500mmol)を適下し、130℃で5時間撹拌した。反応終了後、室温まで冷却したのち、水 2750mlを加え、沈殿物をろ過し、得られた結晶を乾燥させることにより、中間体5を28.3g(146.3mmol、収率65%)で得た。
相転移温度(昇温時):C 147 N 241 I
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,2H),7.80(s,2H),7.52(d,2H),7.21(d,2H),7.05-6.75(m,12H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,4H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),3.65(t,4H),2.70-2.55(m,4H),2.45-2.35(m,8H),1.95-1.65(m,20H),1.55-1.30(m,26H),0.88(t,6H).
1H NMR(CDCl3 ; δppm) :8.39(s,4H),7.80(s,4H),7.52(d,8H),7.21(d,4H),7.05-6.75(m,16H),6.41(dd,2H),6.25-6.10(m,2H),5.83(dd,2H),4.34(t,8H),4.17(t,4H),3.97(t,4H),3.65(t,8H),2.70-2.55(m,6H),2.45-2.35(m,12H),1.95-1.65(m,28H),1.55-1.30(m,44H),0.88(t,12H).
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加を省くことにより、中間体2Aの単体を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、中間体2Aと中間体2Bとの混合物に代えて、中間体2Aの単体を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-1)で表される化合物1-1の単体を得た。
製造例5の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加を省くことにより、中間体2Aの単体を得て、化合物1-2と化合物2-2との混合物を得る工程にて、中間体2Aと中間体2Bとの混合物に代えて、中間体2Aの単体を用いた以外は、製造例5と同様にして、式(1-2)で表される化合物1-2の単体を得た。
製造例7で得られた式(1-1)で表される化合物1-1の単体19.0g(12.6mmol)と、前記で得られた式(1-2)で表される化合物1-2の単体1.00g(0.65mmol)とを混合し、混合物7を得た。
特許第5962760号の実施例4の化合物4の合成を参考にして、下記式(1-4)で表される化合物1-4を得た。
製造例1の製造において、中間体2Aと中間体2Bとの混合物を得る工程にて、前記中間体1に代えて、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒドを用い、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸の添加量を0.14g(0.8mmol)に変えて、式(1-4-1)で表される中間体7Aと、式(2-4-1)で表される中間体7Bとの混合物を得て、化合物1-1と化合物2-1との混合物を得る工程にて、中間体2Aと中間体2Bとの混合物に代えて、得られた中間体7A 19.8g(21.1mmol)と、中間体7B 0.83g(0.68mmol)との混合物を用いた以外は、製造例1と同様にして、式(1-4)で表される化合物1-4 22.2g(19.0mmol)と、式(2-4)で表される化合物2-4 1.07g(0.64mmol)との混合物8を得た。
(1)重合性組成物の製造
製造例1で得た混合物1を20質量部(重合性液晶化合物(式(1-1)で表される化合物1-1)19.98質量部と重合性化合物(式(1-2)で表される化合物1-2)0.02質量部との混合物)と、光重合開始剤(2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン:チバスペシャルティケミカルズ製、イルガキュア907)を4質量部と、N-メチルピロリドンを80質量部とを混合し、45℃で30分間加温して溶解させ、その後、25℃まで冷却することにより、重合性組成物1を製造した。
(2-1)光配向膜用組成物の調製
特許5626493の製造例1の記載に従って、ヒドロキシエチルメタクリレート 1.30g、下記化学式で表される光配向性モノマー 3.95g、重合触媒としてα、α’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)50mgをジオキサン25mlに溶解し、90℃にて6時間反応させた。反応終了後、再沈殿法により精製することで、下記化学式で表される光配向性モノマーとヒドロキシエチルメタクリレートを共重合した共重合体1を得た。
下記に示す組成の光配向膜用組成物を調製した。
・共重合体1:0.1質量部
・ヘキサメトキシメチルメラミン(HMM):0.01質量部
・p-トルエンスルホン酸1水和物(PTSA):0.0015質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME):2.1質量部
PET基板(東洋紡(株)製、E5100、厚さ38μm)の片面上に、前記光配向膜用組成物を、硬化後の膜厚が0.2μmとなるようにバーコートにより塗布し、120℃のオーブンで1分間加熱して乾燥及び熱硬化を行い、硬化塗膜を形成した。その後、この硬化塗膜表面にHg-Xeランプおよびグランテーラープリズムを用いて313nmの輝線を含む偏光紫外線を基板法線から垂直方向に露光量100mJ/cm2で照射することで、水平配向膜を形成した。
形成した配向膜上に、前記重合性組成物1を、硬化後の膜厚が1μmになるように塗布し、重合性組成物を成膜した。その後、乾燥温度140℃にて120秒間オーブン中で乾燥させた後に、Fusion社製のHバルブを用いて紫外線(UV)を照射量400mJ/cm2で照射して位相差層を形成して位相差フィルム乃至転写用積層体を得た。
(1)重合性組成物の製造
実施例1において、混合物1に代えて、下記表10に従って製造例2~10で得た混合物2~8又は化合物単体を用いた以外は、実施例1と同様にして、重合性組成物2~6、及び比較重合性組成物1~4を得た。
(2)位相差フィルム乃至転写用積層体の製造
実施例1において、重合性組成物1の代わりに、重合性組成物2~6又は比較重合性組成物1~4を用い、乾燥温度を表10に示す温度に変更した以外は、実施例1と同様にして、位相差フィルム乃至転写用積層体2~6及び比較位相差フィルム乃至転写用積層体1~4を得た。
<保存安定性>
各実施例及び各比較例で得られた重合性組成物を、25℃で50日間保管し、保管開始後からの沈殿物の析出を目視確認することにより保存安定性を評価した。
(保存安定性の評価基準)
AA:50日間保管しても沈殿物の析出がない。
A:30日以上50日間未満で沈殿物が析出した。
B:7日間以上30日間未満で沈殿物が析出した。
C:1日間以上7日間未満で沈殿物が析出した。
D:1日間未満で沈殿物が析出した。
各実施例及び各比較例で得られた重合性組成物を25℃で50日間保管し、保管後の重合性組成物を用いた以外は、上記各実施例及び各比較例で行った位相差フィルム乃至転写用積層体の製造と同様にして、配向性評価用の位相差フィルムを作製した。得られた配向性評価用の位相差フィルムのPET基板を剥離して、位相差層及び水平配向膜を粘着付きガラスに転写したサンプルを作製し、当該サンプルを偏光顕微鏡観察することにより、配向性を評価した。
(配向性の評価基準)
A:目視で均一な配向が得られており、偏光顕微鏡観察で欠点が一切見られない。
B:目視で均一な配向が得られており、偏光顕微鏡観察で配向面積は90%以上であるが、わずかに欠点が見られる。
C:目視ではB程の配向は得られておらず、偏光顕微鏡観察での配向面積は50%以上90%未満。
D:目視では無配向で、偏光顕微鏡観察での配向面積も50%未満。
各実施例及び各比較例で得られた位相差フィルムのPET基板を剥離して、位相差層及び水平配向膜を粘着付きガラスに転写したサンプルを作製した。作製したサンプルを用いて、位相差測定装置(王子計測機器(株)製、KOBRA-WR)により、位相差層の波長450nm、550nm、650nmに対する面内位相差Reを測定した。
測定した位相差を用いて以下のように算出されるx、y値から波長分散を評価した。
x=(450nmにおける面内位相差Re)/(550nmにおける面内位相差Re)
y=(650nmにおける面内位相差Re)/(550nmにおける面内位相差Re)
(波長分散性の評価基準)
A:0.6≦x<0.90、1<y ・・・逆波長分散性
B:0.90≦x<0.95、1<y ・・・逆波長分散性
C:0.95≦x<1、1<y
D:1≦x、1≧y ・・・正常分散性
前記波長分散性の評価で用いたサンプルと同様のサンプルを用いて、位相差層の550nmにおける面内位相差Reを測定した。位相差Re(λ)=複屈折率△n(λ)×膜厚dという関係があることから、位相差層の550nmにおける面内位相差Reと膜厚dから、550nmにおける複屈折率△nを評価した。
(複屈折率の評価基準)
A:△nが0.08以上
B:△nが0.075≦x<0.08
C:△nが0.075未満
形成された位相差層について、前記波長分散性評価と同様に面内位相差Reを測定したところ、化合物1-1を含む比較重合性組成物1及び化合物1-4を含む比較重合性組成物3は、いずれも波長分散性が前記評価基準で「A」であった。
比較例1及び2は、前記一般式(2)で表される重合性化合物を用いなかったため、重合性組成物の保存安定性に劣り、位相差層の配向性も劣っていた。
比較例3及び4は、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物及び前記一般式(2)で表される重合性化合物のいずれも用いず、重合性液晶化合物として、従来の重合性液晶化合物である式(1-4)で表される化合物1-4を用いたため、位相差層の複屈折率が小さく、重合性組成物の保存安定性に劣り、位相差層の配向性も劣っていた。
2、2’ 基材
3 配向膜
10、10’、10” 位相差フィルム
11、21、31 位相差層
12、22、32 第二の基材
13、23、33 配向膜
15、25、35 剥離可能な支持体
16、26、36 位相差層を含む転写層
17 配向膜と位相差層との界面
27 第二の基材と配向膜との界面
20、30、40 転写用積層体
50 偏光板
60 光学部材
71 透明電極層
72 発光層
73 電極層
100 発光表示装置
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と、下記一般式(2)で表される重合性化合物とを含有する、重合性組成物。
(一般式(1)及び一般式(2)中、L1、L2、L3及びL4はそれぞれ独立して、-O-、-S-、-OCH2-、-CH2O-、-CH2CH2-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-OCO-NH-、-NH-COO-、-NH-CO-NH-、-NH-O-、-O-NH-、-SCH2-、-CH2S-、-CF2O-、-OCF2-、-CF2S-、-SCF2-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-COO-CH2CH2-、-OCO-CH2CH2-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-COO-CH2-、-OCO-CH2-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-CH=CH-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-CH=N-N=CH-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合を表し、
A1及びA2はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
A3及びA4はそれぞれ独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Eによって置換されていても良いシクロペンタン-1,3-ジイル基、シクロヘキサン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,4-ジイル基、シクロヘプタン-1,3-ジイル基、ベンゼン-1,4-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ナフタレン-2,6-ジイル基、ナフタレン-2,7-ジイル基、ナフタレン-1,4-ジイル基、テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基又は1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基を表し、
R1及びR2はそれぞれ独立して、下記一般式(R-1)から選ばれる基を表し、
一般式(R-1): -L5-Rsp1-Z1
一般式(R-1)中、L5は、-O-、-S-、-OCH2-、-CH2O-、-CH2CH2-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-OCO-NH-、-NH-COO-、-NH-CO-NH-、-NH-O-、-O-NH-、-SCH2-、-CH2S-、-CF2O-、-OCF2-、-CF2S-、-SCF2-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-COO-CH2CH2-、-OCO-CH2CH2-、-CH2CH2-COO-、-CH2CH2-OCO-、-COO-CH2-、-OCO-CH2-、-CH2-COO-、-CH2-OCO-、-CH=CH-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-CH=N-N=CH-、-CF=CF-、-C≡C-又は単結合を表し、Rsp1は、炭素原子数1~20のアルキレン基又は単結合を表し、当該アルキレン基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、Z1は重合性官能基を表す。
D1及びD2はそれぞれ独立して、下記一般式(D-1)から選ばれる基を表し、一般式(2)内に複数存在するD1及びD2は各々同一であり、一般式(1)と一般式(2)とで、D1及びD2は各々同一であり、
置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、炭素原子数1~20のアルキル基を表し、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-が各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子によって置換されていても良く、或いは、置換基E、E1及びE2はそれぞれ独立して、-LE-RspE-ZEで表される基を表しても良く、ここでLE、RspE、及びZEは、それぞれ、前記L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、化合物内に置換基E、E1及びE2がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、
L11及びL12はそれぞれ独立して、前記L1~L4で定義されるものと同一のものを表すが、各々前記L1~L4と同一であっても異なっていても良く、
A11は、前記A1~A2で定義されるものと同一のものを表すが、前記A1~A2と同一であっても異なっていても良く、
一般式(1)内及び一般式(2)内の各々において、L3、L4、L11、L12、A3、A4及びA11がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、L1~L4、A1~A4、R1、R2、E1及びE2は、各々同一であっても異なっていても良い。
m1及びm2はそれぞれ独立して1~4の整数を表し、n1及びn2はそれぞれ独立して0~3の整数を表し、nは1以上の整数を表し、一般式(2)内に複数存在するn1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良く、一般式(1)と一般式(2)とで、m1、m2、n1及びn2は、各々同一であっても異なっていても良い。)
(一般式(D-1)中、G1は水素原子又は炭素原子数1~6のアルキル基を表すが、当該アルキル基は無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、
Q1は、5員環と6員環の縮合環である芳香族複素環を有する炭素原子数2以上30以下の有機基を表すが、当該芳香族複素環は無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、
J1は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-OCO-O-、-NQ2-、-N=CQ2-、-CO-NQ2-、-OCO-NQ2-又は-O-NQ2-を表し、Q2は水素原子、炭素原子数1~20のアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルキル基、炭素原子数3~12のシクロアルケニル基、芳香環を有する炭素原子数2~30の有機基、又は-(L6-A5)q-L7-Rsp2-Z2を表し、当該アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、及び芳香環はそれぞれ、無置換であるか又は1つ以上の前記置換基Eによって置換されていても良く、当該アルキル基は当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基によって置換されていても良く、当該アルキル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-S-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CO-S-、-S-CO-、-SO2-、-O-CO-O-、-CO-NH-、-NH-CO-、-CH=CH-COO-、-CH=CH-OCO-、-COO-CH=CH-、-OCO-CH=CH-、-CH=CH-、-CF=CF-又は-C≡C-に置き換えられていても良く、当該シクロアルキル基又はシクロアルケニル基中の1個の-CH2-又は隣接していない2個以上の-CH2-は各々独立して-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、又は-O-CO-O-に置き換えられていても良く、L6、A5、L7、Rsp2、及びZ2は、それぞれ、前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1で定義されるものと同一のものを表すが、それぞれ前記L1~L4、A3~A4、L5、Rsp1、及びZ1と同一であっても異なっていても良く、qは0~4の整数を表し、L6及びA5がそれぞれ複数存在する場合は、各々同一であっても異なっていても良い。) - 前記一般式(2)で表される重合性化合物において、前記一般式(2)中のnが1である、請求項1に記載の重合性組成物。
- 前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物と、前記一般式(2)で表される重合性化合物との合計100質量%中、前記一般式(2)で表される重合性化合物の割合が、0.1質量%以上33質量%以下である、請求項1又は2に記載の重合性組成物。
- 位相差層を有する位相差フィルムであって、前記位相差層が、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化物を含有する、位相差フィルム。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の重合性組成物を成膜する工程と、
前記成膜された前記重合性組成物中の前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも配向させる工程と、
前記配向させる工程の後に、前記一般式(1)で表される重合性液晶化合物を少なくとも重合する工程とを有することにより、位相差層を形成する工程を有する、位相差フィルムの製造方法。 - 位相差層と、前記位相差層を剥離可能に支持した支持体とを備え、
前記位相差層が、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化物を含有する、
位相差層の転写に供する転写用積層体。 - 請求項5に記載の位相差フィルム上に、偏光板を備える、光学部材。
- 位相差層と、前記位相差層を剥離可能に支持した支持体とを備え、前記位相差層が、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化物を含有する、位相差層の転写に供する転写用積層体を準備する工程と、
少なくとも偏光板を含む被転写体と、前記転写用積層体の前記位相差層とを対向させ、前記被転写体上に前記転写用積層体を転写する転写工程と、
前記被転写体上に転写された前記転写用積層体から、前記支持体を剥離する剥離工程と、
を有する、光学部材の製造方法。 - 請求項5に記載の位相差フィルム、又は請求項7に記載の光学部材を備える表示装置。
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