JP7200721B2 - 面発光レーザモジュール、光源装置、検出装置 - Google Patents

面発光レーザモジュール、光源装置、検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、面発光レーザモジュール、光源装置、及び検出装置に関する。
垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)は、基板に対して垂直な方向にレーザ光を発振する半導体レーザである。VCSELは、閾値電流の低減、単一縦モード発振、2次元アレイ化が可能である等の特性を有している。VCSELは、マイクロレンズアレイと組み合わせて用いられることがある。
VCSELとマイクロレンズアレイを組み合わせて用いる一例として、半導体基板に複数のVCSEL素子が配列されたVCSELチップ上に、ペデスタルにマイクロレンズアレイが一体形成され且つ複数本の脚部が延設されたマイクロレンズ構造を実装したアッセンブリが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のアッセンブリでは、マイクロレンズアレイとの接合領域、配線、及び電極をVCSELチップ上の異なる領域に配置している。そのため、VCSELチップ上のVCSEL素子の個数が増大すると、接合領域、配線、及び電極を配置する領域の確保が困難となり、結果としてVCSELチップのサイズを大きくする必要が生じる。
本発明は、VCSELチップの大型化を抑制可能な面発光レーザモジュールを提供することを目的とする。
本面発光レーザモジュールは、実装基板と、前記実装基板に実装され、面発光レーザ素子が形成された面発光レーザ基板と、前記面発光レーザ基板の前記実装基板とは反対側の面である第1面に実装され、前記面発光レーザ素子から出射された光が入射する光学素子を備える光学部材と、を有し、前記面発光レーザ基板の前記第1面側には、前記面発光レーザ素子と配線を介して接続された電極が形成され前記光学部材と接合される接合領域が、前記面発光レーザ基板の前記第1面側における、平面視で面発光レーザ素子と重複せず、かつ、前記配線の屈曲部と重複する位置に画定されている。
開示の技術によれば、VCSELチップの大型化を抑制可能な面発光レーザモジュールを提供できる。
第1実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する平面図である。 第1実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する断面図である。 第1実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。 VCSELチップにおける固定用パターンと配線との位置関係を説明する図(その1)である。 VCSELチップにおける固定用パターンと配線との位置関係を説明する図(その2)である。 VCSELチップにおける固定用パターンと配線との位置関係を説明する図(その3)である。 図2のB部を拡大して示す断面図である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その1)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その2)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その3)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その4)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その5)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その6)である。 第1実施形態におけるVCSEL素子の形成方法を示す断面図(その7)である。 MLA接合領域を画定する位置の他の例を示す平面図(その1)である。 MLA接合領域を画定する位置の他の例を示す平面図(その2)である。 MLA接合領域を画定する位置の他の例を示す平面図(その3)である。 第2実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。 第3実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する平面図である。 第3実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する断面図である。 第3実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。 第4実施形態に係る測距装置を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1実施形態〉
図1は、第1実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する平面図である。図2は、第1実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する断面図であり、図2(a)は図1のA-A線に沿う断面を示し、図2(b)は図2(a)の接着剤330近傍を拡大して示している。図3は、第1実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。
図1~図3に示すように、第1実施形態に係る面発光レーザモジュール100は、実装基板120と、実装基板120に実装されたVCSELチップ140と、VCSELチップ140に実装されたMLA(Micro Lens Array)160とを有する。VCSEL素子は面発光レーザ素子の一例であり、VCSELチップ140は面発光レーザ基板の一例であり、マイクロレンズ162は光学素子の一例であり、MLA160は光学部材の一例である。
なお、本実施形態では、便宜上、面発光レーザモジュール100のMLA160側を上側又は一方の側、実装基板120側を下側又は他方の側とする。又、各部位のMLA160側の面を一方の面又は上面、実装基板120側の面を他方の面又は下面とする。但し、面発光レーザモジュール100は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置できる。又、平面視とは対象物を基板141の上面141aの法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を基板141の上面141aの法線方向から視た形状を指すものとする。他の実施形態についても同様である。
又、各図において、基板141の上面141aの法線方向をZ方向、平面視において基板141の上面141aの一辺に平行な方向をX方向、X方向及びZ方向に垂直な方向をY方向とする。
[実装基板120]
実装基板120は、基板121と、基板121上に互いに電気的に独立して形成された電極122及び123とを備えている。なお、実装基板120は、サブマウントと称される場合がある。
基板121としては、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素、ダイヤモンド、銅ダイヤモンド等を用いることができる。これらの材料は、熱伝導率が高いため、熱の拡散性を高められる点で好適である。電極122及び123の材料としては、例えば、Cu、Au等の導電材料を用いることができる。
[VCSELチップ140]
VCSELチップ140は、例えば、平面形状が四角形であり、基板141の上面141a側の略中央部に、平面形状が四角形の発光素子部158が設けられている。発光素子部158には、個別に発光可能な複数のVCSEL素子159がアレイ状に配列している。各VCSEL素子159は、n-GaAs等からなる半導体基板である基板141にモノリシックに作製されており、各VCSEL素子159の膜構成は同一である。各VCSEL素子159は、例えば、発振波長が940nm帯の面発光レーザである。
VCSELチップ140において、基板141の上面141a側の発光素子部158より外側の四隅には、接着固定領域として4つのMLA接合領域が画定されており、各MLA接合領域には絶縁層181を介して固定用パターン182が形成されている。絶縁層181は、配線188と固定用パターン182との導通を防ぐための層である。なお、図2(b)では、配線188同士の間隔が狭い部分が絶縁層181で埋まっているが、これは必須ではなく、絶縁層181は絶縁性を確保できる厚さを有していればよい。
絶縁層181の材料としては、例えば、SiN、SiON、SiO等を用いることができる。固定用パターン182としては、例えば、上面141a側から順にチタン(Ti)/白金(Pt)/金(Au)を積層した積層膜のパターンを用いることができる。ここで、上面141a側の四隅とは、平面視における上面141aの角部の近傍を意味しており、必ずしも対象物が上面141aの縁辺に接するように設けられていることを意味するものではない。
なお、絶縁層181は、少なくとも固定用パターン182の基板141側に形成されてMLA接合領域に位置する配線を被覆していればよく、固定用パターン182の周辺に延伸してもよい。例えば、発光素子部158の外側の電極183の形成領域を除く全領域に、絶縁層181を形成してもよい。
基板141の上面141a側の外周部には、基板141の各辺に沿って複数の電極183が形成されている。電極183は、各VCSEL素子159に対して1つずつ形成され、各VCSEL素子159のp側電極185(図7参照)と一対一で配線により接続されている。MLA接合領域は、発光素子部158の外側かつ基板141の上面141a側の外周部(電極183が形成された領域)の内側に画定されている。
基板141の下面141bには、各々のVCSEL素子159に共通の1つのn側電極184が形成されている。
VCSELチップ140の各々の電極183は、金線や銅線等の金属線310を介して、実装基板120の電極122と電気的に接続(ワイヤボンディング)されている。VCSELチップ140のn側電極184は、導電性接合材320を介して、実装基板120の電極123上に接合されている。導電性接合材320は、例えば、錫(Sn)と他の金属(金(Au)、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)等)との合金である。
なお、基板141の上面141aを基準とする金属線310の高さは120μm程度であり、MLA160の焦点距離よりも高い。そのため、MLA接合領域(固定用パターン182を形成する領域)は電極183の内側に配置している。
VCSEL素子159の詳細な構造については後述する。
[MLA160]
MLA160は、VCSELチップ140の実装基板120とは反対側の面に実装され、VCSEL素子159から出射された光が入射するマイクロレンズ162を備える光学部材である。
MLA160は、例えば、石英ガラスの透明基板161を有する。MLA160のVCSELチップ140側の面の略中央部にレンズ領域が設けられ、レンズ領域内の各VCSEL素子159に対応する位置にマイクロレンズ162がアレイ状に配列している。各マイクロレンズ162は、VCSEL素子159の放射パターンに対して所望のビーム成形を行えるように設計されており、例えば、レンズ径が45μm、焦点距離が70μmである。各VCSEL素子159から出射された光は、各マイクロレンズ162に入射して平行光とされる。
MLA160の両面に反射防止膜が形成されてもよい。反射防止膜は、例えば、透明基板161側から順にHfO/SiOを積層した積層膜であり、VCSEL素子159の発振波長である940nmを含む所定の波長領域の光に対する透過率を99%以上にするように設計できる。
MLA160のVCSELチップ140側の面の四隅にVCSELチップ140からの距離を規定するための橋脚部163が、透明基板161から延伸して形成されている。橋脚部163の底面に、接着固定領域として、固定用パターン164が形成されている。固定用パターン164としては、例えば、橋脚部163側から順に蒸着等によりTi/Pt/Auを積層した積層膜のパターンが用いられる。
なお、各固定用パターン164は、各固定用パターン182に対向する位置に形成されていれば、必ずしも橋脚部163の底面の全面に形成されていなくてもよい。固定用パターン164の平面形状は、固定用パターン182の平面形状と等しくすることが好ましい。
固定用パターン164と固定用パターン182とが、低温半田等の接着剤330により互いに接合されている。接着剤330は接合部材の一例である。
図4は、VCSELチップにおける固定用パターンと配線との位置関係を説明する図である。図4に示すように、固定用パターン182は、配線188上に配置されている。配線188は、各VCSEL素子159のp側電極185と電極183とを接続するパターンであり、図1、図2(a)、及び図3では図示が省略されている。又、図2(a)及び図4では配線188を模式的に示しているため、両図において配線188の本数や形成位置は必ずしも一致しない。
なお、電極183のサイズは70μm角程度であり、隣接する電極183同士の間隔は15~25μm程度である。又、固定用パターン182のサイズは約100μm角程度である。又、配線188の幅は5~10μm程度で、隣接する配線188同士の間隔は5~30μm程度である。
このように、固定用パターン182を配線188上に配置する(すなわち、MLA接合領域を配線188と平面視で重複する位置に画定する)。これにより、固定用パターン182を配線188とは別の位置に配置する場合と比較して、VCSELチップ140の大型化を抑制できる。
特に、VCSELチップ140のように、VCSEL素子159が個別に点灯するようにレイアウトされている場合には、VCSEL素子159の数が多くなるほど、固定用パターン182を配線188上に配置する効果が大きくなる。VCSELチップ140の大型化を抑制できると、1枚のウエハから得られるVCSELチップ140の数が多くなるため、VCSELチップ140を低コストで製造できる。
又、VCSEL素子159が個別に点灯するようにレイアウトされている場合には、配線188上に固定用パターン182を設けると、固定用パターン182を配線188とは別の位置に配置する場合と比較して、配線188の曲がり角の数を少なくできる。
又、配線188の曲がり角の数を少なくできると、VCSEL素子159をパルス駆動する際に電流の反射を軽減でき、低損失で電流を伝播させることができる。又、配線188の曲がり角の部分での電流の反射は、高周波数駆動になるほど大きくなる。そのため、配線188の曲がり角の数を減らすことで、VCSEL素子159の高周波応答特性を向上させることができる。
なお、図4では、固定用パターン182の下部を通る配線188が全て平行な直線である場合を例示したが、図5に示すように、固定用パターン182の下部を通る配線188の一部又は全部に曲がり角があってもよい。又、固定用パターン182の下部を通る配線188の本数は任意である。
図4の場合、配線188と平行な方向にMLA160の応力がかかるため、MLA160を接合する際に、MLA160の位置がずれやすい。これに対して、図5のように固定用パターン182が配線188の屈曲部と平面視で重複する場合、配線188に曲がり角があることにより応力のかかる方向が分散されるため、図4の場合よりもMLA160を接合する際のずれ量を低減できる。すなわち、VCSELチップ140に対してMLA160を精度よく実装できる。
又、図6に示すように、固定用パターン182の下部に電極183及び配線188があってもよい。或いは、固定用パターン182の下部に電極183のみがあり、配線188がなくてもよい。すなわち、MLA接合領域は、配線188及び/又は電極183と平面視で重複する位置に画定されていればよい。
図6の場合、固定用パターン182の下部に電極183の角の部分があることにより、図5の場合と同様に応力のかかる方向が分散されるため、図4の場合よりもMLA160を接合する際のずれ量を低減できる。すなわち、VCSELチップ140に対してMLA160を精度よく実装できる。
ここで、VCSEL素子159の詳細な構造、及びVCSELチップ140の形成方法について説明する。
[VCSEL素子159の詳細な構造]
図7は、図2のB部を拡大して示す断面図である。図7に示すように、VCSEL素子159は、例えば、n-GaAs基板等の基板141上に順次積層された、コンタクト層142、半導体多層膜反射鏡143、スペーサ層144、活性層145、スペーサ層146、半導体多層膜反射鏡147、選択酸化層151、及びコンタクト層148を有する。選択酸化層151は、酸化領域151a及び非酸化領域151bを含む。
コンタクト層142は基板141上に形成されている。コンタクト層142は、例えば、n-GaAs層である。
半導体多層膜反射鏡143はコンタクト層142上に形成されている。半導体多層膜反射鏡143は、例えば、n-Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、n-Al0.2Ga0.8Asからなる高屈折率層とを有する。半導体多層膜反射鏡143は、例えば低屈折率層と高屈折率層とのペアを30有する。
半導体多層膜反射鏡143の各屈折率層の間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた、例えば厚さが20nmの組成傾斜層が設けられている。上記各屈折率層の膜厚は何れも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、発振波長をλとするとλ/4の光学的厚さとなるように設定されている。なお、光学的厚さがλ/4のとき、その層の実際の厚さDは、D=λ/4n(但し、nはその層の媒質の屈折率)である。
スペーサ層144は半導体多層膜反射鏡143上に形成されている。スペーサ層144は、例えば、ノンドープのAlGaInP層である。
活性層145はスペーサ層144上に形成されている。活性層145は、例えば、3層の量子井戸層と4層の障壁層とを有する3重量子井戸構造の活性層である。例えば、各量子井戸層はInGaAs層であり、各障壁層はAlGaAs層である。
スペーサ層146は活性層145上に形成されている。スペーサ層146は、例えば、ノンドープのAlGaInP層である。
スペーサ層144と活性層145とスペーサ層146とを含む部分は、共振器構造体(共振器領域)とも称され、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、その厚さが1波長(λ)の光学的厚さとなるように設定されている。なお、活性層145は、高い誘導放出確率が得られるように、電界の定在波分布における腹に対応する位置である共振器構造体の中央に設けられている。
半導体多層膜反射鏡147はスペーサ層146上に形成されている。半導体多層膜反射鏡147は、例えば、p-Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、p-Al0.2Ga0.8Asからなる高屈折率層とを有する。半導体多層膜反射鏡147は、例えば低屈折率層と高屈折率層とのペアを20有する。
半導体多層膜反射鏡147の各屈折率層の間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた、例えば厚さが20nmの組成傾斜層が設けられている。上記各屈折率層の膜厚は何れも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、発振波長をλとするとλ/4の光学的厚さとなるように設定されている。
半導体多層膜反射鏡147には、例えばp-AlAsからなる選択酸化層151が例えば30nmの厚さで挿入されている。選択酸化層151の挿入位置は、例えば、スペーサ層146から数えて2つ目の高屈折率層と低屈折率層のペア内とすることができる。なお、選択酸化層151は、上下に組成傾斜層や中間層等の層を含んでいてもよく、ここでは実際に酸化される層を合わせて選択酸化層と称する。
コンタクト層148は、半導体多層膜反射鏡147上に形成されている。コンタクト層148は、例えば、厚さが30nm程度のp-GaAs層である。
コンタクト層148、半導体多層膜反射鏡147、スペーサ層146、及び活性層145の一部がエッチングにより除去されて、発光素子部158内にVCSEL素子159に対応するメサ150が形成されている。又、隣り合うメサ150の間には、スペーサ層144及び半導体多層膜反射鏡143を分割し、コンタクト層142に達する溝152が形成されている。なお、メサ150の側面は、スペーサ層144側に末広がりとなるテーパ形状としてもよい。
メサ150を覆う絶縁層153が形成されている。絶縁層153の材料としては、例えば、SiN、SiON、SiO等を用いることができる。絶縁層153には、各メサ150のコンタクト層148の一部を露出する開口部154が形成されている。
絶縁層153上に、メサ150毎に独立して、開口部154を通じてコンタクト層148に電気的に接続されたp側電極185が形成されている。各p側電極185は、個々に配線188を介して電極183に接続されている。p側電極185、配線188及び電極183としては、例えば、基板141側から順にTi/Pt/Auを積層した積層膜を用いることができる。
基板141の下面に、n側電極184が形成されている。n側電極184は、例えば、基板141側から順に金ゲルマニウム合金(AuGe)/ニッケル(Ni)/金(Au)を積層した積層膜を用いることができる。
VCSELチップ140において、n側電極184と任意のメサ150のp側電極185との間に外部の電源から所定の電圧を印加すると、選択されたメサ150に電流が流れ、メサ150から矢印L方向にレーザ光が出射される。各メサ150は、独立して発光させることができる。
なお、上記の説明では、発光部(各量子井戸層)の材料としてInGaAsを用いる例を示したが、これに限定されない。発光部(各量子井戸層)の材料として、例えば、AlGaInAsやGaInPAsを用いた場合でも、上記と同様の効果を得ることができる。又、発光部(各量子井戸層)の材料が何れの場合であっても、その組成は問わない。又、上記の説明では、各VCSEL素子159の発振波長の例として940nm帯を挙げたが、これに限定されない。各VCSEL素子159の発振波長は、材料を適切に選択することにより、例えば、980nm帯、1.3μm帯、1.5μm帯とすることができる。
[VCSELチップ140の形成方法]
図8A~図8Gは、VCSEL素子159の形成方法を示す断面図であり、図7に対応する断面を示している。
まず、図8Aに示すように、基板141上に、コンタクト層142、半導体多層膜反射鏡143、スペーサ層144、活性層145、スペーサ層146、半導体多層膜反射鏡147、及びコンタクト層148を順次成長する。半導体多層膜反射鏡147内には、例えばp-AlAsからなる選択酸化層151(図示せず)が含まれる。コンタクト層142、半導体多層膜反射鏡143、スペーサ層144、活性層145、スペーサ層146、半導体多層膜反射鏡147、及びコンタクト層148の半導体積層構造体は、例えば、有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法又は分子線エピタキシャル成長(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法による結晶成長によって作製できる。ここでは、MOCVD法を用いた例を示す。一例として、III族の原料に、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)等を用い、V族の原料に、フォスフィン(PH)、アルシン(AsH)を用いる。一例として、p型ドーパントの原料には四臭化炭素(CBr)を用い、n型ドーパントの原料にはセレン化水素(HSe)を用いる。基板141としては、例えば、表面が鏡面研磨面であるn-GaAs基板を用いることができる。
次に、写真製版技術を用いて、コンタクト層148上に所望のメサ150の平面形状に対応するようにレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、例えばClガスを用いた誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)エッチング法等で、半導体積層構造体のレジストパターンに被覆されていない領域の一部の層をエッチングし、図8Bに示すように、メサ150を形成する。この際、メサ150は、少なくとも選択酸化層151(図示せず)が露出するように形成する。エッチング後、レジストパターンを除去する。なお、エッチング底面は、例えば、スペーサ層144の上面とすることができる。
次に、図8Cに示すように、メサ150が形成された半導体積層構造体を酸化対象物として、水蒸気中で熱処理(酸化処理)を行う。この結果、メサ150の外周部から選択酸化層151中のAl(アルミニウム)が選択的に酸化される。そして、メサ150の中央部に、Alの酸化領域151aによって囲まれた酸化されていない非酸化領域151bを残留させる。これにより、発光部の駆動電流の経路をメサ150の中央部だけに制限する、酸化狭窄構造体が形成される。非酸化領域151bが電流通過領域(電流注入領域)である。
次に、図8Dに示すように、写真製版技術を用いて、スペーサ層144上に溝152の平面形状に対応するようにレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、例えばClガスを用いた電子サイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance:ECR)エッチング法等で、半導体積層構造体のレジストパターンに被覆されていない領域の一部の層をエッチングし、コンタクト層142に達する溝152を形成する。
次に、図8Eに示すように、例えばプラズマCVD法を用いて、メサ150の上面及び側面、スペーサ層144の上面、並びに溝152の内壁面(底面及び側面)を連続的に覆うように、光学的に透明な絶縁層153を形成する。絶縁層153の材料としては、例えば、SiN、SiON、SiO等を用いることができる。
次に、図8Fに示すように、写真製版技術を用い、メサ150の上面の一部(コンタクト層148の上面の外周部を除く部分)に形成された絶縁層153を除去して窓開けを行い、開口部154(コンタクト領域)を形成する。
次に、図8Gに示すように、写真製版技術によるレジストパターンの形成、金属膜の形成及びリフトオフを行うことで、p側電極185を形成する。金属膜の形成では、例えば、蒸着法により、Ti、Pt及びAuを、絶縁層153と、開口部154から露出しているコンタクト層148との上に順次積層する。又、基板141の下面にn側電極184を形成する。n側電極184は、例えば、p側電極185と同様にして形成できる。
このようにしてVCSEL素子159を形成できる。
さらに、VCSEL素子159のp側電極185に接続される配線及び電極183を形成する。配線188及び電極183は、例えば、写真製膜技術によるレジストパターンの形成、金属膜の形成及びリフトオフを行うことで形成できる。配線188及び電極183としては、例えば、上面141a側から順にTi/Pt/Auを積層した積層膜のパターンを用いることができる。なお、配線188及び電極183の形成は、p側電極185の形成と同時に行ってもよい。
次に、各MLA接合領域に絶縁層181を介して固定用パターン182を形成する。絶縁層181は、例えば、プラズマCVD法により形成できる。絶縁層181の材料としては、例えば、SiN、SiON、SiO等を用いることができる。固定用パターン182は、例えば、写真製膜技術によるレジストパターンの形成、金属膜の形成及びリフトオフを行うことで形成できる。固定用パターン182としては、例えば、上面141a側から順にTi/Pt/Auを積層した積層膜のパターンを用いることができる。
このようにしてVCSELチップ140を形成できる。
[面発光レーザモジュール100の製造方法]
次に、実装基板120、VCSELチップ140及びMLA160を用いた面発光レーザモジュール100の製造方法について説明する。
まず、電極122及び電極123が形成された実装基板120に、VCSELチップ140を実装する。
最初に、実装基板120の電極123上に、例えば、錫(Sn)と他の金属(金(Au)、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)等)との合金である導電性接合材320を配置する。そして、n側電極184が導電性接合材320と接するように、実装基板120上にVCSELチップ140を配置する。
次に、所定の環境下において、VCSELチップ140を実装基板120側に押圧しながら導電性接合材320を加熱し、その後冷却する。これにより、実装基板120の電極123とVCSELチップ140のn側電極184とが、導電性接合材320を介して接合される。次に、周知のワイヤボンディング法により、実装基板120の各電極122とVCSELチップ140の各電極183とを、金属線310を用いて接合する。
次に、VCSELチップ140上にMLA160を、例えばセルフアライメント法により接合する。すなわち、平面視で固定用パターン164と固定用パターン182とがほぼ重なり合うように、VCSELチップ140とMLA160との相対位置を調整し、固定用パターン164と固定用パターン182との間に接着剤330となる低温半田を配置する。低温半田としては、例えば融点が140℃程度の半田を用いることができる。
次に、窒素雰囲気中で加熱し、低温半田を溶融させる。溶融した低温半田は、VCSELチップ140の固定用パターン182とMLA160の固定用パターン164との間に濡れ広がる。このとき、溶融した低温半田の復元力により、セルフアライメント(自己整合)が起こり、MLA160をVCSELチップ140に対して高精度に位置を合わせできる。又、固定用パターン182と固定用パターン164との4箇所の組み合わせに割り当てる低温半田の量を均一にすることにより、高さ方向の精度を確保することもできる。例えば、VCSELチップ140とMLA160との間の距離が100μmとなるように低温半田の量を調整する。その後、冷却工程を経て、MLA160の接合を完了させる。このようなセルフアライメント法による接合方法は、例えば特開2016-40822号公報に記載されている。
なお、VCSELの光利用効率を高くするためには、VCSELチップ140上に、XYZの3方向それぞれで±数μmの高い実装精度でMLA160を実装することが好ましい。
以上の説明では、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域を、図3に示すような発光素子部158より外側の四隅に画定したが、これには限定されない。
固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図9に示すように、発光素子部158の角部以外の4個所に画定してもよい。又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図10に示すように、発光素子部158の外側に額縁状に画定してもよい。又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図11に示すように、発光素子部158の外側の3辺に沿って画定してもよい。
又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、四角形には限定されず、例えば、円形や楕円形等であってもよい。
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、一括して発光可能な複数のVCSEL素子が発光素子部に配列された面発光レーザモジュールの例を示す。なお、第2実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図12は、第2実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。面発光レーザモジュール100において、VCSELチップ140に代えて、図12に示すVCSELチップ140Aを用いてもよい。VCSELチップ140Aは、面発光レーザ基板の一例である。
図12に示すように、VCSELチップ140Aは、VCSELチップ140(図3参照)と同様に複数のVCSEL素子159を有する。しかし、VCSELチップ140Aは、各VCSEL素子159のp側電極185が相互に接続され、発光素子部158の外側に形成された共通電極であるアノード電極186に接続されている点がVCSELチップ140と相違する。ここで、アノード電極186は、VCSELチップ140における配線188及び電極183に相当する。
すなわち、VCSELチップ140Aにおいて、各メサ150同士は並列に接続されており、n側電極184とアノード電極186との間に外部の電源から所定の電圧を印加すると、全メサ150に電流が流れ、全メサ150からレーザ光が同時に出射される。
MLA接合領域は、アノード電極186と平面視で重複する位置に画定されている。具体的には、VCSELチップ140Aの発光素子部158より外側の四隅に、接着固定領域として4つのMLA接合領域が画定されており、各MLA接合領域には絶縁層181を介して固定用パターン182が形成されている。つまり、VCSELチップ140Aにおいて、絶縁層181及び固定用パターン182の積層構造は、VCSELチップ140の場合と同様である。
なお、図12の例では、固定用パターン182の下部にベタ状のアノード電極186が配置されているが、固定用パターン182の下部のアノード電極186のパターンを図4~図6で示したパターンとしてもよい。
このように、複数のVCSEL素子159が一括点灯するパターンを有するVCSELチップ140Aにおいて、固定用パターン182をアノード電極186上に配置する(すなわち、MLA接合領域をアノード電極186と平面視で重複する位置に画定する)。これにより、固定用パターン182をアノード電極186とは別の位置に配置する場合と比較して、VCSELチップ140Aの大型化を抑制できる。VCSELチップ140Aの奏する他の効果についても、VCSELチップ140の場合と同様である。
以上の説明では、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域を、図12に示すような発光素子部158より外側の四隅に画定したが、これには限定されない。
固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図9に示すように、発光素子部158の角部以外の4個所に画定してもよい。又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図10に示すように、発光素子部158の外側に額縁状に画定してもよい。又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、例えば、図11に示すように、発光素子部158の外側の3辺に沿って画定してもよい。
又、固定用パターン182が形成されるMLA接合領域は、四角形には限定されず、例えば、円形や楕円形等であってもよい。
〈第3実施形態〉
第3実施形態では、VCSELチップとMLAとを非導電性の接着剤により接合する例を示す。なお、第3実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図13は、第3実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する平面図である。図14は、第3実施形態に係る面発光レーザモジュールを例示する断面図であり、図14(a)は図13のA-A線に沿う断面を示し、図14(b)は図14(a)の接着剤340近傍を拡大して示している。図15は、第3実施形態に係るVCSELチップを例示する平面図である。
図13~図15に示すように、面発光レーザモジュール100Aは、VCSELチップ140がVCSELチップ140Bに置換された点が、面発光レーザモジュール100(図1~図3参照)と相違する。VCSELチップ140Bは、面発光レーザ基板の一例である。
VCSELチップ140Bにおいて、基板141の上面141a側の発光素子部158より外側の四隅には、接着固定領域として4つのMLA接合領域187が画定されている。各MLA接合領域187は、各固定用パターン164に対向する位置に画定されている。
MLA接合領域187内には、例えば図4~図6に示すように、配線188や電極183が配置されている。言い換えれば、配線188や電極183が配置されている領域に、MLA接合領域187が画定されている。但し、各MLA接合領域187上には、絶縁層181や固定用パターン182は形成されていない。
固定用パターン164とMLA接合領域187とは、非導電性の接着剤340により互いに接合されている。接着剤340は接合部材の一例である。
非導電性の接着剤340としては、例えば、エポキシ系、シリコーン系、アクリル系等の樹脂を主成分とする接着剤を用いることができる。これらの中でも、紫外線硬化型や常温硬化型の接着剤が好ましい。
接着剤340として非導電性の接着剤を用いることで、絶縁層を介さずに、基板141の上面141a側に形成された配線188や電極183上に接着剤340を直接塗布することができる。
VCSELチップ140B上にMLA160を接合するには、例えば、VCSELチップ140BとMLA160にそれぞれ設けたアライメントマークを用いて位置合わせし、接着剤340で固着するパッシブアライメント法を用いることができる。或いは、VCSELチップ140BのVCSEL素子を発光させた状態でMLA160を動かし、光学的に最適な位置へ調整し、接着剤340で固着するアクティブアライメント法等を用いてもよい。
このように、VCSELチップ140Bでは、配線188や電極183が配置されている領域にMLA接合領域187を画定し、固定用パターン164とMLA接合領域187とを非導電性の接着剤340により互いに接合している。これにより、配線188や電極183が配置されていない領域にMLA接合領域187を画定する場合と比較して、VCSELチップ140Bの大型化を抑制できる。その他の効果についてもVCSELチップ140の場合と同様である。
又、VCSELチップ140BとMLA160との接合に非導電性の接着剤340を用いることで、VCSELチップ140Bの熱をMLA160に伝え難くできるという効果も得られる。
なお、VCSELチップ140B側の固定用パターンとして、MLA接合領域187に固定用パターン164と同形状の絶縁層を形成し、絶縁層と固定用パターン164とを非導電性の接着剤340により互いに接合してもよい。
第3実施形態は、第2実施形態に係るVCSELチップ140Aに適用することも可能である。
以上の説明では、MLA接合領域187を、図15に示すような発光素子部158より外側の四隅に画定したが、これには限定されない。
MLA接合領域187は、例えば、図9と同様に、発光素子部158の角部以外の4個所に画定してもよい。又、MLA接合領域187は、例えば、図10と同様に、発光素子部158の外側に額縁状に画定してもよい。MLA接合領域187は、例えば、図11と同様に、発光素子部158の外側の3辺に沿って画定してもよい。
又、MLA接合領域187は、四角形には限定されず、例えば、円形や楕円形等であってもよい。
(第4実施形態)
第1~第3実施形態で例示した面発光レーザモジュールは、様々な光源装置として利用できる。一例として、面発光レーザモジュールを固体レーザや蛍光体等の波長変換を行う光学素子と組み合わせて、プロジェクタ等の光源装置として利用できる。又、面発光レーザモジュールと面発光レーザモジュールからの光を発散又は収束させる光学素子(レンズやミラー、回折格子等)とを組み合わせて、検出装置用の光源装置として利用することもできる。検出装置は、光源装置と受光部とを有し、例えば、物の存在を検知したり、対象物との距離や相対速度を測定したりできる。
第4実施形態では、検出装置の具体例として測距装置について説明する。
なお、第4実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図16は、第4実施形態に係る測距装置を例示する図である。
第4実施形態に係る測距装置400は、投光部410、受光部420、時間計測回路430及び制御回路440を有する。
投光部410は、例えば、光源411と、光源駆動回路412と、光スキャナ413と、光スキャナ駆動回路414と、走査角モニタ415と、投射レンズ416とを有する。光源411は第1~第3実施形態に係る面発光レーザモジュールの何れかを含む。光源駆動回路412は制御回路440から出力された駆動信号に基づいて光源411を駆動する。光スキャナ413はMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー又はポリゴンミラー等を含む。光スキャナ駆動回路414は制御回路440から出力された駆動信号に基づいて光スキャナ413を駆動する。光源411の面発光レーザモジュールは複数のサブ発光領域を有する。各サブ発光領域は、それぞれが1個以上のVCSEL素子を含み、各サブ発光領域内のVCSEL素子は電気的に並列に接続されている。又、各サブ発光領域は、光スキャナ413の走査方向(副走査方向)に1次元的に配置されており、個別に駆動させることができる。光源411の面発光レーザモジュールは光源駆動回路412によって、例えばナノ秒オーダーのパルス電流で駆動される。そして、VCSEL素子が出射したレーザ光は必要に応じて投射レンズ416等によって所望のビームプロファイルに変換され、その後、光スキャナ413によって照射方向が決められ、測距装置400の外部へ照射される。光スキャナ413の走査角が走査角モニタ415により測定され、この結果が制御回路440に出力される。光スキャナ413及び投射レンズ416は第2の光学素子の一例である。
測距装置400の外部へと照射されたレーザ光は、対象物によって反射されて測距装置400に戻り、受光部420に到達する。但し、測距装置400の外部へと照射され、対象物を透過したレーザ光を受光部420で受光する構成としてもよい。
受光部420は、例えば、受光素子421と、受光レンズ422と、バンドパスフィルタ423とを有する。受光素子421はシリコンのAPD(Avalanche Photo Diode)素子を含む。受光レンズ422は受光部420に到達した光を受光素子421に収束させる。バンドパスフィルタ423は誘電体多層膜を含み、光源411の発振波長の領域の光のみを透過するように設計されている。バンドパスフィルタ423により、信号のS/N比を向上させることができる。
受光素子421に到達した光は、受光素子421により電気信号に変換され、必要に応じて増幅器431やコンパレータ432を通して時間計測回路430に入力される。
時間計測回路430には、制御回路440が出力した光源411の駆動信号と、受光素子421からの信号が入力される。時間計測回路430は、これら2信号の間の遅延時間を計測し、この結果を制御回路440に出力する。
制御回路440は、時間計測回路430からの遅延時間を光波長へと変換する。
このような測距装置400によれば、光源411の駆動信号と受光素子421からの信号の2信号の遅延時間に基づき、対象物までの距離を算出できる。又、面発光レーザモジュールのサブ発光領域及び光スキャナ413によって分解された空間領域に対して、順次レーザ光を照射することで、2次元的な距離情報を得ることができる。この測距装置400は、例えばLiDAR(Light Detection and Ranging)に用いることができる。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
100、100A 面発光レーザモジュール
120 実装基板
140、140A、140B VCSELチップ
141 基板
150 メサ
158 発光素子部
159 VCSEL素子
160 MLA
162 マイクロレンズ
164、182 固定用パターン
181 絶縁層
183 電極
184 n側電極
185 p側電極
188 配線
330、340 接着剤
400 測距装置
特開2007-142425号公報

Claims (10)

  1. 実装基板と、
    前記実装基板に実装され、面発光レーザ素子が形成された面発光レーザ基板と、
    前記面発光レーザ基板の前記実装基板とは反対側の面である第1面に実装され、前記面発光レーザ素子から出射された光が入射する光学素子を備える光学部材と、を有し、
    前記面発光レーザ基板の前記第1面側には、前記面発光レーザ素子と配線を介して接続された電極が形成され
    前記光学部材と接合される接合領域が、前記面発光レーザ基板の前記第1面側における、平面視で面発光レーザ素子と重複せず、かつ、前記配線の屈曲部と重複する位置に画定されている面発光レーザモジュール。
  2. 前記光学部材には、第1固定用パターンが形成され、
    前記第1固定用パターンと前記接合領域とが非導電性の接合部材により接合されている請求項に記載の面発光レーザモジュール。
  3. 前記光学部材には、第1固定用パターンが形成され、
    前記接合領域には、前記配線及び前記電極の少なくとも一方を被覆する絶縁層が形成され、
    前記第1固定用パターンと前記絶縁層とが非導電性の接合部材により接合されている請求項に記載の面発光レーザモジュール。
  4. 実装基板と、
    前記実装基板に実装され、面発光レーザ素子が形成された面発光レーザ基板と、
    前記面発光レーザ基板の前記実装基板とは反対側の面である第1面に実装され、前記面発光レーザ素子から出射された光が入射する光学素子を備える光学部材と、を有し、
    前記面発光レーザ基板の前記第1面側には、前記面発光レーザ素子と配線を介して接続された電極が形成され
    前記光学部材と接合される接合領域が、前記面発光レーザ基板の前記第1面側における、前記配線及び前記電極の少なくとも一方と平面視で重複する位置に画定され
    前記光学部材に形成された第1固定用パターンと前記接合領域とが非導電性の接合部材により接合されている面発光レーザモジュール。
  5. 前記接合領域には、前記配線及び前記電極の少なくとも一方を被覆する絶縁層が形成され、
    前記第1固定用パターンと前記絶縁層とが前記接合部材により接合されている請求項4に記載の面発光レーザモジュール。
  6. 前記接合領域には、前記配線及び前記電極の少なくとも一方を被覆する絶縁層を介して第2固定用パターンが形成され、
    前記第1固定用パターンと前記第2固定用パターンとが前記接合部材により接合されている請求項に記載の面発光レーザモジュール。
  7. 前記面発光レーザ基板は、個別に発光可能な複数の面発光レーザ素子が配列された発光素子部を有し、
    前記電極は、各面発光レーザ素子に対して1つずつ形成されて前記面発光レーザ基板の前記第1面側の外周部に配置され、
    前記接合領域は、前記発光素子部の外側かつ前記外周部の内側に画定されている請求項1乃至の何れか一項に記載の面発光レーザモジュール。
  8. 前記面発光レーザ基板は、一括して発光可能な複数の面発光レーザ素子が配列された発光素子部を有し、
    前記電極は、各面発光レーザ素子に接続された1つの共通電極であって、前記面発光レーザ基板の前記第1面側の前記発光素子部の外側に配置され、
    前記接合領域は、前記共通電極と平面視で重複する位置に画定されている請求項1乃至の何れか一項に記載の面発光レーザモジュール。
  9. 請求項1乃至の何れか一項に記載の面発光レーザモジュールと、
    前記面発光レーザモジュールから出射された光が入射される第2の光学素子と、を有する光源装置。
  10. 請求項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射され、対象物で反射された光又は対象物を透過した光を受光する受光部と、を有する検出装置。
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