JP7208091B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents
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Description
さらに、基板の上面上の一部の第1液体だけを第2液体に置換する。これにより、リング状の第1液膜が、少なくとも基板の上面の外周部に残り、第2液体が、第1液膜の内側に溜まる。第2液体の表面張力が低いので、基板の上面上の全ての第1液体を第2液体に置換すると、薄い第2液膜が基板の上面に形成される。さらに、第2液体の沸点が低いので、新たな第2液体の供給を停止すると、基板上の第2液体が直ぐに蒸発し、基板の上面の一部が短時間で第2液膜から露出するかもしれない。
これに対して、第1液体の表面張力が第2液体の表面張力よりも高いので、基板の上面の外周部に残る第1液膜の厚みは、第2液膜の厚みよりも大きい。基板の上面に供給された第2液体は、リング状の第1液膜の内側に溜まる。したがって、基板の上面上の全ての第1液体を第2液体に置換する場合に比べて厚い第2液膜が第1液膜の内側に形成される。これにより、基板の上面の一部が短時間で第2液膜から露出することを防止できる。
請求項2に記載の発明は、前記リンス液供給工程は、リンス液供給速度で前記基板を回転させながら、前記リンス液を前記基板の上面に供給する工程を含み、前記第2置換工程は、前記リンス液供給速度よりも小さい第2置換速度で前記基板を回転させながら、前記第2液体を前記基板の上面に供給する工程を含む、請求項1に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、0を超える50rpm以下の回転速度で基板を回転させながら、露出穴が形成されたリング状の第2液膜の内径および外径と、第2液膜を取り囲むリング状の第1液膜の内径と、を増加させる。第2液体に加わる遠心力が小さいので、第2液膜の内周および外周はゆっくりと広がる。これにより、第2液膜の外周をほぼ円形のまま基板の上面の外周まで広げることができ、基板の上面の外周部に残留する第1液体の量を零または零付近まで減らすことができる。
この方法によれば、室温よりも高温の加熱流体を、基板の下面の一部だけに向けて吐出する。加熱流体は、基板の下面に衝突した後、基板の下面に沿って広がる。基板は、加熱流体によって加熱される。第2液体は、基板によって加熱される。単位時間当たりの第2液体の蒸発量は、加熱流体が基板の下面に衝突した位置の反対側で最も大きい。したがって、露出穴が形成される位置をコントロールできる。
この方法によれば、平面視で基板に重なるように基板の下方に配置されたヒータを発熱させる。基板は、ヒータによって加熱される。第2液体は、基板によって加熱される。これにより、第2液膜を貫通する露出穴を形成できる。さらに、ヒータは、室温よりも高温の加熱流体を基板の下面の一部だけに向けて吐出する場合に比べて広い範囲を直接加熱できる。これにより、基板および第2液膜を均一に加熱できる。
この方法によれば、露出穴を第2液膜に形成するときや、露出穴の外縁を基板の上面の外周側に広げるときに、基板の上面の温度を第2液体の露点温度より高い値に維持する。露出穴が形成された後は、基板の上面の少なくとも一部が露出している上に、第2液体の蒸気が基板の上面付近を漂う。したがって、基板の上面の温度を第2液体の露点温度より高い値に維持することにより、基板の上面において第2液膜から露出した露出部分に第2液体の液滴が発生することを防止できる。これにより、露出部分でのパターンの倒壊やパーティクルの発生を減らすことができる。
請求項11に記載の発明は、基板を水平に保持する基板保持手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、水を含有するリンス液を供給するリンス液供給手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第1液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第2液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥手段と、を備え、水に対する前記第2液体の溶解度は、水に対する前記第1液体の溶解度よりも小さく、前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、前記第2液体の沸点は、室温以上であり、前記第2液体の沸点から前記室温を引いた値は、前記室温以下であり、前記第2置換手段は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換手段を含む、基板処理装置である。この構成によれば、前述の効果と同様な効果を奏することができる。
請求項12に記載の発明は、基板を水平に保持する基板保持手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、水を含有するリンス液を供給するリンス液供給手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第1液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第2液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換手段と、前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥手段と、を備え、前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、前記第2置換手段は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換手段を含む、基板処理装置である。
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1を上から見た模式図である。図1Bは、基板処理装置1を側方から見た模式図である。
図1Aに示すように、基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板Wを収容するキャリアCAを保持するロードポートLPと、ロードポートLP上のキャリアCAから搬送された基板Wを処理液や処理ガスなどの処理流体で処理する複数の処理ユニット2と、ロードポートLP上のキャリアCAと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する搬送ロボットと、基板処理装置1を制御する制御装置3とを備えている。
処理ユニット2は、基板Wに処理液を供給するウェット処理ユニットである。処理ユニット2は、内部空間を有する箱型のチャンバー4と、チャンバー4内で1枚の基板Wを水平に保持しながら基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線A1まわりに回転させるスピンチャック10と、回転軸線A1まわりにスピンチャック10を取り囲む筒状の処理カップ21とを含む。
制御装置3は、コンピュータ本体3aと、コンピュータ本体3aに接続された周辺装置3dとを含む、コンピュータである。コンピュータ本体3aは、各種の命令を実行するCPU3b(central processing unit:中央処理装置)と、情報を記憶する主記憶装置3cとを含む。周辺装置3dは、プログラムP等の情報を記憶する補助記憶装置3eと、リムーバブルメディアRMから情報を読み取る読取装置3fと、ホストコンピュータHC等の他の装置と通信する通信装置3gとを含む。
図4は、基板処理装置1によって行われる基板Wの処理の一例(第1実施例)について説明するための工程図である。図5A~図5Cは、第1実施例が行われているときの基板Wの状態を示す模式図である。以下では、図2および図4を参照する。図5A~図5Cについては適宜参照する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、全てのガード24が下位置に位置しており、全てのスキャンノズルが待機位置に位置している状態で、センターロボットCR(図1A参照)が、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。そして、センターロボットCRは、基板Wの表面が上に向けられた状態でハンドH1上の基板Wを複数のチャックピン11の上に置く。その後、複数のチャックピン11が基板Wの外周面に押し付けられ、基板Wが把持される。センターロボットCRは、基板Wをスピンチャック10の上に置いた後、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット34が薬液ノズル31を待機位置から処理位置に移動させる。その後、薬液バルブ33が開かれ、薬液ノズル31が薬液の吐出を開始する。薬液バルブ33が開かれてから所定時間が経過すると、薬液バルブ33が閉じられ、薬液の吐出が停止される。その後、ノズル移動ユニット34が、薬液ノズル31を待機位置に移動させる。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット38がリンス液ノズル35を待機位置から処理位置に移動させる。その後、リンス液バルブ37が開かれ、リンス液ノズル35がリンス液の吐出を開始する。純水の吐出が開始される前に、ガード昇降ユニット27は、基板Wから排出された液体を受け止めるガード24を切り替えるために、少なくとも一つのガード24を鉛直に移動させてもよい。リンス液バルブ37が開かれてから所定時間が経過すると、リンス液バルブ37が閉じられ、リンス液の吐出が停止される。その後、ノズル移動ユニット38が、リンス液ノズル35を待機位置に移動させる。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット42が第1液体ノズル39を待機位置から処理位置に移動させる。その後、スピンチャック10が基板Wを第1置換速度で回転させる。第1置換速度は、リンス液供給速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第1液体ノズル39が基板Wの上方に位置している状態で、第1液体バルブ41が開かれ、第1液体ノズル39が第1液体の吐出を開始する。第1液体の吐出が開始される前に、ガード昇降ユニット27は、基板Wから排出された液体を受け止めるガード24を切り替えるために、少なくとも一つのガード24を鉛直に移動させてもよい。
具体的には、第1液体ノズル39から吐出された第1液体が基板Wの上面の中央部に衝突する中央処理位置で第1液体ノズル39が静止しているときに、スピンチャック10が基板Wの回転速度を第1置換速度から第1パドル速度に低下させる。第1パドル速度は、たとえば、0を超える50rpm以下の速度である。基板Wの回転速度が第1パドル速度に低下した後、第1液体バルブ41が閉じられ、第1液体の吐出が停止される。その後、ノズル移動ユニット42が、第1液体ノズル39を中央処理位置から待機位置に移動させる。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット46が第2液体ノズル43を待機位置から処理位置に移動させる。その後、スピンチャック10が基板Wを第2置換速度で回転させる。第2置換速度は、リンス液供給速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2置換速度は、第1置換速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2液体ノズル43が基板Wの上方に位置している状態で、第2液体バルブ45が開かれ、第2液体ノズル43が第2液体の吐出を開始する。第2液体の吐出が開始される前に、ガード昇降ユニット27は、基板Wから排出された液体を受け止めるガード24を切り替えるために、少なくとも一つのガード24を鉛直に移動させてもよい。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置から下位置に下降させる。この状態で、スピンチャック10がリンス液供給速度よりも大きい高回転速度(たとえば数千rpm)で基板Wを回転させる。基板Wの上面上の第2液体は、無秩序に基板Wの上面に沿って外方に流れる。これにより、図5Cに示すように、第2液体が基板Wから除去され、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンチャック10が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図4のステップS12)。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置まで上昇させ、ガード昇降ユニット27が全てのガード24を下位置まで下降させる。さらに、上気体バルブ64および下気体バルブ84が閉じられ、遮断部材51の上中央開口61とスピンベース12の下中央開口81とが窒素ガスの吐出を停止する。その後、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボットCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
搬入工程(図6のステップS1)から第1パドル工程(図6のステップS6)までの第2実施例の流れは、第1実施例と同様であるので、以下では、第2置換工程以降の流れについて説明する。
図6は、基板処理装置1によって行われる基板Wの処理の他の例(第2実施例)について説明するための工程図である。図7A~図7Fは、第2実施例が行われているときの基板Wの状態を示す模式図である。以下では、図2および図6を参照する。図7A~図7Fについては適宜参照する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット46が第2液体ノズル43を待機位置から処理位置に移動させる。その後、スピンチャック10が基板Wを第2置換速度で回転させる。第2置換速度は、リンス液供給速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2置換速度は、第1置換速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2液体ノズル43が基板Wの上方に位置している状態で、第2液体バルブ45が開かれ、第2液体ノズル43が第2液体の吐出を開始する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、加熱流体バルブ73が開かれ、下面ノズル71が加熱流体の一例である温水(たとえば、45~60℃)の吐出を開始する。温水の吐出は、第2液体が基板Wの上面に供給される前または後に開始されてもよいし、第2液体が基板Wの上面に供給されるのと同時に開示されてもよい。温水の吐出は、露出穴Hの外縁が基板Wの上面の外周まで広がった後に停止される。露出穴Hが形成された後であれば、温水の吐出は、露出穴Hの外縁が基板Wの上面の外周まで広がる前に停止されてもよい。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置から下位置に下降させる。この状態で、スピンチャック10がリンス液供給速度よりも大きい高回転速度(たとえば数千rpm)で基板Wを回転させる。目視できない大きさの液滴が基板Wの上面(たとえば、パターンP1の間)に残っていたとしても、このような液滴は、基板Wが高速で回転している間に蒸発する。これにより、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンチャック10が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図6のステップS12)。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置まで上昇させ、ガード昇降ユニット27が全てのガード24を下位置まで下降させる。さらに、上気体バルブ64および下気体バルブ84が閉じられ、遮断部材51の上中央開口61とスピンベース12の下中央開口81とが窒素ガスの吐出を停止する。その後、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボットCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
搬入工程(図8のステップS1)から第1パドル工程(図8のステップS6)までの第3実施例の流れは、第1実施例と同様であるので、以下では、第2置換工程以降の流れについて説明する。
図8は、基板処理装置1によって行われる基板Wの処理のさらに他の例(第3実施例)について説明するための工程図である。図9A~図9Cは、第3実施例が行われているときの基板Wの状態を示す模式図である。以下では、図2および図8を参照する。図9A~図9Cについては適宜参照する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ノズル移動ユニット46が第2液体ノズル43を待機位置から処理位置に移動させる。その後、スピンチャック10が基板Wを第2置換速度で回転させる。第2置換速度は、リンス液供給速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2置換速度は、第1置換速度と等しくてもよいし、異なっていてもよい。第2液体ノズル43が基板Wの上方に位置している状態で、第2液体バルブ45が開かれ、第2液体ノズル43が第2液体の吐出を開始する。
具体的には、第2液体ノズル43が第2液体を吐出している状態で、ノズル移動ユニット46が、第2液体ノズル43を中央処理位置から外周処理位置まで移動させる。中央処理位置は、第2液体ノズル43から吐出された第2液体が基板Wの上面の中央部に衝突する位置である。外周処理位置は、第2液体ノズル43から吐出された第2液体が基板Wの上面の外周部に衝突する外周処理位置である。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置から下位置に下降させる。この状態で、スピンチャック10がリンス液供給速度よりも大きい高回転速度(たとえば数千rpm)で基板Wを回転させる。目視できない大きさの液滴が基板Wの上面(たとえば、パターンP1の間)に残っていたとしても、このような液滴は、基板Wが高速で回転している間に蒸発する。これにより、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンチャック10が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図8のステップS12)。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置まで上昇させ、ガード昇降ユニット27が全てのガード24を下位置まで下降させる。さらに、上気体バルブ64および下気体バルブ84が閉じられ、遮断部材51の上中央開口61とスピンベース12の下中央開口81とが窒素ガスの吐出を停止する。その後、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボットCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
搬入工程(図10のステップS1)から第2パドル工程(図10のステップS8-3)までの第4実施例の流れは、第3実施例と同様であるので、以下では、液体排出工程以降の流れについて説明する。
図10は、基板処理装置1によって行われる基板Wの処理のさらに他の例(第4実施例)について説明するための工程図である。図11A~図11Cは、第4実施例が行われているときの基板Wの状態を示す模式図である。以下では、図2および図10を参照する。図11A~図11Cについては適宜参照する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、上気体バルブ64が開かれ、中心ノズル55が窒素ガスの吐出を開始する(図11A参照)。中心ノズル55から吐出される窒素ガスの温度は、室温であってもよいし、室温を超えていてもよい。窒素ガスの吐出は、第2液膜F2の外周が基板Wの上面の外周に広がる前または後に開始されてもよいし、第2液膜F2の外周が基板Wの上面の外周に広がるのと同時に開始されてもよい。図11Aは、第2液膜F2の外周が基板Wの上面の外周に広がる前に、窒素ガスの吐出が開始される例を示している。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置している場合は、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置から下位置に下降させる。この状態で、スピンチャック10がリンス液供給速度よりも大きい高回転速度(たとえば数千rpm)で基板Wを回転させる。目視できない大きさの液滴が基板Wの上面(たとえば、パターンP1の間)に残っていたとしても、このような液滴は、基板Wが高速で回転している間に蒸発する。これにより、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンチャック10が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図10のステップS12)。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置まで上昇させ、ガード昇降ユニット27が全てのガード24を下位置まで下降させる。さらに、上気体バルブ64および下気体バルブ84が閉じられ、遮断部材51の上中央開口61とスピンベース12の下中央開口81とが窒素ガスの吐出を停止する。その後、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボットCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
第1実施形態に対する第2実施形態の主要な相違点は、下面ノズル71の代わりにホットプレート92が設けられていることである。
以下の図12A、図12B、図13、および図14A~図14Cにおいて、図1~図11Cに示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図12Aに示すように、ホットプレート92は、基板Wとスピンベース12との間に配置される。ホットプレート92は、通電によりジュール熱を発生する発熱体93と、発熱体93を収容するアウターケース94とを含む。発熱体93およびアウターケース94は、基板Wの下方に配置される。発熱体93は、発熱体93に電力を供給する配線(図示せず)に接続されている。発熱体93の温度は、制御装置3によって変更される。制御装置3が発熱体93を発熱させると、基板Wの全体が均一に加熱される。
搬入工程(図13のステップS1)から第2パドル工程(図13のステップS8-2)までの第5実施例の流れは、第2実施例と同様であるので、以下では、液体排出工程以降の流れについて説明する。
図13は、基板処理装置1によって行われる基板Wの処理のさらに他の例(第5実施例)について説明するための工程図である。図14A~図14Cは、第5実施例が行われているときの基板Wの状態を示す模式図である。以下では、図12A、図12B、および図13を参照する。図14A~図14Cについては適宜参照する。
具体的には、遮断部材51が上位置に位置しており、少なくとも一つのガード24が上位置に位置している状態で、ホットプレート92が発熱し、基板Wの加熱を開始する。ホットプレート92の発熱は、第2液体が基板Wに供給される前または後に開始されてもよいし、第2液体が基板Wに供給されるのと同時に開始されてもよい。ホットプレート92は、基板Wの下面に接した状態で基板Wを加熱してもよいし、基板Wの下面から離れた状態で基板Wを加熱してもよい。基板Wの温度は、ホットプレート92の温度を変更することにより変更されてもよいし、基板Wとホットプレート92との間隔を変更することにより変更されてもよい。
具体的には、ホットプレート92が基板Wの下面を支持している場合は、基板Wがホットプレート92から複数のチャックピン11に渡され、複数のチャックピン11が基板Wを把持する。さらに、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置から下位置に下降させる。この状態で、スピンチャック10がリンス液供給速度よりも大きい高回転速度(たとえば数千rpm)で基板Wを回転させる。目視できない大きさの液滴が基板Wの上面(たとえば、パターンP1の間)に残っていたとしても、このような液滴は、基板Wが高速で回転している間に蒸発する。これにより、基板Wが乾燥する。基板Wが高速で回転している間、ホットプレート92は、液滴の蒸発を促進するために発熱していてもよい。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンチャック10が回転を停止する。これにより、基板Wの回転が停止される(図13のステップS12)。
具体的には、遮断部材昇降ユニット54が遮断部材51を上位置まで上昇させ、ガード昇降ユニット27が全てのガード24を下位置まで下降させる。さらに、上気体バルブ64および下気体バルブ84が閉じられ、遮断部材51の上中央開口61とスピンベース12の下中央開口81とが窒素ガスの吐出を停止する。その後、センターロボットCRが、ハンドH1をチャンバー4内に進入させる。センターロボットCRは、複数のチャックピン11が基板Wの把持を解除した後、スピンチャック10上の基板WをハンドH1で支持する。その後、センターロボットCRは、基板WをハンドH1で支持しながら、ハンドH1をチャンバー4の内部から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー4から搬出される。
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
たとえば、第1実施例~第5実施例において、第1パドル工程および第2パドル工程の少なくとも一方を省略してもよい。
第2実施例~第5実施例において、穴形成工程および穴拡大工程を省略してもよい。つまり、第1液膜F1および第2液膜F2が基板Wの上面上に保持された後に、露出穴Hを形成せずに、乾燥工程を実施してもよい。
遮断部材51は、円板部52に加えて、円板部52の外周部から下方に延びる筒状部を含んでいてもよい。この場合、遮断部材51が下位置に配置されると、スピンチャック10に保持されている基板Wは、円筒部に取り囲まれる。
遮断部材51が省略されてもよい。ただし、基板Wの下面に純水などの液体を供給する場合は、遮断部材51が設けられていることが好ましい。基板Wの外周面を伝って基板Wの下面から基板Wの上面に回り込んだ液滴や、処理カップ21から内側に跳ね返った液滴を遮断部材51で遮断できるからである。
前述の全ての構成のうちの2つ以上が組み合わされてもよい。前述の全ての工程のうちの2つ以上が組み合わされてもよい。
複数のチャックピン11は、基板保持手段の一例である。リンス液ノズル35は、リンス液供給手段の一例である。第1液体ノズル39は、第1置換手段の一例である。第2液体ノズル43は、第2置換手段の一例である。スピンモータ14は、乾燥手段の一例である。
10 :スピンチャック
11 :チャックピン
14 :スピンモータ
35 :リンス液ノズル
39 :第1液体ノズル
43 :第2液体ノズル
55 :中心ノズル
71 :下面ノズル
73 :加熱流体バルブ
75 :ヒータ
92 :ホットプレート
A1 :回転軸線
F1 :第1液膜
F2 :第2液膜
H :露出穴
P1 :パターン
W :基板
Claims (12)
- 基板を水平に保持しながら前記基板を乾燥させる方法であって、
水を含有するリンス液を前記基板の上面に供給するリンス液供給工程と、
第1液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換工程と、
第2液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換工程と、
前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程と、を含み、
水に対する前記第2液体の溶解度は、水に対する前記第1液体の溶解度よりも小さく、
前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、
前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、
前記第2液体の沸点は、室温以上であり、前記第2液体の沸点から前記室温を引いた値は、前記室温以下であり、
前記第2置換工程は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換工程を含む、基板処理方法。 - 前記リンス液供給工程は、リンス液供給速度で前記基板を回転させながら、前記リンス液を前記基板の上面に供給する工程を含み、
前記第2置換工程は、前記リンス液供給速度よりも小さい第2置換速度で前記基板を回転させながら、前記第2液体を前記基板の上面に供給する工程を含む、請求項1に記載の基板処理方法。 - 前記基板処理方法は、前記乾燥工程の前に、前記第2液体の液膜を前記基板の上面から排出する液体排出工程をさらに含み、
前記液体排出工程は、前記基板の上面の一部だけを露出させる露出穴を前記第2液体の液膜に形成する穴形成工程と、前記露出穴の外縁を前記基板の上面の外周まで広げる穴拡大工程と、を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載の基板処理方法。 - 前記リンス液供給工程は、リンス液供給速度で前記基板を回転させながら、前記リンス液を前記基板の上面に供給する工程を含み、
前記穴拡大工程は、前記リンス液供給速度よりも小さい液体排出速度で前記基板を回転させながら、前記露出穴の外縁を前記基板の上面の外周まで広げる工程を含む、請求項3に記載の基板処理方法。 - 基板を水平に保持しながら前記基板を乾燥させる方法であって、
水を含有するリンス液を前記基板の上面に供給するリンス液供給工程と、
第1液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換工程と、
第2液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換工程と、
前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程の前に、前記第2液体の液膜を前記基板の上面から排出する液体排出工程とを含み、
水に対する前記第2液体の溶解度は、水に対する前記第1液体の溶解度よりも小さく、
前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、
前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、
前記第2液体の沸点は、室温以上であり、前記第2液体の沸点から前記室温を引いた値は、前記室温以下であり、
前記液体排出工程は、前記基板の上面の一部だけを露出させる露出穴を前記第2液体の液膜に形成する穴形成工程と、前記露出穴の外縁を前記基板の上面の外周まで広げる穴拡大工程と、を含み、
前記穴拡大工程は、0を超える50rpm以下の回転速度で前記基板を回転させながら、前記露出穴の外縁を前記基板の上面の外周まで広げる工程を含む、基板処理方法。 - 前記穴形成工程は、前記室温よりも高温の加熱流体を、前記基板の下面の一部だけに向けて吐出する加熱流体供給工程を含む、請求項3~5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記穴形成工程は、平面視で前記基板に重なるように前記基板の下方に配置されたヒータを発熱させる均一加熱工程を含む、請求項3~5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記穴形成工程は、前記基板の上面の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに前記基板を回転させると共に、前記第2液体を前記基板の上面に向けて吐出しながら、前記第2液体が前記基板の上面に衝突する位置を、前記基板の上面の中央部から前記基板の上面の外周側に移動させるスキャン工程を含む、請求項3~7のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記液体排出工程と並行して、前記基板の上面の温度を前記第2液体の露点温度より高い値に維持する結露防止工程を含む、請求項3~8のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 基板を水平に保持しながら前記基板を乾燥させる方法であって、
水を含有するリンス液を前記基板の上面に供給するリンス液供給工程と、
第1液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換工程と、
第2液体を前記基板の上面に供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換工程と、
前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程と、を含み、
前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、
前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、
前記第2置換工程は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換工程を含む、基板処理方法。 - 基板を水平に保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、水を含有するリンス液を供給するリンス液供給手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第1液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第2液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥手段と、を備え、
水に対する前記第2液体の溶解度は、水に対する前記第1液体の溶解度よりも小さく、
前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、
前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、
前記第2液体の沸点は、室温以上であり、前記第2液体の沸点から前記室温を引いた値は、前記室温以下であり、
前記第2置換手段は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換手段を含む、基板処理装置。 - 基板を水平に保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、水を含有するリンス液を供給するリンス液供給手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第1液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記リンス液を前記第1液体に置換する第1置換手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面に、第2液体を供給することにより、前記基板の上面上の前記第1液体を前記第2液体に置換する第2置換手段と、
前記基板保持手段に保持されている前記基板の上面上の前記第2液体を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥手段と、を備え、
前記第2液体の表面張力は、前記第1液体の表面張力よりも低く、
前記第2液体の比重は、前記第1液体の比重よりも大きく、
前記第2置換手段は、前記第1液体の液膜の全てが前記基板の上面からなくなる前に前記基板への前記第2液体の供給を停止して、前記基板の上面上の一部の前記第1液体だけを前記第2液体に置換することにより、前記第2液体の液膜と、前記第2液体の液膜を取り囲む前記第1液体の液膜とが、前記基板の上面に保持された状態を維持する部分置換手段を含む、基板処理装置。
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