JP7264657B2 - 霊芝加工粉 - Google Patents

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Description

本発明は、霊芝加工粉に関する。
霊芝は、その薬効効果が注目され、顆粒、錠剤、カプセル等の形態で健康補助食品として提供されている。
霊芝には、β-グルカン、トリテルペン類等が含まれており、これらを有効成分として様々な薬効効果が発揮されると考えられている。例えば、トリテルペン類であるガノデリン酸Aは、血圧上昇抑制(アンギオテンシン転換酵素(ACE)阻害)作用等を有すること、ガノデリン酸C2は、血圧上昇抑制(ACE阻害)作用、抗アレルギー(抗ヒスタミン)作用等を有することが知られている(例えば、特許文献1及び2)。
特開2016-044154号公報 特開2008-050313号公報
本発明は、霊芝の有する薬効効果が高められた霊芝加工粉の提供を目的とする。
本発明は、ガノデリン酸Aの含有量が1.2mg/g以上であり、かつガノデリン酸C2の含有量が1.3mg/g以上である、霊芝加工粉に関する。
本発明に係る霊芝加工粉は、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高められており、これにより霊芝の有する薬効効果が高められたものとなる。ガノデリン酸Aには、血圧上昇抑制作用に加え、例えば、抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)作用、抗腫瘍作用、コレステロール低下作用、肝障害改善作用等が知られている。ガノデリン酸C2には、例えば、血圧上昇抑制作用、抗アレルギー作用等が知られている。本発明に係る霊芝加工粉は、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高められているため、これらの作用効果が高められたものとなる。
上記霊芝加工粉は、更にガノデリン酸C1の含有量が0.5mg/g以上であってもよい。ガノデリン酸C1には、例えば、血圧上昇抑制(ACE阻害)作用、抗アレルギー(抗ヒスタミン)作用等が知られている。ガノデリン酸C1の含有量を高めることによって、これらの作用効果がより一層高められる。
上記霊芝加工粉は、更にβ-グルカンの含有量が0.45g/g以上であってもよい。β-グルカンには、抗腫瘍作用、免疫増強作用等が知られている。β-グルカンの含有量を高めることによって、これらの作用効果がより一層高められる。
本発明に係る霊芝加工粉は、生体に対して安全であり、また霊芝の有する薬効効果が高められているため、例えば、食品組成物、化粧品組成物に好適に使用することができる。したがって、本発明はまた、上述した霊芝加工粉を含有する、食品組成物にも関する。本発明はさらに、上述した霊芝加工粉を含有する、化粧品組成物にも関する。
本発明によれば、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高められ、これにより霊芝の有する薬効効果が高められた霊芝加工粉の提供が可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔霊芝加工粉〕
本実施形態に係る霊芝加工粉は、ガノデリン酸Aの含有量が1.2mg/g以上であり、かつガノデリン酸C2の含有量が1.3mg/g以上である。
本明細書において、「霊芝」には、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する担子菌の子実体が含まれる。霊芝の種類としては、例えば、赤霊芝、黒霊芝、紫霊芝、青霊芝、黄霊芝及び白霊芝が挙げられる。本発明で使用する霊芝としては、ガノデルマ ルキドゥム(Ganoderma lucidum)に属する霊芝であることが好ましい。ガノデルマ ルキドゥムに属する霊芝は、マンネンタケ(万年茸)又はサイワイタケ(幸茸)とも呼ばれる。万年茸は、生育条件によって、鹿角霊芝(鹿角状に子実体が生育したもの)と呼ばれる子実体を形成することがある。
本明細書において、「霊芝加工粉」とは、霊芝の子実体の一部(「一部」には、エキス等の抽出物も含まれる。)又は全部を加工して粉末状にしたものを意味する。霊芝加工粉としては、例えば、霊芝の子実体そのものを粉末にしたもの(本明細書において「微粉末」とも呼ぶ。)、霊芝の子実体から抽出したエキスを粉末にしたもの(本明細書において「エキス粉末」とも呼ぶ。)が例示される。霊芝加工粉には、例えば、微粉末とエキス粉末の混合粉末等の2種以上の粉末を混合したものも含まれる。
「粉末」又は「粉末状」とは、嵩密度が0.18~0.80g/ccの範囲にあることをいう。
嵩密度は、次のようにして測定することができる。まず、所定の容積の容器に、試料(霊芝加工粉等)を上方から注ぎ、容器の上端面上方にまで盛り上がるようにする。このとき、過大な試料の混入を防ぐため、容器に注ぐ試料は、所定メッシュサイズの篩を通すのが好ましい。そして、上端面より盛り上がった試料を、板等によって容器の上端面に沿って摺り切る。この後、容器内に残った試料の重量Wを計測し、これを容器の容積Vで除算したものが、嵩密度Xとなる。
X=W/V[g/cc]
ガノデリン酸Aは、霊芝に含まれるトリテルペン類の一つであり、下記式(1)で表される化合物である。
Figure 0007264657000001
本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸Aの含有量は、霊芝加工粉全量を基準として、1.2mg/g以上(すなわち、霊芝加工粉1gあたりガノデリン酸Aが1.2mg以上含まれる。)である。ガノデリン酸Aの含有量は、1.3mg/g以上であってもよく、1.4mg/g以上であってもよく、1.5mg/g以上であってもよく、1.6mg/g以上であってもよく、1.7mg/g以上であってもよく、1.8mg/g以上であってもよく、1.9mg/g以上であってもよく、2.0mg/g以上であってもよく、2.1mg/g以上であってもよく、2.2mg/g以上であってもよく、2.3mg/g以上であってもよく、2.4mg/g以上であってもよく、2.5mg/g以上であってもよい。
ガノデリン酸Aは、例えば、血圧上昇抑制作用、抗HIV作用、抗腫瘍作用、コレステロール低下作用、肝障害改善作用、抗アレルギー作用等の作用効果を発揮する。ガノデリン酸Aの含有量が高い程、これらの作用効果に基づく薬効効果が高くなる。本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸Aの含有量の上限に特に制限はないが、通常10.0mg/g以下である。
ガノデリン酸C2は、霊芝に含まれるトリテルペン類の一つであり、下記式(2)で表される化合物である。
Figure 0007264657000002
本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸C2の含有量は、霊芝加工粉全量を基準として、1.3mg/g以上(すなわち、霊芝加工粉1gあたりガノデリン酸C2が1.3mg以上含まれる。)である。ガノデリン酸C2の含有量は、1.4mg/g以上であってもよく、1.5mg/g以上であってもよく、1.6mg/g以上であってもよく、1.7mg/g以上であってもよく、1.8mg/g以上であってもよく、1.9mg/g以上であってもよく、2.0mg/g以上であってもよい。
ガノデリン酸C2は、例えば、血圧上昇抑制作用、抗アレルギー作用、抗糖尿病等の作用効果を発揮する。ガノデリン酸C2の含有量が高い程、これらの作用効果に基づく薬効効果が高くなる。本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸C2の含有量の上限に特に制限はないが、通常10.0mg/g以下である。
本実施形態に係る霊芝加工粉は、更にガノデリン酸C1の含有量が0.5mg/g以上であることが好ましい。
ガノデリン酸C1は、霊芝に含まれるトリテルペン類の一つであり、下記式(3)で表される化合物である。
Figure 0007264657000003
本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸C1の含有量は、霊芝加工粉全量を基準として、0.5mg/g以上(すなわち、霊芝加工粉1gあたりガノデリン酸C1が0.5mg以上含まれる。)であってよく、0.6mg/g以上であってもよく、0.7mg/g以上であってもよく、0.8mg/g以上であってもよく、0.9mg/g以上であってもよく、1.0mg/g以上であってもよく、1.1mg/g以上であってもよく、1.2mg/g以上であってもよく、1.3mg/g以上であってもよく、1.4mg/g以上であってもよく、1.5mg/g以上であってもよい。
ガノデリン酸C1は、例えば、血圧上昇抑制作用、抗アレルギー作用、抗HIV作用等の作用効果を発揮する。ガノデリン酸C1の含有量が高い程、これらの作用効果に基づく薬効効果が高くなる。本実施形態に係る霊芝加工粉におけるガノデリン酸C1の含有量の上限に特に制限はないが、通常10.0mg/g以下である。
本実施形態に係る霊芝加工粉は、更にβ-グルカンの含有量が0.45g/g以上であることが好ましい。
本実施形態に係る霊芝加工粉におけるβ-グルカンの含有量は、霊芝加工粉全量を基準として、0.45g/g以上(すなわち、霊芝加工粉1gあたりβ-グルカンが0.45g以上含まれる。)であってよく、0.46g/g以上であってもよく、0.47g/g以上であってもよく、0.48g/g以上であってもよい。
β-グルカンは、例えば、抗腫瘍作用、免疫増強作用、コレステロール正常化作用等の作用効果を発揮する。β-グルカンの含有量が高い程、これらの作用効果に基づく薬効効果が高くなる。本実施形態に係る霊芝加工粉におけるβ-グルカンの含有量の上限に特に制限はないが、通常60g/g以下である。
本実施形態に係る霊芝加工粉は、粉末として提供されてもよく、カプセルに充填して提供されてもよく、バインダ等を混合して打錠成形して提供されてもよい。
〔霊芝加工粉の製造方法〕
本実施形態に係る霊芝加工粉は、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高い霊芝の子実体の一部(「一部」には、エキス等の抽出物も含まれる。)又は全部を加工して粉末状にすることで製造することができる。
ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高い霊芝の子実体は、例えば、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高い原体種を交配し、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量がより高められた原体種を選抜し、当該原体種を栽培して霊芝原体(子実体)を得る方法、後述するように栽培条件を適当に設定することにより、得られる霊芝原体(子実体)のガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量を高める方法等により得ることができる。
ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量がより高められた原体種は、例えば、入手可能な種々の霊芝原体(例えば、一般的に市場に流通している種々の霊芝原体)の成分分析を行い、その結果、相対的にガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が高い原体種(例えば、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が、平均値の1.2倍、1.3倍、1.4倍又は1.5倍の原体種)を選別すること、次いで、例えば、選別した2種の原体種を交配し、得られた交配種をガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量を指標としてスクリーニングすることで、選抜することができる。
ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量がより高められた原体種の選抜にあたっては、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量に加えて、更にガノデリン酸C1及び/又はβ-グルカンの含有量を指標としたスクリーニングを併せて行ってもよい。
ガノデリン酸A、ガノデリン酸C2、ガノデリン酸C1及びβ-グルカンの含有量は、例えば、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
子実体の栽培方法は、例えば、原体種の菌床を得る工程と、得られた菌床から子実体を生育させる工程とを含む。
菌床を得る工程では、例えば、おが屑、米ぬか、ふすま等を混ぜたもの(これを培地と称する)を培養袋又は広口ビン等の容器に充填した後、この培地に原体種の菌を植え付け、これを一定期間培養させる。培養の際の温度(環境温度)は、15~35℃であってよい。培養期間は、14~30日間であってよい。これにより、原体種の菌糸が容器内の培地に蔓延し、いわゆる菌床が得られる。
子実体を生育させる工程では、得られた菌床を、所定範囲内の湿度・温度・照度環境に維持することで菌床から万年茸の子実体が生えてくるので、この環境を一定期間維持して所望の大きさに生育させる。生育の際の湿度(環境湿度)は、50~100%RHであってよい。生育の際の温度(環境温度)は、20~35℃であってよい。生育の際の照度は、10~500lxであってよい。生育期間は、30~60日間であってよい。
得られる子実体のガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量を高める観点から、生育の際の湿度(環境湿度)は、80~100%RHであることが好ましく、90~100%RHであることがより好ましく、95~100%RHであることが更に好ましい。同様の観点から、生育の際の照度は、100~500lxであることが好ましく、200~500lxであることがより好ましい。環境湿度及び照度の両方をより高く設定することで、得られる子実体のガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量をより一層高めることができる。
栽培により得られた子実体は、例えば、以下の方法で霊芝加工粉に加工することができる。
(霊芝の微粉末)
得られた子実体を菌床から切り取り、所定期間乾燥させることで、乾燥子実体が得られる。次に、乾燥子実体を、適当な大きさ(例えば、~5cm程度)にカットした後、回転刃の付いた破砕装置等で粗粉砕する。次に、粗粉砕した粉末を、乾式ジェットミル等の粉砕手段によって微粉砕して、霊芝の微粉末を得ることができる。
粗粉砕及び微粉砕する際の条件は、得られる微粉末の嵩密度が0.20~0.80g/ccの範囲になるよう設定するのが好ましい。嵩密度は、霊芝のような菌糸の集合体からなる試料の粉砕レベルをより正確に反映した指標となるためである。嵩密度は、上述した方法により測定される。嵩密度は、例えば、粉砕時間を変更することにより、制御することができる(粉砕時間を長くすると嵩密度は大きくなる)。
(エキス粉末)
エキス粉末は、例えば、上述のようにして調製した微粉末をエキス抽出し、抽出時に生じる残渣とエキスを含んだ状態のスラリー状エキスを乾燥することで得ることができる。
エキス抽出は、例えば、熱水抽出、エタノール抽出、含水エタノール抽出等であってよい。含水エタノールは、例えば、エタノール濃度が30~90v/v%であってよい。抽出時の温度は、例えば、30~80℃である。エキス抽出後、抽出に使用した溶媒を蒸発乾燥させてもよい。
抽出されたエキスに、抽出の際に生じる残渣を投入してスラリー状エキスを得る。そして、スラリー状エキスを、スプレードライヤ等で乾燥することでエキス粉末を得る。
(混合粉末)
混合粉末は、例えば、上述のようにして調製した微粉末及びエキス粉末を混合することで得ることができる。混合割合に特に制限はなく、微粉末とエキス粉末の比として、1:9~9:1の範囲であってよく、2:8~8:2の範囲であってよく、3:7~7:3の範囲であってよく、1:2~2:1の範囲であってよく、4:6~6:4の範囲であってもよい。
〔霊芝加工粉の用途〕
本実施形態に係る霊芝加工粉は、生体に対して安全であり、また霊芝の有する薬効効果が高められているため、例えば、食品組成物、化粧品組成物に好適に使用することができる。
本発明の一側面として、本発明に係る霊芝加工粉を含有する食品組成物が提供される。食品組成物には、一般食品、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント及び特定保健用食品等が含まれる。
本発明の更に別の側面として、本発明に係る霊芝加工粉を含有する化粧品組成物が提供される。化粧品組成物には、化粧品、薬用化粧品等が含まれる。
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔霊芝原体の栽培〕
原体種A及び原体種Bを使用し、それぞれ下記に示す栽培条件P及び栽培条件Qの条件下で栽培し、霊芝原体(子実体)を得た。
(原体種)
まず、一般的に市場に流通している種々の霊芝原体の成分分析を行った。ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量の平均値を算出し、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が平均値の1.2倍以上の原体種を2種選抜した。選抜した2種の原体種を交配し、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量がより高められた原体種(交配種)を選抜した。これを原体種Bとした。また、ガノデリン酸A及びガノデリン酸C2の含有量が平均値の1.2倍未満であり、交配していない原体種を原体種Aとした。
(栽培条件)
栽培条件P:子実体を生育させる工程おいて、子実体の生育環境を一定期間維持して所望の大きさに生育させる際の湿度(環境湿度)は、50~90%RH、生育の際の温度(環境温度)は、20~35℃、生育の際の照度は、10~200lxである。
栽培条件Q:子実体を生育させる工程おいて、子実体の生育環境を一定期間維持して所望の大きさに生育させる際の湿度(環境湿度)は、95~100%RH、生育の際の温度(環境温度)は、25~35℃、生育の際の照度は、200~500lxである。
栽培条件Pは、従来の栽培方法に相当する。栽培条件Qは本発明における実施例の栽培方法であり、従来よりも比較的湿度が高く、かつ照度を高めたことを特徴としている。
〔製造例1:霊芝加工粉(霊芝の微粉末)の製造〕
収穫後、乾燥した霊芝原体(乾燥子実体)を~5cm程度にカットし、オリエントミルにより3mm角程度に粗粉砕した。粗粉砕した粉末を乾式ジェットミルで更に粉砕し、霊芝の微粉末を得た。微粉末の嵩密度は、0.20~0.80g/ccの範囲内であった。
微粉末の嵩密度は、以下のようにして測定した。体積20mLの測定用セルに42メッシュの目開きの篩を通して微粉末を落下させ、測定用セルの上端面より盛り上がった微粉末を板によって測定用セルの上端面に沿って摺り切った。この状態で体積20mLあたりの微粉末の重量を測定し、嵩密度を算出した。
〔製造例2:霊芝加工粉(エキス粉末)の製造〕
まず、製造例1と同様にして、霊芝の微粉末を得た。得られた微粉末を、含水エタノール溶液(エタノール濃度30v/v%)でエキス抽出し、残渣を含んだ状態のスラリー状エキスをスプレードライにより乾燥し、エキス粉末を得た。乾燥処理は入熱185℃、排熱95℃、ノズル口径1.3mm、噴霧圧力170kg/cm、溶液濃度10~15%で行った。
〔製造例3:霊芝加工粉(混合粉末)の製造〕
製造例1で製造した霊芝の微粉末、及び製造例2で製造したエキス粉末を2:1の割合で混合し、混合粉末を得た。
なお、比較例1は、原体種Aを栽培条件Pで栽培して得られた霊芝原体から製造した混合粉末である。実施例1は、原体種Aを栽培条件Qで栽培して得られた霊芝原体から製造した混合粉末である。実施例2は、原体種Bを栽培条件Pで栽培して得られた霊芝原体から製造した混合粉末である。実施例3は、原体種Bを栽培条件Qで栽培して得られた霊芝原体から製造した混合粉末である。
〔霊芝加工粉(混合粉末)の評価〕
実施例1~3及び比較例1の混合粉末について、ガノデリン酸A、ガノデリン酸C1、ガノデリン酸C2及びβ-グルカンの含有量を評価した。
ガノデリン酸A、ガノデリン酸C1及び、ガノデリン酸C2は、LC/MS(液体クロマトグラフィー質量分析法)を用いた定量法により定量した。まず、混合粉末にメタノールを浸漬させて、メタノール抽出液を得て、分析試料とした。得られた分析試料をLC-MS(液体クロマトグラフ質量分析装置)で分析して、測定結果を得た。
β-グルカンは、酵素法により定量した。まず、混合粉末にリン酸緩衝液及びプロテアーゼを添加し、ろ過したろ液にトリフルオロ酢酸を添加し加水分解を行った。得られた溶液を中和した後、ろ過し、ろ液に含まれるブドウ糖をグルコースオキシダーゼ法で定量した。得られた測定値から、下記換算式に従い、β-グルカンの含有量を算出した。
β-グルカン(g/100g)=ブドウ糖(g/100g)×0.9
結果を表1に示す。表1中、各成分の含有量は、混合粉末1gあたりの含有量(mg)である。
Figure 0007264657000004
原体種Aを栽培方法Pで栽培した霊芝原体から製造した霊芝加工粉(比較例1)と比べて、原体種Aを栽培方法Qで栽培した霊芝原体から製造した霊芝加工粉(実施例1)、並びに原体種Bを栽培方法P及びQで栽培した霊芝原体から製造した霊芝加工粉(実施例2及び3)は、ガノデリン酸A、ガノデリン酸C1及びガノデリン酸C2の含有量が高まっており、霊芝の有する機能性が強化されたものであった。

Claims (5)

  1. ガノデリン酸Aの含有量が1.2mg/g以上であり、かつガノデリン酸C2の含有量が1.3mg/g以上である、霊芝加工粉。
  2. ガノデリン酸C1の含有量が0.5mg/g以上である、請求項1に記載の霊芝加工粉。
  3. β-グルカンの含有量が0.45g/g以上である、請求項1又は2に記載の霊芝加工粉。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の霊芝加工粉を含有する、食品組成物。
  5. 請求項1~3のいずれか一項に記載の霊芝加工粉を含有する、化粧品組成物。
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